JP3077128B2 - 細線保存変換方法 - Google Patents

細線保存変換方法

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JP3077128B2
JP3077128B2 JP04016378A JP1637892A JP3077128B2 JP 3077128 B2 JP3077128 B2 JP 3077128B2 JP 04016378 A JP04016378 A JP 04016378A JP 1637892 A JP1637892 A JP 1637892A JP 3077128 B2 JP3077128 B2 JP 3077128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2値画像の細線を保存
したまま拡大縮小する変換方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2値画像の拡大方法あるいは
縮小方法には種々の方式が提案されている。これらの方
式の中から、いくつか例示する。まず1番目の方法は、
2値画像データをフィルタ処理して縮小すると共に、特
定パターンに対してはフィルタを介さずに2値出力を決
定する縮小方法である(特開平02−268072)。
この方法を用いれば、一定の濃度を保持しつつ、文字等
の細線の分断や消失のない縮小が可能となる。また2番
目の方法は、最大倍率に変倍した後、間引処理を行っ
て、所定の変倍画像パターンを得る拡大縮小方法である
(特開平03−3081)。この方法を用いれば、細線
落ちや不要な縞模様等のない拡大縮小が可能となる。さ
らに3番目の方法は、細線化処理後、ペジュ関数を使っ
てベクトル化することを特徴とする拡大縮小方法である
(特開平03−105574)。この方法を用いれば、
細線落ちのない拡大縮小が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の2値
画像の拡大縮小方式では、鉛筆書きなどの細線で入力さ
れたビットマップデータを拡大縮小する場合に、細線が
太くなったり、消失したりすることがあり問題であっ
た。
【0004】例えば、1番目および2番目の方式は、細
線のまま拡大する方法でないために、細線が変倍時に太
くなることがあった。また、3番目の方式は、ベクトル
化時に直線・曲線・円などを認識し近似処理するため、
僅かなカーブを直線とするなどデータを失うことがあっ
た。特に、3番目の方式では、ベクトル化するために処
理が複雑になり、処理の高速化および装置の簡素化を図
ることが困難で問題であった。
【0005】本発明は、このような問題を解決し、細線
の保存ができる拡大縮小方式を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記、課題を解決するた
めに、第1の発明の細線保存変換方法は、黒画素を、1
倍より大きく2倍以下の範囲で設定した処理倍率に応じ
た画素位置に置き換える拡大処理段階と、拡大処理段階
終了後の白画素を、その周囲の画素が予め定められた所
定のパターンを含む場合に黒画素に置き換える挿入処理
段階とを有し、所望の倍率が1倍より大きく2倍以下の
ときは、拡大処理段階および挿入処理段階を実行すると
共にそのときの処理倍率を所望の倍率に設定し、所望の
倍率が2倍よりも大きいときは、拡大処理段階および挿
入処理段階を繰り返し実行すると共にそのときの各拡大
処理段階の処理倍率をそれらの積が前記所望の倍率とな
るように設定する。
【0007】また、第2の発明の細線保存変換方法は、
黒画素を、その周囲の画素が予め定められた所定のパタ
ーンを含む場合に白画素に置き換える置換処理段階と、
置換処理段階終了後の黒画素を、1/2倍以上で1倍よ
り小さい範囲で設定した処理倍率に応じた画素位置に置
き換える縮小処理段階とを有し、所望の倍率が1/2倍
以上で1倍より小さいときは、置換処理段階および縮小
処理段階を実行すると共にそのときの処理倍率を所望の
倍率に設定し、所望の倍率が1/2倍よりも小さいとき
は、置換処理段階および縮小処理段階を繰り返し実行し
すると共にそのときの各縮小処理段階の処理倍率をそれ
らの積が所望の倍率となるように設定する。
【0008】
【作用】第1の発明の細線保存変換方式によれば、拡大
処理によって隣接する特定の黒画素対の間隔が1画素分
広げられる。このため、黒画素によって構成される形状
が長さの比率で最大2倍に拡大される。また、拡大倍率
は、複数の隣接する黒画素対の中からいくつの黒画素対
の間隔を広げるかで決定される。そして、拡大処理で広
げられた黒画素対の間には、挿入処理で黒画素を挿入し
て、黒画素対を連結する。これらの処理は、所望の倍率
になるまで繰り返し行われる。つまり、所望の倍率が長
さの比率で2倍以下の場合は、拡大処理および挿入処理
を1回行い、所望の倍率が長さの比率で2倍より大きい
場合は、拡大処理および挿入処理を2回以上繰り返して
行う。
【0009】また、第2の発明の細線保存変換方式によ
れば、直線あるいはくの字型に連結された3個の黒画素
群の内、特定の黒画素群の中央の画素が、置換処理によ
って白画素に置き換えられる。そして、縮小処理では置
換処理で置換えられた白画素を間引きして両端の黒画素
を連結させる。このため、黒画素によって構成される形
状が長さの比率で最大1/2倍に縮小される。また、縮
小倍率は、複数の黒画素群の中からいくつの黒画素群の
中央の画素を白画素に置換えるかで決定される。これら
の処理は、所望の倍率になるまで繰り返し行われる。つ
まり、所望の倍率が長さの比率で1/2倍以内の場合
は、置換処理および縮小処理を1回行い、所望の倍率が
長さの比率で1/2倍より小さい場合は、置換処理およ
び縮小処理を2回以上繰り返して行う。
【0010】
【実施例】以下、第1および第2の発明の一実施例につ
いて、添付図面を参照して説明する。まず、本実施例の
処理方式について、図8の拡大方式の概念図を用いて説
明する。同図より、画像データには、英文字“A”の形
状が細線で形成されている。この英文字“A”を構成す
る黒画素の中から、特定の黒画素対の間隔を変倍処理で
1画素分広げる。対象となる黒画素は、例えば1.5倍
に拡大するのであれば、10連結された黒画素(9組の
黒画素対)の内、5画素(5組の黒画素対)の間隔を1
画素広げる必要があり、また1.2倍に拡大するのであ
れば、10連結された黒画素(9組の黒画素対)の内、
2画素(2組の黒画素対)の間隔を1画素広げる必要が
ある。そして、1画素分広げられた各黒画素対の間に
は、フィルタ処理で黒画素が挿入される。
【0011】次に、本実施例の処理の概要について、図
9のハードウェア構成図、およびフローチャートを用い
て説明する。同図より、画像入力装置510を用いて読
み込まれた画像データは画像入力部520に送られ、画
像メモリ530に記憶される(ステップ560)。そし
て、画像メモリ530に記憶された画像データに細線以
外の線がある場合は(ステップ570)細線化部540
で細線化される(ステップ580)。次に、この画像デ
ータが拡大縮小処理部550に送られ、拡大縮小処理が
行われる(ステップ590)。
【0012】この拡大縮小処理部550の処理内容につ
いて、図1〜図7を用いて説明する。図1は、本実施例
の拡大方式を示すフローチャートである。同図より、ま
ず、拡大する最終倍率(α)を調べて(ステップ1
0)、2倍以上の場合は、最終倍率(α)を1/2倍し
て、処理倍率(β)を2倍とする(ステップ20)。ま
た、2倍以下の場合は、最終倍率(α)を処理倍率
(β)とする(ステップ30)。そして、この処理倍率
(β)で画像データの変倍処理を行う(ステップ4
0)。変倍処理では、隣接する黒画素対の中で特定の黒
画素対の間隔を1画素広げる拡大処理を行う。次に、変
倍処理された画像データを用いてフィルタ処理を行う
(ステップ50)。フィルタ処理では、変倍処理によっ
て広げられた黒画素対の間に黒画素を挿入する挿入処理
を行う。そして、希望倍率に拡大されたかを調べて(ス
テップ60)、まだ希望倍率に拡大されていない場合
は、ステップ10の処理に戻って、変倍処理とフィルタ
処理を繰り返し行う。希望倍率に拡大された場合は処理
を終了させる。
【0013】次に、図2を用いて本実施例の縮小方式に
ついて説明する。同図より、まず、縮小する最終倍率
(α)を調べて(ステップ110)、1/2倍以下の場
合は、最終倍率(α)を2倍して、処理倍率(β)を1
/2倍とする(ステップ120)。この場合、フィルタ
処理140は行わない。また、1/2倍以上の場合は、
最終倍率(α)を処理倍率(β)とする(ステップ13
0)。そして、画像データへのフィルタ処理を行う(ス
テップ140)。フィルタ処理では、画像データから直
線あるいはくの字型に連結された3個の黒画素群を探し
出し、特定の黒画素群の中央の画素を白画素に置き換え
る置換処理を行う。次に、フィルタ処理後の画像データ
を用いて変倍処理を行う(ステップ150)。変倍処理
では、フィルタ処理で置換えられた白画素を間引きして
両端の黒画素を連結させる縮小処理を行う。そして、希
望倍率に縮小できたかを調べて(ステップ160)、ま
だ希望倍率に縮小できていない場合は、ステップ110
の処理に戻って、フィルタ処理と変倍処理を繰り返し行
う。希望倍率に縮小できた場合は処理を終了させる。
【0014】次に、拡大処理および縮小処理として機能
する変倍処理について、図3(a)、図4を用いて説明
する。図3(a)は変倍処理で用いられる画像データの
概念を示す図である。同図より、画像データの各画素は
座標(i,j)で表現することができる。ここで、変数
iは0〜No、変数jは0〜Moの範囲の値である。こ
の画像データを用いた変倍処理の流れを、図4のフロー
チャートを用いて説明する。同図より、まず、変数iお
よび変数jに0を代入する(ステップ310、32
0)。次に、画像データの座標(i,j)の画素が黒画
素かを調べ(ステップ330)、黒画素の場合には、変
数iと変数jにそれぞれ処理倍率(β)を掛けて(ステ
ップ340)、小数点以下を四捨五入した座標(βi,
βj)上にその黒画素を移動させる(ステップ35
0)。つまり、拡大処理(β≧1)においては黒画素に
よって構成される形状を広げる方向に各黒画素を移動さ
せ、縮小処理(β<1)においては黒画素によって構成
される形状を狭める方向に各黒画素を移動させるのであ
る。そして、変数jに1を加算する(ステップ36
0)。加算後の変数jを調べて(ステップ370)、M
o以下の場合は、ステップ330に戻って、ステップ3
30〜ステップ360の処理を繰り返す。ステップ37
0の処理で変数jがMoより大きい場合は、変数iに1
を加算する(ステップ380)。そして、加算後の変数
iを調べて(ステップ390)、No以下の場合は、ス
テップ320に戻って、ステップ320〜ステップ38
0の処理を繰り返す。ステップ390の処理で変数iが
Noより大きい場合は、処理を終了させる。
【0015】次に、挿入処理および置換処理として機能
するフィルタ処理について、図3(b)、図5、図6を
用いて説明する。図3(b)はフィルタ処理で用いられ
る画像データの概念を示す図である。同図より、画像デ
ータの各画素は座標(i,j)で表現することができ
る。ここで、変数iは0〜Nt、変数jは0〜Mtの範
囲の値である。この画像データを用いたフィルタ処理の
流れを、図5のフローチャートを用いて説明する。同図
より、処理倍率(β)の値を調べて(ステップ40
0)、処理倍率(β)が1以上のときは挿入処理と判断
して、拡大処理で広げられた黒画素対の間に黒画素を挿
入する。具体的には、変数iおよび変数jに1を代入す
る(ステップ401、402)。次に、画像データの座
標(i,j)の画素が白画素かを調べ(ステップ40
3)、白画素の場合には、周囲の画素が特定のパターン
かを調べる(ステップ404)。特定のパターンには、
図6(a)〜(h)に示す8種類のパターンがある。周
囲の画素がいずれかのパターンのときは、座標(i,
j)の画素を黒画素に変換する(ステップ405)。ま
た、周囲の画素がいずれのパターンでもないときは、ス
テップ405の処理は行わない。そして、変数jに1を
加算する(ステップ406)。加算後の変数jを調べて
(ステップ407)、Mtより小さい場合は、ステッ
プ403に戻って、ステップ403〜ステップ406の
処理を繰り返す。ステップ407の処理で変数jがMt
以上の場合は、変数iに1を加算する(ステップ40
8)。そして、加算後の変数iを調べて(ステップ40
9)、Ntより小さい場合は、ステップ402に戻っ
て、ステップ402〜ステップ408の処理を繰り返
す。ステップ409の処理で変数iがNt以上の場合
は、処理を終了させる。次に、ステップ400で処理倍
率(β)が1より小さいときは置換処理と判断して、特
定の黒画素群の中央の画素を白画素に置き換える。具体
的には、変数iおよび変数jに1を代入する(ステップ
411、412)。次に、画像データの座標(i,j)
の画素が黒画素かを調べ(ステップ413)、黒画素の
場合には、周囲の画素が特定のパターンかを調べる(ス
テップ414)。特定のパターンは、直線あるいはくの
字型に連結された3個の黒画素群を含むパターンで、図
6(a)〜(h)に示す8個のパターンがある。周囲の
画素がいずれかのパターンのときは、座標(i,j)の
画素を白画素に変換する(ステップ415)。また、周
囲の画素がいずれのパターンでもないときは、ステップ
415の処理は行わない。そして、変数jに1を加算す
る(ステップ416)。加算後の変数jを調べて(ステ
ップ417)、Mtより小さい場合は、ステップ413
に戻って、ステップ413〜ステップ416の処理を繰
り返す。ステップ417の処理で変数jがMt以上の場
合は、変数iに1を加算する(ステップ418)。そし
て、加算後の変数iを調べて(ステップ419)、Nt
より小さい場合は、ステップ412に戻って、ステップ
412〜ステップ418の処理を繰り返す。ステップ4
19の処理で変数iがNt以上の場合は、処理を終了さ
せる。
【0016】フィルタ処理で用いた図6の8種類のフィ
ルタパターンは、3画素×3画素で構成され、中央の変
換画素を白画素と置けば、黒画素で構成される形状の拡
大時に使用できる。また、変換画素を黒画素と置けば、
黒画素で構成される形状の縮小時に使用できる。フィル
タ処理の方法は、まず、画素(0,0)〜画素(0,
2)、画素(1,0)〜画素(1,2)、画素(2,
0)〜画素(2,2)の9画素と8種類のフィルタパタ
ーンとの比較を行う。いずれかのフィルタパターンと同
一であれば、変換画素(1,1)を白画素から黒画素ま
たは黒画素から白画素に反転させる。次に、1画素j方
向にずらして、画素(0,1)〜画素(0,3)、画素
(1,1)〜画素(1,3)、画素(2,1)〜画素
(2,3)の9画素と8種類のフィルタパターンとの比
較を行う。ここで、注意が必要なのは、既に変換画素と
して処理された画素(1,1)は、周辺画素の対象にな
らないことである。この後、比較の対象を、画素(0,
Mt−2)〜画素(0,Mt)、画素(1,Mt−2)
〜画素(1,Mt)、画素(2,Mt−2)〜画素
(2,Mt)の9画素まで順番に移動させて、フィルタ
処理を続ける。次に、比較の対象をi方向にずらして、
(1,0)〜画素(1,2)、画素(2,0)〜画素
(2,2)、画素(3,0)〜画素(3,2)の9画素
と8種類のフィルタパターンとの比較を行う。さらに、
j方向に1画素ずつずらして、(1,Mt−2)〜画素
(1,Mt)、画素(2,Mt−2)〜画素(2,M
t)、画素(3,Mt−2)〜画素(3,Mt)の9画
素との比較を行った後に、i方向に移動させる。このよ
うにj方向、i方向共に移動させて、最後に(Nt−
2,Mt−2)〜画素(Nt−2,Mt)、画素(Nt
−1,Mt−2)〜画素(Nt−1,Mt)、画素(N
t,Mt−2)〜画素(Nt,Mt)の9画素との比較
を行ってフィルタ処理を終了させる。この処理では、画
像データの端の画素、例えば、画素(0,0)、画素
(3,Mt)、画素(Nt,10)は、変換画素として
処理されない。もし、これらの端の画素についても同様
の処理を行いたい場合には、端の画素の回りにダミーの
画素を含めて処理する必要がある。
【0017】また、別のフィルタの例として、5画素×
5画素のフィルタパターンがある。このフィルタの例を
図7に示す。同図より、中央の画素を中心画素として、
この中心画素の回りの画素を変換画素、さらにその回り
の画素を周辺画素とする。このフィルタを用いた拡大処
理は、次の変換則が適用される。第1に、周辺画素Aの
1つが黒であり、中心画素が黒で、間に挟まれた変換画
素Aが白の場合、間に挟まれた変換画素Aを黒にする。
第2に、周辺画素Aの1つが黒であり、中心画素が黒
で、間に挟まれた変換画素Bが白の場合、間に挟まれた
変換画素Bを黒にする。第3に、周辺画素Bの1つが黒
であり、中心画素が黒で、間に挟まれた変換画素Bが白
の場合、間に挟まれた変換画素Bを黒にする。また、こ
のフィルタを用いた縮小処理は、次の変換則が適用され
る。第1に、周辺画素Aの1つが黒であり、中心画素が
黒で、間に挟まれた変換画素Aが黒の場合、間に挟まれ
た変換画素Aを白にする。第2に、周辺画素Aの1つが
黒であり、中心画素が黒で、間に挟まれた変換画素Bが
黒の場合、間に挟まれた変換画素Bを白にする。第3
に、周辺画素Bの1つが黒であり、中心画素が黒で、間
に挟まれた変換画素Bが黒の場合、間に挟まれた変換画
素Bを白にする。このような変換則に従いながら、画像
データ上を1画素ずつ移動させて、一致するパターンを
調べる。
【0018】本実施例の特徴は、白画素と黒画素からな
る2値画像データの内、黒画素が構成する細線の形状を
細線のままで拡大または縮小する細線保存機能を備えて
いることである。この細線保存機能について図10〜図
15を用いて説明する。図10は本実施例の処理方式の
効果を示す概念図である。そして、図10(a)は、画
像の局所にある2画素×2画素の領域にある2つの黒画
素A、Bからなる細線を示している。この細線を2倍に
拡大する場合は、実施例に示した手順に従って、黒画素
Aのアドレスを(0,0)のままに、黒画素Bのアドレ
スを(1,1)から(2,2)へと変換させる。このア
ドレス変換後の画像を図10(b)に示す。さらに、フ
ィルタ処理を行うことによって、2画素の間のアドレス
(1,1)に黒画素Cが補間される。この処理後の画像
を図10(c)に示す。この処理は、局所的に見ると、
画素Aと画素Bのアドレス(0,0)、(1,1)のベ
クトルを2倍にするベクトル変換処理と同じである。こ
のように、本実施例の処理方式は、局所的なベクトル化
処理を、局所的なフィルタ処理によって実現しているの
である。このため、本実施例の処理方式では、従来の技
術であるベクトル化処理で行っている直線・曲線・円な
どの認識処理が不要となり、しかも、原画像の画素をす
べて変換しているため、近似処理による誤差の少ない変
換処理が可能となる。
【0019】図11は拡大方式を示す概念図である。同
図より、細線からなる図形の特定の黒画素対の間隔を変
倍処理で広げて、広がった黒画素との間にフィルタ処理
で黒画素を挿入する。このように処理することによっ
て、細線の幅を広げることなく、細線のままで拡大する
ことができる。また、変倍処理で広げる黒画素対の間隔
は1画素分なので、すべての黒画素対の間隔を広げて
も、拡大率は2倍以内となる。したがって、フィルタ処
理で挿入する黒画素も1画素ずつとなる。図11の例で
は、1.68倍に拡大する処理なので変倍処理とフィル
タ処理を1回ずつ行って拡大しているが、2倍以上に拡
大する場合は、変倍処理とフィルタ処理とを繰り返して
行えばよい。図12(a)、(b)にこの拡大方式を用
いた2倍以内の拡大例を示す。
【0020】図13は縮小方式を示す概念図である。同
図より、細線からなる図形の3個並んだ黒画素の内、特
定の黒画素をフィルタ処理で白画素に置換える。そし
て、両端の黒画素を変倍処理で結合する。このような処
理によって、同じ細線のままで縮小することができる。
また、フィルタ処理で黒画素の数を減らしているので、
変倍処理で行われる各黒画素のアドレス計算の処理時間
を減少させることができる。さらに、フィルタ処理で
は、3個並んだ黒画素の中央を白画素に置換えるので、
連続した画素を白画素に置換えることはない。したがっ
て、変倍処理での縮小率は1/2以内となる。図13の
例では、0.28倍に縮小する処理なので変倍処理とフ
ィルタ処理を2回ずつ行って縮小している。図14
(a)、(b)にこの縮小方式を用いた1/2倍以内の
縮小例を、図15(a)、(b)に1/2以下の縮小例
を示す。
【0021】以上のように、本実施例であれば、画像デ
ータに含まれる細線を細線のままで保存して、拡大・縮
小させることができる。
【0022】なお、本実施例では、3画素×3画素のフ
ィルタパターンと5画素×5画素のフィルタパターンの
例を用いて説明したが、細線の含まれた画像データを細
線のまま拡大・縮小できるフィルタであれば、別のフィ
ルタパターンを用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】第1の発明の細線保存変換方式であれ
ば、隣接する特定の黒画素対の間隔を1画素広げ、この
間に黒画素を挿入するので、画像データの細線部分は、
細線のまま拡大することができる。また、第2の発明の
細線保存変換方式であれば、直線あるいはくの字型に連
結された3個の黒画素群の内、特定の黒画素群の中央の
画素を間引きして両端の黒画素を連結する。このため、
縮小処理の高速化が図れる。
【0024】さらに、拡大処理と縮小処理は同一の変倍
処理部で行い、挿入処理と置換処理は同一の局所フィル
タを用いて行っているため、処理装置の簡素化が実現す
る。また、処理は黒画素のみを対象として行っているた
め、拡大・縮小のためのアドレス計算も黒画素について
だけ行われるので、処理の高速化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の拡大方式を示すフローチャートであ
る。
【図2】本実施例の縮小方式を示すフローチャートであ
る。
【図3】画像データを示す概念図である。
【図4】変倍処理を示すフローチャートである。
【図5】フィルタ処理を示すフローチャートである。
【図6】3画素×3画素のフィルタパターンを示す図で
ある。
【図7】5画素×5画素のフィルタパターンを示す図で
ある。
【図8】拡大方式の処理の流れを示す概念図である。
【図9】本実施例のハードウェア構成図および概要を示
すフローチャートである。
【図10】本実施例の処理方式を示す概念図である。
【図11】拡大方式を示す概念図である。
【図12】拡大方式を用いた2倍以内の拡大例を示す図
である。
【図13】縮小方式を示す概念図である。
【図14】縮小方式を用いた1/2倍以内の縮小例を示
す図である。
【図15】縮小方式を用いた1/2倍以下の縮小例を示
す図である。
【符号の説明】
510…画像入力装置、520…画像入力部、530…
画像メモリ、540…細線化部、550…拡大縮小処理
部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白画素および黒画素からなる2値画像デ
    ータの内、黒画素によって構成される形状を所望の倍率
    に拡大する細線保存変換方法において、前記形状を構成する黒画素を、1倍より大きく2倍以下
    の範囲で設定した処理倍率に応じた画素位置に置き換え
    拡大処理段階と、前記拡大処理段階終了後の白画素を、その周囲の画素が
    予め定められた所定のパターンを含む場合に黒画素に置
    き換える 挿入処理段階とを有し、前記所望の倍率が1倍より大きく2倍以下のときは、前
    記拡大処理段階および前記挿入処理段階を実行すると共
    にそのときの前記処理倍率を前記所望の倍率に設定し、 前記所望の倍率が2倍よりも大きいときは、前記拡大処
    理段階および前記挿入処理段階を繰り返し実行すると共
    にそのときの各拡大処理段階の前記処理倍率をそれらの
    積が前記所望の倍率となるように設定する ことを特徴と
    する細線保存変換方法
  2. 【請求項2】 白画素および黒画素からなる2値画像デ
    ータの内、黒画素によって構成される形状を所望の倍率
    に縮小する細線保存変換方法において、前記形状を構成する黒画素を、その周囲の画素が予め定
    められた所定のパターンを含む場合に白画素に置き換え
    置換処理段階と、前記置換処理段階終了後の黒画素を、1/2倍以上で1
    倍より小さい範囲で設定した処理倍率に応じた画素位置
    に置き換える 縮小処理段階とを有し、前記所望の倍率が1/2倍以上で1倍より小さいとき
    は、前記置換処理段階および前記縮小処理段階を実行す
    ると共にそのときの前記処理倍率を前記所望の倍率に設
    定し、 前記所望の倍率が1/2倍よりも小さいときは、前記置
    換処理段階および前記縮小処理段階を繰り返し実行しす
    ると共にそのときの各縮小処理段階の前記処理倍率をそ
    れらの積が前記所望の倍率となるように設定する ことを
    特徴とする細線保存変換方法
  3. 【請求項3】 白画素および黒画素からなる2値画像デ
    ータの内、黒画素によって構成される形状を所望の倍率
    に拡大縮小する細線保存変換方法において、前記形状を構成する黒画素を、1倍より大きく2倍以下
    の範囲で設定した処理倍率に応じた画素位置に置き換え
    拡大処理段階と、前記拡大処理段階終了後の白画素を、その周囲の画素が
    予め定められた所定のパターンを含む場合に黒画素に置
    き換える 挿入処理段階と、前記形状を構成する黒画素を、その周囲の画素が予め定
    められた所定のパターンを含む場合に白画素に置き換え
    置換処理段階と、前記置換処理段階終了後の黒画素を、1/2倍以上で1
    倍より小さい範囲で設定した処理倍率に応じた画素位置
    に置き換える 縮小処理段階とを有し、前記所望の倍率が1倍より大きく2倍以下のときは、前
    記拡大処理段階および前記挿入処理段階を実行すると共
    にそのときの前記処理倍率を前記所望の倍率に設定し、 前記所望の倍率が2倍よりも大きいときは、前記拡大処
    理段階および前記挿入処理段階を繰り返し実行すると共
    にそのときの各拡大処理段階の前記処理倍率をそれらの
    積が前記所望の倍率となるように設定し、 前記所望の倍率が1/2倍以上で1倍より小さいとき
    は、前記置換処理段階および前記縮小処理段階を実行す
    ると共にそのときの前記処理倍率を前記所望の倍率に設
    定し、 前記所望の倍率が1/2倍よりも小さいときは、前記置
    換処理段階および前記縮小処理段階を繰り返し実行する
    と共にそのときの各縮小処理段階の前記処理倍率をそれ
    らの積が前記所望の倍率となるように設定する ことを特
    徴とする細線保存変換方法
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