JP3074437U - Ff/rew制御装置およびビデオデッキ - Google Patents

Ff/rew制御装置およびビデオデッキ

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JP3074437U JP2000004533U JP2000004533U JP3074437U JP 3074437 U JP3074437 U JP 3074437U JP 2000004533 U JP2000004533 U JP 2000004533U JP 2000004533 U JP2000004533 U JP 2000004533U JP 3074437 U JP3074437 U JP 3074437U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 Cカセットタイプと細ハブタイプとを判別す
ることができない。 【解決手段】 本考案においては、細ハブ用の高速テー
プ送り制御を行うに際して、回転周期比Nの変化量を算
出して参照することによって、Cカセットタイプと細ハ
ブの相違を識別して、Cカセットタイプと判別された場
合には、倍速にて実行されている高速テープ送りを減速
させることによって、Cカセットタイプと細ハブとを誤
判断して高速のままテープが始端あるいは終端に到達し
てしまうようなことを防止することが可能なFF/RE
W制御装置を提供することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、FF/REW制御装置およびビデオデッキに関し、特に、高速FF または高速REWを行うことが可能なFF/REW制御装置およびビデオデッキ に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のFF/REW制御装置においては、ビデオテープの供給リール と巻取りリールの回転周期を検出しており、高速FFまたは高速REW時に両者 の回転周期に基づいてハブ径を判別し、ハブ径の種類に応じてテープ走行速度を 制御していた。VHS方式のビデオテープはハブ径が26mmまたは62mmで あるのが一般的であり、62mmのハブ径を有するビデオテープに対して26m mのハブ径を有するものにおける制御と同様に高速REW等を行ってしまうと、 テープのエンド位置にて停止できずにREWをしすぎることなどが生じてしまう からである。 ここで、ハブ径の判別は、供給リールTsと巻取りリールTtの回転周期を式 A=Ts**2+Tt**2に代入すると、このAの値がハブ径によって固有の 値になることを利用して行っていた。すなわち、 3<Aならば、ハブ径62mm 1.8<A≦3ならば、ハブ径26mm などとしてハブ径を判別できる。 そこで、高速FF/REWを行う前に、数秒間通常のFF/REWを行って供 給リールと巻取りリールの回転周期を検出し、これらの検出値に基づいて上記A を算出し、その計算結果から判別されるハブ径に応じて高速FF/REWを行う 際の加速および減速を制御していた。
【0003】 一方、特開平3−95751号公報に開示されたものにおいては、高速FF/ REWを行う前に、数秒間通常のFF/REWを行って供給リールと巻取りリー ルの回転速度を検出し、これらの比Nを算出する。この比Nが所定の値以下のと きに細ハブであるとして高速FF/REWを行う。同比Nが所定の値の範囲内に あるときはこの比Nの時間変化に基づいて変化率を算出するとともに、規格外の ハブである場合と太ハブである場合とでは同比Nの変化率が異なることを利用し て太ハブであるか規格外のハブであるかを判別し、それぞれの場合に応じて高速 FF/REWを行う。さらに、比Nが所定値以上になったときに減速し、または 、比Nが同比Nの初期値の逆数になったときに減速してから、FF/REWを終 了する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来のFF/REW制御装置においては、次のような課題があった。 前者においては、高速FF/REWを行う前に数秒間通常のFF/REWを行 うことによってハブ径を判別し、かかるハブ径に応じた制御を行うので、利用者 が高速FF/REWの実行を指示しても即座に高速FF/REWモードに移行で きなかった。また、かかるハブ径を判別するためのソフトウェアのシーケンスが 必要であり、そのためのROM容量が必要であった。
【0005】 一方、後者においては、高速FF/REWを行う前に、数秒間通常のFF/R EWを行って供給リールと巻取りリールの回転周期を検出し、これらの高速回転 周期比によって高速FF/REWを制御している。この制御においては、高速F F/REWを行う前に回転周期比Nを毎回判別しており、細ハブ用の制御を行っ ていたビデオテープに対して、一度FF/REWを停止してから再びFF/RE Wを行ったときなどに太ハブ用の制御を行ってしまうことが考えられる。
【0006】 また、それぞれのハブ径に応じた制御を行うために比Nの値の判別,同比Nの 時間変化の検出および同比Nの値がその初期値の逆数になるか否かの判別を行っ ており、高速FF/REW装置を構成する際のソフトウェアによる処理負担が大 きく、また、ROM容量も大きくなってしまっていた。 さらに、Cカセットのビデオテープを使用した場合、Cカセットと細ハブとに おいては、所定の状況にて上述した回転周期比Nが重なることもあり、Cカセッ トと細ハブとの判別ができなくなって、高速FF/REW時に高速のままでビデ オテープの始端・終端に到来することが発生してビデオテープにダメージを与え ることがあった。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、簡単な制御によって高速F F/REWを行うことが可能であるとともに、Cカセットと細ハブのビデオテー プを識別可能なFF/REW制御装置およびビデオデッキを提供することを目的 とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、ビデオテープを装填して テープ走行速度を変更可能にFF/REWを実行する速度可変テープ送り手段と 、上記速度可変テープ送り手段に装填されたビデオテープの供給リールと巻取り リールの回転周期を検出するリール回転周期検出手段と、上記リール回転周期検 出手段にて検出された供給リールと巻取りリールとの回転周期比を算出する回転 周期比算出手段と、上記FF/REW実行時の所定期間における上記回転周期比 の変化量を算出する変化量算出手段と、上記FF/REW実行時に上記回転周期 比に基づいて速度可変テープ送り手段を制御し上記ビデオテープのハブ径に対応 した高速テープ送りを実行するにあたり、上記回転周期比の変化量を参照し適宜 高速テープ送りの態様を変更制御するテープ送り制御手段とを具備する構成とし てある。
【0008】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、FF/REW実行時 に供給リールと巻取りリールとの回転周期比に基づいてテープ走行速度を可変に するにあたり、さらに、この回転周期比の変化量を勘案することにより、テープ 走行速度をより精密に可変する機能を実現可能なFF/REW制御装置を提供す る。この機能を実現するにあたり、当該FF/REW制御装置を速度可変テープ 送り手段と、リール回転周期検出手段と、回転周期比算出手段と、変化量算出手 段と、テープ送り制御手段とにより構成する。かかる構成において、速度可変テ ープ送り手段は、ビデオテープを装填してテープ走行速度を変更可能にFF/R EWを実行する。
【0009】 また、リール回転周期検出手段は、速度可変テープ送り手段に装填されたビデ オテープの供給リールと巻取りリールの回転周期を検出する。そして、上記リー ル回転周期検出手段にて検出された供給リールと巻取りリールとの回転周期に基 づいて、回転周期比算出手段は、回転周期比を算出する。さらに、FF/REW が実行されると、変化量算出手段によって所定期間における上記回転周期比の変 化量を算出する。このように、回転周期比が算出されると、テープ送り制御手段 は、上記FF/REW実行時に、当該回転周期比に基づいて速度可変テープ送り 手段を制御し上記ビデオテープのハブ径に対応した高速テープ送りを実行する。 このとき、当該テープ送り制御手段は、上記回転周期比の変化量を参照し適宜高 速テープ送りの態様を変更制御する。すなわち、回転周期比だけでなく、この回 転周期比の所定期間の変化量を参照して高速テープ送りの態様を適宜変更するこ とによって、より緻密な高速テープ送り制御を実現することが可能になる。
【0010】 上記変化量算出手段での変化量の算出方法の具体的な一例として、請求項2に かかる考案は、上記請求項1に記載のFF/REW制御装置において、上記変化 量算出手段は、FF/REW実行時にてテープ送り速度が所定の最高速度になっ た時点での上記回転周期比を基準とし、当該時点から所定期間後の回転周期比と 同基準との差異を上記変化量として算出する構成としてある。 上記のように構成した請求項2にかかる考案においては、FF/REW実行時 、変化量算出手段にて、テープ送り速度が所定の最高速度になった時点を検出す る。そして、この最高速度が検出された時点での回転周期比を取得して基準とす る。さらに、当該時点から所定期間後の回転周期比を取得して、上記基準との差 異を算出して回転周期比の変化量とする。
【0011】 上記テープ送り制御手段にて実行する変更制御の具体例として、請求項3にか かる考案は、上記請求項2に記載のFF/REW制御装置において、上記テープ 送り制御手段は、上記回転周期比に基づいて細ハブ径用の高速テープ送り制御を 実行しつつ、上記変化量が所定値以上であった場合、高速テープ送りを減速させ る構成としてある。 上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、テープ送り制御手段 にて回転周期比に基づいて細ハブ径用の高速テープ送り制御を実行するに際して 、変化量算出手段が算出した変化量を取得する。そして、この変化量が所定値以 上であった場合には高速テープ送りを減速させる変更制御を実行する。
【0012】 上記変化量算出手段での変化量の算出方法の一例として、請求項4にかかる考 案は、上記請求項3に記載のFF/REW制御装置において、上記テープ送り制 御手段は、上記変化量が上記所定値未満であった場合、再度所定期間における回 転周期比の変化量を算出する構成としてある。 上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、テープ送り制御手段 にて取得した上記変化量算出手段が算出した変化量が上記所定値未満であった場 合、再度所定期間における回転周期比の変化量を算出する。そして、この変化量 に基づいて再度変更制御を行う。
【0013】 また、請求項5に記載の考案は、上記請求項1〜請求項4に記載のFF/RE W制御装置において、上記テープ送り制御手段は、FF/REW開始直後に上記 回転周期比算出手段によって算出される回転周期比に応じて即座に対応する高速 テープ送り制御を行う構成としてある。 上記のように構成した請求項5にかかる考案においては、テープ送り制御手段 にて、FF/REW開始直後に検出される供給リールと巻取りリールとの回転周 期から算出される両者の比に応じ、即座にビデオテープのハブ径に応じた高速テ ープ送り制御の制御を行う。従って、FF/REW開始後すぐに高速FF/RE Wモードに移行することができる。
【0014】 上述してきたFF/REW制御装置を適用したビデオデッキの具体的な態様と して、請求項6に記載の考案は、ビデオテープを装填してテープ走行速度を変更 可能にFF/REWを実行するビデオメカと、上記ビデオメカに配設されるとと もに、装填されたビデオテープの供給リールと巻取りリールの回転周期を検出す る回転周期センサと、上記回転周期センサにて検出された供給リールと巻取りリ ールとの回転周期比を算出するとともに、上記FF/REW実行時の所定期間に おける上記回転周期比の変化量を算出し、当該FF/REW実行時に上記回転周 期比に基づいて上記ビデオメカを制御し上記ビデオテープのハブ径に対応した高 速テープ送りを実行するに際して、上記回転周期比の変化量を参照し適宜高速テ ープ送りの態様を変更制御するマイコンとを具備する構成としてある。すなわち 、具体的な装置としても本発明は実現することができる。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、回転周期比に基づいて簡単な制御によって高速 FF/REWを行うことが可能であるとともに、この回転周期比の変化量を参照 することにより、より精緻な高速FF/REWの制御を実行することが可能なF F/REW制御装置を提供することができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、変化量の算出方法の具体例を提示する ことができる。 さらに、請求項3にかかる考案によれば、高速テープ送り時における変更制御 の具体的な態様を示すことができる。 さらに、請求項4にかかる考案によれば、変化量の算出方法の具体的な一例を 示すことができる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、FF/REW開始直後に高速FF/ REWを行うことができる。 さらに、請求項6にかかる考案によれば、本発明を具現化したビデオデッキを 提供することができる。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図1は、本考案の一実施形態にかかるFF/REW制御装置を適用したVHS 方式のビデオデッキを概略ブロック図により示している。 同図において、信号処理回路10はチューナやVIFやRFコンバータなどか らなり、同信号処理回路10内のVIF等を適切な順序で制御することによりビ デオ記録のための信号が生成され、また、再生されるビデオ信号を図示しないテ レビジョン等に出力するようになっている。
【0017】 ビデオメカ30に備えられるヘッド系回路31はドラムヘッドやACヘッドな どからなっており、ビデオ記録時には信号処理回路10が生成するビデオ記録信 号はビデオメカ30に備えられるヘッド系回路31に送出され、入力されるビデ オ記録信号がビデオテープに記録される。また、ビデオ再生時にはビデオテープ に記録されている情報からビデオ信号を生成し、上記信号処理回路10に出力す るようになっている。
【0018】 さらに、ビデオメカ30はビデオテープの走行を制御するための回路を備えて おり、ビデオテープのリールを回転させるためのリールモータ34とFF/RE W時のテープ走行制御のために巻取りリール35と供給リール36との回転周期 を検出する回転周期センサ32a,32bとビデオテープの終端を検出するエン ドセンサ33a,33bとを備えている。また、ビデオ記録/再生時のテープ走 行を制御するために図示しないキャプスタンモータやサーボ回路を備えている。 本実施形態において、ビデオメカ30は太ハブ径を有するビデオテープと、細 ハブ径を有するビデオテープと、Cカセットタイプのビデオテープの走行を制御 可能になっている。むろん、規格外のビデオテープについても所定の制御を実行 可能である。
【0019】 ここで、シスコン20は図示しないCPU,ROM,RAM等を備えており、 ROM内に保持されたプログラムに応じてCPUは信号処理回路10やビデオメ カ30の内部機器を制御するようになっている。すなわち、ビデオ記録時にはシ スコン20の制御によって所定の速度でビデオテープが送られるとともに、信号 処理回路10の出力する所望のチャンネルの信号がヘッド系回路31によってビ デオテープに記録され、再生時には、ビデオテープに記録された信号がヘッド系 回路31に検出され、信号処理回路10にて所定の処理がなされた後にテレビジ ョンに送出され、利用者が再生映像を視聴することを可能にしている。
【0020】 また、シスコン20はビデオメカ30内のリールモータ34等を制御すること により速度を変化させつつFF/REW制御を行うようになっている。すなわち 、シスコン20はリールモータ34の回転速度および回転方向を制御可能となっ ており、FF時においてはリールモータ34を駆動して図2の平面図において矢 印方向にクラッチプーリ34aを回転させる。すると、クラッチプーリ34aの 周縁に当接するFF/REWアイドラ34bが巻取りリール台35a側に振り子 移動してその回転軸に圧着し、矢印方向に回転することにより同回転軸が矢印方 向に回転されてテープ送りされる。
【0021】 他方、REW時においては、リールモータ34を逆方向に駆動して図3の平面 図において矢印方向にクラッチプーリ34aを回転させる。すると、FF/RE Wアイドラ34bが供給リール台36a側に振り子移動してその回転軸に圧着し 、矢印方向に回転することにより同回転軸が矢印方向に回転されてテープ送りさ れる。
【0022】 本実施形態におけるビデオデッキにおいては、いわゆる高速FFまたは高速R EWを行うことが可能である。この高速FFおよび高速REWは、それぞれ通常 のFFおよびREWと比べてテープ走行速度が異なるが、基本的な動作は上述し たものと同様である。次に、この高速FFおよび高速REW時のテープ走行速度 の制御について詳述する。
【0023】 上述した巻取りリール台35aと供給リール台36aは、それぞれ図4に示す ように、回転軸35b,36bの底面側に略扇形の反射板35c,36cが周縁 方向に等間隔に四枚配設されるとともに、それぞれの反射板35c,36cの下 方にはフォトトランジスタ32a1,32b1と発光ダイオード32a2,32 b2とからなる回転周期センサ32a,32bが配設されている。同発光ダイオ ード32a2,32b2は上記反射板35c,36c方向に向けられており、フ ォトトランジスタ32a1,32b1はこの反射板35c,36cからの反射光 を検出するようになっている。この結果、回転軸35b,36bが一回転する毎 にフォトトランジスタ32a1,32b1から四つのパルスが出力されることに なる。
【0024】 フォトトランジスタ32a1,32b1の出力パルスは、図5に示すようにシ スコン20に入力されており、当該シスコン20にて巻取りリール台35aと供 給リール台36aの回転周期を検出し、回転周期比を算出している。このように 、本実施形態においては、リールモータ34とシスコン20とが速度可変テープ 送り手段を構成し、フォトトランジスタ32a1,32b1等の配設された巻取 りリール台35aおよび供給リール台36aと、シスコン20とがリール回転周 期検出手段を構成し、シスコン20が上記回転周期比算出手段を構成する。
【0025】 また、上述しなかったが、ビデオメカ30には、テープ端を検出するためのエ ンドセンサ33aおよびエンドセンサ33bが備えられており、これらのセンサ 出力もシスコン20に入力されている。そして、高速FFまたは高速REWが指 示されると、シスコン20がこの指示を検知して図6〜図9に示すフローチャー トに従って実際の高速FFまたは高速REW処理を実行する。尚ここで、上記回 転周期比をNとしており、FF時にはNは「巻取りリール回転周期/供給リール 回転周期」として定義され、REW時にはNは「供給リール回転周期/巻取りリ ール回転周期」として定義される。
【0026】 図6は、本考案における主な制御の流れとなるフローチャートであり、ステッ プS100において、変数hが「1」であるか「2」であるかそれ以外であるか を判別している。ここで、変数hは後述するように一度でも太ハブ用の制御を行 った後には「1」となり、一度でも細ハブ用の制御を行った後には「2」となる 。また、この変数hの値は挿入されているビデオテープがEJECTされるまで 保持される。
【0027】 従って、FF/REWを一旦停止してからさらにもう一度FF/REWを行っ た場合、そのビデオテープに対して太ハブ用の制御を行った後に規格外ハブ用の 制御を行うことはないし、細ハブ用の制御を行った後に太ハブ用もしくは規格外 ハブ用の制御を行うことはない。
【0028】 同ステップS100にて変数hが「1」であると判別されたときには太ハブ用 のサブルーチンを行い、変数hが「2」であると判別されたときには細ハブ用の 制御を行うようになっている。ビデオテープを挿入後に初めてFF/REWを行 ったり、当該FF/REW以前に一度も太ハブ用の制御と細ハブ用の制御を行っ たことがない場合には変数hは「1」または「2」となっておらず、ステップS 110にて上記Nが「0.8<N≦1.2」の範囲内にあるか否かを判別する。 同ステップS110にて「0.8<N≦1.2」であると判別されたときには規 格外ハブ用の制御を行い、「0.8<N≦1.2」ではないと判別されたときに はステップS120にて上記Nが「0.6<N≦1.7」の範囲内にあるか否か を判別する。同ステップS120にて「0.6<N≦1.7」であると判別され たときには太ハブ用の制御を行い、「0.6<N≦1.7」ではないと判別され たときには細ハブ用の制御を行う。
【0029】 図7は規格外ハブ用の制御のフローチャートである。同図において、ステップ S200では6倍速にまでリニアに加速し、ステップS210において利用者が FF/REWの停止指示を出したり、上記エンドセンサ33a,33bにおいて テープ終端を検出して停止する必要が生じているか否かを判別する。 同ステップS210で停止する必要があると判別されたときにはテープ走行を 停止し、停止する必要があると判別されないときにはステップS110に戻って 処理を続行する。すなわち、「0.8<N≦1.2」である間は規格外ハブ用の 制御を行う。
【0030】 図8は太ハブ用の制御のフローチャートである。同図において、ステップS3 00では変数hに「1」を代入する。従って、一度でも同図8の太ハブ用の制御 を行った後には上記ステップS100の判別によって規格外ハブ用の制御はされ なくなる。ステップS310では上記Nの値を判別し、「N≦0.7」,「0. 7<N≦0.8」,「0.8<N≦0.9」,「0.9<N≦1.0」,「1. 0<N」というNのしきい値によって別々の制御を行う。
【0031】 ステップS310にて「N≦0.7」と判別されたときにはステップS321 にて18倍速にまでリニアに加速し、「0.7<N≦0.8」と判別されたとき にはステップS322にて15倍速にまでリニアに加速する。これらの場合には ステップS331にて「0.9≦N」になるか否かが判別されており、「0.9 ≦N」と判別されると下記ステップS340の減速が行われる。
【0032】 上記ステップS310にて「0.8<N≦0.9」と判別されたときにはステ ップS323にて12倍速にまでリニアに加速し、「0.9<N≦1.0」と判 別されたときにはステップS324にて9倍速にまでリニアに加速する。これら の場合にはステップS332にて「1.0≦N」になるか否かが判別されており 、「1.0≦N」と判別されると下記ステップS340の減速が行われる。
【0033】 ステップS340においてはテープ走行速度が6倍速になるまでリニアに速度 が変化される。すなわち、上記ステップS310にて「1.0<N」であると判 別されたときには、同ステップS340では加速されるし、上記ステップS33 1およびステップS332の後には減速される。そして、ステップS350にお いては利用者がFF/REWの停止指示を出したり、上記エンドセンサ33a, 33bにおいてテープ終端を検出して停止する必要が生じているか否かを判別す る。同ステップS350で停止する必要があると判別されたときにはテープ走行 を停止し、停止する必要があると判別されないときにはステップS120に戻っ て処理を続行する。すなわち、「0.6<N≦1.7」である間は太ハブ用の制 御を行う。
【0034】 図9は、細ハブ用の制御のフローチャートである。本実施形態においては、図 6に示したように回転周期比Nの値に応じて「規格外」,「太ハブ」,「細ハブ 」を識別してそれぞれに応じた制御を実行している。しかし、本実施形態にてビ デオテープとして採用可能なCカセットタイプを使用した場合、このCカセット タイプと「細ハブ」とは、回転周期比Nの取り得る範囲が重なり合う。通常のテ ープ送り制御時は、このような重なり合いは問題ないものの、高速FF/REW 実行時において、Cカセットタイプと細ハブとを誤判別してしまうと、高速のま まビデオテープの始端・終端に到達してしまい、ビデオテープに損傷を及ぼしか ねない。そこで、本実施形態においては、図10に示すように、Cカセットタイ プと、細ハブの回転周期比Nの変化量の相違を利用して、Cカセットタイプと細 ハブを識別し、所定の制御を実行可能にしている。
【0035】 図9において、ステップS400では変数hに「2」を代入する。従って、一 度でも同図9の細ハブ用の制御を行った後には上記ステップS100の判別によ って規格外ハブ用の制御はされなくなる。ステップS410では上記Nの値を判 別し、「N≦1.4」,「1.4<N≦1.6」,「1.6<N≦1.8」,「 1.8<N≦2.0」,「2.0<N」というNのしきい値によって別々の制御 を行う。
【0036】 ステップS410にて「N≦1.4」と判別されたときにはステップS421 にて18倍速にまでリニアに加速し、「1.4<N≦1.6」と判別されたとき にはステップS422にて15倍速にまでリニアに加速する。 そして18倍速および15倍速にまでリニアに加速されてステップS430に て最高速度まで到達したか否かを判別する。このステップS430にて最高速度 に到達したと判別されると、ステップS431にてかかる時点でのNを取得して N1に代入する。そして、ステップS432にて最高速度になってから4秒経過 したかいなかを判別する。このステップS432にて4秒経過したと判別される と、ステップS433にてこの時点でのNを取得してN2に代入する。
【0037】 そして、ステップS434にて、|N2−N1|を算出し、回転周期比の変化 量ΔNを算出する。ステップS435ではこのΔNが「0.126」以上である か否かを判別する。このステップS435にてΔNが「0.126」以上と判別 されると、Cカセットタイプのビデオテープであると判定し、ステップS440 の減速が行われる。一方、ステップS430にて最高速度に到達していないと判 断されたり、ステップS432にて4秒経過していないと判断されたり、ステッ プS435にてΔNが0.125以下と判断された場合には、ステップS436 にて「1.8≦N」になるか否かが判別され、「1.8≦N」と判別されるとス テップS450の減速が行われる。
【0038】 一方、ステップS410にて「1.6<N≦1.8」と判別されたときにはス テップS423にて12倍速にまでリニアに加速し、「1.8<N≦2.0」と 判別されたときにはステップS424にて9倍速にまでリニアに加速する。そし て12倍速および9倍速にまでリニアに加速されてステップS440にて最高速 度まで到達したか否かを判別する。このステップS440にて最高速度に到達し たと判別されると、ステップS441にてかかる時点でのNを取得してN3に代 入する。そして、ステップS442にて最高速度になってから4秒経過したかい なかを判別する。このステップS442にて4秒経過したと判別されると、ステ ップS443にてこの時点でのNを取得してN4に代入する。
【0039】 そして、ステップS444にて、|N4−N3|を算出し、回転周期比の変化 量ΔNを算出する。ステップS445ではこのΔNが「0.126」以上である か否かを判別する。このステップS445にてΔNが「0.126」以上と判別 されると、Cカセットタイプのビデオテープであると判定し、ステップS440 の減速が行われる。一方、ステップS440にて最高速度に到達していないと判 断されたり、ステップS442にて4秒経過していないと判断されたり、ステッ プS445にてΔNが0.125以下と判断された場合には、ステップS446 にて「2.0≦N」になるか否かが判別され、「2.0≦N」と判別されるとス テップS450の減速が行われる。
【0040】 ステップS440においては、テープ走行速度が6倍速になるまでリニアに速 度が減速変化される。すなわち、上記ステップS410にて「2.0<N」であ ると判別されたときには、同ステップS450では加速されるし、上記ステップ S435,S4361およびステップS445,S446の後には減速される。 そして、ステップS451においては利用者がFF/REWの停止指示を出した り、上記エンドセンサ33a,33bにおいてテープ終端を検出して停止する必 要が生じているか否かを判別する。そして、同ステップS451で停止する必要 があると判別されるまでテープ走行を続けた後に処理を終了する。
【0041】 図11は、上記フローチャートによるNのしきい値と加速倍速比およびNの初 期値に対する減速開始しきい値を示しており、FF時においてもREW時におい ても、細ハブであれば図11(a)の表に示すしきい値によって制御され、太ハ ブであれば図11(b)の表に示すしきい値によって制御される。従って、統一 された簡単な判別のみで高速FF/REWを制御することができる。
【0042】 このように、本考案においては、図9のフローチャートに示したように、細ハ ブ用の高速テープ送り制御を行うに際して、回転周期比Nの変化量を算出して参 照することによって、Cカセットタイプと細ハブの相違を識別して、Cカセット タイプと判別された場合には、倍速にて実行されている高速テープ送りを減速さ せることによって、Cカセットタイプと細ハブとを誤判断して高速のままテープ が始端あるいは終端に到達してしまうようなことを防止することが可能なFF/ REW制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかるFF/REW制御
装置を適用したVHS方式のビデオデッキを示す概略ブ
ロック図である。
【図2】FF時の動作を説明するための平面図である。
【図3】REW時の動作を説明するための平面図であ
る。
【図4】巻取りリール台および供給リール台の底面側の
斜視図である。
【図5】各種センサの出力がシスコンに入力されている
ことを示す概略ブロック図である。
【図6】本考案における主な制御の流れとなるフローチ
ャートである。
【図7】規格外ハブ用の制御のフローチャートである。
【図8】太ハブ用の制御のフローチャートである。
【図9】細ハブ用の制御のフローチャートである。
【図10】Cカセットタイプと細ハブのN値の変化量の
相違を示した図である。
【図11】回転周期比Nのしきい値と加速倍速比および
回転周期比Nの初期値に対する減速開始しきい値を示す
図である。
【符号の説明】
10…信号処理回路 20…シスコン 30…ビデオメカ 31…ヘッド系回路 32a,32b…回転周期センサ 32a1,32b1…フォトトランジスタ 32a2,32b2…発光ダイオード 33a,b…エンドセンサ 34…リールモータ 35…巻取りリール 36…供給リール 35a…巻取りリール台 36a…供給リール台 35b,36b…回転軸 35c,36c…反射板

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオテープを装填してテープ走行速度
    を変更可能にFF/REWを実行する速度可変テープ送
    り手段と、 上記速度可変テープ送り手段に装填されたビデオテープ
    の供給リールと巻取りリールの回転周期を検出するリー
    ル回転周期検出手段と、 上記リール回転周期検出手段にて検出された供給リール
    と巻取りリールとの回転周期比を算出する回転周期比算
    出手段と、 上記FF/REW実行時の所定期間における上記回転周
    期比の変化量を算出する変化量算出手段と、 上記FF/REW実行時に上記回転周期比に基づいて速
    度可変テープ送り手段を制御し上記ビデオテープのハブ
    径に対応した高速テープ送りを実行するにあたり、上記
    回転周期比の変化量を参照し適宜高速テープ送りの態様
    を変更制御するテープ送り制御手段とを具備することを
    特徴とするFF/REW制御装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のFF/REW制御
    装置において、 上記変化量算出手段は、FF/REW実行時にてテープ
    送り速度が所定の最高速度になった時点での上記回転周
    期比を基準とし、当該時点から所定期間後の回転周期比
    と同基準との差異を上記変化量として算出することを特
    徴とするFF/REW制御装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載のFF/REW制御
    装置において、 上記テープ送り制御手段は、上記回転周期比に基づいて
    細ハブ径用の高速テープ送り制御を実行しつつ、上記変
    化量が所定値以上であった場合、高速テープ送りを減速
    させることを特徴とするFF/REW制御装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載のFF/REW制御
    装置において、 上記テープ送り制御手段は、上記変化量が上記所定値未
    満であった場合、再度所定期間における回転周期比の変
    化量を算出することを特徴とするFF/REW制御装
    置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4に記載のFF/
    REW制御装置において、 上記テープ送り制御手段は、FF/REW開始直後に上
    記回転周期比算出手段によって算出される回転周期比に
    応じて即座に対応する高速テープ送り制御を行うことを
    特徴とするFF/REW制御装置。
  6. 【請求項6】 ビデオテープを装填してテープ走行速度
    を変更可能にFF/REWを実行するビデオメカと、 上記ビデオメカに配設されるとともに、装填されたビデ
    オテープの供給リールと巻取りリールの回転周期を検出
    する回転周期センサと、 上記回転周期センサにて検出された供給リールと巻取り
    リールとの回転周期比を算出するとともに、上記FF/
    REW実行時の所定期間における上記回転周期比の変化
    量を算出し、当該FF/REW実行時に上記回転周期比
    に基づいて上記ビデオメカを制御し上記ビデオテープの
    ハブ径に対応した高速テープ送りを実行するに際して、
    上記回転周期比の変化量を参照し適宜高速テープ送りの
    態様を変更制御するマイコンとを具備することを特徴と
    するビデオデッキ。
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