JP3076527U - 仏壇システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【技術課題】 場所をとらず、ライフスタイルに合わせ
て選択できる仏壇システムを提供する。 【解決手段】 家具又は室内に造り付けで形成された和
装品ダンス１の一部に、箱形の仏壇収納スペース２を形
成し、この仏壇収納スペース２内に後からユニット化し
た仏壇４を収納するようにする。このようにすると、外
観は家具であり、場所をとらず、ライフスタイルに合っ
た仏壇の一形態を提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、仏壇を独立したものとしてではなく、家具の一部としてユニット化 することにより、ライフスタイルに合わせた形でご先祖様を供養できる仏壇シス テムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

仏壇は、荘厳さ、雅等の雰囲気を持つ伝統的なデザインのものが主流であるが 、近年はライフスタイルの変化や住宅事情等から、近代的なデザインのもの、小 形化したもの等の需要も多くなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、これまでに提案されている仏壇においては、すべて独立した仏壇の形 態を持っていることから、その置き場所には制約が多く、必ずしも満足できるも のではなかった。

【０００４】 本考案は、斯の点に鑑みて提案されるもので、その目的とするところは、部屋 内において場所をとらず、ライフスタイルに合わせて選択できるユニット式の仏 壇システムを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１に記載の考案においては、家具又は室内に 造り付けで形成された家具内の一部に、箱形の仏壇収納スペースを形成したこと 、仏壇は、前記仏壇収納スペース内に後から収納することが出来るように、外形 を箱形に形成したこと、を特徴とするものである。

【０００６】 更に、請求項２に記載の考案においては、請求項１に記載の考案において、家 具には、扉が取り付けられていることを特徴とするものである。

【０００７】 更に、請求項３に記載の考案においては、請求項２に記載の考案において、扉 は、観音開き方式であることを特徴とするものである。

【０００８】 上記仏壇システムにおいては、家具の中に、あらかじめ仏壇収納用としてその スペースを確保しておくようにしても良いし、初めはこのような決ったスペース としてではなく、多目的の空間収納スペースとして形成しておき、あとでそのス ペース内に合ったユニット化した仏壇を選択して収納して用いるようにしてもよ い。

【０００９】 仏壇は、家具内に収めることを前提に、外形は箱形を呈し、天面や両側面には 装飾的な工夫は一切施さないのが原則である。大きさは、規格品をあらかじめ複 数種用意しておき、この中から家具の収納スペースに合ったものを選択するよう にしても良いし、家具の収納スペースの寸法に合わせたオーダーメード方式で製 作するようにしても良い。

【００１０】 仏壇は、家具内の収納スペース内に収め、通常は家具側の扉を閉じておくこと により、例えば洋服ダンス、和ダンス、本箱と云った家具としての外観だけとな る。仏壇を使用する場合には、家具の扉を開けて仏壇を現わし、例えば礼膳を仏 壇内から引き出し、供養する。家具の扉の種類は問わないが、観音開き方式が好 ましい。

【００１１】

【実施例】

請求項１に記載した本願考案の実施例を図１〜図３に基づいて詳述する。図１ は部屋の壁面全体に洋服ダンス５、和ダンス６等が造り付けで形成され、この中 の観音開き式の扉１ａ付の和装品ダンス１内の上段に仕切棚板３により仏壇収納 スペース２を形成した例の説明図、図２はユニット化した仏壇４の説明図、図３ は仏壇収納状態が判るように、和装品ダンス１を断面した状態の説明図である。 図２に示した仏壇４は、地板４ａ、側板４ｂ、背板４ｃ、底板４ｄのすべてが平 板で形成された四角形の箱形を呈し、この内部は普通の仏壇となっている。４ｅ は礼膳である。

【００１２】 上記構成の仏壇システムは、和装品ダンス１を造り付ける時に、上段に仏壇収 納スペース２を形成しておく。但し、この収納スペース２は、横幅を除き、仕切 棚板３を上下にセットし直すことにより、スペースの大きさを任意に調整できる ようにしておいてもよい。また、上記仏壇収納スペース２は、洋服ダンス５の中 、あるいは和ダンス６内等の家具であって、扉のついたものならば、原則として 、どのような家具であっても良い。また、実施例は造り付けの家具の例であるが 、独立した家具内に仏壇収納スペース２を形成し、ここに図２に示した仏壇４を 収納しておくようにしても良い。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上のように、家具内に形成した仏壇収納スペース内にユニット化し た仏壇を収納するようにした。この結果、家具の扉を閉じておけば、普通の家具 の外観となり、部屋と調和していて違和感が全くない。そして、家具の扉を開け れば仏壇がそのまま現われるので、供養もしやすい。よって、場所をとらず、ラ イフスタイルに合わせた仏壇の提供が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る仏壇システムの一例の説明図。

【図２】本考案に係る仏壇の説明図。

【図３】和装品ダンスの仏壇収納スペース内に仏壇を収
納した状態の説明図。

【符号の説明】

１ 和装品ダンス ２ 仏壇収納スペース ３ 棚板 ４ 仏壇 ５ 洋服ダンス ６ 和ダンス

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 家具又は室内に造り付けで形成された家
   具内の一部に、箱形の仏壇収納スペースを形成したこ
   と、仏壇は、前記仏壇収納スペース内に後から収納する
   ことが出来るように、外形を箱形に形成したこと、を特
   徴とする仏壇システム。
2. 【請求項２】 請求項１の家具には、扉が取り付けられ
   ていることを特徴とする仏壇システム。
3. 【請求項３】 請求項２の扉は、観音開き方式であるこ
   とを特徴とする仏壇システム。