JP3077115B2 - 車両用ホイール - Google Patents

車両用ホイール

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JP3077115B2
JP3077115B2 JP03225236A JP22523691A JP3077115B2 JP 3077115 B2 JP3077115 B2 JP 3077115B2 JP 03225236 A JP03225236 A JP 03225236A JP 22523691 A JP22523691 A JP 22523691A JP 3077115 B2 JP3077115 B2 JP 3077115B2
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vehicle wheel
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bar
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良隆 榑松
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旭テック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バーコードを切削加
工により形成した車両用ホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば鋳造製車両用ホイールの場合、鋳
造された車両用ホイールは、仕上げ工程において、ディ
スクの取付面ならびにリム外周の全部、リム内周の一部
および前面の一部が、旋盤により切削されるものであ
り、従来、切削加工された車両用ホイールに、加工担当
ライン名または同一デザインにおける左右の装着側の表
示等は、着色塗料をホイールの裏面に塗布することによ
り識別を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来におい
ては、多品種の車両用ホイールを識別することが困難で
あるばかりか、塗料による車両用ホイールの裏面への塗
布作業は、作業環境の悪化と生産性の低下を余儀なくさ
れていた。
【0004】この発明の課題は、かかる不都合を解消す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
にこの発明に係る車両用ホイールにおいては、バーコー
ドを切削加工により形成した車両用ホイールにおいて、
前記バーコードの切削加工面の表面あらさを20S未満
の部分と20S以上100S未満の部分とによって表示
させるとともに前記バーコードのバーをリム外周面の全
周にわたって設けた、バーコードの切削加工面の表面あ
らさを、20S未満の部分と20S以上100S未満の
部分とによって表示させた構成としている結果、その車
両用ホイールの固有情報、例えば、加工担当ライン名ま
たは同一デザインにおける左右の装着側の表示等を、容
易に識別でき、また、前記バーコードのバーをリム外周
面の全周にわたって設けたため、360°の全面からバ
ーコードを光学的に読み取ることができるものである。
【0006】更に、この発明に係る車両用ホイールにお
いては、バーコードを切削加工により形成した車両用ホ
イールにおいて、前記バーコードを、前記リムのビード
シート部とビードシート部との間に切削加工面の表面あ
らさの程度を変化させて表示させるとともに前記前記バ
ーコードのバーをリム外周面の全周にわたって設けたた
め、即ち、バーコードを切削加工により形成させた構成
としているため、その車両用ホイールの固有情報、例え
ば、加工担当ライン名または同一デザインにおける左右
の装着側の表示等を、容易に識別できるとともに、その
バーコードを、リムのビードシート部とビードシート部
との間に表示させた構成としているため、そのバーコー
ドを目標の表面あらさより粗く形成しても、タイヤのビ
ード部とのシール性に影響を及ぼさないものである。更
に、前記バーコードのバーをリム外周面の全周にわたっ
て設けたため、360°の全面からバーコードを光学的
に読み取ることができるばかりか、指先等により接触し
て識別することもできるものである。
【0007】
【実施例】この発明の車両用ホイールの実施例を図面に
基づいて説明する。図1はアルミニウム合金による鋳造
製車両用ホイールの鋳造後の断面図であり、車両用ホイ
ール1のディスク部2の外周側には円環状のリム部3が
形成され、そのリム部3の両端部に、タイヤのビード部
(図示しない)との接触面となるビードシート部4が形
成され、そのビードシート部4,4の間には、タイヤを
そのビードシート部4に嵌め込むときに、タイヤの一方
のビード部を一時的に落とし込むための凹み溝としてウ
エル部5が形成されている。
【0008】図1において、2点鎖線によつて表示され
ている部分は、鋳造後の仕上げ工程によって、旋盤によ
り切削加工が施されるものである。
【0009】まず、鋳造された車両用ホイール1は、仕
上げ第一工程として、そのディスク部2のディスク取付
面21ならびにリム内周面31およびリム外周面32の
一側aが旋盤により切削され、つづいて、仕上げ第二工
程として、デザイン面22ならびにリム前面33および
リム外周面32の他側bが、旋盤により切削されるもの
である。
【0010】図2は、旋盤により切削加工された状態の
車両用ホイール1の要部斜視図である。
【0011】上記仕上げ第一および二工程において、リ
ム外周面32のドロップセンター部5の切削加工を施す
ときに、2種類のバイトの送り量を交互に使用して切削
を行い、その同一の送り量の長さを何種類かに変化さ
せ、そのドロップセンター部5の表面の全周にわたっ
て、複数条のバーコード6を形成させるものである。
【0012】このときの2種類のバイトの送り量として
は、表面あらさが1.5Sから6S程度を得るための送
り量として、0.35mm/rev であり、表面あらさが1
2Sから25S程度を得るための送り量として、0.6
mm/rev である。
【0013】図3は、バーコード6の一例を示すもの
で、右側装着用の車両用ホイール1には、ウエル部5の
表面の全周全幅にわたって、バイトの送り量を、表面あ
らさが1.5Sから6S程度を得るように、0.35mm
/rev のみで切削し、左側装着用の車両用ホイール1に
は、ウエル部5の表面の全周で車軸方向に10mm幅の
み、バイトの送り量を、表面あらさが12Sから25S
程度を得るように、0.6mm/revによって切削するもの
(他は0.35mm/rev)である。
【0014】他のバーコードの表示方法として、図3に
示すように、表面あらさが1.5Sから6S程度のもの
と、表面あらさが12Sから25S程度のものとを交互
に配置し、その幅は、5mm, 10mm, 5mmとか 5mm,7
mm ,5mm等のように変化させて表示することができるも
のである。
【0015】この場合、表面あらさの差として、6S程
度以下のものと12S程度以上である場合は、人間が肉
眼で充分認識できるものであり、バーコードの幅として
も、5mm以上ある場合は、人間が肉眼で充分認識できる
ものである。
【0016】
【発明の効果】この発明に係る車両用ホイールは、バー
コードを切削加工により形成した車両用ホイールにおい
て、前記バーコードの切削加工面の表面あらさを20S
未満の部分と20S以上100S未満の部分とによって
表示させるとともに前記バーコードのバーをリム外周面
の全周にわたって設けた、バーコードの切削加工面の表
面あらさを、20S未満の部分と20S以上100S未
満の部分とによって表示させた構成としている結果、そ
の車両用ホイールの固有情報、例えば、加工担当ライン
名または同一デザインにおける左右の装着側の表示等
を、容易に識別でき、また、前記バーコードのバーをリ
ム外周面の全周にわたって設けたため、360°の全面
からバーコードを光学的に読み取ることができるもので
ある。
【0017】更に、この発明に係る車両用ホイールにお
いては、バーコードを切削加工により形成した車両用ホ
イールにおいて、前記バーコードを、前記リムのビード
シート部とビードシート部との間に切削加工面の表面あ
らさの程度を変化させて表示させるとともに前記前記バ
ーコードのバーをリム外周面の全周にわたって設けたた
め、即ち、バーコードを切削加工により形成させた構成
としているため、その車両用ホイールの固有情報、例え
ば、加工担当ライン名または同一デザインにおける左右
の装着側の表示等を、容易に識別できるとともに、その
バーコードを、リムのビードシート部とビードシート部
との間に表示させた構成としているため、そのバーコー
ドを目標の表面あらさより粗く形成しても、タイヤのビ
ード部とのシール性に影響を及ぼさないものである。更
に、前記バーコードのバーをリム外周面の全周にわたっ
て設けたため、360°の全面からバーコードを光学的
に読み取ることができるばかりか、指先等により接触し
て識別することもできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用ホイールの実施例の断面図であ
る。
【図2】本発明の車両用ホイールの実施例の要部斜視図
である。
【図3】本発明の車両用ホイールの実施例の要部拡大図
である。
【符号の説明】
1 鋳造ホイール 2 ディスク部 3 リム部 4 ビードシート部 5 ウエル部 6 バーコード

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードを切削加工により形成した車
    両用ホイールにおいて、前記バーコードの切削加工面の
    表面あらさを20S未満の部分と20S以上100S未
    満の部分とによって表示させるとともに前記バーコード
    バーをリム外周面の全周にわたって設けたことを特徴
    とする車両用ホイール。
  2. 【請求項2】 バーコードを切削加工により形成した車
    両用ホイールにおいて、前記バーコードを、前記リムの
    ビードシート部とビードシート部との間に切削加工面の
    表面あらさの程度を変化させて表示させるとともに前記
    記バーコードのバーをリム外周面の全周にわたって設
    けたことを特徴とする車両用ホイール。
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