JP3078250B2 - 液状凝集剤注入攪拌装置 - Google Patents

液状凝集剤注入攪拌装置

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JP3078250B2
JP3078250B2 JP09269097A JP26909797A JP3078250B2 JP 3078250 B2 JP3078250 B2 JP 3078250B2 JP 09269097 A JP09269097 A JP 09269097A JP 26909797 A JP26909797 A JP 26909797A JP 3078250 B2 JP3078250 B2 JP 3078250B2
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秀武 根路銘
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株式会社ていだ
秀武 根路銘
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下廃水や土壌を含
んだ汚水の凝集処理に使用される液状凝集剤注入攪拌装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、沖縄県赤土等流出防止条例が公布
されるなど、水の濁り等に対する規制はますます厳しく
なりつつある。水の濁りや色の原因である微細な懸濁物
質は主としてコロイド粒子であるが、コロイド粒子は水
中での沈降速度が非常に小さく、またその多くは負に帯
電していて、やはり負に帯電している濾材粒子から斥力
を受けるため、単純な沈降分離操作や濾過によって除去
することは困難である。このため、凝集剤を添加するこ
とにより粒子表面の帯電を中和して粒子相互の反発力を
減じ、互いに集まりやすくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、凝集剤とし
ては、無機および有機の電解質、界面活性剤、電解質高
分子などが用いられているが、市販されている凝集剤の
多くは粉体であって、汚水等に添加した時に攪拌混合が
困難であり、攪拌部材間に詰まりが生じることもあり、
また湿気を嫌うため保管が容易でないなどの問題がある
ため、液状凝集剤が市販されるようになってきた。
【0004】しかし、上記したように市販の凝集剤の多
くが粉体であるため、既存の凝集装置(凝集槽)は一般
に攪拌羽根で攪拌するようになっており、フロックが壊
れ易いという問題があった。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、フロ
ック破壊が生じにくい液状凝集剤注入攪拌装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の液状凝集剤注入攪拌装置
は、密閉式の混合槽と、前記混合槽の一方の槽壁を貫通
して対向する他方の槽壁の近傍において開口する流入管
と、前記他方の槽壁を貫通して一方の槽壁の近傍におい
て開口する流出管と、前記流入管の途中に連通して設け
られ、管内を圧送される被処理液に液状凝集剤を注入す
る凝集剤注入手段と、ブロワなどの給気源に連通して槽
内に空気を供給する給気管と、槽外の大気中に上端が開
口して槽内の空気を排出する排気管とを有し、前記排気
管は、前記流入管の開口部と流出管の開口部との間の所
定位置に下端が開口し、管内に流入した被処理液の流出
を防止する気水分離器を介装して、槽内の液位を前記所
定位置に維持し、前記流入管の開口部との間に一定落差
を生ぜしめるように構成したものである。
【0007】また請求項2記載の液状凝集剤注入攪拌装
置は、2つの混合槽を設け、第1の混合槽の流出管と第
2の混合槽の流入管とを連通し、第2の混合槽における
流入管の開口部と排気管の下端開口との距離を第1の混
合槽より小さくしたものである。
【0008】上記した構成によれば、流入管内を連続的
に圧送される被処理液に液状凝集剤が注入され、液状凝
集剤を含んだ被処理液が一旦空気中に噴出した後に液中
に落下し、その衝撃で十分に攪拌混合されて流出管に向
かって流動していき、被処理液中の懸濁物質は液状凝集
剤と効率的に接触して凝集し、流動する間にフロックを
形成する。このフロックは攪拌羽根で攪拌する時のよう
に破壊されることがないため十分に成長し、沈降分離性
の優れたものとなる。
【0009】2つの混合槽を併設したものにおいては、
被処理液を第1の混合槽と第2の混合槽とにわたって巡
回させることができるとともに、この被処理液に対して
1種類の液状凝集剤を2段に、あるいは2種類の液状凝
集剤を順次注入することができ、フロックの成長を促進
できる。このとき、第2の混合槽の流入管の開口部から
液面までの距離を第1の混合槽のそれより小さくしてい
るので、第2の混合槽における被処理液の落下時の衝撃
は第1の混合槽よりも小さくなり、フロックの破壊は生
じにくい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。本発明の一実施形態における
凝集剤注入攪拌装置は、図1〜図4に示したようなもの
であり、一次混合槽1と二次混合槽2とを連通管3によ
り連通している。
【0011】一次混合槽1は円筒状に形成されていて、
軸心方向が水平方向に沿う方向に支持台4上に設置され
ており、軸心と交わる方向に沿った一方の槽壁5の上部
に一次流入管7が設けられ、対向する他方の槽壁6の下
部に一次流出管8が設けられている。
【0012】一次流入管7は一方の槽壁5を貫通して他
方の槽壁6の近傍まで斜め上方に延び、その端部の一次
流入口7aは軸心方向中央側へ傾斜した上部槽壁6に沿
って斜め上方を向いて開口しており、一次流出管8は他
方の槽壁6を貫通して一方の槽壁5の近傍まで斜め下方
に延び、その端部の一次流出口8aは軸心方向中央側へ
傾斜した下部槽壁5に沿って斜め下方を向いて開口して
いる。一次流入管7の槽外の位置には、一次薬注装置9
に連通する一次注入口10が形成されている。
【0013】また一次混合槽1には、ロータリブロワ1
1に連通し、一次チャッキ弁12を介装して槽内に空気
を供給する一次給気管13と、大気中に上端が開口し、
気水分離器14を介装して槽内の空気のみを槽外へ排出
する一次排気管15とが設けられており、一次排気管1
5の下端は一次流入口7aと一次流出口8aとの間の所
定位置に開口している。
【0014】二次混合槽2は一次混合槽1と同様に構成
されていて、一方の槽壁16を貫通した二次流入管17
と、他方の槽壁18を貫通した二次流出管19とを有し
ており、二次流入管17は、連通管3を介して一次流出
管8に連通するとともに、槽外の位置に、二次薬注装置
20に連通する二次注入口21を有している。
【0015】また二次混合槽2は、ロータリブロワ11
に連通し、二次チャッキ弁22を介装した二次給気管2
3と、大気中に上端が開口し、二次気水分離器24を介
装した二次排気管25とを有している。二次排気管25
の下端は、二次流入管17の二次流入口17aと二次流
出管19の二次流出口19aとの間の所定位置であっ
て、一次給気管13の下端開口より高い位置に開口して
いる。
【0016】26は、ロータリブロワ11の給気量と一
次および二次薬注装置9,20の凝集剤注入量を制御す
る制御盤である。上記構成における作用を説明する。
【0017】貯溜池(図示せず)より水中ポンプ等で被
処理液27を圧送して、一次流入管7を通じて一次混合
槽1の内部に導入し、一次薬注装置9により一次注入口
10を通じて一次流入管7内に液状凝集剤Aを注入する
とともに、ロータリブロワ11により一次給気管13を
通じて一次混合槽1内に空気28を圧入する。
【0018】また、ロータリブロワ11により二次給気
管23を通じて二次混合槽2内に空気28を圧入すると
ともに、二次薬注装置20により二次注入口21を通じ
て二次流入管17内に液状凝集剤Bを注入する。
【0019】これにより、一次混合槽1の内部では、液
状凝集剤Aを含んだ被処理液27が一次流入口7aより
槽底部に落下し、被処理液27の液位が一次排気管15
の下端開口より低い時は、槽内の空気28が一次排気管
15内に流入して気水分離器14を通過して槽外へ流出
し、被処理液27の液位が一次排気管15の下端開口よ
り高い時は、槽内の被処理液27が一次排気管15内に
流入するものの一次気水分離器14を通過できずに管内
に留まり、被処理液27の液位が一次排気管15の下端
開口位置に維持される状態において、一次流出口8aの
近傍の被処理液27が一次流出管8、連通管3,二次流
入管17を通じて二次混合槽2へ送られる。
【0020】このとき、液状凝集剤Aを含んだ被処理液
27は一旦槽内の空気28中に噴出した後に槽底部に溜
まった被処理液27中に落下して、落下時の衝撃によっ
て十分に攪拌混合され、被処理液27中の懸濁物質は液
状凝集剤Aと十分に接触して凝集し、二次混合槽2へ向
かって流動する間にフロックを形成する。
【0021】二次混合槽2へ向けて送られた被処理液2
7は、二次注入口21を通じて液状凝集剤Bを注入さ
れ、二次流入口17aより槽底部に落下し、一次混合槽
1と同様に、被処理液27の液位が二次排気管25の下
端開口位置に維持される状態において、二次流出口19
aの近傍の被処理液27が二次流出管19の内部に流入
し、凝集処理液として沈殿池(図示せず)へ送られる。
【0022】このときも、液状凝集剤Bを含んだ被処理
液27は二次流入口17aより一旦槽内の空気28中に
噴出した後に槽底部に溜まった被処理液27中に落し
て、落下時の衝撃によって十分に攪拌混合され、二次流
出管20へ向かって流動していき、その間に被処理液2
7中のフロックが液状凝集剤Bの作用により成長する。
【0023】なおこのとき、二次給気管25の下端開口
は一次給気管13の下端開口より高い位置にあって、二
次混合槽2内の液位は一次混合槽1の液位より高く維持
されているため、二次流入口17aからの落下時の衝撃
は一次混合槽1より小さく、攪拌混合には十分であるが
フロックが壊れるほどには強くない。このため、フロッ
クは沈降分離性の優れたものとなる。
【0024】なお、上記においては2つの混合槽を有し
た凝集剤注入攪拌装置を示したが、単一の混合槽を有し
た凝集剤注入攪拌装置でも従来の攪拌羽根式のものより
凝集分離性を向上させることができ、3つ以上の混合槽
を有した凝集剤注入攪拌装置も可能である。
【0025】また上記においては2種類の液状凝集剤を
順次注入したが、1種類の液状凝集剤を2段に注入して
もよく、3つ以上の混合槽を有した装置ではこれらのを
組み合わせた注入方式も可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の凝集剤注入攪拌
装置によれば、液状凝集剤を注入した被処理液を一旦気
相中に噴出させた後に液相中に落下させることで十分に
攪拌混合できるとともに、流出口に向かって流動させる
間にフロックを形成させることができ、従来の攪拌羽根
式装置に比べて、凝集分離性を高められるとともに、連
続処理が可能になった。
【0027】2つの混合槽を併設したものにおいては、
被処理液を第1の混合槽と第2の混合槽とにわたって巡
回させることでフロックの成長を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における凝集剤注入攪拌装
置の平面図である。
【図2】図1に示した凝集剤注入攪拌装置の正面図であ
る。
【図3】図1に示した凝集剤注入攪拌装置の側面図であ
る。
【図4】図1に示した凝集剤注入攪拌装置を構成する一
次混合槽(二次混合槽)の縦断面図である。
【符号の説明】
1 一次混合槽 2 二次混合槽 3 連通管 7 一次流入管 7a 一次流入口 8 一次流出管 8a 一次流出口 9 一次薬注装置 10 一次注入口 11 ロータリブロワ 13 一次給気管 14 一次気水分離器 15 一次排気管 17 二次流入管 17a 二次流入口 19 二次流出管 19a 二次流出口 20 二次薬注装置 21 二次注入口 23 二次給気管 24 二次気水分離器 25 二次排気管 27 被処理液 28 空気

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉式の混合槽と、前記混合槽の一方の
    槽壁を貫通して対向する他方の槽壁の近傍において開口
    する流入管と、前記他方の槽壁を貫通して一方の槽壁の
    近傍において開口する流出管と、前記流入管の途中に連
    通して設けられ、管内を圧送される被処理液に液状凝集
    剤を注入する凝集剤注入手段と、ブロワなどの給気源に
    連通して槽内に空気を供給する給気管と、槽外の大気中
    に上端が開口して槽内の空気を排出する排気管とを有
    し、前記排気管は、前記流入管の開口部と流出管の開口
    部との間の所定位置に下端が開口し、管内に流入した被
    処理液の流出を防止する気水分離器を介装して、槽内の
    液位を前記所定位置に維持し、前記流入管の開口部との
    間に一定落差を生ぜしめるように構成したことを特徴と
    する液状凝集剤注入攪拌装置。
  2. 【請求項2】 2つの混合槽を設け、第1の混合槽の流
    出管と第2の混合槽の流入管とを連通し、第2の混合槽
    における流入管の開口部と排気管の下端開口との距離を
    第1の混合槽より小さくしたことを特徴とする請求項1
    記載の液状凝集剤注入攪拌装置。
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