JP3076635B2 - 果物の輸送・展示用箱 - Google Patents

果物の輸送・展示用箱

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JP3076635B2
JP3076635B2 JP03236152A JP23615291A JP3076635B2 JP 3076635 B2 JP3076635 B2 JP 3076635B2 JP 03236152 A JP03236152 A JP 03236152A JP 23615291 A JP23615291 A JP 23615291A JP 3076635 B2 JP3076635 B2 JP 3076635B2
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一弘 加島
潤一 中田
博行 中洲
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メロン等の果物の輸送
や展示に使用する箱の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メロンは商店などに出荷される場
合には桐箱に一個ずつ入れられたり適当な緩衝材で内部
が仕切られた化粧箱に数個ずつ入れられたりしていた。
しかし、これらの箱を使用する場合、サイズの異なるメ
ロンに対応するには箱の大きさを変えたり緩衝材を入れ
換えたりしなければならず、また、店頭で見やすく展示
するには、メロンを箱から取り出して一個ずつ台座の上
に載せるような煩わしい作業が必要であった。
【0003】そこで本件出願人は、実願平02−128
661号において、このような不都合が生じない果物の
輸送・展示用箱を提供している。この箱にメロンを入れ
た状態の断面図を図1に示している。図示の箱200は
ボール紙等からなるブランクを折り曲げて形成する箱で
あって、大略正方形の底壁201と、正面壁、背面壁及
び左右両側面壁からなる周壁202とから構成されてい
る。周壁202は、底壁201に連接した外周壁部20
3と、外周壁部203から内側に折り曲げられて周壁2
02の上端面を構成する連接部204と、連接部204
から底壁201側へ折り曲げられて果物と接触する内周
壁部205とから構成されている。連接部204には複
数の折り目が設けられており、その中から適当な折り目
を選択して折り曲げることにより、対向する内周壁部2
05同士の間隔を変えられるようになっている。背面壁
は正面壁よりも上端面の高さが高く、左右両側面壁は正
面壁の上端面と背面壁の上端面とを結ぶように上端面が
傾斜している。
【0004】この箱200を用いれば、連接部204に
設けられた複数の折り目での折り曲げ位置を適当に選択
することによってサイズの異なるメロンでもぴったりと
収納することができる。したがって、この箱200を例
えば4個から6個程度詰めることのできる化粧箱を用意
しておけば、箱や緩衝材を何種類も用意しなくても、種
々のサイズのメロンをこの箱200に入れた上で化粧箱
に隙間なく詰めることができる。このように箱詰めすれ
ば、輸送時には外周壁部203と内周壁部205の間で
折り曲げた連接部204の弾力性により周壁202が緩
衝材として作用するため、振動などからメロンを保護し
て輸送できる。
【0005】また、メロンの展示に関しては、正面壁よ
りも背面壁が高く、且つ左右両側面壁の上端面が傾斜し
ていてメロンを斜め上前方から見やすくなっているの
で、輸送時から予め図1に示したように背面壁に蔓を載
せておけば、店頭ではメロンをこの箱200に入れたま
ま化粧箱から取り出して所定の位置に置くだけで見栄え
よく展示することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この箱200
を用いた場合、輸送中に大きな振動があるとメロンに対
する衝撃を周壁202が十分に吸収しきれず、メロンが
傷む虞があった。また、特に輸送時間が長くなると、輸
送中のメロンの振動で連接部204が押しつぶされて内
周壁部205が外周壁部203に殆ど重なるために、内
周壁部205とメロンとの間に隙間が生じて輸送時に箱
の中でメロンが動くようになり、特に蔓の部分が図2に
示すように折れ曲がってしまうことがあった。
【0007】このように、上述した果物の輸送・展示用
箱は、ボール紙等からなるブランクを形成し、これを折
り曲げて箱を形成することで簡単に異なるサイズのメロ
ンに対応でき、ある程度の振動に対してはメロンを保護
できるという利点を有してはいるが、逆にボール紙等の
比較的柔らかい素材を用いているために、輸送時に大き
な振動があった場合や輸送が長時間になった場合でもメ
ロンが傷むのを完全に防止するのに十分な弾力性を周壁
に持たせにくいという問題があった。したがって本発明
の解決すべき技術的課題は、ボール紙等からなるブラン
クを折り曲げて形成するタイプの箱を改良して周壁によ
り大きな弾力性を与え、輸送時にメロン等の果物が傷む
のを防止することである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明に
係る果物の輸送・展示用箱はブランクを折り曲げて形成
する箱であって、上述の技術的課題を解決するために以
下のように構成されている。すなわち、平面視四角形の
底壁と、収納すべき果物の周囲に位置する周壁とを有
し、周壁が、正面壁と、正面壁よりも上端面の高さが高
い背面壁と、正面壁と背面壁の各上端面に連接する傾斜
した上端面を有する左右両側面壁とから構成され、正面
壁、背面壁及び左右両側面壁が、それぞれ、底壁に連接
する外周壁部と、外周壁部から収納すべき果物側へ折り
曲げられて上記各上端面を構成する連接部と、この連接
部から底壁側へ折り曲げられて果物と接触する内周壁部
とを有している。そして、左右両側面壁は、内周壁部、
連接部及び外周壁部の裏面に貼着された補強片を有し、
且つ左右両側面壁の各内周壁部は、各内周壁部の下端部
が該箱の内方へ向かうように傾斜した位置で背面壁側の
端部が背面壁の外周壁部の内面に当接し、且つ果物を収
納することにより箱の内方から外方への力を受けたとき
に背面壁の外周壁部により弾力的に支持されるべく寸法
構成されている。なお、上記補強片は、例えば内周壁部
の先端から裏側へ折り返して、内周壁部、連接部及び外
周壁部の裏面に貼り付けるように構成すればよい。
【0009】上記構成においては、正面壁、背面壁及び
左右両側面壁はそれぞれ外周壁部、内周壁部及び連接部
から構成されているので連接部の適当な位置で内周壁部
を折り曲げることによりサイズの異なるメロン等の収納
に対応することができる。また、正面壁よりも背面壁が
高く、それに対応して左右両側面壁の上端が傾斜してい
るので、収納したメロン等を見やすく展示することがで
きる。
【0010】ここで、左右両側面壁の内周壁部はその下
端が箱の内方へ向かうように傾斜した位置で背面壁側の
端部がその背面壁と当接するので、メロン等を入れた場
合に内周壁部が外周壁部側へ押されると、内周壁部は、
外周壁部には重ならずに傾斜した状態に止まり、背面壁
の外周壁部を僅かに外側へ膨らませながらメロン等を弾
力的に受ける。しかも、左右両側面壁の外周壁部、連接
部及び内周壁部の裏面に補強片が貼着されていて、各部
が全て二重構造となっているため、ブランクをボール紙
等で形成しても、箱を組み立てた場合における側面壁の
弾力性は強い。したがって、輸送時にメロン等が動きに
くくなるため、メロン等が痛むのを防止できる。
【0011】また、上記構成においては、背面壁の上部
に、果物の蔓を受け入れる凹部を形成することが好まし
い。このように構成すると、メロン等の果物は、蔓が背
面壁に形成された凹部に受けられた状態で箱の中に入れ
られる。このように凹部で蔓が支えられるとメロンは輸
送時に箱の中で動きにくくなるため、蔓等が痛むのを防
止できる。
【0012】また、上記構成においては、背面壁の内周
壁部に、上記凹部の周囲を果物の表面に沿って湾曲させ
る折り癖を付けるために、この凹部から大略放射状に延
びる折り目を形成することが好ましい。このように構成
すれば、背面壁の内周壁部は大略放射状の折り目により
付けられた折り癖で、メロン等の表面にほぼ沿う。した
がって、各内周壁部がメロン等の表面に沿った状態でメ
ロン等をより弾力的に保持できるため、輸送時にメロン
等が傷む虞を極めて少なくできる。
【0013】なお、上記構成においては左右両側面壁に
のみ補強片を設けているが、左右両側面壁だけでなく、
正面壁及び背面壁の裏面に補強片を設けてもよく、その
ように構成することにより、全ての壁でメロン等をより
弾力的に保持してその輸送をさらに安全に行うことがで
きる。
【0014】
【実施例】以下に、図3から図10に示した本発明の第
1実施例に係る果物の輸送・展示用箱について詳細に説
明する。
【0015】図3は、この箱を形成するためのブランク
9を示している。図において1で示した部分は箱の正面
壁を構成し、2で示した部分は左側面壁を、3で示した
部分は右側面壁を、4で示した部分は背面壁を構成す
る。正面壁1、左側面壁2、右側面壁3及び背面壁4に
より、メロン等の果物の周囲に位置する周壁が構成され
る。正面壁1、左側面壁2、右側面壁3及び背面壁4は
それぞれの間の境界線で折り曲げられ、貼り代2gが背
面壁4内に仮想線で示した部分4iに貼り付けられる。
【0016】5,6,7,8は、それぞれ底壁の構成片を
示し、辺5aと6a、及び7aと8aが重なるように、構成
片6における第1片6bの上に構成片5が、構成片7に
おける第1片7bの上に構成片8が貼り付けられる。こ
のとき、各周壁1,2,3,4は全て隣合う壁に対して直
角となるが、底壁6及び7の6c及び7cを折り目として
内側に折り曲げることにより、正面壁1と左側面壁2の
間に底壁の構成片5と6を、右側面壁3と背面壁4の間
に底壁の構成片7と8を挟んで折り畳むことができる。
逆に各壁1,2,3,4が隣合う壁に対してそれぞれ直角
となり、且つ底壁の構成片6の第2片6dが構成片8の
上に、構成片7の第2片7dが構成片5の上に載るよう
に各折り目6cと7cで折り曲げた部分を伸ばすと、係合
部6eと7eとがこの箱の底面図である図4に示すように
噛み合う。
【0017】各壁1,2,3,4はそれぞれ図3に示すよ
うに、外周壁部11,21,31,41、内周壁部13,2
3,33,43、及び各外周壁部11,21,31,41と
各内周壁部13,23,33,43とを連接して各壁1,
2,3,4の上端面を構成する連接部12,22,32,4
2を有している。正面壁1では折り目1a,1bにより外
周壁部11,連接部12及び内周壁部13が区分され、
内周壁部13には3本の湾曲した折り目1c,1d,1eが
設けられて、その先端側にメロンの受け部15が形成さ
れている。また、この正面壁1の内周壁部13の両サイ
ドには張り出し部14が形成されている。左右両側面壁
2,3では、連接部22,32は、それぞれ2a,2b及び
3a,3bで示すように、外周壁部11,21,31,41と
底壁の構成片5,6,7,8との間の境界線に対して相互
に同一角度で反対方向へ傾斜した2本ずつの折り目2a,
2b,3a,3bにより外周壁部21,31及び内周壁部2
3,33から区画されている。これらの折り目2a,2b,
3a,3bの傾斜角度を図示するようにaとし、これらの
折り目2a,2b,3a,3bに対して各内周壁部23,33の
背面壁4側の辺23c,33cがなす角度をbとすると、
角度bは角度aよりも少し大きな所定の角度に設定され
ている。また、この左右両側面壁2,3には、折り目2
a,2b及び3a,3bと平行に延びる折り目2c〜2f,3c〜
3fが形成されている。側面壁2,3の折り目2c,3cよ
りも先端側の部分は、折り目2c,3cで折り返して内周
壁部23,33、連接部22,32及び外周壁部21,3
1の各裏面に沿わせることにより各側面壁2,3を補強
する補強片として形成されており、各折り目2e,2f及
び3e,3fは、補強片24,34を内周壁部23,33に
対して折り目2c,3cで折り返したときに、それぞれ折
り目2b,2a及び3b,3aと重なるようになっている。
【0018】背面壁4の連接部42は、この背面壁4と
底壁の構成片8との境界線に平行な折り目4aと、この
折り目4aに対して傾斜した折り目4bとにより外周壁部
41と内周壁部43から区分されている。この背面壁4
には、互いに向き合う「く」の字状の2本の切り込み4h
が外周壁部41から内周壁部43にかけて設けられてい
る。この切り込み4h同士に挾まれた部分は、折り目4a
の延長線上に位置する折り目4fと、その上下両側に位
置する折り目4gにより、折り込み片44,45として形
成されている。内周壁部43には、折り目4bとほぼ平
行な折り目4c,4dと、折り目4aにほぼ直交する方向へ
延びる折り目4eとが、切り込み4hで挟まれた部分4
4,45からほぼ放射状に延びるように形成されてい
る。
【0019】この箱の組み立ては次のようにして行う。
すなわち、まず補強片24,34を内周壁部23,33に
対して折り目2c,3cで折り返して、折り目2e,2f及び
3e,3fがそれぞれ折り目2b,2a及び3b,3aと重なる
状態で外周壁部21,31の裏面に貼着する。次に、各
壁1,2,3,4を上述したように隣合う壁に対してそれ
ぞれほぼ直角にし、底壁の構成片6の第2片6dが構成
片8の上に、構成片7の第2片7dが構成片5の上に載
るように各折り目6cと7cを伸ばして係合部6eと7eと
を噛み合わせる。そして、正面壁1の折り目1aと1bに
より内周壁部13を内側に折り曲げ、且つ折り目1c,1
d,1eを少しずつ折り曲げてその先端側の受け部15を
底壁に沿わせる(箱の中央縦断面図である図5参照)。さ
らに、左側面壁2の折り目2a,2b及び右側面壁3の折
り目3a,3bを折り曲げて、両側面壁2,3の内周壁部2
3,33を補強片24,34とともに内側に折り込む(こ
のとき、補強片24,34は折り目2f,2e及び3f,3e
で折り曲げられる)。各内周壁部23,33の正面壁側の
端部(図5の符号23a参照)を正面壁1の内周壁部13
の左右側端面に当接させ、且つ張り出し部14をこの端
部23aの下に位置させることにより、各内周壁部13,
23,33が箱の平面図である図6で示すように底壁5,
6,7,8側へ折り込まれた状態に保持される。なお、各
内周壁部23,33は、上述のように角度aよりも角度
bを大きく設定している関係で、このときに背面壁側の
端部(図5の符号23b参照)が背面壁4の外周壁部41
の内面と当接して、図6に示すように、両側面壁2,3
の各内周壁23,33同士が先端寄りの部分ほど互いに
接近するように、すなわち下端部が箱の内方へ向かうよ
うに傾斜する。
【0020】次に、背面壁4の折り目4aと4bをそれぞ
れ折り曲げて、内周壁部43を内側へ折り込む。このと
き、切り込み線4hの間の折り込み片44,45がそれぞ
れ外周壁部41と内周壁部43部の間に挟まれるように
折り目4f,4gを折り曲げて(図5)、凹部40を形成す
る(箱の正面図である図8及び背面図である図9参照)。
また、折り目4c,4d,4eを折り曲げて、内周壁部43
をメロンの表面に沿うように湾曲させる。この状態にお
いて、背面壁4は、図5、図6及び図7(箱の右側面図)
に示すように僅かに後方へ膨らむ。このようにして、各
図に全体を符号10で示した箱を形成することができ
る。
【0021】この箱10では、連接部22と32のそれ
ぞれにおいて、折り目を両方とも折り曲げるか、あるい
は一方だけ折り曲げるか選択できるため、メロンの収納
スペースを任意に変えることができ、また、各内周壁部
13,23,33,43が傾斜していて箱10の内部の空
間が底壁5,6,7,8に近付くほど小さくなっているた
め、サイズが異なってもメロンを下から受けた状態でぴ
ったりと収納できる。したがって、この箱10を適当な
数だけ入れられる化粧箱を用意しておけば、箱や緩衝材
を何種類も用意しなくても種々のサイズのメロンを輸送
できる。
【0022】また、この構成では、周壁1,2,3,4
は、メロンに接触する内周壁部13,23,33,43が
外周壁部11,21,31,41に対して連接部12,2
2,32,42を介して折り曲げられた構造であるため、
輸送時の緩衝材として作用する。しかも上述したように
両側面壁2,3が補強片24,34により補強されている
ので、輸送時の振動等により連接部12,22,32,4
2の弾力性が失われにくい。さらに、左右両側面壁2,
3の内周壁部23,33の背面壁4側の端部23b,33b
が背面壁4の外周壁部41の内面に当接していることに
よりこの内周壁部23,33が傾斜していて、内周壁部
23,33を外周壁部21,31側へ押圧しても背面壁4
の外周壁部41で支持されてその傾斜状態が弾力的に保
持されるようになっており、しかも正面壁1と背面壁4
の各内周壁部13,43も底壁の中心に向かって傾斜し
た状態に保たれるようになっているので、メロンが箱の
中で動くことは少ない。また、図10に示すようにメロ
ンの蔓が凹部40で受けられるので、輸送時に蔓が折れ
曲がって傷むこともない。
【0023】この箱10は、正面壁1よりも背面壁4が
高い形状であり、各壁1,2,3,4の連接部12,22,
32,42を含んだ仮想平面よりもメロンが上に出るよ
うになっているので、メロンをこの箱10に入れたまま
見やすく展示できる。なお、図8及び図9により明らか
なように、凹部40は正面側の幅が背面側の幅よりも小
さく寸法構成されているため、正面からは紙の裏側は見
えず、蔓を載せた部分の見栄えが低下することもない。
【0024】次に、本発明の第2実施例に係る果物の輸
送・展示用箱について、ブランク9'を示した図11を
用いて説明する。図において、第1実施例と同一の符号
を付した箱の左右両側面壁2,3及び底壁5,6,7,8は
第1実施例と同一の構成であるため、説明を省略する。
【0025】この箱の正面壁1'は、折り目1a,1bによ
り外周壁部11、連接部12及び内周壁部13'が区画
されている。内周壁部13'の先端側の位置には折り目
1fが設けられ、その先端側に補強片16が形成されて
いる。この補強片16は折り目1fで折り返され、内周
壁部13'の裏面に貼着される。
【0026】背面壁4'は、折り目4a,4bにより外周壁
部41、連接部42及び内周壁部43'が区画され、内
周壁部43'には、第1実施例と同様に折り目4c,4d,
4eが形成されている。また、第1実施例で設けられて
いた折り込み片44,45に代えて、切り抜き4jが形成
されている。この内周壁部43'の先端側には、折り目
4kで折り曲げたときに内周壁部43'とほぼ重なる補強
片46が形成されている。補強片46は、折り目4e,4
d,4c,4b,4aと重なる折り目4l,4m,4n,4o,4pを有
し、最も先端の部分には、切り抜き4jと重なる切り抜
き4qが形成されている。また、右側端部には、箱を組
み立てたときに左側面壁2の貼り代2gと重なるのを避
けるための逃げ部4rが形成されている。
【0027】この箱の組み立ては次のようにして行う。
すなわち、第1実施例と同様に補強片24,34を内周
壁部23,33に対して折り目2c,3cで折り返して、折
り目2e,2f及び3e,3fがそれぞれ折り目2b,2a及び
3b,3aと重なる状態で外周壁部21,31の裏面に貼着
するとともに、正面壁1'の補強片16と背面壁4'の補
強片46も折り目1fと4kで折り返して各内周壁部1
3',43'の裏面に貼着する。次に、各壁1,2,3,4を
上述したように隣合う壁に対してそれぞれほぼ直角に
し、底壁5,6,7,8を組み合わせる。そして、正面壁
1の折り目1aと1bにより内周壁部13'を内側に折り
曲げ、内周壁部13'の先端側を底壁に添わせる。さら
に、左側面壁2の折り目2a,2b及び右側面壁3の折り
目3a,3bを折り曲げて、両側面壁2,3の内周壁部2
3,33を補強片24,34とともに内側に折り込む(こ
のとき、補強片24,34は折り目2f,2e及び3f,3e
で折り曲げられる)。そして、各内周壁部23,33の正
面壁側の端部を正面壁1の左右側端面に当接させて各内
周壁部13,23,33を底壁5,6,7,8側へ折り込ん
だ状態に保持する。次に、背面壁4の折り目4a,4b,4
c,4d,4eをそれぞれ折り曲げて、内周壁部43を内側
へ折り込む。このとき、切り抜き4jにより凹部40が
自然に形成される。この箱においても、左右両側面壁
2,3の内周壁部23,33の背面壁4側の端部がその背
面壁4と当接して各内周壁部23,33が傾斜した状態
に保持される。
【0028】箱をこのように構成すれば、左右両側面壁
2,3だけでなく、正面壁1'と背面壁4'が第1実施例
よりもさらに弾力的にメロンを保持するので、メロンを
さらに安全に輸送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例に係る果物の輸送・展示用箱にメロン
を入れた状態での断面図である。
【図2】 従来例に係る果物の輸送・展示用箱にメロン
を入れ、該メロンの蔓が折れ曲がった状態の断面図であ
る。
【図3】 本発明の第1実施例に係る果物の輸送・展示
用箱のブランクを示す展開図である。
【図4】 この箱の底面図である。
【図5】 この箱の中央縦断面図である。
【図6】 この箱の平面図である。
【図7】 この箱の右側面図である。
【図8】 この箱の正面図である。
【図9】 この箱の背面図である。
【図10】 この箱にメロンを入れた状態での平面図で
ある。
【図11】 本発明の第2実施例に係る果物の輸送・展
示用箱のブランクを示す展開図である。
【符号の説明】
1,1'…正面壁 1a〜1f…折り
目 2…左側面壁 2a〜2f…折り
目 2g…貼り代 3…右側面壁 3a〜3f…折り目 4…背面壁 4a〜4g…折り目 4h…切り込み 4i…貼り付け部 4j,4q…切り
抜き 4k〜4p…折り目 4r…逃げ部 5,6,7,8…底壁構成片 5a,6a,7a,8
a…辺 6b,7b…第1片 6c,7c…折り
目 6d,7d…第2片 6e,7e…係合
部 9,9'…ブランク 10…箱 11,21,31,41…外周壁部 12,22,3
2,42…連接部 13,13',23,33,43,43'…内周壁部 14…張り出し部 15…受け部 16,24,34,46…補強片 23a,33a…
端部 23b,33b…端部 23c,33c…
辺 44,45…折り込み片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−38288(JP,A) 実開 昭49−44189(JP,U) 実開 昭51−153063(JP,U) 実開 昭54−81833(JP,U) 実開 平1−130924(JP,U) 実開 昭60−134717(JP,U) 実開 昭63−74424(JP,U) 実開 平1−177176(JP,U) 実開 平2−105337(JP,U) 実開 昭61−66174(JP,U) 実開 昭54−49381(JP,U) 実開 昭64−32373(JP,U) 実公 昭45−24382(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 85/00 B65D 85/34 B65D 5/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブランク(9,9')を折り曲げて形成される
    果物の輸送・展示用箱にして、 平面視四角形の底壁(5,6,7,8)と、収納すべき果物の周
    囲に位置する周壁(1,1',2,3,4,4')とを有し、該周壁(1,
    1',2,3,4,4')は、正面壁(1,1')と、該正面壁(1,1')より
    も上端面の高さが高い背面壁(4,4')と、該正面壁(1,1')
    と背面壁(4,4')の各上端面に連接する傾斜した上端面を
    有する左右両側面壁(2,3)とからなり、 上記正面壁(1,1')、背面壁(4,4')及び左右両側面壁(2,
    3)は、それぞれ、上記底壁(5,6,7,8)に連接する外周壁
    部(11,21,31,41)と、該外周壁部(11,21,31,41)から上記
    収納すべき果物側へ折り曲げられて上記各上端面を構成
    する連接部(12,22,32,42)と、該連接部(12,22,32,42)か
    ら底壁(5,6,7,8)側へ折り曲げられて果物と接触する内
    周壁部(13,,13',23,33,43,43')とを有し、 上記左右両側面壁(2,3)は、上記内周壁部(23,33)、連接
    部(22,32)及び外周壁部(21,31)の裏面に貼着された補強
    片(24,34)を有し、且つ該左右両側面壁(2,3)の各内周壁
    部(23,33)は、該各内周壁部(23,33)の下端部が箱の内方
    へ向かうように傾斜した位置で背面壁(4,4')側の端部(2
    3b,33b)が該背面壁(4,4')の外周壁部(41)の内面に当接
    し、且つ果物を収納することにより箱の内方から外方へ
    の力を受けたときに該背面壁(4)の外周壁部(41)により
    弾力的に支持されるべく寸法構成されたことを特徴とす
    る果物の輸送・展示用箱。
  2. 【請求項2】 上記背面壁(4)の上部に、果物の蔓を受
    け入れる凹部(40)が形成されたことを特徴とする請求項
    1記載の果物の輸送・展示用箱。
  3. 【請求項3】 上記背面壁(4,4')の内周壁部(43,43')に
    上記凹部(40)の周囲を果物の表面に沿って湾曲させる折
    り癖を付けるために、該凹部(40)から大略放射状に延び
    る折り目(4c,4d,4e)が形成されたことを特徴とする請求
    項2記載の果物の輸送・展示用箱。
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