JP3071810U - オゾン発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型の携帯可能なオゾン発生装置の為の電極
構造の品質を安定させ、その電極構造を簡単に且つ安価
に製作可能にする。 【解決手段】 オゾン発生装置の電極が誘導電極１０と
放電電極１１とからなり、これら両電極のうちの少なく
とも一方の電極（本実施例では誘導電極１０）をガラス
封止型ダイオードで構成するとともに、この誘導電極１
０の外周面に巻き付けたステンレス製の細線でもって放
電電極１１を構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 本考案は、無声放電により空気からオゾンを発 生させるオゾン発生装置に関し、特にバッテリ駆動の小型の携帯可能なオゾン発 生装置における電極の構造を簡単化したものに関する。

【０００２】

【産業上の利用分野】 従来、オゾンは優れた酸化作用と殺菌作用を発揮す るため、種々の工業分野、医療分野で活用されている。オゾンを発生させる方法 として、放電法と電解法とが広く実用化されている。 放電法では、空気中で無声放電を発生させると、空気中の一部の酸素が分解し てオゾンが発生する。この原理を活用して空気からオゾンを発生させる種々のオ ゾン発生装置が実用化されている。この種のオゾン発生装置のうち、比較的容量 の大きいものは交流電源で駆動されるが、比較的小容量の携帯可能なものはバッ テリで駆動される。

【０００３】 次に、前記携帯可能なオゾン発生装置に適用される電極構造としては図５に示 す構造のものが広く適用されていた。即ち、セラミック製の第１の誘電体１００ の表面に被膜状の誘導電極１０２を蒸着等の方法で形成し、この第１の誘電体１ ００の表面に別のセラミック製の第２の誘電体１０１を積層して接着などの方法 で一体的に固着し、この第２誘電体１０１の表面に被膜状の放電電極１０３を蒸 着等の方法で形成した構造である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 図５に示した電極構造では、第１、第２ 誘電体が高価であるうえ、誘導電極や放電電極を蒸着等で形成するコスト、第１ ，第２の誘電体を焼結などの方法で一体的に固着するコストが高価であるため、 電極構造が全体として非常に高価なものになり、オゾン発生装置が高価になって しまう。

【０００５】 そこで、細い金属線材の表面にガラスやセラミック等の誘電体の被覆層を形成 することで、誘導電極や放電電極を形成することも考えられる。しかし、金属線 材の表面にガラスやセラミック等の所定の膜厚の被覆層を形成することは容易で はなく、また、冷却条件も適切に設定しないと、熱歪みにより被覆層にクラック が入ったりするため品質が安定せず、電極構造の製作費もさほど低減できない。 本考案の目的は、オゾン発生装置の電極構造の品質を安定させること、簡単に 製作可能にすること、製作費を極端に低減すること、等である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 請求項１のオゾン発生装置は、誘導電極と 放電電極との間に無声放電を発生させて空気からオゾンを発生させるオゾン発生 装置において、前記誘導電極と放電電極の少なくとも一方を、市販のガラス封止 型電子部品で構成したことを特徴とするものである。なお、市販のガラス封止型 電子部品としては、例えばガラス封止型ダイオード、ガラス封止型コンデンサ、 ガラス封止型レジスタなどを適用可能である。 市販のガラス封止型電子部品は量産品で非常に安価であるため、誘導電極と放 電電極の少なくとも一方を製作する費用を極端に低減することができ、安定した 品質のものにすることができる。

【０００７】 請求項２のオゾン発生装置は、請求項１の考案において、前記誘導電極と放電 電極の両方を市販のガラス封止型電子部品で構成したことを特徴とするものであ る。誘導電極と放電電極の両方を市販のガラス封止型電子部品で構成するため、 誘導電極と放電電極の両方を製作する費用を極端に低減することができ、安定し た品質のものにすることができる。

【０００８】 請求項３のオゾン発生装置は、請求項１又は２の考案において、前記ガラス封 止した電子部品は、ガラス封止型ダイオードであることを特徴とするものである 。ガラス封止型ダイオードは構造も簡単で安価に製作されており、容易に入手で き、種々の面で有利である。

【０００９】 請求項４のオゾン発生装置は、請求項１〜３の何れかの考案において、動力源 としてのバッテリを有し、このバッテリとその他の構成部品を携帯可能なケース 内に組み込んだことを特徴とするものである。そのため、携帯可能なオゾン発生 装置となる。

【００１０】

【考案の実施の形態】 以下、本考案の実施の形態について、図面を参照し ながら説明する。図１に示すように、オゾン発生装置１は、手の平に載せ得る位 の大きさの携帯型のオゾン発生装置である。このオゾン発生装置１は、直方体状 のケース本体２、ケース蓋３、動力源としてのバッテリ４、スイッチ５、高周波 発生回路６、昇圧トランス７、仕切り板８、この仕切り板８の中央部に装着され た電極９（誘導電極１０及び放電電極１１からなる）（図２参照）などを備えて いる。

【００１１】 前記ケース本体２は合成樹脂製のもので、内部の４隅にボルト穴を有するアン カー部１２が形成され、ケース蓋３は４本のボルト１３を４つのボルト穴１４に 通して４つのアンカー部１２のボルト穴に夫々螺合させることで取外し可能に取 り付けられる。ケース本体２の後端部分の内部のバッテリ収容部には例えば７． ２ボルトのバッテリ４が装着されている。スイッチ５はケース本体２の右側壁２ ａの中央部を貫通する状態に装着されている。

【００１２】 ケース本体２の内部の前部には、合成樹脂製の仕切り壁８が装着されており、 この仕切り壁８の前面の中央部に、誘導電極１０と放電電極１１とからなる電極 ９が装着されている。ケース本体２の前壁の下部と底壁の前端部分には、外気を 導入し且つオゾンを外部へ流す為の複数のスリット１５が形成されている。

【００１３】 前記高周波発生回路６は、トランジスタ、コンデンサ、レジスタ、ダイオード などを備え、バッテリ４から供給される直流を例えば約１０ＫＨｚの交流に変換 する。昇圧トランス７は、高周波発生回路６から受ける交流を約１０Ｋボルトの 高周波高電圧に変換して誘導電極１０と放電電極１１に供給する。

【００１４】 図２に示すように、誘導電極１０は、市販されているガラス封止型電子部品で あるガラス封止型ダイオードで構成され、放電電極１１は例えばステンレス製の コイル状の細線であってガラス封止型ダイオードの外周に巻き付けたコイル状の 細線で構成されている。

【００１５】 ガラス封止型ダイオード（誘導電極１０）には、端子１０ａと端子１０ｂとが 設けられているが、一方の端子１０ａは除去して使用する。ガラス封止型ダイオ ードの残りの端子１０ｂは、直角に折り曲げられて仕切り板８の穴８ａに貫通状 に挿入してボンド（図示略）にて仕切り板８に固定され、この端子１０ｂは昇圧 トランス７の接地側出力線に接続されている。

【００１６】 前記放電電極１１の先端部は誘導電極１０の外周面に固定され、放電電極１１ の基端の端子部１１ａは直角に折り曲げられて仕切り板８の穴８ｂに貫通状に挿 入してボンド（図示略）にて仕切り板８に固定され、この端子部１１ａは昇圧ト ランス７の反接地側出力線に接続されている。

【００１７】 図３に示すように、バッテリ４はスイッチ５を介して高周波発生回路６に接続 され、この高周波発生回路６は昇圧トランス７に接続され、この昇圧トランス７ の接地側出力線が誘導電極１０に接続され、昇圧トランス７の反接地側出力線が 放電電極１１に接続されている。

【００１８】 以上説明したオゾン発生装置１の作用について説明する。スイッチ５をオンし て、バッテリ４の直流電圧を高周波発生回路６に供給すると、その高周波発生回 路６において約１０ＫＨｚの高周波が発生し、その高周波が昇圧トランス７にお いて約１０Ｋボルトまで昇圧されて高周波高電圧になり、誘導電極１０と放電電 極１１に印加され、放電電極１１と誘導電極１０との間に無声放電が生じ、この 無声放電のエネルギーを受けて空気中の酸素の一部がオゾンになる。ケース本体 ２内に発生したオゾンは、ケース本体２の複数のスリット１５から外部へ流れ、 消毒や殺菌に供される。

【００１９】 このオゾン発生装置１においては、誘導電極１０を安価な市販のガラス封止型 ダイオードで構成したため、誘導電極１０の製作費を著しく低減することができ 、誘導電極１０の品質も安定したものとなった。しかも、この誘導電極１０にス テンレスの細線をコイル状に巻きつけて放電電極１１を構成したので、放電電極 １１も簡単かつ安価に製作できる。

【００２０】 次に、前記の実施形態を部分的に変更した例について説明する。 １）図４に示すように、誘導電極１０を前記と同様に市販のガラス封止型ダイ オードで構成するとともに、放電電極１１Ａも誘導電極１０と同様に、市販のガ ラス封止型ダイオードで構成する。この場合、端子１１ａは除去され、端子１１ ｂが前記の端子１０ｂと同様に直角に折り曲げて仕切り板８の穴に貫通させてあ る。但し、誘導電極１０と放電電極１１Ａとは線接触する状態に装着してある。

【００２１】 ２）前記実施形態では、誘導電極１０や放電電極１１を市販のガラス封止型ダ イオードで構成する例について説明したが、放電電極を市販のガラス封止型ダイ オードで構成し、誘導電極をステンレス製の細線で構成してもよい。 また、ガラス封止型ダイオードの代わりに、金属線や金属部材をガラスで封止 した構造のガラス封止型コンデンサやガラス封止型レジスタなどの市販のガラス 封止型電子部品を適用してもよいし、その他の市販のガラス封止型電子部品であ って、金属線や金属部材をガラスで封止した構造のガラス封止型電子部品を適用 してもよい。

【００２２】 ３）放電電極１１はステンレス製の細線に限らず種々の金属製の細線で構成し てもよいし、金属製の細線に限らず，金属製の板片等で構成してもよい。 ４）以上の実施の形態は、本考案の実施の例を示すものに過ぎず、当業者であ れば、本考案の趣旨を逸脱することなく、種々の変更を付加した形態で実施する ことができる。

【００２３】

【発明の効果】 請求項１のオゾン発生装置によれば、誘導電極と放電電極 の少なくとも一方を、量産品で非常に安価な市販のガラス封止型電子部品で構成 したので、誘導電極と放電電極の少なくとも一方を製作する費用を極端に低減す ることができ、安定した品質のものにすることができる。

【００２４】 請求項２のオゾン発生装置によれば、誘導電極と放電電極の両方を量産品で非 常に安価な市販のガラス封止型電子部品で構成するため、請求項１と同様に、誘 導電極と放電電極の両方を製作する費用を極端に低減することができ、安定した 品質のものにすることができる。

【００２５】 請求項３のオゾン発生装置によれば、ガラス封止した電子部品は、ガラス封止 型ダイオードである。ガラス封止型ダイオードは構造も簡単で安価に製作されて おり、容易に入手でき、種々の面で有利である。その他請求項１又は２と同様の 効果を奏する。

【００２６】 請求項４のオゾン発生装置によれば、動力源としてのバッテリを有し、このバ ッテリとその他の構成部品を携帯可能なケース内に組み込んだので、携帯可能な オゾン発生装置となる。その他請求項１〜３の何れかと同様の効果を奏する。

【提出日】平成１２年５月１６日（２０００．５．１６）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 本考案は、無声放電により空気からオゾンを発 生させるオゾン発生装置に関し、特にバッテリ駆動の小型の携帯可能なオゾン発 生装置における電極の構造を簡単化したものに関する。

【０００２】

【産業上の利用分野】 従来、オゾンは優れた酸化作用と殺菌作用を発揮す るため、種々の工業分野、医療分野で活用されている。オゾンを発生させる方法 として、放電法と電解法とが広く実用化されている。 放電法では、空気中で無声放電を発生させると、空気中の一部の酸素が分解し てオゾンが発生する。この原理を活用して空気からオゾンを発生させる種々のオ ゾン発生装置が実用化されている。この種のオゾン発生装置のうち、比較的容量 の大きいものは交流電源で駆動されるが、比較的小容量の携帯可能なものはバッ テリで駆動される。

【０００３】 次に、前記携帯可能なオゾン発生装置に適用される電極構造としては図５に示 す構造のものが広く適用されていた。即ち、セラミック製の第１の誘電体１００ の表面に被膜状の誘導電極１０２を蒸着等の方法で形成し、この第１の誘電体１ ００の表面に別のセラミック製の第２の誘電体１０１を積層して接着などの方法 で一体的に固着し、この第２誘電体１０１の表面に被膜状の放電電極１０３を蒸 着等の方法で形成した構造である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 図５に示した電極構造では、第１、第２ 誘電体が高価であるうえ、誘導電極や放電電極を蒸着等で形成するコスト、第１ ，第２の誘電体を焼結などの方法で一体的に固着するコストが高価であるため、 電極構造が全体として非常に高価なものになり、オゾン発生装置が高価になって しまう。

【０００５】 そこで、細い金属線材の表面にガラスやセラミック等の誘電体の被覆層を形成 することで、誘導電極や放電電極を形成することも考えられる。しかし、金属線 材の表面にガラスやセラミック等の所定の膜厚の被覆層を形成することは容易で はなく、また、冷却条件も適切に設定しないと、熱歪みにより被覆層にクラック が入ったりするため品質が安定せず、電極構造の製作費もさほど低減できない。 本考案の目的は、オゾン発生装置の電極構造の品質を安定させること、簡単に 製作可能にすること、製作費を極端に低減すること、等である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 請求項１のオゾン発生装置は、誘導電極と 放電電極との間に無声放電を発生させて空気からオゾンを発生させるオゾン発生 装置において、前記誘導電極と放電電極の少なくとも一方を、ガラス封止型ダイ オード で構成したことを特徴とするものである。 ガラス封止型ダイオードは量産品で非常に安価であり、容易に入手できるため 、誘導電極と放電電極の少なくとも一方を製作する費用を極端に低減することが でき、安定した品質のものにすることができる。

【０００７】 請求項２のオゾン発生装置は、請求項１の考案において、前記誘導電極と放電 電極の両方をガラス封止型ダイオードで構成したことを特徴とするものである。 誘導電極と放電電極の両方をガラス封止型ダイオードで構成するため、誘導電極 と放電電極の両方を製作する費用を極端に低減することができ、安定した品質の ものにすることができる。

【０００８】 請求項３のオゾン発生装置は、請求項１又は２の考案において、動力源として のバッテリを有し、このバッテリとその他の構成部品を携帯可能なケース内に組 み込んだことを特徴とするものである。そのため、携帯可能なオゾン発生装置と なる。

【０００９】

【考案の実施の形態】 以下、本考案の実施の形態について、図面を参照し ながら説明する。図１に示すように、オゾン発生装置１は、手の平に載せ得る位 の大きさの携帯型のオゾン発生装置である。

【００１０】 このオゾン発生装置１は、直方体状のケース本体２、ケース蓋３、動力源とし てのバッテリ４、スイッチ５、高周波発生回路６、昇圧トランス７、仕切り板８ 、この仕切り板８の中央部に装着された電極９（誘導電極１０及び放電電極１１ からなる）（図２参照）などを備えている。

【００１１】 前記ケース本体２は合成樹脂製のもので、内部の４隅にボルト穴を有するアン カー部１２が形成され、ケース蓋３は４本のボルト１３を４つのボルト穴１４に 通して４つのアンカー部１２のボルト穴に夫々螺合させることで取外し可能に取 り付けられる。ケース本体２の後端部分の内部のバッテリ収容部には例えば７． ２ボルトのバッテリ４が装着されている。スイッチ５はケース本体２の右側壁２ ａの中央部を貫通する状態に装着されている。

【００１２】 ケース本体２の内部の前部には、合成樹脂製の仕切り壁８が装着されており、 この仕切り壁８の前面の中央部に、誘導電極１０と放電電極１１とからなる電極 ９が装着されている。ケース本体２の前壁の下部と底壁の前端部分には、外気を 導入し且つオゾンを外部へ流す為の複数のスリット１５が形成されている。

【００１３】 前記高周波発生回路６は、トランジスタ、コンデンサ、レジスタ、ダイオード などを備え、バッテリ４から供給される直流を例えば約１０ＫＨｚの交流に変換 する。昇圧トランス７は、高周波発生回路６から受ける交流を約１０Ｋボルトの 高周波高電圧に変換して誘導電極１０と放電電極１１に供給する。

【００１４】 図２に示すように、誘導電極１０は、市販されているガラス封止型電子部品で あるガラス封止型ダイオードで構成され、放電電極１１は例えばステンレス製の コイル状の細線であってガラス封止型ダイオードの外周に巻き付けたコイル状の 細線で構成されている。

【００１５】 ガラス封止型ダイオード（誘導電極１０）には、端子１０ａと端子１０ｂとが 設けられているが、一方の端子１０ａは除去して使用する。ガラス封止型ダイオ ードの残りの端子１０ｂは、直角に折り曲げられて仕切り板８の穴８ａに貫通状 に挿入してボンド（図示略）にて仕切り板８に固定され、この端子１０ｂは昇圧 トランス７の接地側出力線に接続されている。

【００１６】 前記放電電極１１の先端部は誘導電極１０の外周面に固定され、放電電極１１ の基端の端子部１１ａは直角に折り曲げられて仕切り板８の穴８ｂに貫通状に挿 入してボンド（図示略）にて仕切り板８に固定され、この端子部１１ａは昇圧ト ランス７の反接地側出力線に接続されている。

【００１７】 図３に示すように、バッテリ４はスイッチ５を介して高周波発生回路６に接続 され、この高周波発生回路６は昇圧トランス７に接続され、この昇圧トランス７ の接地側出力線が誘導電極１０に接続され、昇圧トランス７の反接地側出力線が 放電電極１１に接続されている。

【００１８】 以上説明したオゾン発生装置１の作用について説明する。スイッチ５をオンし て、バッテリ４の直流電圧を高周波発生回路６に供給すると、その高周波発生回 路６において約１０ＫＨｚの高周波が発生し、その高周波が昇圧トランス７にお いて約１０Ｋボルトまで昇圧されて高周波高電圧になり、誘導電極１０と放電電 極１１に印加され、放電電極１１と誘導電極１０との間に無声放電が生じ、この 無声放電のエネルギーを受けて空気中の酸素の一部がオゾンになる。ケース本体 ２内に発生したオゾンは、ケース本体２の複数のスリット１５から外部へ流れ、 消毒や殺菌に供される。

【００１９】 このオゾン発生装置１においては、誘導電極１０を安価な市販のガラス封止型 ダイオードで構成したため、誘導電極１０の製作費を著しく低減することができ 、誘導電極１０の品質も安定したものとなった。しかも、この誘導電極１０にス テンレスの細線をコイル状に巻きつけて放電電極１１を構成したので、放電電極 １１も簡単かつ安価に製作できる。

【００２０】 次に、前記の実施形態を部分的に変更した例について説明する。 １）図４に示すように、誘導電極１０を前記と同様に市販のガラス封止型ダイ オードで構成するとともに、放電電極１１Ａも誘導電極１０と同様に、市販のガ ラス封止型ダイオードで構成する。この場合、端子１１ａは除去され、端子１１ ｂが前記の端子１０ｂと同様に直角に折り曲げて仕切り板８の穴に貫通させてあ る。但し、誘導電極１０と放電電極１１Ａとは線接触する状態に装着してある。

【００２１】 ２）前記実施形態では、誘導電極１０や放電電極１１を市販のガラス封止型ダ イオードで構成する例について説明したが、放電電極を市販のガラス封止型ダイ オードで構成し、誘導電極をステンレス製の細線で構成してもよい。

【００２２】 ３）放電電極１１はステンレス製の細線に限らず種々の金属製の細線で構成し てもよいし、金属製の細線に限らず，金属製の板片等で構成してもよい。 ４）以上の実施の形態は、本考案の実施の例を示すものに過ぎず、当業者であ れば、本考案の趣旨を逸脱することなく、種々の変更を付加した形態で実施する ことができる。

【００２３】

【発明の効果】 請求項１のオゾン発生装置によれば、誘導電極と放電電極 の少なくとも一方を、量産品で非常に安価な容易に入手できるガラス封止型ダイ オード で構成したので、誘導電極と放電電極の少なくとも一方を製作する費用を 極端に低減することができ、安定した品質のものにすることができる。

【００２４】 請求項２のオゾン発生装置によれば、誘導電極と放電電極の両方を量産品で非 常に安価な容易に入手できるガラス封止型ダイオードで構成するため、請求項１ と同様に、誘導電極と放電電極の両方を製作する費用を極端に低減することがで き、安定した品質のものにすることができる。

【００２５】 請求項３のオゾン発生装置によれば、動力源としてのバッテリを有し、このバ ッテリとその他の構成部品を携帯可能なケース内に組み込んだので、携帯可能な オゾン発生装置となる。その他請求項１又は２と同様の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態に係るオゾン発生装置の分解
斜視図である。

【図２】誘導電極と放電電極と仕切り壁部分の斜視図で
ある。

【図３】電気部品の接続形態を説明するブロック図であ
る。

【図４】変形例に係る図２相当図である。

【図５】従来のオゾン発生装置の電極の分解斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ オゾン発生装置 ２ ケース本体 ３ ケース蓋 ９ 電極 １０ 誘導電極 １１ 放電電極 １１Ａ 放電電極

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年５月１６日（２０００．５．１
６）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【考案の名称】 オゾン発生装置

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項３】 動力源としてのバッテリを有し、このバ
ッテリとその他の構成部品を携帯可能なケース内に組み
込んだことを特徴とする請求項１又は２に記載のオゾン
発生装置。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態に係るオゾン発生装置の分解
斜視図である。

【図２】誘導電極と放電電極と仕切り壁部分の斜視図で
ある。

【図３】電気部品の接続形態を説明するブロック図であ
る。

【図４】変形例に係る図２相当図である。

【図５】従来のオゾン発生装置の電極の分解斜視図であ
る。

【符号の説明】 １ オゾン発生装置 ２ ケース本体 ３ ケース蓋 ９ 電極 １０ 誘導電極 １１ 放電電極 １１Ａ 放電電極

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 誘導電極と放電電極との間に無声放電を
   発生させて空気からオゾンを発生させるオゾン発生装置
   において、 前記誘導電極と放電電極の少なくとも一方を、市販のガ
   ラス封止型電子部品で構成したことを特徴とするオゾン
   発生装置。
2. 【請求項２】 前記誘導電極と放電電極の両方を市販の
   ガラス封止型電子部品で構成したことを特徴とする請求
   項１に記載のオゾン発生装置。
3. 【請求項３】 前記ガラス封止型電子部品は、ガラス封
   止型ダイオードであることを特徴とする請求項１又は２
   に記載のオゾン発生装置。
4. 【請求項４】 動力源としてのバッテリを有し、このバ
   ッテリとその他の構成部品を携帯可能なケース内に組み
   込んだことを特徴とする請求項１〜３の何れかに記載の
   オゾン発生装置。