JP3076113B2 - 電圧検出回路 - Google Patents

電圧検出回路

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JP3076113B2
JP3076113B2 JP03285814A JP28581491A JP3076113B2 JP 3076113 B2 JP3076113 B2 JP 3076113B2 JP 03285814 A JP03285814 A JP 03285814A JP 28581491 A JP28581491 A JP 28581491A JP 3076113 B2 JP3076113 B2 JP 3076113B2
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Inventor
光裕 島本
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九州日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電圧検出回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の電圧検出回路は、図3に示すよう
に、電圧入力1,出力2と、接地6,定電圧電源12と
の間に、デプレッション型MOSトランジスタ13,1
4,N型MOSトランジスタ15,16,21,2入力
論理積素子19があり、制御信号20が印加される。
【0003】まず、制御信号20がロウレベルの場合、
出力2は明らかにハイレベルとなる。
【0004】次に、制御信号20がハイレベルの場合に
ついて説明する。トランジスタ13,15,21は常に
導通状態であり、接点17はある一定の電位を保ってい
る。接点18の電位はトランジスタ14,16,21の
オン抵抗の比で決まる。トランジスタ14は一般にゲー
ト電圧が高くなるほどオン抵抗は減るが、トランジスタ
16,21のゲート電圧は一定であるから、接点18の
電位は入力1の電圧が高くなるほど高くなる。
【0005】入力1の電圧が低い場合は、接点18も低
く、出力2もハイレベルのままであるが、入力1がある
基準電圧をえ、接点18が素子19の論理閾値を超え
ると、出力2が反転し、ロウレベルになる。これによ
り、ある一定以上の電圧入力1を検出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電圧
検出回路では、定電圧電源の電位を比較電圧として用い
ているため、定電圧電源の電位によって判定電圧が大き
く変化していた。
【0007】また製造条件によって閾値,導通時の抵抗
値が変動した場合、各接点でのバランスがくずれ、判定
電圧が変化するかあるいは全く判定できないという不具
合が発生していた。しかも、一度半導体チップ上に回路
が形成された後、これらの不具合が発見されても、再度
製造したり、もしくはチップ上の配線パターンを何らか
の方法で切断もしくは接続するといった手間が必要とな
っていた。
【0008】さらにこの従来例の構成では、合計9素子
であるが、回路内での判定の対象となる電位の振幅は小
さく、さらなる振幅の増幅が必要であり、より多くの素
子数を必要とし、そのわずかな振幅からハイレベル・ロ
ウレベルを判定する必要があるため、判定部のディメン
ジョン設定は難しかった。
【0009】本発明の目的は、前記諸問題点を解決し、
製造条件が変動しても、検出特性が変化しないようにし
た電圧検出回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、ゲート
に入力電圧が与えられ、ドレインが電源に接続され、ソ
ースが接点に接続されたフローティングゲート型のN型
MOSトランジスタと、ゲート及びドレインがともに前
記接点に接続され、ソースが接地されたN型MOSトラ
ンジスタと、入力端が前記接点に接続され、出力端から
電圧検出信号が出力される論理素子とを備える電圧検出
回路であって、前記電圧検出信号は前記入力電圧が検出
レベルを超えたとき出力され、前記検出レベルは前記フ
ローティングゲート型のN型MOSトランジスタの閾値
を変更して設定されることを特徴とする。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例の電圧検出回路を示
す回路図である。
【0012】図1において、本発明の一実施例の電圧検
出回路は、電圧入力1をゲート入力とし、電源3にドレ
インを接続したフローティングゲート型PROMセル4
(以下セル4という。)と、ゲート及びドレインがセル
4のソースの接点8と接続され、ソースを接地したN
OSトランジスタ5と、接点8を入力とし出力2を得
る反転論理素子7とを含み構成される。
【0013】セル4の閾値は、通常1V以下であり、ゲ
ートがそれ以上になると導通するが、フローティングゲ
ートに電子が注入されるとその注入量によって閾値が高
くなり、それ以上の電圧をゲートに印加しないとセル4
は導通しなくなる。また紫外線で、注入電子を抜くこと
ができる。
【0014】次に動作について説明する。まず電圧入力
及び電源に高電圧を印加し、セル4のフローティン
グゲートに電子を注入する。電源3が通常レベルの時、
電圧入力1がセル4の閾値以下であればN型MOSトラ
ンジスタ5によって接点8はロウレベルとなり、出力2
はハイレベルとなる。電圧入力1がセル4の閾値を
るとセル4は導通し、接点がハイレベルとなり、出力
2がロウレベルとなり、電圧入力1を検出することがで
きる。
【0015】さらに、セル4に追加書き込みを行なうこ
とにより、セル4の閾値はより高くなり、電圧入力1の
判定電圧は高くなる。
【0016】判定電圧の再設定は、一度セル4のフロー
ティングゲート内の電子を抜いてから、再度電子を注入
することで行なえる。
【0017】図2は本発明の他の実施例の電圧検出回路
を示す回路図である。
【0018】図2において、容量9とドレイン側から接
点10に電子を注入可能なN型MOSトランジスタ22
より成る外部からの閾値制御手段を用いる半導体素子2
3と、N型MOSトランジスタ22のソースの接点11
をゲートとドレインに接続しソースを接地したN型MO
トランジスタ5と、接点11を入力とし出力2を得る
反転論理素子7とを含み構成される。
【0019】本実施例は、前記一実施例のセル4を外部
からの閾値制御手段を有する半導体素子23で置換した
形になっており、接点10をフローティングゲート、接
点11を接点8と考えれば、前記一実施例と全く同じ動
作となるので、説明は省略する。本実施例では、外部か
らの閾値制御手段を有する半導体素子23を容量9とN
MOSトランジスタ22とで構成したという点で、前
記一実施例と異なる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、外部か
らの閾値制御手段を有する半導体素子を使用することに
より、半導体チップ上に回路が形成された後でも容易に
判定電圧の調整ができるため、製造条件の変動に十分対
応することができるという効果があり、判定部出力の振
幅は大きいため、判定部のディメンジョン設定は容易
で、増幅の必要もなく、誤動作もなく、判定電圧は外部
からの閾値制御手段を有する半導体素子の閾値によって
決まるので、電圧電源の変動の影響はほとんどなく、
さらに合計4素子もあれば実現できるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電圧検出回路を示す回路図
である。
【図2】本発明の他の実施例の電圧検出回路を示す回路
図である。
【図3】従来の電圧検出回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電圧入力 2 出力3 電 源 4 フローティングゲート型PROMセル 5,15,16,21,22 N型MOSトランジス
タ 6 接地 7 反転論理素子 8,10,11,17,18 接点 9 容量 12 定電圧電源 13,14 デプレッション型MOSトランジスタ 19 2入力論理積素子 20 制御信号 23 外部からの閾値制御手段を有する半導体素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲートに入力電圧が与えられ、ドレイン
    が電源に接続され、ソースが接点に接続されたフローテ
    ィングゲート型のN型MOSトランジスタと、ゲート及
    びドレインがともに前記接点に接続され、ソースが接地
    されたN型MOSトランジスタと、入力端が前記接点に
    接続され、出力端から電圧検出信号が出力される論理素
    子とを備える電圧検出回路であって、前記電圧検出信号
    は前記入力電圧が検出レベルを超えたとき出力され、前
    記検出レベルは前記フローティングゲート型のN型MO
    Sトランジスタの閾値を変更して設定されることを特徴
    とする電圧検出回路。
JP03285814A 1991-10-31 1991-10-31 電圧検出回路 Expired - Lifetime JP3076113B2 (ja)

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