JP3072601B2 - 荷電粒子ビーム加速装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム加速装置

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JP3072601B2 JP3046012A JP4601291A JP3072601B2 JP 3072601 B2 JP3072601 B2 JP 3072601B2 JP 3046012 A JP3046012 A JP 3046012A JP 4601291 A JP4601291 A JP 4601291A JP 3072601 B2 JP3072601 B2 JP 3072601B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビーム、イオンビ
ームなどの荷電粒子ビームを、シンクロトロン器を用い
て加速する荷電粒子ビーム加速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5を伴って次に述べる荷電粒子
ビーム加速装置が提案されている。すなわち、荷電粒子
ビーム加速開始指令信号S1を、図6C、図7Cまたは
図8Cに示すように、パルス波で発生する荷電粒子ビー
ム加速開始指令信号発生装置1を有する。
【0003】この荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生
装置1は、(i)後述する荷電粒子ビーム電流検出器5
からの荷電粒子ビーム電流検出信号S5を受け、それが
表している後述するシンクロトロン加速器4内における
荷電粒子ビームの電流値を表示する荷電粒子ビーム電流
表示装置6と、(ii)人による例えばスイッチ操作に
よって、上述した荷電粒子ビーム加速開始指令信号S1
と同様の荷電粒子ビーム加速開始指令信号S7を、荷電
粒子ビーム加速開始指令信号S1として発生する荷電粒
子ビーム加速開始指令信号発生器7とを有する。
【0004】また、荷電粒子ビーム出射制御用信号S2
Eを、図6Aに示すように予定の順次複数回パルス波で
発生する、または図7C及び図8Cに示すように1回だ
けパルス波で発生するとともに、荷電粒子ビーム加速制
御用信号S2Aを、荷電粒子ビーム加速開始指令信号発
生装置1からの上述した荷電粒子ビーム加速開始指令信
号S1によって制御されることによって、荷電粒子ビー
ム加速開始指令信号S1と同様に、パルス波で発生する
制御用信号発生装置2を有する。
【0005】さらに、次に述べるシンクロトロン加速器
4によって加速されるべく荷電粒子ビームBを、制御用
信号発生装置2からの荷電粒子ビーム出射制御用信号S
2Eによって制御されることによって、それが得られる
毎に、シンクロトロン加速器4に向けて、出射する荷電
粒子ビーム出射装置3を有する。
【0006】また、荷電粒子ビーム出射装置3から出射
される荷電粒子ビームBを入射し、且つその荷電粒子ビ
ームBを、制御用信号発生装置2からの上述した荷電粒
子ビーム加速制御用信号S2Aによって制御されること
によって加速するシンクロトロン加速器4を有する。
【0007】さらに、シンクロトロン加速器4内におけ
る荷電粒子ビーム出射装置3から入射した荷電粒子ビー
ムBの電流を検出し、シンクロトロン加速器4における
荷電粒子ビームBの電流値を表している荷電粒子ビーム
電流検出信号S5を出力する荷電粒子ビーム電流検出器
5を有する。
【0008】以上が、従来提案されている荷電粒子ビー
ム加速装置の構成である。このような構成を有する従来
の荷電粒子ビーム加速装置によれば、制御用信号発生装
置2から、荷電粒子ビーム出射制御用信号S2Eを、図
6Aに示すように順次予定の複数回発生させれば、これ
に応じて、荷電粒子ビーム出射装置3から、荷電粒子ビ
ームBが、順次複数回出射して、シンクロトロン加速器
4に入射する。このため、シンクロトロン加速器4内に
おいて、荷電粒子ビームBの電流が、階段的に増加す
る。そして、制御用信号発生装置2から荷電粒子ビーム
出射制御用信号S2Eが得られなくなったところで、荷
電粒子ビームBの電流が、予定の値It またはそれを超
えた値になり、以後、荷電粒子ビームBが後述するよう
に加速開始されるまで、予定の値It またはそれを超え
た値から時間とともに低下する値になる。また、制御用
信号発生装置2から、荷電粒子ビーム出射制御用信号S
2Eを、図7Aに示すように1回だけ発生させれば、こ
れに応じて、荷電粒子ビーム出射装置3から、荷電粒子
ビームBが、1回だけ出射して、シンクロトロン加速器
4に入射する。このため、シンクロトロン加速器4内に
おいて、荷電粒子ビームBの電流が、予定の値It また
はそれを超えた値になり、以後、荷電粒子ビームBが後
述するように加速開始されるまで、予定の値It または
それを超えた値から時間とともに低下する値になる。
【0009】一方、荷電粒子ビーム電流検出器5が、シ
ンクロトロン加速器4内における荷電粒子ビームBの電
流を検出し、その電流値を表している荷電粒子ビーム電
流検出信号S5を出力している。この荷電粒子ビーム電
流検出信号S5は、シンクロトロン加速器4での荷電粒
子ビームBの電流が上述した値をとるので、その値に応
じて、図6Bまたは図7Bに示すような値をとる。
【0010】また、荷電粒子ビーム電流検出器5から出
力される図6Bまたは図7Bに示す荷電粒子ビーム電流
検出信号S5が、荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生
装置1の荷電粒子ビーム電流表示装置6に供給されるの
で、その荷電粒子ビーム電流表示装置6が、シンクロト
ロン加速器4内での荷電粒子ビームBの電流が予定の値
t またはそれを超えた値になったことを表示する。
【0011】このため、人が、シンクロトロン加速器4
内での荷電粒子ビームBの電流が予定の値It またはそ
れを超えた値になったことを判知することができる。よ
って、人が、荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生器7
を操作すれば、その荷電粒子ビーム加速開始指令信号発
生器7から、シンクロトロン加速器4内での荷電粒子ビ
ームBの電流が予定の値It またはそれを超えた値にな
った時点t0 後の時点において、荷電粒子ビーム加速開
始指令信号S7が、荷電粒子ビーム加速開始指令信号発
生装置1の荷電粒子ビーム加速開始指令信号S1とし
て、図6Cまたは図7Cに示すように発生する。
【0012】また、このように、荷電粒子ビーム加速開
始指令信号発生装置1から、荷電粒子ビーム加速開始指
令信号S1が発生すれば、それが制御用信号発生装置2
に供給されるので、その制御用信号発生装置2から、荷
電粒子ビーム加速制御用信号S2Aが得られる。
【0013】このため、シンクロトロン加速器4が、荷
電粒子ビームBの加速を開始し、よって、荷電粒子ビー
ムBが、図6Bまたは図7Bの加速エネルギで示すよう
に、時間とともに高く加速される。
【0014】以上のことから、図5に示す従来の荷電粒
子ビーム加速装置によれば、シンクロトロン加速器4内
で、荷電粒子ビームBを、その電流が予定の値It また
はそれを超えた値になった時点t0 後の時点から、加速
させることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す従来の荷電
粒子ビーム加速装置の場合、荷電粒子ビーム加速開始指
令信号発生装置1から発生する荷電粒子ビーム加速開始
指令信号S1を、荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生
器7から、人の操作によって得ているので、その荷電粒
子ビーム加速開始指令信号S1が得られる、シンクロト
ロン加速器4内での荷電粒子ビームBの電流が予定の値
t またはそれを超えた値になった時点t0 後の時点
に、図6Bまたは図6Cで点線図示のように、再現性が
ない。
【0016】このため、シンクロトロン加速器4内で、
荷電粒子ビームBを、その電流が予定の値It またはそ
れを超えた値になった時点t0 、またはその時点t0
ら一定の時間しか遅れていない時点t0 に近い時点か
ら、再現性よく、加速することができない、という欠点
を有していた。
【0017】また、図5に示す従来の荷電粒子ビーム加
速装置の場合、制御用信号発生装置2から、荷電粒子ビ
ーム出射制御用信号S2Eを、図7Aに示すように、1
回だけ出射させるようにしたとき、シンクロトロン加速
器4内での荷電粒子ビームBの電流が、図7Bに対応し
ている図8Bに示すように、時点t0 で、予定の値It
またはそれを超えた値になって後、直ちに、予定の値I
t よりも格段的に低い値から、時間とともに低下する値
になるような事故が生じたときでも、荷電粒子ビーム加
速開始指令信号発生装置1の荷電粒子ビーム電流表示装
置6において、シンクロトロン加速器4内での荷電粒子
ビームBの電流が、時点t0 で、予定の値It またはそ
れを超えた値になったことを表示するので、図8Bに示
すように且つ図7Bを伴って上述したと同様に、荷電粒
子ビーム加速開始指令信号発生装置1から荷電粒子ビー
ム加速開始指令信号S1を発生させることになり、従っ
て、荷電粒子ビームBを、その電流が格段的に低い値に
なった時点後の時点から、不必要に加速する、という欠
点を有していた。
【0018】よって、本発明は、上述した欠点のない新
規な荷電粒子ビーム加速装置を提案せんとするものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による荷電粒子ビ
ーム加速装置は、図5で前述した従来の荷電粒子ビーム
加速装置の場合と同様に、(i)荷電粒子ビーム加速開
始指令信号を発生する荷電粒子ビーム加速開始指令信号
発生装置と、(ii)荷電粒子ビーム出射制御用信号を
発生するとともに、荷電粒子ビーム加速制御用信号を、
上記荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生装置からの上
記荷電粒子ビーム加速開始指令信号によって制御される
ことによって発生する制御用信号発生装置と、(ii
i)加速されるべき荷電粒子ビームを、上記制御用信号
発生装置からの上記荷電粒子ビーム出射制御用信号によ
って制御されることによって出射する荷電粒子ビーム出
射装置と、(iv)上記荷電粒子ビーム出射装置から出
射される上記荷電粒子ビームを入射し、且つその荷電粒
子ビームを、上記制御用信号発生装置からの上記荷電粒
子ビーム加速制御用信号によって制御されることによっ
て加速するシンクロトロン加速器と、(v)上記シンク
ロトロン加速器内における上記荷電粒子ビームの電流を
検出して、上記シンクロトロン加速器内における上記荷
電粒子ビームの電流値を表している荷電粒子ビーム電流
検出信号を出力する荷電粒子ビーム電流検出器とを有す
る。
【0020】しかしながら、本発明による荷電粒子ビー
ム加速装置は、このような構成を有する荷電粒子ビーム
加速装置において、上記荷電粒子ビーム加速開始指令信
号発生装置が、(i)予定の電流値を表している参照用
信号を発生する参照用信号発生回路と、(ii)上記荷
電粒子ビーム電流検出器からの荷電粒子ビーム電流検出
信号と上記参照用信号発生回路からの参照用信号とにも
とづき、上記荷電粒子ビーム電流検出信号が表している
上記シンクロトロン加速器内における荷電粒子ビームの
電流の値が上記参照用信号が表している予定の電流値よ
り大であるか否かを比較し、大であるとき、そのことを
表している比較信号を出力する比較器と、(iii)上
記制御用信号発生装置からの荷電粒子ビーム出射制御用
信号にもとづき、それが予定の時間だけ遅延している遅
延荷電粒子ビーム出射制御用信号を出力する遅延回路
と、(iv)その遅延回路からの遅延荷電粒子ビーム出
射制御用信号と上記比較器からの比較信号とにもとづ
き、それらの論理積をとった論理積信号を、上記荷電粒
子ビーム加速開始指令信号として出力する論理積回路と
を有する。
【0021】
【作用・効果】本発明による荷電粒子ビーム加速装置に
よれば、制御用信号発生装置から、荷電粒子ビーム出射
制御用信号を、図5で前述した従来の荷電粒子ビーム加
速装置の場合と同様に、発生させれば、図5で前述した
従来の荷電粒子ビーム加速装置の場合と同様に、これに
応じて、荷電粒子ビーム出射装置から、荷電粒子ビーム
が出射してシンクロトロン加速器内に入射し、これに応
じて、シンクロトロン加速器内の荷電粒子ビームの電流
が予定の値またはそれを超えた値になり、以後、荷電粒
子ビームが後述するように加速されるまで、予定の値ま
たはそれを超えた値から時間とともに低下する値にな
る。
【0022】また、シンクロトロン加速器内の荷電粒子
ビームの電流が予定の値またはそれを超えた値になれ
ば、荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生装置の比較器
から、参照用信号発生回路からの参照用信号と荷電粒子
ビーム電流検出器からの荷電粒子ビーム電流検出信号と
にもとづき、比較信号が出力し、そして、その比較信号
と、制御用信号発生装置からの荷電粒子ビーム出射制御
用信号にもとづき遅延回路から得られる遅延荷電粒子ビ
ーム出射制御用信号との論理積をとった論理積信号が、
論理積回路から、荷電粒子ビーム加速開始指令信号とし
て出力し、これに応じて、制御用信号発生装置から、荷
電粒子ビーム加速制御用信号が発生し、よって、シンク
ロトロン加速器が、荷電粒子ビームの加速を開始する。
【0023】従って、本発明による荷電粒子ビーム加速
装置の場合も、図5で前述した従来の荷電粒子ビーム加
速装置の場合に準じて、シンクロトロン加速器内で、荷
電粒子ビームを、その電流が予定の値またはそれを超え
た値になった時点後の時点から、加速させることができ
る。
【0024】しかしながら、本発明による荷電粒子ビー
ム加速装置の場合、荷電粒子ビーム加速開始指令信号発
生装置の比較器から、参照用信号発生回路からの参照用
信号と荷電粒子ビーム電流検出器からの荷電粒子ビーム
電流検出信号とにもとづき、比較信号が出力し、そし
て、その比較器からの比較信号と、制御用信号発生装置
からの荷電粒子ビーム出射制御用信号にもとづき遅延回
路から得られる遅延荷電粒子ビーム出射制御用信号とに
もとづき、それらの論理積をとった論理積信号が、論理
積回路から、制御用信号発生装置に、荷電粒子ビーム加
速開始指令信号として出力するので、その荷電粒子ビー
ム加速開始指令信号が、図5で前述した従来の荷電粒子
ビーム加速装置の場合とは異なり、人の操作によらず
に、自動的に得られる。このため、荷電粒子ビーム加速
開始指令信号を、シンクロトロン加速器内での荷電粒子
ビームの電流が予定の値またはそれを超えた値になった
時点後の時点で得ることができる。
【0025】よって、本発明による荷電粒子ビーム加速
装置によれば、シンクロトロン加速器内で、荷電粒子ビ
ームを、その電流が予定の値またはそれを超えた値にな
った時点後の時点から、再現性よく、加速することがで
きる。
【0026】また、シンクロトロン加速器内で荷電粒子
ビームの電流が、予定の値またはそれを超えた値になっ
て後、直ちに、予定の値よりも格段的に低い値から、時
間とともに低下する値になるような事故が生じた場合、
比較器から比較信号が出力されるとしても、論理積回
路、従って、荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生装置
から、制御用信号発生装置2に対する荷電粒子ビーム加
速開始指令信号が生じないようにすることができるの
で、上述したような事故が生じた場合、荷電粒子ビーム
を、不必要に加速させない。
【0027】
【実施例1】次に、図1を伴って、本発明による荷電粒
子ビーム加速装置の第1の実施例を述べよう。
【0028】図1において、図5との対応部分には同一
符号を付し、詳細説明を省略する。図1に示す本発明に
よる荷電粒子ビーム加速装置は、次の事項を除いて図5
で前述した従来の荷電粒子ビーム加速装置の場合と同様
の構成を有する。
【0029】すなわち、荷電粒子ビーム加速開始指令信
号発生装置1が、(i)図5で前述した従来の荷電粒子
ビーム加速装置において、シンクロトロン加速器4内で
の荷電粒子ビームBの電流が予定の値It またはそれを
超えた値になると述べた、その予定の電流値It を表し
ている参照用信号S11を、図2B、図3B及び図4B
に示すように発生する参照用信号発生回路11と、(i
i)荷電粒子ビーム電流検出器5からの図2B、図3B
及び図4Bに示す荷電粒子ビーム電流検出信号S5と、
参照用信号発生回路11からの参照用信号S11とにも
とづき、荷電粒子ビーム電流検出信号S5が表している
シンクロトロン加速器4内における荷電粒子ビームBの
電流の値が参照用信号S11が表している予定の電流値
t より大であるか否かを比較し、大であるとき、その
ことを表している比較信号S12を、図2C、図3C及
び図4Cに示すように出力する比較器12と、(ii
i)制御用信号発生装置2からの荷電粒子ビーム出射制
御用信号S2Eにもとづき、それが予定の時間だけ遅延
している遅延荷電粒子ビーム出射制御用信号S15を、
図2D、図3D及び図4Dに示すように出力する遅延回
路15と、(iv)その遅延回路15からの遅延荷電粒
子ビーム出射制御用信号S15と比較器12からの図2
C、図3C及び図4Cに示す比較信号S12とにもとづ
き、それらの論理積をとった論理積信号S16を、荷電
粒子ビーム加速開始指令信号S1として、図2E及び図
3Eに示すように出力する論理積回路16とを有する。
【0030】この場合、比較器12は、図示のように、
荷電粒子ビーム電流検出信号S5と参照用信号S11と
の比較出力S13を出力する比較回路13と、その比較
出力S13の波形整形出力S14を、比較信号S12と
して、図2C、図3C及び図4Cに示すように出力する
波形成形回路14とでなる構成とし得る。
【0031】以上が、本発明による荷電粒子ビーム加速
装置の実施例の構成である。 このような構成を有する
本発明による荷電粒子ビーム加速装置によれば、制御用
信号発生装置2から、荷電粒子ビーム出射制御用信号S
2Eを、図5で前述した従来の荷電粒子ビーム加速装置
の場合と同様に、発生させれば、図5で前述した従来の
荷電粒子ビーム加速装置の場合と同様に、これに応じ
て、荷電粒子ビーム出射装置3から、荷電粒子ビームB
が出射してシンクロトロン加速器4内に入射し、これに
応じて、シンクロトロン加速器内の荷電粒子ビームBの
電流が予定の値またはそれを超えた値になり、以後、荷
電粒子ビームBが後述するように加速されるまで、予定
の値It またはそれを超えた値から時間とともに低下す
る値になる。
【0032】また、シンクロトロン加速器4内の荷電粒
子ビームBの電流が予定の値It またはそれを超えた値
になれば、図6及び図7に対応している図2及び図3に
示すように、荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生装置
1の比較器12から、参照用信号発生回路11からの参
照用信号S11と荷電粒子ビーム電流検出器5からの荷
電粒子ビーム電流検出信号S5とにもとづき、比較信号
S12が出力し、そして、その比較信号S12と、制御
用信号発生装置2からの荷電粒子ビーム出射制御用信号
S2Eにもとづき遅延回路15から得られる遅延荷電粒
子ビーム出射制御用信号S15との論理積信号S16
が、制御用信号発生装置2に、荷電粒子ビーム加速開始
指令信号S1として出力し、これに応じて、制御用信号
発生装置2から、荷電粒子ビーム加速制御用信号S2A
が発生し、よって、シンクロトロン加速器4が、荷電粒
子ビームBの加速を開始する。
【0033】従って、図1に示す本発明による荷電粒子
ビーム加速装置の場合も、図5で前述した従来の荷電粒
子ビーム加速装置の場合に準じて、シンクロトロン加速
器4内で、荷電粒子ビームBを、その電流が予定の値I
t またはそれを超えた値になった時点t0 後の時点か
ら、加速させることができる。
【0034】しかしながら、図1に示す本発明による荷
電粒子ビーム加速装置の場合、図2及び図3に示すよう
に、荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生装置1の比較
器12から、参照用信号発生回路11からの参照用信号
S11と荷電粒子ビーム電流検出器5からの荷電粒子ビ
ーム電流検出信号S5とにもとづき、比較信号S12が
出力し、そして、その比較器12からの比較信号S12
と、遅延回路15からの遅延荷電粒子ビーム出射制御用
信号S15とにもとづき、それらの論理積をとった論理
積信号S16が、論理積回路16から、荷電粒子ビーム
加速開始指令信号S1として出力するので、荷電粒子ビ
ーム加速開始指令信号S1が、図5で前述した従来の荷
電粒子ビーム加速装置の場合とは異なり、人の操作によ
らずに、自動的に得られる。このため、荷電粒子ビーム
加速開始指令信号S1を、シンクロトロン加速器4内で
の荷電粒子ビームBの電流が予定の値It またはそれを
超えた値になった時点t0 後の時点で得ることができ
る。
【0035】よって、図1に示す本発明による荷電粒子
ビーム加速装置によれば、シンクロトロン加速器4内
で、荷電粒子ビームBを、その電流が予定の値It また
はそれを超えた値になった時点t0 後の時点から、再現
性よく、加速させることができる。
【0036】また、シンクロトロン加速器4内で荷電粒
子ビームBの電流が、図2B及び図3Bに対応している
図4Bに示すように、予定の値It またはそれを超えた
値になった時点t0 後、直ちに、予定の値It よりも格
段的に低い値から、時間とともに低下する値になるよう
な事故が生じた場合、比較器12から比較信号S12が
出力されるとしても、その比較信号S12を瞬時的な出
力とし、そして、論理積回路16、従って、荷電粒子ビ
ーム加速開始指令信号発生装置1から、制御用信号発生
装置2に対する荷電粒子ビーム加速開始指令信号S1
が、図2E及び図3Eに対応している図4Eに示すよう
に、生じないようにすることができるので、上述したよ
うな事故が生じたとき、荷電粒子ビームBを、その電流
が格段的に低い値になった時点またはそれから遅れた時
点から、不必要に加速させない。
【0037】なお、上述においては、本発明の1つの実
施例を述べたに留まり、本発明の精神を脱することなし
に、種々の変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による荷電粒子ビーム加速装置の実施例
を示す略線的系統図である。
【図2】図1に示す本発明による荷電粒子ビーム加速装
置の動作の説明に供する、信号を示す図である。
【図3】図1に示す本発明による荷電粒子ビーム加速装
置の動作の説明に供する、信号を示す図である。
【図4】図1に示す本発明による荷電粒子ビーム加速装
置の動作の説明に供する、信号を示す図である。
【図5】従来の荷電粒子ビーム加速装置を示す略線的系
統図である。
【図6】図5に示す従来の荷電粒子ビーム加速装置の説
明に供する、信号を示す図である。
【図7】図5に示す従来の荷電粒子ビーム加速装置の説
明に供する、信号を示す図である。
【図8】図5に示す従来の荷電粒子ビーム加速装置の説
明に供する、信号を示す図である。
【符号の説明】
1 荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生
装置 2 制御用信号発生装置 3 荷電粒子ビーム出射装置 4 シンクロトロン加速器 5 荷電粒子ビーム電流検出器 6 荷電粒子ビーム電流表示装置 7 荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生
器 11 参照用信号発生回路 12 比較器 13 比較回路 14 波形整形回路 15 遅延回路 16 論理積回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−249899(JP,A) 特開 平4−43599(JP,A) 特開 平4−150000(JP,A) 特開 平3−296809(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05H 13/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビーム加速開始指令信号を発生
    する荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生装置と、 荷電粒子ビーム出射制御用信号を発生するとともに、荷
    電粒子ビーム加速制御用信号を、上記荷電粒子ビーム加
    速開始指令信号発生装置からの上記荷電粒子ビーム加速
    開始指令信号によって制御されることによって発生する
    制御用信号発生装置と、 加速されるべき荷電粒子ビームを、上記制御用信号発生
    装置からの上記荷電粒子ビーム出射制御用信号によって
    制御されることによって出射する荷電粒子ビーム出射装
    置と、 上記荷電粒子ビーム出射装置から出射される上記荷電粒
    子ビームを入射し、且つその荷電粒子ビームを、上記制
    御用信号発生装置からの上記荷電粒子ビーム加速制御用
    信号によって制御されることによって加速するシンクロ
    トロン加速器と、 上記シンクロトロン加速器内における上記荷電粒子ビー
    ムの電流を検出して、上記シンクロトロン加速器内にお
    ける上記荷電粒子ビームの電流値を表している荷電粒子
    ビーム電流検出信号を出力する荷電粒子ビーム電流検出
    器とを有する荷電粒子ビーム加速装置において、 上記荷電粒子ビーム加速開始指令信号発生装置が、
    (i)予定の電流値を表している参照用信号を発生する
    参照用信号発生回路と、(ii)上記荷電粒子ビーム電
    流検出器からの荷電粒子ビーム電流検出信号と上記参照
    用信号発生回路からの参照用信号とにもとづき、上記荷
    電粒子ビーム電流検出信号が表している上記シンクロト
    ロン加速器内における荷電粒子ビームの電流の値が上記
    参照用信号が表している予定の電流値より大であるか否
    かを比較し、大であるとき、そのことを表している比較
    信号を出力する比較器と、(iii)上記制御用信号発
    生装置からの荷電粒子ビーム出射制御用信号にもとづ
    き、それが予定の時間だけ遅延している遅延荷電粒子ビ
    ーム出射制御用信号を出力する遅延回路と、(iv)上
    記遅延回路からの遅延荷電粒子ビーム出射制御用信号と
    上記比較器からの比較信号とにもとづき、それらの論理
    積をとった論理積信号を、上記荷電粒子ビーム加速開始
    指令信号として出力する論理積回路とを有することを特
    徴とする荷電粒子ビーム加速装置。
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