JP3076883U - ドア耐震装置 - Google Patents

ドア耐震装置

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JP3076883U
JP3076883U JP2000007252U JP2000007252U JP3076883U JP 3076883 U JP3076883 U JP 3076883U JP 2000007252 U JP2000007252 U JP 2000007252U JP 2000007252 U JP2000007252 U JP 2000007252U JP 3076883 U JP3076883 U JP 3076883U
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不二夫 菅沢
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株式会社スガサワ
不二夫 菅沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1980年に改正強化された新耐震の建築基準
以降の建物でも、地震で玄関ドアが開かなかったという
ケースが多数報告されている。 【解決手段】縦ローラー1と横ローラー2とを一体化し
てなる本体ローラー3と、該本体ローラー3をドアBに
固定するための受座4と、前記両ローラー1,2の取付
位置に対応すべくドア枠に取り付けされるローラースラ
イド板5と、前記本体ローラー3に被装されるカバーボ
ックス6とを備える。また、本体ローラー3の一面に
は、垂直方向に縦軸受け3aと水平方向に横軸受け3b
とが突設されており、それぞれにローラー軸を介して前
記縦ローラー1と横ローラー2の一部のみがカバーボッ
クス6のローラー孔6aから突出すべく回動自在に組み
付ける。受座4は、標準ドアの厚みに合わせた長さを有
する一対の雌ネジ部4aと、該雌ネジ部4aに取り付け
られる必要差分のジョイント部材4bとを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、簡単な作業で既設のスチール・ステンレスドアに取り付けできるド ア耐震装置に関し、更に詳しくは、仮令、地震等により建物やドア枠に外的衝撃 による変形(歪み)が生じても、ドアを開扉することができる有用なドア耐震装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、斯かる鋼製の玄関ドアにあっては、地震により建物が変形すると、その 影響でドア枠にも変異(歪み)が生じてしまうため、ドア枠が玄関ドアを押さえ 付けるかたちとなってドアの開閉不能状態が生じてしまうものである。また、地 震の外的衝撃力により、ドア枠に加わる力がどれくらいのものであるかは、所謂 層間変形角によって知ることができる。
【0003】 ここに層間変形角とは、地震などの横揺れにより建物が変形するとき、ある層 の床とその真上又は真下の床との水平方向における変形の角度をいい、この変形 角(θ)が大きいほど変位量(S)は大きくなり、ドア枠がドアを強く押さえ付 けることになる。
【0004】 また、従来のマンションや公営住宅等の玄関ドアにあっては、一般にドアを開 放する際、成人男子で100〜120kg、成人女子で60〜80kgの力が出 せると言われている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のマンションや公営住宅等の玄関ドアにあっては 、地震の外的衝撃力でドア枠の歪みが10mm前後(層間変形角1/200)に なってしまうと、ドアの開放に必要な力は100kgを超えて女性には開けられ なくなり、更に、歪みが進むと開放要力は急激に上がり、13mm(層間変形角 1/150)では200kg以上となり、男性どころか人の力では開けられなく なるといった問題を有するものである。
【0006】 特に、我が国にあっては、宮城県沖地震以降、地震時にマンション等の集合住 宅の玄関ドアが、開放不能になっていしまうといった事故が数多く発生しており 、中でも、未曾有の被害をもたらした阪神大震災では、マンションや公営住宅に あっても、地震によって鋼製の玄関ドアが変形して開かず、住民が多数閉じ込め られたというケースが多数発生している。
【0007】 しかも、こうしたマンションや公営住宅の玄関ドアには、耐震を考慮した明確 な基準がないがために、1980年に改正強化された新耐震の建築基準以降の建 物でも、地震で玄関ドアが開かなかったというケースが多数報告されている。
【0008】 本考案は斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、ドア枠の全体としての変 形を阻止できると共に、仮令、地震によりドア枠に20mmの歪み(層間変形角 1/100)が生じても、約35kgの開放要力で女性にも軽々と(ドア枠と接 した)ドアを開けることができ、また、平成8年7月制定の優良住宅部品玄関ド アの性能試験(面内変形追随性及び局部変形追随性試験の基準値)をも満足した 有用なドア耐震装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨と する構成は、垂直方向に回転可能な縦ローラーと水平方向に回転可能な横ローラ ーとを一体化してなる本体ローラーと、該本体ローラーをドアに固定するための 受座と、前記縦ローラーと横ローラーの取付位置に対応すべくドア枠の上枠及び /又は縦枠に取り付けされるローラースライド板と、少なくとも前記両ローラー の周面のみを露出すべく前記本体ローラー上に被装されるカバーボックスとを備 えてなるドア耐震装置に存する。
【0010】 また、前記受座は、標準ドアの厚みに合わせた長さを有する雌ネジ部と、該雌 ネジ部に着脱自在に取り付けられる必要差分のジョイント部材とを備えるのが良 い。
【0011】 更に、前記ジョイント部材は、短筒状のワッシャー若しくは大径の雌ネジであ るのが良く、延いては、前記受座の外面に、商品名及び/又は耐震用である旨を 表示する化粧板を装着せしめるのが良い。
【0012】 このように構成される本考案の耐震ドアは、垂直方向に回転可能な縦ローラー と水平方向に回転可能な横ローラーとを一体化してなる本体ローラーと、該本体 ローラーをドアに固定するための受座と、前記縦ローラーと横ローラーの取付位 置に対応すべくドア枠の上枠及び/又は縦枠に取り付けされるローラースライド 板と、少なくとも前記両ローラーの周面のみを露出すべく前記本体ローラー上に 被装されるカバーボックスとを備えてなることによって、地震等によって建物の 変形があったとしても、前記縦ローラーと横ローラーが、縦、横方向のドア枠か らの力を受け止めると共に、縦ローラーと横ローラーの両方若しくはその何れか がドア枠に当接するため、ドアを滑動可能状態に支承することとなる。
【0013】 また、前記受座が、標準ドアの厚みに合わせた長さを有する雌ネジ部と、該雌 ネジ部に着脱自在に取り付けられる必要差分のジョイント部材とを備えたことに よって、通常、36mmの標準ドアには、ボルトを介してコンパクトに取り付け られると共に、36mm以上のドアの厚み(例えば、40mmのドア厚)に対し ては、その差分のジョイント部材を前記雌ネジ部の遊端側に連結させるでけで、 簡単に完全なボルト締めが可能となる。
【0014】 更に、前記ジョイント部材が、短筒状のワッシャー若しくは大径の雌ネジであ ることにより、必要差分の大きさのものを用意し易く、前記雌ネジ部にも手軽に 連結し得ることとなる。
【0015】 また、前記受座の外面に、商品名及び/又は耐震用である旨を表示する化粧板 を装着することにより、第三者に防災に対する心構え、就中、地震への安全対策 (ドア耐震対策)を知らしめることとなる。
【0016】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の一例を図面を参照しながら説明する。図中Aは、本考案 に係るドア耐震装置であり、このドア耐震装置Aは、図1に示すように、ドアB の内側(室内側)上角部に外設(外付け)される。
【0017】 このドア耐震装置Aは、図2に示すように、垂直方向に回転可能な縦ローラー 1と水平方向に回転可能な横ローラー2とを一体化してなる本体ローラー3と、 該本体ローラー3をドアBに固定するための受座4と、前記両ローラー1,2の 取付位置に対応すべくドア枠Cに取り付けされるローラースライド板5と、前記 本体ローラー3に被装されるカバーボックス6とを備えている。
【0018】 前記縦ローラー1及び横ローラー2は、例えば、焼付塗装の表面処理が施され た30φのステンレス(SUS304)製ローラーからなり、後述するローラー 軸1a,2aを介して本体ローラー3に回動自在に組み付けられている。
【0019】 本体ローラー3は、例えば、焼付塗装の表面処理が施された亜鉛ダイキャスト (ZDC1)、ステンレス鋼、鋼鉄等の適宜剛性材からなり、所定の大きさに、 例えば、ドアの厚み、大きさによっても異なるが、通常、一辺70×70mm、 厚さ約30mmの厚板状に形成されている。
【0020】 また、この本体ローラー3の一面には、垂直方向に縦軸受け3aと水平方向に 横軸受け3bとが突設されており、それぞれにステンレス(SUS304)製の ローラー軸1a、2aを介して前記縦ローラー1と横ローラー2の周面のみが後 述するカバーボックス6のローラー孔6a,6bから突出すべく回動自在に組み 付けられている。
【0021】 尚、縦横の各ローラー1,2の位置決めは、本体ローラー3を完全に固定した 状態で、カバーボックス6の外表面より縦ローラー1が1.5mm、横ローラー 2が3mmそれぞれ突出するように取り付けるのが好ましい。
【0022】 一方、受座4は、SS41等の適宜材料からなり、標準ドアの厚みに合わせた 長さを有する一対の雌ネジ部4aと、該雌ネジ部4aに取り付けられる必要差分 のジョイント部材4bとを備えている。
【0023】 この雌ネジ部4aは、通常の標準ドアに合うように36mmの円筒管を呈して おり、内周面にネジ溝(図示せず)が刻設されている。
【0024】 また、ジョイント部材4bは、例えば、短筒状のワッシャーからなり、36m m以上のドアの厚み(例えば、40mmのドア厚)に対応できるように、その必 要差分の大きさのものが選択されるものである。
【0025】 更に、ローラースライド板5は、例えば、亜鉛ダイキャスト(ZDC−1)等 の適宜材料からなり、縦ローラー1と横ローラー2の取付位置に対応すべくドア 枠Cの上隅部にビス止めされるものであり、上枠(横枠)C1 と縦枠C2 とに一 度に取り付けできるように鈎状(65×65mm)に形成されてる。
【0026】 他方、カバーボックス6は、例えば、ABS等の硬性合成樹脂材にて箱蓋状に 形成されており、所定位置に前記縦ローラー1と横ローラー2とに整合するロー ラー孔6a、6bが開口されている。
【0027】 また、前記受座4の外面には、化粧板7が装着されている。この化粧板7は、 例えば、ABS等の硬性合成樹脂材にて成形されており、表面に商品名(デレル 8)及び/又は耐震用である旨が表示され、ドアの美観を損ねることなく、第三 者に防災に対する心構え、就中、地震への安全対策(ドア耐震対策)を知らしめ ることができるものである。
【0028】 次に、本考案のドア耐震装置Aの取付方法に付いて簡単に説明する。まず、 丁番ビス(図示せず)の締め付け及びドアBとドア枠CのクリアランスL及びド ア枠Cの形状を確認し、ローラースライド板5をドア枠Cの上枠C1 と縦枠C 2 とに密着すべくビス止めし(図3参照)、厚さ1.5〜3mmのローラーゲー ジ8を所定位置に貼り付け(図4参照)、本体ローラー3の各ローラー1,2 を前記ローラーゲージ8に密着すべく仮止孔3cを穿孔してビス止めし(図4参 照)、ノックピン孔を穿孔してノックピン2本を挿入し(前記ゲージ8を取り 外す)、ボルト孔(図示せず)を穿孔した後、受座4は、上枠C1 と縦枠C 2 とに直角に当て、受座4と本体ローラー3をボルト9にて完全に締め付けた 後(図6参照)、斯かる受座4にコーナービス10,10…を螺着する(図7 参照)。錠前受け(ストライク)の穴は、デットボルトとラッチボルトの上下 端からの間隔をチェックする。特に、上側は、ドア枠CとドアBの上チリと同じ かそれ以上、下側が、ドア枠CとドアBの下チリと同じかそれ以上とする。
【0029】 また、吊り元等の狂いにより、ドアBとドア枠CのクリアランスLに狂いが生 じている場合は、できる限り元のクリアランスLに戻し、また、本体ローラー3 とローラースライド板5とのクリアランスは、上枠C1 及び縦枠C2 共に、既存 ドアBとドア枠CとのクリアランスLより小さい位置に設定するのが良い。
【0030】 このように構成される本考案のドア耐震装置Aは、地震等によりドア枠Cが変 形しても、前記縦ローラー1と横ローラー2の両方若しくはその何れかがドア枠 Cに当接してドアBを滑動可能状態に支承することができるため、ドアBを開扉 する場合、小さな力で開けることができ、地震等の非常時にあって避難口を確実 に確保することができるのである。
【0031】 しかも、上述の如く各縦横のローラー1,2の介在でドア枠Cの変形が多少な りとも阻止されるため、錠前のラッチ(図示せず)にはラッチ受け(図示せず) からの荷重がかからず、ノブの回動がスムーズになし得ることから、錠前の不都 合でドアBが開閉不能になることをも阻止できるのである。
【0032】 また、本考案に係るドア耐震装置Aを市販の三和シャッター(BL認定)スチ ールドア(以下、単にBL玄関ドアという)に取り付けた状態で、平成8年7月 制定の優良住宅部品玄関ドアの性能試験方法による性能試験を行った。
【0033】 その結果、何れも面内変形1/200R時は200N以下で、1/120R時 は500N以下で扉が開放するなど、各々の変形時における開閉力要求値を満足 するものであり(試験成績書第963040号)、就中、後述するローラー受け具11 を併用するドア耐震装置にあっては、面内変形1/120R時:500N以下の 要求値に対し190N以下、局部変形500N以下の要求値に対し40N以下で 開放するなどの優れた結果が得られた。
【0034】 また、解錠に要する握玉回転トルク値は、層間変位角5×10-3ラジアン時に 25kgf・cmを超え、以後トルク値の測定は行わず握玉を手で回す方法によ り解錠したが、その回転抵抗は平均的成人が支障なく解錠できる程度であった。 例えば、ドア枠に20mmの歪み(層間変形角1/100)が生じた場合でも、 約35kgの開放要力で女性にも軽々と(ドア枠と接した)ドアを開けることが でき、また、層間変位角が増加しても解錠に要するトルク値は余り増加せず、層 間変位角が7×10-3ラジアン時でも最大値の8kgf・cmに過ぎず、前述の 平成8年7月制定の優良住宅部品玄関ドアの性能試験(面内変形追随性及び局部 変形追随性試験の基準値)を満足する試験結果であった。
【0035】 因に、試験場所は財団法人ベターリビング筑波建築試験センター(茨城県つく ば市立原2番地)にて行ったものであり、以下その試験項目及び試験方法を表1 に、試験結果を表2、表3及び表4に示す。
【0036】 また、面内変形追随性試験の認定基準数値は、変位1/200で開放力200 N(20kg)以下、1/120で500N(50kg)以下とし、局部変形追 随性試験の認定基準数値は、縦枠(戸先側)中央部変位量8mm時:開放力50 0N(50kg)以下、上枠中央部変位量4mm時:開放力500N(50kg )以下とする。尚、表2に示す面内変形追随性試験の数値は下述の条件により測 定したものである。 面内変位:R= δ1−δ2 δ4−δ3 h b δ1,δ2:水平変位 δ3,δ4:垂直変位 h:鉛直測定間距離=1950mm b:水平測定間距離= 855mm
【0037】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0038】 また、L型のローラースライド板5に代えて、図8に示す傾斜板状のローラー ガイド板11を装着しても良い。このローラーガイド板11は、ステンレス鋼等 の適宜素材から矩形板状に成形されてなり、四隅近傍に形成されたネジ孔11a ,11a…と、ローラーに対応する位置に形成された傾斜面11bを備える。
【0039】 この傾斜面11bは、接合するローラーのみを開扉方向に案内するものであり 、長手方向と幅方向との傾斜角が異なるように傾斜処理してある。具体的には、 2mmの板厚に対し、a点では1.9mm、b点では1.0mm、c点では1. 8mm、d点では0.9mmの厚みになるように形成し、a点からc点に向かう 長手方向では0.1mmの勾配差であるのに対し、a点からb点に向かう幅方向 では0.9mmの勾配差になるように傾斜処理している。
【0040】 而して、このように構成されるローラーガイド板11は、上枠C1 内に補強用 アングル(図示せず)を介してビス止めされ、地震等により上枠C1 に変形が生 じた際、縦ローラー1との押圧による局部的外圧から同上枠C1 を護るべく補強 すると共に、ドア枠変形時におけるドアBの開放力を高めることができるといっ た利点を有するものである。
【0041】 しかも、前記傾斜面11bが、長手方向と幅方向との傾斜角が異なるように傾 斜処理したため、ドア枠Cが何れの方向に変形しても、ローラーの抜けが円滑か つ確実に行われて容易に開扉できるものであり、ドア枠変形時におけるドアの開 放力を高め、避難口を確実に確保することができるのである。尚、図中12は、 取付ビスである。
【0042】 尚、本考案のドア耐震装置は本実施例に限定されることなく、本考案の目的の 範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するも のである。例えば、本実施例のドア耐震装置Aにあっては、基本的にドアBの上 角部のみにしか取り付けていないが、必要に応じて複数位置にドア耐震装置を取 り付けても良いものであり、また、ローラーのみがドアBの端面より突出するよ うにドア耐震装置を内設させても良い(スーパーデレル仕様)。
【0043】
【考案の効果】
本考案の耐震ドアは上述のように構成され、垂直方向に回転可能な縦ローラー と水平方向に回転可能な横ローラーとを一体化してなる本体ローラーと、該本体 ローラーをドアに固定するための受座と、前記縦ローラーと横ローラーの取付位 置に対応すべくドア枠の上枠及び/又は縦枠に取り付けされるローラースライド 板と、少なくとも前記両ローラーの周面のみを露出すべく前記本体ローラー上に 被装されるカバーボックスとを備えてなることによって、地震等によって建物の 変形があったとしても、前記縦ローラーと横ローラーが、縦、横方向のドア枠か らの力を受け止めると共に、縦ローラーと横ローラーの両方若しくはその何れか がドア枠に当接してドアを滑動可能状態に支障することができるため、緊急避難 時におけるドアの開閉に何ら支障を来すことがなく、確実に避難口を確保するこ とができるといった効果を奏する。
【0044】 また、前記受座が、標準ドアの厚みに合わせた長さを有する雌ネジ部と、該雌 ネジ部に着脱自在に取り付けられる必要差分のジョイント部材とを備えたことに よって、通常、36mmの標準ドアには、ボルトを介してコンパクトに取り付け できると共に、36mm以上のドアの厚み(例えば、40mmのドア厚)に対し ては、その差分のジョイント部材を前記雌ネジ部の遊端側に連結させるでけで、 簡単に完全なボルト締めができるといった効果を奏するものである。
【0045】 更に、前記ジョイント部材が、短筒状のワッシャー若しくは大径の雌ネジであ ることにより、必要差分の大きさのものを用意し易く、前記雌ネジ部にも手軽に 連結できるといった効果を奏するものである。
【0046】 また、前記受座の外面に、商品名及び/又は耐震用である旨を表示する化粧板 を装着することにより、第三者に防災に対する心構え、就中、地震への安全対策 (ドア耐震対策)を知らしめることできるといった効果を奏するものである。
【0047】 このように本考案は、平成8年7月制定の優良住宅部品玄関ドアの性能試験方 法による性能試験(試験成績書第963040号)の開放力要求値(面内変形1/20 0R時は200N以下、1/120R時は500N以下)を満足する優れたドア 耐震装置を提供できるものであり、また、構成が単純であるため、大量生産に適 し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる等、本考案を実施することはそ の実益的価値が甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るドア耐震装置を取り付けた耐震ド
アを示す要部説明図である。
【図2】同ドア耐震装置の組立分解斜視図である。
【図3】本実施例で使用するローラースライド板の取付
状態を示す説明図である。
【図4】本考案に係るドア耐震装置の取付状態を示す説
明図である。
【図5】同ドア耐震装置の取付状態を示す説明図であ
る。
【図6】同ドア耐震装置の取付状態を示す要部縦断面図
である。
【図7】同ドア耐震装置の受座の取付状態を示す説明図
である。
【図8】図8(a)はローラーガイド板の平面図、図8
(b)は同縦断面図、図8(c)は同斜視図である。
【符号の説明】
A ドア耐震装置 B ドア C ドア枠 C1 上枠 C2 縦枠 L クリアランス 1 縦ローラー 1a ローラー軸 2 横ローラー 2a ローラー軸 3 本体ローラー 3a 縦軸受け 3b 横軸受け 3c 仮止孔 4 受座 4a 雌ネジ部 4b ジョイント部材 5 ローラースライド板 6 カバーボックス 6a ローラー孔 6b ローラー孔 7 化粧板 8 ローラーゲージ 9 ボルト 10 コーナービス 11 ローラーガイド板 12 取付ビス

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直方向に回転可能な縦ローラーと水平方
    向に回転可能な横ローラーとを一体化してなる本体ロー
    ラーと、該本体ローラーをドアに固定するための受座
    と、前記縦ローラーと横ローラーの取付位置に対応すべ
    くドア枠の上枠及び/又は縦枠に取り付けされるローラ
    ースライド板と、少なくとも前記両ローラーの周面のみ
    を露出すべく前記本体ローラー上に被装されるカバーボ
    ックスとを備えてなることを特徴とするドア耐震装置。
  2. 【請求項2】前記受座は、標準ドアの厚みに合わせた長
    さを有する雌ネジ部と、該雌ネジ部に着脱自在に取り付
    けられる必要差分のジョイント部材とを備えてなること
    を特徴とする請求項1に記載のドア耐震装置。
  3. 【請求項3】前記ジョイント部材は、短筒状のワッシャ
    ー若しくは大径の雌ネジであることを特徴とする請求項
    2に記載のドア耐震装置。
  4. 【請求項4】受座の外面に、商品名及び/又は耐震用で
    ある旨を表示する化粧板を装着してなることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のドア耐震装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006028894A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Shoji Fukazawa ドア開放装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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