JP3077054U - レンズへの仕上げブロックの自動取り付けのための装置 - Google Patents

レンズへの仕上げブロックの自動取り付けのための装置

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JP3077054U JP2000007437U JP2000007437U JP3077054U JP 3077054 U JP3077054 U JP 3077054U JP 2000007437 U JP2000007437 U JP 2000007437U JP 2000007437 U JP2000007437 U JP 2000007437U JP 3077054 U JP3077054 U JP 3077054U
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B24B13/005Blocking means, chucks or the like; Alignment devices

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼科レンズなどのレンズに仕上げブロックを
自動的に取り付けるための装置を提供する。 【解決手段】 レンズを運ぶためのサポートと、基準標
識が結像時に区別できる場合は前記レンズの図形画像を
得るため、および/または基準標識が結像時に区別でき
ない場合はレンズの前記光学的特性を計算する場合の基
礎となるレンズのマッピング画像を得るための基準標識
ファインダーと、前記レンズの図形および/またはマッ
ピング画像を処理するためのコンピュータであって、基
準標識の座標をその画像から引き出すことと、基準標識
との前記の事前に決定された幾何学的関係に基づいて、
基準標識の前記座標を用いて、仕上げブロックの前記位
置および方向を決定するコンピュータとからなる装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、眼科レンズなどのレンズに仕上げブロックを自動的に取り付けるた めの装置に関する。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】
レンズの製作では、正しく切断され、切削され、研磨され、コーティングされ たレンズは縁加工の仕上げ操作へと進み、ここでレンズの縁は縁加工装置で切断 され、レンズがはめ込まれるべきフレームに適合する。縁加工装置内にレンズを 正しく位置決めするには、仕上げブロックをレンズ上の基準標識により規定され た位置および方向でレンズに取り付けるが、仕上げブロックは縁加工装置内にレ ンズを固定し、レンズの方向を必要に応じて維持するために用いられる。
【0003】 従来は、仕上げブロックを手動でレンズへ取り付けていた。しかし、経験があ り高度に熟練したレンズ製作者にとってさえ、基準標識と正しく見当合わせ(re gistration)をしてブロックをレンズへ手動で取り付けることは難しいことが多 かった。
【0004】 眼科レンズのブロッキング用装置は当該技術分野において知られており、ビュ ー・ポートを通じて観察するオペレータは、レンズ上の基準標識を装置上のアラ インメント・パターンと手動で整列させることにより装置内にレンズをまず位置 決めし、いったんレンズを正しく位置決めすると、基準標識を基準にして規定さ れた位置で仕上げブロックをレンズに取り付ける。
【0005】 明らかに、レンズ上の基準標識を装置上のアラインメント・パターンと視覚的 に比較し、レンズを正確に手動で位置決めすることは、時間のかかるプロセスで あり、正しいレンズ・アラインメントを求める場合は経験あるオペレータが必要 である。すべての手動プロセスのように、レンズの位置決めが不正確になること があり、あとで眼鏡が正しく使用されなくなることがある。これはプログレッシ ブ(progressive)レンズおよび二焦点眼科レンズを用いた眼鏡の場合にとくに 重要である。また、レンズ上の基準標識をアラインメント・パターンと視覚的に 比較する必要性があるため、公知の装置は基準標識が不可視であるレンズに対し て使用する場合に不適当となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の装置にかかわる方法の1つの例によれば、レンズの少なくとも1つの 光学的特性の事前に決定された値または規定値に関連する可視基準標識と不可視 基準標識のどちらか一方を有するレンズに取り付けるべき仕上げブロックの位置 および方向を自動的に決定するための方法が提供されており、前記基準標識に関 して、前記位置および方向は事前に決定された幾何学的関係になっている。この 方法は以下の手順からなる。 (a)前記基準標識が結像時に区別できる場合は前記レンズの図形画像を得るこ と、または基準標識が結像時に区別できない場合はレンズの前記光学的特性を計 算する場合に基礎となるレンズのマッピング画像を得ること。 (b)コンピュータが前記図形画像および/またはマッピング画像を処理して、 それらの画像から基準標識の座標を引き出すこと。 (c)前記基準標識に関する事前に決定された前記幾何学的関係に基づき、基準 標識の前記座標を用いて、仕上げブロックの前記位置および方向を決定すること 。
【0007】 したがって、本考案の装置にかかわる方法にしたがって、レンズの図形画像お よび光学的特性は、レンズの基準標識の位置を見つけるためと、レンズ製作者に よって規定されるか、または事前に決定されたような基準標識に対する位置およ び方向で、仕上げブロックをレンズに自動的に取り付けるためにコンピュータに よって解析される。
【0008】 もっとも単純なケースでは、基準標識は、仕上げブロックを取り付けるべき位 置および方向を示すあらかじめ印刷されたマークの形式であればよい。たとえば 、シングルビジョン(single vision)レンズの場合、そのようなマークはレン ズの光学的中心にあり、レンズの円柱軸に沿っていればよい。同様に、仕上げブ ロックのマークは二焦点レンズの光学的中心にあればよく、仕上げブロックの方 向はレンズの二焦点セグメントの位置を基準にして規定される。プログレッシブ レンズでは、仕上げブロックは印刷された合わせ十字の形式になっていることが 知られている。
【0009】 代わりに、基準標識は結像時に区別可能なその他のマークまたは領域の形式に なっていればよく、この点に関して、仕上げブロックの位置および方向は規定さ れている。たとえば、二焦点レンズでは、そのような特定領域はレンズの二焦点 セグメントであり、プログレッシブレンズでは、隠しマークを使用することがで きる。
【0010】 しかし、仕上げブロックを取り付けるレンズが印刷されておらず、または図形 的に結像できるその他の基準標識を有する場合、レンズの少なくとも1つの光学 的特性のマッピングを行なって、基準標識を引き出すことができるが、これらの 標識を基準とする仕上げブロックの位置および方法はあらかじめ規定されている ことが条件となる。たとえば、シングルビジョンレンズの場合、光学的屈折力の マッピングにより、プリズム屈折力の値が0になっているレンズの光学的中心と 、そこを通る円柱軸の方向を決定することができる。球面屈折力、円柱屈折力、 および規定プリズム屈折力を有するシングルビジョンレンズでは、基準標識はプ リズム屈折力が所定値になり、かつ円柱軸とプリズム軸が所定の相互の角度方向 になる位置であればよい。印刷された基準標識がないプログレッシブレンズでは 、球面屈折力マップと円柱屈折力マップを得ることができ、これによりレンズの 光学的中心を決定することができ、遠近視点の正確な位置を所定値および所定の 遠近瞳孔間距離にしたがって確定することができる。これはすべてプログレッシ ブレンズの基準標識を構成することになり、この基準標識に基づいて、本来の処 方にしたがってレンズに取り付けられる仕上げブロックの位置および方向を計算 することができる。
【0011】 本考案によれば、レンズの少なくとも1つの光学的特性に関連する可視基準標 識と不可視基準標識のどちらか一方を有するレンズに取り付けられる仕上げブロ ックの位置および方向を自動的に決定するための装置が提供され、前記基準標識 に関して、前記位置および方向はあらかじめ決定された幾何学的関係になってい る。この装置は以下の要素から構成されている。 前記レンズを運ぶためのサポートと、 前記基準標識が結像時に区別できる場合は前記レンズの図形画像を得るため、お よび/または基準標識が結像時に区別できない場合はレンズの前記光学的特性を 計算する場合の基礎となるレンズのマッピング画像を得るための基準標識ファイ ンダーと、 前記レンズの図形および/またはマッピング画像を処理するためのコンピュータ であって、基準標識の座標をその画像から引き出すことと、基準標識との前記の 事前に決定された幾何学的関係に基づいて、基準標識の前記座標を用いて、仕上 げブロックの前記位置および方向を決定することを目的とするコンピュータ。
【0012】 基準標識ファインダーは、結像部とマッピング部の片方または両方から構成す ることができる。後者の場合、これらの部は、装置の結像モードとマッピング・ モードのどちらかにより1つの光軸に沿ってレンズの図形的結像またはマッピン グを行なうための1つの共通設定で配置することができ、あるいはむしろこれら の部は装置の2つの別々の結像ステーションおよびマッピング・ステーションの 形式にすることができる。
【0013】 基準標識ファインダーの結像部は、加工対象のレンズの印刷された基準標識ま たは隠れ基準標識を明確に区別可能な図形画像を提供することができる適当な光 学素子であればよい。そのような光学素子は暗視野レンズまたは明視野レンズの 照明に基づくか、または影結像光学素子の形式であればよい。
【0014】 基準標識ファインダーのマッピング部は、レンズの下記光学的特性、すなわち 、球面屈折力、円柱屈折力、円柱軸、プリズム屈折力、プリズム軸、コマ、局所 レンズ特性のうち少なくとも1つをマッピングすることが光学素子であればよい 。そのような光学素子によって得られたマップは、幾何学的レンズ・レイアウト 、二焦点セグメント・レイアウト、遠近視点の位置などに関する情報も提供する ことができる。
【0015】 レンズの結像およびマッピングを使用することは、光学関係の店の検査を目的 としてよく知られていることに留意すべきである。しかし、本考案者の知る限り において、レンズ上の可視基準標識または不可視基準標識の自動的な決定に基づ いて、レンズに仕上げブロックを自動的に取り付ける目的で仕上げブロックの位 置および方向を自動的に決定するために、公知のいずれの技術も決して用いられ たことがなかった。
【0016】 前記に鑑み、本考案の装置は、仕上げブロックをレンズへ自動的に取り付ける のに役立つだけでなく、従来のマッピング機能およびレンズメーター機能を提供 することもできることは明らかである。本考案の装置は、レンズの幾何学的中心 を決定することと、レンズの縁を見つけることと、フレームへの自動的なレンズ はめ込みを行なうことを目的として使用することもできる。
【0017】 本考案の装置はコンパクトかつ可搬型にすることができ、テーブル、作業台、 またはその他のサポート上に置いたり、ユーザーが座りながら操作したりするこ とが可能である。
【0018】 本考案は、縁加工装置で縁を切断し仕上げることが必要なレンズへ仕上げブロ ックを自動的に方向決定し取り付ける場合にとくに有用である。ただし、本考案 は決してこの特定用途に限定されるものではなく、研削および研磨を行なうべき 未加工レンズにホルダーまたは表面ブロックを取り付けるためにも使用すること ができることを理解すべきである。
【0019】
【考案の実施の形態】
本考案を理解し、それが実用上どのように実施することができるかを知るため に、以下、添付図面を参照しつつ、非制限的な例にすぎない好ましい実施態様を 説明する。
【0020】 図1は、レンズAに取り付けられる仕上げブロック1の位置および方向を決定 し、仕上げブロックをレンズAに取り付けるための装置を図示しており、レンズ Aはその少なくとも1つの光学的特性の事前に決定された値または規定値に関連 する可視基準標識か不可視基準標識のどちらかを有する。仕上げブロック1をレ ンズAに取り付けるべき位置および方向は、この基準標識とのあいだに規定され た、または事前に決定された幾何学的関係がある。
【0021】 図1に見られるように、この装置は光軸Oを有し、一般的に以下の要素から構 成される。 レンズAをクランプするためのクランピング装置4を具備するレンズサポートプ レート3であって、レンズAを少なくとも2つの作業位置、すなわち、この装置 の光軸Oにおける結像位置と光軸Oから離れた非結像位置へ移動させるようにY 方向に動かすことができるもの。 基準標識が結像時に区別できる場合はレンズAの図形画像を得るうえで、および /または基準標識が結像時に区別できない場合はレンズの前記光学的特性を計算 する場合に基礎となるレンズのマッピング画像を得ることにより、レンズAを加 工するための全般的に符号5として指定される基準標識ファインダー5。 プラスチックまたは金属のブロック状の仕上げブロックと、その端に取り外し可 能に取り付けられた接着パッド13を具備するブロッキング部10、ならびに、 X、Z、およびθの各方向にブロッキング部10を、仕上げブロックを非結像位 置にあるレンズAまで、レンズAの基準標識を基準にして規定されている位置お よび方向に、移動させることができる全般的に符号14として指定される仕上げ ブロック変位機構。
【0022】 図1に示される装置は、さらに装置の前記構成部品を支持する主フレーム12 から構成されており、装置を収納するためのハウジングがあってもよい。
【0023】 レンズサポートプレート3をY方向に移動できるようにするために、レンズサ ポートプレート3には直線アクチュエータ付き駆動モーター15が備えられてい る。仕上げブロック変位機構14は、直線アクチュエータ付き駆動モーター16 および17と、ブロッキング部10のそれぞれ直線変位用および回転変位用の回 転アクチュエータ付き駆動モーター18とから構成されている。
【0024】 図1に示す装置の基準標識ファインダー5には、レンズ結像光学素子およびレ ンズマッピング光学素子の両方が含まれ、これらの構成部品は図1には具体的に 示されていないが、レンズサポートプレート3の片側または両側における装置の 光軸Oに沿って配置されている。基準標識ファインダーには、さらにレンズ結像 光学素子および/またはレンズマッピング光学素子から画像を捕らえる(captur e)ための画像取り込み装置20が含まれる。
【0025】 レンズ結像光学素子は、レンズの高品質図形画像に印刷マークまたは隠しマー クの形式で基準標識を与えることができるどんなシステムでもよい。たとえば、 それは暗視野または明視野レンズの照明を伴う光学素子または影結像光学素子( shadow imaging optics)でもよい。
【0026】 レンズマッピング光学素子は、基準標識を引き出すことができる球面屈折力、 円柱屈折力、円柱軸、プリズム屈折力、プリズム軸、コマ(coma)、局所レンズ 特性のいずれかのマップを提供することができる光学素子であればよい。そのよ うな基準標識は、レンズの光学的中心の座標、その円柱軸の方向、遠近視点の座 標などであればよい。レンズマッピング光学素子は、せん断干渉計、モアレ干渉 計(高崎 H.(Takasaki, H.)著「モアレ分布状態」応用光学(Appl. Opt.) 、9,1467(1970)、応用光学(Appl. Opt.)、12,845(1973) などを参照)、シャック・ハートマン試験光学的設定(シャック アール.ビー .およびビー.シー.プラット(Shack R.B. & B.C. Platt)著「両凸状ハート マン・スクリーン」日本光学会 Am.(J. Opt. Soc. Am.)61,656(19 71)などを参照)の形式によるか、または、むしろ格子分析測定・マッピング (GAMMA)法のための共同出願中のイスラエル特許出願第130465号明 細書に開示された光学的設定の形式で構築することができる。
【0027】 画像取り込み装置20は、結像カメラレンズ22を備えており、このカメラレ ンズは、レンズ結像光学素子および/またはレンズマッピング光学素子によって 得られる加工済みレンズAの画像を、結像カメラ(CCD、CID、またはCM OSチップ)の光検出素子上に投影することを目的とした、装置の光軸Oと一致 する光軸を有するCCDカメラ、TVカメラ、静止画カメラ、CIDカメラ、ま たはCMOSカメラであればよい。カメラレンズ22は、実際に平行な光線上で レンズAの前表面の結像を行なう大きな焦点深度をもつテレセントリック(tele centric)レンズまたは望遠レンズの形式で構築するのが好ましい。
【0028】 図1に示す装置は、フレームグラバー(frame grabber)25を備え、さらに それを介して画像取り込み装置20の出力に接続されているコンピュータ24、 入出力ボード26、ディスプレイ27、および、ユーザーが加工対象のレンズA に関するコンピュータ識別および規定情報に入力したり、装置のさまざまな機能 を選択的に制御したりするキーボード28からも構成されている。コンピュータ 24には以下を目的とした適当なソフトウェアが組み込まれている。 装置の全体的な性能を制御する。 レンズAの基準標識の正確な座標だけでなく、レンズAの形状、寸法、方向、お よび当該レンズに関して必要なその他の情報を決定するために、レンズ結像光学 素子およびレンズマッピング光学素子から得た図形画像およびマッピング画像を 処理する。 基準標識に関する事前に決定された幾何学的関係に基づき、基準標識の座標を用 いて、仕上げブロック1をレンズAに取り付ける位置および方向の座標を決定す る。 サポートプレート3およびブロッキング部10を操作して、仕上げブロック1を コンピュータにより決定された位置および方向のレンズAに取り付ける。
【0029】 装置をフレームへのレンズはめ込み用に設計するときは、コンピュータ24に は、フレームトレーサーからデータを受け取ることを可能にしてくれるインタフ ェースを装備して、レンズ図形画像またはレンズマッピング画像とフレームトレ ーサーからのデータの両方をさらに処理し、さらに、規定の方法によりレンズパ ータンへ自動的にフレームを合わせることを可能にする。
【0030】 図2、図6、および図12は、図1に一般的に示す装置のさまざまな実施態様 を示しており、これらの実施態様では基準標識ファインダーの特定の構造がさま ざまな種類の基準標識を有するレンズを加工するために使用されている。
【0031】 図2に示す装置では、基準標識ファインダー5はレンズ結像光学素子(図示せ ず)を含み、基準標識が幾何学的に区別可能な形状を呈しているレンズを加工す ることを目的としている。したがって、基準標識は仕上げブロック1をレンズA に取り付けるべき位置および方向を示す印刷マークの形式であればよい。代わり に、基準標識は、プログレッシブレンズにおける、または二焦点レンズの二焦点 部におけるその他の印刷マークまたは隠しマークの形式でもよく、それらのマー クを基準にして、仕上げブロック1をレンズに取り付ける位置および方向が規定 されるか、または事前に決定される。
【0032】 図2に示す装置では、レンズ結像光学素子は、参考として添付していているヨ ーロッパ特許第0856728号明細書に記述された自己補正結像影写真法の光 学的設定の形式となっている。レンズ結像光学素子は、点照射源31の形式によ る照明手段を有し、レンズAを照明する照射を光軸Oに沿って適切に、好ましく は幅広く行なう。点照射源31は寸法をできるだけ小さくし、それによって高解 像度の測定結果を得ることができることが望ましい。たとえば、点照射源31は 焦点合わせ光学素子33およびピンホール34を具備するダイオードレーザ32 の形式であればよい。レンズ結像光学素子は、さらに光線偏向素子36と平行化 レンズ38、および投影スクリーン40から構成されている。光線偏向素子36 は、普通のビームスプリッターの形式であればよい。投影スクリーン40は、広 範性(diffusing)、冷光性(luminescent)、または燐光性(phosphorescent) の表面、あるいは、あらゆる種類の後散乱性表面の形式であればよい。カメラレ ンズ22は、照射源31と光学的に一致している、つまり、光学要素Aから光学 的に等距離にある。
【0033】 レンズ結像光学要素を操作するとき、平行化レンズ38は照射源31からの照 射光線を平行化して、カメラレンズ22と協働して平行光線でレンズAの結像を 行なう。平行化された入射により照明された加工済みレンズAは、投影スクリー ン40上に影パターンを形成する。影パターンにおける明るさの分布は、レンズ Aの光学屈折力とレンズの基準標識によって生じる局所屈折力および透明偏差と によって変わる。カメラレンズ22は点照射源31と光学的に一致しており、レ ンズAの画像を形成する光線は、レンズAを照明している入射光と同じ光路に沿 って伝播する。結果として、基準標識の相対的寸法およびレンズAの縁を基準に した基準標識の配置は、画像取り込み装置20によって得られた影パータンの画 像においてゆがみのない状態のまま、すなわち、レンズ表面上におけるのとまっ たく同じである。これにより、コンピュータ24は基準標識24の座標を計算し 、さらに仕上げブロック1をレンズAに取り付ける位置および方向をその後に決 定することができる。印刷マークや隠しマークをそれぞれの表面にもつ二焦点レ ンズおよびプログレッシブレンズからの影パターンの画像例をそれぞれ図3、図 4、および図5に示す。
【0034】 図6は、本考案の装置の別の実施態様を示しており、ここでは基準標識ファイ ンダー5はレンズの光学屈折力の測定およびマッピングのためのレンズマッピン グ光学素子(図示せず)を含み、図2に関して先に説明したように基準標識が結 像したときに幾何学的に区別可能ではないレンズを加工することを目的としてい る。そのようなレンズでは、およびそれらの種別次第では、レンズの光学的中心 の座標、レンズの円柱軸の方向、遠近視点の座標などであればよい基準標識は、 仕上げブロックをレンズに取り付けるべき位置および方向を決定する場合の基礎 になるマッピング画像または光学的屈折力マップから引き出すことができる。
【0035】 図6に示す装置では、レンズマッピング光学素子は、主フレーム12に静止搭 載された拡散型光源52と、パターンサポーティングプレート56上のコントラ ストマッピングパターン54とから構成されている。拡散型光源52は、加工済 みレンズに下から比較的均一な照射を行なうことができるどんな種別でもよく、 拡散型要素を有するバックライト照明LEDマトリックスの形式であるのが好ま しい。マッピングパターン54は、鉱物ガラス、乳白色ガラス、すりガラス、紙 など透明材料または半透明材料からできた基板上に印刷または彫り込むことがで きる。このパターンは、既知の寸法をもち、かつ既知の相互配置になっている規 則的に順番が決められた数多くの点、線、または円の形式になっていればよく、 放射状の線をもつ同心円パターン、互い違いに配置された正方形、原点を通る線 が強調表示された規則正しい格子などであればよい。
【0036】 サポーティングプレート56を具備するマッピングパターン54は、モーター 60によって駆動される直線アクチュエータ59を具備するスライダー上に可動 式に取り付けられており、軸Zに沿って上下動する。これにより、装置は光学的 屈折力の幅広い範囲でレンズを加工することができ、その結果レンズの屈折力が 強くなるほど、マッピングパターン54からレンズまでの距離が短くなる。
【0037】 図6に示す装置では、カメラレンズ22は狭い、好ましくはピンホールの入口 瞳孔(図示せず)を有する。
【0038】 図6に示す装置のレンズマッピング光学素子を操作するとき、パターン54を 照明し、かつそれによって拡散される照明器52からの照射はレンズAを通過し てカメラレンズ22に向かう。パターン54の各点は分散型照明器52からの幅 広い範囲の光線によって照明されるが、カメラレンズ22の入口瞳孔に焦点があ っている光線だけが画像取り込み装置20に向かってそれらの点を通過し、それ によってパターンの少なくとも一部分の各点の画像と、結果的にはレンズAの光 学的屈折力マップとを生成する。この場合の光線追跡(ray tracing)は、当業 者にとって既知のシャック/ハートマン法の光線追跡に数学的に相当し、この方 法のために開発された数学はシャック/ハートマン法の結果に類似した結果を生 じる屈折力測定の方法に応用することができる。前記種類のレンズマッピング光 学素子を用いた眼科レンズの検査において、CCDカメラにより記録されたマッ ピング画像の例を図7および図8に示す。これらの図は、1つのパターンの画像 を表しており、このパターンは基礎の球面屈折力とセグメント追加屈折力とを有 する二焦点レンズ(図7参照)を通して記録され、さらにプログレッシブレンズ (図8参照)を通して記録された規則正しい正方形格子である。
【0039】 コンピュータ24は図6に示す装置に装備され、前記のように得られたマッピ ングパターン画像を処理することと、パターン制御点および/または線を識別す ることと、それらの測定座標および/または形式をレンズAなしで生成され、か つコンピュータのメモリに記憶されたパターン画像の測定座標および/または形 式と比較することを行なうための専用ソフトウェアを組み込んでいる。レンズA によって生じたパターン画像の測定変形により、レンズの屈折特性の計算が可能 である。球面屈折力によりパターンが拡大され、円柱屈折力によりパターンの変 形が生じ、この変形の方向は円柱軸の方向を示している。プリズム屈折力により 、コンピュータ・メモリに記憶されたパターン画像の点の位置を基準にしてそれ らの点の平行変位が生じる。この変位の方向はプリズム軸の方向を示している。 プリズム屈折力は次の公式により計算することができる。
【0040】
【数1】
【0041】 ここでrおよびRは、それぞれレンズAに当たる光線およびパターン54の放射 座標であり、BはレンズAとパターンとの間の距離である。
【0042】 レンズ屈折力の測定およびマッピングをより正確に行なうには、マッピングパ ターンの画像を2つの異なる位置で捕らえるべきであり、それらの画像の分析は 2つのパターン画像の制御点の測定座標を、レンズAなしで得られ、かつコンピ ュータメモリに記憶されている対応するパターン画像と比較することにより行な うべきである。これにより、規定された光学的特性、たとえば規定された局所屈 折力と、局所円柱軸およびプリズム軸の相互方向とを有する加工済みレンズA上 の基準点の座標、すなわち仕上げブロック1をレンズAに取り付けるべき位置お よび方向とが計算される。
【0043】 レンズ屈折力マッピングモードで動作する装置の出力は、図9〜11に示すよ うに、形態的球面屈折力マップおよび形態的円柱屈折力マップの形式で行なうこ とができる。図9および図10は、眼科用プログレッシブレンズの球面屈折力マ ップおよび円柱屈折力マップをそれぞれ示しており、図11は、シングルビジョ ンレンズのプリズム屈折力マップを示している。前記種類のレンズマッピング光 学素子の詳細は、参考例としてイスラエル特許出願第130465号明細書に見 ることができる。
【0044】 図12は、本考案のさらに特定の実施態様による装置を示しており、ここでは 基準標識ファインダーが図2の実施態様におけるようなレンズ結像部と、図6の 実施態様におけるようなレンズマッピング部の両方を含んでいる。レンズ結像部 では、レンズAの正確な幾何学的位置と、レンズAがプログレッシブレンズであ れば印刷マークまたは隠しマーク、レンズAが二焦点レンズであれば二焦点セグ メント、レンズAがシングルビジョンレンズであれば幾何学的中心という各形式 による基準標識とを決定することができる。また、レンズ結像部では、レンズA の形状および寸法を決定することもできる。レンズマッピング部では、レンズの あらゆる点における球面屈折力、円柱屈折力、プリズム屈折力、円柱軸方向、プ リズム軸方向、およびレンズの光学的中心の正確な座標など、レンズの光学的特 徴を決定することができ、これらの特徴はすべてレンズの基準標識を構成するこ とことができる。図12に示すような1つの装置においてレンズの図形結像部と レンズマッピング部を組み合わせると、考え得るすべてのレンズ種別について、 基準標識を決定することができ、結果的に仕上げブロックをレンズAに取り付け るべき位置および方向の座標を決定することができる。
【0045】 図12の装置では、レンズAの上に配置された基準標識ファインダー5の光学 的構成部品は図2の実施態様における場合と基本的に同じであり、レンズAの下 に配置された光学的構成部品は図6の実施態様における場合と基本的に同じであ るが、レンズAの下に配置されたマッピングパターン54に加えて、装置には光 軸Oから離れた非動作位置70bとマッピングパターン54の上にある光軸O上 の動作位置70bとを有する拡散式または後散乱式スクリーンが含まれる点が異 なっている。この目的に向けて、スクリーン70はモーター74により駆動され るスライダー72に搭載され、これによりスクリーン70をY方向に変位するこ とが可能である。
【0046】 つぎに、図13、図14、図15、および図16を参照しながら、仕上げブロ ック1を搭載するブロッキング部10と、本考案の装置の実施態様において使用 される前記ブロッキング部10とレンズサポートプレート3とのあいだの相対的 変位を行なう機構とをさらに詳しく説明することにする。
【0047】 図13は、スライダー76に可動式に取り付けられたレンズサポートプレート 3を示しており、このスライダーの直線アクチュエータはモーター15によって 駆動され、レンズサポートプレート3をY軸に沿って移動させる。図13は、ブ ロッキング部10を搭載し、かつモーター17によって駆動される直線アクチュ エータ82に接続されたスライダー80からなる仕上げブロック変位機構14を さらに示しており、この機構はブロッキング部をZ軸に沿って移動させるための ものである。仕上げブロック変位機構14は、直線アクチュエータ82およびモ ーター17を具備したスライダー80を搭載し、かつモーター16によって駆動 される直線アクチュエータ86に接続されたスライダー84も備え、仕上げブロ ック10をX軸に沿って移動させる。仕上げ変位機構14は、さらに、ブロッキ ング部10内に収納され、かつスプリング・カップリング87によって取り外し 可能に仕上げブロック1が取り付けられたシャフト(図示せず)を有するモータ ー18からもなり、これは仕上げブロック1をZ軸を中心にしてθ方向に回転運 動させるためのものである。
【0048】 図15および図16に見られるように、ブロッキング部はさらに仕上げブロッ クマニピュレータ88を具備しており、これはパッド13が仕上げブロック1を 取り付けるべきレンズAに下方向に面している垂直動作位置と、パッド13が操 作者に面し、それにより操作者に都合のよい位置で仕上げブロックの手動装填を 可能にしてくれる非動作位置とのあいだで、ブロッキング部10の回転を可能に するものである。この目的に向けて、マニピュレータ88は、ブロッキング部1 0が固着して取り付けられた回転軸90と、ブロッキング部10に取り付けられ たロール92と、スライド84に取り付けられるか、または装置のメインフレー ム(図15および図16では示されていない)上に静止して固定されたくさび9 4とを含む。このような構造は、Z軸に沿って移動するスライド80上の回転軸 90を中心として仕上げブロックマニピュレータ88を80〜100°だけ回転 させ、図16に示されているとおりマニピュレータ88を上位置に固定させる。 この非動作位置は、通常は、仕上げブロックが装填されるときのブロッキング部 の開始位置とすべきであり、さらに仕上げブロックがレンズAに取り付けられた あとブロッキング部10によっても占められるべきである。
【0049】 変位機構に関しては、それらが図13、図15、および図16を参照して、上 述した設計とは異なる適切な設計を行なうことができ、レンズサポートプレート 3と仕上げブロック1とのあいだで相対的な直線変位および回転変位を行なうこ とを述べる。たとえば、図14に示すように、レンズサポートプレート3はX方 向およびY方向における変位を可能にしてくれる直線アクチュエータおよびモー ターと、レンズAをθ方向に回転させることができる機構とを具備したX−Yテ ーブル100の形式で構築することができる。この場合、ブロッキング部10は Z方向にだけ変位可能であればよい。また、レンズサポートプレートと仕上げブ ロックは、どちらも直線変位機構だけを有することができるが、これらが相対的 回転変位を行なうことは、仕上げ操作をレンズに対して行なうときに、レンズの 方向を登録してから、登録データを使用することで避けることができる。
【0050】 また、アクチュエータおよび前記変位を行なう場合に用いられるモーターは任 意の適当な種類であればよい。たとえば、アクチュエータ82、86、および9 6は、タイミングベルト、ラック−アンド−ピニオン、ねじ−ナット式アクチュ エータなどの形式で構築することができる。モーター15、16、17、および 18は任意の適当な種類であればいいが、好ましくは、X、Y、およびθ方向の 変位を受け持つモーター15、16、および18は変速式モーターまたはサーボ モーターとし、モーター17はDCモーターとする。
【0051】 モーター15、16、17、および18は、すべてインターフェースボード2 6を介してコンピュータ24に接続され、前記変位をそれぞれの時間に行なうよ うコンピュータによって制御される。
【0052】 動作上、図1、図2、図6、および図12を参照して説明した実施態様による 装置の初期状態では、レンズサポートプレート3とブロッキング部10がそれぞ れの非動作位置にある。レンズサポートプレート3の非動作位置では、そのレン ズクランピング装置4が開いた状態であり、ブロッキング部の非動作位置は装置 の光軸から離れている。レンズAを加工するために、操作者は接着パッド13を 具備する仕上げブロックをブロッキング部へ手で装填し、レンズAをサポートプ レート3に置き、ここでレンズAはレンズクランピング装置4によって固定され る。仕上げブロック1には水平な基準線(各図には示されていない)があり、こ の基準線があらかじめ決められた方法により定位されるようオペレータは仕上げ ブロック1を装填する。オペレータはさらにキーボード28を介して、加工対象 のレンズに関するすべての必要情報をコンピュータ24に入力する。レンズに縁 加工を行なう場合は、レンズを取り付けるフレームに関する情報もコンピュータ に入力すべきである。これは、たとえば、特定のレンズおよび特定のフレーム形 状に対応するジョブ番号をコンピュータに入力することにより行なうことができ る。コンピュータ24は指定のジョブ番号をメモリに記憶されたフレームに関す るデータと照合するか、またはフレームトレーサまたはその他の外部ソースから 当該情報を取得する。コンピュータメモリには、レンズ上の基準標識を基準にし て仕上げブロックをレンズへ取り付けるべき位置および方向に関する情報も入っ ている。操作者はキーボード28を介して装置を起動する。サポートプレート3 はレンズAを結像位置へ移動させ、ここでレンズの幾何学的中心は装置の光軸O の近くに位置する。つぎに、基準標識ファインダー5は、レンズAの基準標識が 結像時に区別可能な種類にレンズAが該当すれば、レンズAを図形的に結像させ ることによりレンズAを加工し、または、レンズAの基準標識が結像時に区別可 能でない種類にレンズAが該当すれば、レンズAのマッピング画像を得ることに よりレンズAを加工する。レンズの図形画像および/またはそのマッピング画像 はフレームグラバー25を介してコンピュータ24に転送され、コンピュータ2 4は専用プログラムにしたがってそれらの画像を解析し、レンズAの基準標識お よび縁を決定し、レンズAの寸法およびその基準標識の位置をフレームの形状、 寸法、および中央点位置と比較して加工済みレンズをフレームにはめ込むことを 行なう。コンピュータはさらにこの情報を用いて、仕上げブロック1を加工済み レンズAに取り付けるべき位置と、仕上げブロック1の角度方向とを計算する。
【0053】 仕上げブロックの位置およびレンズの基準標識を基準にした仕上げブロックの 方向は、仕上げブロックを取り付けるべきレンズAの種別によって変わり、それ らを決定する方法はレンズが有する基準標識の種類によってつぎのように変わる 。 基準標識がレンズの光学的中心とその円柱軸の方向を示す三つの印が付けられた 点の形式によるシングルビジョンレンズの場合、仕上げブロックの位置は好まし くはレンズの中心点になり、仕上げブロックの水平基準線は印の付いた点を通る 線に平行か、または規定の角度になっている。この場合、装置は好ましくは図2 および図12におけるようなレンズ結像光学素子の形式による基準標識ファイン ダーと一緒に使用すべきである。 基準標識が印されていないシングルビジョンレンズの場合、仕上げブロックは、 基準標識ファインダーが図6および図12におけるようなレンズ結像光学素子の 形式となっている装置によって決定される光学的中心か、プリズム屈折力が0値 となるレンズ上の位置か、または、光学的中心を基準にして規定の配置になって いる点に位置すべきであり、仕上げブロックの水平基準線の方向は円柱軸に沿う か、または円柱軸に対して規定角度になっている。 基準標識が印されておらず、規定の球面屈折力、円柱屈折力、およびプリズム屈 折力を有し、円柱軸とプリズム軸とのあいだに規定の角度があるシングルビジョ ンレンズの場合、基準標識ファインダーが図6および図12におけるようなレン ズ結像光学素子の形式になっている装置を使用すべきであり、これは規定値のプ リズム屈折力を有し、かつ円柱軸とプリズム軸との間に規定角度をなす位置を決 定するためであり、この点に関して仕上げブロックの位置および方向はレンズ製 造の処方にしたがってその後に計算される。 二焦点セグメントを基準標識として使用することが好ましい二焦点レンズの場合 、装置は図2および図12におけるようなレンズ結像光学素子の形式による基準 標識ファインダーと好ましくは一緒に使用すべきであり、これは二焦点セグメン トの正確な位置および方向を決定するためであり、この点に関して仕上げブロッ クの位置および方向はレンズ製造の処方にしたがってその後に計算される。 基準標識は印刷された合わせ十字および中心線の形式になっているプログレッシ ブレンズの場合、装置は図2および図12におけるようなレンズ結像光学素子の 形式による基準標識ファインダーと好ましくは一緒に使用すべきであり、仕上げ ブロックの位置は合わせ十字上となり、仕上げブロックの水平基準線はレンズ中 心線と平行となる。 印刷マークがないプログレッシブレンズの場合、隠しマークを基準標識として使 用することができ、装置は図2および図12におけるようなレンズ結像光学素子 の形式による基準標識ファインダーと好ましくは一緒に使用すべきであり、これ は隠しマークの正確な位置を見つけることによりレンズの方向を決定するためで あり、この点に関して仕上げブロックの位置および方法はレンズ製造の処方にし たがってその後に計算される。 印刷された基準標識または隠し基準標識がないプログレッシブレンズの場合、基 準標識ファインダーが図6および図12におけるようなレンズ結像光学素子の形 式になっている装置を使用すべきであり、これは球面屈折力マップおよび円柱屈 折力マップに基づいてレンズの光学的中心を決定するためと、規定値および規定 遠近瞳孔間距離にしたがって遠近視点の正確な位置を見つけることによりレンズ の方向を決定するためであり、この点に関して仕上げブロックの位置および方法 はレンズ製造の処方にしたがってその後に計算される。
【0054】 図17および図18は、本考案の装置のさらなる実施態様を示しており、この 装置は一対のレンズの加工およびフレームへのはめ込みを目的としている。この 実施態様では、基準標識ファインダー5は前記の設計またはその他の適当な設計 であればよい。
【0055】 装置はレンズサポートプレート110およびブロッキング部111を有する。 サポートプレート110はX軸に沿って移動することができ、ブロッキング部1 11はY方向およびZ方向に移動することができる。レンズサポートプレート1 10は2つの独立したクランピング装置112および114を有し、これらはレ ンズA1およびA2の両方と眼鏡フレームF1およびF2をクランプすることが できる。
【0056】 眼鏡フレームF1およびF2を加工すると、正確なフレーム形状と瞳孔間距離 の測定結果とが得られ、レンズA1およびA2を加工すると、とりわけフレーム の測定結果に基づいて決定された位置および方向に仕上げブロックが取り付けら れる。
【0057】 図17および図18に示すような装置の構成は、図2、図6、および図12に 関して上述した方法でレンズ対と眼鏡フレームとを加工することができ、これに よりフレームに関する追加情報がなくてもフレームへのレンズはめ込みが可能で ある。
【0058】 本考案の装置と、とくにそれらの光学的設定および移動機構は、本考案の範囲 内において、前述の例における特徴とは異なる特徴を有することがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかわる仕上げブロックをレンズに自
動的に取り付ける装置の概略図である。
【図2】本考案の一実施態様にかかわる仕上げブロック
をレンズに自動的に取り付ける装置の概略図である。
【図3】図2に示す種類の装置によって得られるレンズ
の図形画像である。
【図4】図2に示す種類の装置によって得られるレンズ
の図形画像である。
【図5】図2に示す種類の装置によって得られるレンズ
の図形画像である。
【図6】本考案の他の実施態様にかかわる仕上げブロッ
クをレンズに自動的に取り付ける装置の概略図である。
【図7】図6に示す種類の装置によって得られるレンズ
のマッピング画像である。
【図8】図6に示す種類の装置によって得られるレンズ
のマッピング画像である。
【図9】図6に示す種類の装置によって得られるレンズ
の光学的屈折図である。
【図10】図6に示す種類の装置によって得られるレン
ズの光学的屈折図である。
【図11】図6に示す種類の装置によって得られるレン
ズの光学的屈折図である。
【図12】本考案のさらに他の実施態様にかかわる仕上
げブロックをレンズに自動的に取り付ける装置の概略図
である。
【図13】図1に示す装置のブロッキング部の概略図で
ある。
【図14】図13に示すブロッキング部の代替的実施態
様の概略図である。
【図15】図13に示すブロッキング部の仕上げブロッ
ク・マニピュレータの概略図である。
【図16】図13に示すブロッキング部の仕上げブロッ
ク・マニピュレータの概略図である。
【図17】本考案のさらに別の特定の実施態様による仕
上げブロックをレンズに自動的に取り付ける装置の概略
図である。
【図18】本考案のさらに別の特定の実施態様による仕
上げブロックをレンズに自動的に取り付ける装置の概略
図である。

Claims (15)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズの少なくとも1つの光学的特性の
    規定値または事前に決定された値に関連する可視基準標
    識と不可視基準標識のどちらか一方を有するレンズに取
    り付けるべき仕上げブロックの位置および方向を自動的
    に決定するための装置であり、前記基準標識に関して、
    前記位置および方向は事前に決定された幾何学的関係に
    なっている装置であって、前記レンズを運ぶためのサポ
    ートと、前記基準標識が結像時に区別できる場合は前記
    レンズの図形画像を得るため、および/または基準標識
    が結像時に区別できない場合はレンズの前記光学的特性
    を計算する場合の基礎となるレンズのマッピング画像を
    得るための基準標識ファインダーと、前記レンズの図形
    および/またはマッピング画像を処理するためのコンピ
    ュータであって、基準標識の座標をその画像から引き出
    すことと、基準標識との前記事前に決定された幾何学的
    関係に基づいて、基準標識の前記座標を用いて、仕上げ
    ブロックの前記位置および方向を決定するコンピュータ
    とからなる装置。
  2. 【請求項2】 前記基準標識ファインダーが、前記図形
    画像を得るための結像光学素子または前記マッピング画
    像を得るためのマッピング光学素子からなる請求項1記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 前記基準標識ファインダーが、結像光学
    素子と、マッピング光学素子とからなり、当該光学素子
    が、装置の結像モードとマッピングモードのどちらかに
    より1つの光軸に沿ってレンズの図形的結像またはマッ
    ピングを二者択一で行なうための1つの共通設定で配置
    されている請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記基準標識ファインダーが、装置の2
    つの別々な結像ステーションおよびマッピングステーシ
    ョンの形式において、結像光学素子と、マッピング光学
    素子とからなる請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記ステーションが、それぞれ独自の光
    軸を有し、レンズを運ぶための前記サポートが、前記レ
    ンズを各ステーションの光軸へ移動するために前記ステ
    ーション間で移動可能な請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 1つの光軸を有し、前記ステーションが
    装置の前記光軸における作業位置へ移動可能な請求項4
    記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記結像光学素子が、影結像光学素子で
    ある請求項2、3または4記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記マッピング光学素子が、球面屈折
    力、円柱屈折力、円柱軸、プリズム屈折力、プリズム
    軸、コマ、局所レンズ特性のうちの少なくとも1つのレ
    ンズの光学的特性をマッピングすることができる請求項
    2、3または4記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記仕上げブロックを、縁を縁加工装置
    で切断し仕上げる必要があるレンズへ、自動的に方向を
    決定して取り付けることができる請求項1記載の装置。
  10. 【請求項10】 レンズの幾何学的中心を決定し、レン
    ズの縁を見つけ、フレームへのレンズはめ込みを自動的
    に行なうことができる請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】 フレームトレーサー装置またはその他
    の外部ソースから、前記のようにフレームへのレンズは
    め込みを自動的に行なう際に用いるデータを受け取るた
    めのインターフェースをさらに有する請求項10記載の
    装置。
  12. 【請求項12】 図形画像、および該図形画像によって
    加工するレンズのマップを視覚的に表示することができ
    る請求項2記載の装置。
  13. 【請求項13】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11または12記載の仕上げブロックを
    取り付けるべき位置および方向を決定するための装置を
    含み、さらに前記仕上げブロックを事前に決定された元
    の方向で運び、仕上げブロックを前記の位置および方向
    でレンズに取り付けるために仕上げブロックをコンピュ
    ータ制御で操作するブロッキング部とを含む、仕上げブ
    ロックをレンズへ自動的に取り付けるための装置。
  14. 【請求項14】 さらに仕上げブロックおよびレンズの
    互いに関する相対的な直線配置および回転配置をコンピ
    ュータ制御で行なうための機構を有する請求項13記載
    の装置。
  15. 【請求項15】 互いに関する相対的な直線配置および
    回転配置をコンピュータ制御で行なうための機構をさら
    に有し、前記コンピュータが、レンズに対して行なう仕
    上げ操作において登録データをあとから使用するため
    に、レンズの方向の登録を行なうために適合されている
    請求項13記載の装置。
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