JP3072371B2 - 建築構造物スラブ用配筋 - Google Patents

建築構造物スラブ用配筋

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JP3072371B2 JP10376688A JP37668898A JP3072371B2 JP 3072371 B2 JP3072371 B2 JP 3072371B2 JP 10376688 A JP10376688 A JP 10376688A JP 37668898 A JP37668898 A JP 37668898A JP 3072371 B2 JP3072371 B2 JP 3072371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築構造物スラブ用
配筋工事に用いることができる建築構造物スラブ用配筋
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートスラブの補強鉄筋の
配筋工事は、まず、コンクリートスラブの型枠上に下端
鉄筋に対するコンクリート被り厚さに相当する高さのス
ペーサーを、コンクリートスラブの単位面積(m2)当た
り1個の割合で設置し、その上に下端鉄筋を配筋する。
次に、上端鉄筋を支持した際に上端鉄筋に対するコンク
リートの被り厚さが適正となるような高さを有するスペ
ーサーを下端鉄筋設置の場合と同様にコンクリートスラ
ブの単位面積(m2)当たり1個の割合で設置し、その上
に上端鉄筋を配筋している。また、コンクリートスラブ
が中空スラブの場合には、配筋工が下端鉄筋を配筋した
後、ボイド材メーカーの作業員が下端鉄筋上にボイド材
を所定個所に配列・固定し、その後に、再度、上記した
鉄筋工が上端鉄筋をボイド材上に敷き込んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した建築
構造物スラブにおける配筋工事は、未だ、以下の解決す
べき課題を有していた。即ち、上記した工事は建築現場
での施工になるため、作業員は、鉄筋工としてのある程
度の専門知識と熟練度を必要とする。また、現場での鉄
筋を一本一本連結していく作業であるため、工期も相当
長くなっていた。また、コンクリートスラブが中空スラ
ブの時には、さらにボイド材を敷き込む作業が追加され
るため、上述したように鉄筋工の他にボイド材の固定の
ための作業員を必要とし、かつ、複雑な工事を手順に従
って配筋を行う必要がある。そのため、作業効率が悪
く、指揮命令系統が複雑化して、管理手間が増すという
問題があった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、特殊技能を有しない作業員であっても、鉄
筋コンクリートスラブ用配筋の施工を容易かつ確実に行
うことができると共に、現場での工期を大幅に短縮させ
ることができる建築構造物スラブ用配筋を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る建築構造物スラブ用配筋は、所定の配列で組み合わ
せて配置された第1の建築構造物スラブ用配筋ユニッ
ト、第2の建築構造物スラブ用配筋ユニット、及び鉄筋
コンクリート梁に隣接して設けられる第3の建築構造物
スラブ用配筋ユニットは、これらの連結部を介して全体
が連結可能な建築構造物スラブ用配筋であって、前記第
1〜第3の建築構造物スラブ用配筋ユニットのそれぞれ
の全体の幅は2.5m以下、長さは12m以内となって
おり、また、前記第1〜第3の建築構造物スラブ用配筋
ユニットは、それぞれ複数の主力筋と複数の配力筋を格
子状に交差させると共に交差部を固定連結することによ
って形成される平板状の上鉄筋格子及び下鉄筋格子と、
該上鉄筋格子及び下鉄筋格子を平行間隔を保持しながら
連結する間隔保持部材とを具備し、前記第1の建築構造
物スラブ用配筋ユニットの下鉄筋格子の両側には、該下
鉄筋格子の配力筋の直径の40倍より大きな長さの連結
端部がそれぞれ形成され、前記第2の建築構造物スラブ
用配筋ユニットの上鉄筋格子の一方側には該上鉄筋格子
の配力筋の直径の40倍より大きい長さの連結端部が設
けられ、しかも該第2の建築構造物スラブ用配筋ユニッ
トの下鉄筋格子の他方側には該下鉄筋格子の配力筋の直
径の40倍より大きい長さの連結端部が設けられ、前記
第3の建築構造物スラブ用配筋ユニットの上鉄筋格子の
一方側には連結端部が設けられ、しかも該第3の建築構
造物スラブ用配筋ユニットの下鉄筋格子の配力筋の他方
側には該下鉄筋格子の配力筋の直径の10倍より大きい
長さか又は150mm以上となって、前記鉄筋コンクリ
ート梁を連結する連結端部が設けられ、更に、前記第1
〜第3の建築構造物スラブ用配筋ユニットの内部には、
それぞれボイド材が固定状態に取付けられている
【0006】ここで、交差部の固定連結は、溶接や、ク
リップ金物、結束線などの結束具を用いて行うことがで
きる。また、間隔保持部材としては、フラットバーや、
アングル部材や、チャンネル部材等を好適に用いること
ができる。また、建築構造物スラブ用配筋ユニットの主
力筋及び/又は配力筋の連結端部と、隣接する同様な構
成を有する建築構造物スラブ用配筋ユニットの主力筋及
び/又は配力筋との連結は、相互に重ね合わせたり、端
面同士を突き合わせると共に突き合わせ部に沿って別途
有効な接続長さを有する鉄筋を添えた後、コンクリート
を打設することによって行うことができる。しかし、必
要に応じて、建築構造物スラブ用配筋ユニットの主力筋
及び/又は配力筋の連結端部と、隣接する同様な構成を
有する建築構造物スラブ用配筋ユニットの主力筋及び/
又は配力筋を、クリップ金物、結束線などの結束具を用
いて結束したり、溶接したりすることによって、上記し
た連結をより強固なものにすることもできる。
【0007】このような建築構造物スラブ用配筋ユニッ
トは、生産工場で予め大量に生産することができる。そ
して、施工に際しては、必要な数だけ施工現場に搬入
し、これらの建築構造物スラブ用配筋ユニットをコンク
リートスラブの型枠上に配置すると共に、各建築構造物
スラブ用配筋ユニットの主力筋及び/又は配力筋の連結
端部を、同様にコンクリートスラブの型枠上に配置され
た隣接する建築構造物スラブ用配筋ユニットの主力筋及
び/又は配力筋に連結したり鉄筋コンクリート梁の主力
筋及び/又は配力筋に定着することによって、建築構造
物スラブ用配筋を容易に施工することができる。また、
上記した構成を有する建築構造物スラブ用配筋ユニット
において、建築構造物スラブ用配筋ユニットの内部にボ
イド材が固定状態に取付けられている。この場合、ボイ
ドスラブ用配筋を容易に施工することができる。
【0008】このように、それぞれ形状が異なる複数の
建築構造物スラブ用配筋ユニットを用いることによっ
て、施工現場におけるコンクリートスラブの型枠上の施
工面の形状に合わせて、これらの複数の建築構造物スラ
ブ用配筋ユニットを適宜組み合わせながら建築構造物ス
ラブ用配筋を施工することができる、即ち、自由度を高
めることができるので、より容易、確実、かつ短期間で
建築構造物スラブ用配筋を施工することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、図1及び図2を参照して、本
発明の一実施の形態に係り、建築構造物スラブ用配筋ユ
ニット10〜12を連結することによって形成される建
築構造物スラブ用配筋13について説明する。図示する
ように、建築構造物スラブ用配筋ユニット10〜12
は、それぞれ、内部に空間を有し、縦方向又は長手方向
(図1の紙面において奥行方向)に延びる長尺かつ所定
の厚みを有する矩形枠体からなる。そして、これらの建
築構造物スラブ用配筋ユニット10〜12を横方向に連
結することによって、コンクリートスラブの型枠14上
に建築構造物スラブ用配筋13を施工することができ
る。なお、図示するように、本実施の形態では、横方向
(図1の紙面において左右方向)には、建築構造物スラ
ブ用配筋ユニット10を中心にして、建築構造物スラブ
用配筋ユニット11及び12が対称に配列されており、
また、建築構造物スラブ用配筋ユニット12の外側部は
鉄筋コンクリート梁12aに隣接して設けられている。
【0010】次に、図3〜図6を参照して、それぞれ形
状を異にする建築構造物スラブ用配筋ユニット10〜1
2の構成について説明する。図3に、図1及び図2に示
す建築構造物スラブ用配筋13において中央部を形成す
る建築構造物スラブ用配筋ユニット10の詳細な構成を
示す。図1〜図3に示すように、建築構造物スラブ用配
筋ユニット10は、垂直方向に平行間隔をあけて配置さ
れた平板状の2枚の鉄筋格子の一例である上、下鉄筋格
子15、16同士を、上記した間隔を保持しながら連結
するアングル部材からなる間隔保持部材17、18を介
して溶接等によって連結することによって構成されてい
る。
【0011】上記した構成において、上鉄筋格子15
は、横方向(図3の紙面上で左右方向)に平行間隔をあ
けて配列された複数の主力筋20と、これらの主力筋2
0と直交する縦方向(図3の紙面上で奥行方向)に平行
間隔をあけて配列された複数の配力筋19とを格子状に
交差させると共に交差部を溶接等によって固定連結する
ことによって形成されている。一方、下鉄筋格子16
は、横方向(図3の紙面上で左右方向)に平行間隔をあ
けて配列された複数の主力筋22と、これらの主力筋2
2と直交する縦方向(図3の紙面上で奥行方向)に平行
間隔をあけて配列された複数の配力筋21とを格子状に
交差させると共に交差部を溶接等によって固定連結する
ことによって形成されている。
【0012】また、図1〜図3に示すように、下鉄筋格
子16の両端部を横方向に突出させて連結端部23、2
4を形成している。そして、図3に示すように、建築構
造物スラブ用配筋ユニット10の有効寸法をAとした場
合、連結端部23、24の突出量A1 、A2 は、下鉄筋
格子16の配力筋21の直径dの40倍より大きくなる
ように設定されている。しかし、道路運送保安基準を考
慮して、建築構造物スラブ用配筋ユニット10の全体幅
0 は2500mm以下に抑えるのが望ましい。また、
建築構造物スラブ用配筋ユニット10の全体長さ(図3
の紙面上では奥行長さ)は、道路運送保安基準や、通常
の建屋の寸法を考慮して、例えば最大12mとするのが
望ましい。
【0013】図4に、図1及び図2に示す建築構造物ス
ラブ用配筋13において建築構造物スラブ用配筋ユニッ
ト10に隣接して連結される建築構造物スラブ用配筋ユ
ニット11の詳細な構成を示す。図1及び図4に示すよ
うに、建築構造物スラブ用配筋ユニット11も、垂直方
向に平行間隔をあけて配置された平板状の2枚の鉄筋格
子の一例である上、下鉄筋格子25、26同士を、上記
した間隔を保持しながら連結するアングル部材からなる
間隔保持部材27、28を介して溶接等によって連結す
ることによって構成されている。上記した構成におい
て、上鉄筋格子25は、横方向(図4の紙面上で左右方
向)に平行間隔をあけて配列された複数の主力筋30
と、これらの主力筋30と直交する縦方向(図4の紙面
上で奥行方向)に平行間隔をあけて配列された複数の配
力筋29とを格子状に交差させると共に交差部を溶接等
によって固定連結することによって形成されている。
【0014】一方、下鉄筋格子26は、横方向(図4の
紙面上で左右方向)に平行間隔をあけて配列された複数
の主力筋32と、これらの主力筋32と直交する縦方向
(図4の紙面上で奥行方向)に平行間隔をあけて配列さ
れた複数の配力筋31とを格子状に交差させると共に交
差部を溶接等によって固定連結することによって形成さ
れている。また、図4に示すように、上鉄筋格子25の
一端部を一側方(図4の紙面上では左方向)に突出させ
て連結端部33を形成すると共に、下鉄筋格子26の他
端部を他側方(図4の紙面上では右方向)に突出させて
連結端部34を形成している。
【0015】そして、建築構造物スラブ用配筋ユニット
11の有効寸法をBとした場合、連結端部33、34の
突出量B1 、B2 は、上、下鉄筋格子25、26のそれ
ぞれの配力筋29、31の直径dの40倍より大きくな
るように設定されている。しかし、道路運送保安基準を
考慮して、建築構造物スラブ用配筋ユニット10の全体
幅B0 は2500mm以下に抑えるのが望ましい。ま
た、建築構造物スラブ用配筋ユニット11の全体長さ
(図4の紙面上では奥行長さ)は、道路運送保安基準
や、通常の建屋の寸法を考慮して、例えば最大12mと
するのが望ましい。
【0016】図5に、図1及び図2に示す建築構造物ス
ラブ用配筋13において、一側部が建築構造物スラブ用
配筋ユニット11に隣接して連結され、他側部が鉄筋コ
ンクリート梁12aに隣接して連結される建築構造物ス
ラブ用配筋ユニット12の詳細な構成を示す。図1及び
図5に示すように、建築構造物スラブ用配筋ユニット1
2も、垂直方向に平行間隔をあけて配置された平板状の
2枚の鉄筋格子の一例である上、下鉄筋格子35、36
同士を、上記した間隔を保持しながら連結するアングル
部材からなる間隔保持部材37、38を介して溶接等に
よって連結することによって構成されている。
【0017】上記した構成において、上鉄筋格子35
は、横方向(図5の紙面上で左右方向)に平行間隔をあ
けて配列された複数の主力筋40と、これらの主力筋4
0と直交する縦方向(図5の紙面上で奥行方向)に平行
間隔をあけて配列された複数の配力筋39とを格子状に
交差させると共に交差部を溶接等によって固定連結する
ことによって形成されている。一方、下鉄筋格子36
は、横方向(図5の紙面上で左右方向)に平行間隔をあ
けて配列された複数の主力筋42と、これらの主力筋4
2と直交する縦方向(図5の紙面上で奥行方向)に平行
間隔をあけて配列された複数の配力筋41とを格子状に
交差させると共に交差部を溶接等によって固定連結する
ことによって形成されている。
【0018】また、図5に示すように、上鉄筋格子35
の一端部を一側方(図5の紙面上では左方向)に突出さ
せて連結端部43aを形成すると共に、下鉄筋格子36
の他端部を他側方(図5の紙面上では右方向)に突出さ
せて連結端部43を形成している。そして、建築構造物
スラブ用配筋ユニット12の有効寸法をCとした場合、
連結端部43の突出量C1 は、下鉄筋格子36の配力筋
41の直径dの10倍より大きい又は150mm以上に
なるように設定されており、連結端部43aの突出量C
2 は、上鉄筋格子35の配力筋39の直径dの40倍よ
り大きくなるように設定されている。しかし、道路運送
保安基準を考慮して、建築構造物スラブ用配筋ユニット
12の全体幅C0 は2500mm以下に抑えるのが望ま
しい。また、建築構造物スラブ用配筋ユニット12の全
体長さ(図5の紙面上では奥行長さ)は、道路運送保安
基準や、通常の建屋の寸法を考慮して、例えば最大12
mとするのが望ましい。なお、図中、44、45は、そ
れぞれ鉄筋コンクリート梁12aの主力筋と配力筋であ
る。
【0019】次に、上記した建築構造物スラブ用配筋ユ
ニット10、11、12を用いて、建築構造物スラブ用
配筋13を施工する方法について、特に、図1及び図2
を参照して具体的に説明する。 (1) まず、上記した形状の異なる建築構造物スラブ
用配筋ユニット10〜12は、それぞれ生産工場で予め
大量に生産されることになる。 (2)特定した建築個所において建築構造物スラブ用配
筋を施工するに際しては、これらの建築構造物スラブ用
配筋ユニット10〜12を必要な数だけ施工現場にトラ
ック等を用いて搬入する。
【0020】(3)クレーン等を用いて、これらの建築
構造物スラブ用配筋ユニット10〜12を1個ずつコン
クリートスラブの型枠14上の所定の個所に所定の配列
で組み合わせる。この際、各建築構造物スラブ用配筋ユ
ニット10〜12の連結端部23、24、33、34、
43a、43は、例えば、隣接する建築構造物スラブ用
配筋ユニット10〜12のそれぞれ、下鉄筋格子26の
配力筋31、下鉄筋格子26の配力筋31、上鉄筋格子
25の配力筋29、下鉄筋格子26、36の配力筋3
1、41、上鉄筋格子15、25の配力筋19、29に
重合状態になるように配置されると共に、鉄筋コンクリ
ート梁12aの主力筋44(又は配力筋45)に定着さ
れる。なお、各建築構造物スラブ用配筋ユニット10〜
12の長手方向両端は図示しない鉄筋コンクリート梁に
架設されることになる。
【0021】(4)その後、必要に応じて、各建築構造
物スラブ用配筋ユニット10〜12の連結端部23、2
4、33、34、43aを、隣接する建築構造物スラブ
用配筋ユニット10〜12のそれぞれ、下鉄筋格子26
の配力筋31、下鉄筋格子26の配力筋31、上鉄筋格
子15、25の配力筋19、29、下鉄筋格子26、3
6の配力筋31、41、上鉄筋格子25の配力筋29
に、結束線等の結束具を用いて結束し、建築構造物スラ
ブ用配筋13の施工を完了する。なお、上記した建築構
造物スラブ用配筋13の施工において、図1では、説明
の都合上、建築構造物スラブ用配筋ユニット10〜12
の連結端部23、24、33、34、43aを上下方向
に屈曲させた後上下方向に重合した状態で示している
が、実際には、これらの鉄筋の直径d分だけ水平方向に
ずらし、同一水平面上で重合させることになる。
【0022】このように、生産工場で予め大量に生産す
ることができる建築構造物スラブ用配筋ユニット10〜
12を用いることによって、特殊技能を有しない作業員
であっても、鉄筋コンクリートスラブ用配筋の施工を容
易かつ確実に行うことができると共に、現場での工期を
大幅に短縮させることができる。
【0023】特に、それぞれ形状が異なる複数の建築構
造物スラブ用配筋ユニット10〜12を用いることによ
って、施工現場におけるコンクリートスラブの型枠14
上の施工面の形状に合わせて、これらの複数の建築構造
物スラブ用配筋ユニット10〜12を適宜組み合わせな
がら建築構造物スラブ用配筋13を施工することができ
る、即ち、自由度を高めることができるので、より容
易、確実、かつ短期間で建築構造物スラブ用配筋を施工
することができる。
【0024】図6に上記した建築構造物スラブ用配筋ユ
ニット10〜12の変形例を示す。図示するように、変
形例に係る建築構造物スラブ用配筋ユニット46は、建
築構造物スラブ用配筋ユニット12と実質的に同一構成
を有すると共に、その内部に、長手方向(図6の紙面で
奥行方向)に延びる長尺のボイド材47、48を、幅方
向に平行間隔をあけて取付けたことを特徴とする。な
お、建築構造物スラブ用配筋ユニット12と同一の構成
部材は同一の符号で示す。即ち、図示するように、発砲
ポリスチレン等の硬質プラスチックからなる円形断面の
ボイド材47、48は、上、下鉄筋格子35、36間に
介設されており、かつ、上鉄筋格子35に一体的に固着
されているクシ歯状保持金物49、50によって串刺し
状に固定されている。
【0025】上記した建築構造物スラブ用配筋ユニット
46、及び、前述した建築構造物スラブ用配筋ユニット
10、11に同様なボイド材を取付けた建築構造物スラ
ブ用配筋ユニットを用いることによって、コンクリート
使用量を低減できるいわゆるボイドスラブ用配筋を、特
殊技能を有しない作業員であっても、容易かつ確実に行
うことができると共に、現場での工期の大幅に短縮させ
ることができる。
【0026】また、上記した実施の形態では、図2に示
すように、長手方向に長尺の建築構造物スラブ用配筋ユ
ニット10〜12を用いて建築構造物スラブ用配筋13
を施工したが、図7に示すように、略正方形の枠体から
なる建築構造物スラブ用配筋ユニット51〜53を前、
後、左、右方向に配置すると共に連結端部を介して連結
することによって建築構造物スラブ用配筋54を施工す
ることもできる。
【0027】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例も含むものである。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の建築構造物スラブ用配筋
においては、生産工場で予め大量に生産することができ
る建築構造物スラブ用配筋ユニットを用いることができ
ると共に、これらを連結端部を介して連結するだけで建
築構造物スラブ用配筋を施工できるので、特殊技能を有
しない作業員であっても、鉄筋コンクリートスラブ用配
筋の施工を容易かつ確実に行うことができると共に、現
場での工期を大幅に短縮させることができる。そして、
建築構造物スラブ用配筋ユニットの内部にボイド材を固
定状態に取付けることによって、コンクリート使用量を
低減できるいわゆるボイドスラブ用配筋を、特殊技能を
有しない作業員であっても、容易かつ確実に行うことが
できると共に、現場での工期を大幅に短縮させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る建築構造物スラブ
用配筋の正断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】建築構造物スラブ用配筋ユニットの正断面図で
ある。
【図4】他の建築構造物スラブ用配筋ユニットの正断面
図である。
【図5】建築構造物スラブ用配筋ユニットの正断面図で
ある。
【図6】建築構造物スラブ用配筋ユニットの正断面図で
ある。
【図7】本発明の一実施の形態の変形例に係る建築構造
物スラブ用配筋の正断面図である。
【符号の説明】
10:建築構造物スラブ用配筋ユニット、11:建築構
造物スラブ用配筋ユニット、12:建築構造物スラブ用
配筋ユニット、12a:鉄筋コンクリート梁、13:建
築構造物スラブ用配筋、14:コンクリートスラブの型
枠、15:上鉄筋格子、16:下鉄筋格子、17:間隔
保持部材、18:間隔保持部材、19:配力筋、20:
主力筋、21:配力筋、22:主力筋、23:連結端
部、24:連結端部、25:上鉄筋格子、26:下鉄筋
格子、27:間隔保持部材、28:間隔保持部材、2
9:配力筋、30:主力筋、31:配力筋、32:主力
筋、33:連結端部、34:連結端部、35:上鉄筋格
子、36:下鉄筋格子、37:間隔保持部材、38:間
隔保持部材、39:配力筋、40:主力筋、41:配力
筋、42:主力筋、43:連結端部、43a:連結端
部、44:主力筋、45:配力筋、46:建築構造物ス
ラブ用配筋ユニット、47:ボイド材、48:ボイド
材、49:クシ歯状保持金物、50:クシ歯状保持金
物、51:建築構造物スラブ用配筋ユニット、52:建
築構造物スラブ用配筋ユニット、53:建築構造物スラ
ブ用配筋ユニット、54:建築構造物スラブ用配筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 5/32 E04B 5/43 E04C 5/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の配列で組み合わせて配置された第
    1の建築構造物スラブ用配筋ユニット(10)、第2の
    建築構造物スラブ用配筋ユニット(11)、及び鉄筋コ
    ンクリート梁(12a)に隣接して設けられる第3の建
    築構造物スラブ用配筋ユニット(12)は、これらの連
    結部を介して全体が連結可能な建築構造物スラブ用配筋
    であって、 前記第1〜第3の建築構造物スラブ用配筋ユニット(1
    0)〜(12)のそれぞれの全体の幅は2.5m以下、
    長さは12m以内となっており、また、 前記第1〜第3の建築構造物スラブ用配筋ユニット(1
    0)〜(12)は、それぞれ複数の主力筋(20、2
    2、30、32、40、42)と複数の配力筋(19、
    21、29、31、39、41)を格子状に交差させる
    と共に交差部を固定連結することによって形成される平
    板状の上鉄筋格子(15、25、35)及び下鉄筋格子
    (16、26、36)と、該上鉄筋格子(15、25、
    35)及び下鉄筋格子(16、26、36)を平行間隔
    を保持しながら連結する間隔保持部材(17、18、2
    7、28、37、38)とを具備し、 前記第1の建築構造物スラブ用配筋ユニット(10)の
    下鉄筋格子(16)の両側には、該下鉄筋格子(16)
    の配力筋(21)の直径の40倍より大きな長さの連結
    端部(23)、(24)がそれぞれ形成され、 前記第2の建築構造物スラブ用配筋ユニット(11)の
    上鉄筋格子(25)の一方側には該上鉄筋格子(25)
    の配力筋(29)の直径の40倍より大きい長さの連結
    端部(33)が設けられ、しかも該第2の建築構造物ス
    ラブ用配筋ユニット(11)の下鉄筋格子(26)の他
    方側には該下鉄筋格子(26)の配力筋(31)の直径
    の40倍より大きい長さの連結端部(34)が設けら
    れ、 前記第3の建築構造物スラブ用配筋ユニット(12)の
    上鉄筋格子(35)の一方側には連結端部(43a)が
    設けられ、しかも該第3の建築構造物スラブ用配筋ユニ
    ット(12)の下鉄筋格子(36)の配力筋(41)の
    他方側には該下鉄筋格子(36)の配力筋(41)の直
    径の10倍より大きい長さか又は150mm以上となっ
    て、前記鉄筋コンクリート梁(12a)を連結する連結
    端部(43)が設けられ、 更に、前記第1〜第3の建築構造物スラブ用配筋ユニッ
    ト(10)〜(12)の内部には、それぞれボイド材が
    固定状態に取付けられていることを特徴とする建築構造
    物スラブ用配筋。
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