JP3072074B2 - 合成樹脂用着色斑点模様材及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂用着色斑点模様材及びその製造方法

Info

Publication number
JP3072074B2
JP3072074B2 JP9370495A JP37049597A JP3072074B2 JP 3072074 B2 JP3072074 B2 JP 3072074B2 JP 9370495 A JP9370495 A JP 9370495A JP 37049597 A JP37049597 A JP 37049597A JP 3072074 B2 JP3072074 B2 JP 3072074B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
spot pattern
pattern material
colored
colored spot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9370495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11172010A (ja
Inventor
忠 花谷
和浩 松村
Original Assignee
オーケー化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オーケー化成株式会社 filed Critical オーケー化成株式会社
Priority to JP9370495A priority Critical patent/JP3072074B2/ja
Publication of JPH11172010A publication Critical patent/JPH11172010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3072074B2 publication Critical patent/JP3072074B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂用の着色
斑点模様材とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂成型品に商品価値を付加するた
めに、従来から各種の表面装飾がなされている。この
内、合成樹脂成形品に斑点模様を付けたものは、花崗岩
調の天然素材の風合を醸し出すことができる。そのため
用途は、園芸用品、文具、玩具、日用雑貨などの日用
品、建材、包装容器から家電製品、車両部品へと多岐に
わたっている。
【0003】合成樹脂成形品に斑点模様を付ける材料と
しては、石、金属、ガラスなどの無機物質の微粒子、
アルミフレ−ク、雲母などの鱗片状物質、熱硬化性
樹脂の粉砕物着色したポリマ−の微粒子、着色した
短繊維などが従来から提案されている。
【0004】上記材料の内、無機物質の微粒子、アルミ
フレ−ク、雲母などの鱗片状物質は色調の自由度が限ら
れたり、機械的強度が低いために、混練中に割れて所望
の模様が出ないなどの問題点を有している。また成型機
のスクリュ−を摩耗させるという欠点もある。熱硬化性
樹脂の粉砕物を使用するときは、特開平6−27168
1で示されるように基材樹脂との馴染みが悪く、成型品
の機械的強度が低下するという問題も指摘される。
【0005】着色したポリマ−を使用するケ−スは、特
開昭48−45549、特開昭54−154455、特
開昭54−154457、特開昭57−207633、
特開昭50−105760、特開平4−89805など
で開示されている。しかし、特開平2−245037に
示されるように、基材樹脂と模様材に使用する着色樹脂
との熱変形温度が近いので、成型の際にかかる剪断力に
よって斑点模様が変形し、単なる縞模様になってしまう
という問題点を抱えている。
【0006】着色した短繊維を使用する方法は、着色の
容易さ、色調の多様性などの利便性から、近年使用が増
えてきている。着色短繊維(一般にパイルと呼ばれてい
る。)は、長繊維を束ねて所望の径に調整し、束ねた塊
(トウと呼ばれている。)を染色後、0.1〜3mm程
度の長さに切断するか、または未染色の長繊維を切断
後、染色することによって製造される。
【0007】上記短繊維は1.5〜150デニ−ルと各
種のサイズがあり、使用目的に応じて使い分けられてい
る。この内、径が大きい150デニ−ル品は、より細い
径の繊維を束ねた構成になっており、樹脂に練り込んで
混練する際に、剪断力が作用して、束ねた繊維がほぐれ
るので、大きな斑点模様を付けようとしても、斑点模様
は小さくなる。
【0008】着色短繊維の染色は、染料によって後染
めする、着色剤を添加して紡糸する、などの方法によ
って色付けが行われる。着色短繊維は、ファッション性
を付与する目的で添加されることが多く、従って、少
量、多品種の要求が強い。繊維の着色に当たっては、上
記状況を考慮して、の染料によって後染めする方法が
一般的に採用されている。
【0009】当該後染めの着色短繊維は、しかしなが
ら、耐熱性が悪く、かつ耐候性も良くないので、着色短
繊維を配合して調製した着色剤を樹脂に混合後、成型し
た際に、変色を起こしたり、あるいは、長期間の使用中
に変褪色を起こしたりするという欠点を有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑みなされたものであり、その課題は合成樹脂の装
飾に用いられた従来の着色短繊維の欠点であった耐熱性
及び耐侯性を改良し、長期間一定の品質が維持されるよ
うにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、架橋ポリマー又は重量平均分子量が10
0万以上のポリマーより成り、平均粒径を0.01〜1
mm未満とし、かつ合成樹脂用着色剤と成型用合成樹脂
の密度差0.5g/ml以下として、当該合成樹脂用
着色斑点模様材は微粒子基材の表面を着色剤で被覆する
という手段を講じたものである。
【0012】微粒子基材にはポリマービーズを使用する
ことができる。またそのポリマービーズには、架橋ポリ
マー、または重量平均分子量が100万以上のポリマー
が適する。
【0013】着色剤には顔料およびまたは染料が用いら
れる。例えば酸化チタン、アゾ系顔料、弁柄、チタンイ
エロー、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブル
ー、群青などの耐熱性および耐候性の良好なものを使用
することができる。
【0014】上記の合成樹脂用着色斑点模様材は、微粒
子基材と着色剤および硬化性樹脂からなる組成物を混
合、攪拌し、硬化反応によって微粒子基材表面を着色剤
で被覆する方法によって製造するのが望ましい。上記微
粒子基材にはポリマービーズを用いることができる。
【0015】本発明に係る合成樹脂用斑点模様材は、平
均粒径0.01〜1mm未満の微粒子である。平均粒径
は、篩別法(JIS K−5101)や光学的沈降法な
どによって、測定することができる。平均粒径は、0.
01mm以下になると、斑点模様が明確に出現しなくな
り、デザイン面で特徴がなくなる。平均粒径は、1mm
以上になると、射出成型時に、ゲート部で合成樹脂着色
用斑点模様材が詰まり易くなり、成型面で不都合が生じ
る。
【0016】また、本発明に係る合成樹脂用着色斑点模
様材は、該合成樹脂用着色斑点模様材と成型用合成樹脂
の密度差が0.5g/m1以下のものである。合成樹脂
用着色斑点模様材の密度と、成型用合成樹脂の密度は、
JIS K−5101に従って測定することができる。
【0017】密度差による影響は、特に合成樹脂用着色
斑点模様材の密度が成型用合成樹脂の密度より大きい時
に現れる。すなわち、密度が小さい成型用合成樹脂と密
度が大きい合成樹脂用着色斑点模様材を組み合わせた
時、上記密度が0.5g/m1以上になると、合成樹脂
用着色斑点模様材と基材の成型用合成樹脂の混合物で、
合成樹脂用着色斑点模様材が沈み、選択的に下部に分布
するので、着色斑点模様が製品の表面に出現しにくくな
り、デザイン面で不都合を生じさせる。
【0018】また、連続的に成型を行う場合、成型の初
期と後期では着色斑点模様の出方が異なり、結果として
色むらの原因となり、均一な製品を製造することが阻害
される。合成樹脂用着色斑点模様材の密度が成型用合成
樹脂の密度より小さい時には、着色斑点模様は、製品の
表面には出現し易くなるが、連続的に製品を成型する場
合は、製品の色むらが起こり、均一な製品を製造するこ
とが困難になる。
【0019】本発明に使用する微粒子基材の粒径は、そ
の使用目的に応じて、適宜選択し、1種類または2種類
以上の微粒子基材の混合物いずれの形態でも使用するこ
とができる。本発明における微粒子基材には、各種の素
材が使用可能であるが、この内、ポリマービーズは性能
面、入手の容易さなどの点で好適に使用される。ポリマ
ービーズは球状であるので、熱硬化性樹脂の粉砕物を使
用した着色斑点模様材よりも、ソフト感に優れており、
より自然の風合を醸し出すことができる。
【0020】上記ポリマービーズは、その使用条件にお
いて斑点模様を形成するために、基材樹脂の成型温度で
も容易に流動化しないことが必要である。流動化が起こ
ると基材樹脂と混ざり合って、流れ模様になったり、或
いはまた、基材樹脂と混ざり合って稀薄化し、模様が出
現しないなどの問題が起こる。当該目的を達成するもの
として、基材樹脂の成型温度でも容易に流動化状態にな
らない、架橋構造を有するポリマービーズ、或いはま
た、重量平均分子量100万以上のポリマービーズが好
適に使用される。
【0021】架橋構造を有するポリマービーズは、1分
子中に1ケの不飽和基を有するモノマー(1官能性モノ
マー)を一分子中に2ケの不飽和基を有するモノマー
(多官能性モノマー)の共存下で重合させることによっ
て製造することができる。1官能性モノマーの具体例と
しては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、
スチレン、スチレン誘導体から選ばれるモノマーを挙げ
ることができる。多官能性モノマーの具体例としては、
エチレングリコールのジアクリレートまたはジメタクリ
レート、1,4ブタンジオールのジアクリレートまたは
ジメタクリレート、テトラエチレングリコールのジアク
リレートまたはジメタクリレートやジビニルベンゼンな
どを挙げることができる。
【0022】上記モノマーを適宜選択し、必要に応じて
ビヒクルで希釈し、触媒を加えて、懸濁重合、乳化重合
などの技術を用いることによってポリマー微粒子を得る
ことができる。
【0023】その次に本発明の要因をなすポリマービー
ズは、重量平均分子量100万以上のポリマーである。
重量平均分子量が100万以下になると、ポリマービー
ズの溶融粘度が下がって流動性が増し、基材樹脂と混ざ
り合って、斑点模様形成が困難になる。
【0024】重量平均分子量100万以上のポリマー
は、モノマー、触媒、必要に応じてビヒクルよりなる系
で重合反応を行う際、意図的に重合停止反応が起こらな
いように、条件を設定して重合を行なうことによって製
造することができる。超高分子量ポリエチレンは、その
具体例であり、通常の製造プロセスにしたがい、分子量
を所望の超高分子量になるような、製造条件を設定する
ことによって製造することができる。
【0025】斑点模様材の着色は、無着色のポリマービ
ーズを染料によって染める方法や染料や顔料の存在下で
重合を行ない、着色ビーズを製造する方法などが従来か
ら知られている。上記染色による方法では、斑点模様材
が濃く染まらず、美的効果が出にくいこと、染料の移行
が起こって、成形品のベース色が模様材の色に染まって
しまう問題が起こる。染料や顔料の存在下で重合を行な
う方法は、色が変わる度にいちいち重合を行なう必要が
あり、少量、多品種の斑点模様材には不向きである。
【0026】本発明に係る合成樹脂用着色斑点模様材に
おいては微粒子基材に着色剤を被覆する。被覆は、微粒
子基材と顔料、染料から選ばれた着色剤および硬化性樹
脂および必要に応じてビヒクルからなる組成物を反応さ
せ、混合、攪拌し、硬化反応により顔料、染料を微粒子
基材上に固着させることによって実施することができ
る。
【0027】本発明では顔料およびまたは染料を着色剤
に使用する。上記着色剤を硬化樹脂で固着する場合、ポ
リマービーズを染料で染色した場合に比べて染料の移行
は改善される。しかし、染料の性質、成形用合成樹脂の
種類、加工条件などの影響によって移行が発生すること
があるので、本発明の場合には顔料の方がより好ましい
と考えられる。
【0028】当該方法で微粒子基材を着色するのは、微
粒子基材のポリマー微粒子の溶融粘度が極めて高く、一
般の加工機械を使うと、加工が極めて難しく、例えば、
押出機を使った押し出し混練による着色が容易に実施で
きないからである。
【0029】本発明に使用する着色剤成分は、顔料およ
び染料の中から、使用目的に応じて適宜選ぶことができ
る。この内、顔料は耐熱性および耐侯性の点で好適に使
用される。具体的には、酸化チタン(白色)、アゾ系顔
料(赤色)、弁柄(茶色)、チタンイエロー(黄色)、
フロシアニンググリーン(緑色)、フタロシアニンブル
ー(青色)、群青(青色)などがあげられる。
【0030】本発明にワニスとして使用する硬化性樹脂
は、フェノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、エポ
キシアクリレート樹脂、アミノ樹脂、アルキッド樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂などの硬化性樹
脂の中から適宜選ぶことができる。
【0031】本発明に使用するビヒクルは、水、炭化水
素、ハロゲン系炭化水素、アルコール、エステル、ケト
ンなどの溶剤類の中から、溶解性、沸点などを考慮して
選択する。ビヒクルの使用量は、微粒子基材の種類、着
色剤成分の種類、量、反応条件などを考慮して決定す
る。硬化の条件は、硬化性樹脂の種類、組成物の組成な
どを考慮して適宜選ぶことができる。
【0032】本発明に使用できる成型用合成樹脂として
は、射出成型、押出成型に使用される樹脂の内から選ぶ
ことができ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、アクリロニトリル/スチレン共重合体、アクリロ
ニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体、ポリメチル
メタクリレート、ポリカーボネート、ポリアセタール、
ポリブチレンテレフタレート、ポレエチレンテレフタレ
ート、ポリアリレート、ポリアミド、ポリフェニレンエ
ーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルス
ルフォンなど種々の樹脂を挙げることができる。
【0033】本発明に係る合成樹脂用着色斑点模様材の
添加量は、その使用目的に応じて、任意に決められる
が、デザイン、経済性の面から、0.1%〜5%程度が
好適に使用される。
【0034】以下、本発明を具体的に例示する。しか
し、本発明の内容は以下の具体例に限定されるものでは
ない。
【0035】実施例 1 1)合成樹脂用着色斑点模様材の調製 ワニスとして、ビスフェノール系エポキシ樹脂(住友化
学工業社製 スミエポキシ ELA−128)100
部、ダイマ−酸変成ポリアミド(富士化成工業社製 ト
−マイド215X)125部、イソプロピルアルコ−ル
/トルエン=1/1容量部の混合溶剤75部の混合物を
調製した。
【0036】密度1.20/mlの架橋ポリメチルメタ
クリレート樹脂ビーズを100部および群青10部に上
記ワニスを30部加え、よく混合後、減圧下で溶剤を除
去し、60℃で2時間反応させることによって平均粒径
0.1mmの合成樹脂用着色斑点模様材を得た。
【0037】得られた合成樹脂用着色斑点模様材の密度
は1.29g/mlであった。
【0038】2)成型品の製造 成形用合成樹脂として、ポリプロピレン(日本ポリオレ
フィン社製J−150G 密度=0.90g/ml)1
00部、白色顔料マスターバッチ(クラリアント社製
Remafin White EEF 90)1部、上
記着色斑点模様材1部からなる混合物を山城精機社製の
1オンスの射出成型機を使い、210℃で50mm×9
0mm、厚さ3mmのプレートを成型した。
【0039】この合成樹脂用着色斑点模様材と成型用合
成樹脂の密度差は0.39g/mlであった。
【0040】当該成型品は、白地に青い斑点模様を有す
る美しいものであった。
【0041】実施例 2 実施例−1のワニスをオルト系不飽和ポリエステル樹脂
(昭和高分子社製 リゴラック2260)100部、触
媒(メチル・エチル・ケトン・パーオキサイド)1.2
部、促進剤(ナフテン酸コバルト)0.5部からなる混
合物に変え、当該混合物40部に密度1.20g/ml
の架橋ポリメチルメタクリレート樹脂ビーズ 100
部、カーボンブラック10部を加え、室温で30分混
合、攪拌することによって硬化させ、平均粒径0.1m
mの合成樹脂用着色斑点模様材を得た。
【0042】得られた合成樹脂用着色斑点模様材の密度
は1.24g/mlであった。
【0043】当該合成樹脂用着色斑点模様材を使用し
て、実施例−1の方法に従ってプレートを成型したとこ
ろ、黒い斑点模様を有する、美しい成型品が得られた。
【0044】この合成樹脂用着色斑点模様材と成型用合
成樹脂の密度差は0.34g/mlであった。
【0045】実施例 3 実施例−1のワニスをユリア樹脂(三井東圧化学社製
ユーロイド701)100部、塩化アンモニウム1部、
水30部に変え、当該混合物20部を密度1.20g/
mlの架橋ポリメチルメタクリレート樹脂ビーズ100
部、フタロシアニングリーン10部に加え、100℃で
加温して水分を蒸発させると共に、硬化反応させ、数時
間、混合、攪拌することによって、平均粒径0.08m
mの合成樹脂用着色斑点模様材を得た。
【0046】得られた合成樹脂用着色斑点模様材の密度
は1.26g/mlであった。
【0047】当該合成樹脂用着色斑点模様材を使用し
て、実施例−1の方法に従ってプレートを成型したとこ
ろ、緑の斑点模様を有する美しい成型品が得られた。
【0048】この合成樹脂用着色斑点模様材と成型用合
成樹脂の密度差は0.36g/mlであった。
【0049】実施例 4 実施例−1の架橋ポロメチルメタクリレート樹脂ビーズ
を密度0.93g/ml、分子量340万の超高分子量
ポリエチレンに変え、ワニスをエポキシ樹脂(住友化学
工業社製 ELA−128)100部、無水ナジック酸
80部、ベンジルジメチルアミン1部からなるワニスに
変え、80℃で4時間、150℃で15時間反応させる
ことによって平均粒径0.16mmの合成樹脂用着色斑
点模様材を得た。
【0050】得られた該合成樹脂用着色斑点模様材の密
度は1.10g/mlであった。
【0051】当該合成樹脂用着色斑点模様材を使用し
て、実施例−1の方法に従ってプレートを成型したとこ
ろ、白地に青い斑点模様を有する美しいものであった。
【0052】この合成樹脂用着色斑点模様材と成型用合
成樹脂の密度差は0.20g/mlであった。
【0053】実施例 5 ワニスとして、ユリアメラミン樹脂(三井東圧化学社製
ユーロイド350)100部、塩化アンモ二ウム1
部、水30部を使用し、当該混合物30部を密度1.2
0g/mlの架橋ポリメチルメタクリレート樹脂ビーズ
100部、フタロシアニンブルー10部に加え、100
℃で加温して水分を蒸発させると共に、硬化反応させ、
数時間、混合、攪拌することによって、平均粒径0.0
8mmの合成樹脂用着色斑点模様材を得た。
【0054】得られた該合成樹脂用着色斑点模様材の密
度は1.24g/mlであった。
【0055】当該合成樹脂用着色斑点模様材1部、大日
本インキ社製ポリスチレン(CR−4500G 密度=
1.05g/ml)100部からなる混合物を山城精機
社製の1オンスの射出成型機を使い、220℃で50m
m×90mm,厚さ3mmのプレートを成型した。
【0056】この合成樹脂用着色斑点模様材と成型用合
成樹脂の密度差は0.19g/mlであった。
【0057】当該成型品は、ブルーの斑点模様を有する
美しいものであった。
【0058】実施例 6 ワニスとして、ポリオール(住友バイエルウレタン社製
Desmophen1200)100部、プレポリマ
ー(住友バイエルウレタン社製 Desmodur)7
5部、メチル・イソブチル・ケトン50部からなるワニ
ス30部を密度1.20g/mlの架橋ポリメチルメタ
クリレート樹脂ビーズ100部、フタロシアニンブルー
10部とよく混ぜ合わせ、40℃で2時間反応させ、攪
拌、混合して平均粒径0.1mmの合成樹脂用着色斑点
模様材を得た。
【0059】得られた該合成樹脂用着色斑点模様材の密
度は1.24g/mlであった。
【0060】当該合成樹脂用着色斑点模様材を使用し
て、実施例−1の方法に従ってプレートを成型したとこ
ろ、青の斑点模様を有する美しい成型品が得られた。
【0061】この合成樹脂用着色斑点模様材と成型用合
成樹脂の密度差は0.34g/mlであった。
【0062】比較例 1 実施例−1の架橋ポリメチルメタクリレート樹脂ビーズ
の粒径を変えた以外は、すべて実施例−1と同じ方法
で、平均粒径0.005mmの合成樹脂用着色斑点模様
材を製造し、実施例−1の方法に従ってプレートを作成
した。
【0063】当該成型品は、斑点模様が明確に発現せ
ず、デザイン上、不満足な成型品になった。
【0064】比較例 2 実施例−1の架橋ポリメチルメタクリレート樹脂ビーズ
を密度2.6g/mlのケイ砂に変えた以外は、実施例
−1の方法に従って、平均粒径0.3mmの合成樹脂用
着色斑点模様材を製造し、3オンスの横型の射出成型機
を使って、100枚のプレートを成型した。
【0065】当該合成樹脂用着色斑点模様材の密度は
2.29g/mlであった。合成樹脂用着色斑点模様材
と成型用合成樹脂の密度差は1.39g/mlであっ
た。
【0066】当該プレートの斑点模様の色調は、美しい
ものであったが、斑点模様はプレートの表面に出ず、デ
ザイン上、不満足であった。また、製品の斑点模様の密
度は均一にならず、成型直後の製品は斑点模様の密度が
高く、成型終了前の製品は斑点模様の密度が低く、均一
な成型品は得られなかった。
【0067】比較例 3 実施例−1の架橋ポリメチルメタクリレート樹脂ビーズ
に変えて、非架橋ポリメチルメタクリレート樹脂ビーズ
(重量平均分子量15万)を使用し、実施例−1の方法
に従って、平均粒径0.12mmの合成樹脂用着色斑点
模様材を製造し、実施例−1の方法に従ってプレートを
作成した。
【0068】当該成型品は、斑点模様が出現せず、プレ
ートは白い下地の上に、ブルーの筋が混ざったものとな
った。
【0069】比較例 4 実施例−4の密度0.93g/ml、分子量340万の
超高分子量ポリエチレンの代わりに、分子量30万の高
密度ポリエチレンを使い、実施例−1の方法に従って、
平均粒径0.15mmの合成樹脂用着色斑点模様材を製
造し、実施例−1の方法に従ってプレートを作成した。
【0070】当該成型品は、斑点模様が出現せず、プレ
ートは白い下地がわずかに青みがかった色調のものとな
った。
【0071】実施例 7 実施例−1のプレートの成型条件を、240℃に変えた
以外は実施例−1と同じ条件でプレートを製造した。
【0072】当該成型品は、白地に青い斑点模様を有す
る美しいものであった。
【0073】比較例 5 実施例−7の合成樹脂用着色斑点模様材の代わりに、繊
維径が3デニールのセルロース繊維を青色に染色したパ
イルを使用し、実施例−7と同じ成型条件でプレートを
製造した。
【0074】当該プレートは、斑点模様の青色が茶褐色
に変色した、色調的に不満足な製品であった。
【0075】実施例 8 実施例−1〜7のプレートの耐候性試験を、キセノン・
ウェザオメーター(63℃、60W/m2 、照射108
分/シャワー12分のサイクル)の条件で100時間行
った。
【0076】耐候性試験後のプレートは照射前と特に変
わらず、白地に色鮮やかな各色の斑点模様を有する美し
い状態が保持されていた。
【0077】比較例 6 実施例−1の合成樹脂用着色斑点模様材の代わりに、繊
維径が3デニールのセルロース繊維を青色に染色したパ
イルを使用し、実施例−1と同じ成型条件でプレートを
製造した。
【0078】当該プレートの耐候性試験を実施例−8と
同じ条件で行った。耐候性試験後のプレートは、青い斑
点模様が黄色に変色し、色調に問題がある製品となっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 3/00 - 3/28 C08L 1/00 - 101/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粒子基材の表面を着色剤で被覆してな
    る合成樹脂用着色斑点模様材であって、微粒子基材は架
    橋ポリマー又は重量平均分子量が100万以上のポリマ
    ーより成り、着色模様材の平均粒径が0.01〜1mm
    未満、かつ当該着色模様材と成型用合成樹脂との密度差
    が0.5g/ml以下であることを特徴とする合成樹脂
    用着色斑点模様材。
  2. 【請求項2】 微粒子基材はポリマービーズである請求
    項1記載の合成樹脂用着色斑点模様材。
  3. 【請求項3】 着色剤は顔料およびまたは染料である請
    求項1記載の合成樹脂用着色斑点模様材。
  4. 【請求項4】 着色剤は酸化チタン、アゾ系顔料、弁
    柄、チタンイエロー、フタロシアニングリーン、フタロ
    シアニンブルー、群青などの耐熱性および耐候性の良好
    なものからなる請求項1又は2記載の合成樹脂用着色斑
    点模様材。
  5. 【請求項5】 平均粒径が0.01〜1mm未満、かつ
    当該着色模様材と成型用合成樹脂との密度差が0.5g
    /ml以下である着色模様材の製造のために架橋ポリ
    マー又は重量平均分子量が100万以上のポリマーより
    成る微粒子基材と着色剤および硬化性樹脂からなる組成
    物を混合、攪拌し、硬化反応によって微粒子基材表面を
    着色剤で被覆することを特徴とする合成樹脂用着色斑点
    模様材の製造方法。
JP9370495A 1997-12-09 1997-12-09 合成樹脂用着色斑点模様材及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3072074B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9370495A JP3072074B2 (ja) 1997-12-09 1997-12-09 合成樹脂用着色斑点模様材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9370495A JP3072074B2 (ja) 1997-12-09 1997-12-09 合成樹脂用着色斑点模様材及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11172010A JPH11172010A (ja) 1999-06-29
JP3072074B2 true JP3072074B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=18497062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9370495A Expired - Fee Related JP3072074B2 (ja) 1997-12-09 1997-12-09 合成樹脂用着色斑点模様材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3072074B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110437530A (zh) * 2019-09-09 2019-11-12 泉州市晋远行塑料制品有限公司 一种带彩色颗粒的发泡胶料制品及其制成工艺

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4700168B2 (ja) * 2000-06-12 2011-06-15 東京インキ株式会社 斑点模様成形品及び着色樹脂組成物とその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110437530A (zh) * 2019-09-09 2019-11-12 泉州市晋远行塑料制品有限公司 一种带彩色颗粒的发泡胶料制品及其制成工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11172010A (ja) 1999-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1225551A (en) Coating process
CA2438672C (en) Method for in-mold coating a polyolefin article
US3843571A (en) Glamour powder coating composition containing at least two different colored powders and reflective flakes
CN100451037C (zh) 使用中空球体聚合物的方法
CN101747602A (zh) 玻璃纤维增强的聚酯树脂组合物及其模制品
CA2184839A1 (en) Waterborne coating compositions having improved smoothness
KR100349044B1 (ko) 수축율이0이거나소량의팽창율을갖는성형품을수득할수있는성형및착색가능한열경화성조성물
US5869557A (en) Moldable and pigmentable heat-curable compositions capable of being used for obtaining molded articles with zero shrinkage or small expansion
US8475890B2 (en) Colored material coated transparent chip for artificial stone, method of preparing same, and artificial stone including same
CA1281492C (en) Crosslinked polymer microparticle
JP3072074B2 (ja) 合成樹脂用着色斑点模様材及びその製造方法
JPH0693189A (ja) 色材およびそれを含む樹脂組成物
AU2002343511B2 (en) Continuous method for formation of three dimensional burls in a filled acrylic solid surface material
AU2002343511A1 (en) Continuous method for formation of three dimensional burls in a filled acrylic solid surface material
US5556666A (en) Process for preparing color contrasts on articles obtained by molding from polymerizable compositions
US6462103B1 (en) Formation of three dimensional burls in a filled acrylic solid surface material
US3865899A (en) Flatting compositions
US5294676A (en) Methacrylic resin compositions with improved tacky adhesion and method for preparation thereof
JPH0626808B2 (ja) 熱可塑性樹脂成形品の模様現出用着色剤及びこれを用いる模様現出方法
JPH01236276A (ja) 低収縮性熱硬化性樹脂組成物
US3772238A (en) Glazing composition
EP0772649B1 (en) Moulding compound
CS209893B2 (cs) Způsob vytváření někalikavrstvýeh ochranných a/nebo dekorativních povlaků
JPH06172540A (ja) 斑点模様を形成する粒状着色剤
JPH0379604A (ja) ポリマー粒子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000418

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080526

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130526

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees