JP3076753B2 - カメラの補助投光装置を備えた測距装置 - Google Patents

カメラの補助投光装置を備えた測距装置

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JP3076753B2
JP3076753B2 JP11489896A JP11489896A JP3076753B2 JP 3076753 B2 JP3076753 B2 JP 3076753B2 JP 11489896 A JP11489896 A JP 11489896A JP 11489896 A JP11489896 A JP 11489896A JP 3076753 B2 JP3076753 B2 JP 3076753B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、自動焦点検出装置にかか
り、より詳細には、焦点検出用の補助投光装置を備えた
パッシブ自動焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来の自動焦点検出装置
の一つに、外光を利用するパッシブ方式のものがある。
このパッシブ方式の自動焦点検出装置(以下「AF装
置」という。)は、主にレンズシャッタ式カメラに採用
されていて、撮影光学系とファインダ光学系とAF装置
の測距光学系とがそれぞれ別個に構成されている。この
従来のAF装置を搭載したレンズシャッタ式カメラの概
要について、図21から図23を参照して説明する。
【0003】カメラボディ10の前面には、撮影レンズ
12と、ファインダ光学系(対物窓)14と、内蔵スト
ロボの発光窓16が設けられ、上面にはレリーズボタン
18が設けられている。さらにカメラボディ10の前面
で、撮影レンズ12の上方に、AF装置20の一対のA
Fレンズ22、23が配設されている。
【0004】AF装置20の底面図を図22に、同正面
図を図23に示した。一対のAFレンズ22、23から
入射した被写体光は、それぞれミラー24、25でほぼ
直角に内方に反射され、集光レンズ26、27を通って
ミラープリズム28に入射し、ここで反射して90゜後
方に向かって偏向され、測距センサ30に投影される。
【0005】測距センサ30は、その正面図を図24に
示した通り、多数の受光素子が一列に配設されたCCD
ラインセンサ32を備えた受光部を有する。ラインセン
サ32は一列上に位置する二つの部分32A、32Bか
らなり、それぞれのラインセンサ32A、32Bには、
上記一対のAFレンズ22、23から入射した被写体光
束が投影される。ラインセンサ32の各受光素子は、こ
の被写体投影像を光電変換し、信号電荷として蓄積す
る。なお34は、ラインセンサ32の最適信号電荷蓄積
時間を決定するためのモニタセンサである。
【0006】カメラ本体内の制御装置は、ラインセンサ
32の受光素子が蓄積した信号電荷を読出し、所定のプ
レディクタ演算により被写体距離を算出し、この測距値
に基づいて焦点レンズを合焦位置まで駆動する。
【0007】『焦点距離または視野倍率の変更による問
題』上記カメラにおけるファインダ視野に対する測距ゾ
ーンの関係を、図25を参照して説明する。このカメラ
は、撮影レンズ12のズーミングに連動してファインダ
光学系14の視野倍率が変化する。ラインセンサ32に
投影される被写体のファインダ視野36における範囲を
測距ゾーン37とすると、望遠時の測距ゾーン37Tは
図25に示す通りになる。なおファインダ視野36に
は、上記測距ゾーン37を視覚化するために測距フレー
ム38が設けられている。この状態から撮影レンズ12
を広角側にズーミングすると、ファインダ光学系14の
視野倍率が低くなっても、視野フレーム38の大きさは
変わらない。
【0008】一方、ズーミングにかかわらず、AF装置
20の倍率は変わらない。したがって、広角時には、図
25に示す通り、ファインダ視野36における測距ゾー
ン37Wが小さくなる。
【0009】上記望遠と広角におけるファインダ視野3
6と測距ゾーン37との関係を、同一位置から同一人物
を撮影する場合を例に、図26(A)および図26
(B)を参照して説明する。
【0010】望遠時において、ファインダ視野36にお
ける人物像39および測距ゾーン37Tが図26(A)
に示す大きさであったとする。ここで、撮影レンズ12
を広角側にズーミングすると、ファインダ光学系14の
視野倍率が下がるのでファインダ視野36における人物
像39は小さくなり、広角端では図26(B)に示す大
きさになる。
【0011】一方、上記の通りAF装置20の倍率は変
化しないので、人物に対する測距ゾーン37の大きさは
変化しない。つまり、人物像39に対する測距ゾーン3
7の大きさは一定である。したがって、図26(B)に
示す通り、ファインダ視野36における測距ゾーン37
Wは、被写体像39と同様に小さくなる。
【0012】以上の通り上記従来のAF装置20では、
撮影レンズ12の焦点距離、つまりファインダ光学系1
4の視野倍率の変化によって、ファインダ視野36にお
ける測距ゾーン37の大きさが変化していた。つまり、
ファインダ視野36に占める測距ゾーン37の大きさが
撮影レンズ12の焦点距離によって異なっていたので、
撮影者の意図しない被写体に対して誤測距してしまうと
いう問題があった。
【0013】『パララックスによる問題』また、従来の
カメラは、ファインダ光学系の光軸とAF装置の光軸と
が離れている。例えば、図27に示すように、カメラの
正面から見てファインダ光学系40のほぼ横に焦点検出
装置の一対のAFレンズ41、42が設けられている。
このファインダ光学系40のファインダ視野46には、
図28(A)および図28(B)に示すように、測距ゾ
ーン47を視覚化する測距フレーム48が設けられてい
る。
【0014】しかしながら、上述の通りファインダ光学
系40とAFレンズ41、42の光軸は離れている。そ
のため、被写体の距離によって、測距フレーム48と実
際の測距ゾーン47とにずれを生じる。例えば、ある基
準距離において測距ゾーン47および測距フレーム48
が一致するように構成しておくと、これより近距離の被
写体では、測距ゾーン47が測距フレーム48に対して
右側にずれてしまい(図28(A)参照)、遠距離の被
写体では、測距ゾーン47が測距フレーム48に対して
左側にずれてしまう(図28(B)参照)。
【0015】また、図29に示すように、ファインダ光
学系40の下方にAFレンズ41、42が配設されてい
る場合には、近距離の被写体では測距ゾーン47が測距
フレーム48に対して上方にずれ(図30(A)参
照)、遠距離の被写体では同下方にずれてしまう(図3
0(B)参照)。
【0016】つまり、ファインダ光学系の光軸とAF光
学系の光軸とが一致していないので、ファインダ視野4
6における測距フレーム48から外れた被写体を測距し
ている。そのため、測距フレーム48をきっちり合わせ
て撮影したはずの被写体が、現像、プリントして見ると
ピンボケであった、という問題を生じていた。
【0017】『マクロ撮影時の問題』上記同様のずれ
は、マクロ撮影時におけるファインダ視野と撮影画面の
ずれを補正するために、ファインダ光学系の光軸を撮影
レンズの光軸方向に偏向するカメラにおいてより大きく
なる。例えば、図31に示すように、ファインダ光学系
40と撮影レンズ49とが横方向にずれているカメラで
は、マクロ時にはファインダ光学系40の光軸を撮影レ
ンズ49側にふる。したがって、ファインダ視野46に
おいて、標準時に測距フレーム48と測距ゾーン47と
が一致していた場合(図32(A)参照)、マクロ撮影
時には測距ゾーン47が左方向にずれてしまう(図32
(B)参照)。
【0018】また、図33に示すように、ファインダ光
学系40が撮影レンズ49の上方に設けられている場合
には、マクロ撮影時にはファインダ光学系40の光軸を
撮影レンズ49の光軸に向けて下方にふる。したがっ
て、標準時に測距ゾーン47と測距フレーム48とが一
致していても、マクロ撮影時にはずれてしまうという問
題があった(図34(A)、図34(B)参照)。
【0019】このように、従来のAF装置を備えたカメ
ラでは、第1に、撮影光学系の光軸とAF光学系の光軸
とがずれているので、被写体距離が変わると、撮影画面
あるいはファインダ視野における測距ゾーンが移動して
しまうという問題があった。
【0020】第2に、撮影レンズが二焦点(多焦点も含
む)レンズまたはズームレンズなどの焦点距離可変レン
ズの場合、焦点距離が変わると、撮影画面あるいはファ
インダ視野における測距ゾーンの占有面積が変わってし
まうという問題があった。た。
【0021】『補助投光装置の問題』暗い被写体、ある
いはコントラストの低い被写体撮影時に、縞パターンを
投光する補助投光装置を備えた自動焦点検出装置付きカ
メラにおいて、例えばそのスポット径(照射角)が広角
時の測距ゾーンに合わせられていると、望遠時にはスポ
ット径が測距ゾーンよりも広くなって無駄な照射部分が
増え、遠距離まで届かなくなる。また、逆にスポット径
を望遠時に合わせて小さく絞ると、広角時には撮影画面
における照射面積の比率が小さくなり過ぎる、という問
題があった。
【0022】
【発明の目的】本発明は上記従来のカメラのパッシブA
F装置の諸問題に鑑みてなされたもので、焦点距離可変
撮影光学系および変倍ファインダ光学系および自動焦点
検出装置を備えたカメラにおいて、補助投光を、撮影レ
ンズの焦点距離に応じて効率よく投光できる補助投光装
置を提供することを目的とする。
【0023】
【発明の概要】この目的を達成する本発明は、焦点距離
可変撮影光学系と、この焦点距離可変撮影光学系の光軸
とは異なる光軸を有し、この焦点距離可変撮影光学系の
焦点距離変更動作に連動して視野倍率を変更する変倍レ
ンズ系を有する変倍ファインダ光学系と、上記焦点距離
可変撮影光学系の光軸および変倍ファインダ光学系の光
軸とは異なる光軸を有する焦点距離固定の測距光学系に
より、上記焦点距離可変撮影光学系および変倍ファイン
ダ光学系を介さずに所定の測距領域内の被写体光束を分
割して同一の被写体の像をラインセンサの少なくとも異
なる二つの受光領域に投影し、該ラインセンサの二つの
受光領域から出力される被写体像信号に基づいて測距す
る測距手段と、上記変倍ファインダ光学系の倍率に応じ
て照射角が変わるように、上記変倍ファインダ光学系の
変倍レンズ系を介して補助光を被写体に照射する補助投
光手段とを備え、上記測距手段は、測距領域が上記変倍
ファインダ光学系のファインダ視野に表示される測距フ
レームと一致するように、上記変倍ファインダ光学系の
倍率に応じて、上記測距手段が測距に使用する被写体像
信号が出力される上記ラインセンサの受光領域を変更す
ることに特徴を有する。この構成によれば、補助光を、
焦点距離可変撮影光学系の焦点距離、変倍ファインダ光
学系の視野倍率に応じた照射角で被写体に照射すること
が可能になり、しかも、変倍ファインダ光学系のファイ
ンダ視野に表示される測距フレーム内の被写体に対して
合焦させることができる。
【0024】また、本発明の変倍ファインダ光学系は、
変倍レンズ群を含む対物レンズ系と、この対物レンズ系
で形成された被写体像を正立させる正立光学系と、正立
した被写体像を観察する接眼レンズ系と、上記正立光学
系と接眼レンズ系との間に、正立光学系から射出した光
束は透過するハーフミラーとを備えた実像式ファインダ
であって、補助投光手段は、変倍ファインダ光学系の光
路外に配置された発光手段を備え、この発光手段から発
光された補助光が上記ハーフミラーで上記正立光学系に
向けて反射され、上記対物レンズ系から射出して被写体
を照射する構成にできる。
【0025】さらに本発明は、上記焦点距離可変撮影光
学系は切換可能な通常撮影およびマクロ撮影機能を有
し、上記変倍ファインダ光学系は焦点距離可変撮影光学
系がマクロ撮影のときには光軸を該焦点距離可変光学系
の光軸方向に振り、上記自動測距手段は、上記測距手段
は、上記マクロ撮影に切り換わった変倍ファインダ光学
系のファインダ視野における測距フレーム内の被写体像
が投影されるラインセンサの受光領域を測距に使用する
ので、マクロ撮影時も、パララックスの無いファインダ
視野およびファインダ視野に表示される測距フレーム内
の被写体に対して合焦させることが可能になり、しか
も、測距に使用する被写体部分に対して補助光を無駄な
く投光できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下図示実施例に基づいて、上述
の諸問題を解決する本発明の自動焦点検出装置について
説明する。なお、本発明は、従来のAF装置の光学系に
適用可能で、しかも従来のカメラに搭載可能なので、光
学系およびカメラの構成については、図21ないし図2
3を参照する。
【0027】『焦点距離または視野倍率の変更により生
じる問題を解決する実施例の説明』図1には、本発明に
よる第1実施例の測距センサ50の正面図を示してあ
る。この測距センサ50は、従来の測距センサ30と同
様に横方向に一列に配設された左右一対のラインセンサ
52A、52Bを有するが、各ラインセンサ52A、5
2Bを、従来のラインセンサ32A、32Bよりも横方
向に長く形成してある。これらのラインセンサ52A、
52Bのそれぞれには、対応するAFレンズ22、23
を通った被写体像が投影される。そこで、一方のAFレ
ンズ22から入射した被写体像が投影されるラインセン
サ52Aおよびモニタセンサ54の構成および動作につ
いて説明する。
【0028】広角時においては、AFレンズ22を通っ
た被写体光束は、ラインセンサ52Aの全範囲に投影さ
れる。このように投影されるラインセンサ52A上の範
囲を受光範囲53とし、広角時の受光範囲53Wに投影
された被写体の、変倍ファインダ14のファインダ視野
56における範囲を測距ゾーン57Wとする。ここで、
撮影レンズ12が広角のときに、変倍ファインダ14の
ファインダ視野56内に形成した測距フレーム58内の
被写体と測距ゾーン57W内の被写体とが一致するよう
に測距フレーム58を形成してある(図2(C)、図3
(A)、(B)参照)。なお、撮影レンズ12は広角か
ら望遠域までズーミング可能なズームレンズであるが、
本実施例では説明の都合上、広角、標準および望遠の3
焦点距離をとる多焦点距離レンズとして説明する。
【0029】撮影レンズ12をズーミングして標準にす
ると、測距フレーム58内の被写体は、図2(B)に斜
線で示した受光範囲53Sに投影される。さらに撮影レ
ンズ12をズーミングして望遠にすると、測距フレーム
58内の被写体は、図2(A)に斜線で示した受光範囲
53Tに投影される。
【0030】そこで本実施例では、広角時には受光範囲
53Wに投影される被写体像を利用して測距、つまり、
ラインセンサ52Aのすべての受光素子に蓄積される信
号電荷を使用して測距演算を実行し、標準時には、より
狭い受光範囲53S内の受光素子を使用して、望遠時に
はさらに狭い受光範囲53T内の受光素子を使用して測
距演算を実行している。これにより、撮影レンズ12の
焦点距離にかかわらず、測距ゾーン57W、57S、5
7Tと測距フレーム58とが一致する。
【0031】上記実施例を適用したカメラによって、同
一距離から同一人物を撮影すると、広角時には図3
(A)に示すように、測距ゾーン57Wおよび測距フレ
ーム58が一致している。このカメラ位置において撮影
レンズ12を望遠にズーミングすると、変倍ファインダ
14の視野倍率も撮影レンズ12の焦点距離変化に応じ
て高くなるので、望遠時には図3(B)に示すように被
写体像59が大きく見える。ところが、AFレンズ22
を通ってラインセンサ52Aに入射する被写体像の範囲
は変わらないので、従来のようにすべてのラインセンサ
52Aを使用すると、ラインセンサ52Aに入射する被
写体範囲は、図3(B)に想像線で示すように大きくな
ってしまう。
【0032】しかし、本実施例では、望遠時には、使用
するラインセンサ52Aの範囲を、図2(A)に示した
ように受光範囲53Tに制限しているので、ファインダ
視野56における測距ゾーン57Tの大きさは、広角時
と同様に測距フレーム58とほぼ同じ大きさになる。
【0033】以上のように本実施例では、ラインセンサ
52の横幅を従来よりも長くし、かつ測距に使用するラ
インセンサ52の受光範囲を変倍ファインダ14の視野
倍率(撮影レンズ12の焦点距離)に応じて選択してい
るので、ファインダ視野56における測距ゾーン57の
大きさが視野倍率にかかわらず一定となり、測距フレー
ム58と一致する。
【0034】別言すると、焦点距離、視野倍率の変更に
かかわらず、被写体ファインダ視野56における測距ゾ
ーン57と測距フレーム58とが一致するようにライン
センサ52A、52Bの使用する受光素子(受光範囲)
を選択しているのである。
【0035】なお、本実施例では、撮影レンズ12を3
焦点距離レンズとしたが、これはズームレンズでもよ
い。そして、ズームレンズの場合には、その焦点距離に
応じて受光範囲をより細かく分割する。
【0036】次に、上記ラインセンサ52A、52Bの
受光素子の構成およびこれらの受光素子が蓄積した信号
電荷の読出し態様について説明する。
【0037】図2(A)、(B)、(C)に示したライ
ンセンサ52は、3種類の幅a、2a、3aの受光素子
で構成されている。そしてこれらの受光素子は、幅aの
ものを基準として、光軸0を中心として対称に配設され
ている。
【0038】そして本実施例では、各焦点距離における
受光範囲53の幅は、広角時の受光範囲53Wを基準に
すると、標準時の受光範囲53Sでは2/3、望遠時の
受光範囲53Tでは1/3の大きさに設定されている。
望遠時の受光範囲53T内には、幅aの受光素子が24
個含まれ、標準時の受光範囲53Sには幅aの外側に幅
2aの受光素子が設けられていて、幅aと幅2aの受光
素子が合計で幅48a分含まれ、さらに広角時の受光範
囲ラインセンサ52W内には幅a、2aの受光素子の外
側に幅3aの受光素子が設けられていて、幅a、2a、
3aの受光素子が合計で幅72a分含まれている。
【0039】このような比率で受光幅を変化させるの
は、ラインセンサ52の出力を、受光範囲にかかわらず
24ビット信号として処理をするためである。つまり、
望遠時には幅aのビットを1ビットとして処理をし、標
準時には幅2a分のビットを1ビットとして処理をし、
広角時には幅3a分の受光素子を1ビットとして処理を
している。
【0040】図4(A)、(B)、(C)には、ライン
センサ52の別の実施例を示してある。この実施例は、
幅aの受光素子が74個で構成されているが、各焦点距
離時の受光範囲は、上記図2に示した実施例と同様であ
る。そして、各焦点距離において、上記同様に24ビッ
ト情報として処理をしている。つまり、望遠時には24
個の受光素子をそれぞれ1ビットとして処理をし、標準
時には隣り合う2個の受光素子を合わせて1ビットとし
て処理をし、広角時には隣り合う3個の受光素子を合わ
せて1ビットとして処理をしている。
【0041】図5(A)、(B)、(C)には、ライン
センサ52のさらに別の実施例を示してある。受光素子
の構成は図4に示したものと同様であり、各焦点距離時
における受光範囲も上記実施例と同様であるが、ビット
処理が異なる。この実施例では、各受光素子を1ビット
として処理をしている。つまり、望遠時には24ビット
情報として処理をし、標準時には48ビット情報として
処理をし、広角時には72ビット情報として処理をして
いる。
【0042】なお、受光素子の数は上記実施例に限られ
ず、また、焦点距離に応じて1ビット単位で受光範囲を
変更してもよい。
【0043】『パララックスによる問題を解消する実施
例の説明』次に、AF装置の光軸と、撮影レンズの光軸
またはファインダ光学系の光軸が一致していないことに
よるパララックスによって生じる諸問題を解決する、本
発明の実施例を図6〜図10に基づいて説明する。
【0044】先ず、変倍ファインダ60の横に自動焦点
検出装置のAFレンズ61、62が配設され、変倍ファ
インダ60の下方に撮影レンズ63が配設されたカメラ
に適用した実施例について図6〜9に基づいて説明す
る。この配置では、AFレンズ61、62によりライン
センサ上に投影される被写体像が、被写体距離によって
左右方向に移動する。そのため、被写体視野66におけ
る測距フレーム68に対する測距ゾーンが、被写体距離
によって、図28(A)および図28(B)に示したの
と同様に、横方向にずれてしまう。
【0045】そこで本実施例では、図1に示したライン
センサ52と同様にラインセンサ64を横方向に長く形
成し、被写体距離にかかわらず、被写体像をラインセン
サ64の受光素子で受け得るように構成してある。そし
て、図7(A)〜(C)、図8(A)〜(C)および図
9(A)〜(C)に斜線で示したように、被写体距離に
応じて受光範囲、つまり使用する受光素子の範囲を変え
てある。
【0046】以上の構成により、被写体距離にかかわら
ず、測距ゾーン67と測距フレーム68とのずれが少な
くなる。なお、図7は広角時、図8は標準時、図9は望
遠時の態様をそれぞれ示してある。
【0047】また本カメラでは、マクロ撮影時における
変倍ファインダ60と撮影レンズ63のパララックスを
減少させるために、マクロ撮影時には変倍ファインダ6
0の光軸が撮影レンズ63の光軸側(図においては下
方)に振られる。そのため、マクロ撮影時には、ファイ
ンダ視野66における測距ゾーン67が上方に移動して
しまう(図6(D)参照)。
【0048】そこで本実施例では、通常撮影用のライン
センサ64A、64Bの上方にマクロ撮影用のラインセ
ンサ64C、64Dを設け(図6(C)参照)、通常の
撮影時には下方の通常用ラインセンサ64A、64Bを
使用し、マクロ撮影時には上方のマクロ用ラインセンサ
64C、64Dを使用して測距する。この構成により、
上記パララックスが補正され、ファインダ視野66内の
測距フレーム68と実際の測距ゾーン67とが一致す
る。
【0049】さらに、上記カメラにおいて、最初の測距
時には被写体距離が未知なので、撮影レンズの各焦点距
離において、もっとも広い範囲の受光素子を利用して測
距する。そのため、被写体が三次元被写体であるきに
は、受光素子の出力ピークが複数出現してしまい(図3
5参照)、測距できないか、あるいは測距できるとして
も、どの被写体に対して測距するかが分からない。
【0050】そこで本実施例では、受光範囲を3個の部
分に分割し(図7(D)、図8(D)、図9(D)参
照)、それぞれの受光範囲64α、64β、64γに投
影された被写体についてそれぞれ測距をする構成にして
ある。なお、受光範囲の分割数および各分割部分の大き
さは任意であり、また、各焦点距離における測距におい
ても上記同様に分割測距を実行してもよい。
【0051】図10には、カメラの光学系の別の配置例
を示してある。この実施例では、ズームがファインダ6
0とAF光学系のAFレンズ61、62とが上下方向に
配設され、かつこれらが撮影レンズ63の横方向に配設
されている。
【0052】この実施例では、変倍ファインダ60とA
F光学系61、62の光軸のずれによって、ファインダ
視野66における測距フレーム68と測距ゾーン67と
が、図30(A)、図30(B)と同様に、通常の撮影
では被写体距離によって、主に上下方向にずれる。さら
に、マクロ撮影時には、変倍ファインダ60の光軸が撮
影レンズ63の光軸方向に振られるので、測距フレーム
68に対する測距ゾーン67が、斜め上下方向にずれ
る。
【0053】そこで本実施例では、ラインセンサ64を
縦方向(上下方向)に3列設けてある。最下段のライン
センサ64A、64Bは近距離用、中段のラインセンサ
64C、64Dは中間距離用、上段のラインセンサ64
E、64Fは遠距離およびマクロ用として使用する。各
ラインセンサ64は、図1に示した実施例同様に従来よ
りも横に長い。
【0054】この実施例では、通常の撮影時には、先ず
中間距離用ラインセンサ64C、64Dを使用して被写
体距離を測距する。そして、その測距値に基づいて、ど
のラインセンサ64を使用するかの選択を行ない、その
選択したラインセンサ64を使用して再び測距を行な
い、その測距値に基づいて、焦点レンズを合焦位置まで
駆動する。
【0055】以上の動作により、被写体距離の相違によ
って生じる測距ゾーン67と測距フレーム68のパララ
ックスが補正され、被写体距離にかかわらず、ファイン
ダ視野66における測距ゾーン67と測距フレーム68
とが一致する。よって、撮影者の意図した被写体に正確
に合焦する。なお、この実施例においても、三次元被写
体に対しては分割測距を実行できる。
【0056】また、本カメラでは、マクロ撮影時に変倍
ファインダ60の光軸が撮影レンズ63の光軸に向かっ
て振られるので、ファインダ視野66において測距フレ
ーム68に対して測距ゾーン67が上方に移動する。そ
こで本実施例では、マクロ撮影時には、遠距離・マクロ
用ラインセンサ64E、64Fを選択する。これによ
り、変倍ファインダ60の光軸が振られることによるパ
ララックスが補正され、ファインダ視野66における測
距フレーム68と測距ゾーン67とが一致する。
【0057】『焦点距離情報読取装置および焦点調節装
置』次に、焦点距離に応じて使用するラインセンサ64
を選択するために、撮影レンズ12の焦点距離情報を読
取る装置について、図11を参照して説明する。
【0058】撮影レンズ12は、可変焦点距離レンズL
1の相対的な接離移動によりズーミングする。直進運動
により可変焦点レンズ群L1を接離移動させるズーム環
71の表面には、ズーム環71の位置をコード化したコ
ード板72が貼られている。このコード板72は3ビッ
トコードからなり、各コードは、導電部および絶縁部の
組み合わせで構成されている。
【0059】コード板72の各コードは、各コードのそ
れぞれのビットに摺接する接点73aを備えたブラシ7
3で読取られ、デコーダ74でデコードされてからCP
U80(図13)に送られる。
【0060】CPU80は、コード板72の各コードに
対応する焦点距離情報および各焦点距離に応じたライン
センサ52の使用範囲情報を格納している。そしてCP
U80は、デコーダ74から出力された情報(焦点距
離)に基づいてラインセンサ64の使用範囲を決定す
る。
【0061】次に、焦点調節装置について、図12を参
照して説明する。焦点レンズL2を保持したレンズ筒7
5が光軸方向に運動することにより、焦点調節が行なわ
れる。レンズ筒75にはピン76が植設されていて、こ
のピン76は、光軸と平行に配置されたスクリュー77
に嵌っている。このスクリュー77は、焦点モータ78
により回転駆動される。したがって、焦点モータ78が
回動すると、レンズ筒75が進退運動し、焦点調節が行
なわれる。なお、焦点モータ78の回転方向、回転量
は、CPU80によって制御される。
【0062】また、レンズ筒75の後端部には導電板7
5aが貼りつけられ、その後方には、導電板75aに摺
接する接点79aを有するスイッチ79が配設されてい
る。したがって、レンズ筒75が一定の後退範囲にある
ときには、接点79aが導電板75aに接触してオン
し、レンズ筒75が一定位置よりも前進すると接点79
aが導電板75aから離反してオフする。このスイッチ
79は、レンズ筒75が基準位置にあることを検知する
ためのものである。
【0063】『カメラの制御系の構成の説明』次に、図
6に示した実施例を適用したカメラの制御系の構成につ
いて、図13を参照して説明する。このカメラは、自動
焦点検出装置、パワーズームレンズおよびポップアップ
ストロボを備えたレンズシャッタ式カメラである。
【0064】本カメラの測距、測光、露出など撮影に関
する動作は、CPU80が統括的に制御する。CPU8
0は、内部メモリに格納されたプログラムにしたがっ
て、上記各制御動作を実行する。
【0065】フィルムが装填されると、CPU80は、
DXコード読取手段81を介してそのフィルム感度情報
を読み込み、内部RAMにフィルムISO感度情報とし
てメモリする。
【0066】さらにCPU80は、撮影レンズ82(1
2)の焦点距離情報、マクロであるかどうかの情報を読
み込み、メモリする。これは、図11に示したものと同
様の構成からなる焦点距離情報読取装置83およびデコ
ーダ84を介して実行する。そしてCPU80は、この
焦点距離情報等に基づいて、ラインセンサ64の受光範
囲および使用するラインセンサ64を選択する。
【0067】CPU80には、スイッチ類として、測光
スイッチ85、レリーズスイッチ86、マクロスイッチ
87、ストロボ・ポップアップスイッチ88が入力され
ている。測光スイッチ85がオンされると、測光処理お
よびAF処理を実行し、レリーズスイッチ86がオンさ
れると、露出処理を実行する。マクロスイッチ87は、
撮影レンズ82がマクロ域に移動するとオンする。スト
ロボ・ポップアップスイッチ88がオンされると、内蔵
ストロボをポップ・アップし、ストロボの発光を可能に
する。
【0068】測光処理においては、被写体光を受けた測
光用受光素子89が出力した信号を測光回路90が対数
圧縮等の所定の加工を施してCPU80に出力する。C
PU80は、すでにメモリしてあるフィルムISO感度
情報等と、上記測光信号とを基に測光演算を実行し、絞
り値およびシャッタ速度を決める。
【0069】測距処理においては、先ず、切替え回路9
1、92を使用するラインセンサ64に切替えて、使用
するラインセンサを選択する。そして、ラインセンサ6
4に信号電荷の蓄積を開始させる。
【0070】所定時間経過すると、ラインセンサ64の
電荷蓄積を停止し、蓄積した電荷を電気信号として読出
す。蓄積停止のタイミングは、例えば図16(A)に示
したモニタ回路によって決められる。
【0071】ラインセンサ64から読出された蓄積信号
はそれぞれ、切替え回路91、92を介してA/D変換
器93、94に入力され、ここで、所定の受光素子単位
で所定のデジタル信号に変換され、CPU80に出力さ
れる。CPU80は、すべての蓄積信号をA/D変換し
て読み込むのではなく、撮影レンズ82の焦点距離に応
じて選択した受光範囲の受光素子が蓄積した蓄積信号の
みをA/D変換して読み込み、メモリする。なお、蓄積
制御、読出し、A/D変換などは、クロック発生回路9
5が発生するパルスに基づいて行なわれる。
【0072】CPU80は、選択した一対のラインセン
サ64から読出してメモリした信号をそれぞれ基準信号
および参照信号としてプレディクタ演算を実行し、被写
体距離を求める。そして、この被写体距離を基にAFモ
ータ96(78)を起動し、レンズ駆動部97を介して
焦点レンズL2を合焦位置まで駆動する。符号98は、
レンズ駆動部97の基準位置を検出する位置検出スイッ
チである。
【0073】露出処理においては、先に決定した絞り値
およびシャッタ速度に基づいて、シャッタ・絞駆動回路
99を介して絞りを上記設定絞り値まで絞り込み、シャ
ッタを上記設定シャッタ速度で開閉してフィルムを露光
する。
【0074】露出が終了すると、図示しないが、オート
ワインダによってフィルムを1コマ分巻き上げ、シャッ
タチャージを行なう。なお、フィルムの巻き上げは、手
動で行なう構成でもよい。
【0075】さらに本実施例は、ポップアップストロボ
100を内蔵している。ポップアップストロボ100
は、発光回路101と、カメラ本体からポップアップ可
能に装着された発光部102とを備えている。
【0076】上記測光処理において、被写体輝度が一定
値よりも低いと判断したときには、ストロボの使用を促
す警告を、ファインダ視野内に設けたファインダ内表示
器103の点滅によって行なう。なお、このファインダ
内表示器103は、合焦状態も表示できる。
【0077】ストロボ・ポップアップスイッチ88がオ
ンすると、発光部102が突出し、発光可能状態にな
る。この状態でレリーズスイッチ86がオンされると、
所定のタイミングで、発光部102が発光する。
【0078】なお、図中104は、CPU80、ポップ
アップストロボ100などに電力を供給するバッテリ、
105は、発光部102を強制的に発光させるX接点ス
イッチであって、シャッタ・絞駆動回路99の動作に連
動してON/OFFする。
【0079】次に、ラインセンサ64からの信号電荷読
取り動作について、さらに図14を参照して説明する。
ラインセンサ64A〜64Dは、一個の集積基板上に設
けられており、一対のラインセンサ64A、64Bおよ
び他の一対のラインセンサ64C、64Dはそれぞれ横
方向に一列に、かつ各対のラインセンサ64は、縦方向
に並行に配設されている。AFレンズ61、62を通っ
た被写体光束は、それぞれラインセンサ64の別の領
域、つまり左側のラインセンサ64A、64C上および
右側のラインセンサ64B、64D上にそれぞれ投影さ
れ、各受光素子で信号電荷に変換される。各ラインセン
サ64の各受光素子が蓄積した信号電荷は、一斉に基板
上の水平転送部に転送される。
【0080】この水平転送部は各ラインセンサ64毎に
設けられていて、水平転送部の外側には一対の読出し転
送部が設けられている。読出し転送部に転送された信号
電荷は、左側のラインセンサ64A、64Cの信号電荷
はそれぞれ段階的に左側の読出し転送部に転送され、こ
の読出し転送部の読出し端部から1個づつ交互に読出さ
れる。右側のラインセンサ64B、64Dが蓄積した信
号電荷も同様に、右側の読出し転送部の読出し端子から
1個ずつ交互に読出される。各ラインセンサの動作は同
様なので、一方のラインセンサ64B、64Dの動作に
ついて説明する。
【0081】CPU80によって制御されるクロック発
生回路95は、ラインセンサ64の各受光素子が蓄積し
た信号電荷を水平転送部に一斉に転送して信号電荷の蓄
積を停止させる蓄積制御信号ΦTと、水平転送部に転送
された信号電荷を順番に読み出すための読出しパルスを
出力する。クロック発生回路95が出力したパルスは、
ラインセンサ64だけでなく、カウンタ106およびA
/D変換回路92にも送られる。
【0082】CPU80は、信号電荷を取り込むライン
センサ64の使用範囲に応じてカウントセッタ107に
カウント値をセットする。カウントセッタ107は、そ
のセット値をカウント比較回路108に出力する。一
方、カウンタ106は、クロック発生回路95が発生し
た読出しパルス数をカウントし、そのカウント値をカウ
ント比較器108に出力する。カウント比較器108
は、これらのセット値とカウント値を比較し、一致した
時に一致信号をCPU80に出力する。
【0083】この一致信号を受けたCPU80は、切替
え回路92を介して出力されるラインセンサ64からの
信号を、A/D変換器94を作動させてデジタル信号に
変換する。切替え回路92は、ラインセンサ64B、6
4Dの読出し端子を択一的にA/D変換器94に接続す
るもので、その切替えは、CPU80によって制御され
る。
【0084】以上の動作を、ラインセンサ64の電荷蓄
積終了から説明する。クロック発生回路95から蓄積制
御信号が出力され、ラインセンサ64の各受光素子の電
荷が一斉に水平転送部に転送されて電荷蓄積が終了する
と、CPU80はクロック発生回路95に読出パルスを
出力させる一方、ラインセンサ64のどの受光範囲を利
用するかを、デコーダ84が出力する撮影レンズ82の
焦点距離情報、マクロスイッチ87からの情報を基に選
択し、カウントセッタ107の値をセットし、切替えス
イッチ91、92を選択する。ここでは、通常撮影で、
ラインセンサ64Bおよび望遠の受光範囲64Tを選択
したと仮定する。
【0085】クロック発生回路95は、一定周期で読出
しパルスを出力するので、ラインセンサ64Bの各受光
素子が蓄積した信号電荷が電気信号として、一定周期で
切替え回路92に出力される。しかし、受光範囲64T
の信号電荷が出力されるまでは、カウント比較器108
から一致信号が出力されないので、CPU80はそれら
の信号を取り込まない。比較回路108は、カウントセ
ッタ107が出力するセット値と、カウンタ106が出
力する読出しパルス数とを比較し、一致したときに一致
信号を出力する。
【0086】CPU80は、この一致信号が出力された
ことを検知すると、ラインセンサ64が出力した信号を
A/D変換器94を起動して取り込み、RAMにメモリ
する。上記処理は、各受光素子(ビット)単位で行な
う。なお、標準または望遠時に2個または3個の受光素
子の信号を加算して1ビットで処理をする場合には、2
個または3個の受光素子が出力した信号を、A/D変換
回路94でA/D変換し、RAMにメモリする前に該C
PU80で加算を行なう。
【0087】なお、本実施例では、左右一対のラインセ
ンサ64から出力される信号を共通の読出パルスおよび
データバスを介してCPU80に取り込んでいる。した
がって、データバスには、図15に示すように、トラン
スファー信号のタイミングを変えることで、一方の信号
データ1と他方の信号データ2とが交互に乗る。
【0088】ラインセンサ64A、64Bが蓄積した信
号の1回目の読出しおよびメモリが終了すると、そのメ
モリした情報に基づいてCPU80は所定の測距演算
(プレディクタ演算)を実行し、被写体距離を求める。
そして、その被写体距離に応じて受光範囲を選択し、再
びカウントセッタ107にカウント値を設定し、ライン
センサ64A、64Bが蓄積した信号の読出しを開始す
る。
【0089】上記信号の読み出しおよびメモリ作業が終
了すると、CPU80はメモリ情報に基づいて所定の測
距演算を実行して被写体距離を求め、この値に基づいて
焦点モータ96(78)を起動し、焦点レンズL2を合
焦位置まで駆動する。
【0090】以上の各処理は、あらかじめCPU80の
ROMにメモリしたプログラムにしたがって、CPU8
0が実行する。
【0091】次に、上記ラインセンサ64の信号電荷蓄
積時間を制御をする回路構成について、図16(A)を
参照して説明する。
【0092】ラインセンサ64Aの近傍には、モニタセ
ンサ110が設けられている。このモニタセンサ110
は、ラインセンサ64に入射する光量を測定し、ライン
センサ64の電荷蓄積時間を最適に制御するためのもの
である。
【0093】モニタセンサ110は、使用するラインセ
ンサ64の受光範囲64T、64S、64Wに対応させ
て、中央部分110Aと、その両外側の中間部分110
B、110Bと、さらにその両外側の外側部分110
C、110Cとに分割されている。望遠のときには中央
部分110Aのみが、標準のときには中央部分110A
および中間部分110B、110Bが、広角のときには
すべての部分110A、110B、110Cが使用され
る。各モニタセンサ110の出力は、それぞれコンパレ
ータ111、112、113の反転入力端子に接続され
ている。コンパレータ111、112、113の反転入
力端子には、それぞれ基準電圧Vr1、Vr2、Vr3が入力さ
れている。したがって、ラインセンサ64の出力レベル
が一定値よりも下がると、コンパレータの出力が“H”
(ハイレベル)になる。
【0094】各コンパレータ111、112、113の
出力は、それぞれアンドゲート114、115、116
の一方の入力に接続されている。アンドゲート114、
115、116の他方の入力には、出力切替え回路11
7の出力端子A、B、Cが接続されている。したがって
アンドゲート114、115、116は、出力切替え回
路117の出力が“H”レベルのときにラインセンサ6
4の出力が“H”に変われば、そのアンドゲート11
4、115、116の出力が“L”(ローレベル)から
“H”に変わる。
【0095】各アンドゲート114、115、116の
出力は、それぞれオアゲート118の入力に接続されて
いる。したがって、アンドゲート114、115、11
6の出力が1個でも“H”に変わると、オアゲート11
8の出力が“L”から“H”に変わる。
【0096】オアゲート118の出力は、ΦT発生回路
119(クロック発生回路95)に入れられている。Φ
T発生回路119は、オアゲート118の出力が“H”
に変わると、ラインセンサ64の電荷蓄積をストップさ
せる蓄積制御信号ΦTを出力する。蓄積制御信号ΦTが
出力されると、ラインセンサ64は、受光素子が蓄積し
た信号電荷を一斉に水平転送部に転送し、信号電荷の蓄
積を終了する。
【0097】上記構成からなる電荷蓄積制御回路の動作
を、さらに図16(B)を参照して説明する。モニタセ
ンサ110に被写体像が投影されると、モニタセンサ1
10の出力電位が下がり始める。その降下速度は、投影
される被写体の明るさに比例する。つまり、被写体が明
るければ明るいほど急激に、暗ければ暗いほど緩やかに
降下する。そして、その電位が非反転入力端子の電位
(Vr)と同一になると、コンパレータ111、11
2、113の出力が“H”に変化する。
【0098】一方、コンパレータ111、112、11
3の非反転入力端子にはそれぞれ一定の基準電圧Vrが
かけられている。したがって、分割部分110A、11
0B、110Cの出力が基準電圧と等しくなると、その
出力が入力されているコンパレータ111、112、1
13の出力が“H”に変わる。
【0099】出力切替え回路117の出力端子A、B、
Cは、撮影レンズの焦点距離に応じてCPU80によ
り、いずれかまたはすべてが“H”にされている。本実
施例では、広角なら出力端子A、BおよびCが、標準な
ら出力端子AおよびBが、望遠ならAのみが“H”とな
る。したがって、いずれかのコンパレータ111、11
2、113の出力が“H”となったときに、対応する出
力端子A、B、Cの出力が“H”であれば、そのアンド
ゲート114、115、116の出力が“H”となり、
オアゲート118の出力も“H”となってΦT発生回路
119から蓄積制御信号ΦTが出力され、ラインセンサ
64の電荷蓄積が終了する。なお、モニタセンサ110
は、使用する受光範囲に対応させて構成することが好ま
しいが、分割しなくてもよく、使用する受光範囲に対応
するものを使用する構成とすればよい。
【0100】以上の動作により、被写体輝度に応じた最
適な電荷蓄積時間が得られる。基準電圧Vrは、ライン
センサ、モニタセンサの規格、モニタセンサの分割面積
など、種々の条件に基づいて定められる。なお、モニタ
センサの出力電位が基準電圧まで下がらなくても一定時
間が経過すると、蓄積制御信号ΦTを出させる信号がC
PU80から出力される。
【0101】次に、上記回路構成からなるカメラの動作
シーケンスについて、図17および図18に示したフロ
ーチャートを参照して説明する。この動作は、すべてC
PU80が内部メモリにメモリしたプログラムにしたが
って実行する。
【0102】電源がオンされると、図17に示したメイ
ンルーチンに入る。メインルーチンでは、先ず測光スイ
ッチ85がオンしているかどうかをチェックし、オンし
ていなければオンするまでこの処理を繰り返す(S1
1)。
【0103】測光スイッチ85がオンすれば、測光回路
90を起動して測光を開始し(S13)、マクロスイッ
チ87、ストロボ・ポップアップスイッチ88のスイッ
チ状態をチェックし(S15)、測光回路90からの測
光信号に基づいて測光演算を実行する(S17)。
【0104】そして、撮影レンズ82の焦点距離情報を
入力し、その焦点距離情報に基づいてラインセンサ64
の受光範囲および使用するラインセンサ64を選択し、
これらに基づいてラインセンサ64に信号電荷を蓄積さ
せ、その信号をA/D変換して読み込み、測距演算を実
行し、その測距演算値に基づいてAFモータ96を介し
て焦点レンズL2を合焦位置まで駆動するAF処理を実
行する(S19)。
【0105】AF処理が終了すると、合焦状態表示、ま
たは上記測光演算において、被写体輝度がストロボ使用
勧告値であればストロボ使用勧告表示などをファインダ
内表示器103にさせるなどの表示処理を実行する(S
21)。
【0106】そして、レリーズスイッチ86がオンして
いるかどうかをチェックし、オンしていなければS11
に戻って上記処理を繰り返し、レリーズスイッチ86が
オンしていれば、シャッタ・絞駆動回路99を駆動して
露出処理を行ない、その後S11に戻る(S23、S2
5)。
【0107】以上は、本カメラの基本的な動作である。
次に、三次元被写体を撮影する際のAF処理について説
明する。本実施例では、分割測距の結果、三次元被写体
であると判断したときには、最も近距離の被写体に合焦
させることとしている。また、ストロボを使用するとき
には、ストロボの適正照射可能距離範囲内において、最
も近距離の被写体に合焦させることにしてある。
【0108】以上の動作を、図17のAF処理サブルー
チン(S19)を示した図18を参照して説明する。こ
のサブルーチンに入ると、先ず、撮影レンズ82の情報
(焦点距離情報およびマクロスイッチ87の情報)を入
力し、マクロかどうかを判断する(S31、S33)。
【0109】マクロでなければラインセンサ64A、6
4Bを選択し、焦点距離に応じて使用範囲(図7
(A)、図8(A)、図9(A))を選択する(S3
5)。そして、その使用範囲に蓄積されたラインセンサ
64の信号を読み込み、測距演算を実行する(S37、
S39)。
【0110】この測距演算結果により三次元被写体であ
るかどうかを判断し、三次元被写体でなければ、その測
距演算値に基づいてラインセンサ64A、64B上の受
光範囲を64S、64T、64Wのいずれか1つに選択
する(S41、S43、図7(A)〜(C)、図8
(A)〜(C)、図9(A)〜(C)参照)。そして、
この選択した条件に適合するラインセンサ64A、64
Bの受光素子が蓄積した信号を読み込んでメモリし、す
べてをメモリした後に測距演算を実行する(S43、S
45)。
【0111】次に、ストロボ使用かどうかをストロボ・
ポップアップスイッチ88のON/OFFで判断し、ストロボ
使用でなければ、上記測距演算値に基づいてAFモータ
96を駆動し、焦点レンズL2を合焦位置まで駆動して
からメインルーチンに戻る(S47、S49)。
【0112】撮影レンズ82がマクロであった場合に
は、マクロかどうかの判断ステップS33からS51に
進み、マクロ用のラインセンサ64C、64Dを選択す
る。そして、そのラインセンサ64C、64Dが蓄積し
た信号を読み込み、測距演算を実行する(S53、S5
5)。さらに、この測距演算では、被写体距離(撮影距
離)に基づいてAFモータ96を駆動し、焦点レンズL
2を合焦位置まで移動させてからメインルーチンに戻る
(S49)。
【0113】マクロでなく、三次元被写体であった場合
には、S41からS57に進み、焦点距離に応じた三次
元被写体用の分割受光範囲64α、64β、64γ(図
7(D)、図8(D)、図9(D)参照)を選択する。
そして、その各受光範囲の信号に基づいてそれぞれ測距
演算、つまり分割測距演算を実行し、各演算値(測距被
写体距離)の中から最も近距離の演算値を選択し、S4
7に進む(S59)。
【0114】また、ストロボ・ポップアップスイッチ8
8がオンしている場合には、S47からS61に進んで
ストロボ使用可能距離範囲情報を入力し、S45または
S59で演算した測距値が上記ストロボ使用可能距離範
囲内にあるかどうかをチェックする(S63)。この距
離範囲内になければファインダ内表示器103により警
告表示をしてからレンズ駆動処理を実行し(S65、S
49)、上記距離範囲内にあればすぐにレンズ駆動処理
を実行する(S63、S49)。
【0115】以上の処理により、焦点距離、マクロかど
うか、被写体距離にかかわらず、測距ゾーン67と測距
フレーム68とが一致し、この一致状態で測距および自
動焦点調節動作がなされる。さらに、三次元被写体にお
いても、最近距離の被写体に対して合焦できる。
【0116】また、S63において、S59にて選択し
た最近距離の測距値が、ストロボ使用可能距離範囲内に
無いと判断したときには、上記S59で演算した複数の
測距値の中からストロボ使用距離範囲内にある測距値を
捜し、適応する測距値を選択してこれを基に合焦動作を
行なわせてもよい。このような処理を行なえば、ストロ
ボを使用して、例えば複数の人物を撮影する場合に、少
なくとも、測距ゾーン67内に位置する人物を、適切な
ピントおよび適切な露出値にて撮影できる。
【0117】『補助投光装置』パッシブ自動焦点検出装
置は、暗い被写体(輝度がある値よりも低い被写体)、
あるいは白壁など表面のコントラストが低い被写体に対
しては、測距精度が落ちる。そこで本実施例では、ファ
インダの近傍に、補助投光素子を設置してある。その様
子を図19(A)、図19(B)に示した。
【0118】このファインダ光学系は、ズームレンズの
ズーミングに連動して視野倍率が変動する変倍ファイン
ダである。対物側レンズは、相対的に接離移動可能な2
枚の変倍レンズ(対物光学系)121、122からな
り、接眼側レンズは、1枚の接眼レンズ(接眼光学系)
123からなる。変倍レンズ122と接眼レンズ123
との間には、対物レンズ121、122で形成された被
写体像を成立させるプリズム124、およびハーフミラ
ー125が設置されている。撮影者は、変倍レンズ12
1、122で形成され、プリズム124で正立された被
写体像を、接眼レンズ123を介して観察する。さらに
ファインダ光学系の光路外に、該ハーフミラー125に
向けて、出力波長が700nm 以上の発光素子(例えばIRE
D)126が配設されている。発光素子126の前面に
は、縞パターン(コントラストパターンを形成するた
めのパターンプレート127が配設されている。上記ハ
ーフミラー125は、入射角45゜で700nm 以上の波長
の光を反射し、可視光を透過する構成であれば、補助投
光の効率が良くなり、ファインダ視野は明るくなる。
【0119】変倍レンズ121、122は、連動機構
(図示せず)を介してズームレンズのズーミングに連動
し、相対的に接離移動してファインダの視野倍率をズー
ムレンズの焦点距離に応じて変更している。つまり、ズ
ーミングにかかわらず、ファインダ視野を、撮影画面と
ほぼ一致、ないしやや小さくなるように構成している。
連動機構としては、例えば、カム溝を備え、ズームモー
タによってスライドされるカム板と、変倍レンズ12
1、122に取る付けられた、上記カム溝に嵌るカムフ
ォロワピンとにより、カム板のスライドによって変倍レ
ンズ121、122を相対的に接離移動させる構成があ
る。
【0120】次に、本実施例の光路を、図19を参照し
て説明する。プリズム124は、3個の三角プリズムで
構成されている。変倍レンズ121、122を通ってプ
リズム124の面124aから入射した被写体光線は、
斜面124bで90゜下方に反射され、斜面124cで
紙面に対して裏側方向に反射され、斜面124dで上方
に反射され、斜面124eで90゜右方向に反射されて
面124fから射出する。そして、ハーフミラー125
および接眼レンズ123を通って撮影者の眼に入る。
【0121】一方、発光素子126から発せられた補助
光は、パターンプレート127を透過し、ハーフミラー
125でプリズム124に向けて反射され、面124f
からプリズム124内に入射して、上記被写体光とは逆
の光路を通って面124aから射出する。そして、変倍
レンズ122、121を通ってカメラ(ファインダ)
ら射出し、被写体を照射する。よって発光素子126か
ら投光された補助光は、変倍レンズ122、121によ
って集光され、被写体に照射され、被写体で反射して一
対のAFレンズ61、62から入射する。
【0122】ここで、変倍レンズ122、121による
集光度は、広角時には低く、望遠時には高い。つまり、
広角時には広い範囲を照射し、望遠時には狭い範囲を照
射するのである。よって、焦点距離に応じて選択される
受光範囲に応じた被写体を照射することが可能になり、
望遠においては照射面積が絞られるので、より遠くの被
写体を照射可能となる。
【0123】また、マクロ撮影時にはパララックスを補
正するために、変倍ファインダ光学系の光軸を撮影レン
ズの光軸上の近距離位置に向けて振るファインダ装置に
図19に示した補助投光装置を適用すれば、近距離の被
写体に対しても、焦点調整する被写体の領域に対して補
助光を照射することができる。
【0124】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明の補
助投光装置は、撮影光学系の焦点距離変動、あるいは変
倍ファインダの視野倍率の変動に応じて補助光の照射角
が変わるので、焦点距離または視野倍率に応じた最適な
照射角で補助投光できる。また、本発明の補助投光装置
は、変倍ファインダ光学系の変倍レンズを利用して投光
し、その倍率に応じて照射角が変わるので、ファインダ
の視野倍率の変更にかかわらず、ファインダ視野内の測
距範囲に対応した範囲を照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、自動焦点検出装置に適用される測距
センサの一実施の形態の要部構造を示す正面図である。
【図2】同測距センサの受光範囲を示す正面図である。
【図3】本自動焦点検出装置の実施例を搭載したカメラ
における、広角および望遠時のファインダ視野を示した
図である。
【図4】同測距センサの別の実施例の構造および焦点距
離に応じた受光範囲をそれぞれ示す図である。
【図5】同測距センサの別の実施例の構造および焦点距
離に応じた受光範囲をそれぞれ示す図である。
【図6】パララックスにより被写体距離が異なることに
よって生じる問題を解決する実施例を示す図である。
【図7】(A)、(B)、(C)は広角時における被写
体距離に応じたラインセンサの受光範囲を示す図であ
り、(D)は分割測距時の同ラインセンサの分割態様を
示す図である。
【図8】(A)、(B)、(C)は標準時における被写
体距離に応じたラインセンサの受光範囲を示す図であ
り、(D)は分割測距時の同ラインセンサの分割態様を
示す図である。
【図9】(A)、(B)、(C)は望遠時における被写
体距離に応じたラインセンサの受光範囲を示す図であ
り、(D)は分割測距時の同ラインセンサの分割態様を
示す図である。
【図10】パララックスを有する場合に、被写体距離が
異なることによって生じる問題を解決する他の実施例を
示す図である。
【図11】撮影距離情報読取装置の概要を示す斜視図で
ある。
【図12】焦点調節装置の概要を示す斜視図である。
【図13】本発明の自動焦点検出装置を適用したカメラ
の制御回路の実施例を示すブロック図である。
【図14】同制御回路におけるラインセンサ周辺をより
具体的に示す回路図である。
【図15】同回路の各部のタイミングを示すタイミング
チャートを示す図である。
【図16】(A)は、ラインセンサの蓄積制御時間を制
御する回路図、(B)はそのタイミングチャートを示す
図である。
【図17】本の発明の動作フローチャートの一実施の形
態の一部を示す図である。
【図18】本の発明の動作フローチャートの一実施の形
態の一部を示す図である。
【図19】本発明の補助投光装置の一実施の形態の光路
を示す図である。
【図20】同補助投光装置のプリズムの斜視図である。
【図21】パッシブAF装置を備えたカメラの正面図で
ある。
【図22】同パッシブAF装置の光学系の底面図であ
る。
【図23】同パッシブAF装置の光学系の正面図であ
る。
【図24】従来のラインセンサの構造を示す正面図であ
る。
【図25】従来のカメラのファインダ視野と測距センサ
領域の関係を示す図である。
【図26】従来のカメラのファインダ視野における、広
角時と望遠時の問題を説明するための図である。
【図27】従来のカメラのファインダとアクティブ測距
センサの位置関係の一例を示す図である。
【図28】同従来のカメラにおいて、近距離の被写体と
遠距離の被写体とによって生じる問題を説明する図であ
る。
【図29】従来のカメラのファインダとアクティブ測距
センサの位置関係の他の例を示す図である。
【図30】同従来のカメラにおいて、近距離の被写体と
遠距離の被写体とによって生じる問題を説明する図であ
る。
【図31】従来のカメラのファインダとパッシブ自動焦
点検出装置の位置関係の一例を示す図である。
【図32】同従来のカメラのマクロ撮影時における問題
を説明する図である。
【図33】従来のカメラのファインダとパッシブ自動焦
点検出装置の位置関係の他の例を示す図である。
【図34】同従来のカメラのマクロ撮影時における問題
を説明する図である。
【図35】奥行きのある立体的被写体など、三次元被写
体により生ずる問題を説明する図である。 12…撮影レンズ 14 変倍ファインダ 22 AFレンズ 23 AFレンズ 52 測距センサ 52A 52B ラインセンサ 53 53S 53T 53W 受光範囲 54 モニタセンサ 56 ファインダ視野 57 57T 57W 測距ゾーン 58 測距フレーム 64A 64B 64C 64D 64E 64F ラ
インセンサ 64S 64T 64W 受光範囲 64α 64β 64γ 分割受光範囲 66 ファインダ視野 67T 67W 測距ゾーン 68 測距フレーム 80 CPU 121 122 変倍ファインダの変倍レンズ(対物光
学系) 123 接眼レンズ(接眼光学系) 124 プリズム(正立光学系) 125 ハーフミラー 126 発光素子 127 パターンプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−183239(JP,A) 特開 平1−178942(JP,A) 特開 昭63−229439(JP,A) 特開 昭63−172207(JP,A) 特開 昭61−186944(JP,A) 特開 昭60−140936(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 - 7/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点距離可変撮影光学系と、 この焦点距離可変撮影光学系の光軸とは異なる光軸を有
    し、この焦点距離可変撮影光学系の焦点距離変更動作に
    連動して視野倍率を変更する変倍レンズ系を有する変倍
    ファインダ光学系と、上記焦点距離可変撮影光学系の光軸および変倍ファイン
    ダ光学系の光軸とは異なる光軸を有する焦点距離固定の
    測距光学系により、上記焦点距離可変撮影光学系および
    変倍ファインダ光学系を介さずに所定の測距領域内の被
    写体光束を分割して同一の被写体の像をラインセンサの
    少なくとも異なる二つの受光領域に投影し、該ラインセ
    ンサの二つの受光領域 から出力される被写体像信号に基
    づいて測距する測距手段と、 上記変倍ファインダ光学系の倍率に応じて照射角が変わ
    るように、上記変倍ファインダ光学系の変倍レンズ系を
    介して補助光を被写体に照射する補助投光手段とを備
    え、 上記測距手段は、測距領域が上記変倍ファインダ光学系
    のファインダ視野に表示される測距フレームと一致する
    ように、上記変倍ファインダ光学系の倍率に応じて、上
    記測距手段が測距に使用する被写体像信号が出力される
    上記ラインセンサの受光領域を変更すること、を特徴と
    するカメラの補助投光装置を備えた測距装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載のカメラの補助投光装置を
    備えた測距装置において、上記変倍ファインダ光学系
    は、変倍レンズ群を含む対物レンズ系と、この対物レン
    ズ系で形成された被写体像を正立させる正立光学系と、
    正立した被写体像を観察する接眼レンズ系と、上記正立
    光学系と接眼レンズ系との間に、正立光学系から射出し
    た光束は透過するハーフミラーとを備えた実像式ファイ
    ンダであって、補助投光手段は、変倍ファインダ光学系
    の光路外に配置された発光手段を備え、この発光手段か
    ら発光された補助光が上記ハーフミラーで上記正立光学
    系に向けて反射され、上記対物レンズ系から射出して被
    写体を照射すること、を特徴とするカメラの補助投光装
    置を備えた測距装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のカメラの補助投
    光装置を備えた測距装置において、上記焦点距離可変撮
    影光学系は切換可能な通常撮影およびマクロ撮影機能を
    有し、上記変倍ファインダ光学系は焦点距離可変撮影光
    学系がマクロ撮影に切り換わっているときには光軸を上
    記焦点距離可変撮影光学系の光軸方向に振り、上記測距
    手段は、上記マクロ撮影に切り換わった変倍ファインダ
    光学系のファインダ視野における測距フレーム内の被写
    体像が形成されるラインセンサの受光領域を測距に使用
    することを特徴とするカメラの補助投光装置を備えた測
    距装置。
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