JP2001193333A - ドアストッパー - Google Patents

ドアストッパー

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JP2001193333A
JP2001193333A JP2000003147A JP2000003147A JP2001193333A JP 2001193333 A JP2001193333 A JP 2001193333A JP 2000003147 A JP2000003147 A JP 2000003147A JP 2000003147 A JP2000003147 A JP 2000003147A JP 2001193333 A JP2001193333 A JP 2001193333A
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door
stopper
plate
section
shaft
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JP2000003147A
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English (en)
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Hiroshi Asaka
博 浅香
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平時はドアストッパーで、目立たず、安価に設
置でき、非常時にドアを強制的に開ける際の工具等にも
なるドアストッパーの提供。 【解決手段】ドアストッパーAであり、ドア5室内側面
へ固着可能で、一部にベース部材2への係止用部6を有
する縦長のプレート1と、裏面にプレートへの磁石板7
を有し、表面にガイドレール部8を有するベース部材2
と、裏側にレール部へ沿って摺動可能なガイド用側板部
10、表側に該連結部材を任意位置で掛止可能な止め部
材12、突出した脚部軸支用部13を有する連結部材3
と、一端部に、上記軸支用部へ可回動かつ必要時に取外
し可能な横軸15で軸支した軸支用部材14、必要時に
抜出し可能に内装したホイッスル16を有し、他端部
に、先寄りほど薄いドアこじ開け用尖端部17、該尖端
部に取外し可能に被せた支承部材18に磁石19を内装
したストッパー脚部4とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドアストッパー、即
ち玄関口等のドアを開けた状態を保持可能とするものに
関するが、その機能だけではなく、特に地震発生その他
で室内に閉じ込められたり、他人に非常時を知らせたい
ような場合に、内側から強制的にドアを開けたり、助け
を呼んだりできる機能をも有することを特徴とするもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般家庭の玄関口では木製のドアも多く
用いられているが、例えばマンション・団地のような居
住用のビルや、ホテル・オフィス等の人が集まるビルで
は、各部屋の玄関口や非常口等にスチール製のドアが設
けられている。近時は高層ビルが多くなっており、そこ
では地震発生時等の非常時に各部屋の玄関口や非常口等
のドアが唯一とも言える避難口になる。
【0003】ところで、近時の高層のビルの設計・建築
には柔構造その他の耐震構造が採用され、耐震性が向上
してビルの倒・崩壊の防止が図られているが、地震発生
時にビル自体が倒・崩壊せずともビルの各部分には変形
・歪みが生じる。そのため、ドア枠周辺の壁が変形した
り歪んだりすると、ドア枠に変形・歪が生じ、ドアを外
周側から押さえ付けて掛止するような状態になり、避難
時にドアを開けられなくなることがある。
【0004】日本建築総合試験所のデータによれば、地
震動によるビルの変形・歪みでドア枠が水平方向へ10
mm変位した場合には、押え付けられて引っ掛かった状
態のドアを開けるのに要する力は100Kg以上とな
り、また変位が13mmの場合には200Kg以上の力
が必要になる。
【0005】これでは、特に高層ビルにおいて、各部屋
から脱出する際の唯一とも言える玄関口等のドアが、女
性は勿論のこと男性の力でも開けるのが無理であり、地
震発生時に各部屋内で人々が閉じ込められることにな
る。現に過去の大地震の際に、部屋のドアが開けられな
くなり、人々が数時間も脱出・避難できないようなこと
もあった。
【0006】それに対応するため、例えばドア枠とドア
との隙間が大きい構造にしたり、ドア枠を二重構造にし
て強度を増したりした耐震性のスチール製ドアが製品化
されたりした。本件出願人も先に、「ドアの耐震装置」
を考案し商品化している。これは、実公昭61−320
72号公報に記載のように、「装置本体とローラ受板と
からなり、装置本体は、ドアの反開き方向で施錠側の上
角部に取付可能な主板に、縦方向に可回転な縦ローラを
やや上方に突出する如く設けると共に、横方向に可回転
な横ローラをやや側方へ突出する如く設け、他方ローラ
受板は、前記装置本体に対応するドア枠の上角部に取付
可能で、各ローラの受面を有し、この両者を通常時には
ローラと受面とが接触せぬように取付け」たものであ
る。
【0007】さらに本件出願人はそれを改良して、登録
第3040497号の登録実用新案公報に記載の如く、
「ドアの耐震装置」を考案し製品化している。これは、
本体・取付副板・ローラ受板からなり、本体は、取付主
板部に上方へやや突出させた縦回りローラと、側方へや
や突出させた横回りローラを各々軸支し、主板部の上角
部寄りとその対角位置とに取付ボルトのボルト通挿用孔
を設けて、主板部の下側と反施錠側とに各々拡張した補
助板部を形成し、取付副板は、主板部とほぼ同じ大きさ
で、主板部のボルト通挿用孔に対応する位置に、ドアの
表・裏の鋼板間の間隔が最も小さいものよりやや短いネ
ジ筒を突設し、ネジ筒の雄ネジ部に長さ調節用の調節ナ
ットを螺合させ、副板の取付ネジ用孔を、鋼板内側の補
強板へ取付け可能に上縁寄りと施錠側縁寄りに形成した
ドアの耐震装置である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のドア
とドア枠との隙間を大きくした耐震用ドアは、新築ビル
には設置可能でも既存のビルには設置が困難であるし、
製造コストが高くつく。また隙間隠しと防犯上から隙間
を塞ぐ「召し併せ板」を別に設ける必要が生じたり、ド
ア錠のカンヌキが確実に掛かるようにドア枠に特殊構造
の錠受(ストライク)を用いる必要が生じたりし、かつ
特殊なドアであることが外観上から好まれず、必ずしも
順調に普及していない。
【0009】また上記各耐震装置は、ビルのドアの開閉
側即ち錠前取付け側の上部位置に、可回転ローラをもつ
耐震装置本体を取付け、他方ドア枠にローラ受板を設け
ることにより、地震発生時のドアの開閉を可能としたも
のである。しかし、近時各地で起きた大地震の被害を調
査したところ、ビルのドアが開閉不能となるのは、ドア
枠が水平方向への変位によりドアを押え付ける場合に限
らぬことが判明した。
【0010】即ち、ビルのドア周りの壁は非耐震構造
で、強度的に必ずしも十分とは言えないため、地震発生
時に壁はドア周りでせん断破壊が生じ易い傾向にある。
地震による外力でドア枠へ横方向から局部的に過大な力
が加わると、特に高さ方向の中央近傍がドア側へ局部変
形してドアの高さ方向の中央近傍を押え付け、ドアを開
けられぬようにしていた。
【0011】本発明は、地震発生時にドアの開閉を可能
とする従来手段が有する問題点を、シンプルな構成で解
決することを課題としたものである。即ち本発明の目的
は、平時は通常のドアストッパーとして役立ちながら、
目立つことがなく、また従来の耐震用ドアや耐震装置に
比べて安価に設置可能でありながら、非常事態で内側か
らドアを強制的に開けようとする際や助けを呼んだりす
る際に、身近にあって直ちに役立つ道具にもなる、ドア
ストッパーを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るドアストッ
パーAは、取付け用プレート1と、ベース部材2と、連
結部材3と、ストッパー脚部4とを連結して一体化した
もので、上記プレート1は、ドア5の室内側面へ固定可
能な縦長状で、その一部に、ベース部材2の一部との間
の外れを防止する係止用部6を有し、上記ベース部材2
は、裏面に、プレート1との間で磁石板7を有し、表面
に、連結部材3との係合用部9付きのガイドレール部8
を長手方向へ向けて有し、上記連結部材3は、裏側に、
レール部8に沿って摺動可能で、その係合用部9へ係合
可能な係合用部11を有すると共に、表側に、該連結部
材3を任意位置で掛止可能な止め部材12と、表側へ突
出させた脚部軸支用部13を有し、上記ストッパー脚部
4は、一端部に、軸支用部13へ可回動でかつ必要時に
取外し可能に横軸15で軸支した軸支用部材14と、必
要時に抜出し可能な警笛用ホイッスル16を有すると共
に、他端部に、先寄りほど薄いドアこじ開け用尖端部1
7と、該尖端部17に取外し可能に被せた弾性材製の支
承部材18に、はね上げ時の該ストッパー脚部4をドア
5側へ吸着用の磁石19を設けてなるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】上記構成のドアストッパーAにお
いて、取付け用プレート1はドア5の室内側面へ固定可
能な縦長状のスチールその他の磁性金属板製とする。ま
た該プレート1の一部にはベース部材2との間の外れを
防止する係止用部6を形成してある。また該プレート1
をドア5の室内側面へ固定するため、裏面に例えば両面
接着テープ20を貼付してある。この両面接着テープ2
0の代わりに接着剤を用いてもよい。
【0014】上記ベース部材2は、上記プレート1に被
せて取付けることが望ましく、そのため裏側には、上記
プレート1との間で密着固定する磁石板7を設けてあ
る。該磁石板7はベース部材2に形成した折返し縁部で
掛止しておけばよいが、それに加えて両面接着テープ2
1で固着しておいてもよい。
【0015】またベース部材2の表側には、連結部材ガ
イド用のレール部8を長手方向へ設けてあり、該ガイド
レール部8には、例えばそれに沿って凹条または凸条の
連結部材係合用の係合用部9を形成してある。該ベース
部材2は金属製でもよいが、色・模様を付けやすいこと
と軽量化のために、例えばABSその他の合成樹脂製に
しておくことが望ましい。
【0016】上記連結部材3は、ステンレスその他の金
属製で、その裏側には、上記ベース部材2のレール部8
に沿って摺動可能なガイド用側板部10を有するが、該
側板部10にはレール部8の係合用部9に係合可能に、
例えば凸条または凹条の係合用部11を形成してある。
【0017】また該連結部材3の表側の中央部近辺に
は、ベース部材2のレール部8に沿って摺動可能な該連
結部材3を任意位置で掛止可能に、例えばボルトその他
の止め部材12を設けてあり、かつ後記ストッパー脚部
4を可回動可能な脚部軸支用部13を、表側へ突出する
ように設けてある。
【0018】上記ストッパー脚部4は、スチールその他
の鉄製でパイプ状のものがよく、その一端部には、上記
連結部材3の軸支用部13に可回動に横軸15で軸支す
る軸支用部材14を有するが、横軸15は必要時に抜き
出して脚部4を取外し可能としてあり、この横軸15に
は蝶ネジを用いることが望ましい。さらに該軸支用部材
14の内端部には、警笛用のホイッスル16を設けてあ
るが、該軸支用部材14とホイッスル16とは、別体で
も一体でもよい。
【0019】またストッパー脚部4の他端部には、先端
ほど薄くなったドアこじ開け用の尖端部17を設けてあ
るが、該尖端部17は焼入れした鍛造品製が望ましい
が、これに限るものではない。該尖端部17には、危険
防止と床面を傷つけぬように、合成ゴムその他の弾性材
製の支承部材18を、必要時に取外し可能に係合させて
ある。さらに該支承部材18には、上方へはね上げた脚
部4をドア5へ吸着可能に磁石19を内装してある。
【0020】なお、上記ストッパー脚部4の長さは、ド
アこじ開け用の工具としては長い方がよいが、長すぎる
とドアストッパーとして美観上の問題があるため、通常
は150ないし170mm程度にしておくのがよい。
【0021】なお、ドア5が木製やアルミ製である場合
は、上記ストッパー脚部4をはね上げた際に、尖端部1
7に被せた支承部材18と対応する位置に、防錆性のス
チール製の吸着用プレート22を両面接着テープ等で貼
付可能としてある。
【0022】本発明に係るドアストッパーAの使用状態
は、次の如くである。このドアストッパーAを販売時に
は、取付け用プレート1にベース部材2を磁石板7で固
着し、該ベース部材2のガイドレール部8に連結部材3
を載置するようにして一体化させ、かつ該連結部材3に
ストッパー脚部4を横軸15で連結して、全体が一体化
したものにしておくのがよい。
【0023】そこでこのドアストッパーを購入者が、ド
ア5の室内側の下部寄り位置に取付けるには、ストッパ
ー脚部4の他端部の支承部材18が床面23に当接状態
となる高さで、プレート1を両面接着テープ20または
接着剤により、ドア5の室内側面に固着させればよい。
【0024】これで、該プレート1と連結一体化された
ベース部材2・連結部材3・ストッパー脚部4からなる
ドアストッパーAが取付けられたことになる。もし取付
けた位置に問題があれば、プレート1やベース部材2は
そのままで、連結部材3の止め部材12を緩め、連結部
材3をベース部材2のレール部8上で上下方向へ摺動さ
せて調節し、止め部材12を再び締めて掛止しておけば
よい。
【0025】このドアストッパーAを、平常時に通常の
ドアストッパーとして用いる場合には、従来のこの種の
ドアストッパーと同様に、ドア5を開けた状態でストッ
パー脚部4を下方へ回動させ、下端部の支承部材18を
床面23に当接させて、その位置で踏ん張らせることに
より、ドア5の閉まりをストップさせればよい。
【0026】ドアを閉める場合やドアストッパーを使用
しない場合は、上記ストッパー脚部Aを上方へはね上げ
ておく。尖端部17に被せた支承部材18内に磁石19
を内装してあるので、スチール製のドア5なら室内側面
へ直接に吸着させ、また木製またはアルミ製のドア5な
ら、そこに貼付した吸着用プレート22に吸着させて掛
止しておけばよい(例えば図1参照)。
【0027】今、例えば地震の発生でドア5周辺の壁に
変形や歪みが生じ、ドア枠27を変形・歪ませてドア5
が開けられなくなり、室内に閉じ込められた場合等に
は、本発明に係るドアストッパーAが特に役立つことに
なる。
【0028】即ち、このドアストッパーAをドア5の室
内側に取付けてあれば、そのストッパー脚部4を取外し
て、ドア5をこじ開ける道具のバールとして用いればよ
い。それにはまず、ストッパー脚部4の軸支用部材14
と連結基部3の軸支用部13とを軸支した横軸15を抜
いて、連結部材3からストッパー脚部4を取外し、かつ
該ストッパー脚部4の尖端部17に被せてある支承部材
18を取り除く。
【0029】これで、ストッパー脚部4の尖端部17が
露出するので、該先端部17をドア5とドア枠27との
隙間に差し入れ(例えば図12参照)、他側部寄りを握
って押し(例えば図13の矢印P参照)または引っ張
り、てこの原理でドア5をこじ開ければよい。てこの原
理でドア5をこじ開けるので、比較的力の弱い年配者や
女性・子供でも、容易・迅速にドア5をこじ開けること
ができる。
【0030】上記の如くストッパー脚部4でドア5をこ
じ開けることで、ドア5が少しでも開くと、ドア枠27
とドア5との間が言わば面接触状態から線接触・点接触
状態になる(例えば上記図13参照)。そのため、ドア
5はドア枠27に強く引掛かった状態が解けたことにな
り、後はさほど大きな力でなくても開けられることにな
って、室外へ脱出することが可能となる。
【0031】上記の場合に、このストッパー脚部4は、
ドアストッパーとして常時、玄関口のドア5の室内側面
に取付けてあるので、非常時に室内に閉じ込められて頭
が混乱していても、ストッパー脚部4がドアこじ開け工
具になる、と言うことさえ知っておれば、室内を探し回
ることなく容易・迅速に見つけて、使用可能となる。
【0032】また、ストッパー脚部4の軸支用部材14
と連結部材3の軸支用部13とを軸支する横軸15に、
蝶ネジを用いてあれば、ストッパー脚部4がドアこじ開
け工具になることさえ知っておれば、上記と同様に緊急
時で頭が混乱していても、該蝶ネジは緩めれば外れる程
度のことは誰でも分かるから、操作に戸惑うことなし
に、ストッパー脚部4を取り外せて、使用可能となる。
【0033】さらに、このドアストッパーAのストッパ
ー脚部4の一端部には、警笛用ホイッスル16を内蔵し
てあり、必要なら容易に抜き出せるようにしてある。こ
れよより、上記の地震発生時に室内に閉じ込められた場
合や、防犯上その他の必要上で緊急状態を他人に知らせ
たり、助けを呼びたいような場合等に、上記と同様に室
内を探し回ることなく、直ぐにホイッスル16を入手で
き、吹き鳴らして他人に知らせることができるようにな
る。
【0034】
【実施例】図1ないし図13は、本発明に係るドアスト
ッパーAの実施例を示すもので、取付け用プレート1
と、ベース部材2と、連結部材3と、ストッパー脚部4
とを連結一体化したものである。
【0035】上記取付け用プレート1は、ここではスチ
ール製で、長さが約143mm、幅が約23mm、厚み
が約1.2mmの縦長状で、ドア5の室内側面へ両面接
着テープ20により固着可能なものである。また該プレ
ート1の下端部には、ベース部材2の外れを防止する係
止用部6として、ここではベース部材2の下端縁を係止
する約4mm程度の折返し縁部を形成し、ベース部材2
の上下方向への抜けを防止している。
【0036】上記ベース部材2は、ここではABS樹脂
製で、その裏側部を上記プレート1に被せて取付け可能
に、長さが約150mm、幅が約32mm、深さ約5.
5mmの浅い箱型状にしてあり、該箱型状の内側に厚み
約5mmの磁石板7を係合させ、かつ両面接着テープ2
1で固着してある。
【0037】また該ベース部材2の表側部には、連結部
材ガイド用に、ここでは2列のレール部8を長手方向へ
並設してあり、かつ該各レール部8の外側面に沿って連
結部材係合用に凹条の係合用部9を形成してある。該レ
ール部8の高さは約6mmで係合用部9は約2mmの幅
を有している。
【0038】上記連結部材3は、ここでは亜鉛ダイカス
ト製で、長さが約50mmのものであり、その裏側に
は、上記ベース部材2のレール部8に被さって摺動可能
なガイド用側板部10を有しており、かつ該側板部10
の側縁に上記ベース部材2のレール部8の係合用部9と
係合可能に凸条の係合用部11を形成してある。
【0039】また該連結部材3の表側には、ここではそ
の上部寄りに通孔24を形成すると共に、該通孔24に
合致するように雌ネジ部材25を固定してあり、該雌ネ
ジ部材25に該連結部材3を任意位置で掛止可能に、止
め部材12としての止めネジを螺装してある。ここでは
該止めネジ12の先端がベース部材2の表面へ当接して
掛止するようにしてある。
【0040】さらに該連結部材3の表側のここでは下部
寄り両側に、ストッパー脚部4の一端部の軸支用部材1
4を横軸15で軸支可能に、板状で丸孔26を有する脚
部軸支用部13を、約30mmほど突出するように設け
てある。
【0041】上記ストッパー脚部4は、ここではスチー
ル製で、長さが約160mm、外径が約17mmのパイ
プ状のものであり、その一端部には、上記連結部材3の
軸支用部13に可回動に横軸15で軸支する軸支用部材
14を設けてある。ここでの軸支用部材14は、ポリプ
ロピレン樹脂製で、軸通挿用の軸孔28を形成した軸支
用部材14を、ストッパー脚部4の一端部寄りに形成し
た貫孔31と合致させるようにして挿入してある。
【0042】該ストッパー脚部4の軸支用部材14は、
上記連結用部材3の二股状の軸支用部13間に係合させ
た状態で、側方から横軸15としてここでは蝶ボルトを
通挿して、反対側にナットを螺装させることで、回動可
能に連結してある。
【0043】また上記軸支用部材14の側部には、スト
ッパー脚部4が垂下状態にならずストッパーとして下方
で一定角度を保つように、連結部材3の表面へ当接可能
な角度維持用凸部29を形成してあり、かつ外側端には
抜き出し用のつまみ部30を設けてある。さらに該軸支
用部材14の内端部には、ストッパー脚部4の一端部内
へ挿入される警笛用のホイッスル16を一体成形してあ
る。
【0044】また該ストッパー脚部4の他端部には、ド
アこじ開け用の尖端部17が設けてあり、これは先端ほ
ど薄くなった形状で、ここでは焼入れ処理した鍛造品製
を他端部に嵌合固定して設けてある。また該尖端部17
には、危険防止と床面を傷つけぬように、合成ゴム製の
支承部材18を、必要時に側方へ抜き出し可能に蟻溝式
で係合させてある。
【0045】該支承受部材18の形状は、ストッパー脚
部4がストッパーとして下方で一定角度を保つ際に床面
23へ当接可能な形状であり、かつストッパー脚部4を
はね上げ時にドア5の室内側面と当接する可能な形状
で、そこに磁石19を内装してある。
【0046】ここではドア5が木製またはアルミ製であ
るため、上記ストッパー脚部4をはね上げた際の支承部
材18の磁石19と吸着可能に、ここでは図1で示す如
く、防錆性をもつスチール製の吸着用プレート22を両
面接着テープ等で貼付してある。
【0047】上記実施例のドアストッパーAの使用状態
・作用は、上記発明の実施の形態で明らかであるから、
重複をさけるため省略する。なお、上記実施例で示した
各部の材質や寸法は一例であり、これに限るものでない
ことは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上で明らかな如く、本発明に係るドア
ストッパーは、平時は通常のドアストッパーとして使用
でき、従来の耐震用ドアや耐震装置に比べてきわめて安
価に設置可能で、目立たないものでありながら、地震発
生等の非常時にドアを強制的に開ける必要がある場合
に、身近にあって直ちにドア開け工具に変身でき、かつ
防犯上その他非常時を他人に知らせたり、助けを呼びた
いような場合にも、直ちに警笛用ホイッスルとして役立
つものである。
【0049】即ち、従来のドアストッパーは、単にドア
ストッパーの役割りを果たすだけのものであり、また従
来の耐震ドアや耐震装置は、既存のビルに設置困難であ
ったり、高価な割りにはドアを開閉できない場合が有る
等で、必ずしも順調に普及していない。
【0050】これに対して、本発明に係るドアストッパ
ーは、通常のドアストッパーとして使用できることは勿
論であるが、それに加えて、地震の発生でドア周辺の壁
に変形や歪みが生じ、ドアを開けられなくなって室内に
閉じ込められたような非常時に、ドアこじ開け用工具に
なり、効率よくドアを開けることができる。
【0051】イ)このドアストッパーをドアの室内側に
取付けてあれば、ストッパーのストッパー脚部を取外し
て、尖端部から支承部材を取り外せば、後は該先端部を
ドアとドア枠との隙間に差し入れ、他側部寄りを握りて
この原理でドアをこじ開けることができる。
【0052】この際に、ストッパー脚部はドアストッパ
ーとして常時、玄関口のドアの室内側面に取付けてある
ので、非常時に室内に閉じ込められて頭が混乱していて
も、ストッパー脚部がドアこじ開け工具になる、と言う
ことさえ知っておれば、室内を探し回ることなく容易・
迅速に見つけて、ドアのこじ開けに使用できるようにな
っている。
【0053】また、ストッパー脚部の軸支用部材と連結
部材の軸支用部とを軸支する横軸として蝶ボルトを用
い、またはボルトに螺合させるナットに蝶ナットを用い
た場合は、上記と同様に緊急時で頭が混乱していても、
該ストッパー脚部がドアこじ開け工具になることさえ知
っておれば、該蝶ボルトは緩めれば外れる程度のことは
誰でも分かるから、操作に戸惑うことなく、ストッパー
脚部を取り外して、使用することができる。
【0054】さらに上記の場合に、このストッパー脚部
は、ドアこじ開け用の尖端部をドア枠とドアとの隙間に
差し入れ、てこの原理を利用してドアをこじ開けるの
で、比較的力の弱い年配者や女性・子供でも、てこの原
理を利用して容易・迅速にドアを開けることができ、避
難することができる。
【0055】しかも、このストッパー脚部の一端部に、
警笛用ホイッスルを内蔵してあり、必要なら容易に抜き
出せるようにしてあるので、上記の地震発生時に室内に
閉じ込められた場合や、その他でも防犯上で緊急状態を
他人に知らせ、助けを呼びたいような場合等に、上記と
同様に室内を探し回ることなく、直ぐにホイッスルを入
手でき、吹き鳴らして他人に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドアストッパーの実施例を示す一
部切欠き部側面図である。
【図2】図1で示したドアストッパーの正面図である。
【図3】図1で示したドアストッパーの一部を拡大した
一部切欠き部側面図である。
【図4】図1で示したドアストッパーで用いたプレート
の正面図である。
【図5】図4で示したプレートの側面図である。
【図6】図1で示したドアストッパーで用いたベース部
材の正面図である。
【図7】図6で示したベース部材の側面図である。
【図8】図6で示したベース部材の横断平面図である。
【図9】図1で示したドアストッパーで用いた連結部材
の側面図である。
【図10】図9で示した連結部材の平面図である。
【図11】図1で示したドアストッパーで用いたストッ
パー脚部の軸支用部材を示す側面図である。
【図12】ストッパー脚部の尖端部をドアとドア枠の隙
間に挿入した状態を示す概略平面図である。
【図13】ストッパー脚部でドアをこじ開けた状態を示
す概略平面図である。
【符号の説明】
A−ドアストッパー 1−プレート 2−ベース部材 3−連結部材 4−ストッパー脚部 5−ドア 6−係止用部 7−磁石板 8−ガイドレール部 9−係合用部 10−ガイド用側板部 11−係合用部 12−止め部材 13−軸支用部 14−軸支用部材 15−横軸 16−ホイッスル 17−尖端部 18−支承部材 19−磁石 20−両面接着テープ 21−両面接着テープ 22−吸着用プレート 23−床面 24−通孔 25−雌ネジ部材 26−丸孔 27−ドア枠 28−軸孔 29−角度維持用凸部 30−つまみ部 31−貫孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付け用プレート1と、ベース部材2と、
    連結部材3と、ストッパー脚部4とを連結して一体化し
    たもので、 上記プレート1は、ドア5の室内側面へ固定可能な縦長
    状で、その一部に、ベース部材2の一部との間の外れを
    防止する係止用部6を有し、 上記ベース部材2は、裏面に、プレート1との間で磁石
    板7を有し、表面に、連結部材3との係合用部9付きの
    ガイドレール部8を長手方向へ向けて有し、 上記連結部材3は、裏側に、レール部8に沿って摺動可
    能で、その係合用部9へ係合可能な係合用部11を有す
    ると共に、表側に、該連結部材3を任意位置で掛止可能
    な止め部材12と、表側へ突出させた脚部軸支用部13
    を有し、 上記ストッパー脚部4は、一端部に、軸支用部13へ可
    回動でかつ必要時に取外し可能に横軸15で軸支した軸
    支用部材14と、必要時に抜出し可能な警笛用ホイッス
    ル16を有すると共に、他端部に、先寄りほど薄いドア
    こじ開け用尖端部17と、該尖端部17に取外し可能に
    被せた弾性材製の支承部材18に、はね上げ時の該スト
    ッパー脚部4をドア5側へ吸着用の磁石19を設けてな
    る、ドアストッパー。
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