JP3074814U - マッサージ兼用上肢筋鍛錬具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の手持ち具で身体のマッサージと上肢の
鍛錬とを実現することと、身体に優しくフィットするマ
ッサージ兼用の上肢筋鍛錬具を安価に得ること。 【解決手段】ゴム製可撓柱体１の両端にほぼ球面をなす
グリップ２を設けるとともに、これら各グリップ２の周
面に多数の突起３を分散突設した。また、ゴム製可撓柱
体１の両端にほぼ球面をなすグリップ２を設けるととも
に、これら各グリップ２の周面に多数の突起３を分散突
設し、かつ、前記柱体１の中央付近に二つの突環４を平
行または、これら突環４の一部がそれぞれ前記グリップ
２に向くように傾けて左右対称的に突設してもよく、さ
らに、前記可撓柱体１の両端に前記グリップ２を一体形
成してもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、身体の所謂『つぼ』や他の部位のマッサージができると共に、手首 や腕など上肢部位の筋肉や関節の鍛錬も可能なマッサージ兼用の上肢筋鍛錬具に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

手持ちのマッサージ具としては、従来、ローラやコロを用いて身体の所謂『つ ぼ』を摩ったり、圧迫して揉み解ぐすものとか、ゴム球を有する板バネや硬い棒 、木製や竹製の所謂『孫の手』の他端に設けた叩打部で身体の『つぼ』部を叩く ものなどが古くから存在している。 また、腕など上肢筋や上肢関節を鍛える手持ち鍛錬具としては、コイルスプリ ングやゴム紐を用いた『エキスパンダー』や、重量物としての『バーベル』とか 『鉄アレー』などが有る。 さらに、手首を鍛える道具としては、握力計式の握持鍛錬具や吊り輪などが有 り、掌の刺激具としては、『胡桃の実』やこれを模したものなどが太古の昔から 存在している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記した従来の技術は、何れを採ってみても、上記各種の道具毎に身体の揉み 解ぐしにはマッサージ具、上肢の関節や筋肉を鍛えるには上肢鍛錬具というよう に各用途毎に分離独立した固有の専用具であったので、一つの道具でマッサージ 具と筋肉鍛錬具とを兼用できず、不便であるし、不経済でもあるという問題点が 有った。 また、金属を用いたものは重く、怪我をし易く身体に対し厳しい存在であった 。

【０００４】 この考案は、前記した各問題点を除去するために、単一の手持ち具で身体のマ ッサージと上肢の鍛錬とを可能とすることと、身体に優しく、良くフィットする マッサージ兼用の上肢筋鍛錬具を安価に得ることとを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記したこの考案の目的は、ゴム製可撓柱体の両端にほぼ球面をなすグリップ を設けるとともに、これら各グリップの周面に多数の突起を分散突設したことで 達成でき、また、ゴム製可撓柱体の両端にほぼ球面をなすグリップを設けるとと もに、これら各グリップの周面に多数の突起を分散突設し、かつ、前記柱体の中 央付近に二つの突環を平行または、これら突環の一部がそれぞれ前記グリップに 向くように傾けて左右対称的に突設したことでも達成できた。 なお、前記可撓柱体の両端に前記グリップを一体形成してもよい。

【０００６】

【考案の実施の形態】

先ず、この考案の基本形態は、図１、図２に示すように、合成ゴムや天然ゴム 等のゴム材で例えば長さ１８cm、直径２５mm程度の円柱状または角柱状に成形し た可撓柱体１の両端に図１のように高さ３mm程の多数の突起３を分散突設した直 径３５mm程度のほぼ球または多面体状のゴム製などのグリップ（握り持ち部）２ を後嵌めまたは柱体１と一体成形により設けることで、この考案による図２に示 すようなマッサージ兼用上肢筋鍛錬具を構成できるが、可撓柱体１の硬度と弾性 係数とは、ゴム添加物を増減させるなどの周知手段で適宜定め、ゴム成形する。

【０００７】 そして、これを使用するには、図１のように、使用者Ｍの腕（上肢）Ａの手先 Ｈで握り持った可撓柱体１のグリップ２の他側のグリップ２で、使用者Ｍの後頭 首筋ｍ1 や肩などの『つぼ』を柱体１の可撓性を利用し、優しく叩いたり、圧迫 しつつ動かして『凝り』を解ぐすことができ、また、図３のように、使用者Ｍの 足裏ｍ2 の『つぼ』などをグリップ２で強く叩いたり、押し付け動かしてマッサ ージをすることもできるほかに、上記と同様にグリップ２で掌を叩いたりグリッ プ２を強く握り持ったりすることで、グリップ表面に分散突設した多数の突起３ で掌に刺激を付与でき、手先Ｈも鍛えることができる。

【０００８】 なお、左右のグリップ２，２を両手先Ｈで握り持ち、可撓柱体１に捻り応力を 加えるように、両手先Ｈをひねり動かすことで、上肢各部位における筋肉と関節 とをかなり強く鍛えることもできる。この際には、グリップ２の多数の突起２， ２により掌がグリップ２に対し滑動することがなく、確実にひねり運動を実行で きる。

【０００９】 さらに、本考案品は、柱体１が可撓で、程良く撓むようにゴム製となしたので 、身体に優しく、図４のように左右のグリップ２，２を両腕Ａの手先Ｈで握り持 ち乍ら、可撓柱体１をその弾力や保形力に抗し、撓ませ動かすことで、両腕Ａの 筋肉（上肢筋）や関節に反復応力を付与でき、上肢の鍛錬と掌の刺激加圧とを実 行できる。

【００１０】

【実施例】

本考案における可撓柱体１のほぼ中央に左右二つのゴムまたはプラスチック製 の突環４，４を平行または、図５のように各突環４，４の一部がそれぞれ左右の グリップ２の方へ向くように傾けて左右対称に突設したものでも、柱体１を程良 く撓ませることができ、この例では特に、上記斜めの二つの突環４，４間に後頭 首筋を挟入させて、図６のように左右の手先Ｈでグリップ２を握り持ち、前記図 ４の可撓柱体１の撓ませ時と同様に可撓柱体１を撓ませて、左右の突環４，４の 間隔を柔軟に可変することで、図６に示す使用者Ｍの後頭首筋を揉み解ぐしマッ サージをすることができる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案は、以上のように構成し、かつ、使用できたので、以下に記載の効果 かを奏する。 使用者Ｍの腕（上肢）Ａの手先Ｈで握り持った可撓柱体１のグリップ２の他側 のグリップ２で、使用者Ｍの後頭首筋ｍ1 や肩などの『つぼ』を優しく叩いて『 凝り』を解ぐすことができ、また、使用者Ｍの足裏ｍ2 の『つぼ』をグリップ２ で叩いたり、強く押し付け動かしマッサージをすることもできるほかに、上記と 同様にグリップ２で掌を叩いたり、グリップ２を強く握り持ったりすることで、 グリップ表面に分散突設した多数の突起３で掌の『つぼ』に刺激を付与でき、手 先Ｈも鍛えることもできるという実用上の効果が有る。

【００１２】 さらに、本考案品は、柱体１が可撓で、程良く撓むようにゴム製となしたので 、身体に優しく、フィットさせて使用できると共に、安価に多量生産でき左右の グリップ２，２を両腕Ａの手先Ｈで握り持ち乍ら、可撓柱体１をその固有弾力に 抗し撓ませ動かすことで、両腕Ａの筋肉（上肢筋）とか関節の鍛錬と掌の刺激加 圧とを実行できるという多くの効果が有る。

【００１３】 また、本考案における請求項２の考案のように、可撓柱体１のほぼ中央に左右 二つの突環４，４を平行に、またはこれらの一部がそれぞれ左右のグリップ２の 方へ向くように傾けて左右対称に突設したものでも、柱体１を程良く撓ませるこ とができ、この例では特に、上記斜めの二つの突環４，４間に後頭首筋を軽く挟 入させて、左右の手先Ｈでグリップ２を握り持ち、前記可撓柱体１の撓ませ時と 同様に可撓柱体を撓ませて、左右の突環４，４の間隔を柔軟に可変することで、 使用者Ｍの後頭首筋を揉み解ぐしマッサージをすることができるという効果を付 加できた。

【００１４】 請求項３の考案では、より一層作業性よく、安価に実施できるという効果を付 加できた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の使用状態の一例を示す斜視図

【図２】本考案品の実施形態の一例を示す斜視図

【図３】本考案品の使用形態の一例を示す斜視図

【図４】本考案品の使用形態の一例を示す斜視図

【図５】本考案の他の実施形態の一例を示す斜視図

【図６】本考案の他の使用形態の一例を示す斜視図

【符号の説明】

１ ゴム製可撓柱体 ２ ゴム製可撓柱体の両端グリップ ３ グリップ面に分散突設した突起 ４ 可撓柱体のほぼ中央に斜設した左右の突環 Ｍ 使用者 Ａ 使用者の腕（上肢） Ｈ 使用者の手先 ｍ１ 使用者の後頭首筋 ｍ２ 使用者の足裏

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴム製可撓柱体１の両端にほぼ球面をな
   すグリップ２を設けるとともに、これら各グリップ２の
   周面に多数の突起３を分散突設してなるマッサージ兼用
   上肢筋鍛錬具。
2. 【請求項２】 ゴム製可撓柱体１の両端にほぼ球面をな
   すグリップ２を設けるとともに、これら各グリップ２の
   周面に多数の突起３を分散突設し、かつ、前記柱体１の
   中央付近に二つの突環４を平行または、これら突環４の
   一部がそれぞれ前記グリップ２に向くように傾けて左右
   対称的に突設してなるマッサージ兼用上肢筋鍛錬具。
3. 【請求項３】 前記可撓柱体１の両端に前記グリップ２
   を一体形成してなる請求項１または請求項２記載のマッ
   サージ兼用上肢筋鍛錬具。