JP3077516B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP3077516B2
JP3077516B2 JP06163470A JP16347094A JP3077516B2 JP 3077516 B2 JP3077516 B2 JP 3077516B2 JP 06163470 A JP06163470 A JP 06163470A JP 16347094 A JP16347094 A JP 16347094A JP 3077516 B2 JP3077516 B2 JP 3077516B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマ処理装置に関
し、より詳細には試料に対してエッチング、薄膜形成等
のプラズマ処理を施すためのプラズマ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ドライ処理プロセスは、LSI製作時に
必要とされる高精細なパターン形成工程の中で用いら
れ、ドライ処理を行うための装置のひとつとして、マイ
クロ波を用い、電子サイクロトロン共鳴(ECR:Elec
tron Cycrotron Resonance)を利用したプラズマ処理装
置がある。
【0003】ECR励起によりプラズマを発生させる装
置は、低ガス圧力下において活性度の高いプラズマを生
成させることができ、イオンエネルギーの広範囲な選択
が可能であり、また大きなイオン電流が得られ、イオン
流の指向性、均一性に優れる等の利点を有しているた
め、高集積半導体素子等の製造に欠かせないものとして
その研究開発が進められている。
【0004】図6は従来のECR励起を利用するプラズ
マ処理装置を概略的に示した断面図であり、図中31は
プラズマ生成室を示している。プラズマ生成室31の上
部壁中央には石英ガラス板31bを用いて封止されたマ
イクロ波導入口31cが形成されており、マイクロ波導
入口31cには他端が図示されていないマイクロ波発振
器に接続された導波管32の一端が接続されている。さ
らにプラズマ生成室31の下部壁中央には、マイクロ波
導入口31cと対向する箇所にプラズマ引き出し窓31
dが形成されており、プラズマ引き出し窓31dに臨ま
せて試料室33が配設されている。プラズマ生成室31
及びこれに接続された導波管32の一端部にわたる周囲
には、これらを囲繞する態様でこれらと同心状に励磁コ
イル34が配設されている。
【0005】試料室33内にはプラズマ引き出し窓31
dと対向する箇所に載置台37が配設され、載置台37
上には、試料室33の側壁に開口された搬入口30から
搬入されるウエハ等の試料Sが、静電吸着等の手段を用
いて着脱可能に載置され、試料室33の下部側壁には、
図示しない排気装置に接続された排気口33aが形成さ
れている。また、図中33bは試料室33に連通するガ
ス供給系を示している。
【0006】プラズマ生成室31の内周壁にはベルジャ
38aが配設されており、また、プラズマ引き出し窓3
1dが開口された上部壁を除く試料室33の内周壁には
防着部材38bが配設され、これらベルジャ38a及び
防着部材38bから内壁面保護部材38が構成されてい
る。これらベルジャ38a及び防着部材38bは、プラ
ズマ生成室31及び試料室33を構成する反応容器35
の内周壁にプラズマが直接照射されることによって生ず
る重金属汚染を防止することを目的としており、内壁面
保護部材38の材料としては石英ガラスやアルミニウム
(以下Alと記す)等が用いられている。
【0007】このように構成されたプラズマ処理装置を
用い、試料SにエッチングやCVD等のプラズマ処理を
施す場合、まずプラズマ生成室31及び試料室33内を
所要の真空度に設定した後、反応容器35内にガス供給
管33bからガスを供給し、励磁コイル34に直流電流
を流して磁界を形成しつつ、マイクロ波導入口31cを
通じてプラズマ生成室31内にマイクロ波を導入し、プ
ラズマ生成室31を空洞共振器としてガスを共鳴励起さ
せ、プラズマを生成させる。励磁コイル34により形成
され、試料室33側に向かうにしたがって磁束密度が低
下する発散磁界により、生成したプラズマは試料室33
内の試料S周辺に投射され、これにより試料S表面がプ
ラズマ処理される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したプラズマ処理
装置においては、ウエハのプラズマ処理枚数を重ねるご
とに、プラズマ処理中に生成した物質が内壁面保護部材
38に付着し、この付着物が厚くなると剥離してパーテ
ィクルとなり、試料Sの上に落下してプラズマエッチン
グ時のエッチング不良やプラズマCVD時の成膜不良を
起こす。これを避けるため、剥離量が多くなる前にプラ
ズマ処理装置を停止し、内壁面保護部材38の洗浄また
は交換を行っているが、LSIを作製する場合、この作
業が装置の稼動率を下げ、生産性の向上の妨げになって
いる。このため、装置の連続稼動時間の延長(連続処理
枚数の増大)が要求されている。
【0009】この対策の一つとして、内壁面保護部材3
8の外側に加熱ヒータ等を配設し、パワー等の制御によ
り内壁面保護部材38を一定温度にする方法が採られて
いる。
【0010】図7は内壁面保護部材38に加熱手段39
が配設されたプラズマ処理装置の模式的断面図である。
内壁面保護部材38の外側には電気抵抗体39aが配設
されており、電力導入端子39bから電気抵抗体39a
に電力が供給されるとジュール熱が発生する。このジュ
ール熱により、内壁面保護部材38が加熱される。こう
したプラズマ処理装置は、内壁面保護部材38と付着物
との間の熱膨張係数差によって生じる熱応力を減少させ
ることにより、付着物の膜にき裂が発生し、これが剥離
してパーティクルになるのを防止しようとするものであ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラズ
マによる発生熱のためプラズマ生成室31、試料室33
内の温度は不均一になり易く、多くの箇所の温度を測定
してパワー制御を行なっても内壁面保護部材38の温度
を均一化することが難しいという課題があった。また、
パワーをオフしてもプラズマ照射により内壁面保護部材
38の温度が上昇する場合もあり、また、プラズマ非処
理時には内壁面保護部材38の温度は下がり内壁面保護
部材38の温度を一定にすることが難しいという課題が
あった。
【0012】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、内壁面保護部材のあらゆる箇所における温度
を容易に均一化して一定にすることができ、プラズマ処
理によって生じる付着物が前記内壁面保護部材から剥離
するのを防ぎ、パーティクルの発生に基づくウエハの品
質低下を防ぐことができ、しかも装置の稼動率を向上さ
せることができるプラズマ処理装置を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るプラズマ処理装置は、反応容器内壁面の
全面もしくは一部をプラズマ雰囲気から保護するための
内壁面保護部材が反応容器内に配設されたプラズマ処理
装置において、少なくともプラズマ生成部側に存在する
前記内壁面保護部材の内部に流体経路が形成され、該流
体経路に恒温流体を供給する流体供給手段を備えている
ことを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明に係るプラズマ処理装置によれば、少な
くともプラズマ生成部側に存在する前記内壁面保護部材
の内部に流体経路が形成され、該流体経路に恒温流体を
供給する流体供給手段を備えているので、前記内壁面保
護部材と前記恒温流体との間の熱交換が直接的に効率よ
く行なわれ、また、前記恒温流体の温度と循環量とを制
御することにより前記内壁面保護部材が一定温度に保た
れ、前記内壁面保護部材の温度が容易に均一化される。
このため、前記内壁面保護部材と付着物との間の熱膨張
係数差によって生じる熱応力が緩和され、前記内壁面保
護部材の表面に付着した付着物の剥離が抑制されること
となる。したがってパーティクルによるウエハの汚染が
減少し、汚染に起因するウエハの品質低下が軽減され、
またプラズマ処理装置の稼動率の向上が図られる。
【0015】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係るプラズマ処理
装置の実施例を図面に基づいて説明する。図1は実施例
に係るプラズマ処理装置を模式的に示した断面図であ
り、図中11はプラズマ生成室を示している。プラズマ
生成室11の上部壁中央には石英ガラス板11bを用い
て封止されたマイクロ波導入口11cが形成されてお
り、マイクロ波導入口11cには他端が図示されていな
いマイクロ波発振器に接続された導波管12の一端が接
続されている。さらにプラズマ生成室11の下部壁中央
には、マイクロ波導入口11cと対向する箇所にプラズ
マ引き出し窓11dが形成されており、プラズマ引き出
し窓11dに臨ませて試料室13が配設されている。プ
ラズマ生成室11及びこれに接続された導波管12の一
端部にわたる周囲には、これらを囲繞する態様でこれら
と同心状に励磁コイル14が配設されており、プラズマ
生成室11及び試料室13は反応容器15により構成さ
れている。
【0016】試料室13内にはプラズマ引き出し窓11
dと対向する箇所に、載置台17が配設され、載置台1
7上には、試料室13の側壁に開口された搬入口10か
ら搬入されるウエハ等の試料Sが、静電吸着等の手段を
用いて着脱可能に載置され、試料室13の下部側壁に
は、図示しない排気装置に接続される排気口13aが形
成され、試料室13にはガス供給管13bが接続されて
いる。
【0017】プラズマ生成室11の内周壁には不透明石
英ガラスを用いて形成されたベルジャ18aが配設され
ており、またプラズマ引き出し窓11dが開口された試
料室13の上部壁を除く試料室13の内周壁には、同じ
く不透明石英ガラスを用いて形成された防着部材18b
が配設され、これらベルジャ18a及び防着部材18b
により内壁面保護部材18が構成されている。この内壁
面保護部材18の内部には恒温流体19を通流させる流
体経路16dが形成されており、流体経路16dには流
体導入管16b、流体排出管16cの一端がそれぞれ脱
着可能に接続されている。また流体導入管16b及び流
体排出管16cの他端には恒温チラー16aが接続さ
れ、これら恒温チラー16a、流体導入管16b、流体
排出管16cにより流体供給手段16が構成されてお
り、恒温チラー16aを用いて所望の温度に保たれた恒
温流体19が、所望の通流速度で流体経路16dを循環
させられるようになっている。
【0018】このように構成されたプラズマ処理装置を
用いて試料SにエッチングやCVD等のプラズマ処理を
施す場合、まず所定の通流速度で恒温流体19を流体経
路16d内に循環させ、内壁面保護部材18が一定温度
となるように制御する。次に載置台17に試料Sを載置
した後、プラズマ生成室11及び試料室13内を所要の
真空度に設定し、ガス供給管13bを通じて反応容器1
5内にガスを供給し、励磁コイル14に直流電流を流し
て磁界を形成しつつマイクロ波導入口11cを通じてプ
ラズマ生成室11内にマイクロ波を導入し、プラズマ生
成室11を空洞共振器としてガスを共鳴励起させ、プラ
ズマを生成させる。励磁コイル14への通電によりプラ
ズマ生成室11のほぼ全域にわたって試料室13側に向
かうにしたがい磁束密度が低下する発散磁界が一様に形
成され、この発散磁界により試料Sにプラズマが均一な
密度で投射される。そして試料S表面のプラズマ処理が
終了すると、マイクロ波及びガスの導入を停止してプラ
ズマを切り、試料Sを交換する。上記処理を繰り返す
間、内壁面保護部材18の温度を常に一定に保つことが
できる。
【0019】図2は本発明に係るプラズマ処理装置の別
の実施例を示す断面図であり、図1と同一機能を有する
部品には同一の符合を付すものとする。図2において、
マイクロ波導入口11cと接する上部壁を除くプラズマ
生成室11の内周壁にはAlなどの金属を用いて形成さ
れたベルジャ28aが配設されており、またプラズマ引
き出し窓11dが開口された上部壁を除く試料室13の
内周壁には、同じくAlなどの金属を用いて形成された
防着部材28bが配設され、これらベルジャ28a及び
防着部材28bにより内壁面保護部材28が構成されて
いる。内壁面保護部材28と反応容器15の内周壁との
間には所定距離が確保されており、この空間が恒温流体
19を通流させる流体経路16dとなっている。流体経
路16dには流体導入管16b、流体排出管16cの一
端がそれぞれ脱着可能に接続されている。また流体導入
管16b及び流体排出管16cの他端には恒温チラー1
6aが接続されている。
【0020】上記構成においては、内壁面保護部材28
のマイクロ波導入口11cに接する部分に孔11eが形
成されることにより、内壁面保護部材28がAlなどの
金属によって形成される場合においてもマイクロ波の透
過が妨げられることがなく、結果として図1に示すプラ
ズマ処理装置と同様の効果を得ることができる。
【0021】図3は実施例1及び比較例に係るプラズマ
処理装置を用いて試料Sにエッチング処理を行った場合
のプラズマ照射時間と内壁面保護部材18の温度変化と
の関係を示すグラフである。比較例に係るプラズマ処理
装置としては図7に示したプラズマ処理装置を用いて実
験を行った。内壁面保護部材18、38の温度は、図
1、図7に示す矢印A(プラズマ生成室内)、矢印B
(反応室内)の部位において測定した値である。実線
(1A、1B)は実施例におけるグラフを示し、点線
(2A、2B)は比較例におけるグラフを示している。
【0022】エッチングにはCl2 ガスとO2 ガスとの
混合ガスを用い、該混合ガスの流量は、Cl2 ガス/O
2 ガスが50/8sccmであり、混合ガス圧力は1.
5mTorrとした。マイクロ波パワーは1.5kWと
し、RFパワーは50Wとし、試料Sとしてはポリシリ
コン膜付きの直径が6インチのウエハを用い、また恒温
流体19にはシリコンオイルを使用した。また、予め内
壁面保護部材18、38を80℃に設定した上で実施
例、比較例の両実験を行い、実施例においては恒温流体
19の温度を85℃に設定し、比較例においては内壁面
保護部材38を80℃に設定するべく加熱手段39によ
り調整を行った。
【0023】図3から明らかなように、曲線1Aは曲線
2Aよりも、曲線1Bは曲線2Bよりもそれぞれ温度上
昇率が低く、特に曲線1Aは曲線2Aと比較し、温度上
昇が著しく抑制されていることがわかる。また、曲線1
A、曲線1Bにおいては特にプラズマ照射時間40分経
過時以降の温度がほぼ一定となっている。これにより、
実施例1に係るプラズマ処理装置によれば、プラズマ生
成室11内及び反応室13内の内壁面保護部材18の温
度変化を抑制することができ、特にプラズマ生成室11
内においてはその効果が著しいことがわかった。
【0024】図4は実施例(図1)に係るプラズマ処理
装置を用い、試料Sにエッチング処理を施した場合のウ
エハ処理枚数とパーティクルの増加数との関係を示した
グラフであり、図5は比較例(図7)に係るプラズマ処
理装置を用い、試料Sにエッチング処理を施した場合の
ウエハ処理枚数とパーティクル増加数との関係を示した
グラフである。横軸はウエハの処理枚数を示しており、
縦軸は直径0.3μm以上のパーティクル増加数を示し
ている。エッチングにはCl2 ガスとO2 ガスとの混合
ガスを用い、該混合ガスの流量は、Cl2 ガス/O2
スが50/8sccmであり、混合ガス圧力は1.5m
Torrとした。マイクロ波パワーは1.5kWとし、
RFパワーは50Wとし、試料Sとしてはポリシリコン
膜付きの直径が6インチのウエハを用い、また恒温流体
19にはシリコンオイルを使用した。パーティクル増加
数の測定は、ウエハ10枚処理毎に、あらかじめパーテ
ィクル数を測定しておいたウエハを試料室13、33内
に載置し、2分間保持した後、試料室13から取り出し
て測定を行なった。
【0025】図4、図5から明らかなように、実施例
(図1)に係るプラズマ処理装置によれば、600枚処
理後もパーティクル増加数は最大で約30個、また平均
で約15個であり、ウエハ処理枚数の増加によるパーテ
ィクル増加数の極端な変化は見られなかった。これに対
し、比較例(図7)に係るプラズマ処理装置によれば、
パーティクル増加数は最大で約50個、また平均で約3
0個であり、ウエハ処理枚数約100個毎に前記パーテ
ィクル増加数のピークを迎えるという経時変化が発生し
ている。このような経時変化は、プラズマのon−of
fと共に起こる内壁保護部材38の温度変化によるスト
レスで内壁保護部材38に付着した反応生成物が剥離し
やすく、また該反応生成物の膜厚がある程度以上になる
と自重により多量に前記反応生成物が剥離し、突発的に
パーティクル数が増加するために起こると考えられる。
【0026】これらの結果から明らかなように、本実施
例に係るプラズマ処理装置においては、反応容器15の
内壁面をプラズマ雰囲気から保護するための内壁面保護
部材18が反応容器15内に配設されたプラズマ処理装
置において、内壁面保護部材18の内部に流体経路16
dが形成され、流体経路16dに恒温流体19を供給す
る流体供給手段16が流体経路16dに接続されている
ので、内壁面保護部材18と恒温流体19との間の熱交
換が直接的に効率よく行なわれるため、恒温流体19の
温度と循環量とを制御することにより内壁面保護部材1
8を一定温度に保つことができ、内壁面保護部材18の
温度を容易に均一化することができる。このため、内壁
面保護部材18と付着物との間の熱膨張係数差によって
生じる熱応力を緩和させることができ、内壁面保護部材
18の表面に付着した付着物の剥離を最小限に抑制する
ことができる。したがってパーティクルによる試料Sの
汚染を少なくすることができ、汚染に起因するウエハの
品質低下を軽減することができ、しかもプラズマ処理装
置の稼動率の向上を図ることができる。
【0027】また、プラズマのon−offに関係なく
内壁面保護部材18の温度が一定に保たれるため、内壁
面保護部材18の温度変化による前記反応生成物の剥離
を阻止してパーティクルの発生を確実に防止することが
できる。
【0028】上記実施例では恒温流体19にシリコンオ
イルを用いたが、別の実施例では加熱温度が略90℃以
下の場合、恒温流体19に水を用いてもよい。
【0029】また、上記実施例ではプラズマエッチング
装置の場合を示したが、別の実施例ではプラズマCVD
装置等においても、恒温流体を所望の温度に設定するこ
とにより、上記実施例の場合と同様の効果を得ることが
できる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るプラズ
マ処理装置にあっては、少なくともプラズマ生成部側に
存在する前記内壁面保護部材の内部に流体経路が形成さ
れ、該流体経路に恒温流体を供給する流体供給手段を備
えているので、前記内壁面保護部材と前記恒温流体との
間の熱交換が直接的に効率よく行なわれるため、また恒
温流体の温度と循環量とを制御することにより前記防着
部材を一定温度に保つことができ、前記内壁面保護部材
の温度を容易に均一化することができる。このため、前
記内壁面保護部材と付着物との間の熱膨張係数差によっ
て生じる熱応力を緩和させることができ、前記内壁面保
護部材の表面に付着した付着物の剥離を最小限に抑制す
ることができる。したがってパーティクルによる試料S
の汚染を少なくすることができ、汚染に起因するウエハ
の品質低下を軽減することができ、しかもプラズマ処理
装置の稼動率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ処理装置の実施例を示し
た模式的断面図である。
【図2】本発明に係るプラズマ処理装置の別の実施例を
示した模式的断面図である。
【図3】実施例及び比較例に係るプラズマ処理装置を用
いて試料Sにプラズマ処理を施した場合の、プラズマ照
射時間と内壁面保護部材の温度変化との関係を示したグ
ラフである。
【図4】実施例に係るプラズマ処理装置を使用し、内壁
面保護部材の温度を80℃に設定して試料Sにエッチン
グ処理を施した場合における、ウエハ処理枚数とパーテ
ィクル増加数との関係を示したグラフである。
【図5】比較例に係るプラズマ処理装置を使用し、内壁
面保護部材の温度を80℃に設定して試料Sにエッチン
グ処理を施した場合における、ウエハ処理枚数とパーテ
ィクル増加数との関係を示したグラフである。
【図6】従来のプラズマ処理装置を示した模式的断面図
である。
【図7】プラズマ処理装置の別の従来例を示した模式的
断面図である。
【符号の説明】
11 プラズマ生成室 13 試料室 15 反応容器 16 流体供給手段 18 内壁面保護部材 19 恒温流体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // G01R 33/64 H01L 21/302 B H01L 21/3065 F G01N 24/14 B (56)参考文献 特開 昭63−273323(JP,A) 特開 平5−94971(JP,A) 特開 平6−61155(JP,A) 特開 平4−363021(JP,A) 特開 平2−201923(JP,A) 特開 平7−192895(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/31 H01L 21/3065 C23C 16/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応容器内壁面の全面もしくは一部をプ
    ラズマ雰囲気から保護するための内壁面保護部材が反応
    容器内に配設されたプラズマ処理装置において、少なく
    ともプラズマ生成部側に存在する前記内壁面保護部材の
    内部に流体経路が形成され、該流体経路に恒温流体を供
    給する流体供給手段を備えていることを特徴とするプラ
    ズマ処理装置。
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