JP3077435B2 - ミシンの押え制御装置 - Google Patents

ミシンの押え制御装置

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JP3077435B2
JP3077435B2 JP05009868A JP986893A JP3077435B2 JP 3077435 B2 JP3077435 B2 JP 3077435B2 JP 05009868 A JP05009868 A JP 05009868A JP 986893 A JP986893 A JP 986893A JP 3077435 B2 JP3077435 B2 JP 3077435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの押え上げ装置
を駆動する制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ペダルの前方踏み込みによりミシ
ンを回転させ、ペダルを中立位置に戻すことによりミシ
ンを停止させるとともに、ペダルを浅く踏み返すことに
より押え上げ装置を駆動し、また、ペダルを更に深く踏
み返すことにより糸切り動作を行うようにした2段踏み
返し機構のペダルを有するミシンの制御装置が存在す
る。この装置において、例えば、ペダルの浅い踏み返し
と同期して、ある一定時間通常の電圧で押え上げ装置を
駆動する制御技術があった。
【0003】図6にこの従来の押え上げ装置駆動タイム
チャートを示す。ペダル13の浅い踏み返しに同期して
CPU34が押え上げ駆動信号を出力し、トランジスタ
32a(図3参照)を駆動する。最初は押えを上位置に
向かって上げだすため300ms(T2)まではフルオ
ンし、その後は発熱を抑えるために約200Hzのスイ
ッチング動作をする。押え上げソレノイドに流れる電流
は、トランジスタ駆動開始と同時に、ソレノイドの抵抗
値とインダクタンスとで決まる時定数で増えだし、機械
的押え圧に打ち勝つトルクを発生する電流値i1に達す
ると、押えは上昇しだし、300ms(T2)以前には
上位置に達する。その後スイッチング動作に移行し、ト
ランジスタ32aがOFFの間は、ソレノイドの電流は
フライホイールダイオード32b(図3参照)を通して
減少し、ONの間は増えるという動作を繰り返し、押え
を上位置に保持し得る電流値i3を保つ。この保持し得
る電流値i3では押えが下位置にある状態から上げだす
ことはできない。
【0004】また、別の従来技術として、特公昭63−
64996号公報に開示されているような、ペダルの浅
い踏み返し後、ある一定時間遅延後に通常の電圧で押え
上げ装置を駆動する制御技術もあった。
【0005】図7にその1例を示す。ペダルの浅い踏み
返しから40ms(T4)遅延後に押え上げ装置9の駆
動用トランジスタをONする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ペダル
の浅い踏み返しと同期して、ある一定時間通常の電圧で
押え上げ装置を駆動する方式の場合、ペダルを更に深く
踏み返して糸切り動作をさせる際に、深い踏み返し信号
が40ms(T1)あたりで発生する。よって押え上げ
装置が応答してしまう場合があり、糸締まりが悪くなっ
たりする。また、前記方式の欠点を補うために、ペダル
の浅い踏み返し後一定時間の経過後に押え上げ装置を駆
動する方式があるが、踏み返し開始より押えが上がるま
での時間は、前記従来方式より遅延時間40ms(T
4)遅い120ms(T6)と常に遅れることになる。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は、ペダルの踏み返し
による糸切り時に、押え上げ装置を応答させることな
く、また、押え上げ装置を駆動する際の応答遅れを極力
少なくするようにしたミシンの制御装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、特に、ペダルの浅い踏み返しに同期して第
1の一定時間は押え上げ装置をスイッチング駆動し通常
より低い電圧で駆動し、その後の第2の一定時間はフル
オンさせ通常電圧にて駆動する制御手段を備えたもので
ある。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本発明の押え上げ制御装置
では、ペダルの浅い踏み返しに同期してスイッチング駆
動している期間は、押え上げ装置に電流は流れてはいる
ものの、押え上げ装置を上昇させるまでのトルクはない
ので押え上げは応答しない。また、その後フルオン駆動
に移った場合、電流は零から流れ出すのではなく、スイ
ッチング時の電流値から増えだすので押え上げが上昇す
る場合の遅れは、単に遅延時間をとった場合より短くな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0011】本実施例は、工業用本縫いミシンに本発明
を適用した場合のものである。
【0012】この本縫いミシンMについて説明するが、
このミシンMは一般的な工業用ミシンと同様なので簡単
に説明するものとする。
【0013】この本縫いミシンMは、図1に示すよう
に、作業用テーブル10に装着されたミシンベッド部1
と、そのベッド部1の右端部から立設された脚柱部2
と、その脚柱部2からベッド部1に対向するように左方
へ延びるアーム部3とから構成されている。ベッド部1
には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示
略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)と、
縫製終了時に上糸と下糸とを同時に切断する自動糸切り
機構(図示略)と、糸輪捕捉器(図示略)などが設けら
れている。
【0014】また、アーム部3には、縫針5を下端に装
着可能な針棒4を上下動させる針棒駆動機構(図示
略)、針棒4の後ろ側には押え上げ装置9により上下動
可能な押え棒7が支持されており、その押え棒7の下端
には押え足8が取り付けられている。
【0015】前記テーブル10の直ぐ下側にはモータ1
2が配設され、テーブル10を支持する作業台11に取
り付けられている。また、作業台11の下端部には、ミ
シン操作の為のペダル13が揺動可能に支持され、この
ペダル13に下端部が連結され上下方向に延びる連結棒
14の上端部は、作業台11に取り付けられた制御ボッ
クス15内の操作スイッチ30(図2参照)に連結され
ている。
【0016】このペダル13は、水平な中立位置と、中
立位置に対して前側を踏み込んだ前踏み位置と、中立位
置に対して踵側へ踏み返した踏み返し位置とに揺動可能
に構成される。操作スイッチ30は、ペダル13の前踏
み位置への踏み込み時にモータ12の起動信号を出力
し、中立位置へ戻すことにより起動停止信号を出力す
る。また、ペダル13の浅い踏み返しで押え上げ装置駆
動信号を出力し、更に深く踏み返すと糸切り駆動信号と
モータ12の起動信号を出力する。
【0017】ペダル13の浅い踏み返しにより、図2で
示すように操作スイッチ30で浅い踏み返し信号が発生
し、入出力インターフェース33を通してCPU34に
伝達される。CPU34は前記浅い踏み返し信号に基づ
き、押え上げ装置駆動信号を出力する。押え上げ装置駆
動信号は入出力インターフェース33を通して、駆動回
路32に伝達され、更に押え上げソレノイド31に通電
し、押え上げ装置9が駆動される。
【0018】本実施例の制御方式(図4参照)では、ペ
ダル13の浅い踏み返しに同期して、トランジスタを4
0ms(T7)間、200Hzのスイッチング駆動をす
る。この時のソレノイド電流値はi3となり、前記の如
く押え棒7を上げだすまでのトルクはない。その後トラ
ンジスタをフルオンし、上昇完了したらまたスイッチン
グ動作に切り換える。ここで糸切り動作を目的としたペ
ダル13の操作をした際には、40ms(T7)間の遅
延がある場合と同等となり、押え上げ動作が応答してし
まうことはない。更に、押え棒7を上位置にする目的で
ペダル13を浅い踏み返し位置で保持した際、40ms
(T7)間すでに電流値i3が流れているので、押え棒
7を上げだすトルクの電流値i1へ到達する時間は、零
から流しだすより早く、50ms(T8)で達すること
となり、上位置に上がりきるまでは90ms(T9)と
なり、図7で示した120ms(T6)よりも早くな
る。次に、制御装置Cで行われる押え上げ制御シーケン
スを、図5のフローチャートに基づいて説明する。尚、
図中符号Si(i=10、11、12、・・・・)は各
ステップである。
【0019】ペダル13を浅く踏み返すと、操作スイッ
チ30から浅い踏み返し信号が発生し(S10:Ye
s)、これに同期して40msタイマーT7を起動(S
11)すると同時に、押え上げ駆動用トランジスタ32
aにスイッチング出力を供給する(S12)、これによ
り、押え上げソレノイドに電流値i3が流れ出すが前記
したように、押え棒7自体はまだ動作しない、次に、タ
イマーT7が終了するか(S13)、深い踏み返し信号
が発生するか(S15)、または、浅い踏み返し信号が
OFFとなるか(S17)をスキャンし、タイマーT7
が終了したら(S13:Yes)、スイッチング出力か
らフルオン出力に変える(S14)。また、深い踏み返
し信号が発生したり(S15:Yes)、浅い踏み返し
信号がOFFとなったら(S17:No)、押え上げ駆
動出力を停止する(S16)。
【0020】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の押え上げ制御装置によれば、ペダルの踏み返しに
より糸切りをする場合において、押え上げ装置が応答し
てしまうことがなく、押えを上昇させるために、ペダル
を浅い踏み返しの位置のままで保持した際の押えの上昇
遅れを、単に遅延時間をとった場合より短くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】工業用本縫いミシンの斜視図である。
【図2】ミシン制御系のブロック図である。
【図3】押え上げソレノイドの駆動回路図である。
【図4】本発明の押え上げ装置の制御タイムチャートで
ある。
【図5】本発明の押え上げ装置の制御概略フローチャー
トである。
【図6】従来の、押え上げ装置の制御タイムチャートで
ある。
【図7】従来の、押え上げ装置の制御タイムチャートで
ある。
【符号の説明】
M 工業用本縫いミシン 7 押え棒 8 押え足 9 押え上げ装置 13 ペダル 30 操作スイッチ 34 CPU C 制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルの前方踏み込みによりミシンを回
    転させ、ペダルを中立位置に戻すことによりミシンを停
    止させるとともに、ペダルを浅く踏み返すことにより押
    え上げ装置を駆動し、また、ペダルを更に深く踏み返す
    ことにより糸切り動作を行うようにした2段踏み返し機
    構のペダルを有するミシンの押え制御装置において、 ペダルの浅い踏み返しと同期して第1の一定時間は通常
    より低い電圧で押え上げ装置を駆動し、その後の第2の
    一定時間は通常電圧で押え上げ装置を駆動する制御装置
    を備えたことを特徴とするミシンの押え制御装置。
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