JP3075740U - 食肉加工の搬送レールの掛け替えシステム装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は、食肉加工処理の懸垂方式でのシ
ャクルチェーンとチェーンフックの掛け換えをスムーズ
に行える様にし、加工処理能力及び作業効率が上げ、し
いては安全及び衛生管理の面で優れた装置に関するもの
である。 【解決手段】 屠体を放血作業した後、シャックルチェ
ーン用搬送レール（３）で第１足に掛けたシャックルチ
ェーン（１）が自動で送られる。屠体の第２足の加工処
理の終了後に、チェーンフック用搬送レール（４）から
チェーンフック（２）が下降してきて、加工作業した第
２足に掛ける。次に第２足目に掛けたチェーンフック
（２）が上昇すると相前後して、第１足に掛けたシャッ
クルチェーン（１）が下降し取り外したのち、第１足の
加工処理を行う。更に処理作業後第１足にマタガリ
（６）を掛けて、チェーンフック（２）が下降し緩んだ
時外し、第２足にマタガリ（６）を掛けてマタガリ用搬
送レール（５）で次の加工へと自動搬送する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、食肉加工処理に於ける懸垂方式の搬送用レールに加工処理内 容により勾配をつけることで、加工作業の効率化及び作業労力の軽減をもた らし、しいては安全及び衛生面で優れた効果を得られる。

【０００２】

【従来の技術】

従来の加工処理方式は、屠体をシャックルチェーンから外し、作業コンベ ア台の上に降ろして加工処理し、再度シャックルチェーンに掛けて次の加工 処理に送って行く方式と、第１足にシャックルチェーンを掛けたまま作業員 が上下移動しながら屠体の加工処理を行い、次に第２足にチェーンフックを 掛け直し順次加工処理を進めて行く。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の方法では、作業台の上に毎回屠体を降ろして処理作業を行う為、屠 体に直接触れた手でシャックルチェーンを触り、ナイフケースを腰に巻いた 中腰の状態で作業している。これらは衛生管理及び品質管理上問題があり、 又作業員の過度の労働を伴い危険性も高かった。 尚懸垂方式の場合でも、シャックルチェーンを片足に掛けてまま屠体を処 理する為、シャックルチェーンの高さが高く、電動ホイストで作業員が上下 移動して、屠体の処理及び掛け替えを行わなければならず、本来の加工処理 作業に要する時間より、電動ホイストの作業等に時間を費やすので、作業効 率・生産性に問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

いま、その構成を説明すると （イ）シャックルチェーン（１）に第１足を吊るしてシャックルチェーン用 搬送レール（３）で送られて来た屠体の、第２足の切断及び皮剥離作 業終了後に、シャックルチェーン（１）が緩むようにシャックルチェ ーン用搬送レール（３）を下降させる。 （ロ）第２足の切断及び皮剥離作業終了後に、チェーンフック用搬送レール （４）を下降させチェーンフック（２）を緩ませて第２足に掛け、そ の後上昇させる。次の工程で第１足の切断及び皮剥離作業を終了後に 第２足のチェーンフック（２）が緩む様に再度チェーンフック用搬送 レール（４）を下降させ第２足のチェーンフック（２）を外し、その 後上昇させる。 （ハ）第１足の切断及び皮剥離作業が終了した後、マタガリ（６）を掛け、 次の加工処理工程に屠体が送られる様にマタガリ用搬送レール（５） をチェーンフック用搬送レール（４）の隣に取り付ける。 以上の如く構成された、食肉加工の搬送レールの掛け替えシステム装置で ある。

【０００５】

【作用】

本考案は、以上のような構造であるからこれを使用する際は、シャックル チェーンに第１足を掛けて屠体を搬送用レールで送り、第２足を切断・皮剥 離の各処理が終了した後、別の自動搬送用レールが下降しチェーンフックが 作業員の手元に下りて来、処理した第２足に掛ける。それが上昇するのと交 差して第１足を掛けたシャックルチェーンが搬送用レールの下降に伴い、作 業員の手元に降りてくる。そこでシャックルチェーンを外し、第１足切断・ 皮剥離の各処理を行う。 第１足及び第２足共処理が済んだら、マタガリを第１足に掛けると相前後 して、第２足を掛けたチェーンフックが搬送用レールの下降に伴い緩むので 第２足を外して、マタガリを第２足にも掛けて搬送用レールで各解体処理作 業へと送られて行く。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の詳細を図示実施例で説明する。 第１図は各搬送レールの掛け替えシステム装置の平面図である。 電撃装置で仮死状態の屠体を放血作業した後、第１足に掛けられたシャッ クルチェーン（１）が自動送りでシャックルチェーン用搬送レール（３）を 進んで行く。加工処理作業が終わり、第１足のシャックルチェーン（１）を を取り外した後、シャックルチェーン用搬送レール（３）上をシャックルチ ェーン（１）が自動送りで巡回する。 次に第２足に掛けるチェーンフック（２）を、自動送りするチェーンフッ ク用搬送レール（４）をシャックルチェーン用搬送レール（３）の隣に取り 付ける。これらも又チェーンフック用搬送レール（４）上をチェーンフック （２）が巡回するようになっている。 更に第１足の加工処理終了と相前後して、マタガリ（６）を掛けて自動搬 送するマタガリ用搬送レール（５）をチェーンフック用搬送レール（４）の 横に取り付け、次の加工処理へと送る。 以下、具体的な使用例を説明する。 第２図は各搬送レールの掛け替えシステム装置の側面図である。 電撃装置で仮死状態の屠体を放血作業した後、第１足に掛けられたシャッ クルチェーン（１）が自動送りでシャックルチェーン用搬送レール（３）を 進む。屠体の第２足の切断及び皮剥離作業の終了後に、チェーンフック用搬 送レール（４）が下降しチェーンフック（２）が緩む、そこで加工作業した 第２足を引っ掛ける。 次に第２足を掛けたチェーンフック（２）がチェーンフック用搬送レール （４）と共に上昇すると第１足に掛けたシャックルチェーン（１）がシャッ クルチェーン用搬送レール（３）の下降に伴い緩むので第１足を取り外した 後、第１足の切断及び皮剥離作業を行う。 更に処理作業後、第１足にマタガリ（６）を掛け、チェーンフック用搬送 レール（４）が下降しチェーンフック（２）が緩んだ時第２足を外し、第２ 足にマタガリ（６）を掛けてマタガリ用搬送レール（５）で次の加工工程へ と自動搬送する。

【０００７】

【考案の効果】

したがって、食肉加工処理のシャックルチェーンとチェーンフックの搬送 用レールを各加工工程の処理内容によって高低を設けて、加工処理後のシャ ックルチェーンとチェーンフックの掛け外しをスムーズに行う事により、加 工処理能力及び作業効率が向上し、安全管理・衛生管理の面が優れると同時 に生産性の向上をも計る装置に関するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】各搬送レールの掛け替えシステム装置の平面図

【図２】各搬送レールの掛け替えシステム装置の側面図

【符号の説明】

１ シャックルチェーン ２ チェーンフック ３ シャックルチェーン用搬送レール ４ チェーンフック用搬送レール ５ マタガリ用搬送レール ６ マタガリ

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年９月１３日（２０００．９．１
３）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）シャックルチェーン（１）に第１足
   を吊るしてシャックルチェーン用搬送レール（３）で送
   られて来た屠体の、第２足の切断及び皮剥離作業終了後
   に、シャックルチェーン（１）が緩むようにシャックル
   チェーン用搬送レール（３）を下降させる。 （ロ）第２足の切断及び皮剥離作業終了後に、チェーン
   フック用搬送レール（４）を下降させチェーンフック
   （２）を緩ませて第２足に掛け、その後上昇させる。次
   の工程で第１足の切断及び皮剥離作業を終了後に第２足
   のチェーンフック（２）が緩む様に再度チェーンフック
   用搬送レール（４）を下降させ第２足のチェーンフック
   （２）を外し、その後上昇させる。 （ハ）第１足の切断及び皮剥離作業が終了した後、マタ
   ガリ（６）を掛け、次の加工処理工程に屠体が送られる
   様にマタガリ用搬送レール（５）をチェーンフック用搬
   送レール（４）の隣に取り付ける。 以上の如く構成された、食肉加工の搬送レールの掛け替
   えシステム装置