JP3074583U - 光ファイバー用アダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバーのプラグ部を３.５φミニプラ
グから角形プラグに転換することによって、両者のプラ
グを使用できる光ファイバー用アダプタを提供する。 【解決手段】 角形プラグ１０と、該角形プラグ１０内
に嵌合される弾性部材２０および本体３０とから成り、
前記角形プラグ１０の一端に中央に突出するコネクタ端
部１１が設けられると共に、コネクタ端部１１の内部に
は両端に夫々膨らみ部を有する光ファイバー１２を配設
し、前記弾性部材２０は開口部内側壁に夫々対向する凸
部２１が形成され、かつ端面に円形貫通孔２２が形成さ
れてなり、端面に前記円形貫通孔２２と対応する位置に
貫通穴部３２が形成され、かつ前端が前記弾性部材２０
と当接する本体を有し、本体３０の貫通穴部３２内に
３.５φミニプラグ４０が嵌入されると共に、光ファイ
バー４２が配設された３.５φミニプラグ４０のコネク
タ端部４１が弾性部材２０の一組の凸部２１に扶持され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、光ファイバーのプラグ部を３.５φミニプラグから角形プラクに転 換することによって、両者のプラグを使用できる光ファイバー用アダプタに関す るものである。

【０００２】

【考案の属する技術分野】

科学技術の進歩及び工業の発展により、沢山の電子機器、通信機器及び視聴機 器などの家電製品が、既に生活の一部になっており、それらは生活品質を向上さ せるだけではなく、迅速な情報の伝送、歪みのない映像及び音質の忠実な再現な どの効果を提供できる。

【０００３】 また、大半の電子機器、通信機器及び視聴機器などの家電製品は、共にケーブ ルを利用してデジタル信号を伝送するが、そのケーブルは、早期における金属製 ケーブルから現在の高効率の光ケーブルヘと進化してきた。

【０００４】 従来の金属製ケーブルは、信号の伝送中、金属中に電気抵抗を有するので、信 号を金属製ケーブルを介して遠方へ伝送する際、信号の損失が発生し、信号を再 現する際に悪影響を及ぼしてしまう。しかし、光ファイバーケーブルにおいては 、ケーブルの直径がより小さく、伝送容量が非常に大きく、伝送速度が非常に速 く、且つノイズの干渉も防止できるなど、上記の金属製ケーブルとは異なった長 所を有する。

【０００５】 しかし、従来の光ファイバープラグには二つの規格があり、一つは３.５φミ ニプラグであり、もう一つは角形プラグ（toslink）である。従って、使用した い電化製品のソケットが３.５φミニプラグ用である場合、角形プラグを使用す ることができず、また、逆の場合も同様である。そのため、使用上非常に不便で あると共に、操作性が悪く、製造コストも高くつくという問題点がある。

【０００６】 本考案は、上記の問題点を解決するものであり、角形プラグの一端にコネクタ 端部を設けると共に、コネクタ端部の内部に光ファイバーを設け、本体の一端に 一体形成或いは分離形成によって３.５φミニプラグが挿入される弾性部材を設 け、角形プラグの内部にその本体を嵌入する構成とした光ファイバー用アダプタ を提供することを目的とする。 本考案の光ファイバー用アダプタによれば、使用する電化製品のソケットが、 ３.５φミニプラグ用の場合は、直接に３.５φミニプラグを嵌入し、また、ソケ ットが角形プラグ用の場合は、単に３.５φミニプラグを角形プラグ内に嵌入し てから角形プラグをソケットに嵌入するだけでよいので、使用上非常に便利であ ると共に、操作性がよく製造コストも抑えることができる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１に係る光ファイバー用アダプタは、角形プラグ１０と、該角 形プラグ１０内に嵌入される弾性部材２０と、本体３０とから構成された光ファ イバー用アダプタであって、前記角形プラグ１０の一端に外面が四角柱状の壁面 を有する筒状部を設け、該筒状部の中央に突出するようにコネクタ端部１１が設 けられ、該コネクタ端部１１の内部には両端に夫々膨らみ部を有する光ファイバ ー１２が配設されると共に、前記弾性部材２０は開口部内側壁に夫々対向する凸 部２１を有し、かつ端面に円形貫通孔２２が形成されており、前記円形貫通孔２ ２と対応する位置に貫通穴部３２を有し前端が前記弾性部材２０の側壁端部と当 接する本体３０を備え、前記本体３０の貫通穴部３２内に３.５φミニプラグ４ ０が嵌入されると共に、３.５φミニプラグ４０のコネクタ端部４１が弾性部材 ２０に形成した一組の凸部２１に挟持され、前記コネクタ端部４１の内部に光フ ァイバー４２が配設されていることを特徴とする。

【０００８】 請求項２の考案は、前記請求項１に記載の光ファイバー用アダプタにおいて、 、角形プラグ１０の他端の上下面に夫々係合孔１３が形成され、本体３０を角形 プラグ１０内に嵌入したとき、前記本体プラグ１０の上下面に夫々形成した係合 ブロック３１が係合されるようになっていることを特徴とする。 請求項３の考案は、請求項１に記載した光ファイバー用アダプタにおいて、前 記本体３０と弾性部材２０とが一体形成され、前記本体１０内に嵌入される３. ５φミニプラグ４０のコネクタ端部４１に配設される光ファイバー４２の端部に 前記円形貫通孔２２と対応する膨らみ部を設け、該膨らみ部と前記角形プラグ１ ０のコネクタ端部１１に配設した光ファイバー１２の膨らみ部とを非接触状態に 互いに対応させるようにしたことを特徴とする。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面を参照して本考案の光ファイバー用アダプタの好適な一実施の 形態を詳細に説明する。 図１は本考案に係わる光ファイバー用アダプタの分解斜視図であり、図２は本 考案に係わる光ファイバー用アダプタの実施例を示す側面断面図であり、図３は 本考案に係わる光ファイバー用アダプタの実施例の一部拡大断面図である。

【００１０】 図１乃至図３に示すように、本考案の光ファイバー用アダプタは、角形プラグ １０と、弾性部材２０と、本体３０とか成り、角形プラグ１０の一端に外面が四 角柱状の壁面で形成された筒状部１１Ａを有し、その筒状部１１Ａの中央に突出 するようにコネクタ端部１１が設けられると共に、コネクタ端部１１の内部には 、両端に夫々膨らみ部を有する光ファイバー１２が設けられ、角形プラグ１０の 他端の上下面に夫々係合孔１３が形成される。 Ｕ字形を成す弾性部材２０の開口部の先端内側壁に夫々対向し合う突出状の凸 部２１が形成されると共に、前記開口部と対応する後端面に円形貫通孔２２が形 成される。

【００１１】 前記円形貫通孔２２と対応する本体３０の端面位置に貫通穴部３２が形成され ると共に、本体３０の前端は弾性部材２０の開口端部と当接し、更に、本体３０ の上下面に夫々係合ブロック３１が突出して形成され、該本体３０が角形プラグ １０の挿入された状態では、各係合ブロック３１は角形プラグ１０における各係 合孔１３に係合される。

【００１２】 従って、若しも使用する電化製品のソケットが３.５φミニプラグ用の場合は 、図２に示すように、直接に３.５φミニプラグ４０を嵌入すればよく、また、 ソケットが角形プラグ用の場合は、単に角形プラグを角形フラグ１０内に嵌入し て転換してから角形プラグ１０をソケットに嵌入するだけでよい。更に詳細に説 明すると、３.５φミニプラグ４０を本体３０内に嵌入すると共に、弾性部材２ ０における一組の凸部２１によって３.５φミニプラグ４０のコネクタ端部４１ を挟持し、その後、コネクタ端部４１内に光ファイバー４２を配設する。 また、光ファイバー４２の端部に円形貫通孔２２と対応する膨らみ部（符号な し）を設け、その膨らみ部と光ファイバー１２における膨らみ部とを互いに対応 させることにより、互いの光ファイバー１２、４２を導通させるが、それら二つ の膨らみ部は接触していない。

【００１３】 上述したように、本考案は容易に３.５φミニプラグ４０から角形プラグ１０ に転換することができるので、電化製品を使用する際、非常に便利であると共に 、製造コストも低くおさえることができる。

【００１４】 図４は本考案に係わる光ファイバー用アダプタにおける他の実施例の分解斜視 図であり、図５は本考案に係わる光ファイバー用アダプタにおける他の実施例の 側面断面図である。 図４および図５に示す他の実施例は、図１乃至図３に示す実施例の構成と殆ど 同じであるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。

【００１５】 異なる部分としては、本体３０と、開口部の内側壁の対向位置に形成した凸部 ２１を有する弾性部材２０とが一体形成で構成されてあり、３.５φミニプラグ ４０が本体３０に嵌合され、一体成形の弾性部材２０における貫通穴部２２に挿 入され、光ファイバー１２における膨らみ部と対峙し導通されることである。従 って、前者と同様に角形プラグと３.５φミニプラグの両方を使用することがで きると共に、製造コストも抑えることができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、上記の構成を有するので、使用する電化製品のソケットが、３.５φ ミニプラグ用である場合、３.５φミニプラグを直接に嵌入でき、角形フラグ用 の場合は、３.５φミニプラグを角形プラグの内部に嵌入すると共に、３.５φミ ニプラグ内の光ファイバーと角形プラグの光ファイバーとを導通させることによ って、電化製品のソケットに角形プラグを嵌入させて使用することができる。 従って、本考案は、転換機能によって３.５φミニプラグと角形プラグの両方 を使用することができ、操作性が向上すると共に、製造する際もわざわざ個別に 製造する必要が無いので、製造コストも抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる光ファイバー用アダプタの実施
例の分解斜視図。

【図２】本考案に係わる光ファイバー用アダプタの実施
例を示す側面断面図。

【図３】本考案に係わる光ファイバー用アダプタの実施
例の一部拡大断面図。

【図４】本考案に係わる光ファイバー用アダプタにおけ
る他の実施例の分解斜視図。

【図５】本考案に係わる光ファイバー用アダプタにおけ
る他の実施例の側面断面図。

【符号の説明】

１０ 角形プラグ １１ コネクタ端部 １２ 光ファイバー １３ 係合孔 ２０ 弾性部材 ２１ 凸部 ２２ 円形貫通孔 ３０ 本体 ３１ 係合ブロック ３２ 貫通穴部 ４０ ３.５Φφミニプラグ ４１ コネクタ端部 ４２ 光ファイバー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 角形プラグ１０と、該角形プラグ１０内
   に嵌入される弾性部材２０と、本体３０とから構成され
   た光ファイバー用アダプタであって、前記角形プラグ１
   ０の一端に外面が四角柱状の壁面を有する筒状部を設
   け、該筒状部の中央に突出するようにコネクタ端部１１
   が設けられ、該コネクタ端部１１の内部には両端に夫々
   膨らみ部を有する光ファイバー１２が配設されると共
   に、前記弾性部材２０は開口部内側壁に夫々対向する凸
   部２１を有し、かつ端面に円形貫通孔２２が形成されて
   おり、前記円形貫通孔２２と対応する位置に貫通穴部３
   ２を有し前端が前記弾性部材２０の側壁端部と当接する
   本体３０を備え、前記本体３０の貫通穴部３２内に３.
   ５φミニプラグ４０が嵌入されると共に、３.５φミニ
   プラグ４０のコネクタ端部４１が弾性部材２０に形成し
   た一組の凸部２１に挟持され、前記コネクタ端部４１の
   内部に光ファイバー４２が配設されていることを特徴と
   する光ファイバーアダプタ。
2. 【請求項２】 角形プラグ１０の他端の上下面に夫々係
   合孔１３が形成され、本体３０を角形プラグ１０内に嵌
   入したとき、前記本体プラグ１０の上下面に夫々形成し
   た係合ブロック３１が係合されるようになっていること
   を特徴とする請求項１に記載の光ファイバー用アダプ
   タ。
3. 【請求項３】 前記本体３０と弾性部材２０とが一体形
   成され、前記本体１０内に嵌入される３.５φミニプラ
   グ４０のコネクタ端部４１に配設される光ファイバー４
   ２の端部に前記円形貫通孔２２と対応する膨らみ部を設
   け、該膨らみ部と前記角形プラグ１０のコネクタ端部１
   １に配設した光ファイバー１２の膨らみ部とを非接触状
   態に互いに対応させるようにしたことを特徴とする請求
   項１に記載の光ファイバー用アダプタ。