JP3078013B2 - ワクチン接合体の使用方法、ワクチン調整物および製造品 - Google Patents

ワクチン接合体の使用方法、ワクチン調整物および製造品

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、生ウイルスおよび中和抗体または中和抗体
のフラグメントから成るワクチン接合体を被検体に投与
することにより、能動免疫を生じさせる方法に関する。
発明の背景 ガイルス(Gyles)ら、47,「ポウルトリー・サイエン
ス」(Poultry Sci,)」430(1968)並びにガイルスお
よびブラウン(Brown)、50,「ポウルトリー・サイエン
ス」、901(1971)は、ラウス家鶏肉腫ウイルス(RSV)
誘発性癌腫の再発がアーカンソープログレッサ系統およ
びアーカンソーレグレッサ系統のチキンにおいて遺伝制
御下にあることを見出した。ホイットフィル(Whitfil
l)ら、61,「ポウルトリー・サイエンス」、1573(198
2)は、ゲル浸透クロマトグラフィーによりアーカンソ
ーレグレッサチキン血清から低分子量のフラクションを
単離したことを報告した。この活性な低分子量のフラク
ションは、低分子量ウイルス中和因子(VNF)と呼ばれ
た。ホイットフィルら、17,「イムノジェネティックス
(Immunogenetics)」387(1983)参照。
ガイルスおよびホイットフィル、「アニュアル・リポ
ート・オブ・プロジェクト・コントリビューションズ・
トゥ・NE−60(annual Report of Project Contributio
ns to NE−60)」(1986年10月)は、その後、漿尿膜痘
疹形成により測定して、生後9日のSPAFAS卵胚と共に投
与した際、VNFはラウス家鶏肉腫ウイルスおよびニュー
キャッスル病ウイルスを中和したと報告した。後に、ガ
イルスおよびホイットフィル、「アニュアル・レポート
・オブ・プロジェクト・コントリビュージョンズ・トゥ
・NE−60」,(1987年10月)は、生後9日目のSPAFAS卵
胚と共に投与した際、VNFは伝染性ファブリキウス嚢病
ウイルス(Infectious Bursal Disease Virus:IBDV)お
よび伝染性気管支炎ウイルス(IBV)を中和し、抗菌活
性を有していたと報告した。VNFがウイルス中和抗体で
あることは、現在まで示唆されていない。
ウイルス中和抗体は、ウイルスと抗体とを十分な時間
互いに反応させた場合、ウイルスの伝染性を中和するこ
とができる抗体である。かかる方法は、中和試験を実施
する過程の間実施する。中和試験は、血清中のウイルス
に対する抗体を検出するのに用いる第1の手法である
が、実質的に任意のウイルスを用いて実施することがで
きる。一般的に、「ハンドブック・オブ・エクスピリメ
ンタルイムノロジー(Handbook of Experimental Immun
ology)」,37.9(D.M.ウァイア(Weir)編、第2編、
(973)(ブラックウェル・サイエンティフィック・パ
ブリケーションズ(Blackwell Scientific Publication
s))参照。
N.フィリップス(Phillips),33,ヴィラ・アグル(Vi
ra.agr.)(J.ヴァシントン(Vasington)ら要約、39,
ポウルトリー・サイエンス、1418,1419(1960))は、
鳥類におけるニューキャッスル病ウイルスに対する既座
のおよび持続的免疫について議論することを目的とし
て、生ウイルスと共にプラズマおよび卵黄の効果につい
て研究した。プラズマは病気の生来の突発を免れた鳥か
ら得、卵黄はこれと同一の鳥から生まれた卵から得た。
これらの研究の結果は、プラズマ−卵黄混合物およびウ
イルスの同時接種を受けた全てのチキン並びに2日後に
ウイルスを接種されたチキンが人工接種による攻撃を免
れたことを示した。
J.ヴァシントンら、39,「ポウルトリー、サイエン
ス」、1418(1960)は、ニューキャッスル病ウイルス免
疫性血清およびガンマグロブリンのニューキャッスル病
ウイルスの攻撃に対する保護価を生後4〜5週間のチキ
ンにおいて試験した。攻撃は、免疫性血清またはガンマ
グロブリンの投与と同時または投与後に実施した。NDV
およびガンマグロブリンの1羽の鳥への同時投与によ
り、鳥は死から保護されたが、能動免疫には至らなかっ
たことが見出された。1424ページ、表4のI dおよびこ
の説明文を参照。ウイルスおよび抗体を複合体として投
与することは提案されていない。
H.ストーン(Stone)およびW.ボネー(Boney),128,
「P.S.E.B.メド(med.)」525(1968)は、生後1〜2
日のヒヨコのニューキャッスル病ウイルスに対する、抗
原−抗体複合体形態のワクチンを含有する化学的に不活
性化されたウイルス抗原、遊離相同抗体および水酸化ア
ルミニウムアジュバントを含有するワクチンの投与を報
告している。抗原と不活性化されたウイルスとの複合に
より、攻撃に対するより大きな保護には至らなかった。
アジュバントの使用が結果に対して臨界的であることを
示した258ページのI dおよびデータ参照。
D.ヒギンズ(Higgins)14,「アヴィアン・ディズィー
ズィス(avian Diseases)」,579,585(1970)は、ニュ
ーキャッスル病ウイルス(NDV)に対する免疫性を有す
るめんどりからの卵の卵黄における母性中和抗体の存在
がよく知られていることを記録している。ヒギンズは、
NDVの卵黄嚢接種の後に形成した抗体−抗原複合体が孵
化前に胚組織全体に拡散し、未結合の卵黄嚢抗体もまた
拡散し、新生児のヒヨコ内に生存した場合、これは後に
能動抗NDV免疫を励起させると提案している。ヒギンズ
は、中和抗体が生ウイルスと複合してこのウイルスおよ
び次にワクチンとして投与された複合体を弱毒化するこ
とは提案していない。
プラット(Platt)らの米国特許第4,493,825号明細書
は、抗体が免疫化剤に接合し、この抗体が更に抗体に結
合した微粒子を有しているような、免疫化剤から成るワ
クチン接合体を開示している。病原性微生物、全てのウ
イルスおよび抗原性タンパク質は免疫化剤として提案さ
れている。本著者は、抗原性タンパク質の免疫化活性が
抗体結合により阻害されると考えられていたため、かか
る複合体をワクチンとして用いる可能性は驚異的である
と述べている。前記の場所の第2欄、第14〜17行参照。
この著者は、これらのワクチンが微粒子を含まずに使用
可能であること、中和抗体を用いること、病気を発生さ
せることができる(すなわち病原性の)生ウイルスを用
いること、抗体の生ウイルスへの接合により被検体がこ
の生ウイルスによる伝染から保護されることおよび、病
原性生ウイルスを免疫化剤として用いる際、中和抗体を
用いて病原性生ウイルスによる伝染に対する保護作用を
得ることができることは提案していない。
K.ファヘイ(Fahey)ら、70,「ジェイ・ゲン・ヴィロ
ル(J.Gen.Virol.)」(1989)は、IBDVに対するウイル
ス中和抗体を開示している。本来モノクローナルである
この抗体を用いて、構造タンパク質を可溶化ウイルス球
体から分離し、IBDVのサブユニットワクチンを感染させ
た。ウイルス中和抗体が被検体をIBDVから保護し、この
結合IBDVをこれに結合した中和抗体と共に生ワクチンと
して投与することができることは提案されていない。
発明の要約 本発明は、ウイルス中和因子(VNF)を特徴づける本
出願人の進行中の研究に基いている。この研究の間、VN
Fの以前の調製物の活性成分は、意外なことにこれらの
一般の低分子量の調製物中のより高分子量の混在物質で
あることが見出された。特に、VNFはウイルス中和抗体
であることが見出された。この発見により、生の弱毒化
されたウイルスワクチンを製造するにあたりウイルス中
和抗体およびこれらのフラグメントの新規な利用が可能
となる。母性抗体がヒヨコにおいて生ウイルスの攻撃に
対する能動免疫の感染を阻害する傾向に関して、P.アブ
ドゥ(abdu)ら、「ワールズ・ポウルトリー・サイエン
ス(Worlds Poultry Science」V.42,219,(1968);P.シ
ャーマ(Sharma)ら、ズーテクニカ・インターナショナ
ル(Zootechnica International),51(1989年6月)参
照。これらの結果は特に意外なものである。
従って、本発明は、動物被検体にウイルス性疾患に対
する能動免疫を生成させる方法であって、生ウイルス
と、この生ウイルスに結合された中和因子とからなるワ
クチン接合物を前記被検体に投与することを特徴とする
方法を提供する。この中和因子は、抗体及び抗体フラグ
メントからなる群より選択される。この抗体又は抗体フ
ラグメントは、生ウイルスを中和する能力がある。この
ワクチン接合体を、被検体中の生ウイルスに免疫反応を
生成させるのに有効な量投与する。
本発明の他の態様は、動物被検体中にウイルス性疾患
に対する能動免疫を生成させるのに有用なワクチン調製
物である。このワクチン調製物は、ワクチン接合体を含
有する薬剤学上許容可能な調合物である。このワクチン
接合体は、生ウイルスと、この生ウイルスに結合された
中和因子とからなる。この中和因子は、抗体と抗体フラ
グメントとからなる群より選択する。この抗体又は抗体
フラグメントは、生ウイルスを中和する能力がある。こ
のワクチン接合体は、被検体に生ウイルスに対する免疫
応答を生成させるのに有効な量、薬剤学上許容可能な調
合物中に含まれている。
本発明の他の態様は、閉じられた、病原体不透過性の
容器と、この容器内に包含された上記の無菌ワクチン調
合物とからなる製造品である。
図面の簡単な説明 図1、2及び3は、VNFの精製及び相対VNF活性の測定
に用いられた、アーカンソー(Arkansas)レグレッサ系
統チキン血清からの種々の調製物を図示するものであ
る。
図4は、TSKクロマトグラフィーによる、アーカンソ
ーレグレッサ系統チキン血清の≧50K血清成分の溶出分
布図を示す。
図5は、TSKクロマトグラフィーによる、図4に示す
ピークIの成分の溶出分布図を示す。
図6は、TSKクロマトグラフィーによる、図4に示す
ピークIIの成分の溶出分布図を示す。
図7は、TSKクロマトグラフイーによる、図4に示す
ピークIIIの成分の溶出分布図を示す。
図8は、TSKクロマトグラフイーによる、アーカンソ
ーレグレッサ系統チキン血清の≧100K血清成分の溶出分
布図を示す。
図9〜図11は、TSKクロマトグラフイーカラムを通し
て、図8に示すピークIIの成分の第一、第二、及び第三
の再循環によって、VNFの精製度の向上が達成されたこ
とを示す。
図12は、TSKクロマトグラフイーによる、従来技術に
よって調製したVNFの精製を示す。
発明の詳細な説明 本発明を実施するのに用いる抗体は、ウイルス中和抗
体である。ウイルス中和抗体とは、ウイルスと本抗体と
を充分な時間互いに反応させるならば、インビトロでウ
イルスの感染力と戦うものである。このウイルス中和抗
体の源は、重要ではない。これらは、鳥(例えば、チキ
ン、七面鳥)及び哺乳類(例えば、ラット、ウサギ、
羊、馬)を含む、あらゆる動物に由来するものであって
よい。このウイルス中和抗体は、元来はポリクローナル
又はモノクローナルであってよい。例えば、D.Yelton及
びM.Scharffの68「アメリカンサイエンスティスト(Ame
rican Scientist)」510(1980)参照。この抗体はキメ
ラ性であってよい。例えば、M.Walker等の26「分子免疫
(Molecular Immunology)」403(1989)参照。この抗
体は、ウイルス中和因子(VNF)のような従来知られた
型のものであってよい。例えば、Gyles及びWhitfillの
前出誌参照。本発明を実施するために用いるVNFは、VNF
を生成する能力のある、ジャイアントジャングルホウル
(Giant Jungle Fowl)(Gallus Gallus)及びGallus G
allusに由来する鳥の株から得ることができる。こうし
た誘導体の一例は、アーカンソーレグレッサチキン系統
である。他の手段の中で、鳥類のストックは、「家禽源
ストックの国際登録(International Registry of Poul
try Genetics Stocks)、速報 No.476,農業出版No.U−
351376によって検索することができる(コネチカット
州、ストールス(Storrs),コネチカット大学で入手で
きる)。
本発明を実施するのに用いるウイルス中和抗体は、Ig
M,IgG,IgA,IgD,及びIgE免疫グロブリンを含む、あらゆ
るイソタイプの免疫グロブリンであってよい。IgG及びI
gMが一層好ましく、かつIgG免疫グロブリン(例えば、I
gG1,IgG2,IgG3,IgG4)が最も好ましい。
本発明を実施するのに用いる抗体フラグメントは、そ
の可変領域結合部位を保持するウイルス中和抗体のフラ
グメントである。例えば、F(ab′)フラグメント,F
(ab′)フラグメント、及びFabフラグメントである。
「免疫学:基本操作(Immunology:Basic Processes)」
95〜97(J.Bellanti Ed.第二版、1985年)を一般的に参
照。
本発明を実施するのに用いる抗体又は抗体フラグメン
トは、これに結合した要素を更に有していてよい。例え
ば、米国特許第4,493,825にPlattが記載したように、ミ
クロスフェア又は微粒子を抗体又は抗体フラグメントに
結合させることができ、この特許の開示は参照すること
によって本出願中に包含する。
本発明は、中和因子に対してウイルスを接合させるた
めではないとしても、処理された被検体中で病原性(即
ち、疾患を引き起こす能力がある)でありうるウイルス
について採用することが特に有利である。このウイルス
の病原性は、ウイルスそれ自身の中に固有のものであり
うるし(例えば、弱毒化することが難しい伝染性ファブ
リキウス嚢病ウイルス(Infectious Bursal Disease Vi
rus)のようなウイルス)、又は処理すべき被検体の感
受性によるものでありうる(例えば、インオボの鳥
類)。一般に、多くの病原性ウイルスは、ウイルスに感
染した被検体中に能動免疫を引き起す陽性効果を有し、
ウイルスの多くの弱毒性ワクチン株は、被検体中に少な
くとも幾つかの疾患を生じさせる能力をもつ。従って、
ここでウイルスを記述するのに用いた「病原性」という
用語は、ウイルスの投与によって被検体に引き起こされ
る害が、これから得られる利益を上回ることを意味す
る。このウイルスは、処理された被検体内に、ウイルス
に対する活性免疫反応を生成させる能力のあるものであ
ることが好ましい。
本ワクチン接合体は、処理すべき被検体内にウイルス
に対する活性免疫応答を引き起すのに充分な単位服量当
りの量で、ワクチン調合物中に含まれている。ここで用
いる「免疫応答」という用語は、続いてウイルスに曝露
することから、被検体の集団内に、死亡率の減少や、病
変スコアの減少や、食糧変換率の向上や、疾患の他のあ
らゆる悪影響の低減という形のいずれかで、幾らかの利
益をもたらすというあらゆる段階の保護を意味し、この
保護が部分的であるか完全であるかに係わらない。
中和因子によって与えられる保護の程度に関しては、
ワクチン中でウイルスと組み合わせて投与される中和因
子の量は、ウイルスからの完全な保護を与えるのに充分
である必要はなく、引き起された免疫応答の利益が、感
染から生ずるあらゆる害を上回るようなレベルにまで、
ウイルスの引き起す悪い応答が低減されている限りでよ
い。好ましくは、VNF投与されたトリ被検体について
は、ワクチン接合体の服量当り約10〜約1000活性単位の
間でトリに投与する。薬剤組成物は、単位服量当りこれ
らの量のVNFを含むように、調合する。
中和因子と混合されてワクチンを生成しうるウイルス
は、哺乳類及びトリウイルスの双方を含む。哺乳類ウイ
ルスの例としては、日本脳炎ウイルス、インフルエンザ
ウイルス、センダイウイルス、麻疹ウイルス、ヒトイン
フルエンザウイルス及び偽狂犬病(Pseudorabies)があ
る。例えば、米国特許第4,659,569号及び4,493,825号参
照。トリウイルスの例としては、ラウス家鶏肉腫ウイル
ス(Rous Sarcoma Virus)、ニューキャッスル病ウイル
ス(Newcastle's Disease Virus),伝染性ファブリキ
ウス嚢病ウイルス及び伝染性気管支炎ウイルス(Infect
ious Bronchitis Virus)がある。
ここで用いた「伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス
(IBDV)」は、IBDVのすべての菌株を含有するものであ
る。例えば、ニュージャージー州、ヴィンランド(Vine
land)のヴィンランド研究所又はアイオワ州チャールズ
市のサルスベリー研究所から得られる、ファブリキウス
嚢病ワクチン、ラカルト(Lukert)菌株、生ウイルス、
アイオワ州エイムズ(Ames)のU.S.D.Aから入手できる
ファブリキウス嚢病毒性攻撃ウイルス(S.A.エドガーか
ら単離された原型)、及び米国特許第4,824,668号でメ
ルキオール及びメルソン(Melchior and Melson)によ
り開示された伝染性ファブリキウス嚢病菌株VR2161があ
る。
ここで用いた「ラウス家鶏肉腫ウイルス(RSV)」と
いう用語は、RSVのすべての菌株を包含する。RSVの発見
が今世紀の初めだったので、RSVは包括的に研究されて
きた。一般に、「1 RNA腫腸ウイルス:腫腸ウイルスの
分子生物学(1 RNA Tumor Viruses;Molecular Biology
of Tumor Viruses)」等二版、59〜61頁(R.Weiss,N.Te
ich,H.Varmus及びJ.Coffin編集,1984年)参照。ラウス
家鶏肉腫ウイルスのためのアッセイ技術は、「Brit.J.E
xptl.Med.」99:183に報告されている。モロニー(Molon
ey)は、国立ガン研究所報(J.Net.Cancer Inst.)」1
6:877で定量実験用のウイルスの標準ロットの進歩につ
いて報告している。米国特許第3,326,767号、Holper及
びKigins)も参照。多数のラウス家鶏肉腫ウイルス菌株
は、動物及び植物ウイルス、クラミジア、リケッチア及
びウイルス抗血清のATTCカタログ(第5版、1986年)
に、110〜112頁に列記されている。
ここで用いた「伝染性気管支炎ウイルス(IBV)とい
う用語は、IBVのすべての菌株を包含するものである。
例えば、マサチューセッツ41菌株、アーカンソー99菌
株、コネチカットA5968、及びミシガン州立大学レポジ
トリーコード42菌株、メリーランド州ロックビルのアメ
リカンタイプカルチュアーコレクションから入手可能な
すべての菌株がある。「ニューキャッスル病ウイルス」
という用語は、ニューキャッスル病ウイルスのすべての
菌株を包含するものである。
ここで用いる「動物」という用語は、とりわけ、哺乳
類及び鳥類の双方を含むことを意図するものである。例
えば動物には、マウス、ラット、ギニーピッグ、ウサ
ギ、いたち、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ及びヒトを含む霊
鳥類が含まれる。「鳥」という用語は、オス又はメスの
あらゆるトリ種を含むことを意図しているが、まず、卵
又は肉のために商業的に飼育される家禽を包含すること
を意図している。従って、「鳥」という用語は、特に、
チキン、七面鳥、あひる、がちょう、うずら及びきじの
雌鶏、雄鶏(Cocks)および雄鳥(drakes)を包含する
ことを意図している。家畜(即ち、ヒトでない動物)が
好ましい。
本発明のワクチンを、あらゆる適当な方法で動物に投
与することができる。例えば、経口投与、筋肉内注射、
皮下注射、静脈内注射、腹腔内注射、点眼又は経鼻スプ
レーによる。処理すべき動物がトリであるときは、この
トリは、新たに孵化したトリ(即ち、孵化後の最初の約
三日間)を含む、孵化した鳥であってよく、青年期及び
成熟した鳥であってよい。米国特許第4,458,630号にシ
ャルマ(Sharma)が記載したように、鳥類にワクチンを
インオボ(in ovo)で投与することができる。この特許
及び本明細書で引用する他のすべての特許文献の開示
は、参照によって本明細書中に包含されるべきものであ
る。
ワクチンをインオボ投与することは、卵にワクチンを
投与することを含む。本発明のワクチンを投与する卵
は、好ましくはインキュベーションの第四の四半期にあ
る無菌卵である。チキンの卵は、インキュベーションの
約15〜19日目に処理し、最も好ましくはインキュベーシ
ョンの約18日目に処理する(胚発生の18日目)。七面鳥
の卵は、好ましくはインキュベーションの約21〜26日目
に処理し、最も好ましくはインキュベーションの約25日
目に処理する。
卵の殻に物質を通すあらゆる手段によって、本発明の
ワクチンを卵に投与することができる。しかし、好まし
い投与方法は、注射である。この注射部位は、好ましく
は、卵黄のう中の羊水及び胚自体を含む、羊膜によって
輪郭付けられた領域内か、又は気室内である。最も好ま
しくは、羊膜によって輪郭付けられた領域中へと注射を
行う。インキュベーションの第四の四半期の初めには、
羊膜が充分に拡大し、卵の大きい方の端の中心からその
長さ方向の軸に沿って注射をするとき、ほとんど全時間
その浸透が確保される。
卵への注射の機構は臨界的でなくこの方法が卵を含む
胚のまたは胚外の膜の組織および器官を過度に損傷しな
い方法であり、従って処理のために孵化速度が減少しな
いことが好ましい。約18〜22ゲージの針を備えた皮下注
射器がこの目的のために適する。気室に注入するにあた
り、針は卵中に約2ミリメートル注入するのみでよい。
1インチ(2.54cm)の針は、卵の大きい方の端の中心か
ら十分挿入した際、殻、気室をふくむ外殻膜および内殻
膜並びに羊膜を貫通する。胚の成長および位置の正確な
段階に依存して、この長さの針はヒヨコの上の流体また
はヒヨコそのものいずれかまで貫通する先導の穴を針の
注入前に殻にパンチで開けるかまたはドリルで開けて針
の損傷または鈍化を防止する。所要に応じて、卵を実質
的に微生物不透過の密封材、例えばろう等で密封して不
所望な微生物のその後の侵入を防止することができる。
鳥類の胚への高速自動卵注射装置が本発明を実施する
のに特に適することが見込まれる。多くのかかる装置が
使用可能であり、これらの例はヘブランク(Hebrank)
の米国特許第4,681,063号明細書およびミラー(mille
r)の米国特許第4,040,388、4,469,047および4,593,646
号明細書に開示されたものである。本発明を実施するた
めに適合されたようなかかる全ての装置は、ここに記載
されたワクチンを含有する注射器と共にワクチンを有す
る装置により運搬された卵に注入するように位置された
注射器を有する。この装置の他の特徴は前に記載した。
さらに、所要に応じて、注射装置に作業的に接続された
密封装置を卵への注入後に卵の穴を密封するのに提供す
ることができる。
本発明を実施するのに好ましい卵への注射装置はヘブ
ランクの米国特許第4,681,063および4,903,635号に開示
されており、この開示を参照文献としてここに包含し
た。この装置は、流体物質を複数の卵に到達させる注射
装置および、複数の個別の卵をこれらの上方に面した部
分に同時に引きつけて上昇させ、卵がこの吸引装置によ
り引きつけられる間に卵に注射するための注射装置と共
に作動する吸引装置を有する。これらの装置の特徴は、
上記の本発明を実施するための装置の特徴を兼ね備え
る。本発明を実施するのに適した被検体は鳥である。
本発明の方法は、好ましくは、トリにインオボで実施
する。本発明を実施するにあたり、用いるのに好ましい
ウイルスは伝染性滑液包病ウイルス(Infections Bursa
l Disease Virus)である。
本発明のワクチン接合体は、中和因子を生ウイルス
と、薬学的に許容可能な担体中で生ウイルス−中和因子
接合体を形成するのに十分な時間混合することにより
(例えば中和因子とウイルスとを通常の液体担体中で被
検体に投与する少なくとも約1時間前に混合することに
より)調製する。このことは、VNFを含有する高度免疫
血清を生ウイルスを含有する水溶液に単に混合すること
により有利に実施することができる。本発明のワクチン
調合物は、凍結乾燥形態のワクチン接合体または薬学的
に許容できる担体中のワクチン接合体を有するのが好ま
しい。薬学的に許容できる担体は、好ましくは液状であ
り、特に水性の担体である。かかるワクチン調合物を調
製するために、中和因子およびウイルスをリン酸ナトリ
ウム緩衝溶液(pH7.4)または、MEMのような通常の媒体
中で混合することができる。ワクチン調合物は、これを
通して液体を注射することができるゴム製密栓で密封し
た無菌のガラス製容器中に貯蔵し、調合物をシリンジに
より回収するようにすることができる。
本発明のワクチン調合物は、所要に応じて1種以上の
アジュバントを含有することができる。抗原に対する免
疫系の反応を増大させる化学的およびポリペプチドの免
疫刺激剤を含有する任意の適切なアジュバントを用いる
ことができる。アジュバント、例えば水酸化アルミニウ
ム、リン酸アルミニウム、植物油および動物油等をワク
チン接合体と共に被種体のワクチン接合体に対する免疫
反応を増大させるのに十分な量投与するのが好ましい。
ワクチン接合体に加えるアジュバントの量はアジュバン
トの性質により、一般にウイルスの重量の0.1〜約100倍
量、好ましくはウイルスの重量の約1〜約10倍量の範囲
内で変化する。
本発明のワクチン調合物は所要に応じて1種以上の安
定剤を含有することができる。炭水化物、例えばソルビ
トール、マンニトール、デンプン、スクロース、デキス
トリンまたはグルコース;タンパク質、例えばアルブミ
ンまたはカゼイン;並びに緩衝液、例えばアルカリ金属
リン酸塩等を含む任意の適切な安定剤を用いることがで
きる。安定剤の使用は、ワクチン調合物が凍結乾燥調合
物である際に特に有利である。
本発明の好適例では、インオボインキュベーションの
最後の約四半期と孵化後の最初の約3日間との間に亘る
時に、生伝染生ファブリキウス嚢病ウイルスとこの生ウ
イルスに結合した中和因子とからなるワクチン接合体
を、トリ被検体に投与することによって、この被検体中
に伝染性ファプリキウス嚢病ウイルスに対する能動免疫
を生成させる方法を提供する。この中和因子は、IgG免
疫グロブリン及びIgG免疫グロブリンフラグメントから
なる群より選ぶことが好ましく、生ウイルスを中和する
能力がある。このワクチン接合体は、前記被検体内に伝
染性ファブリキウス嚢病ウイルスに対する能動免疫を生
成させるのに有効な量を投与する。特定例では、伝染性
ファブリキウス嚢病ウイルスに対して調製したチキンか
らの高度免疫血清を、次記の実施例で記載した比率で混
合して接合体を形成する(例えば、高度免疫血清50μ
当り136単位の22EID50s:高度免疫血清1μ当り338単
位の2.2EID50s)。このウイルスは、アメリカ合衆国メ
リーランド州ベルリンのサノフィアニマルヘルス(Sano
fi Animal Health)電話(301)641−2060から入手でき
る伝染性ファブリキウス嚢病ウイルスワクチンIBD−BLE
MTMである。
次いで、この接合体を、ガラスびん中で最終ワクチン
製品として凍結乾燥して乾燥状態とし、貯蔵する。使用
時には、このワクチン接合体を希釈剤中に再溶解させ、
服量当り100マイクロリットルを、通常の孵化後手順の
間に(通常、孵化後1又は2日に)チキンの首へと皮下
注射する。
本発明の他の実施態様は、生ニューキャッスル病ウイ
ルス及びこの生ウイルスに結合された中和因子からなる
ワクチン接合体を、インビボインキュベーションのほぼ
最後の四半期と孵化後の最初の約3日間との間に亘る時
に、トリ被検体へと投与することによってこの被検体中
にニューキャッスル病ウイルスに対する能動免疫を生成
させる方法を提供する。この中和因子は、IgG免疫グロ
ブリン及びIgG免疫グロブリンフラグメントからなる群
より選択することが好ましく、この生ウイルスを中和す
る能力がある。このワクチン接合体は、被検体中のニュ
ーキャッスル病ウイルスに対する能動免疫を生成させる
のに有効な量を投与する。
続く実施例において、本発明を更に詳細に説明する。
これらの実施例は、例示目的のために提供したものであ
り、制限的に受け取るべきものではない。
実施例1 試験動物 ラウス肉腫ウイルスおよび次の血清収集により実験す
るのに用いる鳥をGyles氏ほか、Poultry Sci.46,465(1
967)に記載しているアーカンソー レグレッサ チキ
ン系統およびアーカンソー プログレッサ チキン系統
にし、これらの群をアーカンソー大学のアグリカルチュ
ア リサーチ ファーム、アーカンソー州72701、ファ
イエテビレで飼育した。
実施例2 ラウス肉腫ウイルスの標準接種物 レグレッサ チキン血清における抗ウイルス因子の生
成を刺激するのに用いるRSV−RAV−1の標準接種物をD
r.John P.Bader氏、NCI.NIHにより、メリーランド州
ロックビルのアメリカン タイプ カルチュアー コレ
クションのために調製したロット#1として確認したRS
V−RAV−1Bryan High Titer Strainで調製した。タイタ
ーは2×106PFU/mlにし、使用前に−70℃で貯蔵した。
鳥の接種をWhitfill氏らPoultry Sci.61.1573(1981)
に記載しているように左のつばさ羽板(wing web)に、
0.1mlの希釈RSV−RAV−1の標準接種物で感染すること
によって達成させた。
比較例A レグレッサ チキン高度免疫血清の調製 本例は、比較目的のために、高度免疫血清からウイル
ス中和因子の生成を誘導するのにレグレッサ チキンを
追加免疫する(boost)に可能なチキンからの主要ホモ
ジネートを調製する従来の手順をしめしている。レグレ
ッサ チキンをRSVの標準接種物で実験し、腫瘍の可視
消失により測定しうるように腫瘍が完全に減少した後、
ラウス肉腫ウイルス腫瘍ホモジネート(RSTH)追加免疫
の標準接種物で、少なくとも3週間にわたり1週1回注
射した。最後の追加免疫RSTH注射後5日目に、20mlの血
液を各チキンから心穿刺(cardiac puncture)により除
去し、室温で1時間にわたり凝固させた。凝固血液を室
温で10分間にわたりソルバル(Sorvall)遠心機で3000
×gで沈降させ、高度免疫血清を除去し、5℃で貯蔵し
た。このおきまりの手順を与えられたグループのドナー
レグレサ チキンに数週間にわたり継続させた。
比較例B 低分子量抗ウイルス因子(LMF)の予備精製 本例は、比較目的のために、多量の高度免疫血清レグ
レッサ チキン血清からウイルス中和因子を部分的に精
製する従来技術について示している。上記比較例Aによ
り作った約400mlのレグレッサ チキン高度免疫血清を
セファデックス(Sephadex)G−25微細カラム(8×35
cm)に供給し、0.005Mりん酸緩衝液(pH7.0)で250ml/
時で溶出した。4個のピークをカラムから溶出し、最後
に2800mlにおいて溶出したピークIVはRSV−RAV−1に対
するVNF活性を含んでいた。ピークIVは、セファデック
スG−100フラクションIIについて上述するように、可
能なチキンのつばさ羽板への注射のウイルスによるイン
キュベーションによってRSV−RAV−1を中和することを
示している(Whitfill氏ほか、Poultry Sci.61.1573(1
981)。一般に、ピークIVを1000ml全量の緩衝液におい
て28ml/チューブで溶出し、凍結乾燥し、滅菌蒸留水に1
00mg/mlの濃度で再溶解した。
比較例C バイオゲルP−2カラム クロマトグラフィーを用いる
セファデックスG−25ピークIVの精製 本例はゲル濾過カラム クロマトグラフィーを用いる
初期予備活性フラクションからのウイルス中和因子の精
製および脱塩についての従来技術について示している。
上記比較例Bに記載するようにして得た約35mlの再溶
解セファデックスG−25ピークIV(3500mg)をバイオゲ
ルP−2カラム(5cm×40cm)に供給し、蒸留水に90ml/
時の流速で溶離した。抗ウイルス活性を、14ml/チュー
ブにおいて390ml後ボイドボリュームで溶出することに
よって第1ピーク(ピークI)においてRSV−RAV−1に
対して確かめた。100mlの前容積における溶出でのこの
ピークIを凍結乾燥し、遊離塩の生成がVNFの一層高い
精製調製を示した。りん酸緩衝液または蒸留水における
VNFの原液を、活性について試験する前に、5mg/mlの濃
度に新しく調製した。
この原液についての1活性単位を、1mlのこのVNF溶液
におけるラウス肉腫ウイルスに対する活性量として規定
した。1mlのこの溶液は500標準投与量のラウス肉腫ウイ
ルスを完全に中和した。ラウス肉腫ウイルスの標準投与
量は、16日間にSPF9日経過の胚漿尿膜に平均70ボックを
生ずる100ulにおけるウイルスの希釈について規定し
た。VNFは、0.1活性単位の投与レベルに達するまで、7
×104チキン繊維芽細胞の生成に有害でなかった。
実施例3 脱脂レグレッサ系統高度免疫血清の調製 本例はレグレッサ チキン高度免疫血清を作る細菌の
好ましい技術について説明している。血清を上述する比
較例Aに記載するように調製したが、ただし、凝固血液
を15分間にわたり3000rpmで遠心分離して粒子材料を除
去し、次いで生成血清をそれぞれ5ミクロン、1.2ミク
ロンおよび0.45ミクロンのフィルターを通して濾過し
た。最後に、血清をC18カートリッジに通して血清に含
有する脂質を除去した。
実施例4 脱脂高度免疫血清の濃縮および中空フィルター濾過 VNFを生成するために最近の好ましい手順を図1、2
および3に示す。この試料は、これらの図に記載する手
順における付加情報を与える。
上述する実施例3に記載するようにして調製した血清
をスペクトラム(Spectrum)50kまたは100k中空繊維ブ
レーカー(スペクトラム(Spectrum)、アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロサンゼルスから入手)に通して循環
させ、50,000分子量フラクション以上(50k血清成
分)または10,000分子量フラクション以上(100k血清
成分)について少なくとも4倍濃縮した。50k血清ま
たは100k血清成分を、次に示す実施例5に記載してい
る手順によって調製TSKカラムにおいて、各血清成分の1
50k〜180k部分に含有するVNFにより分別した。
実施例5 調製TSKカラムにおける>50kまたは>100k血清の分離 調製スフェロゲル(Spherogel)TSK2000SWカラム、2
1.5mm×60cmを、りん酸緩衝液で3回、8ml/分の流速で
操作して50kおよび100k血清成分を図4または図8
に示すフラクションに分離した。図4および8について
のピーク割合を以下に示す表1および2に示す。ピーク
についての溶出時間は予備カラムの使用および緩衝液に
おけるわずかな変化のような実験パラメータによりわず
かに変えた。50k以上のフラクションをカラムに後方に
再循環することによって、ピークI、IIまたはIIIを互
いに部分的に分離した。この事は、それぞれ図5(5.89
分における図4のピークI)、図6(6.71分における図
4のピークII)、および図7(7.86分における図4のピ
ークIII)に示している。ウイルス中和活性は、最大量
の比活性を含むことを示すように、ピークIIにだけに確
認した。
図8、9、10および11は、図8のピークがTSKカラム
に連続的に再循環させることにより、どのようにして精
製するかを示している。未精製100k血清成分のこの混
合物を5069aで始めに標識付けし、次いでさらに精製し
て5070a,5077aおよび最後にもっとも高い精製形態であ
る5079aで標識付けした。図に示すように、時間ごとにT
SKカラムから溶出するピークIIセクションをカットし、
再循環し、さらに精製し比活性を高めた。図11における
ピーク割合を以下に示す表3に示す。活性VNFを含有す
る高精製IgGフラクションについての活性単位を次のよ
うに計算した。IBDVに対するED50タイターは後述するウ
イルス中和アッセイを用いて定めた。ED50タイターはウ
イルスで死んでから細胞の50%を保護するVNFの50ul希
釈を示している。計算は1活性単位に等しい1:25のED50
希釈タイターを任意に与えるようにして行った。次い
で、VNFの特定調製における実際のED50タイターをml当
たりの単位に換算し、最後に比活性として規定するugあ
たりの単位に換算した(この計算の実施例についての表
5〜7参照)。
比較例D TSKクロマトグラフィーによる比較例CからのP−2ピ
ークIの純度 この例は上述のVNF調製物の純度が不足していること
を示す。上述の比較例Cに記載したようにして調製した
VNF貯蔵溶液を、上述の実施例5に記載したようなTSKク
ロマトグラフィーカラムに適用した。溶出分布図を図12
に示し、各ピークのパーセンティジを下記の表4に示
す。IgGの面積パーセントは18.4%にすぎなかった。こ
の表を表3と比較されたい。
実施例6 精製したVNFフラクションのSDS−PAGE 上述の実施例で得た最高度に精製されたVNF成分をSDS
−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)によ
り分離することによって、結論としてVNFはIgG免疫グロ
プリンであると同定した。
5,000〜200,000の分子量範囲で分離する勾配を有する
SDS−PAGE用の10cm×10cmゲルを、米国マサチュセッツ
州ハイドパーク所在のISS−Enproteechから得た。この
ようなゲルに対し、ピークIIは2−メルカプトエタノー
ル(2−ME)の存在下にチキンのIgGと同じ働きをし
た。しかし、このようなゲルに対し、ピークIIは2−ME
の不存在下にチキンIgGと同様に移動し、分子量約180,0
00の位置に最大バンドを示した。
実施例7 チキン繊維芽細胞アッセイ チキン繊維芽細胞アッセイは、VNF活性を同定するた
めのビトロスクリーニングとして有用であった。これは
既知源からのVNFの精製を確認するのに有用であるか、
あるいは将来考えられる供給源(perspective source)
におけるVNFの存在を確認するのに有用であった。ここ
で行うアッセイはJ.Skeelsら(23 Avian Dis.95(197
9))によって開発された標準方法に基く。また、「Dis
eases of Poultry,574(M.Hofstad編、第8版、1984)
を参照されたい。要するに、培養皿において完全最小必
須培地上で薄層にまで成長させた9〜11日目の特定の無
病原胚から採取し、伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス
(Infectious Bursal Disease Virus)(ルーカート菌
株(Lukert's Strain)(IBDV)の入っているマイクロ
タイタープレートのくぼみ(well)に移した。所望の時
期に、繊維芽細胞を添加する前に、マイクロタイタープ
レート内のIBDVと、VNFを含有するかあるいはVNFを含有
する疑いのある調製物とを混合して、調製物中における
ウイルス中和活性の有無またはその程度を求めた。中和
作用が予期される調製物を用いたIBDVの培養を、37℃に
おいて約1時間行った。ここではMTT染料還元アッセイ
を使用してアッセイの終点を求めた。本発明等の行った
特定の操作は以下に示す通りである。
A.マイクロタイタープレートにおいて使用される繊維芽
細胞の調製 1.細胞芽細胞を採取し、培養する。
2.細胞が融合状態になった後に、組織培養皿(ファコン
(Falcon)社、150×25mm)から培地を取り出し、15〜2
0mlのトリプシンでトリプシン処理する。トリプシンの
添加後2〜5分の間これらのプレートを培養器に入れる
と、これに助けられて皿から細胞の釈放が常温における
より速やかになる。
3.細胞が培養皿からの釈放された後に、生まればかりの
子牛の血清5mlを添加してトリプシンを中和する。培養
皿をゆるやかに旋回させて血清をトリプシンと十分に混
合する。
4.血清/トリプシンおよび細胞を培養皿から50ml遠心分
離機管中に等アリコートづつ入れる。さらにプレートを
僅かに傾斜させるのが有用であり、プレートをトリプシ
ン/血清混合物で洗浄して付着細胞を釈放するのが有用
である。遠心分離機管の容積40mlのマークの所まで、5
%のFCSを含有するMEMを加えて残留するトリプシンを中
和する。
5.管内の混合物を16℃において1500rpmで10分間回転さ
せる。
6.回転させた後に、上澄液を流し出し、各管に5%FCS
を含有するMEM10mlを加える。ピペットで細胞を混合し
て塊をこわす。全アリコートを1個の容器に入れて一緒
にし、十分混合する。
7.一緒にしたアリコートから、小部分を取り出し、5%
のFCSを含有するMEM中で1:10または1:20の希釈を行う
(普通1ml×9mlの希釈は代表的な試料を得るのに十分で
あるが、1ml×19mlの希釈は数えられる細胞の数を減少
させる)。
8.希釈された細胞について血球計で細胞数を数え、5%
のFCSを含有するMEMで希釈して0.5×106細胞/mlの溶液
を作る。
9.マルチチャンネルピペッターを使用してマイクロタイ
マープレートの所望のくぼみに200μlの前記細胞溶液
を加える。この細胞溶液は十分に混合された状態に維持
して全くぼみ内の細胞を均一に分散された状態に維持す
る必要がある。無菌ペトリ皿に15〜20mlの細胞溶液を入
れ、新たに混合した細胞を各対のプレート管に補給した
場合には、これによって助けられ全くぼみ中の細胞の均
一な分散が確実に行われる。
B.マイクロタイタープレートの培養 5.5%のCO2を含む37℃の培養器内でマイクロタイター
プレートを2日間培養する。これらのプレートは、予備
試験結果のために、あるいは目に見える混在状態を点検
するために、1〜2日後に顕微鏡で観察することができ
る。混在状態は曇りまたは小さい黒色斑点として培地に
現れることがある。
C.増殖または中和のためのMTTテトラゾリウム染料還元
アッセイ 1.MTTテトラゾリウム染料の5mg/ml溶液(米国オハイオ
州クリーブランド所在のバイオケミカル社から入手した
もの)を1×PBS中に混入する。結晶はすべてではない
が溶解する。無菌フード下に0.45μm注射器フィルタに
通して無菌状態で濾過する。
2.無菌フード下に、各プレートの各くぼみから100μl
の液体を取り出す。液体を取り出した後に、各くぼみに
20μlのMTTを加えることにより、プレートを「パルス
(pulse)」させる。プレートを培養器に3時間戻す。
3.培養後に、プレートの各くぼみから100μlの溶液を
取り出し、廃棄する(この工程は無菌状態で行う必要は
ない)。
4.各くぼみに100μlの酸性イソプロパノール(1リッ
トルのイソプロパノール中に40mlの1NHCLを含むもの、
または3.3mlの12NHCLを含むもの)を加える。
5.振とう器において中程度の高速(ダイナテック(Dyna
teck)社のシェーカーにおいて6の位置)で1分間混合
する。
6. 570nmの波長を使用して30分以内の間ODを読み取る。
7.培地+MTTを用いて0吸光度に校正する。
8.マイクロプレート読み取り器で適当なソフトウエアプ
ログラム(すなわち、イムノソフトTM)および型板(te
mplate)を使用して読み取る。
実施例8 チキンの繊維芽細胞アッセイにおける伝染性ファブリキ
ウス嚢病ウイルスに対する種々の血清クラクションのウ
イルス中和活性 上述の実施例3〜6に記載した種々の血清クラクショ
ンを、上述の実施例7に記載した方法に従って、IBDVに
対する活性について試験した。これらのデータを下記の
表5および表6に示した。ピークIIはウイルス中和活性
の大部分を有する唯一のフラクションであった。すべて
の場合に、比活性はピークIIの場合に最大であり、最高
度に精製されたピークIIの形態の場合に最大であった
(表7−5079b、ピークII、あるいは表8−5079a)。ピ
ークII IgGフラクションに含まれる活性VNFの相対的パ
ーセンティジは血清調製物毎に変化していた。図3およ
び図8〜11はそれぞれ精製の系統図およびVNFを含むIgG
フラクションの分布図を示す。表5〜7はTSK2000カラ
ムからの種々のフラクションの活性を示す。表8にはフ
ラクション5079aの活性を示す。この5079aフラクション
は、極めて低いレベルのマクログロブリン混在物質を含
む5079b、ピークIと、IgGフラクションを含む5079b、
ピークIIとに分割された。表7は5079b、ピークIIがVNF
活性を有することを示す。
実施例9 チキン線繊維芽細胞アッセイによる他のレグレッサ系統
のチキンからの血清に見出されたウイルス中和因子 これらの実験は、ウイルス中和因子の代わりの源を試
験した点を除いて、上記実施例8に記載した実験と本質
的に同一の方法により実施した。これらの実験のデータ
は以下の表8に示す。また、表8はレグレッサ血清とハ
イライン(Hyline)血清とを比較している。これらのデ
ータは、イーストランシング(East Lansing)レグレッ
サ系統の試験したチキンが有意なVNF活性を有していな
いことを示す。さらに、攻撃されてないアーカンサスレ
グレッサの鳥からの血清がVNFを有することおよび攻撃
されたアーカンサスプログレッサの鳥からの血清が攻撃
されたアーカンサスレグレッサの鳥に相当するVNFに類
似した活性を有することが見い出された。
実施例10 VNFをインオボ投与した生ウィルスからの孵化における
ヒヨコの保護 本実施例はVNFにより、インキュベーション18日目で
インオボにおいて、ワクチンとして投与したIBDVから孵
化におけるチキンを保護することを例示する。IBDVの存
在するワクチン株は、伝染性なので、孵化可能性がかな
り減少することなしに、インオボにおいて使用すること
は困難であることに注意を要する。
また、ここにおいて記載した方法は、ワクチンとして
の使用の接合可能性のテスト法を供する。
本研究は、各グループにおいて、10〜15のHYVAC受精
卵の9のグループからなった。IBDVに対する標準ワクチ
ンはCEVA研究室によりIBD−BLENTM(1000ドーズ/バイ
アル(doses/vial)が供された。50μの体積につき、
ワクチンの10倍、1倍、0.1倍、0.01倍の投与量を調製
した。VNFは1倍の投与量として、800μg/50μ体積に
て使用され、VNFの投与量は1倍(800μg)及び0.1倍
(80μg)150μ量で調製された。インオボ注射につ
き、50μのIBD−BLEN及び50μのVNFが混合され、CE
VA希釈剤を使用して200μの全体積にまでした。18日
目の古い胚に種々の投与量のIBD−BLENプラズマVNFをワ
クチンとして投与し、種々の投与量のIBD−BLENワクチ
ンを単独で、接種した。表9は、種々のグループが受け
たワクチン処理を表わす。鳥は孵化でき、孵化後5日目
まで分けたグループで育った。このとき鳥は重さを測
り、ファブリキウス嚢は重さを測り、試験された。
9グループのファブリキウス嚢は、グループにつき3
であるが、組織学的評価を受けた。これらの組織は以下
の方法で級別に示した。即ち、0=正常、1=少し変化
(これは、表面粘膜のわずかな異常、正常な大きさの小
胞におけるリンパ球の消耗を含む)、2=軽い変化、リ
ンパ球の消耗及び小胞の萎縮を伴った軽い陥入(これ
は、壊疽のない炎症性の変化も含む)、3=注意の変
化、折りたたんで大きさが減少する、より広範囲にわた
る粘膜の陥入(ほとんどの小胞は萎縮及び/又は消耗し
たリンパ球であろう、より広範な炎症あるいは壊疽)、
4=広範な変化、明らかに萎縮した折りたたみ(小胞上
皮間は小胞様形成を引き起こす折りたたみにおいて押さ
れるだろう。これは、より広範な炎症あるいは壊疽を伴
う正常でない小胞を含むであろう)、5=重度、正常な
構造は非常に破壊され、大きさが非常に減少して折りた
たまれる。これは、広範な炎症あるいは壊疽も含む。
表9及び10は、種々のグループ間の、体重増加、孵化
の百分率、ファブリキウス嚢の重さ、及びファブリキウ
ス嚢の組織を示す。IBD−BLENの10倍投与量+VNFの1倍
投与量を受けた鳥は、IBD−BLEN単独の10倍投与量を受
けた鳥(55%)より有為に大きい孵化可能性(100%)
を示した。1倍のワクチン投与量レベルでも同じであっ
た。体重増加は非接種のコントロール(14.8g)と比べ
ると1倍、0.1倍及び0.01倍のIBD−BLENワクチン単独投
与を受けた鳥において(表II)、減少した(5〜9g)。
しかしながらIBD−BLENのそれぞれ同じ投与量にVNFを加
えると、体重増加は有為に増加した(17〜18g)。
本質的に体重増加と同じ効果がファブリキウス嚢にお
いて見られた。IBD−BLEN単独投与は、コントロール
(0.13g)と比べると、5日目でファブリキウス嚢萎縮
及びファブリキウス嚢重さの減少を生じた(0.04〜0.06
g)。ワクチンにVNFを加えると、ファブリキウス嚢は正
常な重さ(0.12〜0.15g)になる(表10)。しかしなが
ら、ファブリキウス嚢組織は、10倍VNFに対する1倍ウ
ィルスのワクチンの比が、IBDV感染からファブリキウス
嚢をより完全に保護するために必要であることを示し
た。ワクチンに関する1倍ウィルス対1倍VNFの比は、
孵化可能性、体重増加、及びファブリキウス嚢重さを保
護したが、いくつかの中和されていないウィルスが滑液
包のリンパ球の消耗を引き起こすことを防げなかった
(表10)。
実施例11 インオボのVNF及び生ウイルスの投与によるヒヨコの免
疫 この実施例は、VNF−IBDV接合体が、伝染性ファブリ
キウス嚢病ウイルス(IBDV)に対してチキンを実際に免
疫することを例示することによって、上記実施例10をお
し進めるものである。本実施例においてVNFはCEVA IBD
−BLENTMワクチンで前インキューベートされ、そのワク
チンは推薦される最適濃度より少ない濃度で供され、ワ
クチン接種後39日目(あるいは孵化後35日目)でUSDA−
IBDVの攻撃を受ける前に混合物はインオボ受精卵に投与
された。
研究は10のグループからなった。HYVA卵はグループ1
〜6で使用され、SPAFAS卵はグループ7〜10で使用され
た。各グループは分かれた独立の単位で育てられ、全単
位は、同じ室に置かれた。処理は、投与される材料によ
り、及び投与の方法により異なった。処理グループ、投
与量、及び試料サイズは以下の表IIに示される。
ベースラインデータは、ポジティブコントロールグル
ープ(グループ1及び7)から、及びネガティブコント
ロールグループ(グループ2及び8)から集められた。
多産の、活力あるSPAFAS−SPFおよびHYVAC卵はインキュ
ベーションの18日目にインオボで手による注射によりワ
クチン接種された。
注射は卵の頂部から羊膜中になされた。注射の体積は
200μであった。測定したパラメータは孵化可能性、
孵化重さ、BD抗体タイター、体重、ファブリキウス嚢重
さ、及びファブリキウス嚢組織であった。
本実施例結果は、以下の表12〜15に示される。
例示されたIBD−BLENを混合したVNFを受けたHYVAC鳥
は、ワクチン単独を受けた鳥(32%)と比べると孵化可
能性が増加した(82%)、そしてVNFの濃度(82〜47
%)が高い程孵化可能性がよいことが分かった(表1
2)。SPAFAS孵化可能性は、孵化中に生じた他の問題の
ために、比較することができない(表12)。しかしなが
ら、研究の残りの部分のために、生き残っているもの
は、パラメータの研究の実験のために、たよりになる鳥
であることを表わす。35日目の死亡率はワクチン単独あ
るいは低投与量のVNFを組み合わせたワクチンを受けた
グループにおいてより高かった(表12)。ワクチンに混
合するに際し、VNFの投与量が多いと高死亡率から守る
(データはコントロールに似ている)。
IBD−BLENと混合したVNFを受けたHYVAC鳥は、USDA−I
BDVの攻撃の後、正常な体重増加(45〜59g)を示した
が、非接種の鳥は低い体重増加(5.6g)を示した(表1
3)。VNF単独の接種はUSDA攻撃から守らなかった。ま
た、これらのグループの死亡率は非接種のコントロール
に比べると減少した(表12)。
一般に、ウイルスに対するVNFの比が高いと、USDAの
攻撃の後、ファブリキウス嚢の保護が増加する(表1
4)。非接種のコントロールファブリキウス嚢は、攻撃
後、非常に出血し、浮腫を生じた(表14)。ワクチン単
独を受けた鳥は攻撃後、ファブリキウス嚢が非常に萎縮
し、ワクチンとVNFを受けた鳥は部分的にファブリキウ
ス嚢が萎縮した。
IBD−BLENの混合物を接種された鳥は、IBD−BLEN単独
を受けた鳥より、USDA−IBDVの攻撃に対して有為に高い
抗体タイターを示した(表15)。これは、これらの鳥が
ウイルスワクチン単独を受けた鳥に比べて、接種後に成
長にわたって第2の伝染に対して非常に高い保護を有し
たことを示す。
再び、ウイルスと混合されると、VNFの最低投与量に
抗体タイターが低下しはじめることが分かる。このこと
は、接種でファブリキウス嚢に大きすぎるダメージが生
じると、抗体タイターによる保護が鳥の命の残りの間に
失われることを示している。
実施例12 チキン繊維芽細胞アッセイにより測定されたVNFの他の
供給源 本例は前記実施例7に記載したチキン繊維芽細胞アッ
セイでVNFの他の供給源を示す。
表16は種々の鳥からの血清試料のIBDVに対するウイル
ス中和タイター並びに対応するイライザ(ELISA)タイ
ターを示す。このデータから若干の血清試料〔ハイライ
ン(Hyline)チキン]は、極めて高いイライザ タイタ
ーと対応するウイルス中和タイターを有することを知る
ことができる。従ってIBDVに極めて強力に結合するがIB
DVを中和しない抗体を有することは可能である。ハイラ
イン チキンをRSVで攻撃し、腫瘍を退行させ、IBDVに
対して結合する抗体を生成したが、IBDVに対するウイル
ス性中和抗体を生成しなかった。アーカンソー レグレ
ッサ系統チキン血清試料はIBDVに対し結合および中和活
性を有する。
興味ある観察は、アーカンソー大学およびミシシッピ
ー州立大学の両者からの攻撃されなかったジャングル
ホウル チキンはIBDVに対する中和抗体を有する血清を
生成することである。また表16はVNFと同様の活性がIBD
Vで無害化したスパファス(SPAFAS)チキンの血清に見
出されることを示す。
実施例13 伝染性ファブリキウス嚢病ウイルスによるVNFによるそ
の場のワクチン投与の可能性 本例の目的はVNF−IBD−BLENTM混合物をUDSA−IBDV攻
撃ウイルスの第2攻撃に対する免疫を刺激するため孵化
後1〜2日にチキンに筋肉(IM)注射により投与した場
合その効率を試験することである。
IBD−BLENTM菌株に極めて敏感であり、ワクチンを認
可するための調整研究に代表的に使用された約160匹の
健康な1日または2日令のハイ−バック(Hy−Vac)チ
キンを用いた。ワクチン投与した鳥の攻撃を伝染性ファ
ブリキウス嚢病ウイルスのUSDA攻撃菌株(USDA−IBDV−
CV)のロット#83−1、103.8EID50/mlを用いて実施し
た。IBDVに対する標準ワクチンはサノフィ(IBD−BLEN
TM)から1000ドーズ/バイアル、102.7EID50/ドーズで
得た。アーカンソー レグレッサ系統の鳥からのVNFを
上述の如くして1.5Xリン酸緩衝液、(PBS)pH7.4に16,0
00μg/mlとして調整した。その活性をマイクロ中和アッ
セイにおいてハイ−バック チキン繊維芽細胞を用いIB
DVのルカート(Lukert)菌株に対するウイルスの中和活
性により決定した。純度をHPLCによりチェックした。
IBD−BLENTM1Xまたは0.1Xドースのワクチンを受入れ
た各チキンは左足のももにIM注射により100μl IBD−BL
ENTM調整物を投与された。100μlの全長は50μlのIBD
−BLENTM(1Xまたは0.1X)+50μl CEVA稀釈剤から成
る。(グループ2−1Xドーズ,グループ5−0.1Xドー
ズ)。
IBD−BLENTM1X+VNF(ドーズ1またはドーズ2)或い
は0.1X+VNF(ドーズ1)を受入れた各チキンにIM注射
により100μlのワクチン混合物を投与した。100μlの
全量は50μl IBD−BLENTM(1Xまたは0.1X)+50μ VNF
(ドーズ1またはドーズ2)から構成された。(グルー
プ3−IBD−BLENTM(1X)+VNF−ドーズ1,グループ4−
IBD−BLENTM(1X)+VNF−ドーズ2,グループ6−IBD−B
LENTM(0.1X)+VNF−ドーズ1)。
VNFのみを受入れた各チキンにIM注射により100μlの
VNF調整物を投与した。100μlの全量は50μl VNF−ド
ーズ1+50μl CEVA稀釈剤から構成された。(グループ
7) USDA−IBDV攻撃ワクチンを受入れた各チキンにワクチ
ン投与後21日に各眼に30μlの調製物を投与する。両眼
に必要とされる60μlの全量はEID50/mlであるUSDA−IB
DV株ウイルスの1:8稀釈の調製物から構成された。(1.4
mlUSDA−IBDV+9.8ml CEVA稀釈剤−23.5EID50/30μ
l)。
この実験のデータを下記の表17に示す。グループ6の
鳥はウイルス−VNF接合体におけるワクチンウイルスか
ら10日の保護を示した。従ってこの研究からのデータは
0.1XドーズのIBD−BLENTMを136単位のVNFで中和または
抑制してウイルス−VNF接合体におけるウイルスから繊
維芽細胞を10日まで保護することが可能であることを示
す。更に、これ等の鳥を29日にUSDA攻撃菌株で攻撃する
場合に、鳥は攻撃から保護されることを示す(体重の減
少なし、死亡率零)。
実施例14 ハイバックSPEチキンに皮下投与した際のハイライン血
清とサノフィIBD−BLENTMワクチンのその場の(In Sit
u)ワクチン投与の可能性 この実験の目的は、免疫学的および病理学的変化をサ
ノフィIBD−BLENTMの注射を受けたチキンの21日令時点
抗体タイターおよびファブリウキス嚢パラメータによっ
て評価することであり、そのサノフィIBD−BLENTMはSC
ハイライン血清とともに温置し、完全なワクチン接合体
として鳥の首に皮下注射したものである。
IBD−BLENTMワクチン投与とUSDA−IBDV攻撃に強い健
康な1日令ハイバッチSPFチキン(総数約90)をこれら
の研究に使用した。
SC−血清(35000μg/ml,#SC−2−22−90,ED50/ml
1:3000000は、VNFを含み、既知の手法に従ってサノフ
ィIBD−BLENTMをSCハイラインチキンに補充することに
よって生成する全血清である。
IBD−BLENTM、およびSCハイライン血清は使用するま
で4℃に保存した。一旦調製したIBD−BLENTMワクチン
および血清−IBD−BLENTM混合物は接種前1時間、室温
に保った。
この研究における種々の実験グループおよび対照グル
ープのデータを表18に示す。これらのデータは、VNFの
濃度が316に等しいかそれ以上で、ファブリキウス嚢は
1日目にワクチン血清接合体を与えたものにおいて22日
においてワクチン ウイルスから重量が保護されること
を示す。
実施例15 ハイバックSPFチキンに皮下投与した伝染性ファブリキ
ウス嚢病ウイルス ワクチンを用いたSCハイライン血清
の最小保護ドース サノフィIBD−BLENTMはSPFチキンにワクチン投与後3
〜9日で急性および慢性ファブリキウス嚢病害を起し得
る有毒生ウイルスである。このワクチンを1〜2日令ハ
イバックSPFチキンに用いた以前の実験は、1X〜0.0001X
ドーズのIBD−BLENTMの筋肉および皮下接種後10〜14日
でファブリキウス嚢萎縮を示した。
この研究で、若干の1日令ハイバックSPFチキンに種
々のドーズのサノフィIBD−BLENTMだけおよび種々のド
ーズVNF SCハイライン血清と組合せ皮下にワクチン投
与した。ワクチン投与したチキンおよび対照チキンを15
日又は22日にファブリキウス嚢の形態並びに肉眼の病変
を調べUSDA−IBDV攻撃菌種で29日に攻撃して免疫原性を
確かめた(ワクチン投与後14,21および28日)。この実
験の目的は免疫および病状の変化を、種々のドーズのサ
ノフィIBD−BLENTMだけを1日で(ワクチン投与後14,21
および28日)接種したチキンおよび種々のドーズのSCハ
イライン血清と一緒に培養し完全なワクチンとして投与
したチキンについて15および22日に抗体タイターおよび
ファブリキウス嚢パラメータにて評価することである。
IBD−BLENTMワクチン投与およびUSDA−IBDV攻撃に敏
感である健康な一日令ハイバックSPFチキンをこの研究
に用いた。SC−血清(40,000μg/m,#5−18−90,1:5
11,000のED50/ml)はVNFを含有する全血清であり、SCハ
イライン チキンにサノフィIBD−BLENTMを補充するこ
とにより生成する。IBDV,IBD−BLENTMに対する市販のワ
クチンはサノフィ ラボラトリーズにより1000ドーズ/
バイアル,102.3EID50タイターで供給される。伝染性フ
ァブリキウス嚢ウイルス、ロット#83−3,103.8EID50/m
lのUSDA−攻撃菌株を攻撃として使用した。ワクチン投
与を皮下注射により行いUSDA−IBDV攻撃を孵化後29日に
眼に点滴することにより行った。
この実験からのデータを一部表19に示す。示す結果は
338単位のVNFのドーズおよび0.01Xのワクチン ドーズ
(2.24EID50/ドーズ)で、ファブリキウス嚢は15日およ
び22日にワクチン ウイルスから保護され、29日にUSDA
攻撃菌種に対し確実に免疫にされた。29日にUSDA攻撃後
このグループでは正常な体重増加があり死亡率は零であ
った。
1.負の対照を除き全てのグループに対し47EID50/鳥で孵
化後29日眼に点滴して投与したUSDA−IBDV攻撃菌株。
2.示してないが統計的分析。
3. 0.01XドーズのサノフィIBD−BLENで2.24EID50/ドー
ズ(ロット#29967)を含む。
4.ウイルス中和活性はSCハイライン チキンからのVNF
を含む全血清、単位/50μlドーズとして表わす。
*IBDVで汚染されたグループ。
上記実施例は本発明を例示するもので、本発明を制限
せんとするものではない。本発明は次の請求の範囲およ
び請求の範囲と同等のことにより規定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 39/17 A61K 39/17 39/215 39/215 A61P 31/12 171 A61P 31/12 171 (72)発明者 フレデリックセン トミー エル アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 27511 キャリー ボーギュ コート 101 (72)発明者 ティクズコウスキー ジュリウス ケイ アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 27511 キャリー ウッドルフ コート 111 (72)発明者 サクストン ジェイムス ポール ジュ ニア アメリカ合衆国 ミシシッピー州 39216 ブランドン キャンプファイア ー サークル 117 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 39/395 A61K 39/12 A61K 39/17 A61K 39/215 A61P 31/12 BIOTECHABS(STN) CA(STN)

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動物被検体にウイルス性疾患に対する能動
    免疫を生成させるための薬物を製造するためにワクチン
    接合体を使用する方法であって、このワクチン接合体
    が、生ウイルス及びこの生ウイルスに結合した中和因子
    からなり; この中和因子が、抗体及び抗体フラグメントからなる群
    より選択され;かつ この抗体又は抗体フラグメントが生ウイルスを中和する
    能力を有している、ワクチン接合体の使用方法。
  2. 【請求項2】前記生ウイルスが、前記被検体に疾患を引
    き起こす能力を有している、請求項1によるワクチン接
    合体の使用方法。
  3. 【請求項3】前記生ウイルスがトリウイルスであり、前
    記被検体がトリである、請求項1によるワクチン接合体
    の使用方法。
  4. 【請求項4】前記生ウイルスがラウス家鶏肉腫ウイルス
    である、請求項3によるワクチン接合体の使用方法。
  5. 【請求項5】前記生ウイルスが伝染性ファブリキウス嚢
    病ウイルスである、請求項3によるワクチン接合体の使
    用方法。
  6. 【請求項6】前記生ウイルスが、伝染性気管支炎ウイル
    スである、請求項3によるワクチン接合体の使用方法。
  7. 【請求項7】前記生ウイルスがニューキャッスル病ウイ
    ルスである、請求項3によるワクチン接合体の使用方
    法。
  8. 【請求項8】前記中和因子が、IgG免疫グロブリン及びI
    gG免疫グロブリンフラグメントからなる群より選択され
    ている、請求項1によるワクチン接合体の使用方法。
  9. 【請求項9】前記中和因子がモノクローナル起源のもの
    である、請求項1によるワクチン接合体の使用方法。
  10. 【請求項10】前記被検体がトリであり、前記投与工程
    をインオボで実施する、請求項1によるワクチン接合体
    の使用方法。
  11. 【請求項11】動物被検体にウイルス性疾患に対する能
    動免疫を生成させるのに有用なワクチン調製物であっ
    て、このワクチン調製物が、 ワクチン接合体を含む薬剤学上許容可能な調合物からな
    り、前記ワクチン接合体が、生ウイルスとこの生ウイル
    スに結合された中和因子とからなり、 この中和因子が、抗体及び抗体フラグメントからなる群
    より選択されており、 前記抗体又は抗体フラグメントが前記生ウイルスを中和
    する能力を有しており、かつ 前記ワクチン接合体が、前記薬剤学上許容可能な調合物
    中に、前記被検体に前記生ウイルスに対する免疫応答を
    生成させるのに有効な量含有されている、ワクチン調製
    物。
  12. 【請求項12】前記生ウイルスが、前記被検体に疾患を
    引き起す能力を有する、請求項11記載のワクチン調製
    物。
  13. 【請求項13】前記の薬剤学上許容可能な調合物が凍結
    乾燥されている、請求項11記載のワクチン調製物。
  14. 【請求項14】前記生ウイルスがトリウイルスである、
    請求項11記載のワクチン調製物。
  15. 【請求項15】前記生ウイルスがラウス家鶏肉腫ウイル
    スである、請求項11記載のワクチン調製物。
  16. 【請求項16】前記生ウイルスが伝染性ファブリキウス
    嚢病ウイルスである、請求項11記載のワクチン調製物。
  17. 【請求項17】前記生ウイルスが伝染性気管支炎ウイル
    スである、請求項11記載のワクチン調製物。
  18. 【請求項18】前記生ウイルスがニューキャッスル病ウ
    イルスである、請求項11記載のワクチン調製物。
  19. 【請求項19】前記中和因子が、IgG免疫グロブリン及
    びIgG免疫グロブリンフラグメントからなる群より選択
    されている、請求項11記載のワクチン調製物。
  20. 【請求項20】前記中和因子がモノクローナル因子であ
    る、請求項11記載のワクチン調製物。
  21. 【請求項21】閉じられた病原体不透過性の容器とこの
    容器内に包含された無菌ワクチン調製物とを備えた製造
    品であって、前記ワクチン調製物が、動物被検体にウイ
    ルス性疾患に対する能動免疫を生成させるのに有用であ
    り、このワクチン調製物が、 ワクチン接合体を含む薬剤学上許容可能な調合物からな
    り、前記ワクチン接合体が、生ウイルスとこの生ウイル
    スに結合された中和因子とからなり、 この中和因子が、抗体及び抗体フラグメントからなる群
    より選択されており、 前記抗体又は抗体フラグメントが前記生ウイルスを中和
    する能力を有しており、かつ 前記ワクチン接合体が、前記薬剤学上許容可能な担体中
    に、前記被検体に前記生ウイルスに対する免疫応答を生
    成させるのに有効な量含有されている、製造品。
  22. 【請求項22】前記生ウイルスが、前記被検体に疾患を
    引き起す能力を有する、請求項21記載の製造品。
  23. 【請求項23】前記の薬剤学上許容可能な調合物が凍結
    乾燥されている、請求項21記載の製造品。
  24. 【請求項24】前記生ウイルスがトリウイルスである、
    請求項21記載の製造品。
  25. 【請求項25】前記生ウイルスがラウス家鶏肉腫ウイル
    スである、請求項21記載の製造品。
  26. 【請求項26】前記生ウイルスが伝染性ファブリキウス
    嚢病ウイルスである、請求項21記載の製造品。
  27. 【請求項27】前記生ウイルスが伝染性気管支炎ウイル
    スである、請求項21記載の製造品。
  28. 【請求項28】前記生ウイルスがニューキャッスル病ウ
    イルスである、請求項21記載の製造品。
  29. 【請求項29】前記中和因子が、IgG免疫グロブリン及
    びIgG免疫グロブリンフラグメントからなる群より選択
    されている、請求項21記載の製造品。
  30. 【請求項30】前記中和因子がモノクローナル因子であ
    る、請求項21記載の製造品。
  31. 【請求項31】鳥類被検体に感染性の滑液包病ウイルス
    に対する能動免疫を生成させるための薬物を製造するた
    めにワクチン接合体を使用する方法であって、前記被検
    体に対して、インオボインキュベーションのほぼ最後の
    四半期から孵化後のほぼ最初の三日間の間の時点でワク
    チン接合体を投与し、 このワクチン接合体が、生感染性滑液包病ウイルスおよ
    びこの生ウイルスに結合している中和因子を備えてお
    り; 前記生ウイルスが、前記被検体に病気を生じさせ得るも
    のであり; 前記中和因子がIgG免疫グロブリン類からなる群より選
    択されており、この中和因子が前記生ウイルスを中和
    し; 前記ワクチン接合体が、前記中和因子を含有する血清を
    前記生ウイルスと結合する方法によって生産されてい
    る、ワクチン接合体を使用する方法。
  32. 【請求項32】鳥類被検体に感染性の滑液包病ウイルス
    に対する能動免疫を生成させるのに有用なワクチン調製
    物であって、このワクチン調製物が、 ワクチン接合体を含む薬剤学上許容可能な調合物を含有
    しており; 前記ワクチン接合体が、生感染性滑液包病ウイルスおよ
    びこの生ウイルスに結合している中和因子を更に含有し
    ており; 前記生ウイルスが、前記被検体に病気を生じさせ得るも
    のであり; 前記中和因子がIgG免疫グロブリン類からなる群より選
    択されており、 この中和因子が前記生ウイルスを中和し; 前記ワクチン接合体が、前記中和因子を含有する血清を
    前記生ウイルスと結合する方法によって生産されてお
    り; 前記ワクチン接合体が、前記の薬剤学上許容可能な調合
    物に、前記被検体に前記生ウイルスに対する免疫応答を
    生じさせるのに有効な量含有されている、ワクチン調製
    物。
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