JP3075255U

JP3075255U - 静脈内点滴注射保護カバー

Info

Publication number: JP3075255U
Application number: JP2000000968U
Authority: JP
Inventors: 達也東
Original assignee: 達也東
Priority date: 2000-01-18
Filing date: 2000-01-18
Publication date: 2001-02-16
Anticipated expiration: 2006-01-18

Abstract

(57)【要約】【課題】静脈内点滴注射処置における注射部位のカテー
テル及び注射針の処置は、医療機関によって異なり、薬
液注入用チューブをＵ字状に湾曲させず、直線状にクラ
ンプ及び輸液バッグ方向にチューブを処置する場合があ
り、本考案は、どちらの処置にも対応出来る有効な静脈
内点滴注射保護カバーを開発すること、及び、本考案の
静脈内点滴注射保護カバーを活用して、医療ミス要因の
一つである異型輸血の事故を未然に防止する手段を課題
とする。【解決手段】静脈内点滴注射カバーの一端に薬液用チュ
ーブを通す凹部４を周設し形成した先端２を構成する静
脈内点滴注射保護カバー１及び、静脈内点滴注射保護カ
バー１に、血液型の表現型文字または、色彩、又は、血
液型の表現型色彩文字を表示する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は医療に重要な静脈内点滴注射部位の保護に関するものであり、登録実用新案第３０６２２３７号の改良案である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の医療における静脈内点滴注射は、通常、薬液容器から静脈点滴注射用セットの調整弁のクランプを調整して薬液を静脈針より静脈内に注入する処置を行う。注射部位は全身の表在静脈で、前腕、手背、鎖骨下頸部、大腿部等、その他、皮下を切開し静脈へ注射針を挿入する方法があり、絆創膏止めすることが通常である。また、通常において、静脈内点滴注射法は、注射液量が５０ｍ^２ｌ以上の場合など液量が多く、長時間の処置が必要である。この場合において、登録実用新案第３０６２２３７号の静脈内点滴注射カバーを使用することは、次の点で有効であった。当該、静脈内点滴注射カバーは、長時間の注射処置のため患者の体位移動に伴い無意識な注射針の脱落、静脈針刺入部の移動、カテーテルの固定不良、輸液もれ等の発生を未然に防止し、病気治療中の精神的疲労を軽減するのに非常に役だっものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、静脈内点滴注射処置は、静脈注射における注射部位にカテーテル及び注射針の処置が、医療機関によって異なり、注入用チューブをＵ字状に湾曲させず、直線状にクランプ及び輸液バッグ方向に注入用チューブを処置する場合がある。この処置に対して、登録実用新案第３０６２２３７号の静脈内点滴注射カバーは、開口部が患者方向ではなく外側に開く事で身辺の障害物に接触し易くなる等、折角設けた円形部先端が役立たずになり、使用に不便である。本考案は、これらの障害を軽減し、注入用チューブがＵ字状や直線状に処置された場合、どちらの処置にも対応出来、治療に影響を与えない為になされたものであり、この両方の処置に有効な静脈内点滴注射保護カバーを提供することを目的としている。次に、本考案の静脈内点滴注射保護カバーを活用して、医療ミス要因の一つである、異型輸血の事故を未然に防止する手段を課題とする。異型輸血とは、受血者の血液型と異なった型の血液が輸血され、ＡＢＯ式血液型の場合は、Ａ型にＢ型を輸血した場合、その逆の場合、Ｏ型にＡ型、Ｂ型、ＡＢ型を輸血した場合などがある。また、ＡＢＯ式の血液型が同じてもＲｈ因子（＋−）が異なれば異型輸血となる。本考案の課題は、各種の血液型を表示した点滴注射保護カバーを作成し、血液型判定法、交差適合試験等により判定された個々の血液型の患者に使用することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を達成するために本考案は、以下の構成からなっている。静脈内点滴注射処置における注射部位を上部から覆い、注射針及びカテーテル挿入部位を保護し、外部からの接触による圧力や誤動作により、保護カバーが容易に変形し注射針等に不用な圧力を加えない形態の登録実用新案第３０６２２３７号の静脈内点滴注射カバーの一端に薬液用チューブを通す凹部を周設した。また、異型輸血防止の手段として、点滴注射カバー上部にＡＢＯ式血液型及びＲｈ（＋−）血液型等の文字または、色プレート、ラベル等を表示した。本考案は以上の構成からなっている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、実施例について図面を参照して説明する。図１に示す様に、本考案の静脈内点滴保護カバー１は、カテーテルのチューブ３を通す為、円弧形の先端２に覆設する半円形の凹部４を形成し、保護カバー全体が逆Ｕ字型で内部は空洞で構成する。上部に通気孔５を多数設け、テーピング部６を構成する。静脈内点滴注射処置において、静脈注射における注射部位にカテーテル及び注射針を処置した場合、本考案を使用することで、注入用チューブをＵ字状に湾曲させず、静脈内点滴保護カバーの凹部４を通すことにより、直線状にクランプ及び輸液バッグ方向に注入用チューブを処置することが出来る。その為、容易で早い治療処置が可能である。

【０００６】

【実施例】

図１及び図２に示す様に、図１で述べたと同様の静脈内点滴注射保護カバー１上部に、異型輸血防止の手段として、例えば、ＡＢＯ式血液型の表現型としてＡ型、Ｂ型、Ｏ型、ＡＢ型等を表示する。また、Ｒｈ式血液型としてＲｈ（＋）型、Ｒｈ（−）型血液、又は、自己血などの血液型の文字８又は表現型色彩文字、色プレート９、ラベル１２、等を表示した静脈内点滴注射保護カバー１である。この血液型の文字８を設けることにより，輸血血液の間違いを最小限に防ぐことが可能である。また、これらを処置する薬剤に応用し、処方薬剤の誤謬を未然に防止することもできる。

【０００７】

【実施例】

また、図１は、図３に示す血液型プレート９下部に先端が丸い突起１０を設け、図２に示す静脈内点滴注射保護カバー１に穿設した孔１１に突起１０を嵌合した実施例である。このプレート９を使用して、多種類の血液型の点滴注射保護カバーを作成せずにすみ、安価な静脈内点滴注射保護カバーの提供が可能である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏す。医療における静脈内点滴注射処置は、医療にとって欠くことのできない処方である。その為にも容易に敏速で且つ、安全でなければならない。特に、治療中の患者への負担を少なくすることが望まれる。また、注射液量が多く長時間の装着が必要であり、患者の体位移動に伴う不慮の事態を防止することが医療現場に求められる。本考案の静脈内点滴注射保護カバーを提供することにより、点滴注射の事故を軽減し、容易で早い処置が実現すると共に、異型血液輸血の事故にもチェック機能を果たし役立つことが期待される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の斜視図

【図２】本考案実施例の斜視図

【図３】本考案実施例の斜視図

【符号の説明】

１静脈内点滴保護カバー２先端３チューブ４凹部５通気孔６テーピング部７注射針８血液型の文字９プレート１０突起１１孔１２ラベル

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年４月１９日（２０００．４．１
９）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項２】静脈内点滴注射保護カバー１に、血液型
の文字８または、プレート９又は、ラベル１２を表示し
た静脈内点滴注射保護カバー１。

【手続補正書】

【提出日】平成１２年８月２４日（２０００．８．２
４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】凹部４を形成した先端２を構成する静脈
内点滴注射保護カバー１。
【請求項２】静脈内点滴注射保護カバー１に、血液型
の表現型文字または、色彩、又は、血液型の表現型色彩
文字を表示した静脈内点滴注射保護カバー１。