JP3075120B2 - 球発射装置 - Google Patents

球発射装置

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JP3075120B2
JP3075120B2 JP07007411A JP741195A JP3075120B2 JP 3075120 B2 JP3075120 B2 JP 3075120B2 JP 07007411 A JP07007411 A JP 07007411A JP 741195 A JP741195 A JP 741195A JP 3075120 B2 JP3075120 B2 JP 3075120B2
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博之 春日井
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパチンコ器等の球発射装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の球発射装置は、球発射器と、この
球発射器から発射された球を案内するレールとを有し前
記球発射器は、モータと、このモータにより駆動され、
球を打撃するレバーとにより構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において問題
となるのは、球発射器が大型化してしまうということで
あった。
【0004】すなわち、レバーはモータの外周にて回動
する構成となるので、レバーの回動空間が必要となり、
必然的に大型化してしまうのであった。
【0005】そこで本発明は小型化を図ることを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、球発射器と、この球発射器から発射
された球を外方に導くレールとを備え、前記球発射器
は、ギャップを形成したC字状のコアと、このコアに装
着されたコイルとを有し、前記レールの一端側を前記ギ
ャップを通過して挿入し、ギャップ部を形成する磁極の
一方を前記レールの一端側へ移動させることにより、両
磁極間を斜めに対向させ、前記レールの一端側へ球供給
器から球を供給するものである。
【0007】
【作用】以上の構成とすれば、レールの一端側に球供給
器から球を供給すればコアのギャップ部に働く磁力で球
はレールの他端側に発射されることとなり、この構成の
場合には従来の発射用レバーの回動空間が不要となり、
しかも本来遊休空間となるコアの内部にレールの一端を
挿入してその部分で球供給器から球を供給しているの
で、小型化が図れる。
【0008】またギャップ部におけるコアの両端を斜め
に対向させているので、コアの一端は球供給器からレー
ルの一端側へ供給された球に近付くことになり、その結
果として球に対する初期磁力を強くすることができ、ま
た対向する両端のコアの中点部分までが球に吸引力を与
えて加速することとなるのであるが、それまでの加速路
は十分確保できるとともに、この中点部分までは吸引力
が徐々に強くなって効率的な加速が行えることとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1において、1は磁性体からなる
パチンコ玉などの球である。2,3は磁力を発生させる
ための第1,第2の電磁石で、夫々第1,第2の駆動コ
イル(以下コイルという)2a,3aを有し、これらの
第1,第2のコイル2a,3aへの通電電流値は制御器
4を介して制御される。5は高透磁率の磁心材料からな
る略C字状をしたコアで、第1,第2の電磁石2,3の
磁路を形成している。またコア5のギャップ部における
両端、つまり第1,第2の電磁石2,3の対向する磁極
2bはS極、3bはN極と異なるようになっている。6
は非磁性体からなるレールで、球1を円滑に定められた
方向に打ち出すべく、上記対向する磁極2b,3b間の
ギャップを貫通し、その一端側がC字状のコア5の内部
へ、また他端側がコア5外へ引き出されている。7は遊
技者が操作するハンドルで、機械的に連動された角度セ
ンサ8によりその回転角を制御器4に伝え、その回転角
が大きければ第1,第2のコイル2a,3aへの通電電
流値を増加させるようになっている。
【0010】つまり、このような構成でハンドル7を介
して角度センサ8を遊技者(操作者)が所定角度回転さ
せると、その回転角度に応じた信号が制御器4に伝達さ
れ、その信号に基づいて制御器4から第1,第2のコイ
ル2a,3aへの通電量が決められる。この通電によっ
て第1,第2の電磁石2,3に磁力が発生し、これによ
り第2の電磁石3の磁極3bから第1の電磁石2の磁極
2bに磁束が流れ、これにより図2のa線のごとく磁界
が発生する。これによりレール6の一端側へ図1のごと
く球供給器から1個ずつ供給された球1には図2のb線
のごとく吸引力が働く。この結果球1はレール6上を磁
極2b,3b間に向けて走行し、球1が磁極2b,3b
の中心部まできたときに得られる第1,第2のコイル2
a,3aへの通電電流(あるいは電圧)の減少に続く増
加のあった時点を検出部13で検出し、この信号を検出
部13から制御器4に伝達し第1,第2のコイル2a,
3aへの通電電流を切断する。すると球1は慣性でレー
ル6上を図1の左方へ走行し、発射されることになる。
なお図2のcは球速、dは第1,第2のコイル2a,3
aへの通電電流を示す。
【0011】なお図1に示すものは一つのケースに全て
取付けられている。図3は駆動コイルに流れる駆動電流
波形であり、磁界中心点15から見た、球無し状態と、
球発射状態のそれぞれの波形を示す。この図のeに示す
ように、球発射状態においては磁界中心点15で電流の
減少に続く増加が見られる。
【0012】図4は本発明の球発射装置のブロック図で
ある。図4において操作部を構成する、ハンドル7は角
度センサ8以外にハンドル7に手を触れると閉成される
タッチセンサ9、ハンドル7を回転させると閉成される
起動スイッチ10が含まれている。
【0013】角度センサ8には制御器4を構成する電流
制御部11が接続され、この出力がコイル駆動部12に
供給される。
【0014】つまり、本実施例においては第1,第2の
コイル2a,3aには図2のdのごとくパルス電流が供
給されるのであるが、ハンドル7の回動量が多い程パル
ス電流は大きく、逆にパルス幅は小さくなる。
【0015】これは電流が大きいほど発射される球1の
初速が速くなるので、その分磁界を遮る球1が磁極2
b,3bの中心点15まで速く到達するために、第1,
第2のコイル2a,3aへの通電電流(あるいは電圧)
の減少に続く増加のあった時点e(図3に示す)が発射
後速く検出でき、この信号により通電電流を遮断するの
で、その分パルス幅が小さくなることとなる。従ってど
の電流値のときにも球1が磁極2b,3bの中点、つま
り図2のb線の略0点に到達した時点で電流を断つこと
となり、発射距離のバラツキは小さくなる。
【0016】図5はコイル駆動部12を示すもので、第
1,第2のコイル2a,3aは直列になっており、これ
に消磁用コンデンサ20が並列接続されている。
【0017】またこの並列接続体はダイオード21を介
してトランジスタ22のコレクタに接続されている。
【0018】トランジスタ22のベースには抵抗23と
スイッチ24と角度センサ8が接続されており、ハンド
ル7を大きく回動させれば角度センサ8の抵抗値が上昇
し、トランジスタ22のバイアスが高まりこれにより第
1,第2のコイル2a,3aへの電流値が多くなる。
【0019】検出部13はトランジスタ22のコレクタ
部とベース部への入力の抵抗23の前段の変化量を比較
入力し、第1,第2のコイル2a,3aへの通電電流
(あるいは電圧)の減少に続く増加のあった時点を検出
し、コイル駆動部12に伝達している。
【0020】高速スイッチング素子25は第1,第2の
コイル2a,3aへの通電電流(あるいは電圧)の減少
に続く増加のあった時点を検出しコイル駆動部12に伝
達された信号によりトランジスタ22を高速に切断する
ように構成されている。さらにトランジスタ22のエミ
ッタにも抵抗26が接続されており、このトランジスタ
22を用いた図4の構成により定電流回路が形成されて
いる。
【0021】つまり駆動コイル2a,3aは通電をくり
返すことにより発熱し、それにより抵抗値が高まり、電
流値が減少することとなるので、この発熱による抵抗値
上昇が起きても電流値が減少しないようにするために定
電流回路を設けているのである。
【0022】さて本実施例においては図1において磁極
3bを球1側へ移動させ、磁極2bとは斜めに対向させ
るようにしている。つまりギャップ部におけるコア5の
両端の磁極2b,3bを斜めに対向させているので、コ
ア5の一端の磁極3bは球供給器からレール6の一端側
へ供給された球1に近付くこととなり、その結果として
球1に対する磁極3bの初期磁力を強くすることがで
き、また上記のごとく対向する磁極2b,3bの中点部
分までが球1に吸引力を与えて加速することとなるので
あるが、それまでの加速路は十分確保できるとともに、
この中点部分までは吸引力が徐々に強くなって効率的な
加速が行えることとなる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、球発射器と、こ
の球発射器から発射された球を外方に導くレールとを備
え、前記球発射器は、ギャップを形成したC字状のコア
と、このコアに装着されたコイルとを有し、前記レール
の一端側を前記ギャップを通過して挿入し、ギャップ部
を形成する磁極の一方を前記レールの一端側へ移動させ
ることにより、両磁極間を斜めに対向させ、前記レール
の一端側へ球供給器から球を供給する構成としたもので
あり、以上の構成とすれば、レールの一端側に供給器か
ら球を供給すればコアのギャップ部に働く磁力で球はレ
ールの他端側に発射されることとなり、この場合には従
来の発射用レバーの回動空間が不要となり、しかも本来
遊休空間となるコアの内部にレールの一端を挿入してそ
の部分で球供給器から球を供給しているので、小型化が
図れる。
【0024】またコアのギャップ部におけるコアの両端
を斜めに対向させているので、コアの一端は球供給器か
らレールの一端側へ供給された球に近付くこととなり、
その結果として球に対する初期磁力を強くすることがで
き、また対向する両端のコアの中点部分までが球に吸引
力を与えて加速することとなるのであるが、それまでの
加速路は十分確保できるとともに、この中点部分までは
吸引力が徐々に強くなって効率的な加速が行えることと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1の磁界等を示す波形図
【図3】図1の駆動電流を示す波形図
【図4】図1の電気回路を示すブロック図
【図5】図1の検出部を中心に示した回路図
【符号の説明】
1 球 2a 第1のコイル 2b 磁極 3a 第2のコイル 3b 磁極 4 制御器 5 コア 6 レール 11 電流制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球発射器と、この球発射器から発射され
    た球を外方に導くレールとを備え、前記球発射器は、ギ
    ャップを形成したC字状のコアと、このコアに装着され
    たコイルとを有し、前記レールの一端側を前記ギャップ
    を通過して挿入し、ギャップ部を形成する磁極の一方を
    前記レールの一端側へ移動させることにより、両磁極間
    を斜めに対向させ、前記レールの一端側へ球供給器から
    球を供給する構成とした球発射装置。
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