JP3071626U - 床下換気装置 - Google Patents

床下換気装置

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JP3071626U
JP3071626U JP2000001365U JP2000001365U JP3071626U JP 3071626 U JP3071626 U JP 3071626U JP 2000001365 U JP2000001365 U JP 2000001365U JP 2000001365 U JP2000001365 U JP 2000001365U JP 3071626 U JP3071626 U JP 3071626U
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康則 菅野
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株式会社 電商
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐震性を有する,基礎パッキン建築方式及び基
礎断熱建築方式に使用でき,床下の有効な換気を確保す
る床下換気装置を提供すること。 【解決手段】基礎パッキン建築方式に用い,基礎壁1の
少なくとも1ヵ所に,床6下から屋外5に連通する排出
口1bを設け,該床下に1個の吐出口15と複数の吸込
口16を持つ換気手段10を配設し,該吐出口から吐出
配管15aを介して,該排出口から屋外に吐出可能と
し,所定の箇所の該吸込口から吸込配管16aを接続
し,該吸込配管の他端口より屋内床下の所定の箇所から
吸込可能とする該換気手段,そして室内に設置した制御
器により,該換気手段内蔵のファン12の電源を制御す
る制御手段から構成する事を特徴とする,床下換気装置
を確保する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は,耐震性を有する基礎パッキン建築方式及び基礎断熱建築方式に使用 できる,床下の有効な換気を確保する床下換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における床下換気手段は,図6に示すように,主に木造家屋に用いら れ,コンクリート製基礎壁(1)上に換気口(40)を設ける基礎換気口建築方 式において,フーチング等のコンクリート製基盤上に立設した布基礎とも呼ばれ るコンクリート製基礎壁(1)上に凹部を所定の箇所に形成した,鼠等の侵入を 防御する格子(40a)等を装備した複数の断面が十分広い該換気口を設け,建 物の木製等の土台(2)をアンカーボルト等の固定部材を用いて該基礎壁に固定 し,該基礎壁の屋内側には,べた基礎とも呼ばれる防湿コンクリート製等の基礎 平面(1a)を設け,該土台上には屋外を遮断する壁(3)を立設し,側面には 床(6)を固定し,屋内の該基礎平面上の所定の箇所に床束とも呼ぶ床受部材( 1c)を立設し,該床下を支承し,該換気口の内側に,換気手段として,配管を 用いない換気扇を直接装備する事もできる床下換気手段があった。
【0003】 従来技術における床下換気手段は,図7に示すように,主に木造家屋に用いら れる基礎パッキン建築方式において,コンクリート製基礎壁(1)上に,所定の 間隔で樹脂製等の緩衝性を有する複数のパッキン(4)を介して,建物の木製等 の土台(2)を固定部材を用いて該基礎壁に固定し,該基礎壁の屋内側には,防 湿コンクリート製等の基礎平面(1a)を設け,該土台上には屋外を遮断する壁 (3)を立設し,側面には床(6)を固定し,屋内の該基礎平面上の所定の箇所 に床受部材(1c)を立設し,該床受部材上に所定の間隔で複数の該パッキンを 介して該床下を支承し,該パッキンの厚みは,該基礎壁或いは該床受部材の幅よ りも小さい寸法とし,隣接する該パッキンの間隙を通じて,該基礎壁の床下と屋 外,そして該床受部材の床下両側は連通することとし,外気が該基礎壁上の隣接 する該パッキン間隙から流入し,屋内床下においては,該床受部材上の隣接する 該パッキン間隙,及び隣接する該床受部材間隙を通じて流入外気が流動し,換気 が行われる床下換気手段があった。
【0004】 従来技術における床下換気手段は,図8に示すように,コンクリート製マンシ ョン等のコンクリート製建造物に用いられる基礎断熱建築方式において,フーチ ング等のコンクリート製基盤上に立設したコンクリート製基礎壁(1)上に,一 体化して断熱材を配したコンクリート製壁(3)を形成し,該基礎壁の屋内側に は,防湿コンクリート製等の基礎平面(1a)を設け,該基礎平面上の所定の箇 所にコンクリート製床受部材(1c)を立設し,該床受部材上に一体化して断熱 材を配したコンクリート製屋内側壁(3a)を形成し,各室内が床(6)下も含 めて,該壁及び屋内側壁を用いて,通路を除いて独立な断熱空間を形成し,該独 立な断熱空間ごとに木製等の該床を配設し,室内から該床を透過する流動空気に 依存する床下換気手段があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来技術の基礎換気口建築方式における,床下換気手段は,コンクリート製基 礎壁上に凹部を所定の箇所に形成した,複数の断面が十分広い換気口を設けるの っで,該基礎壁断面を水平に埋設する金属製主筋が該換気口を迂回する必要があ り,耐震性が著しく損なわれる問題点があった。
【0006】 従来技術の基礎パッキン建築方式における,床下換気手段は,耐震性はよいけ れども,外気が基礎壁上の隣接するパッキン間隙から流入し,屋内床下において は,床受部材上の隣接するパッキン間隙を通じて流入外気が流動し,換気が行わ れるので,該パッキンの厚みが,該基礎壁及び床受部材の幅に比べて寸法が小さ く,流動する空気の流動抵抗が大きく,十分な換気が行われず,湿度が70%以 上になり,それに伴い床等の木材の含水率も20%を越えるので,白蟻の繁殖, ラウン材の大害虫であるヒラタキクイムシの発生,青かびの繁殖,木材腐朽菌の 繁殖等に起因する床材等の腐食・劣化をまねき,床下環境が悪化する問題点があ り,且つ,従来技術の換気手段としての,配管を用いない換気扇を直接装備しに くい問題点もあった。
【0007】 従来技術の基礎断熱建築方式における,床下換気手段は,耐震性はよいけれど も,室内から床を透過する流動空気に依存するので,流動抵抗が大きく,十分な 換気が行われず,湿度が70%以上になり,それに伴い床等の木材の含水率も2 0%を越えるので,白蟻の繁殖,ラウン材の大害虫であるヒラタキクイムシの発 生,青かびの繁殖,木材腐朽菌の繁殖等に起因する床材等の腐食・劣化をまねき ,床下環境が悪化する問題点があり,且つ,従来技術の換気手段としての,配管 を用いない換気扇を直接装備しにくい問題点もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために,本考案の請求項1に対応する,床下換気装置 は,耐震性を有する基礎パッキン建築方式及び基礎断熱建築方式に使用できる換 気手段を有し,基礎パッキン建築方式においては,該換気手段は,基礎壁の少な くとも1ヵ所に,床下から屋外に連通する排出口を設け,該床下に1個の吐出口 と複数の吸込口を持つ換気手段を配設し,該吐出口から吐出配管を介して,該排 出口から屋外に吐出可能とし,所定の箇所の該吸込口から吸込配管を接続し,該 吸込配管の他端口より屋内床下の所定の箇所から吸込可能とし,そして基礎断熱 建築方式においては,コンクリート製基礎壁或いは壁の少なくとも1ヵ所に,屋 外に連通する排出口を設け,換気手段を該床下或いは該床下と連通する室内に配 設し,該換気手段は吐出口と吸込口を有し,該吐出口から吐出配管を介して,該 排出口から屋外に吐出可能とし,該吸込口から床下空気を吸い込み可能な構造と し,少なくとも隣接する該床受部材には,連通口を配設し,最も上流側の室内床 下には屋内空気導入手段を配設し,該連通口を介して互いに連通する全室内床下 の換気が有効に行われる構造にできる事も特徴とする。
【0009】 本考案の請求項2に対応する床下換気装置は,制御手段が,床下の湿度検出器 の湿度が所定の値を越えると,ファンの電源が入力状態になるように,制御器に より自動制御する事を特徴とする。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の請求項1に対応する床下換気装置は,ファンを内蔵する本体容器の側 面に1個の吐出口と複数の吸込口を有し,各該吐出口及び吸込口には,それぞれ 必要に応じて吐出配管及び吸込配管を接続可能とし,該ファンのファン頭部を該 本体容器上部に固定し,該本体容器内部のファンの下側に吸い込み口を設け,該 ファンの側面の吐き出し口を該吐出口に接続して用い,該本体容器下側にはドレ イン受部材を形成し,該ドレイン受部材の少なくとも1ヵ所にドレイン排出口を 設け,該ドレイン排出口から配管を介して,貯留するドレインを排出可能とし, 該本体容器側面外側には複数の支持部材を設け,該支持部材にボルト・ナット等 の固定部材で鉛直に支柱を取り付け可能とし,該支柱を上下に延長して固定して 用いる換気手段であって,そして該ファンの電源の制御手段として,室内に設置 した制御器により制御する事を特徴とする。
【0011】 本考案の請求項2に対応する床下換気装置は,制御手段が,床下に湿度検出器 を配設し,該湿度検出器の湿度が所定の値を越えると,タイマーにより,所定の 時間,ファンの電源が入力状態になるように,室内に設置した制御器により自動 制御する事を特徴とする。
【0012】 本考案の床下換気装置は,布基礎とも呼ばれるコンクリート製基礎壁上に,所 定の間隔で緩衝性を有する複数のパッキンを介して,建物の木製等の土台を該基 礎壁に固定し,該基礎壁の屋内側には,防湿コンクリート製等の基礎平面を設け ,該土台上には屋外を遮断する壁を立設し,側面には床を固定する,基礎パッキ ン建築方式に適用することもでき,該基礎壁の少なくとも1ヵ所に,該基礎壁内 部を水平に埋設した金属製主筋を回避できる箇所に,該床下から屋外に連通する 排出口を設け,該排出口から所定の距離離れた箇所に換気手段を配設し,該換気 手段は,ファンを内蔵する本体容器に1個の吐出口と複数の吸込口を有し,該吐 出口から吐出配管を介して,該排出口から屋外に吐出可能とし,所定の箇所の該 吸込口から吸込配管を接続し,該吸込配管の他端口より屋内床下の所定の箇所か ら吸込可能とする事も出来る。
【0013】 本考案の床下換気装置は,コンクリート製基礎壁上に,一体化してコンクリー ト製壁を形成し,該基礎壁の屋内側には,防湿コンクリート製等の基礎平面を設 け,該基礎平面上の所定の箇所にコンクリート製床受部材を立設し,該床受部材 上に一体化してコンクリート製屋内側壁を形成し,各室内が床下も含めて,該壁 及び屋内側壁を用いて,通路を除いて独立な断熱空間を形成し,該独立な断熱空 間ごとに木製等の該床を配設する,基礎断熱建築方式に適用することもでき,該 コンクリート製壁の少なくとも1ヵ所に,屋外に連通する排出口を設け,換気手 段を該床下或いは該床下と連通する室内に配設し,該換気手段は,ファンを内蔵 する本体容器に吐出口と吸込口を有し,該吐出口から吐出配管を介して,該排出 口から屋外に吐出可能とし,該吸込口から床下空気を吸い込み可能な構造とし, 少なくとも隣接する該床受部材には,連通口を配設し,該連通口の配置は,該換 気手段を設置する該室内床下を最も下流側とし,最も上流側の室内床下には屋内 空気導入手段を配設し,該屋内空気導入手段を構成する配管の一端である屋内空 気吸込口を,押入内部・階段下等の目立たない所定の場所の該室内床上に連通し て配設し,該配管の枝分かれした他端部である床下排出口を該室内床下の最も上 流側に配設し,室内空気が該室内床下の最も上流側に排出させ,該連通口を介し て互いに連通する全室内床下の換気が有効に行われる構造とする事も出来る。
【0014】 本考案の床下換気装置において,換気手段を設置する室として,基礎断熱建築 方式で通常用いられる,ユニット・バスを設置する浴室を用ることもでき,浴槽 を内蔵する収納箱体の天井上部の空き空間部に,該換気手段を設置し,該換気手 段は,本体容器側面外側には複数の支持部材を設け,該支持部材にボルト・ナッ ト等の固定部材で鉛直に支柱を取り付け可能とし,該支柱を室内天井に延長し, 該天井に換気手段を吊るして固定することもでき,該収納箱体は基礎平面上に複 数の支持台を介して設置し,隣接室内の床下から連通口を通じて流入する空気は ,該浴室側壁と収納箱体との間を上昇し,該換気手段の複数の吸込口に吸い込ま れ,排出口から屋外に排出する事も出来る。
【0015】 本考案の床下換気装置において,換気手段を設置する箇所として,基礎断熱建 築方式における床下を用ることもでき,近傍のコンクリート製基礎壁の少なくと も1ヵ所に,屋外に連通する排出口を設け,該換気手段の吐出口から吐出配管を 介して,該排出口から屋外に吐出可能とし,隣接室内の床下から連通口を通じて 流入する空気は,該換気手段の複数の吸込口に吸い込まれ,排出口から屋外に排 出する事も出来る。
【0016】 本考案の床下換気装置において,換気手段の吐出口及び吸込口,そして吐出配 管の出口,及び吸込配管の入口には,必要に応じて鼠等の侵入を防御する防御格 子・網等を装備する事も出来る。
【0017】 本考案の床下換気装置を用いることにより,四季を通じて,床下の湿度を65 %以下に保ち,それに伴い床等の木材の含水率も20%以下になるので,白蟻の 繁殖,ラウン材の大害虫であるヒラタキクイムシの発生,青かびの繁殖,木材腐 朽菌の繁殖等を防御し,床材等の腐食・劣化を防止し,床下環境を良好に保持す る作用を有する。
【0018】 本考案の基礎パッキン建築方式に適用する床下換気装置において,建物全周に 設けた隣接するパッキン間隙から新鮮な外気を床下に吸い込み,換気手段により ,吐出配管を介して,排出口から外部へ吐出するので,床下が常に良好な換気状 態に保持する作用を有する。
【0019】 本考案の基礎断熱建築方式に適用する床下換気装置において,屋内空気導入手 段を用いて,互いに連通する床下へ室内空気を導入し,最も下流側に設置した換 気手段により,吐出配管を介して,排出口から外部へ吐出するので,床下が常に 良好な換気状態に保持する作用を有する。
【0020】
【実施例】
この考案の実施例の図面において,図1は本考案の実施例1を示す,基礎パッ キン建築方式に適用する,床下換気装置の使用状態を示す,一部欠載側面図,図 2は該床下換気装置に用いる,換気手段の一部欠載平面図,そして図3は該床下 換気装置における,換気流動方向を示す床下平面土台直下断面矢視概略説明図で ある。図4は本考案の実施例2を示す,基礎断熱建築方式に適用する,床下換気 装置の使用状態を示す,一部欠載側面図,そして図5は該床下換気装置における ,換気流動方向を示すユニット・バスを設置した一部天井直下矢視を含む床下平 面断面概略説明図である。
【0021】 この考案の実施例を以下説明すると,実施例1の床下換気装置は,図1に示す ように,基礎パッキン建築方式に適用することもでき,基礎壁(1)の少なくと も1ヵ所に,該基礎壁内部を水平に埋設した金属製主筋を回避できる箇所に,床 (6)下から屋外(5)に連通する排出口(1b)を設け,該排出口から所定の 距離離れた箇所に配設して用いる換気手段(10)であって,該換気手段は,フ ァン(12)を内蔵する本体容器(12a)に1個の吐出口(15)と複数の吸 込口(16)を有し,該吐出口から吐出配管(15a)を介して,該排出口から 屋外に吐出可能とし,所定の箇所の該吸込口から吸込配管(16a)を接続し, 該吸込配管の他端口より屋内床下の所定の箇所から吸込可能とする事を特徴とす る。
【0022】 実施例1の床下換気装置に用いる,換気手段(10)は,図1及び図2に示す ように,ファン(12)を内蔵する本体容器(12a)の側面に1個の吐出口( 15)と複数の吸込口(16)を有し,該ファンのファン頭部(12a)を該本 体容器上部に突出して固定し,該本体容器内部のファンの下側に吸い込み口を設 け,該ファンの側面の吐き出し口を該吐出口に接続して配設し,該本体容器下側 にはドレイン受部材(13)を形成し,該ドレイン受部材の少なくとも1ヵ所に ドレイン排出口(13a)を設け,該ドレイン排出口から配管を介して,貯留す るドレインを排出可能とし,該本体容器側面外側には複数の支持部材(14)を 設け,該支持部材にボルト・ナット等の固定部材で鉛直に支柱(14a)を取り 付け可能とし,該支柱を基礎平面(1a)上に延長し,該基礎平面上に換気手段 を据え置いて用いる事も出来る。
【0023】 実施例1の床下換気装置に用いる,換気手段(10)のファン(12)の電源 制御は,室内から制御することとし,床(6)下に湿度検出器を配設し,該湿度 検出器の湿度が所定の値を越えると,タイマーにより,所定の時間,該ファンの 電源が入力状態になるように,室内に設置した制御器により制御する,制御手段 である事を特徴とする。
【0024】 実施例1の床下換気装置に用いる,換気手段(10)の換気風量は,約300 m3/時を用い,電源は100V:約40Wを要し,吐出口(15)及び吸込口( 16)の口径は100mmを採用し,本体容器(12a)の平面寸法は一辺:約 30cmの四角形,高さ:約20cmを採用し,該換気手段を用いて,床下の湿 度を四季を通じて65%以下に保持することができ,対応する木材の含水率を2 0%以下に保持する事が出来た。
【0025】 実施例1の床下換気装置を用いた換気流動方向は,図3の太黒色線矢印に示し ており,基礎壁(1)の少なくとも1ヵ所に,床(6)下から屋外(5)に連通 する排出口(1b)を設け,該排出口から所定の距離離れた箇所に換気手段(1 0)を配設し,該換気手段の本体容器(12a)に1個の吐出口(15)と複数 の吸込口(16)を有し,該吐出口から吐出配管(15a)を介して,該排出口 から屋外に吐出可能とし,所定の箇所の該吸込口から吸込配管(16a)を接続 し,該吸込配管の他端口より屋内床下の所定の箇所から吸込可能とし,該吸込配 管の他端口が屋内前床下部から空気をなるべく一様に吸い込み可能な配置を選択 し,該基礎壁の屋外から外気を隣接するパッキン(4)の間隙を通じて,床下に 吸い込み,複数の床受部材(1c)上の隣接する該パッキンの間隙,或いは隣接 する該床受部材の隙間を通じて,床下流入空気が,該吸込配管の他端口,或いは 該換気手段の吸込口に流入し,該排出口から屋外に排出される事を特徴とする。
【0026】 実施例2の床下換気装置は,図4に示すように,基礎断熱建築方式に適用する こともでき,基礎壁(1)上に一体化して断熱材を配したコンクリート製壁(3 )の少なくとも1ヵ所に,屋外(5)に連通する排出口(1b)を設け,床(6 )下或いは該床下と連通する室内に配設して用いる換気手段(10)であって, 該換気手段は,ファン(12)を内蔵する本体容器(12a)に吐出口(15) と吸込口(16)を有し,該吐出口から吐出配管(15a)を介して,該排出口 から屋外に吐出可能とし,該吸込口から床下空気を吸い込み可能な構造とし,少 なくとも隣接する各室内の床下を遮断する床受部材(1c)には,連通口(1d )を配設し,該連通口の配置は,該換気手段を設置する該室内床下を最も下流側 とする事を特徴とする。
【0027】 実施例2の床下換気装置において,換気手段(10)を設置する室として,図 4に示すように,基礎断熱建築方式で通常用いられる,ユニット・バス(20) を設置する浴室を用い,浴槽(22)を内蔵する収納箱体(21)の天井上部の 空き空間部に,該換気手段を設置し,該換気手段(10)は,図4に示すように ,ファン(12)を内蔵する本体容器(12a)の側面に1個の吐出口(15) と複数の吸込口(16)を有し,該ファンのファン頭部(12a)を該本体容器 上部に突出して固定し,該本体容器内部のファンの下側に吸い込み口を設け,該 ファンの側面の吐き出し口を該吐出口に接続して配設し,該本体容器下側にはド レイン受部材(13)を形成し,該ドレイン受部材の少なくとも1ヵ所にドレイ ン排出口(13a)を設け,該ドレイン排出口から配管を介して,貯留するドレ インを排出可能とし,該本体容器側面外側には複数の支持部材(14)を設け, 該支持部材にボルト・ナット等の固定部材で鉛直に支柱(14a)を取り付け可 能とし,該支柱を室内天井(7)に延長し,該天井に換気手段を吊るして固定す ることもでき,該収納箱体は基礎平面(1a)上に複数の支持台(24)を介し て設置し,隣接室内の床(6)下から連通口(1d)を通じて流入する空気は, 該浴室側壁と収納箱体との間を上昇し,該換気手段の複数の吸込口に吸い込まれ ,排出口(1b)から屋外に排出される事を特徴とする。
【0028】 実施例2の床下換気装置を用いた換気流動方向は,図5の太黒色線矢印に示し ており,基礎壁(1)上に一体化したコンクリート製壁(3)の少なくとも1ヵ 所に,屋外(5)に連通する排出口(1b)を設け,換気手段(10)を床(6 )下或いは該床下と連通する室内に配設し,該換気手段は,ファン(12)を内 蔵する本体容器(12a)に吐出口(15)と吸込口(16)を有し,該吐出口 から吐出配管(15a)を介して,該排出口から屋外に吐出可能とし,該吸込口 から床下空気を吸い込み可能な構造とし,少なくとも隣接する各室内の床下を遮 断する床受部材(1c)には,連通口(1d)を配設し,該連通口の配置は,該 換気手段を設置する該室内床下を最も下流側とし,最も上流側の室内床下には屋 内空気導入手段(30)を配設し,該屋内空気導入手段を構成する配管(31) の一端である屋内空気吸込口(31a)を,押入内部・階段下等の目立たない所 定の場所の該室内床上に連通して配設し,該配管の枝分かれした他端部である床 下排出口(31b)を該室内床下の最も上流側に配設し,室内空気が該室内床下 の最も上流側に排出させ,該連通口を介して互いに連通する全室内床下の換気が 有効に行われる構造とする事を特徴とする。
【0029】
【考案の効果】
本考案は,以上説明した様な形態で実施され,以下に記載される様な効果を有 する。
【0030】 本考案の床下換気装置を用いることにより,耐震性を有する基礎パッキン建築 方式及び基礎断熱建築方式において,四季を通じて,床下の湿度を65%以下に 保ち,それに伴い床等の木材の含水率も20%以下になるので,白蟻の繁殖,ラ ウン材の大害虫であるヒラタキクイムシの発生,青かびの繁殖,木材腐朽菌の繁 殖等を防御し,床材等の腐食・劣化を防止し,床下環境を良好に保持する効果を 有する。
【0031】 本考案の床下換気装置を用いることにより,床下の湿度が所定の値を越えると ,所定の時間,ファンの電源が入力状態になるような制御手段を用い,自動制御 する効果をも有する。
【0032】 本考案の床下換気装置を,基礎パッキン建築方式に適用し,建物全周に設けた 隣接するパッキン間隙から新鮮な外気を床下に吸い込み,換気手段により,吐出 配管を介して,排出口から外部へ吐出するので,床下が常に良好な換気状態に保 持する効果を有する。
【0033】 本考案の床下換気装置を,基礎断熱建築方式に適用し,屋内空気導入手段を併 用し,互いに連通する床下へ室内空気を導入し,最も下流側に設置した換気手段 により,吐出配管を介して,排出口から外部へ吐出するので,床下が常に良好な 換気状態に保持する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1を示す,基礎パッキン建築方
式に適用する,床下換気装置の使用状態を示す,一部欠
載側面図。
【図2】本考案の実施例1を示す,基礎パッキン建築方
式に適用する,床下換気装置に用いる,換気手段の一部
欠載平面図。
【図3】本考案の実施例1を示す,基礎パッキン建築方
式に適用する,床下換気装置における,換気流動方向を
示す床下平面土台直下断面矢視概略説明図。
【図4】本考案の実施例2を示す,基礎断熱建築方式に
適用する,床下換気装置の使用状態を示す,一部欠載側
面図。
【図5】本考案の実施例2を示す,基礎断熱建築方式に
適用する,床下換気装置における,換気流動方向を示す
一部天井直下矢視を含む床下平面断面概略説明図。
【図6】従来技術の実施例1を示す,基礎換気口建築方
式に適用する,床下換気手段の一部欠載斜視図。
【図7】従来技術の実施例2を示す,基礎パッキン建築
方式に適用する,床下換気手段の一部欠載斜視図。
【図8】従来技術の実施例3を示す,基礎断熱建築方式
に適用する,床下換気手段の一部欠載斜視図。
【符号の説明】
1 基礎壁 1a 基礎平面 1b 排出口 1c 床受部材 1d 連通口 2 土台 3 壁 3a 屋内側壁 4 パッキン 5 屋外 6 床 7 天井 10 換気手段 11 本体容器 12 ファン 12a ファン頭部 13 ドレイン受部材 13a ドレイン排出口 14 支持部材 14a 支柱 15 吐出口 15a 吐出配管 16 吸込口 16a 吸込配管 20 ユニット・バス 20a 連結部材 21 収納箱体 22 浴槽 23 浴室扉 24 支持台 25 浴室換気扇 30 屋内空気導入手段 31 配管 31a 屋内空気吸込口 31b 床下排出口 40 換気口 40a 格子

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファン(12)を内蔵する本体容器(1
    1)の側面に1個の吐出口(15)と複数の吸込口(1
    6)を有し,各該吐出口及び吸込口には,それぞれ必要
    に応じて吐出配管(15a)及び吸込配管(16a)を
    接続可能とし,該ファンのファン頭部(12a)を該本
    体容器上部に固定し,該本体容器内部のファンの下側に
    吸い込み口を設け,該ファンの側面の吐き出し口を該吐
    出口に接続して用い,該本体容器下側にはドレイン受部
    材(13)を形成し,該ドレイン受部材の少なくとも1
    ヵ所にドレイン排出口(13a)を設け,該ドレイン排
    出口から配管を介して,貯留するドレインを排出可能と
    し,該本体容器側面外側には複数の支持部材(14)を
    設け,該支持部材に固定部材で鉛直に支柱を取り付け可
    能とし,該支柱を上下に延長して固定して用いる換気手
    段(10),そして室内に設置した制御器により該ファ
    ンの電源を制御する制御手段から構成する事を特徴とす
    る床下換気装置。
  2. 【請求項2】制御手段が,床下に湿度検出器を配設し,
    該湿度検出器の湿度が所定の値を越えると,所定の時
    間,ファン(12)の電源が入力状態になるように,制
    御器により自動制御する事を特徴とする,請求項1記載
    の床下換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3468740B2 (ja) 2000-07-31 2003-11-17 株式会社アルトピア 建物用送風撹拌装置および建物用換気システム

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