JP3074445B2 - 生検装置 - Google Patents

生検装置

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JP3074445B2
JP3074445B2 JP06314279A JP31427994A JP3074445B2 JP 3074445 B2 JP3074445 B2 JP 3074445B2 JP 06314279 A JP06314279 A JP 06314279A JP 31427994 A JP31427994 A JP 31427994A JP 3074445 B2 JP3074445 B2 JP 3074445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は組織サンプリングのため
に使用される生検装置、特に生検針発射手段と負圧手段
の双方を具えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】生検針をバネの力で発射する(急激に前
進させる)手段を具えた生検装置として、例えばUSP
−4958625号や特公平6−28663号公報記載
のものが知られている。また、発射手段は持たないもの
の,検体採取性に優れた負圧手段を具えた生検装置とし
て例えば特公昭56−52575号公報記載のものが知
られている。さらに、負圧手段と発射手段との双方を具
えた使い捨てタイプの生検装置の考案も先願(実願平5
−32331号)として存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
発射手段を具えた生検装置において、針先が前進する当
初から十分な負圧を付与することによって、従来製品に
較べて、検体採取性が極めて向上するという新規な知見
に基づき、外針の前進当初から、生検針を介してその針
先まで負圧手段による十分な負圧を伝達する構成とした
ことを特徴とする。また、そのような生検装置の負圧発
生部を着脱自在とすることにより、その他の部分からな
る発射機を繰り返し使用可能としたり、または、一度の
施術において負圧手段としての真空採取管を交換するこ
とによって複数の検体の採取を可能とするなど、経済性
にも優れた生検装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、内針と外針で
構成される生検針と、該内針に接続された内筒と、該外
針の針基に接続された外筒と、該内筒をその前進位置か
ら後退位置まで,また該外筒をその後退位置から前進位
置まで,それぞれ軸線方向に摺動自在に保持する筐体
と、該筐体に対して該内筒を後退方向に,該外筒を前進
方向にそれぞれ付勢するバネ手段と、該バネ手段に抗し
て該内筒と外筒とをそれぞれ弾性エネルギーの蓄えられ
た付勢状態に駆動する手段と、該付勢状態におけるそれ
らの係止を解除して,先に該内筒を後退させ,次に該外
筒を前進させる手段とを具えた生検装置において、該内
筒と外筒とが前記生検針を介してその針先まで負圧を伝
える負圧ポンプを構成し,該外筒の前進前に該負圧ポン
プによって初期負圧が発生されていることを特徴とす
る。また、中空の内針と外針で構成される生検針と、該
内針に接続された内筒と、該外針の針基に接続された外
筒と、該生検針に連絡される負圧手段と、該外筒を後退
位置から前進位置まで軸線方向に摺動目在に保持する筐
体と、該筐体に対して外筒を前進方向に付勢するバネ手
段と、該バネ手段に弾性エネルギーが蓄えられた後退位
置で該外筒を係止する手段と、その係止を解除して該バ
ネ手段の作用で該外筒を前進位置まで前進させる手段と
を具えた生検装置において、前記負圧手段が該内筒にそ
の後方開口から軸線方向に摺動可能に結合される真空採
取管であって、該外筒に設けられたゴム部材と,それを
貫通する内針に設けられた止栓及びその前後の中間開孔
とが,該ゴム部材の中空部及びその前後の中実部との位
置関係により,該内針の中空孔を介して生検針の針先と
該真空採取管の内部とを連絡する開閉弁を構成すること
を特徴とする。
【0005】
【作用】生検器または真空採取管が装着された生検装置
はバネの作用で発射され、その外針の先端は急激に前進
する。その際、外針の前進に先だって、該外針の先端
に、初期負圧または全負圧が伝達される。このような負
圧作用下において外針が前進すると、その針先に吸引さ
れた患部組織から検体が削り取られ、該検体は負圧で該
生検器または真空採取管内に収容される。また、施術中
に該真空採取管の交換を行うことが可能であり、また、
施術終了後に、該生検器または真空採取管が取り外され
て、それらは検査部門に送られ、空の生検装置(発射
機)には、新しい生検器が装着される。
【0006】
【実施例1】 (生検器の構成)実施例1として、負圧手段を含む生検
器と、それを着脱自在に載置する発射機とからなる生検
装置の実施例を示す。図1ないし3において、1は、例
えば特公昭56−52575号公報に開示された生検器
と略同様な生検器を示し、該生検器は、内針3を先端に
具えたピストン2と、中空針管からなる外針5を先端に
具えたシリンダー4とから構成され、これらは組み合わ
されて検体採取のための二重構造の生検針を具えた負圧
ポンプを構成している。本実施例においては、該生検針
の発射は2段階に行われる。すなわち、図1の休止状態
から、まずピストン2が少し後退されて図2の状態とな
り、これによって初期負圧が負圧ポンプ内に発生され、
次に図3に示すようにシリンダー4と共に外針5が前進
される。
【0007】(発射機の構成)図4ないし10におい
て、6はこのような生検器を着脱可能に載置する発射機
で、該発射機は前記生検器1のピストン2と係合するピ
ストンホルダー7と,前記シリンダー4と係合するシリ
ンダーホルダー8とを具えており、それらは発射機筐体
9の内側に前後方向に延在する2本の平行な案内軸10
に案内され、該案内軸に沿って前後方向に所定距離摺動
する。11は該ピストンホルダーとシリンダーホルダー
の間で作用するように、同じくそれぞれの案内軸に装着
されたそれぞれの圧縮コイルバネで、対応する該ピスト
ンホルダーとシリンダーホルダーとを互いに遠のく方向
に付勢する。なお、本実施例において、該ピストンホル
ダーとシリンダーホルダーとを付勢するバネ手段はこの
ようなもののみに限定されるものではなく、例えば、該
2本の案内軸に装着された左右各1本の圧縮コイルバネ
の用途を分けて、一方を該筐体に対してピストンホルダ
ーが後退する方向に付勢するものと、他方を該筐体に対
してシリンダーホルダーが前進する方向に付勢させるも
のとして別々に用いることもできる。12は該発射機筐
体に枢着された逆T字状のピストン係止爪で、図示しな
いコイルバネの作用で時計(矢印)方向の回動習性が付
与され、前記圧縮コイルバネ11に抗して前進位置にあ
る該ピストンホルダーの後端を係止し、その後退を阻止
する(図4)。13は同じく該発射機筐体に枢着された
シリンダー係止爪で、同じく図示しない捻りコイルバネ
の作用で反時計(矢印)方向の回動習性が付与され、前
記圧縮コイルバネ11に抗して後退位置にある該シリン
ダーホルダー8の後端部を係止し、その前進を阻止する
(図4)。また、該シリンダー係止爪はピストンホルダ
ー7の斜面とも当接しており、該シリンダー係止爪によ
るシリンダーホルダーの係止状態は前記ピストンホルダ
ー7の後退運動によって解除される(図5,6)。
【0008】(励起手段の構成)14は該発射機筐体の
蓋体としての機能を有する操作扞で、回動中心軸15に
よって該筐体に一端が枢着されている。該操作扞は該回
動中心から少し偏位した位置に駆動ピン16を具え、該
回動中心軸を中心として約90度の回動範囲内において
回動操作される(図9)。17は該筐体内の前記2本の
案内軸10の間にそれらに沿って前後方向に摺動自在に
設けられた駆動扞で、その後端部側にはL字状に屈曲し
た垂直部が形成され、該垂直部には長孔18が設けら
れ、この長孔に対して前記駆動ピン16が係合している
(図7)。該駆動扞の中間部には、該ピストンホルダー
7と係合して、これを前進方向のみに駆動するピストン
駆動爪19と、該シリンダーホルダー8と係合して、こ
れを後退方向のみに駆動するシリンダー駆動爪20とが
設けられている。これらによって、該操作扞の回動運動
は該駆動扞の前後運動に変換され、該駆動扞の前後運動
のうちの、前方向の運動によって、前記ピストンホルダ
ー7の前進運動が、また、後方向の運動によって前記シ
リンダーホルダー8の後退運動が生じ、該圧縮コイルバ
ネに抗して該両ホルダーが互いに接近する方向に摺動さ
れた後、それぞれの蓄勢位置において、対応する位置に
設けられた前記ピストン係止爪12またはシリンダー係
止爪13によって係止される(図4,9)。
【0009】(発射行程)21は引き金ボタンで、全圧
縮状態、即ち該ピストンホルダーがその前進位置に、該
シリンダーホルダーがその後退位置にそれぞれ係止さ
れ、それらの間の該圧縮コイルバネに弾性エネルギーが
最も蓄積された状態(図4)において、該引き金ボタン
を押圧して該ピストン係止爪12を反時計方向に回動さ
せることによって、該ピストンホルダーの係止を解除
し、それが該圧縮コイルバネの力で後退位置まで後退さ
れることを許す(図5)。このようにして該ピストンホ
ルダーが後退されることによって、前記吸引ポンプ内に
は初期負圧が発生する(図2)。このピストンホルダー
のみが解放された半解放状態から、これに引き続いて、
該シリンダーホルダー8の前進が生じる。すなわち、該
ピストンホルダーの後退に駆動されて、前記シリンダー
係止爪13の時計方向の回動が生じ、これによって、該
シリンダーホルダーの係止が解除され、前記発射機筐体
及びピストンに対して該シリンダーホルダーと前記シリ
ンダー4が前進され、さらに大きな負圧を吸引ポンプ内
に発生しつつ、内針に対して外針が前進し、全解放状
態、即ち該ピストンホルダーがその後退位置にあり、該
シリンダーホルダーがその前進位置に移動し、それらの
間の該圧縮コイルバネの弾性エネルギーが最も解放され
た全開放状態(図3,図6)となる。
【0010】(励起行程)このような全解放状態におい
て、該吸引ポンプ内の負圧が最も高まり、外針5の前進
によってその針先で削り取られた患部の組織片は、その
負圧で吸引ポンプ内に吸引採取される。つぎに、前記操
作扞14を垂直位置まで引き起こして該筐体を開けば、
そこから使用済みの生検器を取り出すことができる(図
7)。なお、このときには、後述するセットレバー22
は未だ作動状態とはなっていない。さらに、該操作扞1
4を再び水平に戻すことによって、該筐体がその操作扞
で蓋をされ、同時に、前記駆動扞17が前進される。そ
の際、図示しないトーションバネの作用で時計(矢印)
方向に常時付勢されている前記ピストン駆動爪19が該
ピストンホルダー7と係合し、それをその後退位置から
前進位置まで該圧縮コイルバネに抗して前進させ、該ピ
ストンホルダーがその前進位置まで復帰されたところ
で、該ピストン係止爪12が該ピストンホルダーを捉
え、その後退を阻止する(図8)。この半圧縮状態で
は、該ピストンホルダーは蓄勢された前進位置にあるも
のの、該シリンダーホルダーは未だ解放されたままの前
進位置にある。22はセットレバーで、該ピストンホル
ダーが前進位置まで前進されたことによって、一端がこ
れと係合して時計方向に少し回動されて作動状態とな
る。この半圧縮状態から再び操作扞が垂直に引き起こさ
れると、これに伴って該駆動扞17が再び後退される。
このときには、該セットレバー22は既に作動状態とな
っているので、その他端で該シリンダー駆動爪20を、
常時時計(矢印)方向に付勢している図示しないトーシ
ョンバネに抗して、反時計方向に回動し、それを該シリ
ンダーホルダー8と係合するように上方に突出させてい
る。したがって、該駆動扞が後退されると、該シリンダ
ーホルダーもその前進位置から後退位置まで後退させら
れる。この後退位置で前記シリンダー係止爪13が該シ
リンダーホルダーを係止する。この結果、該ピストンホ
ルダーはその前進位置に、該シリンダーホルダーはその
後退位置にそれぞれ係止され、それらの間の該圧縮コイ
ルバネには弾性エネルギーが最も蓄積された状態となる
(図9)。このとき、蓋体兼用の操作扞14は開いたま
まであり、新しい生検器を載置することができる。新し
い生検器を載置した後に、該操作扞を再び水平に閉じれ
ば、前述した全圧縮状態(図4)となる。なお、23は
生検器発射の際に、該ピストン駆動爪19が該ピストン
ホルダーの後退の障害とならないように、該操作扞が閉
じられているときには、前記図示しないトーションバネ
に抗して反時計方向に回動させるための捻りコイルバネ
である。なお、本実施例は、蓋体兼用の操作扞を用い
て、間接的に該ピストンホルダーとシリンダーホルダー
を摺動させることで該圧縮コイルバネに弾性エネルギー
を蓄積する構成となっているが、本発明はこのような構
成のもののみに限定されるものではない。例えば、蓋体
を開けて生検器を載置するときに、直接に該ピストンホ
ルダーとシリンダーホルダーを手動で前後に摺動させて
該圧縮コイルバネに弾性エネルギーを蓄積する構成とす
ることもできる。この場合には、前記駆動扞17、ピス
トン駆動爪19、シリンダー駆動爪20等は不要とな
る。
【0011】
【実施例2】従来から真空採血管として知られている減
圧された容器を、本発明における生検器の負圧手段とし
て用いたものを実施例2として以下に示す。なお、本実
施例においては、実施例1記載の発射機をそのまま利用
できるように、生検器を構成したから、以下の説明にお
いて発射機自体の詳細な説明は省略する。 (生検器の構成)図11ないし13において、1は生検
器で、該生検器は、中空針管からなる内針3を具えた内
筒2と、同じく中空針管からなる外針5を先端に具えた
外筒4とを有し、該内針と外針で二重構造の生検針を構
成している。しかし、これらの内筒と外筒は負圧ポンプ
としての機能を有しない。該内針は、その先端に先端が
閉じられた先端針先3aとその近傍位置の針管壁に設け
られた先端開孔3bとを有すると共に、その中空針管の
後端にも先端と同様な後端針先3cと後端開孔3dとが
形成された両端針先のものであって、それらの開孔は該
中空針管の内部の中空孔を介して通じている。該中空針
管の中間部分にはハブ部分が形成され、該ハブ部分は該
内筒の筒底2aと一体となっている。本実施例におい
て、前記負圧手段は従来から真空採血管として知られて
いるものと同様な真空採取管30であって、該真空採取
管は採取管本体30aとその内部を減圧された状態で密
閉するゴム栓30bとからなり、該真空採取管は該内筒
の内部に、その後方開口2bから摺動可能に装着され、
該内針の後端開孔3dと該真空採取管のゴム栓30bと
は、その前後位置関係によって開閉される開閉弁を構成
している。31は該真空採取管の後端部に着脱可能に結
合されて、その長さを延長し衝撃を緩和するアダプター
で、該生検器が前記実施例記載の発射機に載置された際
に、該採取管の後端が発射機筐体内壁面に直接当接した
場合と同様な働きをする。なお、発射機及び生検器が該
真空採取管に合わせて設計されたものであれば、このよ
うなアダプターは特に必要はない。
【0012】(発射行程)該真空採取管が該アダプター
を介してその指標位置(図示せず)まで該内筒内部に手
で嵌挿された状態において、該内針の後端針先3cは該
ゴム栓を未だ貫通していない状態で止まっている(図1
1)。この状態の生検器を、前記第1実施例における全
圧縮状態(図9)の発射機に載置すると、該真空採取管
の後端は該アダプターを介して、発射機筐体の内部壁面
に当接し、該真空採取管は後退することができない状態
となる。この状態で、生検針の針先は患部の手前位置ま
で刺通される。つぎに、前記引き金ボタン21が押圧さ
れると、前記ピストン係止爪12を介して、前記ピスト
ンホルダーの係止が解除され、該内筒2が前記圧縮コイ
ルバネの力で後退位置まで後退される。これによって該
内筒と一体の該内針の後端針先が該真空採取管のゴム栓
を貫通し、その近傍の該後端開孔3dも真空採取管内に
露出される(図12)。これによって、真空採取管の内
部の負圧が生検針の針先まで伝達される。この後の発射
行程は前記実施例と同様であり、外針5は外筒4と共に
前進される(図13)。このようにして、検体が採取さ
れた該真空採取管は該ゴム栓がなされたまま該アダプタ
ーを介して該生検器から回収される。本実施例において
は、外針が発射された直後に最大の負圧が発生し、ま
た、外筒の前進する際に負圧を発生させるための抵抗が
生じず、生検針の発射速度が向上するという特徴があ
る。
【0013】
【実施例3】本実施例においても、従来から真空採血管
として知られている前記真空採取管が生検装置の負圧手
段として用いられている。前述した第2実施例のものと
の主要な構成上の相違点は、生検器部分と発射機部分と
は一体化しており、これに代わって採取管のみが内筒に
対して着脱自在に装着され、採取管のアダプターはな
く、また、圧縮コイルバネは専ら外筒を前進させるため
に使用されているという点である。本実施例に係る生検
装置の施術法においては、患部に生検針を刺通した後に
採取管を前進させ、これによって前述した開閉弁を開か
せる。
【0014】(生検器部分の構成)図14ないし16に
示す実施例3において、生検器部分として、中空針管か
らなる内針3を具えた内筒2と、同じく中空針管からな
る外針5を先端に具えた外筒4とを有し、該内針と外針
で二重構造の生検針が構成されている。検体を採取吸引
するための前記負圧手段は真空採取管30であって、該
真空採取管は該内筒の内部に、その後方開口2bから装
着される。該内針の後端と採取管のゴム栓とで構成され
る開閉弁の機能は基本的に実施例2の場合と変わりな
い。すなわち、図15に示す施術前の状態において、該
真空採取管は指標(図示せず)まで挿入された仮結合の
状態で内筒に装着されており、該内針の後端針先3cは
該真空採取管のゴム栓30bを貫通してはおらず、該内
針の後端開孔3dとゴム栓30bとで構成される開閉弁
は閉じられたままである。この開閉弁は、生検針を患部
手前まで刺通した施術状態において、該採取管を手で押
圧して筒底2aに当接するまで前進させ、内針の後端針
先3cが該ゴム栓を貫通し、その近傍の後端開孔3dが
該採取管内に露出することで開かれる(図16)。
【0015】(発射機部分の構成)本実施例において、
発射機部分は、前記内筒2と外筒4との間で作用する圧
縮コイルバネ11と、該バネに発射のための弾性エネル
ギーが蓄えられた圧縮状態とそれが開放された伸長状態
に対応して、該内筒後端と外筒先端との間隔を規制する
筐体9と、該筐体による係止を解除して該圧縮状態に対
応する後退位置から該伸長状態に対応する前進位置まで
該外筒を前進するための引き金手段とからなる。すなわ
ち、該圧縮コイルバネ11の後端部は、該内筒の後端部
を該筐体の後端部に押し付け、両者を常に一体的に結合
させている。一方、該圧縮コイルバネの先端部は、該外
筒を、常に前方に付勢している。該外筒は該後退位置か
ら前進位置まで軸線方向に所定距離摺動自在に、かつ、
該軸線を回転中心とする相対的な回転が生じないよう
に、該筐体に対して収容されている。9gは、該圧縮コ
イルバネの力に抗して該外筒を該後退位置に係止するた
めに該筐体の内壁面に内向きに設けられた一対の係合突
起で、該軸線を挟んで対向した180度対称位置にそれ
ぞれ配置されている。これに対して、一対の弾性扞部4
eが該外筒の後端部からさらに延長されて後方に延び、
その末端は自由端4fとなっており、それらの自由端に
至る各中間部には該筐体側の係合突起9gと係合する一
対の係合爪4gがそれぞれ外向きに設けられている。該
筐体の内側には、該引き金手段として、前後方向に摺動
自在な引き金リング21が配置されている。その操作部
は該筐体に設けられたスリットを介してその外側に突出
し、これを操作することによって該引き金リングを前方
に摺動させることができる。該引き金リングの内側に斜
面が形成され、これが該引き金リングの前方への摺動に
対応して該弾性扞部4eの自由端4fを内向きに押圧
し、その中間部を内側にたわませ、これによって該外筒
側の係止爪4gと対応する該筐体側の係合突起9gとの
係合関係が解除される。
【0016】(発射行程)該開放状態(図17)におい
て、該外筒を一方の手で持ち、同時にもう一方の手で該
筐体を持ち、該圧縮コイルバネに抗して該外筒を後退位
置まで後退させると、該圧縮コイルバネに弾性エネルギ
ーが蓄積されながら該外筒は相対的に後退し、該後退位
置において該外筒後方の係止爪4gと対応する該筐体中
間部の係合突起9gとが係合し、それらを付勢状態に維
持する(図15)。この状態において、後方開口2bか
ら該内筒内に採取管を指標位置(図示せず)まで挿入す
る。前述したようにこの状態においては内針の後端針先
は未だ該採取管のゴム栓を貫通していない。この状態で
生検針の針先を患部の少し手前位置まで刺通した後、該
採取管をその先端が内筒の筒底に当接するまで更に奥へ
押し込む(図16)。これによって、採取管の内部の負
圧が生検針の先端針先まで伝達される。次ぎに、引き金
リング21が前進されて、該外筒と筐体との係合関係が
解除されると、該外筒が筐体に対して後退位置から前進
位置まで前進され、該内針に対して外針が前進する(図
17)。その後、負圧によって該採取管の内部に吸引収
容された検体は、該ゴム栓がなされたままの該採取管ご
と、該内筒から抜き取られる。
【0017】
【実施例4】次に、実施例4として上記実施例3の変形
例を図18ないし21に示す。実施例3のものとの相違
点は、開閉弁の構成のみである。すなわち、本実施例に
おいて、後述する中間開孔とゴム部材とが開閉弁を構成
し、内針の後端針先は施術前に真空採取管が装着された
際にそのゴム栓を貫通している。
【0018】(生検器部分の構成)本実施例ににおい
て、内針3は、その先端に先端が閉じられた先端針先3
aとその近傍位置の針管壁に設けられた先端開孔3bと
を有し、また、その後端にも先端と同様な後端針先と後
端開孔(いずれも図示せず)とが形成されている。本実
施例では実施例3の場合とは異なり、該内針のこれらの
開孔どうしがその中空針管の中空孔を介して直接的には
通じていない。すなわち、図20および21に拡大して
示すように、該中空針管はこれを支持する該内筒の筒底
2aより前方位置において、樹脂を該中空孔の内部に詰
め込むことによって止栓3eが形成され、これによって
該中空孔は前半部分と後半部分とに分割されている。該
止栓の前後の隣接した針管壁には、該止栓を挟んで前方
の針管壁に一方の中間開孔3fが、また後方の針管壁に
は他方の中間開孔3gがそれぞれ形成され、該前方の中
間開孔3fは前記先端開孔3bと常に導通され、該後方
の中間開孔3gは前記後端開孔と常に導通されている。
4bは前記外筒4の筒底4aの内側に対して接着剤を用
いて密着固定されたゴム部材で、その内部には中空部分
4cとそれを挟んでその前後に中実部分4dとが形成さ
れ、該ゴム部材を該内針が貫通し、該外筒と一体に前進
する該ゴム部材の中空部分に、該内針の一対の中間開孔
3f,3gが共に露出されたときに、該中空部分を介し
て該止栓前後の一対の中間開孔が連絡され、これによっ
て前記先端開孔3bと後端開孔3dとが導通される。実
施例3と同様に、検体を吸引するための前記負圧手段は
真空採取管30であって、該真空採取管は該内筒の内部
に、その後方開口2bから装着され、この装着状態にお
いて該内針の後端針先3cは該真空採取管のゴム栓30
bを貫通しており、該後端開孔3dは常に該真空採取管
の内側に露出されている。
【0019】(発射行程)該真空採取管が装着されてい
ない開放状態において、該外筒を一方の手で持ち、同時
にもう一方の手で該筐体を持ち、該圧縮コイルバネに抗
して該外筒を後退位置まで後退させると、該圧縮コイル
バネに弾性エネルギーを蓄積しながら該外筒は相対的に
後退し、該後退位置において該外筒後方の係止爪4gと
対応する該筐体中間部の係合突起9gとが係合し、それ
らを付勢状態に維持する。この状態において、該後方開
口から該内筒内に真空採取管30を挿入し、内針の後端
針先で該採取管のゴム栓を貫通させる(図18)。該付
勢状態においては、前記ゴム部材の中実部によって該止
栓の前後の中間開孔が覆われており(図20)、前記先
端開孔3bと後端開孔3dとは導通されていない。次ぎ
に、引き金リング21が前進されると、該外筒と筐体と
の係合関係が解除され、これによって該外筒が筐体に対
して後退位置から前進位置まで前進され、該内針に対し
て外針が前進して開放状態となる(図19)。その際、
前記ゴム部材も該外筒と一体に前進し、その中空部分4
c内に該中間開孔3fと3gとが共に露出され、これに
よって前記開閉弁が開かれる(図21)。
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
から、検体採取性を極めて向上させた新規な生検装置を
提供することができる。また、そのような生検装置の負
圧発生部を着脱自在とすることにより、その他の部分か
らなる発射機を繰り返し使用可能としたり、または、一
度の施術において負圧手段としての真空採取管を交換し
て複数の検体の採取を可能とするなど、経済性にも優れ
た生検装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の実施例1に係る生検器の全圧縮状態
の側断面図
【図2】は同じく半開放状態の側断面図
【図3】は同じく全開放状態の側断面図
【図4】は本発明の実施例1に係る発射機の全圧縮状態
の側断面図
【図5】は同じく半開放状態の側断面図
【図6】は同じく全開放状態の側断面図
【図7】は同じく蓋を開けた全開放状態の側断面図
【図8】は同じく半圧縮状態の側断面図
【図9】は同じく蓋を開けた全圧縮状態の側断面図
【図10】は図9に対応する平面図
【図11】は本発明の実施例2に係る生検器の全圧縮状
態の側断面図
【図12】は同じく半開放状態の側断面図
【図13】は同じく全開放状態の側断面図
【図14】は同じく内針と外針の先端および後端部の各
要部の拡大断面図
【図15】は本発明の実施例3に係る生検装置の付勢状
態の側断面図
【図16】は同じく生検針の針先に負圧を生じさせた状
態の側断面図
【図17】は同じく開放状態の側断面図
【図18】は本発明の実施例4に係る生検装置の付勢状
態の側断面図
【図19】は同じく開放状態の側断面図
【図20】は同じく内針と外針の先端および中間部の各
要部の付勢状態における拡大断面図
【図21】は同じく内針と外針の先端および中間部の各
要部の開放状態における拡大断面図
【符号の説明】
1・・・・生検器 2・・・・内筒 3・・・・内針 4・・・・外筒 5・・・・外針 6・・・・発射機 7・・・・ピストンホルダー 8・・・・シリンダーホルダー 9・・・・筐体 10・・・案内軸 11・・・圧縮コイルバネ 12・・・係止爪 13・・・係止爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 10/00 103 A61B 5/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内針3と外針5で構成される生検針と、 該内針に接続された内筒2と、 該外針の針基に接続された外筒4と、 該内筒をその前進位置から後退位置まで,また該外筒を
    その後退位置から前進位置まで,それぞれ軸線方向に摺
    動自在に保持する筐体9と、 該筐体に対して該内筒を後退方向に,該外筒を前進方向
    にそれぞれ付勢するバネ手段11と、 該バネ手段に抗して該内筒と外筒とをそれぞれ弾性エネ
    ルギーの蓄えられた付勢状態に駆動する手段と、 該付勢状態におけるそれらの係止を解除して,先に該内
    筒を後退させ,次に該外筒を前進させる手段とを具え、 該内筒と外筒とが前記生検針を介してその針先まで負圧
    を伝える負圧ポンプを構成し,該外筒の前進前に該負圧
    ポンプによって初期負圧が発生されていることを特徴と
    する生検装置。
  2. 【請求項2】 中空の内針3と外針5で構成される生検
    針と、 該内針に接続された内筒2と、 該外針の針基に接続された外筒4と、 該生検針を介してその針先まで負圧を伝える負圧手段
    と、 該外筒を後退位置から前進位置まで軸線方向に摺動自在
    に保持する筐体9と、該筐体に対して外筒を前進方向に
    付勢するバネ手段11と、 該バネ手段に抗して該外筒を弾性エネルギーの蓄えられ
    た後退位置に駆動する手段と、 該後退位置における係止を解除して該バネ手段の作用で
    該外筒を前進位置まで前進させる手段とを具えた生検装
    置において、 前記負圧手段が該内筒にその後方開口2bから軸線方向
    に摺動可能に結合される真空採取管30であって、該外
    筒に設けられたゴム部材4bと,それを貫通する内針3
    に設けられた止栓3e及びその前後の中間開孔3f、3
    gとが,該ゴム部材の中空部4c及びその前後の中実部
    4dとの位置関係により,該内針の中空孔を介して生検
    針の針先と該真空採取管の内部とを連絡する開閉弁を構
    成することを特徴とする生検装置。
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