JP3074461U

JP3074461U - ラミネーテッドウッドの層状構造

Info

Publication number: JP3074461U
Application number: JP2000004580U
Authority: JP
Inventors: 陳幸漢
Original assignee: 陳幸漢
Priority date: 2000-06-30
Filing date: 2000-06-30
Publication date: 2001-01-19
Anticipated expiration: 2006-06-30

Abstract

(57)【要約】【課題】板材の木目方向の異ならせることにより、ラ
ミネーテッドウッド全体の強度を高めたラミネーテッド
ウッドの層状構造を提供すること。【解決手段】外板材１１、１９と、中板材１５と、間
板材１２、１７とから成り、ラミネーテッドウッド１０
の両外側に夫々少なくとも一つの外板材１１、１９が設
けられると共に、各外板材１１、１９には共に木目１１
１、１９１を有し、両外板材１１、１９の間に少なくと
も一つの中板材１５が設けられると共に、中板材１５に
は外板材１１、１９における木目１１１、１９１と同様
の木目１５１を有し、外板材１１、１９と中板材１５と
の間に夫々少なくとも一つの間板材１２、１７が設けら
れると共に、間板材１２、１７には外板材１１、１９及
び中板材１５における木目１１１、１９１、１５１と異
なる方向の木目１２１、１７１を有することを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、木材を利用したラミネーテッドウッドの層状構造に関し、特に板材の木目方向を異ならせることにより、ラミネーテッドウッド全体の強度を高めたラミネーテッドウッドの層状構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】

木材から成るラミネーテッドウッドや一般の板材(単層構造)は、部屋の床部分、壁部分及び扉、家具などによく利用されており、その中の一般の板材は質感に優れているが、コストが非常に高いと共に、木目が全て同一方向であるので、全体の強度が弱い。

【０００３】上述したように、一般の板材はコストが高いため、通常はラミネーテッドウッドが使用されている。しかし、ラミネーテッドウッドは各層の木目が同一方向であるため、一般の板材より強度が弱いと共に、最も圧力を受ける部位は通常外側の板材であるが、外側の板材を圧力に耐えられる強度にすることは困難であるため、使用寿命が非常に短くなる。

【０００４】本考案は、上記の課題を解決するものであり、ラミネーテッドウッドの両外側に、夫々木目を有する少なくとも一つの外板材を設け、両外板材の間に、外板材における木目と同一の木目を有する少なくとも一つの中板材を設け、外板材と中板材との間に、夫々外板材及び中板材における木目と異なる方向の木目を有する少なくとも二つの間板材を設けることによって、ラミネーテッドウッド全体の強度を向上させて、使用寿命を延長させたラミネーテッドウッドの層状構造を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、外板材１１、１９と、中板材１５と、間板材１２、１７とから成り、ラミネーテッドウッド１０の両外側に夫々少なくとも一つの外板材１１、１９が設けられると共に、各外板材１１、１９には共に木目１１１、１９１を有し、両外板材１１、１９の間に少なくとも一つの中板材１５が設けられると共に、中板材１５には外板材１１、１９における木目１１１、１９１と同様の木目１５１を有し、外板材１１、１９と中板材１５との間に夫々少なくとも一つの間板材１２、１７が設けられると共に、間板材１２、１７には外板材１１、１９及び中板材１５における木目１１１、１９１、１５１と異なる方向の木目１２１、１７１を有することを特徴とするラミネーテッドウッドの層状構造をその要旨とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。図１は本考案に係わるラミネーテッドウッドの層状構造の分解斜視図であり、図２は本考案に係わるラミネーテッドウッドの層状構造の斜視図であり、図３は本考案に係わるラミネーテッドウッドの層状構造の他の実施例を示す分解斜視図である。

【０００７】図１〜図３に示すように、本考案のラミネーテッドウッドの層状構造は、外板材１１、１９と、中板材１５と、間板材１２、１７とから成る。

【０００８】ラミネーテッドウッド１０の両外側には夫々少なくとも一つの外板材１１、１９が設けられていると共に、これら各外板材１１、１９は共に木目１１１、１９１を有している。

【０００９】両外板材１１、１９の間には少なくとも一つの中板材１５が設けられている。この中板材１５は前記外板材１１、１９における木目１１１、１９１と同様の木目１５１を有している。外板材１１と中板材１５の間、及び外板材１９と中板材１５の間には、夫々少なくとも一つの間板材１２、１７が設けられている。これら間板材１２、１７における木目１２１、１７１は、前記外板材１１、１９及び中板材１５における木目１１１、１９１、１５１に対して垂直方向である。従って、図２に示すように、外板材１９の一面と、木目１９１と異なる方向の木目１７１を有する間板材１７とを接着させると共に、間板材１７の他面と異なる木目１５１を有する中板材１５とを接着させ、更に、中板材１５の他面と間板材１７における木目１７１と同一の木目１２１を有する間板材１２とを接着させ、間板材１２の他面と、外板材１９における木目１９１と同一の木目１１１を有する外板材１１とを接着させることによって、ラミネーテッドウッド１０全体の強度を高めることができる。

【００１０】また図３に示すように、ラミネーテッドウッド１０の厚度を更に増加させる場合は、中板材１５の数量を増加させて、中板材１５と外板材１１、１９との間に、夫々木目１５１、１１１、１９１と異なる木目１２１、１７１を有する間板材１２、１７を設ければよい。

【００１１】また、各中板材１５の木目１５１は全て同一である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上記の構成を有するので、中板材及び外板材とそれらの木目と異なる方向の木目を有する間板材とを接着することによって、ラミネーテッドウッド全体の強度を向上させ、特に最も外側に位置する外板材の耐圧性を向上させて、破損し易い方向の強度を高めることができ、更に、中段部に夫々同一の木目を有する複数の中板材を設けることによって、適当な強度を維持できる。従って、使用寿命を大幅に延長させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わるラミネーテッドウッドの層状
構造の分解斜視図である。

【図２】本考案に係わるラミネーテッドウッドの層状
構造の斜視図である。

【図３】本考案に係わるラミネーテッドウッドの層状
構造の他の実施例を示す分解斜視図である。

【符号の説明】

１０・・・ラミネーテッドウッド１１、１９・・・外板材１２、１７・・・間板材１５・・・中板材１１１・・・木目１２１・・・木目１５１・・・木目１７１・・・木目１９１・・・木目

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】外板材１１、１９と、中板材１５と、間
板材１２、１７とから成り、ラミネーテッドウッド１０の両外側に夫々少なくとも一
つの外板材１１、１９が設けられると共に、各外板材１
１、１９には共に木目１１１、１９１を有し、両外板材１１、１９の間に少なくとも一つの中板材１５
が設けられると共に、中板材１５には外板材１１、１９
における木目１１１、１９１と同様の木目１５１を有
し、外板材１１、１９と中板材１５との間に夫々少なくとも
一つの間板材１２、１７が設けられると共に、間板材１
２、１７には外板材１１、１９及び中板材１５における
木目１１１、１９１、１５１と異なる方向の木目１２
１、１７１を有することを特徴とするラミネーテッドウ
ッドの層状構造。
【請求項２】間板材１２、１７における木目１２１、
１７１は、外板材１１、１９及び中板材１５における木
目１１１、１９１、１５１に対して垂直方向であること
を特徴とする請求項１記載のラミネーテッドウッドの層
状構造。