JP3074224B2 - 光ファイバのカーボンハーメチック被覆方法 - Google Patents

光ファイバのカーボンハーメチック被覆方法

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JP3074224B2
JP3074224B2 JP04242773A JP24277392A JP3074224B2 JP 3074224 B2 JP3074224 B2 JP 3074224B2 JP 04242773 A JP04242773 A JP 04242773A JP 24277392 A JP24277392 A JP 24277392A JP 3074224 B2 JP3074224 B2 JP 3074224B2
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Japan
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optical fiber
carbon
film
hermetic
fiber
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道彦 柳澤
継男 佐藤
邦男 小倉
信幸 吉澤
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバの融着接続部
や端末に局所的にカーボンハーメチック被覆膜を形成す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバのコネクター接続部や融着接
続部は被覆樹脂を除去して行なわれるため、接続に使用
される各種治具との接触で表面に傷が付き易い。ファイ
バ表面に傷があると環境中の水分がこの傷内に侵入して
傷が広がり、ファイバ強度の著しい劣化を招く(疲労現
象)。従って、傷の付いたファイバ表面には水分を透過
させないハーメチック被覆膜を形成することが、ファイ
バの強度の長期信頼性を高める上で有効である。
【0003】現在、ハーメチック被覆膜を形成するため
の方法としては、炭酸ガスレーザーによって光ファイバ
を加熱して熱CVD法で成膜させる方法と、光ファイバ
の周囲にハーメチック原料を含んだプラズマを生成して
成膜させる方法(プラズマCVD法)とが提案されてい
る。本発明は上記2方法のうち後者に関するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、成膜中に電極
に印加する高周波電力は一定に保たれているので、プラ
ズマの持つエネルギーも時間的に一定にしていた。とこ
ろが、ハーメチック機能に優れるグラファイトを含んだ
アモルファス構造のカーボン膜を形成させるためには、
かなり高エネルギーのプラズマを生成させる必要があ
る。このため、カーボン膜が形成される前にプラズマ中
の高エネルギー粒子によって光ファイバ表面が衝撃を受
け、同表面に非常に多くの傷ができてしまい、ファイバ
強度が著しく低下するという傾向がしばしば見られた。
【0005】本発明の目的は光ファイバ表面に傷が付か
ず、光ファイバの強度が低下しないように光ファイバに
局所的にカーボンハーメチック被覆を施す方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバのカ
ーボンハーメチック被覆方法は、図1に示すように電極
1に高周波電力を印加して光ファイバ2の周囲にプラズ
マ3を生成させ、このプラズマ3中にハーメチック用原
料を供給することにより、光ファイバ2の局所表面にハ
ーメチック被覆膜を形成する方法において、ハーメチッ
ク被覆膜形成中に電極1に供給する高周波エネルギーを
連続的または段階的に変化させることを特徴とする光フ
ァイバのカーボンハーメチック被覆方法。
【0007】
【作用】本発明の光ファイバのカーボンハーメチック被
覆方法は、ハーメチック被覆膜形成中に電極1に供給す
る高周波エネルギーを連続的または段階的に変化させる
ものであるため、プラズマが光ファイバの表面に直接触
れる成膜初期の段階でプラズマのエネルギーを低くすれ
ば、ハーメチック機能に優れるグラファイトを含んだア
モルファス構造のカーボン膜を形成する場合でも、プラ
ズマ中のエネルギー粒子により光ファイバ2の表面が衝
撃を受けにくくなり、光ファイバ2の表面に傷が付きに
くい。また、カーボン膜がある程度の厚さに形成された
後にプラズマのエネルギーを高くすれば、既に形成され
たカーボン膜により光ファイバ2へのプラズマ中のエネ
ルギー粒子の衝撃が防がれるので、光ファイバ2の強度
が低下することなくハーメチック機能に優れたカーボン
膜が形成される。
【0008】
【実施例】本発明の光ファイバのカーボンハーメチック
被覆方法の一実施例としてプラズマCVD法を用いたハ
ーメチック被覆装置の構成を図1に示す。これはチャン
バ5内を真空ポンプで排気してチャンバ5内の真空度を
約0.01〜5Torrにすることができるようにして
ある。このチャンバ5内に中空円筒状の電極1が配置さ
れており、同電極1内をファイバ2が縦に貫くように配
置されている。
【0009】ハーメチック用原料にはベンゼン、トルエ
ン、キシレンを使用した。成膜速度に違いはあるものの
炭化水素系原料ならばどんなものでも可能である。ま
た、原料供給前に約1分間20W、0.8TorrでA
rプラズマによって光ファイバ2の表面を処理した。
【0010】通信用のカーボン被覆光ファイバ(ファイ
バ径125μm、カーボン膜厚400Å、UV樹脂被覆
径250μm)を用いて検討を行った。UV樹脂を除去
したファイバ端面を切断し、2本のファイバをアーク放
電により融着接続した。融着接続部はアーク放電により
約10mmに亙ってカーボンが剥れている。これを図1
のチャンバ5内にセットし、内径約10mm、高さ約1
5mmの中空円筒状の電極1を使用してプラズマCVD
法により前記融着接続部にカーボンハーメチック膜をリ
コートした。
【0011】この場合、成膜時間を20秒とし、高周波
発振器空マッチング回路を通して高周波電圧を電極1へ
印加した。この場合、印加開始後約3秒間は印加電圧を
20Wとし、その後17秒は120Wにした。このよう
にして作製したサンプルを電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、カーボン層の厚みは1層目、2層目とも300〜5
00Åであった。
【0012】前記のようにして作製したサンプルの外周
にUV樹脂を再度被覆して、歪速度0.5,2,5,2
0,50%/min、n=9で引張破断強度を調べた結
果、0.5%/minでの強度の50%値は2.9kg
で、疲労係数n値は150であった。
【0013】前記パワーの変化パターンを変え、20W
〜120Wまで連続的に変化させ、その後120Wで1
5秒間保持しても、20W→40W→60W→100W
→120Wと3秒刻みで変化させても、膜厚に違いはあ
るものの、強度低下を抑えつつ、疲労特性にも優れたリ
コート膜が形成できた。
【0014】比較例1として、電極1への印加電圧を1
20Wの一定パワーとし、20秒間成膜した。この光フ
ァイバについて前記と同様の方法で引張試験を行なって
破断強度を調べた結果、破断強度は約1.2kgとな
り、明らかな強度劣化がみられた。ただし、疲労係数n
値は140と良好な値を示している。
【0015】比較例2として、電極1への印加電圧を最
初から最後まで20Wとして成膜した。この時の破断強
度は2.3kgであったが、低いパワーで成膜したため
疲労係数n値は20で、充分なハーメチック機能を持た
ないことがわかった。
【0016】
【発明の効果】本発明では以上説明したように、電極1
へ印加する高周波パワーを成膜中に変化させるので、成
膜中にプラズマ中の高エネルギー粒子により光ファイバ
2の表面に傷付くことがなく、カーボンコート部分の強
度が低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバのカーボンハーメチック被
覆方法の説明図である。
【符号の説明】 1 電極 2 光ファイバ 3 プラズマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 邦男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 吉澤 信幸 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−297239(JP,A) 特開 平4−357141(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 25/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極1に高周波電力を印加して光ファイ
    バ2の周囲にプラズマ3を生成させ、このプラズマ3中
    にハーメチック用原料を供給することにより光ファイバ
    2の局所表面にハーメチック被覆膜を形成する光ファイ
    バのカーボンハーメチック被覆方法において、ハーメチ
    ック被覆膜形成中に前記電極1に供給する高周波エネル
    ギーを連続的または段階的に変化させることを特徴とす
    る光ファイバのカーボンハーメチック被覆方法。
JP04242773A 1992-08-19 1992-08-19 光ファイバのカーボンハーメチック被覆方法 Expired - Lifetime JP3074224B2 (ja)

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JPH0664944A JPH0664944A (ja) 1994-03-08
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