JP3072685U - スノコ代用マット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スノコに比べて通気性及び通水性が格段に良
好なスノコ代用マットを提供する。 【解決手段】 プラスチック製の多数の線状体２をとぐ
ろ状に屈曲させて互いの接触箇所を接着させながら板状
に集積させて立体網状構造のマット本体１を形成し、か
つ、そのマット本体１の内部に端面へ開口する孔３を設
けて成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はスノコ代用マット、すなわち、押入れに収納した布団や衣類等の下に敷 いて湿気や蒸れを防止するスノコ、倉庫や物置等に収納した製品の下に敷いて湿 気や蒸れによる製品の傷みを防止するスノコ、浴場出口の足拭きタオル等の下に 敷いて足拭きタオル等を乾燥させるスノコ、選果場の洗い場などに置いて洗った 果実を水切りして乾燥させるスノコ、部品工場等において洗浄した部品を水切り して乾燥させるスノコ等の代用品として使用可能なマットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、通気性や通水性が必要な場所にはスノコを用いることが多い。しかしな がら、スノコは板などを組み合わせて構成しているので、その上面の面積が比較 的広く、その上に物などを載せた場合に、その物などの底とスノコの板との接触 面積が大きくなって、特に物の底の部分の通気性及び通水性が不十分であるとい う不満があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、従来のスノコに比べて通気性及び通水性が格段に良好なスノ コ代用マットの提供を課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案のスノコ代用マットは、プラスチック製の 多数の線状体２をとぐろ状に屈曲させて互いの接触箇所を接着させながら板状に 集積させて立体網状構造のマット本体１を形成し、かつ、そのマット本体１の内 部に端面へ開口する孔３を設けて成るものである。

【０００５】 なお、上記の本考案のスノコ代用マットは、下方へ向って開口する複数のオリ フィスを平面的に且つ所要箇所に空白部分が存在するように配置したダイ５を押 出機に取付け、その押出機によって流動状態の熱可塑性樹脂をダイ５の各オリフ ィスから連続的に押出して多数の線状体２を形成して垂下させ、それら各線状体 ２をいまだ溶融状態で可塑性を保っている間にその落下速度より遅く引取ること によりとぐろ状に屈曲させて互いの接触部位をその粘着性を利用して接着させつ つ上記のダイ５のオリフィス空白部位６の下方位置を除く個所に立体網状に集積 させながらマット本体１を形成し且つ上記のオリフィス空白部位６の下方位置に は孔３を形成せしめ、その後、その孔３を有するマット本体１を冷却固化してか ら所要長さに切断して得たものであることが好ましい。

【０００６】

【実施例】

以下、図示した本考案の実施例について説明する。まず、図中、符号１がマッ ト本体である。このマット本体１は、ポリプロピレン等のプラスチック製の多数 の線状体２をとぐろ状に屈曲させて互いの接触箇所を接着しながら板状に集積さ せることにより立体網状構造になしたものである。そして、そのマット本体１の 内部には端面へ開口する複数の孔３を設けている。なお、マット本体１の長さ及 び幅は用途に合わせて適宜な寸法にすることが可能であり、マット本体１の厚さ は２０ｍｍ乃至６０ｍｍ程度が好ましい。また、線状体２の線径はゼロコンマ数 ｍｍから数ｍｍ程度が好ましい。また、マット本体１に設ける孔３の形状は自由 であり、図１に示すような円形、図２に示すような三角形、図３に示すような長 方形などにすることが可能である。この孔３の数や配置も自由である。

【０００７】 次に、図４は本考案のマットの製造工程を示したものである。図中、符号５が 押出機のダイであり、このダイ５は下方へ向って複数のオリフィスを開口してい る。オリフィスは平面的に且つ所要箇所に空白部分が存在するように配置されて いて、図中の符号６がダイ５においてオリフィスが存在しない空白部位を示す。 押出機はポリプロピレン等熱可塑性樹脂を加熱溶融して、その流動性を得た樹脂 をダイ５のオリフィスから下方位置へ向って連続的に押出して多数の線状体２を 形成して垂下させる。次に、これら線状体２の下方位置で、これら線状体２がい まだ溶融状態で可塑性を保っている間にその落下速度より遅く引取る。つまり、 ダイ５の下方位置に配した引取ロール７の上面で線状体２を受け、その引取ロー ル７を線状体２の落下速度より遅い速度で回転させながら引取ることになる。こ れによって各線状体２はとぐろ状に屈曲することになり、各線状体２は互いの接 触部位をその粘着性を利用して接着させつつ立体網状に集積してマット本体１が 形成される。ただし、ダイ５において上記のようにオリフィスが存在しない空白 部位６の下方位置は、線状体２が降りていかないので線状体２が立体網状に集積 することはなく、この箇所には孔３が形成されることになる。この孔３を有する マット本体１は冷却水８に浸す等の手段で冷却固化した後に引上げてから乾燥し て適宜なサイズ及び形状に切断することにより完成する。

【０００８】

【考案の効果】

請求項１記載の本考案のスノコ代用マットは上記の通りであり、マット本体１ がとぐろ状に屈曲した多数の線状体２を集積して形成した立体網状構造になって いるので、通気性及び通水性が極めて良好であり、さらに、そのマット本体１の 内部に孔３を設けてあるので、通気性及び通気性が相乗的に向上する。 なお、孔３を設けてあるので、洗浄パイプ等をその孔３に挿入して熱湯や蒸気 等を洗浄パイプ等から噴出させることによりマット本体１を内部から洗浄できる という利点もある。 本考案のスノコ代用マットは上記のように、通気性及び通水性が良好なので、 例えば、押入れに収納した布団や衣類等の下に敷いて湿気や蒸れを防止すること 、倉庫や物置等に収納した製品の下に敷いて湿気や蒸れによる製品の傷みを防止 すること、浴場出口の足拭きタオル等の下に敷いて足拭きタオル等を乾燥させる こと、選果場の洗い場などに置いて洗った果実を水切りして乾燥させること、部 品工場等において洗浄した部品を水切りして乾燥させること等に使用することが できて、極めて有用性が高い。 また、請求項２記載の本考案のスノコ代用マットは、極めて効率的に製造でき るので、コストを抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図である。

【図２】一部側面図である。

【図３】一部側面図である。

【図４】製造工程を示す概略側面図である。

【符号の説明】

１ マット本体 ２ 線状体 ３ 孔 ５ ダイ ６ オリフィス空白部位 ７ 引取ロール ８ 冷却水

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラスチック製の多数の線状体２をとぐ
   ろ状に屈曲させて互いの接触箇所を接着させながら板状
   に集積させて立体網状構造のマット本体１を形成し、か
   つ、そのマット本体１の内部に端面へ開口する孔３を設
   けて成るスノコ代用マット。 【請求項の数２】 下方へ向って開口する複数のオリフ
   ィスを平面的に且つ所要箇所に空白部分が存在するよう
   に配置したダイ５を押出機に取付け、その押出機によっ
   て流動状態の熱可塑性樹脂をダイ５の各オリフィスから
   連続的に押出して多数の線状体２を形成して垂下させ、
   それら各線状体２をいまだ溶融状態で可塑性を保ってい
   る間にその落下速度より遅く引取ることによりとぐろ状
   に屈曲させて互いの接触部位をその粘着性を利用して接
   着させつつ上記のダイ５のオリフィス空白部位６の下方
   位置を除く個所に立体網状に集積させながらマット本体
   １を形成し且つ上記のオリフィス空白部位６の下方位置
   には孔３を形成せしめ、その後、その孔３を有するマッ
   ト本体１を冷却固化してから所要長さに切断して得た請
   求項１記載のスノコ代用マット。