JP3073903B2 - 情報処理装置及びそのi/o割込み制御方法 - Google Patents
情報処理装置及びそのi/o割込み制御方法Info
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- JP3073903B2 JP3073903B2 JP07045154A JP4515495A JP3073903B2 JP 3073903 B2 JP3073903 B2 JP 3073903B2 JP 07045154 A JP07045154 A JP 07045154A JP 4515495 A JP4515495 A JP 4515495A JP 3073903 B2 JP3073903 B2 JP 3073903B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のオペレーティン
グシステムが同時に実行される情報処理装置に係り、特
に、入出力制御装置(IOP)からI/O割込み処理要
求があったときに、それを演算処理装置(IP)に報告
をする通信制御装置(IC)の構成及びI/O割込み制
御方法に関するものである。
グシステムが同時に実行される情報処理装置に係り、特
に、入出力制御装置(IOP)からI/O割込み処理要
求があったときに、それを演算処理装置(IP)に報告
をする通信制御装置(IC)の構成及びI/O割込み制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置において実行されるオペレ
ーティングシステムには、最上位のホストオペレーティ
ングシステム(以下、ホストという)と、その配下の複
数のゲストオペレーティングシステム(以下、ゲストと
いう)がある。一方、主記憶(CPU資源)上の分割さ
れた各領域(分割区画)をゾーンといい、各ゾーンに各
オペレーティングシステムが割り当てられる。通常、ホ
ストは特定ゾーン(例えばゾーン0)に割り当てられ、
各ゲストは該特定ゾーン以外のゾーンに動的に割り当て
られる。
ーティングシステムには、最上位のホストオペレーティ
ングシステム(以下、ホストという)と、その配下の複
数のゲストオペレーティングシステム(以下、ゲストと
いう)がある。一方、主記憶(CPU資源)上の分割さ
れた各領域(分割区画)をゾーンといい、各ゾーンに各
オペレーティングシステムが割り当てられる。通常、ホ
ストは特定ゾーン(例えばゾーン0)に割り当てられ、
各ゲストは該特定ゾーン以外のゾーンに動的に割り当て
られる。
【0003】このような情報処理装置において、複数の
オペレーティングシステム(ゲスト)が同時に実行され
る場合、各ゲストを1つあるいはそれ以上のIPにどの
ように指名するかは、ハイパーバイザープログラムが制
御する。この場合、従来のI/O割込み処理には2つの
問題があった。1つめは、米国特許第4843541号
に示されるように、複数のゲストはサブクラスの各ビッ
トに割り当てられているため、ゲストの最大数はサブク
ラスのビット幅に制限され、一般にそのビット幅は1バ
イト(8ビット)であるので、最大8ゲストと成ってい
る点である。2つめは、ハイパーバイザープログラムが
各IPにゲストを指名する度に、各IP対応に存在する
ゲストサブクラスマスクが更新され、現在実行中のゲス
ト、つまりカレントゲストに対応するゲストサブクラス
マスクのみがマスクを開くため、カレントゲスト以外の
I/O割込みがあった場合、そのI/O割込みに相当す
るゲストがハイパーバイザープログラムによっていずれ
かのIPに指名を受けるまで、I/O割込み処理は保留
されるという点である。
オペレーティングシステム(ゲスト)が同時に実行され
る場合、各ゲストを1つあるいはそれ以上のIPにどの
ように指名するかは、ハイパーバイザープログラムが制
御する。この場合、従来のI/O割込み処理には2つの
問題があった。1つめは、米国特許第4843541号
に示されるように、複数のゲストはサブクラスの各ビッ
トに割り当てられているため、ゲストの最大数はサブク
ラスのビット幅に制限され、一般にそのビット幅は1バ
イト(8ビット)であるので、最大8ゲストと成ってい
る点である。2つめは、ハイパーバイザープログラムが
各IPにゲストを指名する度に、各IP対応に存在する
ゲストサブクラスマスクが更新され、現在実行中のゲス
ト、つまりカレントゲストに対応するゲストサブクラス
マスクのみがマスクを開くため、カレントゲスト以外の
I/O割込みがあった場合、そのI/O割込みに相当す
るゲストがハイパーバイザープログラムによっていずれ
かのIPに指名を受けるまで、I/O割込み処理は保留
されるという点である。
【0004】上記2点の問題を解決する従来技術として
は、例えば特開平5−204679号公報に開示されて
いる方法がある。これは、ICがIOPからゾーン番号
とサブクラスをI/O割込みとして受けて取り、IPか
らはゾーンマスクとサブクラスマスクの指定を受けて、
ゾーン番号とゾーンマスク、サブクラスとサブクラスマ
スクの比較結果により、カレントゲスト以外のI/O割
込みが発生した場合、アラートとしてハイパーバイザー
プログラムに通知するというものである。したがって、
ゲスト数の制限については、ゾーンとゾーンマスクを比
較をするという方法を取り入れたため、ゾーンマスクレ
ジスタのビット数の8(サブクラスビット数)倍と成
り、また、カレントゲスト以外のゲストからのI/O割
込みが保留されるという問題については、アラートを受
けたハイパーバイザープログラムが、カレントゲストを
アラートに相当するゲストを指名することにより回避で
きる。
は、例えば特開平5−204679号公報に開示されて
いる方法がある。これは、ICがIOPからゾーン番号
とサブクラスをI/O割込みとして受けて取り、IPか
らはゾーンマスクとサブクラスマスクの指定を受けて、
ゾーン番号とゾーンマスク、サブクラスとサブクラスマ
スクの比較結果により、カレントゲスト以外のI/O割
込みが発生した場合、アラートとしてハイパーバイザー
プログラムに通知するというものである。したがって、
ゲスト数の制限については、ゾーンとゾーンマスクを比
較をするという方法を取り入れたため、ゾーンマスクレ
ジスタのビット数の8(サブクラスビット数)倍と成
り、また、カレントゲスト以外のゲストからのI/O割
込みが保留されるという問題については、アラートを受
けたハイパーバイザープログラムが、カレントゲストを
アラートに相当するゲストを指名することにより回避で
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の特開平
5−204679号公報のシステムでは、各IPごとに
アラート割込みと、ホストI/O割込みと、カレントゲ
ストI/O割込みを発生する論理と、それらを選択する
論理を持ち、さらにシステムとして唯一のI/O割込み
を選択し、それを全IPに報告している。また、各IP
は、そのI/O割込みが自分が処理すべきものであるか
どうか判定した後、もし自分が処理すべきものなら処理
に入る。したがって、最終的にI/O処理をしなかった
IPにも、一度I/O割込みが発生するため、システム
性能の低下を招く。また、あるIPのカレントゲストの
I/O割込みがI/O割込みキューに存在していたとし
ても、そのI/O割込みがシステムとして最優先I/O
割込みでなかったときは、I/O割込みキューに保留さ
れることになる。
5−204679号公報のシステムでは、各IPごとに
アラート割込みと、ホストI/O割込みと、カレントゲ
ストI/O割込みを発生する論理と、それらを選択する
論理を持ち、さらにシステムとして唯一のI/O割込み
を選択し、それを全IPに報告している。また、各IP
は、そのI/O割込みが自分が処理すべきものであるか
どうか判定した後、もし自分が処理すべきものなら処理
に入る。したがって、最終的にI/O処理をしなかった
IPにも、一度I/O割込みが発生するため、システム
性能の低下を招く。また、あるIPのカレントゲストの
I/O割込みがI/O割込みキューに存在していたとし
ても、そのI/O割込みがシステムとして最優先I/O
割込みでなかったときは、I/O割込みキューに保留さ
れることになる。
【0006】本発明の目的は、従来、ゲスト数が最大8
ゲストとなっていた点、カレントゲスト以外のゲストの
I/O割込みが発生したときに、ハイパーバイザープロ
グラムがそのゲストを指定するまでI/O割込みキュー
に保留されるという問題を解決するとともに、さらに、
上述の全IPにI/O割込みを報告することによるシス
テム性能の低下、また、あるIPにおいてカレントゲス
トであるI/O割込みが発生したとしても、それが最優
先I/O割込みでなかった場合、そのIPのI/O割込
み処理は保留されるという問題点を解決することにあ
る。
ゲストとなっていた点、カレントゲスト以外のゲストの
I/O割込みが発生したときに、ハイパーバイザープロ
グラムがそのゲストを指定するまでI/O割込みキュー
に保留されるという問題を解決するとともに、さらに、
上述の全IPにI/O割込みを報告することによるシス
テム性能の低下、また、あるIPにおいてカレントゲス
トであるI/O割込みが発生したとしても、それが最優
先I/O割込みでなかった場合、そのIPのI/O割込
み処理は保留されるという問題点を解決することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のIP
と、複数のIOPと、各IP間の通信を行うICとを有
し、主記憶等の資源の各ゾーンに割り当てられた複数の
オペレーティングシステム(ホスト,ゲスト)を各IP
で同時に実行する情報処理装置において、ICに、各I
Pが実行中のゲスト(カレントゲスト)のゾーンを識別
する手段と、各IPに対応したホストサブクラスマス
ク、カレントゲストサブクラスマスク、及び、アラート
ゾーンサブクラスマスクを保持する手段と、各IOPか
らのI/O割込みを、各ゾーン対応に各サブクラスごと
に保持する手段と、ホストI/O割込みを各IPに対応
した前記ホストサブクラスマスクと比較して、該ホスト
I/O割込みが処理可能なIPを選択する手段と、ゲス
トI/O割込みを各IPに対応した前記カレントゲスト
サブクラスマスクと比較して、該ゲストI/O割込みが
処理可能なIPを選択する手段と、各IPのカレントゲ
スト以外のゲストに対応したI/O割込みを、各IPご
とに前記アラートゾーンサブクラスマスクと比較して、
受付け可能な各IPにアラートを報告する手段を設けた
ことを特徴とする。
と、複数のIOPと、各IP間の通信を行うICとを有
し、主記憶等の資源の各ゾーンに割り当てられた複数の
オペレーティングシステム(ホスト,ゲスト)を各IP
で同時に実行する情報処理装置において、ICに、各I
Pが実行中のゲスト(カレントゲスト)のゾーンを識別
する手段と、各IPに対応したホストサブクラスマス
ク、カレントゲストサブクラスマスク、及び、アラート
ゾーンサブクラスマスクを保持する手段と、各IOPか
らのI/O割込みを、各ゾーン対応に各サブクラスごと
に保持する手段と、ホストI/O割込みを各IPに対応
した前記ホストサブクラスマスクと比較して、該ホスト
I/O割込みが処理可能なIPを選択する手段と、ゲス
トI/O割込みを各IPに対応した前記カレントゲスト
サブクラスマスクと比較して、該ゲストI/O割込みが
処理可能なIPを選択する手段と、各IPのカレントゲ
スト以外のゲストに対応したI/O割込みを、各IPご
とに前記アラートゾーンサブクラスマスクと比較して、
受付け可能な各IPにアラートを報告する手段を設けた
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】IOPからI/O割込みがあると、ゾーンごと
に分けられたI/O割込みサブクラスキューに保留され
る。このI/O割込みがホストI/O割込みであったな
ら、あらかじめ設定されているIP単位のホストサブク
ラスマスクと比較され、マスクを開いている複数のIP
から最もI/O割込み処理をするのに適したIPが選択
され、そのIPに処理の要求を出す。I/O割込み処理
要求を受けたIPは、最優先ホストサブクラスを読み出
し、I/O割込み処理を実施する。また、I/O割込み
が、単一もしくは複数のIPが実行中のカレントゲスト
I/O割込みであったなら、IP単位に、カレントゲス
トがハイパーバイザープログラムによって指名されたと
きに設定されたカレントゲストサブクラスマスクと比較
され、カレントゲストが同一ゾーンのIPの中から、単
一の場合にはそのIPを、複数の場合には最も適したI
Pを選択し、I/O割込み処理要求を出す。処理要求を
受けたIPは、最優先カレントゲストサブクラスを読み
出し、I/O割込み処理を実施する。また、I/O割込
みが、システム中のどのIPも実行中ではないゲストの
I/O割込みであったなら、あらかじめ設定されたIP
単位のゾーン対応アラートマスクと比較され、I/O割
込み受付可能な全IPにI/O割込み処理要求アラート
を報告する。
に分けられたI/O割込みサブクラスキューに保留され
る。このI/O割込みがホストI/O割込みであったな
ら、あらかじめ設定されているIP単位のホストサブク
ラスマスクと比較され、マスクを開いている複数のIP
から最もI/O割込み処理をするのに適したIPが選択
され、そのIPに処理の要求を出す。I/O割込み処理
要求を受けたIPは、最優先ホストサブクラスを読み出
し、I/O割込み処理を実施する。また、I/O割込み
が、単一もしくは複数のIPが実行中のカレントゲスト
I/O割込みであったなら、IP単位に、カレントゲス
トがハイパーバイザープログラムによって指名されたと
きに設定されたカレントゲストサブクラスマスクと比較
され、カレントゲストが同一ゾーンのIPの中から、単
一の場合にはそのIPを、複数の場合には最も適したI
Pを選択し、I/O割込み処理要求を出す。処理要求を
受けたIPは、最優先カレントゲストサブクラスを読み
出し、I/O割込み処理を実施する。また、I/O割込
みが、システム中のどのIPも実行中ではないゲストの
I/O割込みであったなら、あらかじめ設定されたIP
単位のゾーン対応アラートマスクと比較され、I/O割
込み受付可能な全IPにI/O割込み処理要求アラート
を報告する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面により
説明する。
説明する。
【0010】図3は、CPU資源である主記憶(MS)
上のハードウェアシステムエリア(HSA)とゾーンの
概念図を示したものである。HSAはハードウェアによ
るアクセスだけに使用可能な領域であり、アプリケーシ
ョン・プログラムによるアクセスは不可能である。ゾー
ン0〜NはMSを複数に分割して、各オペレーションシ
ステムに割り当てる領域である。通常、ゾーン0にはホ
ストオペレーション(以下、単にホストという)が割り
当てられ、ゾーン1〜Nに、ゲストオペレーションシス
テム(以下、単にゲストという)が動的に割り当てられ
る。
上のハードウェアシステムエリア(HSA)とゾーンの
概念図を示したものである。HSAはハードウェアによ
るアクセスだけに使用可能な領域であり、アプリケーシ
ョン・プログラムによるアクセスは不可能である。ゾー
ン0〜NはMSを複数に分割して、各オペレーションシ
ステムに割り当てる領域である。通常、ゾーン0にはホ
ストオペレーション(以下、単にホストという)が割り
当てられ、ゾーン1〜Nに、ゲストオペレーションシス
テム(以下、単にゲストという)が動的に割り当てられ
る。
【0011】図4に、HSAのI/Oエリアの構成例を
示す。HSAのI/Oエリアは、301のI/0機能制
御ブロック(IOFCB;I/O Function Control
Blocks)、302の割込みキューブロック(IQB;
Interruption QueueBlock)、303のユニット制御
語(UCW;Unit Control Word)の領域よりなる。
IOFCB301は、UCW303のチエインポインタ
を示すUCWC(UCW Chain Pointer)304を有
している。IQB302は、0〜Nのゾーン毎に、各
々、I/O割込みサブクラス0〜7のエントリを有して
いる。各エントリのNUIQ(Number of UCW in
IQB)305は、当該ゾーン/サブクラスの未処理の
割込み数を示す。UCW303は、演算処理装置(I
P)からの入出力処理要求の内容を示し、この中にゾー
ンID(RID)306および割込みサブクラス(IS
C)307が含まれている。
示す。HSAのI/Oエリアは、301のI/0機能制
御ブロック(IOFCB;I/O Function Control
Blocks)、302の割込みキューブロック(IQB;
Interruption QueueBlock)、303のユニット制御
語(UCW;Unit Control Word)の領域よりなる。
IOFCB301は、UCW303のチエインポインタ
を示すUCWC(UCW Chain Pointer)304を有
している。IQB302は、0〜Nのゾーン毎に、各
々、I/O割込みサブクラス0〜7のエントリを有して
いる。各エントリのNUIQ(Number of UCW in
IQB)305は、当該ゾーン/サブクラスの未処理の
割込み数を示す。UCW303は、演算処理装置(I
P)からの入出力処理要求の内容を示し、この中にゾー
ンID(RID)306および割込みサブクラス(IS
C)307が含まれている。
【0012】図1は、本発明が適用される情報処理装置
の一実施例のブロック図である。図において、101〜
104は演算処理装置(IP)、105は図4のような
構成をとる主記憶上のHSAのI/Oエリア、106〜
108は入出力装置(I/O)、109〜111は入出
力装置106〜108の制御を行う入出力処理装置(I
OP)、100はIP101〜104とIOP109〜
111の間の通信制御を司どる通信制御装置(IC)で
ある。本発明は特にIC100にかかわる。
の一実施例のブロック図である。図において、101〜
104は演算処理装置(IP)、105は図4のような
構成をとる主記憶上のHSAのI/Oエリア、106〜
108は入出力装置(I/O)、109〜111は入出
力装置106〜108の制御を行う入出力処理装置(I
OP)、100はIP101〜104とIOP109〜
111の間の通信制御を司どる通信制御装置(IC)で
ある。本発明は特にIC100にかかわる。
【0013】図2に、IC100内の本発明にかかわる
構成例を示す。113はI/O割込みサブクラスキュー
であり、IOP109〜111からのI/O割込みサブ
クラスをゾーン毎に保留する。114〜117はカレン
トゲストナンバーレジスタであり、各IP101〜10
4で実行中のゲスト(カレントゲスト)が割り当てられ
ているゾーン番号を保持する。118〜121はカレン
トゲストサブマスクレジスタであり、各IP101〜1
04毎に、当該IPで実行中のゲスト(カレントゲス
ト)で受付け可能/不可能なI/O割込みサブクラス、
即ち、カレントゲストサブクラスマスクが設定される。
122〜125はホストサブクラスマスクレジスタであ
り、各IP101〜104毎に、ホストで受付け可能/
不可能なI/O割込みサブクラス、即ち、ホストサブク
ラスマスクが設定される。126〜129はゾーン対応
アラートマスクレジスタであり、各IP101〜104
毎に、カレントゲスト以外のゲストからI/O割込みが
あったとき、各ゾーン対応にアラート報告の受付け可能
/不可能なI/O割込みサブクラス、即ち、アラートサ
ブクラスマスクが設定される。150はアラート最優先
ゾーン/サブクラス選択論理部である。151はホスト
I/O割込み処理要求IP選択論理部、152はホスト
I/O割込み最優先サブクラス選択論理部である。15
3はゲストI/O割込み処理要求IP選択論理部、15
4はゲストI/O割込み最優先サブクラス選択論理部で
ある。
構成例を示す。113はI/O割込みサブクラスキュー
であり、IOP109〜111からのI/O割込みサブ
クラスをゾーン毎に保留する。114〜117はカレン
トゲストナンバーレジスタであり、各IP101〜10
4で実行中のゲスト(カレントゲスト)が割り当てられ
ているゾーン番号を保持する。118〜121はカレン
トゲストサブマスクレジスタであり、各IP101〜1
04毎に、当該IPで実行中のゲスト(カレントゲス
ト)で受付け可能/不可能なI/O割込みサブクラス、
即ち、カレントゲストサブクラスマスクが設定される。
122〜125はホストサブクラスマスクレジスタであ
り、各IP101〜104毎に、ホストで受付け可能/
不可能なI/O割込みサブクラス、即ち、ホストサブク
ラスマスクが設定される。126〜129はゾーン対応
アラートマスクレジスタであり、各IP101〜104
毎に、カレントゲスト以外のゲストからI/O割込みが
あったとき、各ゾーン対応にアラート報告の受付け可能
/不可能なI/O割込みサブクラス、即ち、アラートサ
ブクラスマスクが設定される。150はアラート最優先
ゾーン/サブクラス選択論理部である。151はホスト
I/O割込み処理要求IP選択論理部、152はホスト
I/O割込み最優先サブクラス選択論理部である。15
3はゲストI/O割込み処理要求IP選択論理部、15
4はゲストI/O割込み最優先サブクラス選択論理部で
ある。
【0014】図5は、I/O割込みサブクラスキュー1
13の具体例である。I/O割込みサブクラスキュー1
13は、ゾーン毎に、各々8ビットのレジスタ113−
0〜113−Nで構成される。各レジスタ113−0〜
113−Nの各ビット位置0〜7はI/O割込みサブク
ラス0〜7と1対1に対応し、“1”は当該サブクラス
の割込みあり、“0”は割込みなしを示している。
13の具体例である。I/O割込みサブクラスキュー1
13は、ゾーン毎に、各々8ビットのレジスタ113−
0〜113−Nで構成される。各レジスタ113−0〜
113−Nの各ビット位置0〜7はI/O割込みサブク
ラス0〜7と1対1に対応し、“1”は当該サブクラス
の割込みあり、“0”は割込みなしを示している。
【0015】図6は、カレントゲストナンバーレジスタ
114〜117の具体例であり、本例は、IP101〜
104で現在実行中のゲスト(カレントゲスト)は、各
々、MS上のゾーン1、2、3、4に割り当てられてい
るものであることを示している。
114〜117の具体例であり、本例は、IP101〜
104で現在実行中のゲスト(カレントゲスト)は、各
々、MS上のゾーン1、2、3、4に割り当てられてい
るものであることを示している。
【0016】図7は、カレントゲストサブクラスマスク
レジスタ118〜121の具体例で、便宜上、ここでは
IP101に対応するレジスタ118のみを示してい
る。他のIP102、103、104に対応するカレン
トゲストクラスマスクレジスタ119、120、121
の構成も同じである。カレントゲストクラスマスクレジ
スタ118は8ビットのレジスタで構成され、各ビット
位置0〜7はI/O割込みサブクラス0〜7と1対1に
対応し、“1”は当該サブクラスの割込みは受付け可
能、“0”は不可能を示す。本例の場合、IP101の
カレントゲストでは、0〜2のI/O割込みサブクラス
が受付け可能(処理可能)であることを表わしている。
レジスタ118〜121の具体例で、便宜上、ここでは
IP101に対応するレジスタ118のみを示してい
る。他のIP102、103、104に対応するカレン
トゲストクラスマスクレジスタ119、120、121
の構成も同じである。カレントゲストクラスマスクレジ
スタ118は8ビットのレジスタで構成され、各ビット
位置0〜7はI/O割込みサブクラス0〜7と1対1に
対応し、“1”は当該サブクラスの割込みは受付け可
能、“0”は不可能を示す。本例の場合、IP101の
カレントゲストでは、0〜2のI/O割込みサブクラス
が受付け可能(処理可能)であることを表わしている。
【0017】ホストサブクラスマスクレジスタ122〜
125の構成は、カレントゲストサブクラスマスクレジ
スタ118〜121と全く同様であるので省略する。
125の構成は、カレントゲストサブクラスマスクレジ
スタ118〜121と全く同様であるので省略する。
【0018】図8は、ゾーン対応アラートマスクレジス
タ126〜129の具体例で、便宜上、ここではIP1
01に対応するレジスタ126のみを示している。他の
IP102、104に対応するゾーン対応アラートマス
クレジスタ127、128、129の構成も同じであ
る。該ゾーン対応アラートマスクレジスタ126は、基
本的に図5のI/O割込みサブクラスキュー113と同
じであり、レジスタ126−0〜126−Nが各々ゾー
ン0〜Nに対応し、各ビット位置0〜7がI/O割込み
サブクラス0〜7に対応する。レジスタ126−0〜1
26−Nの各ビットには、当該サブクラスのI/O割込
みのアラートを受付ける場合は“1”、受付けない場合
は“0”が設定される。図8は、IP101のカレント
ゲストがゾーン1に割り当てられている例であり(図6
参照)、該ゾーン1以外のゾーン2〜Nに割り当てられ
たゲストに対応したI/O割込みがあったときに、該I
P101ではいずれも0〜3のサブクラスのアラートを
受付けることを示している。なお、ゾーン1のレジスタ
126−1がオール“0”となっているのは、IP10
1で実行中の該ゾーン1に対応したカレントゲストに対
してはアラートを報告する必要がないことによる。ま
た、ゾーン0のレジスタ126−0がオール“0”とな
っているのは、この例ではゾーン0がホストに割り当て
られて、アラート報告の対象外であることを表わしてい
る。
タ126〜129の具体例で、便宜上、ここではIP1
01に対応するレジスタ126のみを示している。他の
IP102、104に対応するゾーン対応アラートマス
クレジスタ127、128、129の構成も同じであ
る。該ゾーン対応アラートマスクレジスタ126は、基
本的に図5のI/O割込みサブクラスキュー113と同
じであり、レジスタ126−0〜126−Nが各々ゾー
ン0〜Nに対応し、各ビット位置0〜7がI/O割込み
サブクラス0〜7に対応する。レジスタ126−0〜1
26−Nの各ビットには、当該サブクラスのI/O割込
みのアラートを受付ける場合は“1”、受付けない場合
は“0”が設定される。図8は、IP101のカレント
ゲストがゾーン1に割り当てられている例であり(図6
参照)、該ゾーン1以外のゾーン2〜Nに割り当てられ
たゲストに対応したI/O割込みがあったときに、該I
P101ではいずれも0〜3のサブクラスのアラートを
受付けることを示している。なお、ゾーン1のレジスタ
126−1がオール“0”となっているのは、IP10
1で実行中の該ゾーン1に対応したカレントゲストに対
してはアラートを報告する必要がないことによる。ま
た、ゾーン0のレジスタ126−0がオール“0”とな
っているのは、この例ではゾーン0がホストに割り当て
られて、アラート報告の対象外であることを表わしてい
る。
【0019】さて、図1及び図2の動作を説明すると、
IP101〜104は、IPごとに用意されているホス
トサブクラスマスクレジスタ122〜125及びゾーン
対応アラートマスクレジスタ126〜129にホストサ
ブクラスマスク、アラートサブマスクマスクを設定す
る。ハイパーバイザープログラムが各IP101〜10
4ごとにゲストを指定すると、各IPが実行中のゲスト
(カレントゲスト)のゾーンNo.がカレントゲストナ
ンバーレジスタ114〜117に設定され、カレントゲ
ストサブクラスマスクが、カレントゲストサブクラスマ
スクレジスタ118〜121に設定される(図6、図7
参照)。また、ゾーン対応アラートマスクレジスタ12
6〜129におけるカレントゲストに相当するゾーンの
アラートサブクラスマスクは、全てマスクを閉じる(オ
ール0)ように設定される(図8参照)。即ち、ゾーン
対応サブクラスマスクは、カレントゲスト以外のゲスト
のI/O割込みがIOP109〜111から報告された
ときにアラートとしてIPに報告するのに用いられるも
のであるから、当該カレントゲストに対して、アラート
を報告する必要はない。
IP101〜104は、IPごとに用意されているホス
トサブクラスマスクレジスタ122〜125及びゾーン
対応アラートマスクレジスタ126〜129にホストサ
ブクラスマスク、アラートサブマスクマスクを設定す
る。ハイパーバイザープログラムが各IP101〜10
4ごとにゲストを指定すると、各IPが実行中のゲスト
(カレントゲスト)のゾーンNo.がカレントゲストナ
ンバーレジスタ114〜117に設定され、カレントゲ
ストサブクラスマスクが、カレントゲストサブクラスマ
スクレジスタ118〜121に設定される(図6、図7
参照)。また、ゾーン対応アラートマスクレジスタ12
6〜129におけるカレントゲストに相当するゾーンの
アラートサブクラスマスクは、全てマスクを閉じる(オ
ール0)ように設定される(図8参照)。即ち、ゾーン
対応サブクラスマスクは、カレントゲスト以外のゲスト
のI/O割込みがIOP109〜111から報告された
ときにアラートとしてIPに報告するのに用いられるも
のであるから、当該カレントゲストに対して、アラート
を報告する必要はない。
【0020】IP101〜104は、入出力処理要求が
発生すると、主記憶上のHSAのI/Oエリア(図4参
照)105にUCW303を設定し、UCWC304に
該USW303のポインタをはる。
発生すると、主記憶上のHSAのI/Oエリア(図4参
照)105にUCW303を設定し、UCWC304に
該USW303のポインタをはる。
【0021】IOP109〜111は、主記憶上のHS
AのI/Oエリア105のUCWC304を定期的に参
照し、IPからの入出力処理要求があるか検索する。も
し入出力処理要求があれば、UCWC304からUCW
No.(ポインタ)を得、該当UCW303から、RI
D(ゾーンNo.)306、ISC(サブクラス)307
を得て、入出力装置106〜108に起動をかける。入
出力装置から所定のデータが転送し終わると、IOPは
HSA I/Oエリア105中のIQB302の所定の
ゾーンの所定のサブクラスのNUIQ305を+1す
る。後述するように、該NUIQ305はIPが当該I
/O割込みを処理すると−1される。即ち、NUIQ3
05はIPが未処理のI/O割込みの数を示している。
AのI/Oエリア105のUCWC304を定期的に参
照し、IPからの入出力処理要求があるか検索する。も
し入出力処理要求があれば、UCWC304からUCW
No.(ポインタ)を得、該当UCW303から、RI
D(ゾーンNo.)306、ISC(サブクラス)307
を得て、入出力装置106〜108に起動をかける。入
出力装置から所定のデータが転送し終わると、IOPは
HSA I/Oエリア105中のIQB302の所定の
ゾーンの所定のサブクラスのNUIQ305を+1す
る。後述するように、該NUIQ305はIPが当該I
/O割込みを処理すると−1される。即ち、NUIQ3
05はIPが未処理のI/O割込みの数を示している。
【0022】IOP109〜111は、HSAのI/O
エリア105に所定の手続きを終えると、IC100に
対しI/O割込みを発生する。この際、IOP109〜
111はI/O割込みとしてゾーンNo.とサブクラス
をIC100に引き渡す。IC100では、各IOP1
09〜111からのI/O割込みを、オア回路112を
通して、I/O割込みサブクラスキュー113に各ゾー
ンごと各割込みサブクラスごとに保留する。このI/O
割込みサブクラスキュー113に保留されたI/O割込
みは、以下のようにして選択される。
エリア105に所定の手続きを終えると、IC100に
対しI/O割込みを発生する。この際、IOP109〜
111はI/O割込みとしてゾーンNo.とサブクラス
をIC100に引き渡す。IC100では、各IOP1
09〜111からのI/O割込みを、オア回路112を
通して、I/O割込みサブクラスキュー113に各ゾー
ンごと各割込みサブクラスごとに保留する。このI/O
割込みサブクラスキュー113に保留されたI/O割込
みは、以下のようにして選択される。
【0023】まず、I/O割込みサブクラスキュー11
3に保留されたI/O割込みが、ホスト(ゾーン0)で
あった場合、I/O割込みサブクラスキュー113のレ
ジスタ113−0(図5参照)の内容が、各IP単位に
ホストサブクラスマスクレジスタ122〜125のホス
トサブクラスマスクとアンド回路138〜141でサブ
クラス対応に比較され、そのI/O割込みが処理可能な
IPが導かれる。I/O割込み処理可能なIPが複数存
在する場合は、ホストI/O割込み処理要求IP選択論
理部151により、該I/O割込み処理を依頼するに最
も適したIPを唯一選択し、該IPにリクエストを報告
する。また、複数サブクラムのホストI/O割込みがI
/O割込みサブクラスキュー113のレジスタ113−
0に保留されているときは、ホストI/O割込み最優先
サブクラス選択論理部152により、最優先のサブクラ
スが唯一選択される。IP選択論理151からリクエス
トを報告されたIP(ここではIP101と仮定する)
は、セレクタ155を介し、サブクラス選択部152で
選択されたホストサブクラスを読み出し、I/O割込み
処理を行う。
3に保留されたI/O割込みが、ホスト(ゾーン0)で
あった場合、I/O割込みサブクラスキュー113のレ
ジスタ113−0(図5参照)の内容が、各IP単位に
ホストサブクラスマスクレジスタ122〜125のホス
トサブクラスマスクとアンド回路138〜141でサブ
クラス対応に比較され、そのI/O割込みが処理可能な
IPが導かれる。I/O割込み処理可能なIPが複数存
在する場合は、ホストI/O割込み処理要求IP選択論
理部151により、該I/O割込み処理を依頼するに最
も適したIPを唯一選択し、該IPにリクエストを報告
する。また、複数サブクラムのホストI/O割込みがI
/O割込みサブクラスキュー113のレジスタ113−
0に保留されているときは、ホストI/O割込み最優先
サブクラス選択論理部152により、最優先のサブクラ
スが唯一選択される。IP選択論理151からリクエス
トを報告されたIP(ここではIP101と仮定する)
は、セレクタ155を介し、サブクラス選択部152で
選択されたホストサブクラスを読み出し、I/O割込み
処理を行う。
【0024】ホストI/O割込み処理を終えたIP10
1は、HSAのI/Oエリア105のIQB302にお
けるゾーン番号=0の所定のサブクラスのNUIQ30
5を−1する。そして、もし該当NUIQ305が
“0”となったなら、IP101はゾーン番号=0、該
当サブクラス番号を付加し、リセット信号160をIC
100発生する。これを受けて、IC100は、I/O
割込みサブクラスキュー113のゾーン0に対応するレ
ジスタ113−0の所定のサブクラスのビットをリセッ
トする。
1は、HSAのI/Oエリア105のIQB302にお
けるゾーン番号=0の所定のサブクラスのNUIQ30
5を−1する。そして、もし該当NUIQ305が
“0”となったなら、IP101はゾーン番号=0、該
当サブクラス番号を付加し、リセット信号160をIC
100発生する。これを受けて、IC100は、I/O
割込みサブクラスキュー113のゾーン0に対応するレ
ジスタ113−0の所定のサブクラスのビットをリセッ
トする。
【0025】次に、I/O割込みサブクラスキュー11
3に保留されたI/O割込みが、いずれかのIPが実行
中のカレントゲストであった場合は、各IP101〜1
04毎に、カレントゲストナンバーレジスタ114〜1
17のゾーン番号により、I/O割込みサブクラスキュ
ー113の該当ゾーンのレジスタが選択回路130〜1
33で選択されて、各々、カレントゲストサブクラスレ
ジスタ118〜121のカレントゲストサブクラスマス
クとアンド回路134〜137でサブクラス対応に比較
され、そのI/O割込みが処理可能なIPが導かれる。
例えば、カレントゲストナンバーレジスタ114〜11
7の内容が図6の例の場合、各IP101〜104毎
に、I/O割込みサブクラスキュー113のレジスタ1
13−1、113−2、113−3、113−4が選択
され、各々、カレントゲストサブクラスマスクレジスタ
118〜121とビット対応にアンドがとられる。I/
O割込み処理要求を依頼するIPは、ゲストI/O割込
み処理要求IP選択論理部153により選択されるが、
上記ホストの場合と異なり、カレントゲストが同一ゾー
ン内では唯一のIPが選択される。その選択の方法の代
表的な例を図9に示す。その後の処理は、ゾーン番号=
カレントゲストとなること以外、上記ホストI/O割込
みの場合と同じである。
3に保留されたI/O割込みが、いずれかのIPが実行
中のカレントゲストであった場合は、各IP101〜1
04毎に、カレントゲストナンバーレジスタ114〜1
17のゾーン番号により、I/O割込みサブクラスキュ
ー113の該当ゾーンのレジスタが選択回路130〜1
33で選択されて、各々、カレントゲストサブクラスレ
ジスタ118〜121のカレントゲストサブクラスマス
クとアンド回路134〜137でサブクラス対応に比較
され、そのI/O割込みが処理可能なIPが導かれる。
例えば、カレントゲストナンバーレジスタ114〜11
7の内容が図6の例の場合、各IP101〜104毎
に、I/O割込みサブクラスキュー113のレジスタ1
13−1、113−2、113−3、113−4が選択
され、各々、カレントゲストサブクラスマスクレジスタ
118〜121とビット対応にアンドがとられる。I/
O割込み処理要求を依頼するIPは、ゲストI/O割込
み処理要求IP選択論理部153により選択されるが、
上記ホストの場合と異なり、カレントゲストが同一ゾー
ン内では唯一のIPが選択される。その選択の方法の代
表的な例を図9に示す。その後の処理は、ゾーン番号=
カレントゲストとなること以外、上記ホストI/O割込
みの場合と同じである。
【0026】次に、I/O割込みサブクラスキュー11
3に保留されたI/O割込みが、いずれのIP101〜
104も実行中ではないカレントゲスト以外のゲストで
あった場合は、I/O割込みサブクラスキュー113の
各レジスタ113〜0〜113−Nに保留されたI/O
割込みは、各IP101〜104毎に、ゾーン対応アラ
ートマスクレジスタ142〜145とアンド回路142
〜145でゾーン/ビット対応に比較され、オア回路1
46〜149を介して可能な限りのIPにアラートが報
告される。ここで、カレントゲストのときのように同一
ゾーン内で唯一のIPを選択をしないのは、ハイパーバ
イザープログラムが可能な限り早くゲストの指名の変更
を行い、I/O割込み処理を行えるようにするためであ
る。アラート報告を受けた一つあるいはそれ以上のIP
(ここではIP102と仮定する)は、アラート最優先
ゾーン/サブクラス選択論理部150より、セレクタ1
56を介しアラートゾーン番号、サブクラス番号を取得
し、ハイパーバイザープログラムにゲストの指名の変更
を要求する。
3に保留されたI/O割込みが、いずれのIP101〜
104も実行中ではないカレントゲスト以外のゲストで
あった場合は、I/O割込みサブクラスキュー113の
各レジスタ113〜0〜113−Nに保留されたI/O
割込みは、各IP101〜104毎に、ゾーン対応アラ
ートマスクレジスタ142〜145とアンド回路142
〜145でゾーン/ビット対応に比較され、オア回路1
46〜149を介して可能な限りのIPにアラートが報
告される。ここで、カレントゲストのときのように同一
ゾーン内で唯一のIPを選択をしないのは、ハイパーバ
イザープログラムが可能な限り早くゲストの指名の変更
を行い、I/O割込み処理を行えるようにするためであ
る。アラート報告を受けた一つあるいはそれ以上のIP
(ここではIP102と仮定する)は、アラート最優先
ゾーン/サブクラス選択論理部150より、セレクタ1
56を介しアラートゾーン番号、サブクラス番号を取得
し、ハイパーバイザープログラムにゲストの指名の変更
を要求する。
【0027】図10は、カレントゲスト以外のI/O割
込みがあったときに、ハイパーバイザープログラムがど
のようにI/O割込みのあったゲストをカレントゲスト
に指定するのかを示している。
込みがあったときに、ハイパーバイザープログラムがど
のようにI/O割込みのあったゲストをカレントゲスト
に指定するのかを示している。
【0028】今、図10(A)のように、ハイパーバイ
ザープログラムがカレントゲストを、IP101とIP
102にはゲストOS1を、IP103にはゲストOS
3を、IP104にはゲストOS4をそれぞれ指定して
いたとする。この場合、カレントゲストナンバーレジス
タ114と115にはOS1のゾーン番号、116には
OS3のゾーン番号、117にはOS4のゾーン番号が
それぞれ設定される。ゲストOS2は実行待ちである。
この状態で、例えばIOP110からゲストOS2が前
に発行したI/O処理要求に対するI/O割込みが報告
されてきたとすると、IC100は1つもしくは複数の
IPに対してアラートを報告する。図10(A)では、
IP103に報告したとしている。IP103は、ハイ
パーバイザープログラムに自カレントゲストOS3以外
のOSであるゲストOS2からのI/O割込みがあった
ことを報告する。これを受けてハイパーバイザープログ
ラムは、各IP101〜104の負荷状況等をみて最も
適したIPに対してゲストOS2を割当てる。図10
(B)はこれを示したもので、ここではIP102にゲ
ストOS2を割り当てるとしている。これにより、IP
102のカレントゲストがOS2となり、IOP110
からのI/O割込みの処理をIP102すなわちゲスト
OS2が実行可能となる。
ザープログラムがカレントゲストを、IP101とIP
102にはゲストOS1を、IP103にはゲストOS
3を、IP104にはゲストOS4をそれぞれ指定して
いたとする。この場合、カレントゲストナンバーレジス
タ114と115にはOS1のゾーン番号、116には
OS3のゾーン番号、117にはOS4のゾーン番号が
それぞれ設定される。ゲストOS2は実行待ちである。
この状態で、例えばIOP110からゲストOS2が前
に発行したI/O処理要求に対するI/O割込みが報告
されてきたとすると、IC100は1つもしくは複数の
IPに対してアラートを報告する。図10(A)では、
IP103に報告したとしている。IP103は、ハイ
パーバイザープログラムに自カレントゲストOS3以外
のOSであるゲストOS2からのI/O割込みがあった
ことを報告する。これを受けてハイパーバイザープログ
ラムは、各IP101〜104の負荷状況等をみて最も
適したIPに対してゲストOS2を割当てる。図10
(B)はこれを示したもので、ここではIP102にゲ
ストOS2を割り当てるとしている。これにより、IP
102のカレントゲストがOS2となり、IOP110
からのI/O割込みの処理をIP102すなわちゲスト
OS2が実行可能となる。
【0029】この様に、ハイパーバイザープログラムが
カレントゲスト以外からのI/O割込みがあったことを
認識することが可能となり、I/O割込みのあったゲス
トをカレントゲスト化することにより、I/O割込みを
IC内で保留せず、即座に実行可能となる。
カレントゲスト以外からのI/O割込みがあったことを
認識することが可能となり、I/O割込みのあったゲス
トをカレントゲスト化することにより、I/O割込みを
IC内で保留せず、即座に実行可能となる。
【0030】以上、本実施例に従えば、最大ゲスト数を
8以上とすることが可能となり(例えばゾーンを0〜1
5とすると、最大ゲスト数は15となる)、ホスト、カ
レントゲスト、または、カレントゲスト以外のゲストの
I/O割込みに対して、最も効率良くI/O割込み処理
を行うことが出来る。
8以上とすることが可能となり(例えばゾーンを0〜1
5とすると、最大ゲスト数は15となる)、ホスト、カ
レントゲスト、または、カレントゲスト以外のゲストの
I/O割込みに対して、最も効率良くI/O割込み処理
を行うことが出来る。
【0031】なお、本実施例では、カレントゲストナン
バーレジスタ114〜117カレントゲストのゾーン番
号を設定するとしたが、カレントゲストNo.自体を設定
することでもよい。ただし、この場合には、例えば選択
回路130〜133にゾーンとゲストOSの対応表を持
たせるか、別の所でそれを管理する必要がある。
バーレジスタ114〜117カレントゲストのゾーン番
号を設定するとしたが、カレントゲストNo.自体を設定
することでもよい。ただし、この場合には、例えば選択
回路130〜133にゾーンとゲストOSの対応表を持
たせるか、別の所でそれを管理する必要がある。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
よれば次のような効果が得られる。 (1)I/O割込みをサブクラスからゾーンまで拡張し
たことにより、大幅なゲスト数の増加が可能になる。 (2)各IPが実行中のゲスト(カレントゲスト)を認
識することにより、カレントゲストのI/O割込み処理
の高速化がを実現できる。 (3)カレントゲスト以外のゲストのI/O割込み処理
に対しても、可能な限りのIPにアラートを報告するこ
とで、ハイパーバイザープログラムは該カレントゲスト
以外のゲストのI/O割込みがあったことを認識でき、
このI/O割込みがあったゲストを指名する(カレント
化する)ことにより、I/O割込みサブクラスキューに
保留されている時間を大幅に改善することが可能にな
る。
よれば次のような効果が得られる。 (1)I/O割込みをサブクラスからゾーンまで拡張し
たことにより、大幅なゲスト数の増加が可能になる。 (2)各IPが実行中のゲスト(カレントゲスト)を認
識することにより、カレントゲストのI/O割込み処理
の高速化がを実現できる。 (3)カレントゲスト以外のゲストのI/O割込み処理
に対しても、可能な限りのIPにアラートを報告するこ
とで、ハイパーバイザープログラムは該カレントゲスト
以外のゲストのI/O割込みがあったことを認識でき、
このI/O割込みがあったゲストを指名する(カレント
化する)ことにより、I/O割込みサブクラスキューに
保留されている時間を大幅に改善することが可能にな
る。
【図1】本発明が適用される情報処理装置の一実施例の
全体ブロック図である。
全体ブロック図である。
【図2】図1の通信制御装置(IC)の本発明に関係す
る部分の具体的構成例を示す図である。
る部分の具体的構成例を示す図である。
【図3】主記憶のハードウェアシステムエリア(HS
A)とゾーンを示す図である。
A)とゾーンを示す図である。
【図4】主記憶のHSAのI/Oのエリアの構成例を示
す図である。
す図である。
【図5】I/O割込みサブクラスキューの構成例を示す
図である。
図である。
【図6】カレントゲストナンバーレジスタの具体的内容
を示す図である。
を示す図である。
【図7】カレントゲストサブクラスマスクレジスタの構
成例を示す図である。
成例を示す図である。
【図8】ゾーン対応アラートマスクレジスタの構成例を
示す図である。
示す図である。
【図9】カレントゲスト以外のI/O割込み処理要求の
IP選択論理の一例を示す図である。
IP選択論理の一例を示す図である。
【図10】カレントゲストI/O割込みがあったときの
ハィパーバイザープログラムのカレントゲストの指定変
更を説明する図である。
ハィパーバイザープログラムのカレントゲストの指定変
更を説明する図である。
100 通信制御装置(IC) 101〜104 演算処理装置(IP) 105 HASのI/Oエリア 106〜108 入力装置(I/O) 109〜111 入出力制御装置(IOP) 113 I/O割込みサブクラスキュー 114〜117 カレントゲストナンバンバ−レジスタ 118〜121 カレントゲストサブクラスマスクレジ
スタ 126〜129 ゾーン対応アラートマスクレジスタ 146〜149 アラート報告オア回路 150 アラート最優先ゾーン/サブクラス選
択論理部 151 ホストI/O割込み処理要求IP選択論理部 152 ホストI/O割込み優先サブクラス選択部 153 ゲストI/O割込み処理要求IP選択
論理部 154 ゲストI/O割込み優先サブクラス選択部
スタ 126〜129 ゾーン対応アラートマスクレジスタ 146〜149 アラート報告オア回路 150 アラート最優先ゾーン/サブクラス選
択論理部 151 ホストI/O割込み処理要求IP選択論理部 152 ホストI/O割込み優先サブクラス選択部 153 ゲストI/O割込み処理要求IP選択
論理部 154 ゲストI/O割込み優先サブクラス選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 浩二 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株式会社 日立マイコンシステム内 (72)発明者 長井 清治 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社 日立製作所 汎用コンピュータ事業部 内 (72)発明者 森 茂 神奈川県秦野市堀山下1番地 日立コン ピュータエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 篠原 公一 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社 日立製作所 汎用コンピュータ事業部 内 (56)参考文献 特開 平5−204679(JP,A) 特開 平2−310631(JP,A) 特開 平1−283643(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/46 G06F 15/16 G06F 13/10 G06F 13/24
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の演算処理装置(IP)と、複数の
入出力装置(I/O)と、該入出力装置の制御を行う複
数の入出力制御装置(IOP)と、各IPとIOP間の
通信制御を行う通信制御装置(IC)を有し、資源の各
分割区画(以下、ゾーンという)に割り当てられた複数
のオペレーティングシステムのホストオペレーティング
システム(以下、ホストという)、ゲストオペレーティ
ングシステム(以下、ゲストという)を各IPで同時に
実行する情報処理装置において、 前記通信制御装置は、 各IPが実行中のゲスト(以下、カレントゲストとい
う)のゾーンを識別する手段と、 各IPに対応したホストサブクラスマスク、カレントゲ
ストサブクラスマスク、及び、アラートゾーンサブクラ
スマスクを保持する手段と、 各IOPからのI/O割込みを、各ゾーン対応に各サブ
クラスごとに保持する手段と、 ホストI/O割込みを各IPに対応した前記ホストサブ
クラスマスクと比較して、該ホストI/O割込みが処理
可能なIPを選択する手段と、 ゲストI/O割込みを各IPに対応した前記カレントゲ
ストサブクラスマスクと比較して、該ゲストI/O割込
みが処理可能なIPを選択する手段と、 各IPのカレントゲスト以外のゲストに対応したI/O
割込みを、各IPごとに前記アラートゾーンサブクラス
マスクと比較して、受付け可能な各IPにアラートを報
告する手段と、を有することを特徴とする情報処理装
置。 - 【請求項2】 複数の演算処理装置(IP)と、複数の
入出力装置(I/O)と、該入出力装置の制御を行う複
数の入出力制御装置(IOP)と、各IPとIOP間の
通信制御を行う通信制御装置(IC)を有し、資源の各
分割区画(以下、ゾーンという)に割り当てられた複数
のオペレーティングシステムのホストオペレーティング
システム(以下、ホストという)、ゲストオペレーティ
ングシステム(以下、ゲストという)を各IPで同時に
実行する情報処理装置におけるI/O割込み制御方法で
あって、 ICは、各IPからのホスト/ゲストI/O割込みを各
ゾーン対応に各サブマスクごとに保留し、各IPに対応
したホストサブクラスマスク、カレントゲストサブクラ
スマスクと比較して、各IPが処理可能なI/O割込み
サブクラスを選択し、且つ、各IPごとに当該IPのカ
レントゲスト以外のゲストに対応したI/O割込みをア
ラートゾーンサブクラスマスクと比較して、受付可能な
各IPにアラートを報告することを特徴とする情報処理
装置のI/O割込み制御方法。 - 【請求項3】 アラート報告を受けたIPは、当該IP
のカレントゲスト以外のゲストI/O割込みサブクラス
及びゾーン番号を取得してハイパーバイザープログラム
に通知することを特徴とする請求項2記載の情報処理装
置のI/O割込み制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07045154A JP3073903B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 情報処理装置及びそのi/o割込み制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07045154A JP3073903B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 情報処理装置及びそのi/o割込み制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08241209A JPH08241209A (ja) | 1996-09-17 |
JP3073903B2 true JP3073903B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=12711357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07045154A Expired - Fee Related JP3073903B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 情報処理装置及びそのi/o割込み制御方法 |
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Country | Link |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4345630B2 (ja) | 2004-09-29 | 2009-10-14 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、割り込み処理制御方法、並びにコンピュータ・プログラム |
-
1995
- 1995-03-06 JP JP07045154A patent/JP3073903B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08241209A (ja) | 1996-09-17 |
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