JP3075315B2 - 顕微鏡システム - Google Patents
顕微鏡システムInfo
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Description
り、特に、バーコードを用いて試料情報を管理するのに
好適な顕微鏡システムに関する。
テージ挿入や、顕微鏡操作及び検体識別等を自動化した
自動顕微鏡装置(システム)に於いて、バーコードを利
用したものが知られている。
71018号公報に開示されている。この公報に開示さ
れている装置では、スライドガラスの一部に試料番号を
示すバーコードを付けておき、顕微鏡観察用のテレビジ
ョンカメラとは別に、この試料番号を読み取る専用の試
料番号読み取り用テレビジョンカメラを設け、この試料
番号読み取り用テレビジョンカメラによりバーコードを
撮像し、その撮像したバーコードから試料番号を読み取
り、カラーモニタに表示している。
めの手段として試料番号のみが印刷されている。そし
て、その標本に関する各種の情報は自動顕微鏡装置に備
えられた外部記憶装置(例えば、磁気ディスク装置,フ
ロッピーディスク装置,等)に蓄えられており、上記バ
ーコード化された試料番号は、情報処理装置がこの外部
記憶装置から、その標本に関する情報を検索等を行うた
めのキー(ID)として用いられるようになっている。
IDであるバーコードとそれに対応する情報の本体とは
別々に管理しているので、例えば医学界で一般的に行わ
れている標本の貸し借りの際等には、標本とそれに対応
した情報を格納したフロッピーディスク等の情報記憶媒
体の同時受け渡しが不可欠であり、情報管理が煩雑にな
るという問題がある。また、バーコードを読み取るため
に専用のテレビジョンカメラを設けているため、顕微鏡
システムが大形になり、システムコストが高くなるとい
う問題がある。
で、バーコード読み取り専用のテレビジョンカメラを設
けることなく、バーコード読み取りを可能とし、標本と
その標本に関する情報との一体管理が行え、システムコ
ストの低減が図れる顕微鏡システムを提供することを目
的とする。
に、本発明の顕微鏡システムは、顕微鏡と、この顕微鏡
のステージ上に載せた顕微鏡標本を写し出す顕微鏡観察
用のテレビジョンカメラと、このテレビジョンカメラか
らの映像信号を表示するテレビジョンモニタとを有する
顕微鏡システムであって、前記顕微鏡標本に試料に関す
る試料情報を符号化した2次元バーコードの形成された
2次元バーコードラベルを貼付しておき、前記2次元バ
ーコードの読み取り用の撮像レンズとして顕微鏡の観察
用対物レンズを用い、前記対物レンズを透過した前記2
次元バーコードを前記テレビジョンカメラにより撮像
し、その情報をデコードして、前記テレビジョンモニタ
に表示するよう構成したことを特徴とするものである。
方法,作成日,患者年齢,患者性別,臓器名称,診断名
称,診断所見を有し、また前記2次元バーコードラベル
は、前記顕微鏡が透過照明方式のものである場合には透
明のものを使用し、前記顕微鏡が落射照明方式のもので
ある場合には不透明のものを使用する。
鏡標本に試料に関する試料情報を符号化した2次元バー
コードの形成された2次元バーコードラベルを貼付して
おき、この2次元バーコードの読み取り用の撮像レンズ
として顕微鏡の観察用対物レンズを用い、この対物レン
ズを透過した2次元バーコードをテレビジョンカメラに
より撮像し、その情報をデコードして、テレビジョンモ
ニタに表示するよう構成したので、バーコード読み取り
専用のテレビジョンカメラが不要となるので、システム
が小形になり、システムのコスト低減を図れる。また、
標本に関する試料情報を2次元バーコードラベル上に形
成し、それを標本に貼付したことにより、情報管理の一
体化ができ、管理が簡単になる。
明する。図1の(A)はその構成を示すブロック図で、
同図に於いて符号10は透過照明方式の生物顕微鏡であ
る。この顕微鏡10のステージ12上には、顕微鏡標本
14が載置される。
すように、スライドグラス16上に試料18を載せ、そ
の上にカバーグラス20が載せられたものである。この
標本14はさらに、スライドグラス16の表面又は裏面
に2次元バーコードを印刷した透明なラベル22が貼付
されており、そのラベル22上には保護のための透明な
シール24が貼付されている。
は、顕微鏡10が透過照明方式のものであるためであ
り、顕微鏡10として落射照明方式のものを採用する場
合には、不透明なものを使用する。
いたバーコードは、1次元バーコードであり、縦10m
m×横30mm程度の領域に10文字程度の記録密度し
かとれず、その物体の識別情報程度しか利用できなかっ
た。このため、その標本に関する情報は別に持たざるを
得なかった。これに対して、2次元バーコードは50m
m四方の領域に2000文字もの情報が記録可能であ
る。
14に応用すると、その記録領域は25mm四方程度に
限定されるが、ここに500文字の情報を記録できる。
また、2次元バーコードにはエラー訂正機能も持つこと
ができ、システムの信頼性を高いものとすることができ
る。
病理検査標本に関する情報(500文字)のフォーマッ
トの例を図2に示す。同図に示すように、2次元バーコ
ード化することにより、標本に関する情報として、標本
管理番号,染色方法,標本作成日,患者年齢,患者性
別,臓器名称,診断名称,診断所見,等の多数の情報を
標本14自体に載せることができる。
は、ステージ12上に置かれた標本14の2次元バーコ
ード部分をテレビジョン(TV)カメラ28に結像す
る。このTVカメラ28は、TVカメラ制御装置30に
より制御される。フレームメモリ32は、TVカメラ制
御装置30からの映像信号を記憶し、2値化する。2次
元バーコードデコーダ部34は、フレームメモリ32に
記憶された2値化映像信号を解読する。この解読作業
は、CPU36により制御される。
を記憶し、映像信号に変換する。映像信号切り替え重畳
回路40は、上記TVカメラ制御装置30から直接送ら
れてくる映像信号とビデオメモリ38から送られてくる
文字情報映像信号の切り替え又はそれらの重ね合せを行
い、TVモニタ42に表示させる。
に使用される。メモリ46は、キーボード44から入力
された文字情報を一時記憶する。2次元バーコードエン
コーダ部48は、メモリ46に記憶された標本情報を2
次元バーコード情報に符号化し、印刷装置50はこの2
次元バーコードを印刷することにより2次元バーコード
ラベル22を作成する。
の動作を説明する。まず、標本14の2次元バーコード
を光学的に読み取り、標本に関する図2のような内容を
TVモニタ42に表示する動作を説明する。
12上に於かれた顕微鏡標本14の2次元バーコード部
分の像は、低倍、例えば1倍の対物レンズ26により、
TVカメラ28に結像される。TVカメラ制御装置30
は、TVカメラ28を制御し、映像信号を送出する。こ
の映像信号は、フレームメモリ32に入力され、ここで
2値化される。この2値化された映像信号は、2次元バ
ーコードデコーダ部34に送られる。この2次元バーコ
ードデコーダ部34に於ける解読作業は、CPU36に
より制御されており、解読された標本情報はビデオメモ
リ38に送られて、ここで映像信号に変換される。
メラ制御装置30から直接送られてくる映像信号とビデ
オメモリ38から送られてくる文字情報映像信号の切り
替え又はそれら映像信号と文字情報映像信号の重ね合せ
をして、TVモニタ42に送り、TVモニタ42はそれ
を表示する。
は、TVカメラ28により撮像された試料18の映像を
TVモニタ42に表示させるときは、TVカメラ制御装
置30から直接送られてくる映像信号をTVモニタ42
に送出する。
解読された標本情報をTVモニタ42に表示する場合に
は、上記TVカメラ制御装置30からの映像信号の代わ
りに、ビデオメモリ38からの文字情報映像信号をTV
モニタ42に送出する。図3にこの場合のTVモニタ4
2の画像表示例を示す。
者を一つの画面に合成表示することが必要な場合には、
TVカメラ制御装置30からの映像信号とビデオメモリ
38からの文字情報映像信号を重ね合せて、TVモニタ
42に送出する。
明する。キーボード44から入力された文字情報は、C
PU36を経由して、一時、メモリ46に記憶される。
ここで、特に図示はしていないが、上記TVモニタ42
とは別にCPU36からの各種データを表示する表示装
置(例えば、CRTディスプレイ)が設けられており、
その表示を見ながら、キーボード44からの入力データ
の編集が可能なように構成されている。つまり、周知の
エディタやワードプロセッサと同様にして、入力データ
の編集を行うことができる。そして、編集が完了された
標本情報は、2次元バーコードエンコーダ48に送ら
れ、さらに印刷装置50を経て2次元バーコードラベル
22となる。
ドラベル22を、スライドグラス16の表面又は裏面に
貼り、2次元バーコードの保護のために、透明な保護層
(シール24)をラベルに重ねることにより、顕微鏡標
本14が作成される。なお、この際、2次元バーコード
ラベル22の印刷面に透明又は不透明な接着剤を塗布
し、バーコード面をスライドグラス16側にして貼付
け、2次元バーコードラベルの保護層とラベルを同一の
ものとすることも可能である。このように、この実施例
に於いては、顕微鏡標本の表面又は裏面に試料に関する
試料情報を2次元バーコードで符号化した2次元バーコ
ードラベルを貼付しておき、この2次元バーコードの読
み取り用の撮像レンズとして観察用の対物レンズを用
い、この対物レンズを透過した2次元バーコードをTV
カメラにより撮像し、その情報をデコードし、TVモニ
タに表示するよう構成したので、バーコード読み取り専
用のTVカメラが不要となるので、システムが小形にな
り、システムのコスト低減を図れる。また、標本と標本
に関する試料情報とを2次元バーコードに印刷し、スラ
イドガラスに貼付したことにより、情報管理の一体化が
でき、管理が簡単になる。
コード印刷機能を併せ持つものとして説明したが、2次
元バーコード印刷機能は、本顕微鏡システムとは別の装
置により実現しても良いことは勿論である。換言すれ
ば、本顕微鏡システムは、少なくとも顕微鏡標本の2次
元バーコードを光学的に読み取り、標本に関する内容を
TVモニタに表示する機能を持つものである。
バーコード読み取り専用のテレビジョンカメラを設ける
ことなく、バーコード読み取りが可能となり、標本とそ
の標本に関する情報との一体管理が行えるようになり、
システムコストの低減が図れる顕微鏡システムを提供す
ることができる。
ブロック図であり、(B)は顕微鏡標本の正面図であ
る。
関する情報のフォーマットの例を示す図である。
情報のTVモニタの画像表示例を示す図である。
…顕微鏡標本、16…スライドグラス、18…試料、2
0…カバーグラス、22…透明2次元バーコードラベ
ル、24…透明シール、26…対物レンズ、28…テレ
ビジョン(TV)カメラ、30…TVカメラ制御装置、
32…フレームメモリ、34…2次元バーコードデコー
ダ部、36…CPU、38…ビデオメモリ、40…映像
信号切り替え重畳回路、42…TVモニタ、44…キー
ボード、46…メモリ、48…2次元バーコードエンコ
ーダ部、50…印刷装置。
Claims (1)
- 【請求項1】 顕微鏡と、この顕微鏡のステージ上に載
せた顕微鏡標本を写し出す顕微鏡観察用のテレビジョン
カメラと、このテレビジョンカメラからの映像信号を表
示するテレビジョンモニタとを有する顕微鏡システムに
於いて、 前記顕微鏡標本に試料に関する試料情報を符号化した2
次元バーコードの形成された2次元バーコードラベルを
貼付しておき、 前記2次元バーコードの読み取り用の撮像レンズとして
顕微鏡の観察用対物レンズを用い、 前記対物レンズを透過した前記2次元バーコードを前記
テレビジョンカメラにより撮像し、その情報をデコード
して、前記テレビジョンモニタに表示するよう構成した
ことを特徴とする顕微鏡システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04021007A JP3075315B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 顕微鏡システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04021007A JP3075315B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 顕微鏡システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05215969A JPH05215969A (ja) | 1993-08-27 |
JP3075315B2 true JP3075315B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=12043019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04021007A Expired - Lifetime JP3075315B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 顕微鏡システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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-
1992
- 1992-02-06 JP JP04021007A patent/JP3075315B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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