JP3074665B2 - 新規ヒドラゾン化合物、及びトリアゾール化合物の製造法 - Google Patents
新規ヒドラゾン化合物、及びトリアゾール化合物の製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規化合物であるグリ
オキザールモノオキシムアシルヒドラゾン、及びそれか
ら得られるN−アシル−1,2,3−トリアゾール化合
物の製造法に関する。本発明で得られるN−アシル−
1,2,3−トリアゾール化合物は、β−ラクタム系抗
生物質原料として有用な1,2,3−トリアゾールへ容
易に変換しうる中間物質である。本発明でいうN−アシ
ル−1,2,3−トリアゾール化合物は、2−位(式II
a)又は1−位 (式IIb)がアシル基(前記の化合物(式I
)のRに相当するアシル基を意味する。)で置換され
た1,2,3−トリアゾールの異性体混合物又はそのど
ちらかの構造を有する化合物を意味する。
オキザールモノオキシムアシルヒドラゾン、及びそれか
ら得られるN−アシル−1,2,3−トリアゾール化合
物の製造法に関する。本発明で得られるN−アシル−
1,2,3−トリアゾール化合物は、β−ラクタム系抗
生物質原料として有用な1,2,3−トリアゾールへ容
易に変換しうる中間物質である。本発明でいうN−アシ
ル−1,2,3−トリアゾール化合物は、2−位(式II
a)又は1−位 (式IIb)がアシル基(前記の化合物(式I
)のRに相当するアシル基を意味する。)で置換され
た1,2,3−トリアゾールの異性体混合物又はそのど
ちらかの構造を有する化合物を意味する。
【化2】
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、置換基を有するグ
リオキザールモノオキシムヒドラゾンを無水酢酸で分子
内脱水閉環により、置換基を有する1,2,3−トリア
ゾールの合成方法については、M.Ruccia, Annali di Ch
imica 50,1363-1367(1960)に開示されている。また、本
発明者らは特願平4−238779号において、無置換
のグリオキザールモノオキシムヒドラゾン及び無置換の
1,2,3−トリアゾールの製法を開示した。しかし、
グリオキザールモノオキシムアシルヒドラゾン及び該化
合物を無水酢酸で分子内閉環することにより、N−アシ
ル−1,2,3−トリアゾール化合物を合成する方法に
ついては全く記載がない。
リオキザールモノオキシムヒドラゾンを無水酢酸で分子
内脱水閉環により、置換基を有する1,2,3−トリア
ゾールの合成方法については、M.Ruccia, Annali di Ch
imica 50,1363-1367(1960)に開示されている。また、本
発明者らは特願平4−238779号において、無置換
のグリオキザールモノオキシムヒドラゾン及び無置換の
1,2,3−トリアゾールの製法を開示した。しかし、
グリオキザールモノオキシムアシルヒドラゾン及び該化
合物を無水酢酸で分子内閉環することにより、N−アシ
ル−1,2,3−トリアゾール化合物を合成する方法に
ついては全く記載がない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
化合物であるグリオキザールモノオキシムアシルヒドラ
ゾン、及びそれから得られるN−アシル−1,2,3−
トリアゾール化合物の安全かつ、簡便な工業的製法を提
供することである。
化合物であるグリオキザールモノオキシムアシルヒドラ
ゾン、及びそれから得られるN−アシル−1,2,3−
トリアゾール化合物の安全かつ、簡便な工業的製法を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために鋭意研究した結果、新規化合物であ
るグリオキザールモノオキシムアシルヒドラゾンから、
N−アシル−1,2,3−トリアゾール化合物を安全か
つ簡便に製造しうる方法を見いだし本発明をなすに至っ
た。
題を解決するために鋭意研究した結果、新規化合物であ
るグリオキザールモノオキシムアシルヒドラゾンから、
N−アシル−1,2,3−トリアゾール化合物を安全か
つ簡便に製造しうる方法を見いだし本発明をなすに至っ
た。
【0005】本願の第一の発明は、式(I) で示す新規化
合物であるグリオキザールモノオキシムアシルヒドラゾ
ンに関する。
合物であるグリオキザールモノオキシムアシルヒドラゾ
ンに関する。
【化3】 (式中のRは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は
置換基を有してもよいフェニル基である) 本願の第二の発明は、グリオキザールモノオキシムアシ
ルヒドラゾンを塩基の存在下無水酢酸で処理してN−ア
シル−1,2,3−トリアゾール化合物を生成させるこ
とを特徴とするトリアゾール化合物の製造法に関する。
置換基を有してもよいフェニル基である) 本願の第二の発明は、グリオキザールモノオキシムアシ
ルヒドラゾンを塩基の存在下無水酢酸で処理してN−ア
シル−1,2,3−トリアゾール化合物を生成させるこ
とを特徴とするトリアゾール化合物の製造法に関する。
【0006】置換されたグリオキザールモノオキシムヒ
ドラゾン類はこれまで多数の報告があるが、式(I) で表
されるグリオキザールモノオキシムアシルヒドラゾン化
合物は、文献未記載の新規化合物である。そして、化合
物(I) に塩基の存在下、無水酢酸を作用させてN−アシ
ル−1,2,3−トリアゾール化合物を製造する方法も
開示されていない。N−アシル−1,2,3−トリアゾ
ール化合物はアルカリ水等の通常の加水分解法で容易に
無置換の1,2,3−トリアゾールを合成することがで
きる重要な中間体である。無置換の1,2,3−トリア
ゾールは、例えば特開昭58−225091号公報、特
開昭59−118790号公報及び特開昭59−148
788号公報に示されるβ−ラクタム系抗生物質の主要
原料となる。
ドラゾン類はこれまで多数の報告があるが、式(I) で表
されるグリオキザールモノオキシムアシルヒドラゾン化
合物は、文献未記載の新規化合物である。そして、化合
物(I) に塩基の存在下、無水酢酸を作用させてN−アシ
ル−1,2,3−トリアゾール化合物を製造する方法も
開示されていない。N−アシル−1,2,3−トリアゾ
ール化合物はアルカリ水等の通常の加水分解法で容易に
無置換の1,2,3−トリアゾールを合成することがで
きる重要な中間体である。無置換の1,2,3−トリア
ゾールは、例えば特開昭58−225091号公報、特
開昭59−118790号公報及び特開昭59−148
788号公報に示されるβ−ラクタム系抗生物質の主要
原料となる。
【0007】式(I) で表されるグリオキザールモノオキ
シムアシルヒドラゾンは、グリオキザールモノオキシム
ヒドラゾンにアシル化剤を作用させることにより容易に
得ることができる。
シムアシルヒドラゾンは、グリオキザールモノオキシム
ヒドラゾンにアシル化剤を作用させることにより容易に
得ることができる。
【0008】一般的には、グリオキザールモノオキシム
ヒドラゾンを常温下、有機溶媒に懸濁あるいは溶解させ
て、グリオキザールモノオキシムヒドラゾン1モルに対
してアシル化剤を1.0〜5.0倍モル、好ましくは
1.0〜3.0倍モル添加し、1〜5時間、常温で攪拌
を続ける。反応液に塩基を添加してもよい。反応後、塩
が副生する場合は塩を除去してもよいが、そのまま次の
操作をしてもよい。溶媒を留去すると目的物のグリオキ
ザールモノオキシムアシルヒドラゾンがほぼ定量的に得
ることができる。得られたグリオキザールモノオキシム
アシルヒドラゾンの化学構造式は、NMR、MS、IR
スペクトラム及び元素分析で確認された。
ヒドラゾンを常温下、有機溶媒に懸濁あるいは溶解させ
て、グリオキザールモノオキシムヒドラゾン1モルに対
してアシル化剤を1.0〜5.0倍モル、好ましくは
1.0〜3.0倍モル添加し、1〜5時間、常温で攪拌
を続ける。反応液に塩基を添加してもよい。反応後、塩
が副生する場合は塩を除去してもよいが、そのまま次の
操作をしてもよい。溶媒を留去すると目的物のグリオキ
ザールモノオキシムアシルヒドラゾンがほぼ定量的に得
ることができる。得られたグリオキザールモノオキシム
アシルヒドラゾンの化学構造式は、NMR、MS、IR
スペクトラム及び元素分析で確認された。
【0009】有機溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等の低級アルコール、クロロホルム、
塩化メチレンなどのハロゲン系溶媒、ベンゼン、トルエ
ンなどの芳香族系溶媒、または酢酸メチル、酢酸エチル
などのエステル系溶媒を挙げることができる。
ル、プロパノール等の低級アルコール、クロロホルム、
塩化メチレンなどのハロゲン系溶媒、ベンゼン、トルエ
ンなどの芳香族系溶媒、または酢酸メチル、酢酸エチル
などのエステル系溶媒を挙げることができる。
【0010】アシル化剤は、ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、吉草酸のような脂肪酸;無水酢酸、無水プロ
ピオン酸のような脂肪酸無水物;アセチルクロライド、
アセチルブロマイドのような脂肪酸ハライド;ケテン;
ベンゾイルクロライド、p−クロロベンゾイルクロライ
ドのような芳香族酸クロライドを挙げることができる。
酸、酪酸、吉草酸のような脂肪酸;無水酢酸、無水プロ
ピオン酸のような脂肪酸無水物;アセチルクロライド、
アセチルブロマイドのような脂肪酸ハライド;ケテン;
ベンゾイルクロライド、p−クロロベンゾイルクロライ
ドのような芳香族酸クロライドを挙げることができる。
【0011】次に、上記で得たグリオキザールモノオキ
シムアシルヒドラゾン(I) より目的とするN−アシル−
1,2,3−トリアゾール化合物の合成法について詳細
に説明する。目的とする4−,5−位が無置換のN−ア
シル−1,2,3−トリアゾール化合物は、水に対する
溶解性が高く、しかも熱安定性は良いとは言えない等そ
の物理化学的性質のため、工業的にはその操作法は慎重
に行う必要があるが、本発明の方法では、グリオキザー
ルモノオキシムアシルヒドラゾンに無水酢酸を、塩基、
例えば酢酸ナトリウムなどの有機カルボン酸のナトリウ
ム塩又はカリウム塩、あるいは、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機の弱塩基性塩
を作用させることにより、高収率で目的とするN−アシ
ル−1,2,3−トリアゾール化合物を容易に得ること
ができる。
シムアシルヒドラゾン(I) より目的とするN−アシル−
1,2,3−トリアゾール化合物の合成法について詳細
に説明する。目的とする4−,5−位が無置換のN−ア
シル−1,2,3−トリアゾール化合物は、水に対する
溶解性が高く、しかも熱安定性は良いとは言えない等そ
の物理化学的性質のため、工業的にはその操作法は慎重
に行う必要があるが、本発明の方法では、グリオキザー
ルモノオキシムアシルヒドラゾンに無水酢酸を、塩基、
例えば酢酸ナトリウムなどの有機カルボン酸のナトリウ
ム塩又はカリウム塩、あるいは、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機の弱塩基性塩
を作用させることにより、高収率で目的とするN−アシ
ル−1,2,3−トリアゾール化合物を容易に得ること
ができる。
【0012】
【化4】
【0013】無水酢酸の使用量は、(I) に対して1.0
〜10.0倍モル、好ましくは1.0〜3.0倍モルで
ある。塩基の使用量は、(I) に対して0.05〜1.0
倍モル、好ましくは0.1〜1.2倍モルである。
〜10.0倍モル、好ましくは1.0〜3.0倍モルで
ある。塩基の使用量は、(I) に対して0.05〜1.0
倍モル、好ましくは0.1〜1.2倍モルである。
【0014】溶媒は、使用しても使用しなくてもよい
が、使用する場合は反応に関与しないものであれば、特
に制限はない。例えば、クロロホルム、塩化メチレン等
のハロゲン化アルキル類、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素類、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類及びそれ
らの混合物が挙げられる。反応温度は、70℃〜120
℃で、85℃〜100℃が好ましい。反応温度が過度に
高いと、生成物の分解等により収率が低下する。反応時
間は、1〜5時間で、2〜4時間が好ましい。反応時間
を過度に長くしても収率の向上はなく、過度に短いと反
応が十分でない。
が、使用する場合は反応に関与しないものであれば、特
に制限はない。例えば、クロロホルム、塩化メチレン等
のハロゲン化アルキル類、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素類、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類及びそれ
らの混合物が挙げられる。反応温度は、70℃〜120
℃で、85℃〜100℃が好ましい。反応温度が過度に
高いと、生成物の分解等により収率が低下する。反応時
間は、1〜5時間で、2〜4時間が好ましい。反応時間
を過度に長くしても収率の向上はなく、過度に短いと反
応が十分でない。
【0015】
【発明の効果】本発明は新規化合物であるグリオキザー
ルモノオキシムアシルヒドラゾン、並びに該化合物を塩
基の存在下無水酢酸で処理することにより容易にN−ア
シル−1,2,3−トリアゾール化合物を製造する方法
を提供する。N−アシル−1,2,3−トリアゾール化
合物は、β−ラクタム系抗生物質の原料となる無置換の
1,2,3−トリアゾールへ容易に変換できる有用な中
間体である。
ルモノオキシムアシルヒドラゾン、並びに該化合物を塩
基の存在下無水酢酸で処理することにより容易にN−ア
シル−1,2,3−トリアゾール化合物を製造する方法
を提供する。N−アシル−1,2,3−トリアゾール化
合物は、β−ラクタム系抗生物質の原料となる無置換の
1,2,3−トリアゾールへ容易に変換できる有用な中
間体である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定す
るものではない。
する。なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定す
るものではない。
【0017】実施例1グリオキザールモノオキシムアセチルヒドラゾン合成
(1) 温度計及び攪拌機付の300ml容量の三つ口フラスコ
に、グリオキザールモノオキシムヒドラゾン8.7g及
び酢酸エチル200mlを仕込み、攪拌下溶解させた後、
滴下ロートより無水酢酸15.3gを滴下させた。その
時、無水酢酸の滴下速度によって発熱する度合いが異な
るので、フラスコ内の温度が40℃を越えないように滴
下速度を調節した。滴下終了後、室温下3時間反応さ
せ、析出した結晶をろ過、乾燥し、グリオキザールモノ
オキシムアセチルヒドラゾン10.9gの淡黄色粉末状
結晶を得た。反応収率84.5%(グリオキザールモノ
オキシムヒドラゾン基準)。分解温度195〜197
℃。1 H−NMR δ値(溶媒:DMSO−D6,標準物
質:TMS) 1.93,2.10(s,3H,CH3 CO),7.6
6〜7.82(m2H,=CH−CH=),11.2
6,11.40(s,1H,−NH) 11.72,11.79(s,1H,N−OH) MS m/e 129(グリオキザールモノオキシムア
セチルヒドラゾン) m/e 86(脱アセチルしたフラグメントピーク) m/e 43(アセチル基を示すピーク)
(1) 温度計及び攪拌機付の300ml容量の三つ口フラスコ
に、グリオキザールモノオキシムヒドラゾン8.7g及
び酢酸エチル200mlを仕込み、攪拌下溶解させた後、
滴下ロートより無水酢酸15.3gを滴下させた。その
時、無水酢酸の滴下速度によって発熱する度合いが異な
るので、フラスコ内の温度が40℃を越えないように滴
下速度を調節した。滴下終了後、室温下3時間反応さ
せ、析出した結晶をろ過、乾燥し、グリオキザールモノ
オキシムアセチルヒドラゾン10.9gの淡黄色粉末状
結晶を得た。反応収率84.5%(グリオキザールモノ
オキシムヒドラゾン基準)。分解温度195〜197
℃。1 H−NMR δ値(溶媒:DMSO−D6,標準物
質:TMS) 1.93,2.10(s,3H,CH3 CO),7.6
6〜7.82(m2H,=CH−CH=),11.2
6,11.40(s,1H,−NH) 11.72,11.79(s,1H,N−OH) MS m/e 129(グリオキザールモノオキシムア
セチルヒドラゾン) m/e 86(脱アセチルしたフラグメントピーク) m/e 43(アセチル基を示すピーク)
【0018】元素分析の結果を次に示す。 元素分析値(C4 H7 O2 N3 として) 元素名 C H N O 計算値(%) 37.21 5.46 32.54 24.77 実測値(%) 37.39 5.46 32.66 24.01
【0019】実施例2グリオキザールモノオキシムアセチルヒドラゾン合成
(2) 無水酢酸の仕込み量を40.8gとしたほかは、実施例
1と同様の操作を行って、グリオキザールモノオキシム
アセチルヒドラゾン11.9gを得た。
(2) 無水酢酸の仕込み量を40.8gとしたほかは、実施例
1と同様の操作を行って、グリオキザールモノオキシム
アセチルヒドラゾン11.9gを得た。
【0020】実施例3グリオキザールモノオキシムアセチルヒドラゾン合成
(3) 反応溶媒をトルエンとしたほかは、実施例1と同様の操
作を行って、グリオキザールモノオキシムアセチルヒド
ラゾン10.4gを得た。
(3) 反応溶媒をトルエンとしたほかは、実施例1と同様の操
作を行って、グリオキザールモノオキシムアセチルヒド
ラゾン10.4gを得た。
【0021】実施例4 実施例1〜3に準じて合成した式(I)のRを変換した
化合物及びその分解温度と元素分析値を以下に示す。
化合物及びその分解温度と元素分析値を以下に示す。
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】実施例5N−アセチル−1,2,3−トリアゾール 合成 温度計及び攪拌機付の100ml容量の三つ口フラスコ
に、グリオキザールモノオキシムアセチルヒドラゾン
3.87g及びトルエン50mlを仕込み、けんだく下攪
拌し、炭酸水素ナトリウム0.50g及び無水酢酸6.
12gを加え、95℃で2時間加熱を続け反応させた。
反応終了後、反応液をろ過してエバポレータで濃縮した
反応濃縮液を、展開溶媒として酢酸エチル−ヘキサン=
3:7を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィ処理
を行い、N−アセチル−1,2,3−トリアゾールを
3.16g得た。反応収率95.0%(グリオキザール
モノオキシムアセチルヒドラゾン基準)。生成物のNM
R及びMSスペクトラムで構造解析を行った結果、別途
合成品と一致することを確認した。
に、グリオキザールモノオキシムアセチルヒドラゾン
3.87g及びトルエン50mlを仕込み、けんだく下攪
拌し、炭酸水素ナトリウム0.50g及び無水酢酸6.
12gを加え、95℃で2時間加熱を続け反応させた。
反応終了後、反応液をろ過してエバポレータで濃縮した
反応濃縮液を、展開溶媒として酢酸エチル−ヘキサン=
3:7を用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィ処理
を行い、N−アセチル−1,2,3−トリアゾールを
3.16g得た。反応収率95.0%(グリオキザール
モノオキシムアセチルヒドラゾン基準)。生成物のNM
R及びMSスペクトラムで構造解析を行った結果、別途
合成品と一致することを確認した。
【0024】実施例6 炭酸水素ナトリウムの代わりに炭酸カリウム0.83g
を使用したほかは、実施例5と同様の操作を行って、N
−アセチル−1,2,3−トリアゾールを3.03g得
た。
を使用したほかは、実施例5と同様の操作を行って、N
−アセチル−1,2,3−トリアゾールを3.03g得
た。
【0025】実施例7 炭酸水素ナトリウムの代わりに炭酸ナトリウム0.64
gを使用したほかは、実施例5と同様の操作を行って、
N−アセチル−1,2,3−トリアゾールを2.93g
得た。
gを使用したほかは、実施例5と同様の操作を行って、
N−アセチル−1,2,3−トリアゾールを2.93g
得た。
【0026】実施例8 炭酸水素ナトリウムの代わりに酢酸ナトリウム0.50
gを使用したほかは、実施例5と同様の操作を行って、
N−アセチル−1,2,3−トリアゾールを3.15g
得た。
gを使用したほかは、実施例5と同様の操作を行って、
N−アセチル−1,2,3−トリアゾールを3.15g
得た。
【0027】実施例9 炭酸水素ナトリウムの代わりに酢酸カリウム0.58g
を使用したほかは、実施例5と同様の操作を行って、N
−アセチル−1,2,3−トリアゾールを3.03g得
た。
を使用したほかは、実施例5と同様の操作を行って、N
−アセチル−1,2,3−トリアゾールを3.03g得
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 251/76 C07D 249/04 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中のRは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は
置換基を有してもよいフェニル基である)で表されるグ
リオキザールモノオキシムアシルヒドラゾン。 - 【請求項2】請求項1記載のグリオキザールモノオキシ
ムアシルヒドラゾンを塩基の存在下無水酢酸で処理して
N−アシル−1,2,3−トリアゾール化合物を生成さ
せることを特徴とするトリアゾール化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10123693A JP3074665B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 新規ヒドラゾン化合物、及びトリアゾール化合物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10123693A JP3074665B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 新規ヒドラゾン化合物、及びトリアゾール化合物の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06306059A JPH06306059A (ja) | 1994-11-01 |
JP3074665B2 true JP3074665B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=14295270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10123693A Expired - Fee Related JP3074665B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 新規ヒドラゾン化合物、及びトリアゾール化合物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3074665B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU3354495A (en) * | 1994-09-01 | 1996-03-22 | Taiho Pharmaceutical Co., Ltd. | Process for producing 1-amino-1,2,3-triazole |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2193493A (en) | 1986-08-06 | 1988-02-10 | Shell Int Research | Herbicidal triazoles and tetrazoles |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP10123693A patent/JP3074665B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2193493A (en) | 1986-08-06 | 1988-02-10 | Shell Int Research | Herbicidal triazoles and tetrazoles |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06306059A (ja) | 1994-11-01 |
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