JP3073040U - リュックサック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】リュックサックを背負っての歩行において、リ
ュックサックの左右上下運動により両肩にかかる加重シ
ョックを緩和し、疲労度の少ないリュックサックを提供
することを目的とする。 【構成】リュックサック本体２と背負いバンド１の取り
付け部分に加重ショックを吸収するための衝撃緩衝材た
る対軽量用弾性体と該軽量用弾性体３に沿い且つたわみ
を持たせた状態の対重量用弾性体４とを介在させること
により、リュックサックの重量の軽重に相応して肩への
加重ショックを吸収する構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、荷を入れたリュックサックの重量による肩への加重ショックを緩和 するリュックサックの背負いバンドに関するものである。

【０００２】

【従来技術】

従来技術によれば、リュックサックを背負ったときの重量負荷を吸収緩和する ためにリュックサック本体と背負いバンドとの連接部に弾性体を介することによ り、その弾性体によって重量負荷による肩へのショックを吸収緩和する構成とな っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来技術によれば、リュックサックの重量の軽重の違いによって重量負荷によ る肩へのショック吸収効果にばらつきが出るため、重量が大きくなったときには 弾性体が伸び切ってしまい、折角の弾性体のショック吸収効果が失われてしまう 欠点があった。本考案は、その欠点を解決することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために、リュックサック本体と背負いバンドの取り付け部 分に加重ショックを吸収するための衝撃緩衝材たる対軽量用弾性体を介在させる と共に、該対軽量用弾性体に沿い且つたわみを持たせた状態の対重量用弾性体を 二重に併設する手段を講ずる。

【０００５】

【作用】

前記の手段によれば、リュックサック本体と背負いバンドとの間に介在するそ れぞれの弾性体が、例えば貨物自動車の車輪とボディーとの間に二段構造の板ば ねを使用することにより車輪から伝わる振動を吸収緩和させる作用を果たしてい るのと同様に、歩行運動による左右上下の体重移動を原因とするリュックサック 自体の振子運動が及ぼす両肩へのショックを吸収し、これにより疲労度を大幅に 軽減させるという作用が生ずる。同時にリュックサックの重量が軽いときは対軽 量用弾性体がショックを吸収し、重いときはたわみを持たせて併設する対重量用 弾性体が伸び切ろうとする対軽量用弾性体を支援することにより、対軽量用弾性 体と対重量用弾性体との弾力の和が生じ、対軽量用弾性体のみでは吸収し得なか った加重ショックを吸収するという作用が生ずる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面により説明すれば、１は左右１対の背負いバンドである 。２はリュックサック本体である。３は対軽量用弾性体であって、左右１対の背 負いバンドの各々の上端部とリュックサック本体２の肩部との間に位置し、リュ ックサック本体２と左右の背負いバンド１とを連接する状態で取り付けたもので ある。４は対重量用弾性体であって、リュックサック本体２と左右１対の背負い バンド１との間にあって対軽量用弾性体３に対してたわみを持たせた状態で対軽 量用弾性対の上面にブリッジ状に併設したものであって、対軽量用弾性体３がリ ュックサックの重量により伸び切ろうとするきに、これを支援すべきものである 。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、リュックサックを背負っての登山において、歩行による上下 左右への体重移動が原因となって両肩に生ずるリュックサックの運動加重による ショックが吸収緩和され、それだけ疲労度が軽減されるのみならず、特に下り坂 で両肩にかかるショックが顕著に軽減される効果がある。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】側面図であって要部を示す。

【図２】要部を示す側面図である。

【符号の説明】

１、背負いバンド ２、リュックサック本体 ３、対軽量用弾性体 ４、対重量用弾性体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右一対の背負いバンド１の上端とリュ
   ックサック本体２の肩部とを、伸縮自在の対軽量用弾性
   体３及び該対軽量用弾性体３に沿い且つたわみを持たせ
   た状態で対重量用弾性体４を併設し、併設した該対軽量
   用弾性体３及び対重量用弾性体４を介して背負いバンド
   １の上端とリュックサック本体２の肩部とを連接するこ
   とを特徴とするリュックサック。