JP3073287B2 - 支持格子用キーの着脱装置 - Google Patents
支持格子用キーの着脱装置Info
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Description
持格子に対してキーを着脱するための着脱装置に関する
ものである。
図4に基づいて説明する。
方向に離間して対向配置された上部ノズルおよび下部ノ
ズルを示し、これら上部ノズル1と下部ノズル2との間
には、複数の制御棒案内管3が渡されて固定されてい
る。これら制御棒案内管3の中途部には、複数の支持格
子4が上下方向に互いに離間して取り付けられている。
ように、複数の薄板帯状のストラップ7を、その長手方
向に等間隔で形成されたスリット8を互いに嵌め合わす
ことにより互いに直交させ格子状に組んで内部に多数の
格子空間5を形成したものであり、これら格子空間5を
形成する壁面には、燃料棒6を支持するためのディンプ
ル9とスプリング10とが互いに対向して形成されてい
る。そして、格子空間5に挿通された燃料棒6は、スプ
リング10によりディンプル9に押圧されて支持されて
いる。
について説明する。
せて配置し、これら支持格子4の互いに対応する格子空
間5の一部に制御棒案内管3を挿通固定する。その後、
制御棒案内管3に支持された支持格子4の格子空間5
に、燃料棒6をスプリング10およびディンプル9に摺
動させつつ挿通する。このようにして、各格子空間5内
に燃料棒6をスプリング10およびディンプル9を介し
て配置固定する。そして、全ての燃料棒6を挿通し終え
たならば、上部ノズル1および下部ノズル2を制御棒案
内管3の両端部にそれぞれ固定する。
は、燃料棒6を、スプリング10に摺動させつつ挿通し
ているため、燃料棒6にスクラッチ(微細な傷)が発生
することがあるという不都合があった。
プリング10を退避させるキーを挿入した後、燃料棒6
を挿入することとし、スクラッチの防止を図るという技
術が提案されている。
入作業を手作業で行っていたため、作業が煩雑で、作業
時間も長くなり、効率が悪いという問題があった。
に鑑みてなされたもので、支持格子へのキーの挿入・取
外しを行うことのできる着脱装置を提供することを目的
とするものである。
用キーの着脱装置は、支持格子に燃料棒を固定するため
に支持格子に形成されたスプリングを退避させるための
キーを支持格子に挿入または取り外すための支持格子用
キーの着脱装置であって、キー供給機構から供給された
キーを支持格子に向けて送り出しかつ抜き取るキー挿通
機構と、支持格子に挿入されたキーを、このキーの軸線
を中心として回動させるキー回動機構とを備え、該キー
回動機構は、挿入状態のキーを一体回転させる貫通孔を
有する回転可能な嵌合体と、該嵌合体を正逆回転させる
駆動手段と、嵌合体と駆動手段との間に設けられていて
駆動手段の駆動力を嵌合体に伝達する連動機構とを備え
たことを特徴とする。
の装置において、キー挿通機構を、キー供給機構と支持
格子との間において、キーの軸方向と直交して対向配置
され、かつ、キーを挟持して軸方向に移動させる2本の
送りローラを備えた構成とした。
の装置において、2本の送りローラを、互いに離間接近
可能な構成とした。
の装置において、キー回動機構の嵌合体は貫通孔が断面
四角形をなすと共にその外周面にギヤが形成されたウオ
ームホイールであり、連動機構はウオームホイールに噛
合するウオームを固定した回転軸である構成とした。
の装置において、キー回動機構の嵌合体は貫通孔が断面
四角形をなす嵌合部材であり、連動機構は嵌合部材に設
けられたリンクを回動可能に支持した駆動板である構成
とした。
いて、図1に基づいて説明する。なお、本実施例の説明
においては、前記した従来の燃料集合体と共通する構成
については同一符号を付して詳細についての説明を省略
する。
て装置の側方に配設されたもので、キー供給機構20か
ら供給されたキー30を支持格子4に向けて送り出しか
つ抜き取るキー挿通機構40と、支持格子4に挿入され
たキー30を、このキー30の略軸心を中心として回動
させるキー回動機構50と、支持格子4に挿入されたキ
ー30をキー挿通機構40に対して押出すキー押出し機
構60とから概略構成されている。
れて、かつ、外周面に保持シャフト21が周方向に沿っ
て所定間隔をおいて多数突設されたロータリーストッカ
ー22と、前記保持シャフト21に取り付けられて内部
に多数のキー30を上下方向に向けて保持する略矩形板
状のマガジン23とから構成されている。
上下方向に向けて配設されたもので、軸心を中心とし
て、動力によって回転自在に構成されている。
され、かつ、上方に向けて延出されたキー収納穴23a
が合計16個形成されている。これらのキー収納穴23
aには、支持格子4に形成されたスプリング10を退避
させるためのキー30がそれぞれ収納されている。ま
た、前記キー収納穴23aの開口端には、このキー収納
穴23aに収納されたキー30の落下を防止するととも
に任意のタイミングで落下させる落下防止部材(図示せ
ず)が取り付けられている。
3と支持格子4との間において、前記キー30の軸方向
と直交して対向配置された2本の送りローラ41・42
と、この2本の送りローラ41・42を反対方向にそれ
ぞれ回転させる駆動機構(図示せず)とから構成されて
いる。
の上下に配設されて支持格子4を支持する直方体状の2
つの支持部材51と、これらの支持部材51の上下方向
に貫通され、かつ、前記キー30の位置に対応して形成
された16個の貫通孔(図示せず)と、これらの貫通孔
の一方の開口端にそれぞれ回転自在に取り付けられると
ともに外周面にギヤが形成され、かつ、中心にキーを挿
通させてこのキーを一体回転させる断面四角形の貫通孔
が形成された円盤状の16個のウオームホイール52
(嵌合体)と、これらのウオームホイール52にそれぞ
れ噛合するウオーム53aが形成され、かつ、前記支持
部材51に回転自在に取り付けられた回転軸53(連動
機構)と、この回転軸53の一端が着脱可能に嵌合され
る円柱状の2つのホルダ54と、この2つのホルダ54
を支持するとともに動力によって同時に同方向に回転さ
せる回動ギヤボックス55とから構成されている。ま
た、この回動ギヤボックス55は、アーム70の先端に
取り付けられており、このアーム70によって、支持格
子4に対して離間接近可能に構成されている。
材51の下方に配設され、かつ、上面にキー30を案内
する案内溝61aが長さ方向に沿って形成された押出し
プレート61と、この押出しプレートを上下方向に移動
させるシリンダ62とから構成されている。
ついて説明する。
23をロータリーストッカー22の保持シャフト21に
取り付け、ロータリーストッカー22を回転させてマガ
ジン23を支持格子4の上方に位置させる。ついで、マ
ガジン23に取り付けられた落下防止部材を操作してキ
ー30を下方に落下させ、このキー30の先端を送りロ
ーラ41・42の上面に当接させる。ついで、送りロー
ラ41・42を互いに反対方向に回転させて、キー30
を下方に送り出す。これによって、キー30を、支持部
材51の貫通孔を挿通させて、支持格子4の内部に挿入
することができる。支持格子4の内部に挿入されたキー
30は、下方の支持部材51に形成された貫通孔の内部
を通過して、キー押出し機構60の押出しプレート61
の案内溝61aに当接して停止する。
ホルダ54に取り付け、ウォーム53aとウォームホイ
ール52とを螺合させる。ついで、回動ギヤボックス5
5を作動させて、上下の回転軸53を同時に同一方向に
回動させ、ウォームホイール52を介して、キー30を
その軸線を中心として90゜回動させる。このキー30
の回動により、従来と同様に、支持格子4に形成された
スプリング10を退避状態とすることができる。この作
業は、燃料集合体に使用される各支持格子4についてそ
れぞれ行う。
ることにより、スプリング10と燃料棒との干渉を防止
しつつ燃料集合体を組み立てることができ、燃料棒への
スクラッチの発生を防止することができる。
した後、各支持格子4からキー30を抜き取る。この抜
取り作業は以下のようにして行う。
を駆動して、押出しプレート61の位置を若干下降させ
る。ついで、キー回動機構50の回動ギヤボックス55
を駆動して、ホルダ54を介して回転軸53を逆方向に
回転させ、ウォーム53a、ウォームホイール52を介
してキー30を90゜回動させて、キー30を、挿入さ
れた初期の位置まで戻す。この状態では、キー30と支
持格子4のスプリング10との係合が解除されるので、
キー30が下方に落下し、その下端が、押出しプレート
61の案内溝61aの内部に当接して、キー30の落下
が停止する。
プレート62を上昇させ、キー30を上方に押出す。こ
れにより、キー30の上端を送りローラ41・42の下
端に当接させることができる。
て、キー30を上昇させ、このキー30を、マガジン2
3に形成されたキー収納穴23aの内部に収納すること
ができる。ついで、落下防止部材によりマガジン23か
らのキー30の落下を防止した後、ロータリーストッカ
ー22を駆動して支持格子4上から除去することができ
る。
複数のキー30の着脱を一気に行うことができ、従来の
ように人手を用いた場合に比較して、キー着脱作業の大
幅な効率化を図ることができるという利点がある。
終了した後には、回転軸53をホルダ54から取外し、
アーム70を介して回動ギヤボックス55を所定位置ま
で退避させる。
のうち、半数のキー30が上昇し、残りの半数のキー3
0が下降した状態を示しているが、これは説明の便宜の
ためであり、実際には16個のキー30が同時に上下す
るものであることはいうまでもない。
給機構20として、ロータリーストッカー22とマガジ
ン23とからなる構成としたが、この構成に限るもので
はなく、要は、キー挿通機構40に対してキー30を送
り出すことのできる構成であればよい。
を、図2および図3に基づいて説明する。なお、本例の
説明においては、前記した第1の実施例と共通する構成
については同一符号を付して詳細についての説明を省略
する。
おけるキー挿通機構40に代えてキー挿通機構140を
用い、また、支持格子4の上下に配置されたキー回動機
構50に代えてそれぞれキー回動機構150を用いた点
で、前記第1実施例の装置と相違している。
説明すると、この機構140は、キー30の軸方向に直
交して回転自在に対向配置された2本の支持棒141a
・141bと、これらの支持棒141a・141bの外
側に、支持板142を介して回転自在に取り付けられた
2本の送りローラ143a・143bと、前記支持棒1
41a・141bおよび送りローラ143a・143b
の端部においてこれらに巻回された2本の無端状のベル
ト144と、ギヤ145を介してこれらのベルト144
を回転駆動するモータ146と、前記支持板142どう
しの対向面に形成されているギヤ142aに係合するラ
ック147と、このラック147を上下動させることに
より、前記送りローラ143a・143bどうしを離間
接近させるシリンダ148とから構成されている。
支持部材51および押出しプレート61に回転自在に取
り付けられ、かつ、キー30に対応する位置に配置され
て、中心に、キー30の下端部が挿通される断面四角形
の嵌合穴151aが形成された円筒状の16個の嵌合部
材151(嵌合体)(図3)と、これらの嵌合部材15
1に固定され、かつ、キー30の軸方向と直交する方向
に延長して設けられた板状の16枚のリンク153と、
これらのリンク153を回動操作して、嵌合部材151
を回動させる駆動機構154とから構成されている。
は押出しプレート61と略平行に配置され、かつ、前記
各リンク153に回動自在にピン結合された長尺状の駆
動板154a(連動機構)と、この駆動板154aをそ
の延長方向に沿って前後動させるエアシリンダ154b
とから構成されている。このエアシリンダ154bは、
上側のものにあっては回動ギヤボックス55の側面に固
定され、下側のものにあっては、キー押出し機構60の
押出しプレート61の基端側面に固定されている。
しプレート61の下面には、各リンク153の回動量を
約90゜に規制するストッパ51b・61bが突設され
ている。
明する。
合には、第1実施例と同様にマガジン23を支持格子4
の上部に位置させた後、シリンダ148を駆動してラッ
ク147を上昇させる。これにより、ラック147を介
して支持板142が回動し、送りローラ143a・14
3bがともに下降して両者が接近する。そして、これら
の送りローラ143a・143bどうしの間隔が、キー
30の幅とほぼ等しい間隔となったときに、シリンダ1
48の駆動を停止する。
ン23からキー30を下降させ、このキー30の下端を
送りローラ143a・143bの上面に当接させる。つ
いで、モータ146を駆動して、ギヤ145、ベルト1
44を介して、送りローラ143a・143bを互いに
反対方向に回転させ、上側のキー回動機構150の嵌合
部材151を挿通させてキー30を下方に送り出すこと
ができる。
る程度支持格子4に挿通させた状態において、シリンダ
148を駆動して、ラック147を若干下降させ、送り
ローラ143a・143bをキー30から離間させるこ
とができる。このため、キー30が挿通途中の状態であ
っても、キー回動機構50を駆動して、キー30を回動
操作することができ、キー30を支持格子4に挿通させ
る作業が容易となって、この作業の効率を向上させるこ
とができるという利点がある。
すると、その下端が、下側のキー回動機構150の嵌合
部材151に形成されている嵌合穴151aに嵌合す
る。この状態で、モータ146の駆動を停止するととも
に、シリンダ148を駆動して送りローラ143a・1
43bを上昇させ、初期の位置まで復帰させる。つい
で、上下のキー回動機構150によりキー30を回動さ
せる。この回動動作を以下に説明する。
して、駆動板154aを、その延長方向に沿ってそれぞ
れ移動させる。これにより、リンク153を介して嵌合
部材151を回動させ、これに嵌合されているキー30
を回動させることができる。ここで、上下に配置された
エアシリンダ154bの動作は、同期して行っており、
これにより、キー30に無理なねじりが加わることを防
止している。
の下面にストッパ61bを設けたので、これにより、リ
ンク153の回動量を規制することができ、キー30を
所定量だけ回動させることができるという利点もある。
嵌合部材151の嵌合穴151aを、上面にのみ開口し
たものとすることが好ましい。この場合には、下降した
キー30の下端を嵌合部材151に当接させることによ
ってキー30の位置合せを行うことが容易となる等の利
点がある。
例の装置と同様であるので、詳細についての説明を省略
する。
機構から供給されたキーを支持格子に向けて送り出しか
つ抜き取るキー挿通機構と、前記支持格子に挿入された
キーを、このキーの軸線を中心として回動させるキー回
動機構とを備え、該キー回動機構は、挿入状態のキーを
一体回転させる貫通孔を有する回転可能な嵌合体と、該
嵌合体を正逆回転させる駆動手段と、前記嵌合体と駆動
手段との間に設けられていて駆動手段の駆動力を嵌合体
に伝達する連動機構とを備えたので、複数のキーの着脱
を一気に行うことができ、従来のように人手を用いた場
合に比較して、作業の大幅な効率化を図ることができ
る。
と支持格子との間において対向配置された2本の送りロ
ーラを、互いに離間接近可能な構成としているので、キ
ーの挿通作業の途中において2本のローラどうしを離間
させて、キーを回動させることができる。このため、挿
通途中にあるキーを回動操作することができ、支持格子
へのキーの挿通作業が容易となり、作業効率が向上する
という効果がある。
す斜視図である。
す斜視図である。
正面図である。
示す平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 支持格子に燃料棒を固定するために前記
支持格子に形成されたスプリングを退避させるためのキ
ーを前記支持格子に挿入し、または取り外すための支持
格子用キーの着脱装置であって、キー供給機構から供給
されたキーを支持格子に向けて送り出しかつ抜き取るキ
ー挿通機構と、前記支持格子に挿入されたキーを、この
キーの軸線を中心として回動させるキー回動機構とを備
え、 該キー回動機構は、挿入状態のキーを一体回転させる貫
通孔を有する回転可能な嵌合体と、該嵌合体を正逆回転
させる駆動手段と、前記嵌合体と駆動手段との間に設け
られていて駆動手段の駆動力を嵌合体に伝達する連動機
構とを備えた ことを特徴とする支持格子用キーの着脱装
置。 - 【請求項2】 前記キー挿通機構は、キー供給機構と支
持格子との間において、前記キーの軸方向と直交して対
向配置され、かつ、前記キーを挟持して軸方向に移動さ
せる2本の送りローラを備えていることを特徴とする請
求項1記載の支持格子用キーの着脱装置。 - 【請求項3】 前記2本の送りローラは、互いに離間接
近可能とされていることを特徴とする請求項2記載の支
持格子用キーの着脱装置 - 【請求項4】 前記キー回動機構の嵌合体は前記貫通孔
が断面四角形をなすと共にその外周面にギヤが形成され
たウオームホイールであり、前記連動機構は前記ウオー
ムホイールに噛合するウオームを固定した回転軸である
ことを特徴とする請求項1記載の支持格子用キーの着脱
装置。 - 【請求項5】 前記キー回動機構の嵌合体は前記貫通孔
が断面四角形をなす嵌合部材であり、前記連動機構は嵌
合部材に設けられたリンクを回動可能に支持した駆動板
であることを特徴とする請求項1記載の支持格子用キー
の着脱装置。
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