JP3072903U - カップワイヤ - Google Patents

カップワイヤ

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▲ふみ▼成 本間
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勲 本間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長時間の着用においても良好な着用感を持続
し、カップワイヤの先端部分の痛みを防止する、産業上
利用しやすいカップワイヤを提供する 【解決手段】ブラジャーなどのカップワイヤにおいて、
カップワイヤの端末部分を、着用時に身体から前方へそ
らせた形状を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ブラジャーやボディスーツなどにおけるカップワイヤに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
図1はブラジャーの構成を示し、図2は図1の3に示す、従来よく用いられて いる平面的なカップワイヤ31の斜視図である。
【0003】 現在、ブラジャーやボディスーツにおいて、バスト保持・保形性を持たせるた めに、カップワイヤがよく用いられている。現在、もっともよく用いられている カップワイヤは、鋼線材やステンレス線材、ピアノ線などの角断面の金属線を使 用したもので、図2の斜視図のように半円弧状に湾曲した以外は平面的に作られ てあるものが多い。このカップワイヤは垂直に立てて上側からそして横側から見 ても直線的であり、これを平面的なカップワイヤ、又はカップワイヤとする。
【0004】 カップワイヤにおいては、よく端末部分(T1)にエポキシやナイロンなどの 樹脂を付着させて、端末部分のみをほかの部分よりも少し太くして、カップワイ ヤの先端(A1,B1)が被服を突き破って抜け出たりすることを防止している 。また、実公平7−26323のように、端末保護部をカップワイヤ端末に成形 固着させて肌あたりをよくしたものもある。
【0005】 そういったカップワイヤを使用しているブラジャーやボディスーツなどにおい て、着用時にカップワイヤの端末部分に力がかかった場合、もっとも力がかかっ て肌に強く接触してしまう部分はカップワイヤの先端であり、カップワイヤの端 末部分に力がかかって先端が肌に食い込んでしまうことがある。またさらに、カ ップワイヤが肌の上から肋骨や胸骨と接触したりして、痛みを覚えたりすること が非常に多くある。
【0006】 そういった着用時においての体への痛みを押さえるための従来の技術は、様々 なものがある。
【0007】 カップワイヤの端末部分の肌に当たる側の被服の生地を、ただ単に厚くしたも のがある。
【0008】 たとえば実公平7−14327のように、カップワイヤの両端末部分に樹脂キ ャップなどを取り付けたり、特許番号2774465号のように繊維冠を取り付 けたりしている。
【0009】 また、実公昭59−5683や実開平6−39909、特開平10−6071 0のように、身体のラインにあわせた立体的なカップワイヤにより、カップワイ ヤ全体を体にフィットさせる手法も考え出されている。ここでは、この立体的な カップワイヤを3次元カップワイヤとする。
【0010】 また、特開平10−310909のように、複数のワイヤを用いて一つのカッ プワイヤにし、カップワイヤを部分的に弾性力を変える手法も考え出されている 。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
カップワイヤを使用しているブラジャーやボディスーツなどにおいて、着用時 にカップワイヤの端末部分に力がかかった場合、力がかかった端末部分が肌の上 から肋骨や胸骨と接触したり、先端が肌に食い込んでしまったりすることがある 。 また、長時間の着用において、何らかの作業や歩行などをして体を動かすこと によって、頻繁にカップワイヤの端末部分に力がかかり、端末部分が肌と強く接 触したりして違和感を覚え、快適な着用感を失ってしまうこともある。またその 場合、不快な圧迫感を感じたり、こすれることによって肌に負担がかかり、かゆ みを覚えたり、ひどい場合は長時間こすれる状態が繰り返されることよる擦り傷 、先端に力がかかって押しつけられることによる内出血、そしてまた肋骨や胸骨 に痛みがでるなどといったことが起こることもあり、カップワイヤが肉体的にも 精神的にも苦痛を与えてしまうことがある。
【0012】 現在、カップワイヤを使用する被服において、カップワイヤが良好な着用感を 持続するために必要とされていることは、如何に先端が肌に食い込んだり、端末 部分が肋骨や胸骨と接触して痛みが出てしまうことを防止して、良好な着用感を 持続するような被服にするかであり、そのために今日に至るまで、カップワイヤ と肌とが接触しても痛みが出ることを抑えることのできる手法が、たえず求め続 けられてきたのである。
【0013】 それらの手法は、従来の技術において書いてきた方法によって、様々に対策を とられてきたのであるが、ただし、これらの手法においては、以下のような点に おいて、さらによい方法での解決方法が待ち望まれていた。
【0014】 カップワイヤが肌に当たる部分の被服の生地を厚くするという手法では、コス トアップは免れないうえに、効果を出すために被服の生地の厚みを増してしまう ためにデザイン面での制約を受けることがある。
【0015】 また、実公平7−14327のように、端末部分に樹脂キャップを取り付けた ものは、樹脂キャップが比較的外れやすいこともあり、外れると外れたキャップ で違和感をおぼえ着用感が悪化し、外れたカップワイヤの先端が肌に当たること によって痛みを覚えたり、被服から突き抜けたりすることにもなる。さらに、樹 脂キャップの装着は、手作業で両端の2カ所に取り付けなければならず、とても 手間のかかる方法になってしまうものである。
【0016】 特許番号2774465のような繊維冠をつけるものにおいても、端末部分に 様々な部材を必要とし加工を要するために、手間がかかり経済的であるとはいい がたい。
【0017】 実公昭59−5683や実開平6−39909の3次元カップワイヤにおいて は、もともとカップワイヤの3次元への決められた曲面への加工が非常に難しく 、コストもかかり、特開平10−60710の3次元カップワイヤの場合は、さ らに捩るというカップワイヤへの加工においては製作上困難で、さらに品種やお のおののサイズにそれぞれに対応することを考えると、カップワイヤを製造する において多大な労力や時間などがかかることになってしまうため、非常にコスト 高なカップワイヤになってしまうことが考えられるものである。 またさらに、3次元カップワイヤにおいては、立体感があるカップワイヤのた め着用感は非常に優れていると一般的には考えられるが、着用者の個々の体型の わずかな違いによっては、3次元カップワイヤが体に沿わない部分が出てしまう ことがあり、その場合、肌から浮いている部分と肌と接しているところの力のか かり方によって、着用感が低下してしまうのである。 そのために、現在では端末部分における痛みを予防することを基本として、新 しいカップワイヤを求めて考え続けられているのである。
【0018】 その例としては、特開平10−310909のように、複数のカップワイヤを 重ねて一体化して部分的に弾性力を変える手法によって、肌へのあたりの良いカ ップワイヤが考え出されている。しかし、この手法では、カップワイヤ一つを構 成するために複数の素材を製造加工し、さらにそれを一つにするための複数の工 程を必要とするため、この方法においてもどうしてもコストアップにならざるを えないのである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本考案は、カップワイヤを使用した被服における、着用時に力がかかる両端部 分の痛みを抑えるための、いくつもの加工工程を経る被服の加工や手間のかかる カップワイヤの製造手法をとらずに、カップワイヤ自体の機能性を高め、カップ ワイヤの端末部分に力がかかっても肌あたりがよく、良好な着用感を持続するカ ップワイヤを提供することを目的として、考案されたものである。
【0020】 図2は従来の平面的なカップワイヤ31、図7は従来の平面的なカップワイヤ 31の着用時において体側面側から見たものを模型的に示したものである。
【0021】 痛みが出てしまうことにおいて、力がかかる端末部分(T1)を考えてみる。 カップワイヤにおいて着用時に強く力がかかってしまうのは両端末部分(T1) に強い力がかかりやすく、力はどうしてもその先端(A1、B1)に集中しやす い。また、カップワイヤを使用した被服の着用時において、カップワイヤに力が 集中している先端(A1、B1)は、さらに体を動かしたりすることで力がかか ることになって、肌に食い込んだり肋骨や胸骨と接触して痛みが出てしまうこと になる。
【0022】 弾性線材で作られているカップワイヤで、一番良く用いられている鋼材などの 金属線を用いたカップワイヤは、弾性があるのはもちろんであるが、その端末部 分は金属であるために、当然のことながら非常に固いものである。そのため、端 末部分に力がかかると肌に接触して痛みが出ることもあり、そのため従来の技術 に書いたように、現在までカップワイヤの痛みを抑えるという様々な方法が考え 出されてきているのである。
【0023】 本考案では、こういった端末部分にかかる力による先端部分の肌への食い込み による痛みを防止し、肋骨や胸骨に強く接触して発生していた痛みを防止するこ とを目的として、コストがかかるようないくつもの加工工程を経る被服の加工や 手間がかかったり困難なカップワイヤの製造手法をとらないで、産業上利用しや すい新たなる解決方法を求め続けた結果、本考案における特定範囲において、カ ップワイヤ先端部分を体の外側にわずかにそらせることにより、端末部分の肌あ たりがよく、従来のフィット感を損なわずに、良好な着用感の持続できるカップ ワイヤを見いだし、本考案として完成したのである。
【0024】
【考案の実施の形態】
図2と図7のほかに、その本考案にかかる実施例として、図3と図8を挙げる 。図3は本考案に係るカップワイヤ32を斜視図により陰をつけたもの、図8は 本考案に係るカップワイヤ32の着用時において体側面側から見て模型的に示し たものである。また、図9は、図3のカップワイヤを垂直に立てた場合の下から 見た下面図である。
【0025】 本考案におけるカップワイヤの特徴は、痛みをおぼえる原因となる端末部分に かかってゆく力を、カップワイヤの先端(A1,B1)に集中させないように、 肌に当たる端末部分(T1)をカップワイヤの先端(A1,B1)より5mm以 上15mm未満の部分(x)で1mm以上5mm未満の高さ(h)で着用時には 体の前方へそらせてある形状を特徴とするものである。(図8参照) なお、上記においてそらせる高さ(h)は、カップワイヤ平面を基準として( 図4、図5、図6参照)、カップワイヤの厚みの中央先端において、そらせない 場合の先端(A1)とそらせた場合の先端(A2)との基準平面から見て垂直に みた高さの違い(h)をいう。また、先端(B1)(B2)においても同様であ る。
【0026】 また本考案は様々な実験の結果、カップワイヤの先端より、5mm以上15m m未満の位置(x)で、着用時に1mm以上5mm未満(h)で前方へそらせて ある場合において、もっとも効果的であることがわかった。
【0027】 たとえば、先端から5mm未満の位置(x)より前方に1mm以下に曲げた場 合においては、体感上の効果を得がたい。もちろん、5mm以上に曲げるのは、 直角状態になってしまうため、端末部分のフィットがなくなり、被服に負担がか かる。 さらに、カップワイヤの先端より、5mm以上15mm未満の位置(x)で、 5mm以上前方へそらせた場合は、先端(A2,B2)が着用時に肌から離れて しまって、カップワイヤ端末部分が体にフィットしなくなるため、カップワイヤ の持つ保持・保形性といった機能に影響したり、デザインにおいても悪影響を及 ぼすことになってしまうこともある。また、被服に負担がかかってしまい、長期 の使用により、突き抜けたりするおそれがある。また、1mm以下にそらせる場 合は効果を得がたい。 また、カップワイヤを先端より15mm以上の位置(x)で前方へそらせた場 合では、そらせる高さによっては端末部分における痛みを防止する効果を得られ なくなったり、前記の3次元カップワイヤと同様な状態となってしまうことがあ るため、端末部分が肌と接触して痛みがでたり、カップワイヤ中心付近の部分が 浮き上がる力がかかってフイット感が悪くなって着用感が低下したり、そらせる 位置(x)の部分において痛みがでることもある。また、そらせる位置(x)が 先端より15mm以上に離れてゆくにつれ、端末部分に違和感を感じたり、こす れて痛みがでてしまったり、先端部分が肌に食い込んだりする事があり、着用感 が悪化してしまう。
【0028】 そらせる高さ(h)に関して、カップワイヤの先端が完全に肌から浮いてしま うことは、長期の使用により、被服への負担がかかって突き抜けたりしてしまう ことが考えられる。また、その浮いている端末部分におけるバストの保持・保型 性が少なからず犠牲になってしまうため、好ましいものではない。さらにそらせ る位置(x)によっては、上記のように3次元カップワイヤのように痛みがでた り、着用感の低下も起こる。そのため、着用圧によりカップワイヤが肌に押しつ けられたときに、端末部分が肌に食い込まず常に接している状態でいるためには 、そらせる高さは本考案の特定範囲である1mm以上5mm未満であることがも っとも望ましく、また、ハーフカップや3/4カップなどのカップワイヤのタイ プやカップワイヤの規格に応じて、本考案における特定範囲において、そらせる 高さ(h)に若干左右の違いを持たせたりするのもよい。
【0029】 そらせる位置(x)は、本考案では5mm以上15mm未満の位置において、カ ップワイヤの持つ弾性の良さを変えることがなく、端末部分の痛みを押さえる目 的でみると10mm前後がもっとも好ましくなり、カップワイヤの持つ保持・保 形性に影響することがなく、着用感にも痛みを防止することにおいても優れた効 果を得られるものとなる。また、ハーフカップや3/4カップなどのカップワイ ヤのタイプやカップワイヤの規格に応じて、本考案における特定範囲において、 そらせる位置(x)に若干左右の違いを持たせたりするのもよい。
【0030】 また、カップワイヤのカップ保持・保形性においては、端末部分を体の前方へ そらせることにより、着用時には先端(A2,B2)に強い力がかからない状態 で、かつ、着用圧によってカップワイヤの端末部分(T2)はきちんと肌に押し つけられた状態のままなので、カップワイヤの持つ保持・保形性が犠牲になるこ とはない。
【0031】 付け加えるならば、そらせはじめる位置(x)が先端(A2,B2)に近い上 に、そらせる高さ(h)が5mm未満であるために、そらせてある端末部分に力 がかかったとしても、図8のごとく、金属のカップワイヤの一番固い角の先端部 分が肌に食い込む方向ではなく肌に接している状態でいられるため、端末部分に かかる力は、ごく自然にカップワイヤ端末付近に力が分散してカップワイヤの弾 性力により吸収され、先端が肌に食い込むことを防ぎ、力がかかった端末部分が 肌に当たった場合でも、とても良好な着用感を維持することができるのである。 また、本考案において、3次元カップワイヤのように着用時にカップワイヤの全 長部分においての中心部分が浮き上がるといったことも起こることもなく、長時 間の着用においてもごく自然で、良好なフィット感を維持できるのである。
【0032】 さらに、本考案によるカップワイヤをそらせることにおいては、このカップワ イヤを使用したブラジャーやボディスーツなどの美観を重要視される被服の外観 においても着用時においても、外観上の違いはほとんどわからないため、デザイ ンを損ねるおそれもない。
【0033】 また、両先端(A2,B2)が横方向に広がる力やねじれる方向に対してのカ ップワイヤの弾性力は、本考案においては従来のカップワイヤと比べても、基本 的に横方向やねじれへの弾性力はほとんど変わることはない。そのため、横方向 やねじれる方向に対しても、従来用いられているカップワイヤの弾性力をそこな うこともなく、肌あたりがよくフィット感にすぐれた良好な着用感を持続できる ものである。
【0034】 カップワイヤの先端の片側一端のみをそらせることにおいては、従来の平面的 なカップワイヤと同じく、そらせていない側において痛みを覚えることが多く、 好ましいものではない。 また、カップワイヤの両端を本考案のごとく体からわずかにでもそらせてあれ ば、万が一、着用時においてカップワイヤが被服を破った場合でも、体への怪我 などの被害を少なくすることができることが考えられるため、片側のみでなく両 端をそらせておくことが安全面においても、もっとも望ましいものである。
【0035】 また、本考案は、端末部分はエポキシやナイロンなどの樹脂を付着させたもの に限定されるものではなく、端末になにもつけない状態であっても、また、カッ プワイヤにたとえば樹脂キャップなどを用いたりしてもよく、その形状や材質・ 組み合わせなどを限定するものではない。樹脂キャップなどで突き抜け防止や端 末部分を保護している場合においても、この考案によって端末部分による身体へ の干渉を抑止することができるため、本考案の実施は好ましく、効果的である。
【0036】 そらせるということにおいては、前方へ直線的に折り曲げるようにそらせり、 先端まで曲線的になだらかにそらせたりしてもよく、そのそらせる形状を限るも のではない。
【0037】 さらにカップワイヤに使用する弾性線材は鋼材、形状記憶合金、ピアノ線、ス テンレス線など、カップワイヤの素材を限るものではない。また、カップワイヤ は断面形状を角断面と限るものではない。
【0038】 また、カップワイヤを使用した被服としては、ブラジャー、ボディスーツなど をあげているが、そのほかにも水着やレオタードなどといった被服があり、特に これらの被服を限定したものではない。
【0039】
【考案の効果】
本考案によって、着用時にカップワイヤに力がかかったときに、カップワイヤ 先端の肌への食い込みを防止することができ、端末部分における痛みを防止し、 体への負担を押さえ、肌あたりがやわらかく、とても心地よい着用感のカップワ イヤにすることができる。
【0040】 カップワイヤを備えた被服を着用する場合、着用時にカップワイヤに力がかか った場合、カップワイヤにおいてもっとも強く肌に接触する部分はカップワイヤ の端末部分であり、その端末部分に力がかかって金属の一番固い先端が肌に食い 込んでしまったり、肌の上から肋骨や胸骨と接触したりして痛みを覚えることが ある。 本考案によって、カップワイヤの先端に力がかかったとしても、カップワイヤ 両端部分が肌に食い込むことなく、さらに本来のカップワイヤの持つバスト保持 ・保形性といった機能を損ねることもなく、肌あたりのよい、良好な着用感が持 続するカップワイヤを提供できるものである。
【0041】 そのためのカップワイヤの加工については、カップワイヤの先端より5mm以 上15mm未満の位置で、1mm以上5mm未満で前方へそらせることであり、 このためのカップワイヤの加工は、複雑ではなく非常にたやすいため、大量の加 工においても少量の加工においても、そのほかに考え出されている様々な方法と 比較しても、非常に容易できわめて経済的である。
【0042】 さらにカップワイヤそのものに痛みを防止する効果を持たせることになるため 、これによって、ブラジャーやボディスーツなどの製造においても、新たに端末 部分の痛みを抑えるための余分な部材を必要としない。またそのため、従来のブ ラジャーやボディスーツなどの製造工程において、痛みを抑えるための部材を取 り付けるためのいくつかの加工工程を経る必要もなくなるものである。
【0043】 またさらに、従来あった痛みを抑えるために必要だったデザインの制約を受け ないために、外観上においても美しいカップワイヤ入りのブラジャーやボディス ーツなどの被服を提供できることができる。
【0044】 そして、安全面においては、たとえもしカップワイヤが着用時に被服から突き 抜けた場合においても、図8のように、カップワイヤの一番固い先端部分が身体 側より前方へそらせてあるため、従来のカップワイヤに比べて、体への怪我など の被害を少なくできることが考えられ、またはその時の外傷の予防にもつながり 、安全面においても従来の平面的なカップワイヤよりも優れていると考えられる ものである。
【0045】 以上の点から、本考案における端末部分の痛みを防止するカップワイヤは、製 造においても従来用いられている多くの方法よりも比較的容易で、カップワイヤ を使用した被服への利用も容易で、余分な部材を必要としないためコスト面から 見ても経済的なものとなり、デザインの自由度を広げ、安全面においても従来の 平面的なカップワイヤよりも優れていると考えられ、痛みを抑えて肌あたりのよ い良好な着用感を持続するカップワイヤを安価に提供できることとなり、本考案 によって産業上利用するにおいても有利で、社会的に貢献しうるカップワイヤを 提供することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブラジャーを示す斜視図
【図2】従来の平面的なカップワイヤの斜視図(図3と
の比較のために、すこし陰をつけたもの)
【図3】本考案の実施例に係るカップワイヤの斜視図
(陰をつけて角度を強調したもの)
【図4】図2において、A1側からA1、B1が重なる
方向から見たカップワイヤ側面図
【図5】図3において、A2側からA2、B2が重なる
方向から見たカップワイヤ側面図
【図6】図4と図5を重ね合わせた図
【図7】従来のカップワイヤの装着状態を体側面側から
見て模型的に示した説明図
【図8】本考案の装着状態を体側面側から見て模型的に
示した説明図
【図9】図3のカップワイヤを垂直に立てた場合の、下
から見た下面図
【符号の説明】
1 カップ部 2 下縁湾曲部 3 カップワイヤ 31 従来の平面的なカップワイヤ 32 本考案の実施例におけるカップワイヤ A1、B1 従来の平面的なカップワイヤの先端部分 A2、B2 本考案の実施例におけるカップワイヤの先
端部分 T1 従来の平面的なカップワイヤのエポキシやナイロ
ンなどの樹脂を付着させた端末部分 T2 本考案の実施例におけるエポキシやナイロンなど
の樹脂を付着させた端末部分 h カップワイヤ平面を基準面として、従来の平面的な
カップワイヤの先端と、本考案の実施例におけるカップ
ワイヤ先端との、基準面から垂直にみた高さの違い x そらせはじめる位置 F 体表面 P 体側面 Q バスト部側面 R 体側面側からみたバストの模型的ラインを示したも

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラジャーやボディスーツなどの被服にお
    けるカップ部の、下縁湾曲部に沿って使用される半円弧
    状に湾曲した、弾性線材からなる一般的に用いられてい
    る平面的なカップワイヤにおいて、そのカップワイヤの
    端末部分の先端から5mm以上15mm未満の離れた部
    分で、両先端を1mm以上5mm未満で同方向前方へそ
    らせて、そらせてある端末部分の先端が着用時に身体の
    前方になることを特徴としたカップワイヤ。
  2. 【請求項2】カップワイヤの弾性線材においては、鋼
    材、形状記憶合金、ステンレス線、ピアノ線などの金属
    線からなる請求項1に記載のカップワイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011106085A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Embry (China) Garments Ltd ローカット下着のバスト位置立体ホルダー

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