JP3075762U - 広告塔 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】風車発電、太陽光を利用して広告塔に設けた発
光体を点灯させ、広告を明るくライトアップできる広告
塔を提供する。 【解決手段】塔体２と、前記塔体に取り付けられ風力ま
たは太陽光の少なくとも一方のエネルギによって発電す
る発電装置４、５と、前記発電装置からの電力によって
発光する発光体と、塔体に設けた広告体６とを備えてな
る広告塔。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、風力発電機、太陽光発電器を利用して広告塔に設けた発光体を点灯 させ、広告を明るくライトアップできる広告塔に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、ビルの屋上、道路脇、広場等に設置され、夜間に明るく点灯して各 種商品等の宣伝や各種情報等を通行人等に知らせる手段として、広告塔が広く知 られている。このような広告塔には、広告塔に取り付けた広告体（看板）等を電 灯で照らしたり、あるいは動くネオン等によって宣伝情報を流すものなど種々の 形態のものがある。また屋上等に固設した基台部分に対して回転するとともに、 その回転部分にネオン等を設けた回転広告塔等も知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、電力を使用して広告板を照らしたり、広告塔を回転させたりす るものは、定期的なメンテナンス等が必要となるほか、広告を照明したり、回転 するために多大の電力を消費することになり、コスト面で問題が多い。

【０００４】 そこで、本考案は、クリーンな自然エネルギーを用いて発電する風力発電、太 陽光発電を利用することにより、広告塔に設けた発光体を発光させ、この発光体 によって広告を照明できる新しい形の広告塔を提供することにより、上記問題点 を解決することを目的とする。

【０００５】 本考案の広告塔は、風力発電装置あるいは太陽光発電装置を塔体に一体に設け 、これらの発電装置からの電力を利用して塔体に取り付けた電光掲示板、広告パ ネル、広告板等を照明するようにしたものであり、例えば、毎日ある程度の風が 吹いているか、太陽からの光が得られる気候の地域であれば、風力発電機や太陽 電池による電力によって発光体を点灯させ、広告体を照明することができる。本 広告塔は自然エネルギーを活用するため特別な電力料金を必要とせず極めて経済 的であり、また、メンテナンスの必要性も少ないことから、維持管理費も少なく て済む。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案が採用した技術解決手段は、 塔体と、前記塔体に取り付けられ風力または太陽光の少なくとも一方のエネル ギーによって発電する発電装置と、前記発電装置からの電力によって発光する発 光体と、塔体に設けた広告体とを備えてなる広告塔であり、 前記太陽光発電装置は広告塔の上部に形成した傾斜面に太陽電池を備えてなる ことを特徴とする広告塔であり、 前記発光体は塔体に取り付けた広告体を表側から照明するようにしたことを特 徴とする広告塔であり、 前記発光体が街灯を兼ねたものであることを特徴とする広告塔であり、 前記塔体には広告体としてのパネルが取付けられており、このパネルの内側に 発光体が取付けられ、該発光体が前記発電装置からの電力により発光し、パネル を裏面から照明することを特徴とする広告塔であり、 塔体と、前記塔体に取り付けられ風力または太陽光の少なくとも一方のエネル ギーによって発電する発電装置と、前記発電装置からの電力によって発光する電 光掲示板とを備えてなる広告塔であり、 前記発電装置には蓄電用バッテリーが接続されていることを特徴とする広告塔 である。

【０００７】

【実施の形態】

以下本考案の好ましい実施の形態について説明する。 図１は本考案に係る第１実施形態としての広告塔の斜視図、図２は同広告塔の 正面図、図３は本考案に係る第２実施形態としての広告塔の正面図、図４は本考 案に係る第３実施形態としての広告塔の上部正面図および側面図、図５は第４実 施形態に係る広告塔の正面図である。

【０００８】 図１、図２を参照して第１実施形態を説明すると、この広告塔１は、略四角形 をした断面からなる縦長の直方体形状の塔体２を備えており、この塔体２の上部 に傾斜面３が形成され、そこに太陽電池パネル４が取り付られている。また塔体 の上部には風力発電装置５の風車５ａが取付けられている。塔体２の内部の適宜 箇所には、前記太陽電池４および風力発電装置５で発電した電力を蓄えておくこ とができるバッテリーが配置され、このバッテリーと前記太陽電池パネルおよび 風力発電装置とは図示せぬ電線を介して接続されている。

【０００９】 また、塔体２には周囲から目に付きやすい適宜位置に広告板６が取付けられて おり、広告板６の裏面（塔体の内部）には電球等の発光体（不図示）が取付けら れている。前記バッテリーと発光体とは電気的に接続され、図示せぬスイッチが ＯＮになるとバッテリーからの電力によって発光体が発光するようになっている 。なお、前記スイッチは塔体２に設けた照度センサー（不図示）からの信号によ り自動的にスイッチがＯＮになるもの、手動によってスイッチがＯＮとなるもの など、必要に応じて最適なスイッチを採用することができる。

【００１０】 上記広告塔では、手動あるいは自動によってスイッチがＯＮになると、太陽エ ネルギー、風力エネルギー等の自然エネルギーによって発電された電力が蓄えら れているバッテリーから発光体に電気が供給され、発光体が発光して広告板を照 明する。この結果、従来のように電力を供給するための電柱、電線等が不要とな りどこにでも照明付きの広告塔を立てることができる。また、自然エネルギーを 使用しているため、特別な電力料金を必要とせず極めて経済的であり、また、メ ンテナンスの必要性も少ないことから維持管理費も少なくて済ませることができ る。

【００１１】 次に本考案に係る第２実施形態としての広告塔を図３を参照して説明する。 この広告塔は、長方形をした板状の塔体２を備えており、この塔体の上部に支持 部材７を介して太陽電池パネル４が取り付られている。また塔体２の上部には風 力発電装置５の風車５ａが取付けられている。塔体２の周囲の適宜箇所には、前 記太陽電池および風力発電装置で発電した電力を蓄えておくことができるバッテ リーが配置され、このバッテリーと前記太陽電池パネルおよび風力発電装置とは 図示せぬ電線を介して接続されている。

【００１２】 また、塔体には周囲から目に付きやすい適宜位置に裏表に広告が記載された広 告板６が取付けられており、裏表の広告板６の上方には広告板を照明することが できるライト（発光体）８が取付けられている。前記バッテリーと発光体とは電 気的に接続され、図示せぬスイッチがＯＮになるとバッテリーからの電力によっ てライト８が付き、広告板６を照らすことができるようになっている。 上記広告塔では、手動あるいは自動によってスイッチがＯＮになると、太陽エ ネルギー、風力エネルギー等の自然エネルギーによって発電された電力が蓄えら れているバッテリーからライトに電気が供給され、ライト８が点灯して広告板を 照明することができる。

【００１３】 本考案に係る第３実施形態としての広告塔を図４を参照して説明する。 この広告塔の塔体２は、アングル等で組み立てられた長方形をしており、周囲か ら目に付きやすい適宜位置には表裏に広告が記載された広告板６が取り付けられ ている。この塔体の片側上部には風力発電装置５が取り付られており、塔体の周 囲の適宜箇所には、前記風力発電装置で発電した電力を蓄えておくことができる バッテリーが配置され、このバッテリーと前記風力発電装置とは図示せぬ電線を 介して接続されている。表側、裏側に取り付けられた広告板の間には広告板を照 明することができるライト（発光体）が取付けられている。前記バッテリーと発 光体とは電気的に接続され、図示せぬスイッチがＯＮになるとバッテリーからの 電力によってライトが付き、表裏の広告板を照らすことができるようになってい る。

【００１４】 本考案に係る第４実施形態としての広告塔を図３を参照して説明する。 この丸棒からなる塔体２を備えており、この塔体２の上部に支持部材７を介して 太陽電池パネル４が取り付られ、また塔体２の上部には風力発電装置５の風車が 取付けられている。塔体２の周囲の適宜箇所には、前記太陽電池および風力発電 装置で発電した電力を蓄えておくことができるバッテリーが配置され、このバッ テリーと前記太陽電池パネルおよび風力発電装置とは図示せぬ電線を介して接続 されている。また、塔体２には周囲から目に付きやすい適宜位置に電光掲示板９ が取付けられている。前記バッテリーと電光掲示板とは電気的に接続され、図示 せぬスイッチがＯＮになるとバッテリーからの電力によって電光掲示板が点灯し 、上方を流すことができるようになっている。この電光掲示板は、図示せぬコン ピュータ等と接続され、ニュースや天気予報等を流すことができるものでもよい 。

【００１５】 なお、上記各例では特に説明しなかったが、広告塔には操作盤が設けられ、こ の操作盤からの操作により、バッテリーへの蓄電状況を知ったり、あるいは蓄電 状況の制御を行うことができる。また、風力発電装置はプロペラ型のものに限ら ず、種々の形態の風車を使用することができ、また広告塔の形状も種々の形態の ものとすることができる。また、広告塔に設ける発光体は必要に応じて街灯と兼 用することも可能である。 さらに、本考案の精神または主要な特徴から逸脱することなく本考案は他の色 々な形で実施することができ、そのため、前述の実施例はあらゆる点で単なる例 示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、自然界に無限に存在し、自由に利用 可能な太陽光や風の自然エネルギーを利用して発電した電力を用いて広告塔の照 明に利用するようにしているため、特別なメンテナンスが不要で環境汚染の虞れ もなく、また何処にでも設置することができ、極めて経済的な広告塔とすること ができ、宣伝力の大きな広告塔とすることができる等の優れた効果を奏すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る第１実施形態としての広告塔の斜
視図である。

【図２】図１の広告塔の正面図である。

【図３】本考案に係る第２実施形態としての広告塔の正
面図である。

【図４】本考案に係る第３実施形態としての広告塔の上
部正面図および側面図である。

【図５】本考案に係る第４実施形態としての広告塔の正
面図である。

【符号の説明】

１ 広告塔 ２ 塔体 ３ 傾斜面 ４ 太陽電池 ５ 風力発電装置 ６ 広告板 ７ 支持部材 ８ ライト（発光体） ９ 電光掲示板

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 塔体と、前記塔体に取り付けられ風力ま
   たは太陽光の少なくとも一方のエネルギーによって発電
   する発電装置と、前記発電装置からの電力によって発光
   する発光体と、塔体に設けた広告体とを備えてなる広告
   塔。
2. 【請求項２】 前記太陽光による発電装置は広告塔の上
   部に形成した傾斜面に太陽電池を備えてなることを特徴
   とする請求項１に記載の広告塔。
3. 【請求項３】 前記発光体は塔体に取り付けた広告体を
   表側から照明するようにしたことを特徴とする請求項１
   または請求項２に記載の広告塔。
4. 【請求項４】 前記発光体が街灯を兼ねたものであるこ
   とを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれかに記載の
   広告塔。
5. 【請求項５】 前記塔体には広告体としてのパネルが取
   付けられており、このパネルの内側に発光体が取付けら
   れ、該発光体が前記発電装置からの電力により発光し、
   パネルを裏面から照明することを特徴とする請求項１ま
   たは請求項２に記載の広告塔。
6. 【請求項６】 塔体と、前記塔体に取り付けられ風力ま
   たは太陽光の少なくとも一方のエネルギーによって発電
   する発電装置と、前記発電装置からの電力によって発光
   する電光掲示板とを備えてなる広告塔。
7. 【請求項７】 前記発電装置には蓄電用バッテリーが接
   続されていることを特徴とする請求項１〜請求項６のい
   ずれかに記載の広告塔。