JP3076852B2 - 外壁張仕上材 - Google Patents

外壁張仕上材

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JP3076852B2 JP15511698A JP15511698A JP3076852B2 JP 3076852 B2 JP3076852 B2 JP 3076852B2 JP 15511698 A JP15511698 A JP 15511698A JP 15511698 A JP15511698 A JP 15511698A JP 3076852 B2 JP3076852 B2 JP 3076852B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三階以下の木造下
地又は不燃下地の戸建住宅又は集合住宅の外壁の張り仕
上げに使用する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーモルタル系のユニット系外
壁材としては、戸建住宅などに使用されている安価な軽
量セメント系外壁張仕上材、及び店舗などに使用されて
いる高価な重量セメント系人造石外壁張仕上材がある。
【0003】軽量セメント系外壁張仕上材は、火山礫を
骨材とするカラーモルタル系外壁材であり、かさ比重は
約1.0で軽量のため施工性は優れているが、曲げ強度
24kg/cm2 、衝撃強度0.6kgcm/cm2
あり、外壁仕上材としてはともに極めて低く、加力によ
り損傷を受けやすい。またモルタル下地又はコンクリ
ート下地に対して専用のポリマーセメント系接着材で温
暖期に湿式工法によって張付けるもので、それ以外の下
地に対しては湿式法でも乾式法でも施工できず、また寒
冷期は施工できない。
【0004】重量セメント系外壁張仕上材は、モルタル
又はコンクリートなどの不燃性の下地に専用の張付けモ
ルタルで施工し、一部の製品は張付けモルタルと脱落防
止用針金を併用して温暖期に湿式工法によって施工する
ものであり、寒冷期は施工できない。上記以外の下地に
対しては施工できず、しかも、曲げ強度及び衝撃強度は
普通コンクリートと同等程度であるが、かさ比重は約
2.0であり、施工面積あたりの質量は本発明の製品よ
り2倍以上大きく、重いため施工性が劣る。したがっ
て、三階までの戸建住宅又は集合住宅の外壁の張仕上げ
のために乾式工法によって国内のすべての地域で通年施
工でき、所要の防火性能、衝撃強度、曲げ強度、曲げ靭
性、施工性、意匠性、耐久性を示し、しかも経済的にも
広汎に普及できる価格のモルタル系ユニット製品はまだ
出現していなかった。
【0005】カラーモルタルユニット系外壁材以外で三
階以下の戸建住宅又は集合住宅に対して使用されてきた
外壁材には、窯業系サイディング、ラスモルタル、AL
Cパネル、コンクリートブロックなどのセメント系外壁
材、アルミニウム合金系、スチール系などの金属系サイ
ディング、普通れんが、乾式工法用又は湿式工法用の陶
磁器質タイル、セラミックブロックなどの焼成品、木質
サイディングなどが挙げられる。
【0006】現在広く使用されている窯業系サイディン
グ、及び金属系サイディングは、多くの製造会社が極め
て多彩な各種の製品を供給している。しかし、窯業系サ
イディングは厚約13mm程度のものが多く使用されて
おり、横張り及び縦張りのサイディング模様が国内各所
の住宅地に一般的に認められ、極めて多彩な凹凸模様と
色彩の製品が実用化されているが、高い伸縮率(5×1
-4〜10×10-4)に起因する接合部のシーリング材
の目地切れが避けられない上、総じて重厚な意匠性は得
られていない。金属系サイディングは材厚約25mm以
下の製品が多く使用されており、表面の金属板の厚は
0.5mm程度のものが多いことと、金属板に塗料を焼
付け、エンボス等に仕上げているせいもあり、重厚な意
匠性は得られていない。
【0007】ALCパネルは材厚5OmmからlOOm
mと大きいものの、表面強度が弱いうえ、必ず塗料、仕
上塗材などによる仕上げとその定期的な塗り替えが必要
である。陶磁器質タイル、普通れんが、セラミックブロ
ックなどの焼成品は、製造に必要な燃料費に起因する高
価格を免れないため、広汎な普及に対しては経済的に大
きな制約がある。コンクリートブロックには間取りや開
口部に対する構造上の制約が大きく、またコンクリート
ブロックはラスモルタルとともに寒冷期施工には施工温
度による大きな制約を免れない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、下記のとおりである。 経済性。木造下地及び不燃下地の住宅に容易に使用で
きる価格であること。 意匠性。素材独自の外観が活かされ、他の材質では真
似できない意匠性を示し、永年にわたって飽きられない
普遍的な魅力があること。 耐破損性。施工前後、及び施工中に加わる曲げ又は衝
撃の力によって破損しないこと。 防火性。本発明品自体が不燃材料であり、防火構造に
認定され得る防火性能を示すこと。 耐汚染性。国内各所の住宅地の環境で、永年にわたっ
て空気中の煤塵などによる汚染が少く、白華が目立た
ないこと。 耐久性。日光、風雨、氷雪、凍結融解交番作用、乾燥
湿潤交番作用、大気中の酸性煤塵、酸性ガスなどに対す
る抵抗性が大きく、耐用期間が実用的に満足できる程度
に長いこと。 施工性。製品が軽量で技能者が施工する際に疲労し難
く、破損せず、国内全地域で通年施工が可能であり、硬
化のための待ち時間がないこと。 保守性。塗り替えの必要がなく、部分的な交換が極め
て容易であること。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、白色ポルトラ
ンドセメント、硅砂、パーライト、水、岩石粉末系着色
顔料を混合し、オムニミキサーで空練りしたのち、水と
ポリカルボン酸エーテル系、変性リグニンスルホン酸
系、またはこれらの混合物系のAE減水剤を入れて練り
混ぜ、さらに、補強用ガラス繊維を入れて練り混ぜ、練
り上った組成物を型枠に流し込むのに際し、型枠内の組
成物における裏面から約7mm〜12mmの位置に、ビ
ニロン繊維網を当該型枠内の組成物の裏面と平行に配置
し、これを20℃の条件で1〜2日間型枠に入った状態
で養生し、脱型して40℃、90%RHの条件で養生し
て構成された外壁張仕上材である。
【0010】この場合、下記のように構成することがで
きる。 白色ポルトランドセメント200部、硅砂4号及
び5号各116部、パーライト40部、水72部、岩石
粉末系着色顔料1部を混合し、オムニミキサーで15秒
空練りしたのち、水72部とポリカルボン酸エーテル系
のAE減水剤6部を入れて1分30秒間練り混ぜ、さら
に、補強用ガラス繊維8部を入れて1分間練り混ぜ、練
り上った組成物を型枠に流し込むのに際し、型枠内の組
成物における裏面から約9mmの位置に、ビニロン繊維
網を当該型枠内の組成物の裏面と平行に配置し、これを
20℃の条件で24時間型枠に入った状態で養生し、脱
型して40℃、90%RHの条件で養生して構成されて
いる。
【0011】経済性。白色ポルトランドセメント、硅
砂など安価な素材をセメントの水和などの安価な製法で
加工して歩留まりを高くし、乾式工法で施工するなど下
地の制約を少なくして経済性を高める。 意匠性。材厚を30mmと厚くし、表面と内部の材質
を同質とし、長さ510mmと住宅の外壁に対して納ま
りが良い寸法とすることによって意匠性を高めた。 耐破損性。補強用耐アルカリガラス繊維の混入と、補
強用ビニロン繊維網の併用によって、曲げ及び衝撃によ
る加力に対する耐破損性を高めた。 防火性。白色ポルトランドセメント、硅砂など不燃性
素材を多用し、四方合決りにするなど接合部の形状を工
夫するとともに、材厚を3Ommと厚くすることによっ
て、防火性を高めた。 耐汚染性。製品の表面の親水性を高めることによっ
て、表面に付着した汚染物の微粒子を雨水の洗浄作用な
どによって自然に除去できるようにした。また、製品の
色彩を淡色にすることによって白華の影響を少なくし、
耐汚染性を高めた。 耐久性。経年劣化に対して化学的に安定な岩石粉末系
セメント着色剤を添加すること及び白色ポルトランドセ
メントの水和反応を十分に進行させる条件で製品を硬化
すること、硅砂など化学的に安定な素材を多用すること
などによって製品の耐久性を高めた。 施工性。無機系軽量骨材を添加して軽量化を図り、専
用取付け金物による乾式工法を採用して通年施工を可能
とするなど施工性を高めた。また、四方合決りとするこ
とによって、接合部の問題を解決し、施工性を高めた。 保守性。塗料や仕上塗材などの薄膜で表面を覆わず、
表面と内部の組成を同一とすることによって塗り替えを
不要にした。また専用取付け金物に引っ掛けて張ること
によって張り替えを容易にした。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、白色ポルトランドセメ
ント800g、硅砂4号及び5号各462g 、パーライ
ト160g、水286g、岩石粉末系着色顔料4gを混
合し、オムニミキサーで15秒空練りしたのち、水28
6gとポリカルボン酸エーテル系のAE減水剤24gを
入れて1分30秒間練り混ぜ、さらに、補強用ガラス繊
維32gを入れて1分間練り混ぜ、練り上った組成物を
型枠に流し込むのに際し、型枠内の組成物における裏面
から約9mmの位置に、ビニロン繊維網を当該型枠内の
組成物の裏面と平行に配置し、これを20℃の条件で2
4時間型枠に入った状態で養生し、脱型して40℃、9
0%RHの条件で養生して構成された外壁張仕上材であ
る。
【0013】本発明の外壁張仕上材は、耐アルカリガラ
ス繊維補強軽量カラーモルタルの裏面から7mmから1
2mm内側に補強用ビニロン繊維網を内蔵することを特
色とするものである。 本発明の外壁張仕上材は、補強用
耐アルカリガラス繊維によって曲げ強度、曲げ靭性を著
しく向上し、補強用ビニロン繊維網の内蔵によって耐落
錘衝撃性を著しく向上するなど、両補強材を併用する点
に大きな特長がある。
【0014】白色ポルトランドセメントに岩石粉末系セ
メント着色剤を混合して着色しているため、化学的に安
定であり、変色が極めて少なく、塗料、仕上塗材などよ
る仕上げが不要である。 製品の表面が親水性であるため
に、汚染物質の微粒子が付着しても雨水などによる洗浄
作用によって自然に脱落、除去できる特長がある。製品
の表面と内部の材質が同一であるために、表面物質が微
粒子状に剥落しても表面の外観が変化しない特長があ
る。従って、塗り替えなどのメンテンスが全く不要であ
る。混入した補強用耐アルカリガラス繊維及び無機系軽
量骨材の損傷を防止するため、オムニミキサーで混練り
を行うことが重要である。
【00l5】
【実施例】[実施例1] 白色ポルトランドセメント、硅砂4号及び5号の等量混
合物、パーライト、岩石粉末系セメント着色顔料を混合
し、AE減水剤を加え、補強繊維を添加した。 これらを
オムニミキサーで練り混ぜた。白色ポルトランドセメン
ト、硅砂、パーライト、岩石粉末系セメント着色顔料を
15秒間空練りし、次に水とAE減水剤(変性リグニン
スルホン酸系とポリカルボン酸エーテルの複合体)を入
れて1分30秒間練り混ぜ、最後に補強繊維を入れて1
分間練り混ぜた。 水セメント比50%、骨材セメント比
15%として、調合を決定した。 練り上ったモルタルを
型枠に流し込み、20℃に設定した恒温器中で24時間
金型に入った状態で養生し、直ちに脱型して40℃、9
0%RHに調節した恒温恒湿器中で養生して、幅4c
m、厚さ3cm、長さ16cmのカラーモルタル試験体
を作製した。
【00l6】補強繊維はビニロン繊維とガラス繊維を、
繊維質量はセメント質量の1%、2%、3%を、見込み
比重は1.6、1.8、2.0を、養生期間は7日間を
それぞれ選んで各試験体を作製した。インストロン万能
試験機とXYレコーダーを連動させて応力−ひずみ曲線
から試験体の曲げ強さを求め、曲げ靭性を評価した。曲
げ強さの測定値の四元配置法による分散分析から曲げ強
さの母平均の値を算出した。計算の結果、最良の調合
は、白色ポルトランドセメント650g、硅砂4号及び
5号各650g、パーライト95.5g、水325g、
岩石粉末系着色顔料3.3g、ガラス繊維19.5g、
AE減水剤1が6.5gであり、ガラス繊維の質量はセ
メント質量の3%、見込み比重は1.6であった。最良
の養生期間は7日間である。曲げ強さの測定値の四元配
置法による分散分析で求めた曲げ強さの母平均の値は5
6.8kgf/cm2 であった。曲げ強さと曲げ靭性の
間には比例関係が認められた。
【00l7】最悪の調合は、白色ポルトランドセメント
675g、硅砂4号及び5号各675g、パーライト9
9.2g、水338g、岩石粉末系着色顔料3.4g、
ビニ ロン13.5g、AE減水剤6.8gであり、ビニ
ロン繊維の質量はセメント質量の2%、養生期間は7日
間、見込比重は1.6であった。 この試験体の曲げ強さ
の測定値の四元配置法による分散分析から算出した曲げ
強さの最悪の母平均の値は25.6kgf/cm 2 であ
った。 上記の試験及び計算の結果、補強繊維はビニロン
繊維よりもガラス繊維の方が曲げ強さの増強効果が優れ
ていることが判明した。 また、繊維質量間、見込比重
間、養生期間間の有意差は認められなかった。 本実験に
よって判明した知見をまとめ表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】[実施例2] 実施例1の結果により、補強繊維はガラス繊維を使用し
た。モルタルの調合はセメント質量の1.5%のAE減
水剤(変性リグニンスルホン酸系とポリカルボン酸系の
複合体)を用い、水セメント比は5O%、骨材セメント
比はlO%とし た。 セメント質量の3.0%のAE減水
剤2(ポリカルボン酸エーテル系)を用いた時の水セメ
ント比は35%、骨材セメント比は20%として調合し
た。 ガラス繊維の質量をセメントの質量の0%、2%、
4%、養生期間を3日間、7日間、AE減水剤1とAE
減水剤2、見込比重を1.2、1.8として試験体を作
製した。 インストロン万能試験機とXYレコーダーを連
動させて試験体の曲げ強さを求め、測定値の四元配置法
による分散分析を行って曲げ強さの母平均の値を求め
た。
【0020】その結果、最良の調合は、白色ポルトラン
ドセメント800g、硅砂4号及び5号各462g、パ
ーライト160g、水286g、岩石粉末系着色顔料4
g、ガラス繊維32g、AE減水剤2を24gとした時
であり、ガラス繊維質量はセメント質量の4%、養生期
間は3日間、見込比重は1.2であった。 曲げ強さの測
定値の四元配置法による分散分析を行って求めた曲げ強
さの最良の母平均の値は69.7kgf/cm 2 であっ
た。 同様に、最悪の調合は白色ポルトランドセメント7
00g、硅砂4号及び5号各404g、パーライト14
0g、水350g、岩石粉末系着色顔料3.5g、ガラ
ス繊維0g、AE減水剤l0.5gとした時で、養生期
間は7日間、見込比重は1.2であった。 曲げ強さの測
定値の四元配置法による分散分析を行った結果、最悪の
曲げ強さの母平均の値は36.lkgf/cm 2 であっ
た。
【0021】これらの結果から、ガラス繊維量4%の時
が曲げ強度に対する増強効果が最も優れていることが判
明した。AE減水剤の種類間の有意差は認められなかっ
たが、水量をより減少できかつ作業性がより優れたAE
減水剤2の方が有利である。 養生期間間には有意差が認
められなかったが、経済性は3日間の方が有利である。
見込比重間にも有意差は認められなかったが、軽量であ
る見込比重1.2の方 が作業性が有利である。 本実験に
よって判明した知見をまとめ表1に示す。
【0022】実施例3 実施例1及び同2の結果から、曲げ強さと衝撃強さはと
もに曲げ靭性が優れているほど大きいと見なし、以下の
試験を実施した。水セメント比36%、骨材セメント比
20%、ガラス繊維質量はセメント質量の4%、AE減
水剤2をセメント質量の3%、見込比重1.2として白
色ポルトランドセメント800g、硅砂4号及び5号各
462g、パーライト160g、水286g、岩石粉末
系着色顔料4g、ガラス繊維32g、AE減水剤2を2
4g添加した。実施例1と同一条件の練り混ぜを行い、
幅l05mm、厚さ30mm、長さ510mmのカラー
モルタル製実大試験体を作製した。練り混ぜを終了した
モルタルを型枠に流し込む際に、試験体の裏面から約9
mmのカラーモルタルの中に、ビニロン繊維補強網を試
験体の裏面と平行に挟んだ。実施例1と同一条件で養生
した。
【0023】この試験体を使用して、JIS A 13
01建築物の木造部分の防火試験方法で規定されている
条件に準じて落鍾衝撃試験を行った。厚さ約5cmの標
準砂上に全面支持させた試験体の上に、質量lkgのな
す型おもりを高さ1.5mから自然落下させた。落錘衝
撃試験の直後に破損状況を目視検査し、衝撃部分に手で
折り曲げ力を加えて破断の有無を検査した。落錘衝撃試
験の結果、試験体に内蔵した補強用ビニロン繊維網は落
錘衝撃で破断されず、更に衝撃部分に手で加圧しても試
験体に割れを生ずることなく、耐衝撃性及び靭性は非常
に優れていることが判明した。本実験によって判明した
知見をまとめ表1に示す。
【0024】実施例4] 実施例3と同様にして、材料の調合、練り混ぜを行い、
試験体を作製した。但し、補強用網は用いない。さらに
同様にして、JIS A 1301に準じて落鍾衝撃試
験を行った結果、おもりの衝撃によって1本の細いひび
割れが生じ、試験体を手で加圧すると2片に分断され
た。さらに、他社製品に同一の試験を実施した結果は表
2のとおりであった。
【0025】
【表2】
【0026】図面について説明する。 図1は、カラーモ
ルタル曲げ試験体の正面図及び側面図であるが、図示の
ものは本発明の外壁仕上材の曲げ強度及び曲げ靭性に関
して試験した試験体である。この試料は、繊維補強カラ
ーモルタルで製造された。 図2は、外壁張仕上材Aの正
面図及び側面図であるが、図示のものは本発明の外壁仕
上材の製品のAタイプである。 この実大試料は衝撃試
験、施工性試験、意匠性試験に使用した。この試料は、
補強網入り補強繊維カラーモルタルで製造された。Aタ
イプは同Bタイプと交互に施工する。 図3は、外壁張仕
上材Bの正面図及び側面図であるが、図示のものは本発
明の外壁仕上材の製品のBタイプに関するものである。
この実大試料は衝撃試験、施工性試験、意匠性試験に使
用した。この試料は、補強網入り補強繊維カラーモルタ
ルで製造され、同Aタイプと交互に施工する。 図4は、
取付け金物の正面図であるが、図示のものは取付け金物
で、その実大試料は衝撃試験、施工性試験、意匠性試験
に使用した。この試料は、亜鉛めっき鋼鈑で製造され
た。 図5は、取付け金物の断面図であるが、図示のもの
は取付け金物で、その実大試料は衝撃試験、施工性試
験、意匠性試験に使用した。この試料は、亜鉛めっき鋼
鈑で製造された。 図6は、取付け金物の側面図である
が、図示のものは取付け金物で、その実大試料は衝撃試
験、施工性試験、意匠性試験に使用した。この試料は、
亜鉛めっき鋼鈑で製造された。
【0027】
【発明の効果】本発明の外壁張仕上材は、補強用ガラス
繊維及び補強用ビニロン繊維網で補強した所定の調合の
カラーモルタル製品である。本発明の外壁張仕上材によ
れば、三階以下の戸建住宅及び集合住宅の外壁の所要の
防火性能、耐衝撃性能、曲げ強さを具備し、優れた施工
性、意匠性、耐汚染性、耐久性を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーモルタル曲げ試験体の正面図及び側面図
である
【図2】外壁張仕上材Aの正面図及び側面図である
【図3】外壁張仕上材Bの正面図及び側面図である
【図4】取付け金物の正面図である。
【図5】取付け金物の断面図である。
【図6】取付け金物の側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI //(C04B 28/04 14:18 14:42 16:06 24:22 24:26) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 28/04 B28B 23/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色ポルトランドセメント、硅砂、パー
    ライト、水、岩石粉末系着色顔料を混合し、オムニミキ
    サーで空練りしたのち、水とポリカルボン酸エーテル
    系、変性リグニンスルホン酸系、またはこれらの混合物
    系のAE減水剤を入れて練り混ぜ、さらに、補強用ガラ
    ス繊維を入れて練り混ぜ、練り上った組成物を型枠に流
    し込むのに際し、型枠内の組成物における裏面から約7
    mm〜12mmの位置に、ビニロン繊維網を当該型枠内
    の組成物の裏面と平行に配置し、これを20℃の条件で
    1〜2日間型枠に入った状態で養生し、脱型して40
    ℃、90%RHの条件で養生して構成されたことを特徴
    とする外壁張仕上材。
  2. 【請求項2】 白色ポルトランドセメント200部、硅
    砂4号及び5号各116部、パーライト40部、水72
    部、岩石粉末系着色顔料1部を混合し、オムニミキサー
    で15秒空練りしたのち、水72部とポリカルボン酸エ
    ーテル系のAE減水剤6部を入れて1分30秒間練り混
    ぜ、さらに、補強用ガラス繊維8部を入れて1分間練り
    混ぜ、練り上った組成物を型枠に流し込むのに際し、型
    枠内の組成物における裏面から約9mmの位置に、ビニ
    ロン繊維網を当該型枠内の組成物の裏面と平行に配置
    し、これを20℃の条件で24時間型枠に入った状態で
    養生し、脱型して40℃、90%RHの条件で養生して
    構成されたことを特徴とする外壁張仕上材。
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