JP3073027U - バーコード帳票分類装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】バーコードが多段で不特定箇所に記載されてい
る帳票を自動的に読み取り、帳票の分類仕分けを行う装
置を提供する。 【解決手段】ホッパ部４から排出されたバーコード帳票
は搬送機構１４により搬送される。搬送されてくる帳票
を複数段バーコード読み取り機構１８で読み取る。読み
取り結果から制御部８は帳票種別判断信号を作り、搬送
されてきた帳票を帳票仕分け機構２４で収納ポケットに
分類収納する。又制御部８は複数段バーコード読み取り
機構１８の読み取り結果からイメージの採取の要否を判
断し、イメージ採取部２６に指示して帳票のイメージを
採取する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一帳票内に複数段のバーコードが記載されている複数種類の帳票を順 次搬送しながら各帳票の複数段のバーコードを読み取り、これらの帳票をリアル タイムに分類するようにしたバーコード帳票分類装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のバーコード帳票分類装置は、単一固定式のバーコード読み取りヘッドを 備え、一帳票内に一段の形式でバーコードが記載されている帳票のバーコードを 読み取り、この読み取り結果に基づいて帳票の仕分け分類を行っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のバーコード帳票分類装置は認識バーコードが一段で、その読み取り範囲 が固定式であるため、公共料金伝票に代表される多段で、不特定箇所にバーコー ドが記載されているバーコード帳票の読み取りができない。そのため、金融機関 等にて公共料金等の振込を受け付ける際に、入力バーコード読み取りデータと、 回収された同伝票が正しく処理されているかをホストコンピュータで確認するた めに必要なデータを作る回収伝票読み取りにおいて、伝票に記載されているＯＣ Ｒ文字を読み取り、その読み取り結果を受付時のバーコード読み取り結果と照合 するために、複雑な編集システムが必要となっている。 また、多段で不特定箇所にバーコードが記載されているバーコード帳票の仕分 けにおいては、人の手により同一帳票ごとに分類作業を行っており、その作業が きわめて面倒であった。 また上記バーコード帳票の入力済み伝票に対する照会作業は、人の手で入力日 付けごと同一種類帳票に仕分け保管されている保管場所より、人手により、照会 対象帳票を検索し照会にあたっている。 本考案は上記問題点を解決することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、一帳票内に複数段のバーコードが記載さ れている複数種類の帳票を順次搬送しながら複数段のバーコードを読み取り、リ アルタイムに分類可能なバーコード帳票分類装置であって、多数のバーコード帳 票を受け入れ出口から一枚ずつ排出するホッパ部と、前記ホッパ部から排出され たバーコード帳票を後方に順次搬送する搬送機構と、前記搬送機構により搬送さ れてくる帳票に記載されている複数段のバーコードを読み取る複数段バーコード 読み取り機構と、前記複数段バーコード読み取り機構による読み取り結果から帳 票種別判断信号を造出する制御部と、前記帳票種別判断信号に基づいて搬送され てきた帳票を種別毎の収納ポケットに分類収納する帳票仕分け機構とを備えたも のである。 また、本考案は、前記複数段バーコード読み取り機構の後方にイメージ採取部 を設け、前記複数段バーコード読み取り機構による読み取り結果からイメージの 採取の要否を判断し、必要な場合はイメージ採取部に指示を出し前記搬送機構に より送られてくる帳票のイメージを採取するようにしたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下に本考案の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。 図１において、（２）は、バーコード読み取り分類装置の機体であり、これに ホッパ部（４）が設けられている。ホッパ部（４）の駆動部は、ホストコンピュ ータ（６）に接続する制御部（８）によって制御され、商品券に代表されるＯＣ Ｒ文字記載帳票と、図３に示す、公共料金伝票に代表されるバーコード（１０） が多段で記載されているバーコード帳票（１２）とを受け入れ、これらの帳票を 一枚ずつ後段の帳票搬送機構（１４）の搬送路（１４ａ）に排出するように構成 されている。

【０００６】 前記帳票搬送機構（１４）は、前記機体（２）に配設され、機体（２）内に所 定の帳票搬送路（１４ａ）を構成し、その駆動部が前記制御部（８）によって制 御されるように構成されている。（１６）は光学文字読み取り装置（ＯＣＲ）で あり、前記帳票搬送路（１４ａ）の所定の位置に対向して配置されている。

【０００７】 前記光学読み取り装置（１６）は、前記制御部（８）によって制御される一対 のＯＣＲユニット（１６ａ）（他方は図示省略）から構成され、帳票搬送路（１ ４ａ）に沿って搬送されてくる帳票の所定の位置の文字を読み取るように構成さ れている。（１８）は、複数段バーコード読み取り機構であり、２基のバーコー ドリーダー（１８ａ）（１８ｂ）から成り、それぞれ、制御部（８）により制御 されるように構成されている。

【０００８】 前記バーコードリーダー（１８ａ）（１８ｂ）には図３に示すようにそれぞれ 所定範囲の読み取り可能エリアＥ１とＥ２が設定され、この読み取り可能エリア Ｅ１，Ｅ２は、バーコードリーダ（１８ａ）（１８ｂ）を帳票搬送路（１４ａ） に対して直角方向に移動することにより図３中上下に調整できるように構成され ている。

【０００９】 前記バーコードリーダ（１８ａ）（１８ｂ）は、図３に示す公共料金伝票に代 表される、多段で不特定箇所にバーコード（１０）（１０）（１０）が記載され ているバーコード帳票（１２）のバーコードの読み取りができるように前記機体 （２）に内蔵配置されている。バーコードリーダ（１８ａ）の読み取り可能エリ アＥ１は本実施形態では、図３中、上下方向に３６ｍｍ，バーコードリーダ（１ ８ｂ）の読み取り可能エリアＥ２は２５ｍｍに設定されている。

【００１０】 前記複数段バーコード読み取り機構（１８）を通過した帳票は、ベルトなどを 構成要素とする搬送路（１４ａ）の駆動により後方のスタッカ部（２２）に向け て搬送される。前記搬送路（１４ａ）には、前記複数段バーコード読み取り機構 （１８）の後方に位置して、この搬送路（１４ａ）内の帳票に対して、印字を行 うため印字ユニット（２０）が対向配置されている。前記印字ユニット（２０） は制御部（８）に接続し、制御部（８）によって制御されるように構成されてい る。

【００１１】 前記印字ユニット（２０）の後方に位置して、前記搬送路（１４ａ）に対向配 置されたスタッカ部（２２）は、複数の収納ポッケットを備え、制御部（８）の 制御によって搬送されてきた帳票を所定の収納ポッケットに収納することができ るように構成されている。前記複数段バーコード読み取り機構（１８）で読み取 られた複数バーコードのデータはホストコンピュータ（６）でデータ処理される 。

【００１２】 前記帳票搬送路（１４ａ）の終端には、多数の収納ポケット（２４ａ）を備え た帳票仕分け機構（２４）が配設され、該仕分け機構（２４）の駆動部は制御部 （８）によって制御されるように構成されている。前記帳票仕分け機構（２４） は、搬送路（１４ａ）から搬送されてきた帳票を制御部（８）の制御によって、 種別毎の所定の収納ポケット（２４ａ）に分類収納することができるように構成 されている。

【００１３】 前記搬送路（１４ａ）の終端には、第１の帳票仕分け機構（２４）以外に第２ ，第３，第４等の帳票仕分け機構をオプションとして接続することができる。前 記帳票仕分け機構（２４）の構造は前記スタッカ部（２２）と同一に構成されて いる。前記搬送路（１４ａ）の、前記帳票仕分け機構（２４）の前方位置即ち上 流側には、イメージ採取部（２６）のカメラ（２８）が対向配置され、搬送路（ １４ａ）上を搬送されてくる帳票の画像データを採取し、制御部（８）に入力す ることができるように構成されている。

【００１４】 前記搬送路（１４ａ）上を搬送される帳票は、スタッカ部（２２）の入口がク ローズド状態のときは、スタッカ部（２２）を通過し、搬送路（１４ａ）に沿っ て、イメージ採取部（２６）及び帳票仕分け機構（２４）に順次に搬送されるよ うに構成されている。

【００１５】 次に本実施形態の動作について説明する。 多段で不特定箇所にバーコードが記載された多数の帳票（１２）をランダムに ホッパ部（４）に入れると、これらの帳票は、一枚ずつ規則的に搬送路（１４ａ ）に載せられ、光学文字読み取り装置（１６）の文字読み取りエリアに搬送され 、ここで帳票（１２）のＯＣＲ文字（３０）が読み取られる。

【００１６】 搬送路（１４ａ）上の帳票（１２）は、ＯＣＲ文字（３０）が読み取られると 、次に複数段バーコード読み取り機構（１８）に送られ、ここでバーコード（１ ０）（１０）（１０）が読み取られる。読み取られたＯＣＲ文字情報とバーコー ド情報は制御部（８）を介してホストコンピュータ（６）に転送されここでデー タ処理される。

【００１７】 ホストコンピュータ（６）は、読み取り結果データを編集処理し、その内容と 予め設定された条件に従い、帳票種別判断信号を造出し、帳票仕分け機構（２４ ）の駆動部を制御部（８）を介して制御する。この制御により帳票仕分け機構（ ２４）は、搬送されてくる帳票を分類仕分けして、所定のポケット部（２４ａ） に収納する。帳票のイメージ採取を行う場合には、帳票が搬送路（１４ａ）によ りイメージ採取部（２６）に搬送されると、その帳票の読み取り結果データと予 め設定された条件に従い、ホストコンピュータ（６）の指令により制御部（８） が働きカメラ（２８）によって帳票のイメージが採取される。

【００１８】 このイメージデータはホストコンピュータ（６）にデータベース化されて保管 される。イメージ採取部（２６）を通過した帳票は、上記したように、帳票仕分 け機構（２４）に送られ、制御部（８）の帳票種別判断信号に基づく制御により 、帳票の分類仕分けが自動的に行われる。ユーザーが入力済み伝票に対する照会 作業を行うときは、ホストコンピュータのデータベースから照会対象帳票のイメ ージデータを検索することにより、照会作業を行うことができる。帳票の搬送に ジャム等の事故が生じたときは、帳票は、一時的にスタッカ部（２２）の収納ポ ケットに収納される。

【００１９】

【考案の効果】

本考案は上述の如く、不特定複数段箇所に記載されているバーコード帳票の読 み取りを可能としたので、バーコード帳票が正しく処理されているかの確認作業 を容易に行うことができるとともにバーコード帳票の分類仕分けを自動的に行う ことができる。又、入力済み伝票に対する照会作業を容易に行うことができる等 の効果が存する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構造説明図である。

【図２】本考案の機能ブロック説明図である。

【図３】バーコード帳票に対するバーコード読み取り機
構の読み取り範囲を示す説明図である。

【符号の説明】

２ 機体 ４ ホッパ部 ６ ホストコンピュータ ８ 制御部 １０ バーコード １２ バーコード帳票 １４ 帳票搬送機構 １４ａ 搬送路 １６ 光学文字読み取り装置 １８ 複数段バーコード読み取り機構 １８ａ バーコードリーダ １８ｂ バーコードリーダ ２０ 印字ユニット ２２ スタッカ部 ２４ 帳票仕分け機構 ２４ａ 収納ポケット ２６ イメージ採取部 ２８ カメラ ３０ ＯＣＲ文字

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一帳票内に複数段のバーコードが記載され
   ている複数種類の帳票を順次搬送しながら複数段のバー
   コードを読み取り、リアルタイムに分類可能なバーコー
   ド帳票分類装置であって、多数のバーコード帳票を受け
   入れ出口から一枚ずつ排出するホッパ部と、前記ホッパ
   部から排出されたバーコード帳票を後方に順次搬送する
   搬送機構と、前記搬送機構により搬送されてくる帳票に
   記載されている複数段のバーコードを読み取る複数段バ
   ーコード読み取り機構と、前記複数段バーコード読み取
   り機構による読み取り結果から帳票種別判断信号を造出
   する制御部と、前記帳票種別判断信号に基づいて搬送さ
   れてきた帳票を種別毎の収納ポケットに分類収納する帳
   票仕分け機構とを備えたバーコード帳票分類装置。
2. 【請求項２】前記複数段バーコード読み取り機構の後方
   にイメージ採取部を設け、前記複数段バーコード読み取
   り機構による読み取り結果からイメージの採取の要否を
   判断し、必要な場合はイメージ採取部に指示を出し前記
   搬送機構により送られてくる帳票のイメージを採取する
   ようにしたことを特徴とする「請求項１」に記載のバー
   コード帳票分類装置。