JP3072465B2 - バーコード読取装置 - Google Patents

バーコード読取装置

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JP3072465B2
JP3072465B2 JP7278183A JP27818395A JP3072465B2 JP 3072465 B2 JP3072465 B2 JP 3072465B2 JP 7278183 A JP7278183 A JP 7278183A JP 27818395 A JP27818395 A JP 27818395A JP 3072465 B2 JP3072465 B2 JP 3072465B2
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功 岩口
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    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10544Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum
    • G06K7/10554Moving beam scanning
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査光学系によっ
て走査されたレーザ光をバーコードに照射してその反射
光の強度変化を検知するバーコード読取装置に関し、特
に、不使用時に自動的にレーザ光の強度を落としたり走
査光学系による走査を停止するバーコード読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、流通業等におけるPOSシステム
に代表されるように、商品等の管理をバーコードによっ
て行うことが一般化している。例えば、商店のPOSシ
ステムでは、商品の種類や販売価格等の情報をバーコー
ドのフォーマットにコード化して商品に印刷しておく。
そして、レジにてこのバーコードを読み取ることによっ
て、精算を行うとともに、商品の売り上げ数をリアルタ
イムで集計し、在庫管理や仕入れ管理に役立てるように
している。
【0003】ところで、このようなバーコードを読み取
るためのバーコード読取装置は、バーコードが貼り付け
られている商品が小さい場合に用いられる定置式型と、
商品が大きい場合等に用いられるハンディ型に大別され
る。このうち定置式の場合には、操作者が商品をバーコ
ード読取装置上に翳すだけでバーコードの読み取りがで
きるように、読み取り用の照射光を多数方向に走査する
機構が用いられている。即ち、読み取り照射光としての
レーザービームを、ポリゴンミラーと固定反射鏡を併用
して、ポリゴンミラーの一反射面での走査中に多数の方
向に走査するようにしているのである。そして、このよ
うな走査中にレーザビームの商品表面で反射したレーザ
ビームの反射光を受光し、この受光した反射光の強度変
化情報に基づいて、バーコードにコード化されていたデ
ータを復調する。
【0004】このような固定式のバーコードリーダーに
おいてレーザ光源として用いられるレーザダイオードに
は自ずから寿命がある。従って、レーザ読取装置に電源
が投入されているがバーコードの読取は行われていない
状態(例えば、スタンバイ状態)においてもレーザビー
ムを出射し続けると、レーザダイオードの頻繁な交換が
必要となってしまう。同様に、走査光学系を常時駆動し
続けていると、故障し易くなるとともに、大量の電力が
消費されてしまう。
【0005】従来のバーコード読取装置では、この問題
を解決するために、バーコード読取位置(レーザビーム
が外部に向かって透過するようにバーコード読取装置の
外壁に填め込まれたガラス板の外面)近傍にトリガスイ
ッチやアイテムセンサを設け、これらトリガスイッチ又
はアイテムセンサによって商品が検知された時のみ走査
光学系を駆動するとともにレーザビームを出射するよう
にしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
トリガスイッチやアイテムセンサによって機械的に商品
を検出するのでは、商品をこれらトリガスイッチやアイ
テムセンサに接触させなければならないので、使用者は
これらトリガスイッチやアイテムセンサを意識して読取
作業をしなければならず、使用者に要求される操作が煩
わしいものであった。
【0007】本発明の第1の課題は、この従来の問題点
に鑑み、バーコードが付された物体を光学的に検出する
ことによって使用者にセンサの存在を意識させることな
く、効率的にレーザビーム出射を開始させたり走査光学
系駆動を開始させることができるバーコード読取装置を
提供することである。
【0008】バーコード読取位置近傍における物体の存
否を受光光量の変化によって検出する検出装置を用いる
と、装置は安価にできるが検出した物体が常に商品であ
るとは限らない。ところで、一旦商品を検出してからあ
まり時間が経過していない時には、再度商品が検出され
る(商品がバーコード読取位置に翳される)可能性が高
いとともに、仮に誤検出によってレーザビームの照射や
走査光学系の駆動が再開されたとしても、再開されたレ
ーザビームの照射中に商品がバーコード読取位置に翳さ
れればこのレーザビーム照射再開は無駄にはならない。
【0009】そこで、本発明の第2の課題は、一旦バー
コードを読み取った後にバーコード読取が中断した期間
の長さに応じて検出感度を低下させることにより、誤検
出による弊害を低減させることができるバーコード読取
装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるバーコード
検出装置は、上記第1及び第2の課題を解決するため、
以下の手段を採用した。
【0011】即ち、請求項1によるバーコード検出装置
は、図1の原理図に示した通り、レーザービームを出射
するレーザ光源(102)と、このレーザービームを走
査して読取空間に向けて照射する走査光学系(103)
と、前記読取空間中に配置された物体(100)に付さ
れているバーコードに照射された前記レーザービームの
反射光に基づいて、このバーコードにコード化されてい
るデータを復調する復調手段(104)と、前記復調手
段(104)による復調が最後に行われてから一定時間
が経過した後に、前記レーザ光源(102)から出射さ
れるレーザービームの出力値を、通常値から変更する出
力変更手段(105)と、前記読取空間中に配置された
物体(100)を光学的に検知する光学センサ(10
6)と、この光学センサ(106)によって前記物体
(100)が検知された時に、前記レーザ光源(10
2)からのレーザビームの出力値を前記通常値に復帰さ
せる出力復帰手段(107)と、前記復調手段(10
4)による復調が最後に行われてからの経過時間に応じ
て前記光学センサ(106)による前記物体の検出感度
を低下させるセンサ感度設定手段(108)とを備えた
ことを特徴とする。
【0012】請求項1によるバーコード検出装置による
と、レーザ光源(102)は、レーザービームを出射す
る。走査光学系(103)は、このレーザービームを走
査して読取空間に向けて照射する。復調手段(104)
は、前記読取空間中に配置された物体(100)に付さ
れているバーコードに照射された前記レーザービームの
反射光を検知して、このバーコードにコード化されてい
るデータを復調する。出力変更手段(105)は、前記
復調手段(104)による復調が最後に行われてから一
定時間が経過した後に、前記レーザ光源(102)から
出射されるレーザービームの出力値を通常値から変更す
る。光学センサ(106)は、前記読取空間中に配置さ
れた物体(100)を光学的に検知する。この光学セン
サ(106)によって前記物体(100)が検知される
と、出力復帰手段(107)は、前記レーザ光源(10
2)からのレーザビームの出力値を前記通常値に復帰さ
せる。センサ感度設定手段(108)は、前記復調手段
(104)による復調が最後に行われてからの経過時間
に応じて、前記光学センサ(106)による前記物体の
検出感度を低下させる。従って、復調が最後に行われて
からあまり時間が経過していない時には、バーコードを
読み取ることができる可能性が高いので、検出感度を高
くしても、バーコードが付された物体以外の物体を誤検
出する可能性は比較的低い。また、検出感度を高くして
おくことで、バーコードが付された物体の検出の抜けが
生じることを防止できる。また、復調が最後に行われて
からの経過時間が長くなった時には、バーコードを読み
取ることができる可能性が低くなるので、検出感度を低
くすることにより、バーコードが付された物体以外の物
体を誤検出する可能性を抑えることができる。
【0013】レーザ光源(102)は、半導体レーザ,
即ちレーザダイオードであっても良いし、固体レーザで
あっても良い。読取空間とは、その空間中にバーコード
が存在しているならばそのバーコードを読み取ることが
できる空間である。この読取空間とは、走査光学系(2
03)の上方に設定されていても良いし、走査光学系
(203)の側方に設定されていても良い。また、この
読取空間の境界面を規定する壁面,例えばガラス窓が設
けられていても良い。
【0014】走査光学系(103)とは、回転すること
によってレーザビームを偏向させることができるポリゴ
ンミラー又はガルバノミラーを含む光学系である。復調
手段(104)は、バーコードからの反射光の強度変化
を検出し、この強度変化に基づいてバーコードを構成す
る各バーの幅を計測し、計測されたバー幅に基づいてバ
ーコードのパターンを読み取り、読み取ったパターンに
対応するデータに変換する構成とすることができる。
【0015】出力変更手段(105)は、レーザービー
ムの出力を変更する手段である。この「変更」には、レ
ーザービームの出力を停止することなく変更する場合の
他に、レーザービームの出力を完全に停止することも含
まれる。また、出力変更手段(105)による出力の変
更は、連続的に漸次行われても良いし、一定時間毎に段
階的に行われても良い。この「変更」には、単位時間内
におけるレーザービーム出力時間比を落とすことの他、
レーザビームの出力の瞬時値自体を減衰することも含ま
れる。
【0016】光学センサ(106)は、発光素子及び受
光素子を同一方向から読取空間に向けて配置し、物体表
面からの反射光があった時に物体が存在しているものと
検出しても良いし、発光素子及び受光素子を読取空間を
挟むように配置し、発光素子から出射されて受光素子に
入射する光が物体により遮られた時に物体が存在してい
るものと検出しても良い。これらの場合には、外光の変
化に検出結果が影響を受けないように、発光素子から出
射される特定波長の光のみを透過するフィルターを受光
素子の受光面に被せることが望ましい。また、受光素子
のみを読取空間に向けて配置し、読取空間を通ってこの
受光素子に入射する外光が物体に遮られた時に物体が存
在しているものと検出しても良い。この場合には、受光
素子の周波数特性は、可視領域においてフラットである
ことが望ましい。
【0017】出力復帰手段(208)は、出力変更手段
による出力変更前の状態に、レーザービームの出力を復
帰させる。出力復帰手段(208)は、光学センサによ
る物体検出時の他、復調手段によってバーコードの復調
がなされた場合にもレーザービームの出力を復帰させて
も良い。
【0018】センサ感度設定手段(108)によるセン
サ感度の低下は、連続的に漸次行われても良いし、一定
時間毎に段階的に行われても良い。一定時間毎に段階的
に行われる場合は、出力変更手段による出力の段階的変
更と同期して行われても良い。センサ感度設定手段(1
08)は、出力復帰手段によるレーザービームの出力の
復帰が行われた場合には、光学センサによる物体の検出
感度を元に戻すことが望ましい。
【0019】また、請求項2によるバーコード検出装置
は、図2の原理図に示した通り、レーザービームを出射
するレーザ光源(202)と、このレーザービームを走
査して読取空間に向けて照射するために回転する走査光
学部材(203)と、この走査光学部材(203)を駆
動する駆動手段(204)と、前記読取空間中に配置さ
れた物体(200)に付されているバーコードに照射さ
れた前記レーザービームの反射光に基づいて、このバー
コードにコード化されているデータを復調する復調手段
(205)と、前記復調手段(205)による復調が最
後に行われてからの経過時間に応じて、先ず前記レーザ
光源(202)から出射されるレーザービームの出力値
を通常値から変更し、次に前記レーザ光源(202)か
らのレーザービームの出力を停止し、次に前記駆動手段
(204)による前記光学部材(203)の駆動を停止
する制御手段(206)と、前記読取空間中に配置され
た物体(200)を光学的に検知する光学センサ(20
7)と、この光学センサ(207)によって前記物体
(200)が検知された時に、前記レーザ光源(20
2)からのレーザビームの出力を前記通常値に復帰させ
るとともに前記駆動手段(204)による前記走査光学
部材(203)の駆動を復帰させる復帰手段(208)
と、前記レーザービームの出力値を通常値から変更した
時,前記レーザービームの出力を停止した時,及び前記
光学部材(203)の駆動を停止した時に、夫々、前記
光学センサ(207)による前記物体(200)の検出
感度を段階的に低下させるセンサ感度設定手段(20
9)とを備えたことを特徴とする。
【0020】レーザ光源(202)はレーザービームを
出射する。回転している走査光学部材(203)は、こ
のレーザービームを反射させることによって走査し、読
取空間に向けて照射する。駆動手段(204)は、この
走査光学部材(203)を回転駆動する。復調手段(2
05)は、前記読取空間中に配置された物体(200)
に付されているバーコードに照射された前記レーザービ
ームの反射光に基づいて、このバーコードにコード化さ
れているデータを復調する。制御手段(206)は、前
記復調手段(205)による復調が最後に行われてから
の経過時間に応じて、先ず前記レーザ光源(202)か
ら出射されるレーザービームの出力値を通常値から変更
し、次に前記レーザ光源(202)からのレーザービー
ムの出力を停止し、次に前記駆動手段(204)による
前記走査光学部材(203)の駆動を停止する。光学セ
ンサ(207)は、前記読取空間中に配置された物体
(200)を光学的に検知する。復帰手段(208)
は、この光学センサ(207)によって前記物体(20
0)が検知された時に、前記レーザ光源(202)から
のレーザビームの出力を前記通常値に復帰させるととも
に、前記駆動手段(204)による前記走査光学部材
(203)の駆動を復帰させる。センサ感度設定手段
(209)は、前記レーザービームの出力値を通常値か
ら変更した時に、前記光学センサ(207)による前記
物体(200)の検出感度を一段階下げ、前記レーザー
ビームの出力を停止した時に、その検出感度を更に一段
階下げ、前記走査光学部材(203)の駆動を停止した
時に、その検出感度を更に一段階下げる。従って、レー
ザービームの出力値が変更されただけの時には、バーコ
ードを読み取ることができる可能性が高いので、検出感
度を高くしても、バーコードが付された物体以外の物体
を誤検出する可能性は比較的低い。また、検出感度を高
くしておくことで、バーコードが付された物体の検出の
抜けが生じることを防止できる。また、レーザービーム
の出力を停止しただけの時には、バーコードを読み取る
ことができる可能性が低くなるので、検出感度を低くす
ることにより、バーコードが付された物体以外の物体を
誤検出する可能性を抑えることができる。更に、光学部
材の駆動をも停止した時には、バーコードを読み取るこ
とができる可能性が更に低くなるので、検出感度を更に
低くすることにより、バーコードが付された物体以外の
物体を誤検出する可能性を抑えることができる。
【0021】走査光学部材(203)とは、回転するこ
とによってレーザビームを偏向させることができるポリ
ゴンミラー又はガルバノミラーのことである。請求項3
によるバーコード読取装置は、請求項1又は2の復調手
段によって前記データを復調する頻度を測定する頻度測
定手段を更に備える事,及び、前記センサ感度設定手段
がこの頻度測定手段によって測定された前記頻度が低下
する毎に前記光学センサによる前記物体の検出感度を低
下させ、前記頻度が上昇する毎に前記検出感度を上昇さ
せる事で、特定したものである。データを復調する頻度
が高い場合には、バーコードを検出できる可能性が高い
ので、検出感度を高くしても、バーコードが付された物
体以外の物体を誤検出する可能性は比較的低い。また、
検出感度を高くしておくことで、バーコードが付された
物体の検出の抜けが生じることを防止できる。また、デ
ータを復調する頻度が低い場合には、バーコードを読み
取ることができる可能性が低くなるので、検出感度を低
くすることにより、バーコードが付された物体以外の物
体を誤検出する可能性を抑えることができる。
【0022】請求項4によるバーコード読取装置は、請
求項3のセンサ感度設定手段が、前記復調手段による復
調が最後に行われてからの経過時間と前記頻度測定手段
によって測定された前記頻度との組み合わせ,及び前記
光学センサによる前記物体の検出感度を対応させたテー
ブルを有し、このテーブルから前記検出感度を読み出す
ことで特定したものである。このようにテーブルを用意
しておけば、経過時間と使用頻度に鑑みて最適な検出感
度を容易に設定することができる。
【0023】請求項5によるバーコード読取装置は、請
求項1乃至4の何れかに記載の光学センサが、前記読取
空間中に配置された物体に向けて光を照射する発光部と
前記物体にて反射された前記光を受光する受光部とが並
べて設けられている反射式光学センサであることで特定
したものである。
【0024】請求項6によるバーコード読取装置は、請
求項1乃至4の何れかに記載の光学センサが、前記読取
位置を通って入射する外光が前記物体によって遮られる
ことにより変更することを検出する外光センサであるこ
とで特定したものである。
【0025】請求項7によるバーコード読取装置は、請
求項6の光学センサが、前記外光を複数回測定すること
によって得られた前記外光の光量の平均値と最新の外光
の光量とを比較し、前者に対する後者の割合が所定値以
下となった場合に物体を検知したものとすることで、特
定したものである。このようにすれば、固定的な判定基
準値を定める必要がなくなるので、バーコード読取装置
を使用する場所の明るさ如何に拘わらず、物体を検知す
ることができる。
【0026】請求項8によるバーコード読取装置は、請
求項7における前記平均値を得るための前記外光の光量
の測定間隔を、前記最新の外光の光量を測定するための
測定間隔よりも大きくしたことで、特定したものであ
る。
【0027】請求項9によるバーコード読取装置は、請
求項8における外光を複数回測定することによって得ら
れた前記外光の光量の平均値を、前記最新の外光を複数
回測定することによって得た第2の平均値と比較するこ
とで、特定したものである。このようにすれば、実際の
物体検出に直接関連のない瞬時値による影響を除くこと
ができる。
【0028】請求項10によるバーコード読取装置は、
請求項6の出力変更手段が、前記外光を複数回測定する
ことによって得られた前記外光の光量の平均値が所定値
未満であった場合のみ、前記レーザ光源から出射される
レーザービームの出力値を変更することで、特定したも
のである。このようにすれば、外光光量の平均値が所定
値以上である場合には、レーザービームの出力値が維持
されるので、外光の変更を検出する必要がない。従っ
て、光学センサによる物体の誤検出が防止される。
【0029】請求項11によるバーコード読取装置は、
請求項6の出力変更手段が、前記外光を複数回測定する
ことによって得られた前記外光の光量の平均値が所定値
より大きかった場合のみ、前記レーザ光源から出射され
るレーザービームの出力値を変更することで、特定した
ものである。このようにすれば、外光光量の平均値が所
定値以下である場合には、レーザービームの出力値が維
持されるので、外光の変更を検出する必要がない。従っ
て、光学センサによる物体の誤検出が防止される。
【0030】請求項12によるバーコード読取装置は、
レーザービームを出射するレーザ光源と、このレーザー
ビームを走査して読取位置に向けて照射する走査光学系
と、前記読取位置に配置された物体に付されているバー
コードに照射された前記レーザービームの反射光に基づ
いて、このバーコードにコード化されているデータを復
調する復調手段と、前記復調手段による復調が最後に行
われてから一定時間が経過した後に、前記レーザ光源か
ら出射されるレーザービームの出力値を、通常値から変
更する出力変更手段と、前記読取位置に配置された物体
を光学的に検知する光学センサと、この光学センサによ
って前記物体が検知された時に、前記レーザ光源からの
レーザビームの出力値を前記通常値に復帰させる出力復
帰手段と、前記復調手段による復調がなされることなく
前記光学センサによる前記物体の検知のみがなされた回
数に応じて前記光学センサによる前記物体の検出感度を
低下させるセンサ感度設定手段とを備えたことを特徴と
する。
【0031】請求項12によるバーコード読取装置によ
ると、レーザ光源は、レーザービームを出射する。走査
光学系は、このレーザービームを走査して読取位置に向
けて照射する。復調手段は、前記読取位置に配置された
物体に付されているバーコードに照射された前記レーザ
ービームの反射光に基づいて、このバーコードにコード
化されているデータを復調する。出力変更手段は、前記
復調手段による復調が最後に行われてから一定時間が経
過した後に、前記レーザ光源から出射されるレーザービ
ームの出力値を通常値から変更する。光学センサは、前
記読取位置に配置された物体を光学的に検知する。この
光学センサによって前記物体が検知されると、出力復帰
手段は、前記レーザ光源からのレーザビームの出力値を
前記通常値に復帰させる。センサ感度設定手段は、前記
復調手段による復調がなされることなく前記光学センサ
による前記物体の検知のみがなされた回数に応じて、前
記光学センサによる前記物体の検出感度を低下させる。
従って、復調が行われた直後においては、バーコードと
読み取ることができる可能性が高いので、検出感度を高
くしても、バーコードが付された物体以外の物体を誤検
出可能性は比較的低い。また、検出感度を高くしておく
ことで、バーコードが付された物体の検出の抜けが生じ
ることを防止できる。また、前記復調手段による復調が
なされることなく前記光学センサによる前記物体の検知
のみがなされるのは誤検出であるので、このような場合
において検出感度を低くすることによって、バーコード
が付された物体以外の物体を誤検出する可能性を抑える
ことができる。
【0032】請求項13によるバーコード読取装置は、
レーザービームを出射するレーザ光源と、このレーザー
ビームを走査して読取位置に向けて照射するために回転
する走査光学部材と、この走査光学部材を駆動する駆動
手段と、前記読取位置に配置された物体に付されている
バーコードに照射された前記レーザービームの反射光に
基づいて、このバーコードにコード化されているデータ
を復調する復調手段と、前記復調手段による復調が最後
に行われてからの経過時間に応じて、先ず前記レーザ光
源から出射されるレーザービームの出力値を通常値から
変更し、次に前記レーザ光源からのレーザービームの出
力を停止し、次に前記駆動手段による前記走査光学部材
の駆動を停止する制御手段と、前記読取位置に配置され
た物体を光学的に検知する光学センサと、この光学セン
サによって前記物体が検知された時に、前記レーザ光源
からのレーザビームの出力を前記通常値に復帰させると
ともに前記駆動手段による前記走査光学部材の駆動を復
帰させる復帰手段と、前記復調手段による復調がなされ
ることなく前記光学センサによる前記物体の検知のみが
なされた場合に、前記レーザ光源から出射されるレーザ
ービームの出力を停止させるまでの時間を短縮させる時
間設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0033】請求項13によるバーコード読取装置によ
ると、レーザ光源は、レーザービームを出射する。回転
している走査光学部材は、このレーザービームを反射さ
せることによって走査し、読取空間に向けて照射する。
駆動手段は、この走査光学部材を回転駆動する。復調手
段は、前記読取空間中に配置された物体に付されている
バーコードに照射された前記レーザービームの反射光に
基づいて、このバーコードにコード化されているデータ
を復調する。制御手段は、前記復調手段による復調が最
後に行われてからの経過時間に応じて、先ず前記レーザ
光源から出射されるレーザービームの出力値を通常値か
ら変更し、次に前記レーザ光源からのレーザービームの
出力を停止し、次に前記駆動手段による前記走査光学部
材の駆動を停止する。光学センサは、前記読取空間中に
配置された物体を光学的に検知する。復帰手段は、この
光学センサによって前記物体が検知された時に、前記レ
ーザ光源からのレーザビームの出力を前記通常値に復帰
させるとともに、前記駆動手段による前記光学部材の駆
動を復帰させる。時間設定手段は、前記復調手段による
復調がなされることなく前記光学センサによる前記物体
の検知のみがなされた場合に、前記レーザ光源から出射
されるレーザービームの出力を停止させるまでの時間を
短縮させる。従って、前記復調手段による復調がなされ
ることなく前記光学センサによる前記物体の検知のみが
なされるのは誤検出であるので、このような場合におい
てレーザービームの出力を停止させるまでの時間を短縮
させることによって、レーザービームを無駄に出射させ
てしまうことが防止できる。
【0034】請求項14によるバーコード読取装置は、
レーザービームを出射するレーザ光源と、このレーザー
ビームを走査して読取位置に向けて照射するために回転
する走査光学部材と、この走査光学部材を駆動する駆動
手段と、前記読取位置に配置された物体に付されている
バーコードに照射された前記レーザービームの反射光に
基づいて、このバーコードにコード化されているデータ
を復調する復調手段と、前記復調手段による復調が最後
に行われてからの経過時間に応じて、先ず前記レーザ光
源から出射されるレーザービームの出力値を通常値から
変更し、次に前記レーザ光源からのレーザービームの出
力を停止し、次に前記駆動手段による前記走査光学部材
の駆動を停止する制御手段と、前記読取位置に配置され
た物体を光学的に検知する光学センサと、この光学セン
サによって前記物体が検知された時に、前記レーザ光源
からのレーザビームの出力を前記通常値に復帰させると
ともに前記駆動手段による前記走査光学部材の駆動を復
帰させる復帰手段と、前記復調手段による復調がなされ
ることなく前記光学センサによる前記物体の検知のみが
なされた場合に、前記レーザ光源から出射されるレーザ
ービームの出力値を前記出力手段によって変更させるま
での時間,前記レーザ光源から出射されるレーザービー
ムの出力を停止させるまでの時間,及び前記駆動手段に
よる前記走査光学部材の駆動を停止させるまでの時間を
短縮させる時間設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0035】請求項14によるバーコード読取装置によ
ると、レーザ光源は、レーザービームを出射する。回転
している走査光学部材は、このレーザービームを反射さ
せることによって走査し、読取空間に向けて照射する。
駆動手段は、この走査光学部材を回転駆動する。復調手
段は、前記読取空間中に配置された物体に付されている
バーコードに照射された前記レーザービームの反射光に
基づいて、このバーコードにコード化されているデータ
を復調する。制御手段は、前記復調手段による復調が最
後に行われてからの経過時間に応じて、先ず前記レーザ
光源から出射されるレーザービームの出力値を通常値か
ら変更し、次に前記レーザ光源からのレーザービームの
出力を停止し、次に前記駆動手段による前記走査光学部
材の駆動を停止する。光学センサは、前記読取空間中に
配置された物体を光学的に検知する。復帰手段は、この
光学センサによって前記物体が検知された時に、前記レ
ーザ光源からのレーザビームの出力を前記通常値に復帰
させるとともに、前記駆動手段による前記走査光学部材
の駆動を復帰させる。時間設定手段は、前記復調手段に
よる復調がなされることなく前記光学センサによる前記
物体の検知のみがなされた場合に、前記レーザ光源から
出射されるレーザービームの出力値を前記出力手段によ
って変更させるまでの時間,前記レーザ光源から出射さ
れるレーザービームの出力を停止させるまでの時間,及
び前記駆動手段による前記走査光学部材の駆動を停止さ
せるまでの時間を短縮させる。従って、前記復調手段に
よる復調がなされることなく前記光学センサによる前記
物体の検知のみがなされるのは誤検出であるので、この
ような場合においてレーザービームの出力値を前記出力
手段によって変更させるまでの時間及びレーザービーム
の出力を停止させるまでの時間を短縮させることによっ
て、レーザービームを無駄に出射させてしまうことが防
止でき、走査光学部材の駆動を停止させるまでの時間を
短縮させることによって、駆動手段によって走査光学部
材を無駄に駆動してしまうことが防止できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態の説明を行う。
【0037】
【実施形態1】図3は、本発明の第1の実施形態による
バーコード読取装置の外観を示す斜視図である。図3に
おいて、バーコード読取装置10は、スーパーマーケッ
ト用レジスター装置の上面23上に設置されている。こ
の上面23は、使用者が商品20を手に持って矢印方向
(図の右側から左側への方向)にスライド移動させ得る
ように、平滑面となっている。そして、バーコード読取
装置10は、このようにしてスライド移動される商品2
0の表面に印刷されたバーコード21を読み取ることが
できるように、レジスター装置の上面23の側端部にお
いて、そのガラス窓11が設けられた面が上面23の中
央側を向くように配置されているのである。即ち、この
バーコード読取装置10に設けられたガラス窓は、上下
方向に走査されるレーザ光Lをレジスター装置上面23
の中央側に向けて透過させるとともに、商品20の表面
にて反射されたこのレーザ光Lの反射光を内部に向けて
透過させる。また、このガラス窓11の右側(即ち、矢
印に示される商品のスライド移動方向における上流側)
には、ガラス窓11の真中と同じ高さの位置に、近接セ
ンサ8が設けられている。この近接センサ8は、特定波
長の赤外光をレジスター装置上面23の中央側に向けて
出射する発光ダイオードとこの特定波長の光のみを透過
するフィルタが被せられたホトダイオードとを、並べて
配置した構成を有している。この近接センサ8は、レジ
スター装置上面23上においてこの近接センサ8の前面
に物体(商品20等)が載置された時には、この物体の
表面で反射された発光ダイオードからの特定波長の赤外
光を受光して、この物体の存在を検出するのである。即
ち、この近接センサ8は、反射型の光学センサである。
【0038】次に、このバーコード読取装置10の内部
回路を、図4のブロック図を用いて説明する。図4にお
いて、近接センサ8には、近接センサ制御部7が接続さ
れ、この近接センサ制御部7にはCPU1が接続されて
いる。CPU1には、その他に、RAM2,記憶学習部
3,時計部4,ROM5,オートオフ制御部6,インタ
フェース部9,モータ12,レーザ光源13,及び受光
素子18が接続されている。
【0039】上述の近接センサ制御部7は、近接センサ
8を構成する発光ダイオードに対して駆動電流を供給す
るとともに、近接センサ8を構成するホトダイオードの
光電流を常時監視し、この光電流が所定の閾値を超えた
かどうかを判定する。そして、光電流が所定の閾値を超
えた場合には、近接センサ8の前面に物体(商品20
等)が存在している旨をCPU1に通知するのである。
この閾値は、常時一定ではなく、CPU1からの指示に
応じて可変する。その結果、閾値が高くなれば、物体が
存在しているという判定が出されにくくなるので、検出
感度が低くなったことになる。それに対して、閾値が低
くなれば、物体が存在しているという判定が容易に出る
ようになるので、検出感度が高くなったことになる。
【0040】この閾値の可変範囲について、図8を用い
て説明する。いま、図8に示すように、レジスタ装置上
面23上の近接センサ8の前面に表面反射率の高い商品
20が載置されたとする。そして、この時に近接センサ
8のホトダイオードで受光される光量は、そのホトダイ
オードによって受光され得る最大光量であるとみなした
場合、ホトダイオードから出力される光電流は、そのホ
トダイオードから出力され得る光電流の最大値であると
みなすことができる。従って、その時の受光光量(光電
流)の値を100%とみなす。近接センサ制御部7に設
定される閾値は、表面反射率の低い商品を検出すること
や、表面が乱反射面である商品を検出することや、近接
センサ8に対して商品の表面が斜めに翳されること等を
考慮して、100%よりも低く設定される。その反面、
あまり閾値を低くしすぎるとレジスター装置の手前に立
っている使用者の衣服や壁からの反射光をも検出してし
まうので、あまり低くは設定できない。以上のことを考
慮して、本実施形態においては、近接センサ制御部7に
おける判定閾値を、10〜50%の間で設定している。
この50%とは、商品がレジスタ装置上面23上の近接
センサ8の前面に存在している限り、その商品の表面の
反射率が低くても載置方向が斜めであってもその商品の
存在を判定することができる最大限の反射光量(光電流
値)である。また、10%とは、レジスター装置の手前
に立っている使用者の衣服や壁からの反射光の検出を防
ぐことができる最小限の反射光量(光電流値)である。
但し、この10〜50%というのは、設定値の一例であ
り、条件に依ってはそれ以外の値が設定され得る。
【0041】モータ(駆動手段)12は、走査光学系1
4を構成する図示せぬポリゴンミラー(走査光学部材)
を回転させる。また、レーザ光源13は、レーザビーム
Lを出射するレーザダイオードである。このレーザ光源
13から出射されたレーザビームLは、走査光学系14
に入射されて、この走査光学系14によって偏向され
る。即ち、この走査光学系14内において、レーザビー
ムLは、モータ12により回転駆動される図示せぬポリ
ゴンミラーによって図中上下左右方向に走査される。こ
のようにして走査されたレーザビームLが商品20の表
面(バーコード21を含む)に当たると、この表面にお
いてレーザビームLが乱反射され、その反射光Rの一部
が受光素子(ホトダイオード)18に受光される。バー
幅カウンタ16は、受光素子18から出力された光電流
の強度変化に基づいて、バーコード21を構成する各バ
ーの幅を測定し、このバー幅に対応するデータ(以下、
「バー幅データ」という)を計測する。
【0042】また、CPU1は、バーコード読取装置全
体の制御を行うとともに、バー幅カウンタ16から入力
されたバー幅データに基づいて、バーコード21にコー
ド化されているデータの復調を行う。また、CPU1
は、所定のアルゴリズムに従って、上述した近接センサ
制御部7内に設定される判定閾値を変化させるととも
に、オートオフ制御部6に対する制御命令を発する。即
ち、CPU1は、受光素子18及びバー幅カウンタ16
とともに、復調手段を構成する。また、CPU1は、制
御手段,復帰手段(出力復帰手段),センサ感度設定手
段,時間設定手段に対応する。
【0043】ROM5は、CPU1において実行される
バーコード復調処理及び判定閾値変更処理のためのプロ
グラムや図7に示す判定閾値一覧テーブルを格納してい
る読み出し専用メモリである。この判定閾値一覧テーブ
ルは、変数xの値と変数yの値との組み合わせに判定閾
値を対応させたテーブルである。
【0044】インタフェース回路9は、CPU1と集計
センタに設置されているホストコンピュータ22とを接
続するための出入力装置であり、ホストコンピュータ2
2からの制御コマンドをCPU1に入力したり、CPU
1からのデータをホストコンピュータ22に送信する。
【0045】時計部4は、CPU1において実行される
判定閾値変更処理のために用いられる時間情報を生成す
るハードウェアタイマー装置である。RAM2は、CP
U1において実行されるバーコード復調処理の結果復調
されたデータを一旦格納しておくためのメモリである。
【0046】記憶学習部3は、このバーコード復調装置
10の使用頻度を記憶しているメモリである。この使用
頻度とは、一定期間内においてCPU1にて復調された
バーコードの数の事である。
【0047】オートオフ制御部(出力変更手段)6は、
CPU1からの制御に応じてレーザ光源13から出射さ
れるレーザビームLの点灯比を半分に落としたり完全に
停止させたり、モータ12の回転を停止させる。なお、
ここで「点灯比」とは、単位時間内においてレーザビー
ムLが点灯している時間比をいう。従って、点灯比50
%とは、均等間隔の微小時間毎にレーザビームLがON
−OFFすることを示している。このように点灯比を落
とすことにより、レーザビームLの単位時間内における
出力が減衰することになる。
【0048】このオートオフ制御部6によりレーザビー
ムLを完全に停止させると、レーザ光源13に駆動電流
が全く供給されなくなり、モータの回転を停止させるの
で、電力消費を防ぐことができる。また、レーザビーム
Lの点灯比を50%落としておくと、レーザ光源13の
寿命を延ばすことができる。また、レーザ光源13を励
起状態のままにしておけるので、近接センサ8が商品2
0を検出した際には直ちにレーザビームLの点灯比を1
00%を戻して安定に照射することができる。 (バーコード復調処理及び判定閾値変更処理)次に、C
PU1において実行されるバーコード復調及び判定閾値
変更のための処理の内容を、図5及び図6のフローチャ
ートに基づいて説明する。これら図5及び図6のフロー
チャートは、バーコード読取装置の電源投入によって夫
々スタートし、仮想的に並行処理される。
【0049】図5のフローチャートは、一定時間(例え
ば10分間)毎に使用頻度を測定して記憶学習部3に記
憶するとともに、記憶学習部3に記憶されている前回の
一定時間における使用頻度と現在の使用頻度とを比較し
て、その差の大小に応じて図7の判定頻度一覧テーブル
を参照するための変数yを変化させる処理である。
【0050】この図5のフローチャートにおいて最初の
S001では、一定時間(例えば10分間)待機する。
なお、待機期間中も、読み取り等の処理が行われてい
て、使用頻度(復調されたバーコードデータ数)の計数
が行われている。一定時間経過後に実行されるS002
では、使用頻度の変化があるか否かのチェックを行う。
即ち、S001での待機中における使用頻度を算出する
とともに、算出した使用頻度の値と記憶学習部3に記憶
されている前回の使用頻度の値とを比較する。そして、
使用頻度が変化していないのであれば、今回の処理を終
了してS001に戻る。
【0051】これに対して使用頻度が変化しているので
あれば、S003において、使用頻度が増加したかどう
かをチェックする。そして、使用頻度が減少した場合に
は、S004において、減少量に応じて近接センサ8の
感度を下げる。即ち、図7の判定頻度一覧テーブルを参
照するための変数yの値を、1つ乃至4つ減少させる。
そして、次のS005において、S003にて算出した
今回の使用頻度を記憶学習部3に格納し、処理をS00
1に戻す。
【0052】これに対して、使用頻度が増加した場合に
は、S006において、増加量に応じて近接センサ8の
感度を上げる。即ち、図7の判定頻度一覧テーブルを参
照するための変数yの値を、1つ乃至4つ増加させる。
そして、次のS007において、S003にて算出した
今回の使用頻度を記憶学習部3に格納し、処理をS00
1に戻す。
【0053】一方、図6のフローチャートは、モータ1
2及びレーザ光源13を制御してレーザービームLを点
灯させ又は停止させるとともに、バー幅カウンタ16か
ら入力されたバー幅データに基づいてバーコードの復調
を行うための処理である。
【0054】この図6のフローチャートにおいて最初の
S101では、モータ12を回転させて、走査光学系1
4中の図示せぬポリゴンミラーを回転駆動する。次のS
120では、バー幅データ未検出タイマを10秒にセッ
トする。
【0055】次のS102では、レーザ光源13から1
00%の点灯比でレーザービームLを出射させる。次の
S103では、バー幅カウンタ16から入力されるデー
タを監視し、バーコード21に相当するパターンを有す
るバー幅データが検出されているかどうかをチェックす
る。そして、バー幅データが検出されている場合には、
レーザービームLがバーコード21上を走査している場
合であるので、S120においてバー幅未検出タイマを
10秒にセットし、S104において、検出されたバー
幅データに基づく復調を行う(復調手段に対応)。即
ち、このバー幅データを、対応するデータに変換する。
【0056】次のS105では、S104での復調が完
了したかどうかをチェックする。そして、復調が完了し
なかったのであれば、次のバー幅データに対する処理を
行うために、処理をS103に戻す。これに対して、復
調が完了していれば、S106において、復調されたデ
ータを、インタフェース部9を通じてホストコンピュー
タ22に送信する。この送信が済むと、次のバー幅デー
タに対する処理を行うために、処理をS103に戻す。
【0057】これに対して、S103にてバー幅データ
が検出されなかった場合には、S107において、バー
幅データが検出されなくなってから10秒経過したかど
うかをチェックする。そして、未だ10秒経過していな
い場合には、バー幅データ有無のチェックをするため
に、処理をS103に戻す。これに対して、既に10秒
経過した場合には、S108において、オートオフ制御
部6に対してレーザ光源13から出射されるレーザビー
ムLの点灯比を50%に落とすよう指示する(出力変更
手段[制御手段]に対応)。
【0058】次のS109では、近接センサ8のセンサ
感度を、変数x=1に対応する感度とする。即ち、図5
におけるS004又はS006にて設定された変数yの
値と変数x=1とに基づいて図7の判定閾値一覧テーブ
ルを参照し、対応する判定閾値を読み出して近接センサ
制御部7に設定するのである。
【0059】次のS110では、S103におけるのと
同様に、バー幅カウンタ16から入力されるデータを監
視し、バーコード21に相当するパターンを有するバー
幅データが検出されているかどうかをチェックする。そ
して、バー幅データが検出されている場合には、レーザ
ービームLがバーコード21上を走査している場合であ
るので、レーザ光源13から出力されるレーザービーム
の点灯比を再度100%にするために、処理をS120
に戻す。なお、S110にて検出されたバー幅データ
は、レーザービームLの点灯比が100%に戻された後
に再度バー幅データの検出が行われる(S103)ため
に、復調(S104)されることなく破棄される。
【0060】これに対して、バー幅データが検出されな
かった場合には、S111において、近接センサ制御部
7からの通知に基づいて、近接センサ8が物体の近接を
検出したかどうかをチェックする。この物体の近接の検
出は、S109にて設定したセンサ感度(判定閾値)を
用いて行われる。そして、物体の近接を検出した場合に
は、この物体がバーコード21を有する商品20である
可能性があるので、レーザ光源13から出力されるレー
ザービームの点灯比を再度100%にするために、処理
をS120に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対
応)。
【0061】これに対して、物体の近接が検出されなか
った場合には、S111のチェックを行い始めて以降物
体を検出することなく経過した時間が9分50秒に達し
たか否かをチェックする。そして、未だ9分50秒経過
していない場合には、バー幅データ有無のチェックを継
続するために、処理をS110に戻す。
【0062】これに対して、物体を検出することなく経
過した時間が9分50秒に達した場合には、S113に
おいて、オートオフ制御部6に対してレーザ光源13か
らのレーザビームLの出射を完全に停止させる(制御手
段に対応)。
【0063】そして、次のS114では、近接センサ8
のセンサ感度を、変数x=2に対応する感度にする。即
ち、図5におけるS004又はS006にて設定された
変数yの値と変数x=2とに基づいて図7の判定閾値一
覧テーブルを参照し、対応する判定閾値を読み出して近
接センサ制御部7に設定するのである。
【0064】次のS115では、近接センサ制御部7か
らの通知に基づいて、近接センサ8が物体の近接を検出
したかどうかをチェックする。この物体の近接の検出
は、S114にて設定したセンサ感度(判定閾値)を用
いて行われる。そして、物体の近接を検出した場合に
は、この物体がバーコード21を有する商品20である
可能性があるので、レーザ光源13から出力されるレー
ザービームの点灯比を再度100%にするために、処理
をS120に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対
応)。
【0065】これに対して、物体の近接が検出されなか
った場合には、S115のチェックを行い始めて以降物
体を検出することなく経過した時間が20分に達したか
否かをチェックする。そして、未だ20分経過していな
い場合には、バー幅データ有無のチェックを継続すべ
く、処理をS115に戻す。
【0066】これに対して、物体を検出することなく経
過した時間が20分に達した場合には、S117におい
て、オートオフ制御部6に対してモータ27を停止させ
る(制御手段に対応)。
【0067】次のS118では、近接センサ8のセンサ
感度を、変数x=3に対応する感度にする。即ち、図5
におけるS004又はS006にて設定された変数yの
値と変数x=3とに基づいて図7の判定閾値一覧テーブ
ルを参照し、対応する判定閾値を読み出して近接センサ
制御部7に設定するのである。
【0068】次のS119では、近接センサ制御部7か
らの通知に基づいて、近接センサ8が物体の近接を検出
したかどうかをチェックする。この物体の近接の検出
は、S118にて設定したセンサ感度(判定閾値)を用
いて行われる。そして、物体の近接を検出した場合に
は、この物体がバーコード21を有する商品20である
可能性があるので、モータ12の回転を再開するととも
にレーザ光源13から出力されるレーザービームの点灯
比を再度100%にするために、処理をS101に戻す
(復帰手段[出力復帰手段]に対応)。これに対して、
物体の近接が検出されなかった場合には、物体の近接が
検出できるまで、他の処理を行うことなく、このチェッ
クを行い続ける。 (実施の形態による作用)次に、本第1実施形態による
バーコード読取装置の作用を、図9を用いて説明する。
いま、時間0の時点で最後のバー幅データが復調されて
以来、バー幅データが全く検出されなかったとする。す
ると、図9上段のグラフに示すように、10秒後にレー
ザ光源13から出射されるレーザービームLの点灯比は
50%に落ち、10分後にレーザビームLの出力が完全
に停止し、30分後にはモータ12も停止する。
【0069】そして、レーザビームLの点灯比が100
%である期間(dm1)中は、常にバーコードの読取が
可能であるので、近接センサ8による物体の近接検出は
行わない。
【0070】また、レーザービームLの点灯比が50%
である期間(dm2)中は、バー幅カウンタ16による
バー幅データの生成が可能であり、バー幅データが得ら
れた時にはバーコードの読取を再開すべく、レーザービ
ームLの点灯比が100%に戻される(S110)。
【0071】また、これと同時に近接センサ8による物
体近接の検出も可能となる(S111)。そして、この
際における判定閾値は、使用頻度が同じである場合にお
いて比較して最も低い値であり、近接センサ8の感度は
最も高くなっている。これは、最後のバー幅データが検
出されてからあまり時間が経っていないので、引き続い
てバーコードが読み取られる可能性が高く、判定閾値を
下げたとしてもバーコード21を備えた商品20以外の
物体を誤検出する可能性は相対的に低いままだからであ
る。また、仮にバーコード21を備えた商品20以外の
物体を誤検出したとしても、レーザビームLの点灯比が
変動するだけであるので、誤検出による弊害が比較的小
さいからである。また、使用頻度が低くなればなるほ
ど、判定閾値の値は上がり、近接センサ8の感度は低く
なっていく。これは、最後のバー幅データが検出されて
からの経過時間が同じであっても、これまでの使用頻度
が低ければ低いほど、バーコードが読み取られる可能性
が低くなっていくからである。
【0072】レーザビームLの出力は完全に停止してい
るがモータ12は未だ回転している期間(レーザタイム
アウト)は、近接センサ8による物体近接の検出のみが
可能となる(S115)。そして、この際における判定
閾値は、使用頻度が同じ場合で比較して、レーザビーム
の50%出射時の値よりも高くなっている。従って、近
接センサ8の感度はレーザビームLの50%出射時の感
度よりも低くなっている。これは、最後のバー幅データ
が検出されてからある程度時間が経過しているので引き
続いてバーコードが読み取られる可能性が低くなってお
り、判定閾値をそのままにしておくと、バーコード21
を備えた商品20以外の物体を誤検出する可能性が相対
的に高くなるからである。また、仮にバーコード21を
備えた商品20以外の物体を誤検出した場合には、レー
ザ光源13を励起してレーザービームLの出力が安定す
るまでは他の処理が中断せざるを得ないので、誤検出に
よる弊害が比較的大きいからである。また、使用頻度が
低くなればなるほど、判定閾値の値は上がり、近接セン
サ8の感度は低くなっていく。これは、最後のバー幅デ
ータが検出されてからの経過時間が同じであっても、こ
れまでの使用頻度が低ければ低いほど、バーコードが読
み取られる可能性が低くなっていくからである。
【0073】レーザビームLの出力とともにモータ12
の回転も完全に停止している期間(モータタイムアウ
ト)は、近接センサ8による物体近接の検出のみが可能
となる(S119)。そして、この時の判定閾値は、図
7に示すように、使用頻度が同じ場合で比較して最も高
くなっている。従って、近接センサ8の感度は最も低く
なっている。これは、この時点ではS117によりモー
タ12が停止しているため物体近接検出時にはモータ1
2の再駆動から行わねばならないとともにモータの回転
及びレーザービームLの状態が安定するまでは他の処理
を行うことができないので、誤検出した場合の弊害が大
きいからである。また、この場合には、使用頻度如何に
依らず、判定閾値は常に高く、近接センサ8の感度は常
に低いままである。これは、バーコードを検出しなくな
ってから30分以上も経過しているので、もはや使用頻
度を考慮するまでもなくなっているからである。
【0074】このように本実施形態では、最後にバー幅
データが検出されてからの経過時間に鑑みて予想される
バーコードを読み取ることができる可能性,及び、レー
ザービームLの出力の状態やモータ12の回転の状態如
何による誤検出がなされた場合における弊害に基づき、
最適な感度で物体の近接を検出し、レーザービームLの
出射及びモータ12の回転を再開させることができる。
【0075】
【実施形態2】本発明の第2の実施形態では、上述の第
1実施形態と比較して、近接センサ8として外光の明る
さを検出する外光センサが用いられている。この場合の
近接センサ8は、可視領域にフラットな周波数特性を有
するホトダイオードのみから構成される。そして、この
近接センサ8に接続されている近接センサ制御部7は、
図11に示すように、通常時における受光光量(外光光
量)レベルを100%とし、受光光量(外光光量)が何
%減少したかを判定することに基づいて、物体の近接を
検出する。
【0076】従って、この場合においてROM5に格納
されている判定閾値一覧テーブルに記載されている判定
閾値は、図10に示すように、100%の光量に対する
光量減衰の割合となっている。但し、それによる検出感
度は、第1実施形態における反射型センサの場合と同じ
く、最後にバー幅データが検出されてからの時間経過に
従って低くなるとともに、使用頻度が低くなるに従って
低くなる。また、モータタイムアウトの期間中は、使用
頻度如何に拘わらず、検出感度は常に最も低くなる(図
12参照)。
【0077】従って、本第2実施形態によれば、第1実
施形態において説明したのと全く同じ作用を奏する。本
第2実施形態におけるその他の構成及び作用は、第1実
施形態のものと全く同じであるので、その説明を省略す
る。
【0078】
【実施形態3】本発明の第3の実施形態では、上述した
第2実施形態のものと全く同じく、外光明るさ検出型の
近接センサ8を用いたハードウェア構成を用いる。但
し、本第3実施形態においてCPU1にて実行される処
理は、近接センサ8による物体の検出が長時間なくて
も、レーザビームLの出射及びモータ12の回転を停止
することなく、単にレーザービームLの点灯比を50%
にするものである。また、第2実施例において使用頻度
の低下にも応じて近接センサ8の感度を下げたのとは異
なり、本第3実施形態では、バーコード検出がないまま
一定時間を経過した場合にのみ、近接センサの感度を下
げるものである。
【0079】図13に、本第3実施形態においてCPU
1にて実行される処理を示す。この処理は、バーコード
読取装置の電源投入によってスタートし、最初のS20
1において、この処理に用いられる各数値を初期化す
る。具体的には、近接センサ8によって測光された外光
の光量減少により物体の近接を検出する際に用いられる
「判定閾値」を定数値4(0.9)にセットする。この
「判定閾値」が定数値4(0.9)にセットされている
場合には、外光センサ8の検出感度は90%となる。ま
た、「判定閾値」の設定を変更するまでの時間に対応す
る「時間5」を、10分にセットする。また、外光光量
の平均値を測定するために近接センサ8による検出光量
をサンプリングする時間間隔に対応する「間隔1」を、
100msにセットする。さらに、間隔1(100m
s)毎の外光サンプリングをスタートするとともに、経
過時間の監視タイマをスタートする。この経過時間の監
視タイマとは、ソフトウェアタイマである。
【0080】次のS202では、モータ12を回転させ
て、走査光学系14中の図示せぬポリゴンミラーを回転
駆動する。次のS203では、監視タイマによって監視
されている経過時間が時間5(10分)に達したかどう
かをチェックする。そして、未だ時間5(10分)経過
前であれば処理をそのままS205に進めるが、既に時
間5(10分)経過した場合には、S204にて「判定
閾値」を定数4(0.9)から定数6(0.8)に変更
した後に(これにより、外光センサ8の検出感度は80
%となる[センサ感度設定手段に対応])、処理をS2
05に進める。
【0081】S205では、レーザ光源13から100
%の点灯比でレーザービームLを出射させる。次のS2
06では、バー幅カウンタ16から入力されるデータを
監視し、バーコード21に相当するパターンを有するバ
ー幅データが検出されているかどうかをチェックする。
そして、バー幅データが検出されている場合には、レー
ザービームLがバーコード21上を走査している場合で
あるので、処理をS212に進める。このS212で
は、S201と全く同様にして、この処理に用いられる
各数値を初期化する。次のS213では、検出されたバ
ー幅データに基づく復調を行う(復調手段に対応)。即
ち、このバー幅データを、対応するデータに変換する。
次のS214では、S213での復調が完了したかどう
かをチェックする。そして、復調が完了しなかったので
あれば、次のバー幅データに対する処理を行うために、
処理をS206に戻す。これに対して、復調が完了して
いれば、S215において、復調されたデータを、イン
タフェース部9を通じてホストコンピュータ22に送信
する。この送信が済むと、次のバー幅データに対する処
理を行うために、処理をS206に戻す。
【0082】これに対して、S206にてバー幅データ
が検出されなかった場合には、S207において、バー
幅データが検出されなくなってから10秒経過したかど
うかをチェックする。そして、未だ10秒経過していな
い場合には、バー幅データ有無のチェックをするため
に、処理をS206に戻す。これに対して、既に10秒
経過した場合には、S208において、オートオフ制御
部6に対してレーザ光源13から出射されるレーザビー
ムLの点灯比を50%に落とすよう指示する(出力変更
手段[制御手段]に対応)。
【0083】次のS209では、S206におけるのと
同様に、バー幅カウンタ16から入力されるデータを監
視し、バーコード21に相当するパターンを有するバー
幅データが検出されているかどうかをチェックする。そ
して、バー幅データが検出されている場合には、レーザ
ービームLがバーコード21上を走査している場合であ
るので、レーザ光源13から出力されるレーザービーム
の点灯比を再度100%にするために、処理をS203
に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対応)。但し、処
理をS203に戻す際に、S210において数値(判定
閾値)の初期化が行われるので、以後近接センサ8の検
出感度は90%となる。
【0084】これに対して、バー幅データが検出されな
かった場合には、S211において、近接センサ制御部
7からの通知に基づいて、近接センサ8の前面に物体が
近接したか否か判定する。即ち、間隔1(100ms)
毎のサンプリングによって得られた外光光量値のうち最
新のもの9個を平均化し、「平均値2」を得る。次に、
現時点での外光光量をサンプリング間隔10msでサン
プリングし、検出したサンプリング光量を「サンプリン
グ値3」とする。以上の後に、上述した「判定閾値」,
「平均値2」,及び、「サンプリング値3」に対して下
記式(1)が満たされているかどうかを判定する。
【0085】 平均値2 × 判定閾値 ≧ サンプリング値 ……(1) この式が満たされた場合は、現在の光量(サンプリング
値)がそれ以前の光量(平均値2)のX%(判定閾値に
定数値4が設定されている場合は90%,定数6が設定
されている場合は80%)以下であることになる。従っ
て、外光センサ8の前面に物体が近接しているものと判
定するのである。そして、物体の近接が判定されない場
合(外光光量がX%を超えている場合)には、処理をS
209に戻す。
【0086】これに対して、物体の近接を判定した場合
(外光光量がX%以下となった場合)には、レーザ光源
13から出力されるレーザービームの点灯比を再度10
0%にするために、処理をS203に戻す(復帰手段
[出力復帰手段]に対応)。但し、この場合はバー幅デ
ータ自体の検出が行われたわけではないので、処理をS
203に戻す際に、数値(判定閾値)の初期化は行われ
ない。従って、近接センサ8の検出感度はそのままとな
る。 (実施の形態による作用)次に、本第3実施形態による
バーコード読取装置の作用を説明する。いま、最後にバ
ー幅データが復調された以降、バー幅データが全く検出
されなかったとする。すると、10秒後にレーザ光源1
3から出射されるレーザービームLの点灯比は50%に
落ちる。
【0087】レーザービームLの点灯比が50%である
期間中は、バー幅カウンタ16によるバー幅データの生
成が可能であり、バー幅データが得られた時にはバーコ
ードの読取を再開すべく、レーザービームLの点灯比が
100%に戻される(S209,S205)。
【0088】また、これと同時に近接センサ8による物
体近接の検出も可能となる(S211)。初期において
は、近接センサ8による物体近接検出の判定閾値は、通
常の外光光量の平均値(平均値2)の90%である。
【0089】この近接センサ8による物体近接検出がな
された後にバー幅データが検出された場合は、S212
において「判定閾値」の初期化が行われる。しかしなが
ら、近接センサ8による物体近接検出がなされた後にバ
ー幅データが検出されなかった場合は、誤検出であった
と認識できるので、「判定閾値」の初期値は行われな
い。そして、「判定閾値」の初期化が行われぬまま経過
時間が10分(時間5)に達すると、S204におい
て、「判定閾値」が通常の外光光量の平均値(平均値
2)の80%となる。つまり、近接センサ8の検出感度
が下がる。これは、最後のバー幅データが検出されてか
らの経過時間が長くなる程、バーコード21が読み取ら
れる可能性が低くなり、判定閾値をそのままにしておく
と、バーコード21を備えた商品20以外の物体を誤検
出する可能性が相対的に高くなるからである。なお、上
述したように、「判定閾値」が80%となった後でも、
バー幅データが検出されればS212において直ちに初
期化され、90%に戻される。
【0090】なお、上述したS209での物体近接判定
において、式(1)に代入される「サンプリング値3」
を、10ms毎にサンプリングされる外光光量値のうち
最新のもの3個の平均値に置き換えても良い。
【0091】
【実施形態4】本発明の第4の実施形態では、上述した
第3実施形態と比較し、「判定閾値」を低下させるため
のトリガ(S203)を、近接センサ8による物体近接
の誤検出回数としている(S303)。第4実施形態に
おけるそれ以外の構成は、第3実施形態のものと全く同
じである。
【0092】図14に、本第4実施形態においてCPU
1にて実行される処理を示す。この処理は、バーコード
読取装置の電源投入によってスタートし、最初のS30
1において、この処理に用いられる各数値を初期化す
る。具体的には、近接センサ8によって測光された外光
の光量減少により物体の近接を検出する際に用いられる
「判定閾値」を、定数値4(0.9)にセットする。こ
の「判定閾値」が定数値4(0.9)にセットされてい
る場合には、外光センサ8の検出感度は90%となる。
また、「判定閾値」の設定を変更するまでの物体近接誤
検出回数に対応する「回数7」を、30回にセットす
る。また、外光光量の平均値を測定するために近接セン
サ8による検出光量をサンプリングする時間間隔に対応
する「間隔1」を、100msにセットする。さらに、
サンプリング値を求めるために、外光サンプリング間隔
1(100ms)毎の外光サンプリングをスタートす
る。
【0093】次のS302では、モータ12を回転させ
て、走査光学系14中の図示せぬポリゴンミラーを回転
駆動する。次のS303では、近接センサ8による物体
近接の誤検出回数が回数7(30回)に達したかどうか
をチェックする。そして、未だ回数7(30回)に達し
ていないのであれば処理をそのままS305に進める
が、既に回数7(30回)に達した場合には、S304
にて「判定閾値」を定数4(0.9)から定数6(0.
8)に変更した後に(これにより、外光センサ8の検出
感度は80%となる[センサ感度設定手段に対応])、
処理をS305に進める。
【0094】S305では、レーザ光源13から100
%の点灯比でレーザービームLを出射させる。次のS3
06では、バー幅カウンタ16から入力されるデータを
監視し、バーコード21に相当するパターンを有するバ
ー幅データが検出されているかどうかをチェックする。
そして、バー幅データが検出されている場合には、レー
ザービームLがバーコード21上を走査している場合で
あるので、処理をS312に進める。このS312で
は、S301と全く同様にして、この処理に用いられる
各数値を初期化する。次のS313では、検出されたバ
ー幅データに基づく復調を行う(復調手段に対応)。即
ち、このバー幅データを、対応するデータに変換する。
次のS314では、S313での復調が完了したかどう
かをチェックする。そして、復調が完了しなかったので
あれば、次のバー幅データに対する処理を行うために、
処理をS306に戻す。これに対して、復調が完了して
いれば、S315において、復調されたデータを、イン
タフェース部9を通じてホストコンピュータ22に送信
する。この送信が済むと、次のバー幅データに対する処
理を行うために、処理をS306に戻す。
【0095】これに対して、S306にてバー幅データ
が検出されなかった場合には、S307において、バー
幅データが検出されなくなってから10秒経過したかど
うかをチェックする。そして、未だ10秒経過していな
い場合には、バー幅データ有無のチェックをするため
に、処理をS306に戻す。これに対して、既に10秒
経過した場合には、S308において、オートオフ制御
部6に対してレーザ光源13から出射されるレーザビー
ムLの点灯比を50%に落とすよう指示する(出力変更
手段[制御手段]に対応)。
【0096】次のS309では、S306におけるのと
同様に、バー幅カウンタ16から入力されるデータを監
視し、バーコード21に相当するパターンを有するバー
幅データが検出されているかどうかをチェックする。そ
して、バー幅データが検出されている場合には、レーザ
ービームLがバーコード21上を走査している場合であ
るので、レーザ光源13から出力されるレーザービーム
の点灯比を再度100%にするために、処理をS303
に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対応)。但し、処
理をS303に戻す際に、S310において数値(判定
閾値)の初期化が行われるので、以後近接センサ8の検
出感度は90%となる。
【0097】これに対して、バー幅データが検出されな
かった場合には、S311において、近接センサ制御部
7からの通知に基づいて、近接センサ8の前面に物体が
近接したか否か判定する。即ち、間隔1(100ms)
毎のサンプリングによって得られた外光光量値のうち最
新のもの9個を平均化し、「平均値2」を得る。次に、
現時点での外光光量をサンプリング間隔10msでサン
プリングし、検出したサンプリング光量を「サンプリン
グ値3」とする。以上の後に、上述した「判定閾値」,
「平均値2」,及び、「サンプリング値3」に対して上
記式(1)が満たされているかどうかを判定する。上記
式(1)が満たされた場合は、現在の光量(サンプリン
グ値)がそれ以前の光量(平均値2)のX%(判定閾値
に定数値4が設定されている場合は90%,定数6が設
定されている場合は80%)以下であることになる。従
って、外光センサ8の前面に物体が近接しているものと
判定するのである。そして、物体の近接が判定された場
合(外光光量がX%を超えている場合)には、処理をS
309に戻す。
【0098】これに対して、物体の近接を判定した場合
(外光光量がX%以下となった場合)には、レーザ光源
13から出力されるレーザービームの点灯比を再度10
0%にするために、処理をS303に戻す(復帰手段
[出力復帰手段]に対応)。但し、この場合はバー幅デ
ータ自体の検出が行われたわけではないので、処理をS
303に戻す際に、数値(判定閾値)の初期化は行われ
ない。従って、近接センサ8の検出感度はそのままとな
る。 (実施の形態による作用)次に、本第4実施形態による
バーコード読取装置の作用を説明する。いま、最後にバ
ー幅データが復調された以降、バー幅データが全く検出
されなかったとする。すると、10秒後にレーザ光源1
3から出射されるレーザービームLの点灯比は50%に
落ちる。
【0099】レーザービームLの点灯比が50%である
期間中は、バー幅カウンタ16によるバー幅データの生
成が可能であり、バー幅データが得られた時にはバーコ
ードの読取を再開すべく、レーザービームLの点灯比が
100%に戻される(S309,S305)。
【0100】また、これと同時に近接センサ8による物
体近接の検出も可能となる(S311)。初期において
は、近接センサ8による物体近接検出の判定閾値は、通
常の外光光量の平均値(平均値2)の90%である。
【0101】この近接センサ8による物体近接検出がな
された後にバー幅データが検出された場合は、S312
において「判定閾値」の初期化が行われる。しかしなが
ら、近接センサ8による物体近接検出がなされた後にバ
ー幅データが検出されなかった場合は、誤検出であった
と認識できるので、「判定閾値」の初期値は行われな
い。そして、誤検出の回数が回数7(30回)に達する
と、S304において、「判定閾値」が通常の外光光量
の平均値(平均値2)の80%となる。つまり、近接セ
ンサ8の検出感度が下がる。これは、誤検出回数が増加
する程バー幅データを検出できない時間が長くなってい
ることになるので、バーコード21が読み取られる可能
性が低くなり、判定閾値をそのままにしておくと、バー
コード21を備えた商品20以外の物体を誤検出する可
能性が相対的に高くなるからである。なお、上述したよ
うに、「判定閾値」が80%となった後でも、バー幅デ
ータが検出されればS312において直ちに初期化さ
れ、90%に戻される。
【0102】なお、上述したS309での物体近接判定
において、式(1)に代入される「サンプリング値3」
を、10ms毎にサンプリングされる外光光量値のうち
最新のもの3個の平均値に置き換えても良い。
【0103】
【実施形態5】本発明の第5の実施形態では、上述した
第2実施形態のものと全く同じく、外光明るさ検出型の
近接センサ8を用いたハードウェア構成を用いる。但
し、本第5実施形態においてCPU1にて実行される処
理では、使用頻度の検出(図5),及び使用頻度の変化
に応じた近接センサ8の感度の変更を行わない。その代
わり、本第5実施形態では、バー幅データが検出される
ことなく近接センサ8によって物体が検出された場合
に、レーザービームLの点灯比が50%である期間の長
さ,即ち、レーザービームLの出力を停止するまでの時
間を短縮するようにしている。なお、本第5実施形態に
おいては、レーザービームLの点灯比が100%である
状態を「状態A」とし、レーザービームLの点灯比が5
0%である状態を「状態B」とし、モータ12が回転し
ているがレーザービームLが停止した状態を「状態C」
とし、モータ12が停止した状態を「状態D」とする。
第5実施形態におけるそれ以外の構成は、第2実施形態
のものと全く同じである。
【0104】図15に、本第5実施形態においてCPU
1にて実行される処理を示す。この処理は、バーコード
読取装置の電源投入によってスタートし、最初のS40
1において、この処理に用いられる各数値を初期化す
る。具体的には、状態Aから状態Bへの遷移時間に対応
する「a時間」を10秒と設定し、状態Bから状態Cへ
の遷移時間に対応する「b時間」を9分50秒と設定
し、状態Cから状態Dへの遷移時間に対応する「c時
間」を20分と設定する。また、近接センサ8によって
測光された外光の光量減少により物体の近接を検出する
際に用いられる「判定閾値」を、定数値4(0.9)に
セットする。また、外光光量の平均値を測定するために
近接センサ8による検出光量をサンプリングする時間間
隔に対応する「間隔1」を、100msにセットする。
さらに、間隔1(100ms)毎の外光サンプリングを
スタートするとともに、経過時間の監視タイマをスター
トする。この経過時間の監視タイマとは、ソフトウェア
タイマである。
【0105】次のS402では、モータ12を回転させ
て、走査光学系14中の図示せぬポリゴンミラーを回転
駆動する。次のS403では、外光センサ8による物体
近接が検出されたかどうかをチェックする。そして、物
体近接が検出されている場合には、S404において、
状態遷移時間のうちの1つを変更する。具体的には、
「b時間」に設定された時間を、10秒へ変更する(時
間設定手段に対応)。その後で、処理をS405に進め
る。これに対して、物体近接が未検出であれば処理をそ
のままS405に進める。
【0106】S405では、レーザ光源13から100
%の点灯比でレーザービームLを出射させる。次のS4
06では、バー幅カウンタ16から入力されるデータを
監視し、バーコード21に相当するパターンを有するバ
ー幅データが検出されているかどうかをチェックする。
そして、バー幅データが検出されている場合には、レー
ザービームLがバーコード21上を走査している場合で
あるので、処理をS412に進める。このS412で
は、S401と全く同様にして、この処理に用いられる
各数値を初期化する。次のS413では、検出されたバ
ー幅データに基づく復調を行う(復調手段に対応)。即
ち、このバー幅データを、対応するデータに変換する。
次のS414では、S413での復調が完了したかどう
かをチェックする。そして、復調が完了しなかったので
あれば、次のバー幅データに対する処理を行うために、
処理をS406に戻す。これに対して、復調が完了して
いれば、S415において、復調されたデータを、イン
タフェース部9を通じてホストコンピュータ22に送信
する。この送信が済むと、次のバー幅データに対する処
理を行うために、処理をS406に戻す。
【0107】これに対して、S406にてバー幅データ
が検出されなかった場合には、S407において、バー
幅データが検出されなくなってからa時間(10秒)経
過したかどうかをチェックする。そして、未だa時間
(10秒)経過していない場合には、バー幅データ有無
のチェックをするために、処理をS406に戻す。これ
に対して、既にa時間(10秒)経過した場合には、S
408において、オートオフ制御部6に対してレーザ光
源13から出射されるレーザビームLの点灯比を50%
に落とすよう指示する(出力変更手段[制御手段]に対
応)。
【0108】次のS409では、S406におけるのと
同様に、バー幅カウンタ16から入力されるデータを監
視し、バーコード21に相当するパターンを有するバー
幅データが検出されているかどうかをチェックする。そ
して、バー幅データが検出されている場合には、レーザ
ービームLがバーコード21上を走査している場合であ
るので、レーザ光源13から出力されるレーザービーム
の点灯比を再度100%にするために、処理をS403
に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対応)。但し、処
理をS403に戻す際に、S410において数値(b時
間)の初期化が行われるので、以後「b時間」は9分5
0秒となる。
【0109】これに対して、バー幅データが検出されな
かった場合には、S411において、S407のチェッ
ク完了後バー幅データを検出することなく経過した時間
がb時間(9分50秒又は10秒)に達したかどうかを
チェックする。
【0110】そして、未だb時間(9分50秒又は10
秒)に達していない場合には、S416において、近接
センサ制御部7からの通知に基づいて、近接センサ8の
前面に物体が近接したか否か判定する。即ち、間隔1
(100ms)毎のサンプリングによって得られた外光
光量値のうち最新のもの9個を平均化し、「平均値2」
を得る。次に、現時点での外光光量をサンプリング間隔
10msでサンプリングし、検出したサンプリング光量
を「サンプリング値3」とする。以上の後に、上述した
「判定閾値」,「平均値2」,及び、「サンプリング値
3」に対して上記式(1)が満たされているかどうかを
判定する。
【0111】そして、上記式(1)が満たされた場合
は、現在の光量(サンプリング値)がそれ以前の光量
(平均値2)のX%(90%)以下であることになる。
従って、外光センサ8の前面に物体が近接しているもの
と判定するのである。その場合には、レーザ光源13か
ら出力されるレーザービームの点灯比を再度100%に
するために、処理をS403に戻す(復帰手段[出力復
帰手段]に対応)。但し、この場合はバー幅データ自体
の検出が行われたわけではないので、処理をS403に
戻す際に、数値(b時間)の初期化は行われない。従っ
て、「b時間」に設定される時間はそのままとなる。こ
れに対して、物体の近接が判定されなかった場合(外光
光量がX%を超えている場合)には、バー幅データを検
出すべく、処理をS409に戻す。
【0112】一方、S411にて経過時間が既にb時間
(9分50秒又は10秒)に達していると判定した場合
には、処理をS417に進める。S417では、レーザ
光源13からのレーザービームL出射を完全に停止する
(制御手段に対応)。
【0113】次のS418では、近接センサ制御部7か
らの通知に基づいて、近接センサ8の前面に物体が近接
したか否か判定する。即ち、S416の場合と同様にし
て「平均値2」及び「サンプリング値3」を得る。以上
の後に、上述した「判定閾値」,「平均値2」,及び、
「サンプリング値3」に対して下記式(2)が満たされ
ているかどうかを判定する。
【0114】 平均値2 × (判定閾値−0.1) ≧ サンプリング値 ……(2) この式(2)が満たされた場合は、現在の光量(サンプ
リング値)がそれ以前の光量(平均値2)のY%(80
%)以下であることになる。従って、外光センサ8の前
面に物体が近接しているものと判定するのである。その
場合には、レーザ光源13から出力されるレーザービー
ムの点灯比を再度100%にするために、処理をS40
3に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対応)。但し、
この場合はバー幅データ自体の検出が行われたわけでは
ないので、処理をS403に戻す際に、数値(b時間)
の初期化は行われない。従って、「b時間」に設定され
る時間はそのままとなる。これに対して、物体の近接が
判定されなかった場合(外光光量がY%を超えている場
合)には、処理をS419に進める。
【0115】S419では、S411のチェック完了後
物体近接を検出することなく経過した時間がc時間(2
0分)に達したかどうかをチェックする。そして、未だ
c時間(20分)に達していない場合には、処理をS4
19に戻す。これに対して、経過時間が既にc時間(2
0分)に達していると判定した場合には、処理をS42
0に進める。S420では、モータ12の回転を停止す
る(制御手段に対応)。
【0116】次のS421では、近接センサ制御部7か
らの通知に基づいて、近接センサ8の前面に物体が近接
したか否か判定する。即ち、S416の場合と同様にし
て「平均値2」及び「サンプリング値3」を得る。以上
の後に、上述した「平均値2」,及び、「サンプリング
値3」に対して下記式(3)が満たされているかどうか
を判定する。
【0117】 平均値2 × 0.5 ≧ サンプリング値 ……(3) この式(3)が満たされた場合は、現在の光量(サンプ
リング値)がそれ以前の光量(平均値2)の50%以下
であることになる。従って、外光センサ8の前面に物体
が近接しているものと判定するのである。その場合に
は、モータ12を再回転させるとともにレーザ光源13
からレーザービームLを再出射させるべく、処理をS4
01に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対応)。この
場合には、数値(b時間)の初期化が行わるので、「b
時間」に設定される時間は9分50秒に戻される。これ
に対して、物体の近接が判定されなかった場合(外光光
量がY%を超えている場合)には、S421のチェック
を繰り返す。 (実施の形態による作用)次に、本第5実施形態による
バーコード読取装置の作用を説明する。いま、最後にバ
ー幅データが復調された以降、バー幅データが全く検出
されなかったとする。すると、10秒後にレーザ光源1
3から出射されるレーザービームLの点灯比は50%に
落ちる。
【0118】レーザービームLの点灯比が50%(状態
B)である期間中は、バー幅カウンタ16によるバー幅
データの生成が可能であり、バー幅データが得られた時
にはバーコードの読取を再開すべく、レーザービームL
の点灯比が100%に戻される(S409)。
【0119】レーザービームLの点灯比が50%(状態
B)である期間中には、近接センサ8による物体近接の
検出も可能となる(S416)。この期間において用い
られる近接センサ8による物体近接検出の判定閾値は、
通常の外光光量の平均値(平均値2)の90%である。
【0120】状態Bになってからの時間が9分50秒に
達すると、レーザービームLが完全に停止する(S41
7)。このレーザービームLが完全に停止(状態C)し
ている期間中には、近接センサ8による物体近接の検出
のみが可能となる(S418)。この期間において用い
られる近接センサ8による物体近接検出の判定閾値は、
通常の外光光量の平均値(平均値2)の80%である。
【0121】状態Cになってからの時間が20分に達す
ると、モータ12の回転も停止する(S420)。この
モータ12の回転が停止(状態D)している期間中に
は、近接センサ8による物体近接の検出のみが可能であ
る(S421)。この期間において用いられる近接セン
サ8による物体近接検出の判定閾値は、通常の外光光量
の平均値(平均値2)の50%である。
【0122】状態B乃至状態Dである期間中において近
接センサ8が物体の近接を検出すると、レーザービーム
Lの点灯比が50%である期間に対応するb時間が10
秒に変更される(S404)。そして、その後でバー幅
データが検出されないのであれば、近接センサ8による
誤検出であると判断できるので、以後、10秒間点灯比
100%のレーザービームLを出射して10秒間だけ点
灯比50%のレーザービームLを出射した後、レーザビ
ームLの出射を停止する。これにより、レーザービーム
Lの無駄な出射を防止することができる。
【0123】これに対して、近接センサ8が物体の近接
を検出した後でバー幅データが検出された場合には、
「b時間」は初期値(9分50秒)に戻される。なお、
上述したS416,S418,又はS421での物体近
接判定において、式(1)乃至(3)に代入される「サ
ンプリング値3」を、10ms毎にサンプリングされる
外光光量値のうち最新のもの3個の平均値に置き換えて
も良い。
【0124】
【実施形態6】本発明の第6の実施形態は、上述した第
5実施形態のものと比較して、近接センサ8によって物
体近接が検出された場合に全ての状態遷移時間(a時
間,b時間,c時間)を変更することを特徴とする。第
6実施形態におけるそれ以外の構成は、第5実施形態の
ものと全く同じである。
【0125】図16に、本第6実施形態においてCPU
1にて実行される処理を示す。この処理は、バーコード
読取装置の電源投入によってスタートし、最初のS50
1において、この処理に用いられる各数値を初期化す
る。具体的には、状態Aから状態Bへの遷移時間に対応
する「a時間」を10秒と設定し、状態Bから状態Cへ
の遷移時間に対応する「b時間」を9分50秒と設定
し、状態Cから状態Dへの遷移時間に対応する「c時
間」を20分と設定する。また、近接センサ8によって
測光された外光の光量減少により物体の近接を検出する
際に用いられる「判定閾値」を、定数値4(0.9)に
セットする。また、外光光量の平均値を測定するために
近接センサ8による検出光量をサンプリングする時間間
隔に対応する「間隔1」を、100msにセットする。
さらに、間隔1(100ms)毎の外光サンプリングを
スタートするとともに、経過時間の監視タイマをスター
トする。この経過時間の監視タイマとは、ソフトウェア
タイマである。
【0126】次のS502では、モータ12を回転させ
て、走査光学系14中の図示せぬポリゴンミラーを回転
駆動する。次のS503では、外光センサ8による物体
近接が検出されたかどうかをチェックする。そして、物
体近接が検出されている場合には、S504において、
各状態遷移時間を変更する(時間設定手段に対応)。具
体的には、「a時間」に設定された時間を5秒へ変更
し、「b時間」に設定された時間を10秒へ変更し、
「c時間」に設定された時間を10秒へ変更する。その
後で、処理をS505に進める。これに対して、物体近
接が未検出であれば処理をそのままS505に進める。
【0127】S505では、レーザ光源13から100
%の点灯比でレーザービームLを出射させる。次のS5
06では、バー幅カウンタ16から入力されるデータを
監視し、バーコード21に相当するパターンを有するバ
ー幅データが検出されているかどうかをチェックする。
そして、バー幅データが検出されている場合には、レー
ザービームLがバーコード21上を走査している場合で
あるので、処理をS512に進める。このS512で
は、S501と全く同様にして、この処理に用いられる
各数値を初期化する。次のS513では、検出されたバ
ー幅データに基づく復調を行う(復調手段に対応)。即
ち、このバー幅データを、対応するデータに変換する。
次のS514では、S513での復調が完了したかどう
かをチェックする。そして、復調が完了しなかったので
あれば、次のバー幅データに対する処理を行うために、
処理をS506に戻す。これに対して、復調が完了して
いれば、S515において、復調されたデータを、イン
タフェース部9を通じてホストコンピュータ22に送信
する。この送信が済むと、次のバー幅データに対する処
理を行うために、処理をS506に戻す。
【0128】これに対して、S506にてバー幅データ
が検出されなかった場合には、S507において、バー
幅データが検出されなくなってからa時間(10秒又は
5秒)経過したかどうかをチェックする。そして、未だ
a時間(10秒又は5秒)経過していない場合には、バ
ー幅データ有無のチェックをするために、処理をS50
6に戻す。これに対して、既にa時間(10秒又は5
秒)経過した場合には、S508において、オートオフ
制御部6に対してレーザ光源13から出射されるレーザ
ビームLの点灯比を50%に落とすよう指示する(出力
変更手段[制御手段]に対応)。
【0129】次のS509では、S506におけるのと
同様に、バー幅カウンタ16から入力されるデータを監
視し、バーコード21に相当するパターンを有するバー
幅データが検出されているかどうかをチェックする。そ
して、バー幅データが検出されている場合には、レーザ
ービームLがバーコード21上を走査している場合であ
るので、レーザ光源13から出力されるレーザービーム
の点灯比を再度100%にするために、処理をS503
に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対応)。但し、処
理をS503に戻す際に、S510において数値(a時
間,b時間,c時間)の初期化が行われるので、以後
「a時間」は10秒となり、「b時間」は9分50秒と
なり、「c時間」は20分となる。
【0130】これに対して、バー幅データが検出されな
かった場合には、S511において、S507のチェッ
ク完了後バー幅データを検出することなく経過した時間
がb時間(9分50秒又は10秒)に達したかどうかを
チェックする。
【0131】そして、未だb時間(9分50秒又は10
秒)に達していない場合には、S516において、近接
センサ制御部7からの通知に基づいて、近接センサ8の
前面に物体が近接したか否か判定する。即ち、間隔1
(100ms)毎のサンプリングによって得られた外光
光量値のうち最新のもの9個を平均化し、「平均値2」
を得る。次に、現時点での外光光量をサンプリング間隔
10msでサンプリングし、検出したサンプリング光量
を「サンプリング値3」とする。以上の後に、上述した
「判定閾値」,「平均値2」,及び、「サンプリング値
3」に対して上記式(1)が満たされているかどうかを
判定する。
【0132】そして、上記式(1)が満たされた場合
は、現在の光量(サンプリング値)がそれ以前の光量
(平均値2)のX%(90%)以下であることになる。
従って、外光センサ8の前面に物体が近接しているもの
と判定するのである。その場合には、レーザ光源13か
ら出力されるレーザービームの点灯比を再度100%に
するために、処理をS503に戻す(復帰手段[出力復
帰手段]に対応)。但し、この場合はバー幅データ自体
の検出が行われたわけではないので、処理をS503に
戻す際に、数値(a時間,b時間,c時間)の初期化は
行われない。従って、「a時間」,「b時間」,及び
「c時間」に設定される時間はそのままとなる。これに
対して、物体の近接が判定されなかった場合(外光光量
がX%を超えている場合)には、バー幅データを検出す
べく、処理をS509に戻す。
【0133】一方、S511にて経過時間が既にb時間
(9分50秒又は10秒)に達していると判定した場合
には、処理をS517に進める。S517では、レーザ
光源13からのレーザービームL出射を完全に停止する
(制御手段に対応)。
【0134】次のS518では、近接センサ制御部7か
らの通知に基づいて、近接センサ8の前面に物体が近接
したか否か判定する。即ち、S516の場合と同様にし
て「平均値2」及び「サンプリング値3」を得る。以上
の後に、上述した「判定閾値」,「平均値2」,及び、
「サンプリング値3」に対して上記式(2)が満たされ
ているかどうかを判定する。
【0135】上記式(2)が満たされた場合は、現在の
光量(サンプリング値)がそれ以前の光量(平均値2)
のY%(80%)以下であることになる。従って、外光
センサ8の前面に物体が近接しているものと判定するの
である。その場合には、レーザ光源13から出力される
レーザービームの点灯比を再度100%にするために、
処理をS503に戻す(復帰手段に対応)。但し、この
場合はバー幅データ自体の検出が行われたわけではない
ので、処理をS503に戻す際に、数値(a時間,b時
間,c時間)の初期化は行われない。従って、「a時
間」,「b時間」及び「c時間」に設定される時間はそ
のままとなる。これに対して、物体の近接が判定されな
かった場合(外光光量がY%を超えている場合)には、
処理をS519に進める。
【0136】S519では、S511のチェック完了後
物体近接を検出することなく経過した時間がc時間(2
0分又は10秒)に達したかどうかをチェックする。そ
して、未だc時間(20分又は10秒)に達していない
場合には、処理をS519に戻す。これに対して、経過
時間が既にc時間(20分又は10秒)に達していると
判定した場合には、処理をS520に進める。S520
では、モータ12の回転を停止する(制御手段に対
応)。
【0137】次のS521では、近接センサ制御部7か
らの通知に基づいて、近接センサ8の前面に物体が近接
したか否か判定する。即ち、S516の場合と同様にし
て「平均値2」及び「サンプリング値3」を得る。以上
の後に、上述した「平均値2」,及び、「サンプリング
値3」に対して上記式(3)が満たされているかどうか
を判定する。
【0138】上記式(3)が満たされた場合は、現在の
光量(サンプリング値)がそれ以前の光量(平均値2)
の50%以下であることになる。従って、外光センサ8
の前面に物体が近接しているものと判定するのである。
その場合には、モータ12を再回転させるとともにレー
ザ光源13からレーザービームLを再出射させるべく、
処理をS501に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対
応)。この場合には、数値(a時間,b時間,c時間)
の初期化が行わるので、以後「a時間」は10秒とな
り、「b時間」は9分50秒となり、「c時間」は20
分となる。これに対して、物体の近接が判定されなかっ
た場合(外光光量がY%を超えている場合)には、S5
21のチェックを繰り返す。 (実施の形態による作用)次に、本第6実施形態による
バーコード読取装置の作用を説明する。いま、最後にバ
ー幅データが復調された以降、バー幅データが全く検出
されなかったとする。すると、10秒後にレーザ光源1
3から出射されるレーザービームLの点灯比は50%に
落ちる。
【0139】レーザービームLの点灯比が50%(状態
B)である期間中は、バー幅カウンタ16によるバー幅
データの生成が可能であり、バー幅データが得られた時
にはバーコードの読取を再開すべく、レーザービームL
の点灯比が100%に戻される(S509)。
【0140】レーザービームLの点灯比が50%(状態
B)である期間中には、近接センサ8による物体近接の
検出も可能となる(S516)。この期間において用い
られる近接センサ8による物体近接検出の判定閾値は、
通常の外光光量の平均値(平均値2)の90%である。
【0141】状態Bになってからの時間が9分50秒に
達すると、レーザービームLが完全に停止する(S51
7)。このレーザービームLが完全に停止(状態C)し
ている期間中には、近接センサ8による物体近接の検出
のみが可能となる(S518)。この期間において用い
られる近接センサ8による物体近接検出の判定閾値は、
通常の外光光量の平均値(平均値2)の80%である。
【0142】状態Cになってからの時間が20分に達す
ると、モータ12の回転も停止する(S520)。この
モータ12の回転が停止(状態D)している期間中に
は、近接センサ8による物体近接の検出のみが可能であ
る(S521)。この期間において用いられる近接セン
サ8による物体近接検出の判定閾値は、通常の外光光量
の平均値(平均値2)の50%である。
【0143】状態B乃至状態Dである期間中において近
接センサ8が物体の近接を検出すると、レーザービーム
Lの点灯比が100%である期間に対応するa時間が5
秒に変更され、レーザービームLの点灯比が50%であ
る期間に対応するb時間が10秒に変更され、レーザー
ビームLの出力が停止されているがモータ12の回転が
停止している期間に対応するc時間が10秒に変更され
る(S504)。そして、その後でバー幅データが検出
されないのであれば、近接センサ8による誤検出である
と判断できるので、以後、5秒間だけ点灯比100%の
レーザービームLを出射し、10秒間だけ点灯比50%
のレーザービームLを出射した後、レーザビームLの出
力を停止し、その10秒後にモータ12の回転を停止す
る。これにより、レーザービームLの無駄な出射及びモ
ータ12の無駄な回転を防止することができる。
【0144】これに対して、近接センサ8が物体の近接
を検出した後でバー幅データが検出された場合には、
「a時間」は初期値(10秒)に戻され、「b時間」も
初期値(9分50秒)に戻され、「c時間」も初期値
(20分)に戻される。
【0145】なお、上述したS516,S518,又は
S521での物体近接判定において、式(1)乃至
(3)に代入される「サンプリング値3」を、10ms
毎にサンプリングされる外光光量値のうち最新のもの3
個の平均値に置き換えても良い。
【0146】
【実施形態7】本発明の第7の実施形態は、上述した第
3実施形態のものと比較して、平均光量が所定の値未満
である場合に限ってレーザービームLの点灯比を変更す
ることを、特徴とする。本第7実施形態におけるそれ以
外の構成は、第2実施形態のものと全く同じである。
【0147】図17に、本第7実施形態においてCPU
1にて実行される処理を示す。この処理は、バーコード
読取装置の電源投入によってスタートし、最初のS60
1において、この処理に用いられる各数値を初期化す
る。具体的には、近接センサ8によって測光された外光
の光量減少により物体の近接を検出する際に用いられる
「判定閾値」を、定数値4(0.9)にセットする。こ
の「判定閾値」が定数値4(0.9)にセットされてい
る場合には、外光センサ8の検出感度は90%となる。
また、「判定閾値」の設定を変更するまでの時間に対応
する「時間5」を、10分にセットする。また、外光光
量の平均値を測定するために近接センサ8による検出光
量をサンプリングする時間間隔に対応する「間隔1」
を、100msにセットする。また、平均光量の判定基
準値(デジタル値)に対応する「値11」を240カウ
ントにセットする。さらに、間隔1(100ms)毎の
外光サンプリングをスタートするとともに、経過時間の
監視タイマをスタートする。この経過時間の監視タイマ
とは、ソフトウェアタイマである。
【0148】次のS602では、モータ12を回転させ
て、走査光学系14中の図示せぬポリゴンミラーを回転
駆動する。次のS603では、監視タイマによって監視
されている経過時間が時間5(10分)に達したかどう
かをチェックする。そして、未だ時間5(10分)経過
前であれば処理をそのままS605に進めるが、既に時
間5(10分)経過した場合には、S604にて「判定
閾値」を定数4(0.9)から定数6(0.8)に変更
した後に(これにより、外光センサ8の検出感度は80
%となる[センサ感度設定手段に対応])、処理をS6
05に進める。
【0149】S605では、レーザ光源13から100
%の点灯比でレーザービームLを出射させる。次のS6
06では、バー幅カウンタ16から入力されるデータを
監視し、バーコード21に相当するパターンを有するバ
ー幅データが検出されているかどうかをチェックする。
そして、バー幅データが検出されている場合には、レー
ザービームLがバーコード21上を走査している場合で
あるので、処理をS612に進める。このS612で
は、S601と全く同様にして、この処理に用いられる
各数値を初期化する。次のS613では、検出されたバ
ー幅データに基づく復調を行う(復調手段に対応)。即
ち、このバー幅データを、対応するデータに変換する。
次のS614では、S613での復調が完了したかどう
かをチェックする。そして、復調が完了しなかったので
あれば、次のバー幅データに対する処理を行うために、
処理をS606に戻す。これに対して、復調が完了して
いれば、S615において、復調されたデータを、イン
タフェース部9を通じてホストコンピュータ22に送信
する。この送信が済むと、次のバー幅データに対する処
理を行うために、処理をS606に戻す。
【0150】これに対して、S606にてバー幅データ
が検出されなかった場合には、S607において、最新
の外光の平均光量が所定の判定基準値(値11)以上で
あるか否かをチェックする。即ち、間隔1(100m
s)毎のサンプリングによって得られた外光光量値のう
ち最新のもの9個を平均化し、「平均光量」として算出
する。その後、このように算出された「平均光量」を判
定基準値(値11)と比較するのである。そして、「平
均光量」が範囲基準値(値11)以上である場合には、
外光センサ8の制御範囲外とみなし、誤検出防止のため
処理をS606に戻す。
【0151】これに対して、「平均光量」が範囲基準値
(値11)未満である場合には、S608において、バ
ー幅データが検出されなくなってから10秒経過したか
どうかをチェックする。そして、未だ10秒経過してい
ない場合には、バー幅データ有無のチェックをするため
に、処理をS606に戻す。これに対して、既に10秒
経過した場合には、S609において、オートオフ制御
部6に対してレーザ光源13から出射されるレーザビー
ムLの点灯比を50%に落とすよう指示する(出力変更
手段[制御手段]に対応)。
【0152】次のS610では、S606におけるのと
同様に、バー幅カウンタ16から入力されるデータを監
視し、バーコード21に相当するパターンを有するバー
幅データが検出されているかどうかをチェックする。そ
して、バー幅データが検出されている場合には、レーザ
ービームLがバーコード21上を走査している場合であ
るので、レーザ光源13から出力されるレーザービーム
の点灯比を再度100%にするために、処理をS603
に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対応)。但し、処
理をS603に戻す際に、S616において数値(判定
閾値)の初期化が行われるので、以後近接センサ8の検
出感度は90%となる。
【0153】これに対して、バー幅データが検出されな
かった場合には、S611において、近接センサ制御部
7からの通知に基づいて、近接センサ8の前面に物体が
近接したか否か判定する。即ち、間隔1(100ms)
毎のサンプリングによって得られた外光光量値のうち最
新のもの9個を平均化し、最新の「平均値2」を得る。
次に、現時点での外光光量をサンプリング間隔10ms
でサンプリングし、検出したサンプリング光量を「サン
プリング値3」とする。以上の後に、上述した「判定閾
値」,「平均値2」,及び、「サンプリング値3」に対
して上記式(1)が満たされているかどうかを判定す
る。
【0154】上記式(1)が満たされた場合は、現在の
光量(サンプリング値)がそれ以前の光量(平均値2)
のX%(判定閾値に定数値4が設定されている場合は9
0%,定数6が設定されている場合は80%)以下であ
ることになる。従って、外光センサ8の前面に物体が近
接しているものと判定するのである。そして、物体の近
接が判定されない場合(外光光量がX%を超えている場
合)には、処理をS610に戻す。
【0155】これに対して、物体の近接を判定した場合
(外光光量がX%以下となった場合)には、レーザ光源
13から出力されるレーザービームの点灯比を再度10
0%にするために、処理をS603に戻す(復帰手段
[出力復帰手段]に対応)。但し、この場合はバー幅デ
ータ自体の検出が行われたわけではないので、処理をS
603に戻す際に、数値(判定閾値)の初期化は行われ
ない。従って、近接センサ8の検出感度はそのままとな
る。 (実施の形態による作用)次に、本第7実施形態による
バーコード読取装置の作用を説明する。いま、最後にバ
ー幅データが復調された以降、バー幅データが全く検出
されなかったとする。すると、10秒後にレーザ光源1
3から出射されるレーザービームLの点灯比は50%に
落ちる(S609)。
【0156】レーザービームLの点灯比が50%である
期間中は、バー幅カウンタ16によるバー幅データの生
成が可能であり、バー幅データが得られた時にはバーコ
ードの読取を再開すべく、レーザービームLの点灯比が
100%に戻される(S605)。
【0157】また、これと同時に近接センサ8による物
体近接の検出も可能となる(S611)。初期において
は、近接センサ8による物体近接検出の判定閾値は、通
常の外光光量の平均値(平均値2)の90%である。
【0158】この近接センサ8による物体近接検出がな
された後にバー幅データが検出された場合は、S612
において「判定閾値」の初期化が行われる。しかしなが
ら、近接センサ8による物体近接検出がなされた後にバ
ー幅データが検出されなかった場合は、誤検出であった
と認識できるので、「判定閾値」の初期値は行われな
い。そして、「判定閾値」の初期化が行われぬまま経過
時間が10分(時間5)に達すると、S604におい
て、「判定閾値」が通常の外光光量の平均値(平均値
2)の80%となる。つまり、近接センサ8の検出感度
が下がる。これは、最後のバー幅データが検出されてか
らの経過時間が長くなる程、バーコード21が読み取ら
れる可能性が低くなり、判定閾値をそのままにしておく
と、バーコード21を備えた商品20以外の物体を誤検
出する可能性が相対的に高くなるからである。なお、上
述したように、「判定閾値」が80%となった後でも、
バー幅データが検出されればS612において直ちに初
期化され、90%に戻される。
【0159】なお、外光の平均光量が所定の判定基準値
(値11)以上であった場合には、外光センサ8の制御
範囲外であるとみなされ、バー幅データの検出の有無如
何に拘わらず、レーザービームLの点灯比が100%の
ままにされる(S607)。即ち、この場合には、S6
08以降の処理は実行されないので、レーザービームL
の点灯比が50%に変更されることがない。また、それ
故、外光センサ8によって物体の近接を検出することも
必要なくなる。
【0160】また、上述したS611での物体近接判定
において、式(1)に代入される「サンプリング値3」
を、10ms毎にサンプリングされる外光光量値のうち
最新のもの3個の平均値に置き換えても良い。
【0161】
【実施形態8】本発明の第8の実施形態は、上述した第
3実施形態のものと比較して、平均光量が所定の値より
低い場合には点灯比を変更しないことを、特徴とする。
本第8実施形態におけるそれ以外の構成は、第7実施形
態のものと全く同じである。
【0162】図18に、本第8実施形態においてCPU
1にて実行される処理を示す。この処理は、バーコード
読取装置の電源投入によってスタートし、最初のS70
1において、この処理に用いられる各数値を初期化す
る。具体的には、近接センサ8によって測光された外光
の光量減少により物体の近接を検出する際に用いられる
「判定閾値」を、定数値4(0.9)にセットする。こ
の「判定閾値」が定数値4(0.9)にセットされてい
る場合には、外光センサ8の検出感度は90%となる。
また、「判定閾値」の設定を変更するまでの時間に対応
する「時間5」を、10分にセットする。また、外光光
量の平均値を測定するために近接センサ8による検出光
量をサンプリングする時間間隔に対応する「間隔1」
を、100msにセットする。また、平均光量の判定基
準値(デジタル値)に対応する「値12」を20カウン
トにセットする。さらに、間隔1(100ms)毎の外
光サンプリングをスタートするとともに、経過時間の監
視タイマをスタートする。この経過時間の監視タイマと
は、ソフトウェアタイマである。
【0163】次のS702では、モータ12を回転させ
て、走査光学系14中の図示せぬポリゴンミラーを回転
駆動する。次のS703では、監視タイマによって監視
されている経過時間が時間5(10分)に達したかどう
かをチェックする。そして、未だ時間5(10分)経過
前であれば処理をそのままS705に進めるが、既に時
間5(10分)経過した場合には、S704にて「判定
閾値」を定数4(0.9)から定数6(0.8)に変更
した後に(これにより、外光センサ8の検出感度は80
%となる[センサ感度設定手段に対応])、処理をS7
05に進める。
【0164】S705では、レーザ光源13から100
%の点灯比でレーザービームLを出射させる。次のS7
06では、バー幅カウンタ16から入力されるデータを
監視し、バーコード21に相当するパターンを有するバ
ー幅データが検出されているかどうかをチェックする。
そして、バー幅データが検出されている場合には、レー
ザービームLがバーコード21上を走査している場合で
あるので、処理をS712に進める。このS712で
は、S701と全く同様にして、この処理に用いられる
各数値を初期化する。次のS713では、検出されたバ
ー幅データに基づく復調を行う(復調手段に対応)。即
ち、このバー幅データを、対応するデータに変換する。
次のS714では、S713での復調が完了したかどう
かをチェックする。そして、復調が完了しなかったので
あれば、次のバー幅データに対する処理を行うために、
処理をS706に戻す。これに対して、復調が完了して
いれば、S715において、復調されたデータを、イン
タフェース部9を通じてホストコンピュータ22に送信
する。この送信が済むと、次のバー幅データに対する処
理を行うために、処理をS706に戻す。
【0165】これに対して、S706にてバー幅データ
が検出されなかった場合には、S707において、最新
の外光の平均光量が所定の判定基準値(値12)以下で
あるか否かをチェックする。即ち、間隔1(100m
s)毎のサンプリングによって得られた外光光量値のう
ち最新のもの9個を平均化し、「平均光量」として算出
する。その後、このように算出された「平均光量」を判
定基準値(値12)と比較するのである。そして、「平
均光量」が範囲基準値(値12)以下である場合には、
外光センサ8の制御範囲外とみなし、誤検出防止のため
処理をS706に戻す。
【0166】これに対して、「平均光量」が範囲基準値
(値12)を超えている場合には、S708において、
バー幅データが検出されなくなってから10秒経過した
かどうかをチェックする。そして、未だ10秒経過して
いない場合には、バー幅データ有無のチェックをするた
めに、処理をS706に戻す。これに対して、既に10
秒経過した場合には、S709において、オートオフ制
御部6に対してレーザ光源13から出射されるレーザビ
ームLの点灯比を50%に落とすよう指示する(出力変
更手段[制御手段]に対応)。
【0167】次のS710では、S706におけるのと
同様に、バー幅カウンタ16から入力されるデータを監
視し、バーコード21に相当するパターンを有するバー
幅データが検出されているかどうかをチェックする。そ
して、バー幅データが検出されている場合には、レーザ
ービームLがバーコード21上を走査している場合であ
るので、レーザ光源13から出力されるレーザービーム
の点灯比を再度100%にするために、処理をS703
に戻す(復帰手段[出力復帰手段]に対応)。但し、処
理をS703に戻す際に、S716において数値(判定
閾値)の初期化が行われるので、以後近接センサ8の検
出感度は90%となる。これに対して、バー幅データが
検出されなかった場合には、S711において、近接セ
ンサ制御部7からの通知に基づいて、近接センサ8の前
面に物体が近接したか否か判定する。即ち、間隔1(1
00ms)毎のサンプリングによって得られた外光光量
値のうち最新のもの9個を平均化し、最新の「平均値
2」を得る。次に、現時点での外光光量をサンプリング
間隔10msでサンプリングし、検出したサンプリング
光量を「サンプリング値3」とする。以上の後に、上述
した「判定閾値」,「平均値2」,及び、「サンプリン
グ値3」に対して上記式(1)が満たされているかどう
かを判定する。
【0168】上記式(1)が満たされた場合は、現在の
光量(サンプリング値)がそれ以前の光量(平均値2)
のX%(判定閾値に定数値4が設定されている場合は9
0%,定数6が設定されている場合は80%)以下であ
ることになる。従って、外光センサ8の前面に物体が近
接しているものと判定するのである。そして、物体の近
接が判定されない場合(外光光量がX%を超えている場
合)には、処理をS710に戻す。
【0169】これに対して、物体の近接を判定した場合
(外光光量がX%以下となった場合)には、レーザ光源
13から出力されるレーザービームの点灯比を再度10
0%にするために、処理をS703に戻す(復帰手段
[出力復帰手段]に対応)。但し、この場合はバー幅デ
ータ自体の検出が行われたわけではないので、処理をS
703に戻す際に、数値(判定閾値)の初期化は行われ
ない。従って、近接センサ8の検出感度はそのままとな
る。 (実施の形態による作用)次に、本第8実施形態による
バーコード読取装置の作用を説明する。いま、最後にバ
ー幅データが復調された以降、バー幅データが全く検出
されなかったとする。すると、10秒後にレーザ光源1
3から出射されるレーザービームLの点灯比は50%に
落ちる(S709)。
【0170】レーザービームLの点灯比が50%である
期間中は、バー幅カウンタ16によるバー幅データの生
成が可能であり、バー幅データが得られた時にはバーコ
ードの読取を再開すべく、レーザービームLの点灯比が
100%に戻される(S705)。
【0171】また、これと同時に近接センサ8による物
体近接の検出も可能となる(S711)。初期において
は、近接センサ8による物体近接検出の判定閾値は、通
常の外光光量の平均値(平均値2)の90%である。
【0172】この近接センサ8による物体近接検出がな
された後にバー幅データが検出された場合は、S712
において「判定閾値」の初期化が行われる。しかしなが
ら、近接センサ8による物体近接検出がなされた後にバ
ー幅データが検出されなかった場合は、誤検出であった
と認識できるので、「判定閾値」の初期値は行われな
い。そして、「判定閾値」の初期化が行われぬまま経過
時間が10分(時間5)に達すると、S704におい
て、「判定閾値」が通常の外光光量の平均値(平均値
2)の80%となる。つまり、近接センサ8の検出感度
が下がる。これは、最後のバー幅データが検出されてか
らの経過時間が長くなる程、バーコード21が読み取ら
れる可能性が低くなり、判定閾値をそのままにしておく
と、バーコード21を備えた商品20以外の物体を誤検
出する可能性が相対的に高くなるからである。なお、上
述したように、「判定閾値」が80%となった後でも、
バー幅データが検出されればS712において直ちに初
期化され、90%に戻される。
【0173】なお、外光の平均光量が所定の判定基準値
(値12)以下であった場合には、外光センサ8の制御
範囲外であるとみなされ、バー幅データの検出の有無如
何に拘わらず、レーザービームLの点灯比が100%の
ままにされる(S707)。即ち、この場合には、S7
08以降の処理は実行されないので、レーザービームL
の点灯比が50%に変更されることはない。また、それ
故、外光センサ8によって物体の近接を検出する必要も
なくなる。
【0174】また、上述したS711での物体近接判定
において、式(1)に代入される「サンプリング値3」
を、10ms毎にサンプリングされる外光光量値のうち
最新のもの3個の平均値に置き換えても良い。
【0175】上述した各実施形態において、バーコード
読取装置の形態を図19に示すようにしても良い。即
ち、レーザビームLを透過するガラス窓11を上側に向
けて配置しても良い。この場合、商品20は、ガラス窓
11の情報に翳されることになる。
【0176】また、上述した各実施形態において、外光
センサの感度を初期値に戻す条件として、検出対象バー
コードがUPCコードの場合にはバーコード半ブロック
分の復調が完了したことを条件としても良いし、検出対
象バーコードがセカンドコードである場合にはバーコー
ドの全キャラクタの復調が完了したことを条件としても
良い。
【0177】また、上述した各実施形態において、レー
ザービームLの点灯比を変更するまでの時間,レーザー
ビームLの出射を完全に停止させるまでの時間,及び、
モータ12の回転を停止させるまでの時間を、任意の値
に初期設定可能としても良い。
【0178】なお、上述した各実施形態において、レー
ザービームLの点灯比を落とす代わりに、レーザービー
ムLの光量の瞬間値自体を減衰させても良い。
【0179】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のバーコ
ード読取装置によると、バーコードが付された物体を光
学的に検出するように構成したので、使用者にセンサの
存在を意識させることなくレーザビーム出射を開始させ
たり走査光学系駆動を開始させることができる。また、
一旦バーコードを読み取った後にバーコード読取が中断
した期間の長さに応じて検出感度を低下させるようにし
たので、誤検出による弊害を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を示す原理図
【図2】 本発明の原理を示す原理図
【図3】 本発明の第1の実施形態によるバーコード読
取装置の斜視図
【図4】 図3のバーコード読取装置の内部回路を示す
ブロック図
【図5】 図4のCPUで実行される使用頻度検出処理
の内容を示すフローチャート
【図6】 図4のCPUで実行されるバーコード復調処
理及びレーザ走査制御処理の内容を示すフローチャート
【図7】 図3のROMに格納されている判定閾値一覧
テーブル
【図8】 反射光量の変化の説明図
【図9】 本発明の第1の実施形態による作用の説明図
【図10】 本発明の第2の実施形態において図3のR
OMに格納されている判定閾値一覧テーブル
【図11】 外光光量の変化の説明図
【図12】 本発明の第2の実施形態による作用の説明
【図13】 本発明の第3の実施形態におけるバーコー
ド復調処理及びレーザ走査制御処理の内容を示すフロー
チャート
【図14】 本発明の第4の実施形態におけるバーコー
ド復調処理及びレーザ走査制御処理の内容を示すフロー
チャート
【図15】 本発明の第5の実施形態におけるバーコー
ド復調処理及びレーザ走査制御処理の内容を示すフロー
チャート
【図16】 本発明の第6の実施形態におけるバーコー
ド復調処理及びレーザ走査制御処理の内容を示すフロー
チャート
【図17】 本発明の第7の実施形態におけるバーコー
ド復調処理及びレーザ走査制御処理の内容を示すフロー
チャート
【図18】 本発明の第8の実施形態におけるバーコー
ド復調処理及びレーザ走査制御処理の内容を示すフロー
チャート
【図19】 本発明によるバーコード読取装置が適用さ
れるレジスター装置の他の態様を示す斜視図
【符号の説明】
1 CPU 4 時計部 6 オートオフ制御部 7 近接センサ制御部 8 近接センサ 12 モータ 13 レーザ光源 14 走査光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 光雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 岩口 功 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 篠田 一郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−182006(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 7/10

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザービームを出射するレーザ光源と、 このレーザービームを走査して読取位置に向けて照射す
    る走査光学系と、 前記読取位置に配置された物体に付されているバーコー
    ドに照射された前記レーザービームの反射光に基づい
    て、このバーコードにコード化されているデータを復調
    する復調手段と 記読取位置に配置された物体を光学的に検知する光学
    センサと、前記復調手段による復調からの時間経過に応じて、前記
    レーザ光源から出射されるレーザービームの出力値を、
    通常値から変更する出力変更手段と、 前記 光学センサによって前記物体が検知された時に、前
    記レーザ光源からのレーザビームの出力値を前記通常値
    に復帰させる出力復帰手段と、 前記復調手段による復調からの時間経過に応じて、前記
    光学センサによる前記物体の検出感度を低下させるセン
    サ感度設定手段とを備えたことを特徴とするバーコード
    読取装置。
  2. 【請求項2】レーザービームを出射するレーザ光源と、 このレーザービームを走査して読取位置に向けて照射す
    るために回転する走査光学部材と、 この走査光学部材を駆動する駆動手段と、 前記読取位置に配置された物体に付されているバーコー
    ドに照射された前記レーザービームの反射光に基づい
    て、このバーコードにコード化されているデータを復調
    する復調手段と 前記読取位置に配置された物体を光学的に検知する光学
    センサと、 前記復調手段による復調からの時間経過に応じて、先ず
    前記レーザ光源から出射されるレーザービームの出力値
    を通常値から変更し、次に前記レーザ光源からのレーザ
    ービームの出力を停止し、次に前記駆動手段による前記
    走査光学部材の駆動を停止する制御手段と の光学センサによって前記物体が検知された時に、前
    記レーザ光源からのレーザビームの出力を前記通常値に
    復帰させるとともに前記駆動手段による前記光学部材の
    駆動を復帰させる復帰手段と、 前記レーザービームの出力値を通常値から変更した時,
    前記レーザービームの出力を停止した時,及び前記走査
    光学部材の駆動を停止した時に、夫々、前記光学センサ
    による前記物体の検出感度を段階的に低下させるセンサ
    感度設定手段とを備えたことを特徴とするバーコード読
    取装置。
  3. 【請求項3】前記復調手段によって前記データを復調す
    る頻度を測定する頻度測定手段を更に備えるとともに、 前記センサ感度設定手段は、この頻度測定手段によって
    測定された前記頻度が低下する毎に前記光学センサによ
    る前記物体の検出感度を低下させ、前記頻度が上昇する
    毎に前記検出感度を上昇させることを特徴とする請求項
    1又は2記載のバーコード読取装置。
  4. 【請求項4】前記センサ感度設定手段は、前記復調手段
    による復調が最後に行われてからの経過時間と前記頻度
    測定手段によって測定された前記頻度との組み合わせ,
    及び前記光学センサによる前記物体の検出感度を対応さ
    せたテーブルを有し、このテーブルから前記検出感度を
    読み出すことを特徴とする請求項3記載のバーコード読
    取装置。
  5. 【請求項5】前記光学センサは、前記読取位置に配置さ
    れた物体に向けて光を照射する発光部と前記物体にて反
    射された前記光を受光する受光部とが並べて設けられて
    いる反射式光学センサであることを特徴とする請求項1
    乃至4の何れかに記載のバーコード読取装置。
  6. 【請求項6】前記光学センサは、前記読取位置を通って
    入射する外光が前記物体によって遮られることにより変
    更することを検出する外光センサであることを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れかに記載のバーコード読取装
    置。
  7. 【請求項7】前記光学センサは、前記外光を複数回測定
    することによって得られた前記外光の光量の平均値と最
    新の外光の光量とを比較し、前者に対する後者の割合が
    所定値以下となった場合に物体を検知したものとするこ
    とを特徴とする請求項6記載のバーコード読取装置。
  8. 【請求項8】前記平均値を得るための前記外光の光量の
    測定間隔を、前記最新の外光の光量を測定するための測
    定間隔よりも大きくしたことを特徴とする請求項7記載
    のバーコード読取装置。
  9. 【請求項9】前記外光を複数回測定することによって得
    られた前記外光の光量の平均値を、前記最新の外光を複
    数回測定することによって得た第2の平均値と比較する
    ことを特徴とする請求項8記載のバーコード読取装置。
  10. 【請求項10】前記出力変更手段は、前記外光を複数回
    測定することによって得られた前記外光の光量の平均値
    が所定値未満であった場合のみ、前記レーザ光源から出
    射されるレーザービームの出力値を変更することを特徴
    とする請求項6記載のバーコード読取装置。
  11. 【請求項11】前記出力変更手段は、前記外光を複数回
    測定することによって得られた前記外光の光量の平均値
    が所定値より大きかった場合のみ、前記レーザ光源から
    出射されるレーザービームの出力値を変更することを特
    徴とする請求項6記載のバーコード読取装置。
  12. 【請求項12】レーザービームを出射するレーザ光源
    と、 このレーザービームを走査して読取位置に向けて照射す
    る走査光学系と 前記読取位置に配置された物体を光学的に検知する光学
    センサと、 記読取位置に配置された物体に付されているバーコー
    ドに照射された前記レーザービームの反射光に基づい
    て、このバーコードにコード化されているデータを復調
    する復調手段と、 前記復調手段による復調からの時間経過に応じて、前記
    レーザ光源から出射されるレーザービームの出力値を、
    通常値から変更する出力変更手段と 前記 光学センサによって前記物体が検知された時に、前
    記レーザ光源からのレーザビームの出力値を前記通常値
    に復帰させる出力復帰手段と、 前記復調手段による復調がなされることなく前記光学セ
    ンサによる前記物体の検知のみがなされた回数に応じて
    前記光学センサによる前記物体の検出感度を低下させる
    センサ感度設定手段とを備えたことを特徴とするバーコ
    ード読取装置。
  13. 【請求項13】レーザービームを出射するレーザ光源
    と、 このレーザービームを走査して読取位置に向けて照射す
    るために回転する走査光学部材と、 この走査光学部材を駆動する駆動手段と、 前記読取位置に配置された物体に付されているバーコー
    ドに照射された前記レーザービームの反射光に基づい
    て、このバーコードにコード化されているデータを復調
    する復調手段と 前記読取位置に配置された物体を光学的に検知する光学
    センサと、 前記 復調手段による復調からの時間経過に応じて、先ず
    前記レーザ光源から出射前記復調手段による復調される
    レーザービームの出力値を通常値から変更し、次に前記
    レーザ光源からのレーザービームの出力を停止し、次に
    前記駆動手段による前記走査光学部材の駆動を停止する
    制御手段と、 前記光学センサによって前記物体が検知された時に、前
    記レーザ光源からのレーザビームの出力を前記通常値に
    復帰させるとともに前記駆動手段による前記走査光学部
    材の駆動を復帰させる復帰手段と、 前記復調手段による復調がなされることなく前記光学セ
    ンサによる前記物体の検知のみがなされた場合に、前記
    レーザ光源から出射されるレーザービームの出力を停止
    させるまでの時間を短縮させる時間設定手段とを備えた
    ことを特徴とするバーコード読取装置。
  14. 【請求項14】レーザービームを出射するレーザ光源
    と、 このレーザービームを走査して読取位置に向けて照射す
    るために回転する走査光学部材と、 この走査光学部材を駆動する駆動手段と、 前記読取位置に配置された物体に付されているバーコー
    ドに照射された前記レーザービームの反射光に基づい
    て、このバーコードにコード化されているデータを復調
    する復調手段と 前記読取位置に配置された物体を光学的に検知する光学
    センサと、 前記復調手段による復調からの時間経過に応じて、先ず
    前記レーザ光源から出射されるレーザービームの出力値
    を通常値から変更し、次に前記レーザ光源からのレーザ
    ービームの出力を停止し、次に前記駆動手段による前記
    走査光学部材の駆動を停止する制御手段と 前記 光学センサによって前記物体が検知された時に、前
    記レーザ光源からのレーザビームの出力を前記通常値に
    復帰させるとともに前記駆動手段による前記走査光学部
    材の駆動を復帰させる復帰手段と、 前記復調手段による復調がなされることなく前記光学セ
    ンサによる前記物体の検知のみがなされた場合に、前記
    レーザ光源から出射されるレーザービームの出力値を前
    記出力手段によって変更させるまでの時間,前記レーザ
    光源から出射されるレーザービームの出力を停止させる
    までの時間,及び前記駆動手段による前記走査光学部材
    の駆動を停止させるまでの時間を短縮させる時間設定手
    段とを備えたことを特徴とするバーコード読取装置。
  15. 【請求項15】物体を光学的に検知する光学センサと、 この光学センサによって前記物体が検知される頻度を測
    定する検知頻度測定手段と、 この検知頻度測定手段によって測定された前記頻度に応
    じて前記光学センサによる前記物体の検出感度を設定す
    る検出感度設定手段とを備えたことを特徴とする物体セ
    ンサ装置。
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