JP3077260B2 - 中空糸状多孔質分離膜エレメントおよびその製造方法 - Google Patents

中空糸状多孔質分離膜エレメントおよびその製造方法

Info

Publication number
JP3077260B2
JP3077260B2 JP03157642A JP15764291A JP3077260B2 JP 3077260 B2 JP3077260 B2 JP 3077260B2 JP 03157642 A JP03157642 A JP 03157642A JP 15764291 A JP15764291 A JP 15764291A JP 3077260 B2 JP3077260 B2 JP 3077260B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
resin
separation membrane
porous separation
outer cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03157642A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04354521A (ja
Inventor
進一 金澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP03157642A priority Critical patent/JP3077260B2/ja
Publication of JPH04354521A publication Critical patent/JPH04354521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3077260B2 publication Critical patent/JP3077260B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空糸状多孔質分離膜
エレメントに関し、さらに詳しくは、ガス分離膜、透析
膜、逆浸透膜、限外濾過膜、精密濾過膜などとして用い
られるフッ素樹脂製の中空糸状多孔質分離膜を用いた耐
熱性、耐薬品性等に優れた中空糸状多孔質分離膜エレメ
ントに関する。
【0002】
【従来の技術】中空糸状多孔質分離膜は、中空繊維の壁
部を選択性透過膜として利用する分離膜であり、ガス分
離膜、透析膜、逆浸透膜、限外濾過膜、精密濾過膜など
として用いられている。この中空糸状多孔質分離膜は、
単位体積当たりの膜面積を増大させるために、中空糸型
モジュール化して実用に供している。
【0003】中空糸型モジュールは、中空糸状多孔質分
離膜(中空糸)の束を円筒状等の耐圧性の外筒に収納し
たエレメントを含み、膜の充填密度が高く、例えば、
水、ジュース、酒あるいは溶剤等の液体の有用物を塵
埃、雑菌等から分離する濾過装置の小型化を計ることが
できる他、耐圧性に優れているため、半導体、食品、そ
の他の分野で多く用いられている。特に、フッ素樹脂な
どの疎水性樹脂からなる中空糸状多孔質分離膜は、耐薬
品性に優れていることから賞用されている。
【0004】中空糸型モジュールにおいては、多数の中
空糸状多孔質分離膜の束を円筒等の外筒に収納したエレ
メントを用いており、中空糸状多孔質分離膜の一端を熱
融着封止した閉鎖型の内圧式分離膜エレメントや両端の
開口部を開放した内圧循環式分離膜エレメントなどがあ
る。これらのエレメントでは、多数の中空糸状多孔質分
離膜の束を外筒に収納し、その一端または両端部におい
て、中空糸状多孔質分離膜相互の間隙および中空糸状多
孔質分離膜と外筒の間隙を封止剤等で封止している。
【0005】従来、外筒と中空糸束との間隙や中空糸束
相互の間隙を封止する方法として、封止剤としてエポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等の低粘度の樹
脂を端末部に注入し、静置あるいは遠心力により、間隙
に充分充填させた後、加熱硬化させる方法が知られてい
る(特公昭44−5526号、特公昭56−40602
号)。
【0006】ところが、封止剤として使用するこれらの
樹脂は、耐熱性や耐薬品性の点で充分ではなく、酸やア
ルカリを含む溶液または有機溶剤を溶媒や洗浄液として
使用したり、あるいは蒸気滅菌したりする分野に適用す
るには、制限があった。すなわち、エポキシ樹脂は、比
較的耐熱性に優れているものの、強酸、強アルカリおよ
び一部の溶剤にもろく、また、皮膚感作性があり、薬品
や食品分野への適用は制限される。ウレタン樹脂は、耐
熱性が不充分であり、しかも強酸、強アルカリおよび一
部の溶剤に耐性を持たない。シリコーン樹脂は、耐溶剤
性に劣る。
【0007】一方、中空糸状多孔質分離膜エレメントの
封止剤として熱溶融性樹脂を使用する場合には、(1)
糸束を収納した外筒を型内に配置し、樹脂を加熱溶融し
て流し込む射出成型または押出成型による方法、(2)
糸束を収納した外筒を型内に配置し、粉状、粒状または
ペレット状の樹脂を型に入れて加熱溶融し、樹脂中に含
まれる気泡を脱泡する方法、(3)予め蜂の巣状の貫通
孔を有する樹脂を成型し、中空糸を孔中に装着してから
熱溶融する方法等がある。
【0008】しかしながら、(1)の方法では、熱溶融
性樹脂の粘度が高い場合には、外筒と中空糸束や中空糸
束相互の間隙などの細い間隙に樹脂を侵入させることが
困難である。(2)の方法では、一度入った気泡を高粘
度の樹脂から抜くことは困難であり、封止が不完全とな
る。(3)の方法では、多数の貫通孔を高密度で作成す
ること自体が困難であるとともに、気泡の混入が避けら
れず、しかも間隙を完全に封止することが難しい。した
がって、これらの方法によっては、熱溶融性樹脂を用い
て封止部を微細成型することができず、中空糸の充填率
を上げることもできない。
【0009】中空糸状多孔質分離膜エレメントの最大の
長所は、単位体積当たりの膜面積を増大できることであ
るが、そのためには、外筒内に中空糸を高度に充填する
ことが不可欠であり、中空糸の充填率(エレメント内体
積に対する、中空糸の内腔を含む体積の合計の割合)は
一般に50%以上とする必要があるとされている。しか
し、封止剤として熱溶融性樹脂を用い高充填率の中空糸
状多孔質分離膜エレメントを作成することは極めて困難
である。特に、耐熱性や耐薬品性に優れた熱溶融性樹脂
は、一般に高融点・高粘度であるため、従来公知の成型
法により封止剤として使用することは、実際には無理で
あった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性、耐薬品性が大幅に改善されたフッ素樹脂製の中空糸
状多孔質分離膜エレメントを提供することにある。ま
た、本発明の目的は、熱溶融性フッ素樹脂などの熱溶融
性樹脂を用いて、微細成型加工により、フッ素樹脂製の
中空糸状多孔質分離膜エレメントの末端封止部を形成さ
せる工程を含む中空糸状多孔質分離膜エレメントの製造
方法を提供することにある。
【0011】熱溶融性フッ素樹脂は、耐熱、耐薬品性に
優れているが、一般に高融点・高粘度であるため、前記
した射出成型法、押出成型法、粉末成型法などによっ
て、中空糸状多孔質分離膜エレメントの末端封止部を形
成させることは極めて困難であり、満足のいく製品を得
ることはできない。例えば、FEP(テトラフルオロエ
チレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体)の成型用
樹脂の比溶融粘度は、通常、104〜106ポアズと高
く、溶融させても加圧なしではほとんど流動性はない。
したがって、熱溶融性フッ素樹脂を中空糸状多孔質分離
膜エレメントの末端封止用の封止剤として使用するに
は、細かい隙間に樹脂を侵入させるために高圧が必要で
あり、従来の成型技術では事実上不可能であると考えら
れていた。
【0012】ところが、本発明者の研究結果、熱溶融性
樹脂を予め円柱状や平板状などの所定の形状に溶融成型
した成型品を用い、これを加熱溶融状態にしながら、フ
ッ素樹脂製の中空糸状多孔質分離膜の束または該中空糸
束と外筒を自重、加重、引力またはこれらの組合わせに
より熱溶融性樹脂中に埋設させることにより、該熱溶融
性樹脂による末端封止部を形成できることを見出した。
【0013】自重、加重または引力を付与するには、中
空糸内腔にステンレス棒などの支え棒を挿入したり、中
空糸の先端に重りをつけたりする方法などがある。そし
て、糸束等を熱溶融性樹脂中に埋設した後には、先端の
余分な部分を切断除去し、支持棒を除去することなどに
より、少なくとも一方の末端部において、中空糸状多孔
質分離膜相互の間隙および中空糸状多孔質分離膜と外筒
の間隙を溶融成型された熱溶融性樹脂により封止した中
空糸状多孔質分離膜エレメントが得られる。
【0014】この方法によれば、封止剤として、耐熱
性、耐薬品性などに優れた熱溶融性フッ素樹脂などの熱
溶融性樹脂を用い、気泡がなく封止が完全で、高充填率
の中空糸状多孔質分離膜エレメントを製造することがで
きる。発明は、これらの知見に基づいて完成するに至
ったものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、外筒内にポリテトラフルオロエチレン製の中空糸状
多孔質分離膜の束を収納した中空糸状多孔質分離膜エレ
メントにおいて、その少なくとも一方の末端部におい
て、中空糸状多孔質分離膜相互の間隙および中空糸状多
孔質分離膜と外筒の間隙を溶融成型された熱溶融性フッ
素樹脂により封止して成ることを特徴とする中空糸状多
孔質分離膜エレメントが提供される。
【0016】また、本発明によれば、所定形状に溶融成
型された熱溶融性樹脂を外筒の末端内部に挿入し、該熱
溶融性樹脂を加熱溶融しながら、フッ素樹脂製の中空糸
状多孔質分離膜の束を外筒の他端から挿入し、自重、加
重、引力またはこれらの組合わせにより熱溶融性樹脂中
に埋設させて熱溶融性樹脂による末端封止部を形成させ
ることを特徴とする中空糸状多孔質分離膜エレメントの
製造方法が提供される。
【0017】さらに、本発明によれば、所定形状に溶融
成型した熱溶融性樹脂を加熱溶融しながら、その上にフ
ッ素樹脂製の中空糸状多孔質分離膜の束を収納した外筒
を載置し、自重、加重、引力またはこれらの組合わせに
より末端部を該熱溶融性樹脂中に埋設させて熱溶融性樹
脂による末端封止部を形成させることを特徴とする中空
糸状多孔質分離膜エレメントの製造方法が提供される。
【0018】以下、本発明について詳述する。本発明
製造方法で使用するフッ素樹脂製の中空糸状多孔質分離
膜は、特に限定されず、PTFE(ポリテトラフルオロ
エチレン)製中空糸など従来公知のものが使用できる
が、本発明の中空糸状多孔質分離膜エレメントにおいて
は、PTFE製の中空糸状多孔質分離膜が好適に用いら
れる。また、円筒状などのエレメント外筒の材質として
は、耐熱性、耐薬品性に優れたステンレス等の金属やP
TFE、FEP、PFA(テトラフルオロエチレン/パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などのフ
ッ素樹脂が好ましい。
【0019】本発明において封止剤として使用される熱
溶融性樹脂としては、例えば、FEP、PFA、ETF
E(エチレン/テトラフルオロエチレン共重合体)、P
CTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、PVd
F(ポリビニリデンフルオライド)等の熱溶融性フッ素
樹脂を挙げることができる。これらの中でも、蒸気滅菌
への耐性を基準にした耐熱性と、酸、アルカリおよび溶
剤に対する耐薬品性の観点から、FEPとPFAが最も
適している。
【0020】また、フッ素樹脂製の中空糸状多孔質分離
膜と封止剤として用いる熱溶融性樹脂は、親和性が高い
組合わせのもの程良く、同種の樹脂とすることが望まし
い。例えば、PTFE中空糸を使用した場合、封止剤と
しては、FEPやPFAが最適である。異種、異性質の
組み合わせの時は、中空糸表面を処理してできるだけ親
和性を上げることが望ましい。
【0021】以下、図面を参照しながら、本発明の中空
糸状多孔質分離膜エレメントとその製造方法について説
明する。図1は、本発明の中空糸状多孔質分離膜エレメ
ントの末端封止部を示す略図である。エレメント外筒1
内に収納された多数のフッ素樹脂製の中空糸状多孔質分
離膜5は、エレメントの末端部で熱溶融性樹脂2により
中空糸状多孔質分離膜5相互の間隙および中空糸状多孔
質分離膜5と外筒1の間隙が封止されている。
【0022】図2〜図4に、本発明の製造方法の1実施
例を示す。熱溶融性樹脂は、高融点・高粘度のものであ
っても、円柱状や平板状などの成型品であれば、押出成
型や射出成型などの一般的溶融加工法により容易に所定
形状に溶融成型できる。そこで、図2に示すように、予
め熱溶融性樹脂を用いて、エレメント外筒の内部に挿入
できる大きさの円柱状成形品2を溶融成型により作成し
ておき、これを外筒1の末端内部に挿入する。円柱状成
形品の一部は外筒1からはみ出るようにしておき、凹状
の樹脂受部を有する耐熱性の受皿3で蓋をする。つい
で、受皿が下になるように配置し、加熱用ヒーター4で
熱溶融性樹脂を加熱溶融させ、外筒内部に円柱状に広が
った状態としておく。
【0023】一方、フッ素樹脂製の中空糸状多孔質分離
膜5の内腔に、ステンレス等の金属やセラミック等の熱
に強い材質からなる支え棒6を挿入し、この中空糸の束
を外筒1の他端から挿入し、加熱溶融している熱溶融性
樹脂の表面に置くと、この束は自重でゆっくりと熱溶融
性樹脂の中へ沈んで行く(図3)。この沈降は急速に行
なうと気泡をまき込む恐れがあるため、ゆっくりと沈降
するように沈降速度を制御して行なうことが望ましい。
【0024】中空糸束の先端部が外筒1の先端よりも下
の位置に来るまで充分に沈降し、熱溶融性樹脂中に埋設
されたところで、加熱を止めて室温に戻す。ついで、受
皿3を外し、図4に示すように、外筒1の先端よりも先
の余分な箇所7を切断除去した後、中空糸5内に挿入し
てある支え棒6を抜き去れば、末端部において、中空糸
相互の間隙および中空糸5と外筒1の間隙を熱溶融性樹
脂2により封止されたエレメントが得られる。図5は、
エレメント末端部の完成図である。
【0025】本発明の製造方法においては、この支え棒
は必ずしも必要ではなく、例えば、図6に示すように、
中空糸の先端に充分な重さの重り10を接続しても、上
記同様の方法が可能である。この重りを磁力によって引
かれる金属製とすれば、下方から磁界をかけて引っ張っ
てやることもできる。また、他の方法としては、中空糸
の内径とほぼ等しいかやや細い金属等の棒を、予め熱溶
融性樹脂に貫通させておいて、この棒を中空糸の内腔に
挿入し、この棒を下方から引っ張っることにより、中空
糸を樹脂内に埋設させることもできる。
【0026】図7は、本発明の製造方法の他の実施例を
示す図である。前記の方法は、中空糸の束を熱溶融性樹
脂内に沈降させる方法であったが、予めエレメント外筒
内に中空糸の束を挿入しておいてエレメント外筒ごと、
溶融状態の樹脂内に沈降させて末端封止部を成型するこ
ともで可能である。
【0027】図7に示すように、予め平板状に溶融成型
した熱溶融性樹脂成形品9を受皿10に入れて、加熱用
ヒーター4で加熱溶融する。一方、内腔にステンレス棒
などの支え棒6を挿入した中空糸5の束を外筒1内に入
れ、その先端部分を外筒より外部に露出させておく。こ
のような状態の外筒と中空糸の束を熱溶融性樹脂成形品
の上に載置すれば、自重により先端部分が樹脂内に沈降
し埋設される。
【0028】外筒1と中空糸束が充分に沈降し、その先
端部が熱溶融性樹脂中に埋設されたところで、加熱を止
めて室温に戻す。ついで、受皿10を外し、外筒1の先
端よりも先の余分な箇所を切断除去した後、中空糸5内
に挿入してある支え棒6を抜き去れば、末端部におい
て、中空糸相互の間隙および中空糸5と外筒1の間隙を
熱溶融性樹脂9により封止されたエレメントが得られ
る。
【0029】この方法は、両端に中空糸の開口部を持つ
中空糸状多孔質分離膜エレメントの作成においては、必
要な方法でもある。というのは、エレメント片端を封止
成型後、さらに他端を封止成型する際には、すでに外筒
と中空糸の束が片端において封止されて一体化している
からである。
【0030】また、本発明の製造方法を実施する際に
は、封止剤の樹脂と同じ材質の熱収縮チューブを、予め
中空糸の端部の封止剤と接着する側に被覆しておくと、
中空糸と封止剤の樹脂との親和性が増し、成型時間の短
縮、中空糸充填率の向上を図ることができる。
【0031】本発明の製造方法による中空糸状多孔質分
離膜エレメントは、従来品と同様の50〜60%の中空
糸充填率を保持することができる。
【0032】本発明による製造方法は、次の点で従来の
方法よりも優れている。(1)熱溶融性樹脂の溶融成型
品が円柱状または平板状などと簡単であるため、高粘度
の熱溶融性樹脂でも成型が容易である。(2)封止剤の
熱溶融性樹脂を予めバルク状に成型するため、気泡がな
く封止が完全である。(3)封止成型する際に、高粘度
で流動性の乏しい樹脂に圧力を加えるのではなく、外筒
や中空糸等の固体に力を加えるため、高圧や強い力は必
要がない。
【0033】したがって、本発明の製造方法において
は、従来、高粘度であるため微細成型が困難であるとさ
れていた熱溶融性フッ素樹脂を、中空糸状多孔質分離膜
エレメント末端の封止剤に使用することができるため、
従来使用されていたエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウ
レタン樹脂等を封止剤としたものと比べて耐熱性、耐薬
品性を大きく改善することができる。そして、特に、熱
溶融性樹脂として、FEPやPFAを用いると、強酸
性、強アルカリ性の溶液またはあらゆる溶剤を溶媒とす
る分離・濃縮用途に使用可能であり、また、蒸気滅菌を
繰り返し行なうことが可能な中空糸状多孔質分離膜エレ
メントが得られる。
【0034】
【実施例】以下、本発明について、実施例および比較例
を挙げて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施
例のみに限定されるものではない。
【0035】[実施例1] 中空糸状多孔質分離膜として、気孔率65%、平均孔径
0.8μm、内径2mm、外径3mmのPTFE(ポリ
テトラフルオロエチレン)多孔質チューブを用い、末端
封止剤としてFEP(テトラフルオロエチレン/ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体)からなる95mmφ×4
0mm高の円柱状成型品を用いた。
【0036】内径95mmφのステンレス製(SUS3
04)外筒の片端に上記FEP成型品を半ば挿入し、内
径95mmφ×10mm高の受け皿で蓋をして、受け皿
と外筒を接続し、受け皿が下になるように設置した(図
2)。
【0037】外筒および受け皿をバンドヒーターで30
0℃に加熱して、そのまま8時間放置した。FEP成型
品が溶融状態になったところで、上記中空糸状多孔質分
離膜に2mmφのステンレス棒を挿入し、両端を針金で
固定したものを586本束ねて、外筒内へ上方より挿入
し、溶融しているFEP成型品内へ1cm/時の速度で
ゆっくり沈降させていった。受け皿底面に到達したとこ
ろで、バンドヒーターを切り、室温に戻るまで自然放置
した。
【0038】その後、受け皿をはずして、外筒よりはみ
出ているFEP成型品部分および中空糸内腔にステンレ
ス棒を挿入した中空糸端部を外筒端面で切断除去し、挿
入したステンレス棒を抜き去った(図4)。
【0039】中空糸の他端を熱融着させて封止し、さら
に、熱融着端側の外筒をステンレス製の蓋で密封して、
閉鎖型の内圧式中空糸状多孔質分離膜エレメントを得
た。図1に本発明の中空糸状多孔質分離膜エレメントの
末端部断面を示す。
【0040】得られた中空糸状多孔質分離膜エレメント
は、その末端封止部の樹脂に気泡は見られず、樹脂と中
空糸および外筒との接着性も良好であった。また、中空
糸内腔への封止樹脂の侵入はなかった。
【0041】[実施例2] 中空糸状多孔質分離膜および封止剤は、実施例1と同様
とし、内径20mmφのステンレス製外筒、20mmφ
×40mmの円柱状FEP成型品、21本の中空糸を用
いて実施例1と同様にして末端封止部を成型した。この
時は、ステンレス棒は抜き去らずにおいた。
【0042】次に70mm角40mm高さのFEP平板
状成型品を用意し、これを70mm角の金属製容器に入
れ、300℃の熱風恒温槽内で急速溶融させ、取り出し
た後に、バンドヒーターにて300℃に容器および外筒
を加熱した、加熱を継続しながら、上記の片端を封止し
た側を上にして、溶融状態のFEP成型品上に載置し樹
脂内に外筒および中空糸の束を1cm/時の速度で沈降
させた。この際、中空糸は、外筒の下端部より約1cm
突き出すようにしたおいた。中空糸束の先端が金属容器
の底面に到達した後にバンドヒーターを切り、室温に戻
るまで自然放置した(図7)。
【0043】その後、外筒下端部面で中空糸束およびF
EP封止部成型品の不要部分を切断除去し、ステンレス
棒を抜き去って、内圧循環式中空糸状多孔質分離膜エレ
メントを得た。
【0044】得られた中空糸状多孔質分離膜エレメント
は、その末端封止部の樹脂に気泡は見られず、樹脂と中
空糸および外筒との接着性も良好であった。また、中空
糸内腔への封止樹脂の侵入はなかった。
【0045】[実施例3] 中空糸状多孔質分離膜として、気孔率60%、平均孔径
0.45μm、内径3.5mm、外径5mmのPTFE
多孔質チューブを用い、封止剤としてFEPを用いた。
実施例1と同様の内径95mmφのステンレス製外筒、
FEP円柱状成型品、受け皿を設置し、バンドヒーター
でFEPを溶融させた。上記多孔質チューブの片端に図
6に示すような形状の3.5mmφのチューブ挿入部と
先端部を円錐状に削った5mmφの真鍮製の重りを接続
したものを185本、溶融状態のFEP中に沈降させ
た。また、エレメントの他端も実施例2と同様に、12
0mm角×40mmのFEP成型品、内付120mm角
の金属容器を用いて、0.2cm/時の速度で沈降さ
せ、不要部分を切断除去し、内圧循環式中空糸状多孔質
分離膜エレメントを得た。
【0046】得られた中空糸状多孔質分離膜エレメント
は、その末端封止部の樹脂に気泡は見られず、樹脂と中
空糸および外筒との接着性も良好であった。また、中空
糸内腔への封止樹脂の侵入はなかった。
【0047】[実施例4] 封止剤としてPFA(テトラフルオロエチレン/パフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体)を用い、作製に
際して、バンドヒーターを使用せず、315℃の熱風高
温槽内で封止剤を溶融させたこと以外は、実施例2と同
様にして内圧循環式中空糸状多孔質分離膜エレメントを
得た。
【0048】得られた中空糸状多孔質分離膜エレメント
は、その末端封止部の樹脂に気泡は見られず、樹脂と中
空糸および外筒との接着性も良好であった。また、中空
糸内腔への封止樹脂の侵入はなかった。
【0049】[実施例5] 内径39mmφのPTFE製外筒を用い、中空糸状多孔
質分離膜は実施例3と同様のものを42本使用し、封止
剤は39mmφ×40mm高のFEP円柱状成形品を用
いた。また、バンドヒーターを使用せず、300℃の熱
風恒温槽内で、実施例1と同様の操作を行ない、全てフ
ッ素樹脂でできた閉鎖型内圧式中空糸状多孔質分離膜エ
レメントを得た。
【0050】得られた中空糸状多孔質分離膜エレメント
は、その末端封止部の樹脂に気泡は見られず、樹脂と中
空糸および外筒との接着性も良好であった。また、中空
糸内腔への封止樹脂の侵入はなかった。
【0051】[比較例1] 中空糸状多孔質分離膜、エレメント外筒、受け皿、ステ
ンレス棒は実施例1と同様のものを使用した。ステンレ
ス棒を中空糸状多孔質分離膜内腔に挿入し、両端を針金
で固定して586本束ねたものを、受け皿に垂直に立て
たエレメント外筒内にいれた。その際、予め、外筒内に
は底から80mmの高さになるように粉状FEP(ダイ
キン社製、ネオフロンFEP)を入れたおいた。この状
態で300℃の熱風恒温槽に入れ、1週間放置した後、
室温に戻し、受け皿を取り除きエレメント外筒よりはみ
出ているFEP部分を切断除去した。これ以後の操作
は、実施例1と同様にした。
【0052】得られた中空糸状多孔質分離膜エレメント
は、その末端封止部の樹脂に多数の気泡が見られ、中空
糸相互または中空糸と外筒との間隙に全く封止樹脂のな
い部分があった。
【0053】[比較例2] 実施例1と同様のFEP樹脂成形品をバイスで固定し、
ドリル(ドリル刃径、2.8mm)で蜂の巣状(レンコ
ン状)に貫通孔を開けた。実施例1と同様の586本分
の孔を開けることを試みたが、孔と孔がつながった部分
が多数発生した。この孔に、実施例1と同様に用意した
ステンレス棒を挿入・固定した中空糸状多孔質分離膜を
586本挿入した後、受け皿をつけて、垂直に立てたエ
レメント外筒内にいれた。バンドヒーターによる加熱以
降の操作は、実施例1と同様にした。
【0054】得られた中空糸状多孔質分離膜エレメント
は、その末端封止部の樹脂に多数の気泡が見られ、中空
糸相互または中空糸と外筒との間隙に全く封止樹脂のな
い部分があった。
【0055】[比較例3] 内径95mm、深さ20mmの受け皿の側面に10mm
φの孔をあけたものを受け皿として使用し、FEP成形
品を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして中空
糸状多孔質分離膜、ステンレス棒、外筒、受け皿、およ
びバンドヒーターをセットした。
【0056】外筒および受け皿を300℃に加温しなが
ら、10mmφのパイプで受け皿と接続した溶融押出機
から、溶融状態のFEP樹脂を受け皿および外筒内に注
入した。注入は、全354ml(95mmφ×50mm
相当)を約1時間で行った。終了後、さらに24時間、
300℃に保持し、受け皿をはずした後は実施例1と同
様にしたが、FEP樹脂は中空糸間および外筒の受け皿
の孔と反対の端には注入されておらず、満足な末端封止
部は作製できなかった。
【0057】[比較例4] 実施例1と同様の中空糸状多孔質分離膜を用いて、以下
の工程で末端封止部がエポキシ樹脂製のエレメントを作
成した。中空糸状多孔質分離膜586本の両端を熱融着
封止し、フッ素樹脂表面改質剤(潤工社製、テトラエッ
チ)にてその端の3〜5cmを処理した後、実施例5の
FEPの代わりにエポキシ樹脂(チバガイギー社製:C
Y−205 100重量部と、HY−974J 23重
量部の混合物)を50℃に加温し、354mlを15分
で注入した。
【0058】その後、75℃で3時間、さらに120℃
で2時間保持してエポキシ樹脂を硬化させた。受け皿を
はずして、外筒から出ているエポキシ樹脂部分を切断
し、封止剤がエポキシ樹脂であること以外は実施例5と
同じ構造の中空糸状多孔質分離膜エレメントを得た。得
られた中空糸状多孔質分離膜エレメントは、その末端封
止部の樹脂に気泡は見られなかった。
【0059】<物性の測定>実施例1〜5 実施例1〜5で得られた中空糸状多孔質分離膜エレメン
トを用いて、0.2kg/cm2でエアーリークテスト
を行なったが、エアーリークは認められず、末端封止が
完全に行なわれていることが確認できた。
【0060】また、実施例1〜5で得られた中空糸状多
孔質分離膜エレメントを用いて、膜間差圧4kg/cm
2、400時間の条件で、水、40%アンモニア水、1
0%塩酸、アセトン、トルエン、ジエチルアミンの各濾
過試験を行なった後、再度エアリークテストを実施した
ところ、エアリークは認められなかった。
【0061】実施例5で得られた中空糸状多孔質分離膜
エレメントについては、濃硫酸、20%カセイソーダ、
10%硝酸に3ケ月漬浸後に、エアリークテストおよび
5kg/cm2耐圧試験を行ったが、エアリークは認め
られなかった。
【0062】さらに、実施例1〜5で得られた中空糸状
多孔質分離膜エレメントを用いて、150℃、湿度10
0%で1時間加熱後、急速冷却し、4℃に1時間保持
後、再び150℃に加熱するヒートサイクルテストを1
ケ月行なった後、エアリークテストおよび5kg/cm
2耐圧試験を行ったところ、エアリークは認められなか
った。
【0063】比較例1〜3 これに対して、比較例1〜2得られた中空糸状多孔質分
離膜エレメントを用いて、0.2kg/cm2でエアリ
ークテストを行なったところ、いずれにもエアリークが
認められた。比較例3では、前記したとおり満足な末端
封止部が作製できなかったので、エアリークテストは行
なわなかった。
【0064】比較例4 比較例4得られた中空糸状多孔質分離膜エレメントを用
いて、0.2kg/cm2でエアリークテストを行なっ
たところ、エアリークは認められなかった。しかしなが
ら、膜間差圧4kg/cm2、400時間の条件で、
水、40%アンモニア水、10%塩酸、アセトン、トル
エン、ジエチルアミンの各濾過試験を行なった後、再度
エアリークテストを実施したところ、40%アンモニア
水、アセトン、ジエチルアミンの濾過で末端封止部のク
ラックとエアリークが認められた。特に、ジエチルアミ
ンの濾過試験後には、末端封止部に多数のヒビ割れと一
部欠損が認められた。
【0065】また、濃硫酸、20%カセイソーダ、10
%硝酸に3ケ月漬浸後に、エアリークテストおよび5k
g/cm2耐圧試験を行ったところ、同様に末端封止部
のクラックとエアリークが認められた。さらに、ヒート
サイクルテストでは、一日以内に末端封止部が破壊し
た。
【0066】
【発明の効果】本発明の中空糸状多孔質分離膜エレメン
トは、耐熱性、耐薬品性が改善され、末端部の封止も完
全であるため、酸性やアルカリ性溶液および有機溶剤を
溶媒または洗浄等に使用する場合、あるいは蒸気滅菌等
の滅菌・殺菌を必要とする分離膜モジュールに好適であ
る。
【0067】また、本発明の中空糸状多孔質分離膜エレ
メントの製造方法は、末端封止部の微細成型性を大幅に
改善したものである。そのために、封止剤として高粘度
の熱溶融性フッ素樹脂を使用しても、充填率の高い中空
糸状多孔質分離膜エレメントを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空糸状多孔質分離膜エレメントの末
端封止部の略図である。
【図2】本発明の製造方法の1実施例を説明した図であ
る。
【図3】本発明の製造方法の1実施例を説明した図であ
る。
【図4】本発明の製造方法の1実施例を説明した図であ
る。
【図5】本発明の中空糸状多孔質分離膜エレメントの末
端封止部の略図である。
【図6】中空糸状多孔質分離膜に重りを挿入した図であ
る。
【図7】本発明の製造方法の他の実施例を説明した図で
ある。
【符号の説明】
1 エレメント外筒 2 熱溶融性樹脂(円柱状成型品) 3 樹脂受け皿 4 加熱用ヒーター 5 中空糸状多孔質分離膜 6 支え棒 7 切断除去部 8 重り 9 熱溶融性樹脂(平板状成型品) 10 樹脂受皿

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒内にポリテトラフルオロエチレン
    の中空糸状多孔質分離膜の束を収納した中空糸状多孔質
    分離膜エレメントにおいて、その少なくとも一方の末端
    部において、中空糸状多孔質分離膜相互の間隙および中
    空糸状多孔質分離膜と外筒の間隙を溶融成型された熱溶
    融性フッ素樹脂により封止して成ることを特徴とする中
    空糸状多孔質分離膜エレメント。
  2. 【請求項2】 所定形状に溶融成型された熱溶融性樹脂
    を外筒の末端内部に挿入し、該熱溶融性樹脂を加熱溶融
    しながら、フッ素樹脂製の中空糸状多孔質分離膜の束を
    外筒の他端から挿入し、自重、加重、引力またはこれら
    の組合わせにより熱溶融性樹脂中に埋設させて熱溶融性
    樹脂による末端封止部を形成させることを特徴とする中
    空糸状多孔質分離膜エレメントの製造方法。
  3. 【請求項3】 所定形状に溶融成型した熱溶融性樹脂を
    加熱溶融しながら、その上にフッ素樹脂製の中空糸状多
    孔質分離膜の束を収納した外筒を載置し、自重、加重、
    引力またはこれらの組合わせにより末端部を該熱溶融性
    樹脂中に埋設させて熱溶融性樹脂による末端封止部を形
    成させることを特徴とする中空糸状多孔質分離膜エレメ
    ントの製造方法。
  4. 【請求項4】 フッ素樹脂製の中空糸状多孔質分離膜の
    熱溶融性樹脂中に埋入する端部を予め該熱溶融性樹脂と
    同じ材質の熱溶融性樹脂収縮チューブで被覆しておくこ
    と特徴とする請求項2または3記載の中空糸状多孔質分
    離膜エレメントの製造方法。
JP03157642A 1991-06-01 1991-06-01 中空糸状多孔質分離膜エレメントおよびその製造方法 Expired - Lifetime JP3077260B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03157642A JP3077260B2 (ja) 1991-06-01 1991-06-01 中空糸状多孔質分離膜エレメントおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03157642A JP3077260B2 (ja) 1991-06-01 1991-06-01 中空糸状多孔質分離膜エレメントおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04354521A JPH04354521A (ja) 1992-12-08
JP3077260B2 true JP3077260B2 (ja) 2000-08-14

Family

ID=15654191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03157642A Expired - Lifetime JP3077260B2 (ja) 1991-06-01 1991-06-01 中空糸状多孔質分離膜エレメントおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3077260B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08266871A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Tsuchiya Mfg Co Ltd 中空糸膜型分離モジュ−ルの製造方法
WO2000044483A2 (en) * 1999-01-29 2000-08-03 Millipore Corporation Method of forming a perfluorinated, thermoplastic hollow fiber module
US6663745B1 (en) 1999-01-29 2003-12-16 Mykrolis Corporation Method for manufacturing hollow fiber membranes
JP4769381B2 (ja) * 2001-07-24 2011-09-07 中興化成工業株式会社 貫通孔を有するフッ素樹脂製成形物の製造方法
JP4341947B2 (ja) 2002-06-14 2009-10-14 株式会社潤工社 分離膜モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04354521A (ja) 1992-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6663745B1 (en) Method for manufacturing hollow fiber membranes
US5066397A (en) Hollow fiber membranes with fusion-bonded end portions
US4138460A (en) Method for forming tubesheets on hollow fiber tows and forming hollow fiber bundle assemblies containing same
US5556591A (en) Membrane sealing techniques using thermoplastic polymers
US6270714B1 (en) Method for potting or casting inorganic hollow fiber membranes into tube sheets
JP3077020B2 (ja) 中空糸型分離膜モジュール
US20030173706A1 (en) Gel potting method and method to reduce twinning for filtering hollow fibre membranes
JP2004016905A (ja) 中空糸を有する分離膜モジュールおよびその製造方法
JP3077260B2 (ja) 中空糸状多孔質分離膜エレメントおよびその製造方法
US7347937B1 (en) Perfluorinated thermoplastic filter cartridge
WO2020048948A1 (en) Process for making a filtration and/or diffusion device
JP2993217B2 (ja) 中空糸状多孔質分離膜エレメントの製造方法
Doh Hollow fiber membranes
GB2186205A (en) Filter and manufacturing the same
JP4432365B2 (ja) 中空糸膜モジュールの製造方法
JPH03106422A (ja) 流体分離モジュール及びその製造方法
JPH0368427A (ja) 流体分離モジュール及びその製造法
JPH03106421A (ja) 流体分離モジュール及びその製造法
JPS61220711A (ja) 中空糸集束体の端部接着方法
JP4223098B2 (ja) 熱溶融性フッ素樹脂中空糸およびその製造方法ならびにそれを用いた中空糸膜モジュール
JPH1099657A (ja) 中空糸型分離膜モジュール
JPH07308550A (ja) 中空糸膜モジュール製造方法
JPH0679145A (ja) 中空糸モジュール及びその製造方法
KR20120046975A (ko) 모듈용 엘리먼트의 단말 구조와 이의 제조 방법
JPH0780257A (ja) 中空糸モジュールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080616

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term