JP3072143B2 - 対物レンズ及び対物レンズの使用方法 - Google Patents

対物レンズ及び対物レンズの使用方法

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JP3072143B2
JP3072143B2 JP3120663A JP12066391A JP3072143B2 JP 3072143 B2 JP3072143 B2 JP 3072143B2 JP 3120663 A JP3120663 A JP 3120663A JP 12066391 A JP12066391 A JP 12066391A JP 3072143 B2 JP3072143 B2 JP 3072143B2
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晃一 丸山
雅春 久田
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばハイビジョン
用レーザーディスクシステムなど高い記録密度が要求さ
れる光情報記録装置の光学系に用いられる対物レンズ
びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光デイスク装置用の対物レンズとして
は、例えば特公昭61−61084号公報に記載された
5群5枚の対物レンズが知られている。従来の光ディス
ク装置には可視光、近赤外光の光源が使用されていたた
め、前記の公報に開示されるレンズも使用波長を780
nmに設定して設計されている。使用彼長が可視域よリ
長い場合には、ほとんどの光学ガラスは吸収が小さく、
ガラスを選択する際に透過率を考慮する必要がなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばハイ
ビジョン用レーザーディスクシステムのような、1枚の
画像に必要なデータが従来のレーザーディスクシステム
より大きい光ディスクシステムでは、従来と同様の記録
密度ではディスク1枚当りの記録画像数が減少し、記録
時間当たりのデイスク枚数が嵩む。そこで、光デイスク
の記録密度を向上させて記録容量を増加させる必要があ
る。
【0004】光デイスクの記録密度は、レーザー光のス
ポット径の2乗に反比例するため記録密度を向上させる
ためには、書き込みのための光スポットを小さく絞る必
要がある。光スポットの大きさは開口数N.Aに反比例
し、使用波長に比例するため、従来より開口数N.A.
が大きく、かつ、短い波長で利用できる対物レンズが望
まれる。
【0005】なお、前記の公報の対物レンズは、正レン
ズ成分のパワー配分が過大であるために開口数を大きく
すると高次の収差を補正することができず、また、光源
の波長を短くすると透過率が下がってエネルギー効率が
低下する。
【0006】この発明は、上記の課題に鑑みてなされた
ものであり、ディスクの記録密度を向上させるためにス
ポットを従来よりも小さく絞ることができ、しかも、エ
ネルギー効率が低下しない対物レンズ及びその使用方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成させる
ため、請求項1の発明は、光源側より順に、光源側に凹
面を向けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の
第2レンズと、光源側に凹面を向けた負のメニスカスで
ある第3レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカ
スである第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニ
スカスである第5レンズと配列して構成され、レンズ
全系の焦点距離をf、第5レンズの光源側面の曲率半径
をr51、第5レンズのレンズ厚をL5、第5レンズの
集光点側面の曲率半径をr52として、以下の条件を満
たす対物レンズを特徴とする。 0.90<r51/f<1.60 0.80<r51/L5<1.25 r51>r52 請求項2の発明は、光源側より順に、光源側に凹面を向
けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レ
ンズと、光源側に凹面を向けた負のメニスカスである第
3レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスであ
る第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカス
である第5レンズとが配列して構成され、レンズ全系の
焦点距離をf、第1レンズの光源側面の曲率半径をr1
1として、以下の条件を満たす対物レンズを特徴とす
る。 −2.4<r11/f<−1.2 請求項3の発明は、光源側より順に、光源側に凹面を向
けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レ
ンズと、光源側に凹面を向けた負のメニスカスである第
3レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスであ
る第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカス
である第5レンズとが配列して構成され、レンズ全系の
焦点距離をf、第1レンズのレンズ厚をL1、第1レン
ズと第2レンズの間隔をd1として、以下の条件を満た
す対物レンズを特徴とする。 0.6<(L1+d1)/f<2.5 請求項4の発明は、光源側より順に、光源側に凹面を向
けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レ
ンズと、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ及び集
光点側に凸面を向けた正の第3bレンズからなる負の第
3レンズ群と、 光源側に凸面を向けた正のメニスカスで
ある第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカ
スである第5レンズとが配列して構成され、レンズ全系
の焦点距離をf、第5レンズの光源側面の曲率半径をr
51、第5レンズのレンズ厚をL5、第5レンズの集光
点側面の曲率半径をr52として、以下の条件を満たす
対物レンズを特徴とする。 0.90<r51/f<1.60 0.80<r51/L5<1.25 r51>r52 請求項5の発明は、光源側より順に、光源側に凹面を向
けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レ
ンズと、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ及び集
光点側に凸面を向けた正の第3bレンズからなる負の第
3レンズ群と、光源側に凸面を向けた正のメニスカスで
ある第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカ
スである第5レンズとが配列して構成され、レンズ全系
の焦点距離をf、第1レンズの光源側面の曲率半径をr
11として、以下の条件を満たす対物レンズを特徴とす
る。 −2.4<r11/f<−1.2 請求項6の発明は、光源側より順に、光源側に凹面を向
けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レ
ンズと、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ及び集
光点側に凸面を向けた正の第3bレンズからなる負の第
3レンズ群と、光源側に凸面を向けた正のメニスカスで
ある第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカ
スである第5レンズとが配列して構成され、レンズ全系
の焦点距離をf、第1レンズのレンズ厚をL1、第1レ
ンズと第2レンズの間隔をd1として、以下の条件を満
たす対物レンズを特徴とする。 0.6<(L1+d1)/f<2.5 請求項7の発明は、光源側より順に、光源側に凹面を向
けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レ
ンズと、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ及び集
光点側に凸面を向けた正の第3bレンズからなる負の第
3レンズ群と、光源側に凸面を向けた正のメニスカスで
ある第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカ
スである第5レンズとが配列して構成され、レンズ全系
の焦点距 離をf、第3aレンズの光源側面の曲率半径を
r3として、以下の条件を満たす対物レンズを特徴とす
る。 −2.5<r3/f<−1.5 請求項8の発明は、光源側より順に、光源側に凹面を向
けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レ
ンズと、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ、集光
点側に凸面を向けた正の第3bレンズ及び正の第3cレ
ンズからなる負の第3レンズ群と、光源側に凸面を向け
た正のメニスカスである第4レンズと、光源側に凸面を
向けた正のメニスカスである第5レンズとが配列して構
成され、レンズ全系の焦点距離をf、第5レンズの光源
側面の曲率半径をr51、第5レンズのレンズ厚をL
5、第5レンズの集光点側面の曲率半径をr52とし
て、以下の条件を満たす対物レンズを特徴とする。 0.90<r51/f<1.60 0.80<r51/L5<1.25 r51>r52 請求項9の発明は、光源側より順に、光源側に凹面を向
けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レ
ンズと、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ、集光
点側に凸面を向けた正の第3bレンズ及び正の第3cレ
ンズからなる負の第3レンズ群と、光源側に凸面を向け
た正のメニスカスである第4レンズと、光源側に凸面を
向けた正のメニスカスである第5レンズとが配列して構
成され、レンズ全系の焦点距離をf、第1レンズの光源
側面の曲率半径をr11として、以下の条件を満たす対
物レンズを特徴とする。 −2.4<r11/f<−1.2 請求項10の発明は、光源側より順に、光源側に凹面を
向けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2
レンズと、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ、集
光点側に凸面を向けた正の第3bレンズ及び正の第3c
レンズからなる負の第3レンズ群と、光源側に凸面を向
けた正のメニスカスである第4レンズと、光源側に凸面
を向けた正のメニスカスである第5レンズとが配列して
構成され、レンズ全系の焦点距離をf、第1レンズのレ
ンズ厚をL1、第1レンズと第2レンズの間隔をd1と
して、以下の条件を満たす対物レンズを特徴とする。 0.6<(L1+d1)/f<2.5 請求項11の発明は、光源側より順に、光源側に凹面を
向けた負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2
レンズと、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ、集
光点側に凸面を向けた正の第3bレンズ及び正の第3c
レンズからなる負の第3レンズ群と、光源側に凸面を向
けた正のメニスカスである第4レンズと、光源側に凸面
を向けた正のメニスカスである第5レンズとが配列して
構成され、レンズ全系の焦点距離をf、第3aレンズの
光源側面の曲率半径をr3として、以下の条件を満たす
対物レンズを特徴とする。 −2.5<r3/f<−1.5 請求項12の発明は、請求項1乃至請求項11のいずれ
か1項に記載の対物レンズにおいて、最も集光点側に平
行平面板を設けたことを特徴とする。 請求項13の発明
は、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の対
物レンズにおいて、開口数NAが0.90以上であるこ
とを特徴とする。 請求項14の発明は、請求項1乃至請
求項11のいずれか1項に記載の対物レンズにおいて、
第iレンズ又は第iレンズ群の屈折率をniとして、以
下の条件を満たすことを特徴とする。 n1<1.70 n2<1.70 n3<1.70 n4<1.70 請求項15の発明は、請求項1乃至請求項11のいずれ
か1項に記載の対物レンズにおいて、第5レンズの屈折
率をn5として、以下の条件を満たすことを特徴とす
る。 1.70<n5 請求項16の発明は、請求項1乃至請求項11のいずれ
か1項に記載の対物レンズの使用方法であって、使用波
長が500nm以下であることを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。集光作
用を持つ対物レンズは全体として正のパワーを持つた
め、収差の発生を抑えるためには、それぞれの正レンズ
のパワーを小さくして収差の発生を抑え、残存収差を負
レンズあるいは発散面によって補正する。このため、こ
の発明の対物レンズは、最も光源側に負レンズを設け、
マージナル光線の正レンズへの入射高さを高くし、パワ
ーの弱い集束面で集光させている。
【0009】最も集光点側の第5レンズは、収束光が入
射するので軸上光とマージナル光線の光路長差を小さく
しなければ球面収差が発生する。また、コマ収差を補正
するめには第5レンズの集光点側の面は集光点に凹面を
向ける形が望ましい。
【0010】第3レンズは、光源側に強い凹面を向けた
負の第3aレンズと、集光点側に強い凸面を向けた正の
第3bレンズとからなる第3レンズ群として構成しても
よい。この場合には、球面収差の補正が容易となり、か
つ、第3aレンズを高分散材質とし、第3bレンズを低
分散材質にすることによって色収差を補正することもで
き、さらに、メニスカスレンズに代えて、メニスカスレ
ンズより芯取りが容易な両凹の負レンズと両凸の正レン
ズとを用いることができ、製造時の加工が容易となる。
【0011】また、対物レンズの最も集光点側の収束光
中に平行平面板を設けた場合には、球面収差を補正する
ことができる。平行平面板により正レンズで発生した球
面収差を補正すれば、発散面が負担すべき球面収差補正
量が小さくなり、発散面のパワーを小さくすることがで
き、発散面を持つレンズの加工誤差による収差変化が小
くなる。
【0012】また、平行平面板の厚さを調整することに
より、球面収差補正量の調整をすることができる。平行
平面板は球面と比較して容易に高精度で加工することが
できるため、球面収差補正効果を平行平面板に負担させ
ることにより、他のレンズで補正するよりも、精度よく
球面収差を補正することができる。
【0013】実施例の対物レンズは、すべて使用波長が
500nm以下であり、かつ、開口数NAが0.90以
上である。高屈折率ガラスは一般に紫外域の透過率が非
常に低いため、使用光源の波長が短くなると、高屈折率
ガラスは使用はできない。そこで、第1〜第4レンズ
は、第iレンズの屈折率をniとして、(1)〜(4)
の条件を満たすことが望ましい。 n1<1.70 …(1) n2<1.70 …(2) n3<1.70 …(3) n4<1.70 …(4)
【0014】上限を超えると硝材の短波長光に対する透
過率が低下し、近紫外光を用いるシステムに使用できな
くなる。
【0015】また、最も集光点側の第5レンズについて
な、条件(5)を満たすことが望ましい。 1.70<n5 …(5)
【0016】第5レンズの屈折率n5が1.70より小
さいと、球面収差とコマ収差とを共に抑えることが困難
となる。なお、第3レンズを、上記の第3aレンズ、第
3bレンズと正の第3cレンズとからなる第3レンズ群
構成する場合には、対物レンズの正のパワーを第3c
レンズにも分配することにより、各々の正レンズのパワ
ーを小さくすることができるため、第5レンズにもより
低屈折率の透過率の高い硝材を用いることができる。
【0017】第5レンズは、レンズ全系の焦点距離を
f、 光源側面の曲率半径をr51、レンズ厚をL5、
集光点側面の曲率半径r52として、以下の(6)〜
(7)の条件を満たすことが望ましい。 0.90<r51/f<1.60 …(6) 0.80<r51/L5<1.25 …(7) r51>r52 …(8)
【0018】条件式(6)、(7)は、第5レンズの光
源側の面の曲率半径を規定したものであり、それぞれの
下限を下回るとワーキングディスタンス(レンズの最終
面からディスクまでの距離)が不足し、上限を超えると
第5レンズにおける球面収差の発生が大きく、対物レン
ズ全体として高次の球面収差を補正することが困難にな
る。
【0019】条件式(8)は、第5レンズの光源側、集
光点側の曲率半径r51,r52の比率を規定したもの
であり、条件を満たすことにより最終面での収差発生を
抑えることができる。
【0020】上述のように低屈折率の硝材を使用しつつ
収差の発生を抑えるためには、第1レンズの光源側の発
散面の曲率半径r11が(9)の条件を満たすことが望
ましい。 −2.4<r11/f<−1.2 …(9)
【0021】(9)式の下限を下回ると、第1レンズと
第2レンズとの間隔を小さく保ちながら第2レンズ以降
のレンズへ入射するマージナル光線の高さを高くするこ
とが困難となリ、レンズ全長の増加し、あるいは補正困
難な高次の球面収差が発生する(9)式の上限を超える
場合には、光源側面のパワーが過小となって集光点側の
面で発生する収差を打ち消すことができず、残留収差が
過大になる。
【0022】また、第1レンズのレンズ厚L1と、第1
レンズと第2レンズとの間隔d1とは、条件式(10)
を満たすことが好ましい。 0.6<(L1+d1)/f<2.5 …(10)
【0023】(10)式の下限を下回ると、第2レンズ
以降のレンズへ入射するマージナル光線の高さが低くな
るため、個々の正レンズのパワーを大きくせざるをえ
ず、高次の球面収差が発生する。上限を超えると、レン
ズ全長が長くなり、対物レンズの駆動機構への負担が大
きくなる。
【0024】第3レンズまたは第3レンズ群の最も光源
側の発散面、すなわち第3レンズが1枚で構成される場
合にはその光源側の面、そして第3レンズ群が2枚、ま
たは3枚で構成される場合にはその最も光源側に位置す
る第3aレンズの光源側の面の曲率半径r3は、(1
1)の条件を満たすことが望ましい。 −2.5<r3/f< −1.5 …(11)
【0025】(11)式の下限を下回ると、発散面の負
のパワーが弱くなり、第4レンズ以降のレンズへ入射す
るマージナル光線の高さを高くすることができず、ワー
キングデイスタンスを確保することができない。上限を
超える場合には、負のパワーが過大となり、第3aレン
ズの残留収差が過大になる。
【0026】次に、数値実施例を示す。各実施例のレン
ズ構成は、以下のとおリである。
【0027】実施例4、5,6のレンズは、光源側より
順に、光源側に凹面を向けた負のメニスカスである第1
レンズと、両凸の第2レンズと、光源側に強い凹面を向
けた負のメニスカスである第3レンズと、光源側に凸面
を向けた正のメニスカスである第4レンズと、光源側に
凸面を向けた正のメニスカスである第5レンズとが配列
した5群5枚構成である。
【0028】実施例2の対物レンズは、上記の第3レン
ズを、光源側に強い凹面を向けた負のメニスカスである
第3aレンズと、集光点側に強い凸面を向けた正の第3
bレンズとからなる第3レンズ群とした6群6枚構成で
ある。
【0029】実施例1、3は、実施例2のタイプの対物
レンズの最も集光点側に平行平面板を配置した7群7枚
構成である。
【0030】実施例7は、実施例4、5、6のタイプの
第3レンズを、光源側に強い凹面を向けた負のメニスカ
スである第3aレンズと、集光点側に強い凸面を向けた
正の第3bレンズと、正の第3cレンズとからなる第3
レンズ群とした7群7枚構成である。
【0031】
【実施例1】図1は、実施例1を示したものである。具
体的な数値構成は表1に示されている図2は、この構成
による球面収差、非点収差を示し、図3は波面収差を示
している。なお、図3の波面収差は、左側がメリディオ
ナル、右側がサジタルを示しており、収差量を表す縦軸
の単位は波長λである。また、 表中、NAは開口数、
fは焦点距雄、ωは半画角、fBはバックフォーカスλ
は使用波長,rは曲率半径、dは面間隔、Ndはd−l
ine(588nm)での屈折率、Nλは使用波長での
屈折率である。また,Tλは、波長λnmにおける厚さ
10mm当たりの内部透過率である。
【0032】
【表1】
【0033】
【実施例2】図4は、実施例2を示したものである。具
体的な数値構成は表2に示されている。図5は、この構
成による球面収差、非点収差を示し、図6は波面収差を
示している。
【0034】
【表2】
【0035】
【実施例3】図7は、実施例3を示したものである。具
体的な数値構成は表3に示されている。図8は、この構
成による球面収差、非点収差を示し、図9は波面収差を
示している。
【0036】
【表3】
【0037】
【実施例4】図10は,実施例4を示したものである。
具体的な数値構成は表4に示されている。図11は、こ
の構成による球面収差、非点収差を示し、図12は波面
収差を示している。
【0038】
【表4】
【0039】
【実施例5】図13は、実施例5を示したものである。
具体的な数値構成は表5に示されている。図14は、こ
の構成による球面収差、非点収差を示し、図15は波面
収差を示している。
【0040】
【表5】
【0041】
【実施例6】図16は、 実施例6を示したものであ
る。具体的な数値構成は表6に示されている。図17
は、この構成による球面収差、非点収差を示し、図18
は波面収差を示している。なお、実施例6のみ硝材名は
株式会社住田光学ガラスの商品名である。
【0042】
【表6】
【0043】
【実施例7】図19は、実施例7を示したものである。
具体的な数値構成は表7に示されている。図20は、こ
の構成による球面収差、非点収差を示し、図21は波面
収差を示している。
【0044】
【表7】
【0045】表8は、前述した各条件式と実施例の値と
を対比させたものである。なお、条件式(3)について
は、第3レンズが複数のレンズで構成される場合には最
も高い屈折率を示している。また、条件(8)について
は、条件を満たすものに○印を付している。
【0046】
【表8】
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ディスク上でのスポットを従来より小さく絞ること
ができ、しかも、短波長の光源を用いた場合にも透過率
を低下させずに諸収差を抑えることが可能な構成を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のレンズ断面図である。
【図2】 実施例1の球面収差、非点収差図である。
【図3】 実施例1の波面収差図である。
【図4】 実施例2のレンズ断面図である。
【図5】 実施例2の球面収差、非点収差図である。
【図6】 実施例2の波面収差図である。
【図7】 実施例3のレンズ断面図である。
【図8】 実施例3の球面収差、非点収差図である。
【図9】 実施例3の波面収差図である。
【図10】 実施例4のレンズ断面図である。
【図11】 実施例4の球面収差、非点収差図である。
【図12】 実施例4の波面収差図である。
【図13】 実施例5のレンズ断面図である。
【図14】 実施例5の球面収差、非点収差図である。
【図15】 実施例5の波面収差図である。
【図16】 実施例6のレンズ断面図である。
【図17】 実施例6の球面収差、非点収差図である。
【図18】 実施例6の波面収差図である。
【図19】 実施例7のレンズ断面図である。
【図20】 実施例7の球面収差、非点収差図である。
【図21】 実施例7の波面収差図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−109019(JP,A) 特開 昭58−111912(JP,A) 実開 昭52−72735(JP,U) 実開 昭61−16526(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 13/00 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04 WPI(DIALOG) optical(w)disk*obj ective*meniscus

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源側より順に、光源側に凹面を向けた負
    のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負のメニスカスである第3レ
    ンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスである第
    4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスであ
    る第5レンズとが配列して構成され レンズ全系の焦点距離をf、第5レンズの光源側面の曲
    率半径をr51、第5レンズのレンズ厚をL5、第5レ
    ンズの集光点側面の曲率半径をr52として、以下の条
    件を満たすことを特徴とする対物レンズ。 0.90<r51/f<1.60 0.80<r51/L5<1.25 r51>r52
  2. 【請求項2】光源側より順に、光源側に凹面を向けた負
    のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負のメニスカスである第3レ
    ンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスである第
    4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスであ
    る第5レンズとが配列して構成され、 レンズ全系の焦点距離をf、第1レンズの光源側面の曲
    率半径をr11として、以下の条件を満たすことを特徴
    とする対物レンズ。 −2.4<r11/f<−1.2
  3. 【請求項3】光源側より順に、光源側に凹面を向けた負
    のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負のメニスカスである第3レ
    ンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスである第
    4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスであ
    る第5レンズとが配列して構成され、 レンズ全系の焦点距離をf、第1レンズのレンズ厚をL
    1、第1レンズと第2レンズの間隔をd1として、以下
    の条件を満たすことを特徴とする対物レンズ。 0.6<(L1+d1)/f<2.5
  4. 【請求項4】光源側より順に、光源側に凹面を向けた負
    のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ及び集光点
    側に凸面を向けた正の第3bレンズからなる負の第3レ
    ンズ群と、光源側に凸面を向けた正のメニスカスである
    第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスで
    ある第5レンズとが配列して構成され、 レンズ全系の焦点距離をf、第5レンズの光源側面の曲
    率半径をr51、第5レンズのレンズ厚をL5、第5レ
    ンズの集光点側面の曲率半径をr52として、以下の条
    件を満たすことを特徴とする対物レンズ。 0.90<r51/f<1.60 0.80<r51/L5<1.25 r51>r52
  5. 【請求項5】光源側より順に、光源側に凹面を向けた負
    のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ及び集光点
    側に凸面を向けた正の第3bレンズからなる負の第3レ
    ンズ群と、光源側に凸面を向けた正のメニスカスである
    第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスで
    ある第5レンズとが配列して構成され、 レンズ全系の焦点距離をf、第1レンズの光源側面の曲
    率半径をr11として、以下の条件を満たすことを特徴
    とする対物レンズ。 −2.4<r11/f<−1.2
  6. 【請求項6】光源側より順に、光源側に凹面を向けた負
    のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ及び集光点
    側に凸面を向けた正の第3bレンズからなる負の第3レ
    ンズ群と、光源側に凸面を向けた正のメニスカスである
    第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスで
    ある第5レンズとが配列して構成され、 レンズ全系の焦点距離をf、第1レンズのレンズ厚をL
    1、第1レンズと第2レンズの間隔をd1として、以下
    の条件を満たすことを特徴とする対物レンズ。 0.6<(L1+d1)/f<2.5
  7. 【請求項7】光源側より順に、光源側に凹面を向けた負
    のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ及び集光点
    側に凸面を向けた正の第3bレンズからなる負の第3レ
    ンズ群と、光源側に凸面を向けた正のメニスカスである
    第4レンズと、光源側に凸面を向けた正のメニスカスで
    ある第5レンズとが配列して構成され、 レンズ全系の焦点距離をf、第3aレンズの光源側面の
    曲率半径をr3として、以下の条件を満たすことを特徴
    とする対物レンズ。 −2.5<r3/f<−1.5
  8. 【請求項8】光源側より順に、光源側に凹面を向けた負
    のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ、集光点側
    に凸面を向けた正の第3bレンズ及び正の第3cレンズ
    からなる負の第3レンズ群と、光源側に凸面を向けた正
    のメニスカスである第4レンズと、光源側に凸面を向け
    た正のメニスカスである第5レンズとが配列して構成さ
    れ、 レンズ全系の焦点距離をf、第5レンズの光源側面の曲
    率半径をr51、第5レンズのレンズ厚をL5、第5レ
    ンズの集光点側面の曲率半径をr52として、以下の条
    件を満たすことを特徴とする対物レンズ。 0.90<r51/f<1.60 0.80<r51/L5<1.25 r51>r52
  9. 【請求項9】光源側より順に、光源側に凹面を向けた負
    のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ、集光点側
    に凸面を向けた正の第3bレンズ及び正の第3cレンズ
    からなる負の第3レンズ群と、光源側に凸面を向けた正
    のメニスカスである第4レンズと、光源側に凸面を向け
    た正のメニスカスである第5レンズとが配列して構成さ
    れ、 レンズ全系の焦点距離をf、第1レンズの光源側面の曲
    率半径をr11として、以下の条件を満たすことを特徴
    とする対物レンズ。 −2.4<r11/f<−1.2
  10. 【請求項10】光源側より順に、光源側に凹面を向けた
    負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ、集光点側
    に凸面を向けた正の第3bレンズ及び正の第3cレンズ
    からなる負の第3レンズ群と、光源側に凸面を向けた正
    のメニスカスである第4レンズと、光源側に凸面を向け
    た正のメニスカスである第5レンズとが配列して構成さ
    れ、 レンズ全系の焦点距離をf、第1レンズのレンズ厚をL
    1、第1レンズと第2レンズの間隔をd1として、以下
    の条件を満たすことを特徴とする対物レンズ。 0.6<(L1+d1)/f<2.5
  11. 【請求項11】光源側より順に、光源側に凹面を向けた
    負のメニスカスである第1レンズと、両凸の第2レンズ
    と、光源側に凹面を向けた負の第3aレンズ、集光点側
    に凸面を向けた正の第3bレンズ及び正の第3cレンズ
    からなる負の第3レンズ群と、光源側に凸面を向けた正
    のメニスカスである第4レンズと、光源側に凸面を向け
    た正のメニスカスである第5レンズとが配列して構成さ
    れ、 レンズ全系の焦点距離をf、第3aレンズの光源側面の
    曲率半径をr3として、以下の条件を満たすことを特徴
    とする対物レンズ。 −2.5<r3/f<−1.5
  12. 【請求項12】最も集光点側に平行平面板を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に
    記載の対物レンズ。
  13. 【請求項13】開口数NAが0.90以上であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記
    載の対物レンズ。
  14. 【請求項14】第iレンズ又は第iレンズ群の屈折率を
    niとして、以下の条件を満たすことを特徴とする請求
    項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の対物レン
    ズ。 n1<1.70 n2<1.70 n3<1.70 n4<1.70
  15. 【請求項15】第5レンズの屈折率をn5として、以下
    の条件を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項1
    1のいずれか1項に記載の対物レンズ。 1.70<n5
  16. 【請求項16】請求項1乃至請求項11のいずれか1項
    に記載の対物レンズの使用方法であって、 使用波長が500nm以下であることを特徴とする対物
    レンズの使用方法。
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