JPH0517538Y2 - - Google Patents

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JPH0517538Y2
JPH0517538Y2 JP1989102831U JP10283189U JPH0517538Y2 JP H0517538 Y2 JPH0517538 Y2 JP H0517538Y2 JP 1989102831 U JP1989102831 U JP 1989102831U JP 10283189 U JP10283189 U JP 10283189U JP H0517538 Y2 JPH0517538 Y2 JP H0517538Y2
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floor
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ventilation
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本案は、屋内に取り入れる外気を調整する建物
室内への換気用の空気の供給装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来の換気方法は、大別すると空気の温度差に
よる重量のちがいを利用した自然換気方法と、機
械力による強制換気方法があり、それぞれ次のよ
うな特徴がある。
1 最も多く使用されているのが自然換気方法
で、通常各室に1〜2ケ所換気口がつけられて
いるが、この方法は冷房、暖房時に換気をする
と冷暖房した空気が、未調整の外気とどんどん
入れ代わるため熱損失が大きい。
又、コンクリート住宅や寒冷地型の気密住宅
では充分な換気量が得られず、結露、カビ、ダ
ニの発生などがみられ、生活環境の悪化が問題
になつている。
2 機械による換気方法には、各室個別処理方式
と全室集中処理方式があるが、いずれも排気と
吸気の間で熱交換し、排熱回収により熱損失を
少なくした換気方法である。
この方法は、設備費が一般的に高価で、高い
ものは百万円以上と高額なことと維持費(電気
代)がかかるなどの問題がある。
又、機械式換気方法は一般的に各室の適切な
換気量を調節することがむずかしく、過剰換気
になりやすい上調湿機能がない。
さらに、保守管理が必要であるなどの問題があ
る。
[考案が解決しようとする課題] 従来の技術で述べたものにあつては、下記のよ
うな問題点を有していた。
屋内のすべての室を充分に換気し、経済的で快
適な生活環境をつくるため、設備費を安価にし維
持費をかからないようにする。
次に、冷暖房時の熱損失を少なくし、快適な湿
度の外気を屋内に導入する。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案のものは下
記のようになるものである。
すなわち本願のものは、建物本体2と換気用の
箱3とから構成され、建物本体2は、土台2B上
に配設された側壁部分2Cと、この側壁部分内に
配設された1階床部分2Dと、2階床部分2E
と、2階天井部分2Fと、側壁部分に配設された
屋根部分2Gとから構成され、1階床部分2Dに
おける側壁部分近傍箇所には上方に向けた吸気取
入れ口2Dlが開設され、2階床部分2Eには吸
気取入れ口2Dlの開設箇所とは反対側位置をも
つて部屋間通気口2Elが上方に向けて開設され、
2階天井部分2Fには部屋間通気口2Elとは反対
側位置をもつて排気取入れ口2Flが上方に向けて
開設され、さらに、この排気取入れ口には外周が
断熱材2Hlで断熱処理された排気管2Hが連結
され、かつ、この排気管2Hの上端は屋根部分2
Gを貫通して外気に開口され、一方、建物本体2
に近い位置をもつて地中に埋設された鉄筋コンク
リート製の換気用の箱3は、平面方形の底部3A
とこの底部の上面に連設した角筒状の側壁部3B
と、上面板に張設された天板部3Cとから構成さ
れ、底部3Aには排水口3Alが適数個開設され、
側壁部3B内には適数枚の仕切板3Dlで平面蛇
行状の空気路3Dが形成され、天板部には空気路
3Dの始端部分に連通する状態で吸気パイプ4が
植設され、かつ、この吸気パイプ4の上端4Aは
逆U字状に構成され外気に連通するよう構成さ
れ、また、天板部には空気路3Dの末端部分に連
通する状態で導入パイプ5が植設され、かつ、こ
の導入パイプの先端5Aは吸気取入れ口2Dlに
連結されている建物室内への換気用の空気の供給
装置である。
[作用] 本考案のものは下記のように作用する。
1 建物全体が煙突のような働きをするため動力
を使わず換気ができる上、レンジ扇などから多
量の室内空気が排出されても、その分に合わせ
必要な外気が排気の力で引き入れられる。
2 換気用の箱3は地中に埋設するため、地中に
蓄えられている熱により外気温が調節される。
これは、井戸水と同じで、地中の温度は深く
なるほど一定になるため、夏の高温の外気は冷
やされ、冬の低温の外気は暖められて室内に導
入される。
3 夏の多湿の外気は、低温の換気用の箱3に入
ると空気温度差により飽和水蒸気量が変化し壁
面で結露し、結露水は下部の排出口から排出さ
れる。
4 冬の乾燥した外気は換気用の箱に入り、地中
の水分により含有水蒸気量が増加する。
以上の作用をさらに詳述すると、下記のように
なる。
冬の場合における換気用の箱内での作用は下記
の通りである。
冷えた外気がこの装置の吸引効果により地下に
埋設の換気用の箱内に導かれ、換気用の箱内の温
度(冬期間の土の凍結深度以下に埋められている
ので氷点下以下はない)で加温される。
又、冬の外気は非常に温度の低い状態であるの
で、同時に加湿される。
又、箱の中には仕切板が設けられているので、
箱入口から入つた空気が直接出口に向かつて進む
ことなく、流速に適度な抵抗がかかり、より加温
の効果が上がる。
冬の場合における1階と2階の部屋での作用は
下記の通りである。
通常のレジスターでは、空気を取り入れる時、
そのまま冷えた外気が流入することになるが、本
願のものでは、換気用の箱で温度の上がつた空気
が入つてくる。
又、通常でも重力換気により常に一定量の空気
が入つてくる。
夏の場合における換気用の箱内での作用は下記
の通りである。
高温多湿の外気がこの装置の吸引効果により、
地下に埋設された換気用の箱内に導入され、この
換気用の箱の冷えた内面に触れ、この時、多湿の
空気はコンクリート面で表面結露をし、同時に温
度も下がる。
夏の場合における1階と2階の部屋での作用は
下記の通りである。
冷えて除湿された空気が室内に入ることによ
り、若干温度が上昇し、湿度がさらに下がる。こ
れにより外気より低い温度で低湿度の空気を得る
ことができる。
[考案の実施例] 実施例について図面を参照して説明する。
1は本案の建物室内への換気用の空気の供給装
置で、建物本体2と換気用の箱3とから構成され
ている。
そこで、建物本体2は公知の構成になつている
が、基礎2Aとこの基礎上に設けられた土台2B
と、この土台上に配設された側壁部分2Cと、こ
の側壁部分内に配設された1階床部分2Dと、2
階床部分2Eと、2階天井部分2Fと、側壁部分
に配設された屋根部分2Gとから構成されてい
る。
図中、2Iは1階の部屋、2Jは2階の部屋で
ある。
そして、1階床部分2Dにおける側壁部分近傍
箇所には上方に向けた吸気取入れ口2Dlが開設
され、2階床部分2Eには吸気取入れ口2Dlの
開設箇所とは反対側位置をもつて部屋間通気口2
Elが上方に向けて開設され、2階天井部分2Fに
は部屋間通気口2Elとは反対側位置をもつて排気
取入れ口2Flが上方に向けて開設され、さらに、
この排気取入れ口には外周が断熱材2Hlで断熱
処理された排気管2Hが連結され、かつ、この排
気管2Hの上端は屋根部分2Gを貫通して外気に
開口されている。
排気管全体を包む断熱材2Hlは厚さは150〜
200mm位のものである。
排気管2Hは夏冬ともに室内の空気をスムーズ
に屋外に出すために用いられている。
一方、建物本体2に近い位置をもつて地中に埋
設された鉄筋コンクリート製の換気用の箱3は、
平面方形の底部3Aとこの底部の上面に連設した
角筒状の側壁部3Bと、この側壁部の上面に張設
された天井部3Cとから構成され、底部3Aには
排水口3Alが適数個開設され、側壁部3B内に
は適数枚の仕切板3Dlで平面蛇行状の空気路3
Dが形成されている。
天板部には空気路3Dの始端部分に連通する状
態で吸気パイプ4が植設され、かつ、この吸気パ
イプ4の上端4Aは逆U字状に構成され外気に連
通するよう構成されている。
この場合、吸気パイプ4の入口には防虫網4B
が張設されている。
また、天板部には空気路3Dの末端部分に連通
する状態で導入パイプ5が植設され、かつ、この
導入パイプの先端5Aは吸気取入れ口2Dlに連
結されている。
この結果、吸気パイプ4と導入パイプ5は対角
の位置に取付けたものとなる。
なお、換気用の箱3についての最良の実施例を
上げると、第2図のようにコンクリートで縦1
m、横2m、奥行1m程度の箱を作り内部に仕切
板3Dlを交互に張設する。
そして、この換気用の箱を設置する位置は地下
3m位で地下水位より高い位置とし、第1図のよ
うに底部に砂利6を30〜50cm位敷いた上に設置す
る。
このように本願のものは、建物本体には第1図
のように床面に導入パイプ5を取付け、天井面に
は排気管2Hを取付ける。
その場合、導入された空気が各室を通り(何系
統でもよい)自然に排気管2Hまで流れるよう各
室にも空気の入口と出口を取付けたものとして構
成されていることになる。
[考案の効果] 本考案は、上述の通り構成されているので次に
記載する効果を奏する。
1 設備が単純なため非常に安価にできる。
2 動力を使用しないので維持費がかからない。
3 家全体が煙突状になるよう各室に空気の出入
口をつけるので、全室とも充分な換気ができ
る。
4 夏の外気は冷やされて屋内に入るので冷房の
エネルギーが少なくてすみ、冬の場合も冷たい
外気が暖められて室内に入るので暖房エネルギ
ーが少なくてすむ。
5 夏は冷房、冬は暖房の効果がある。
6 夏は除湿、冬は加湿されるので調湿効果があ
る。
7 吸気パイプから引き入れられた外気は本願の
換気用の箱で一度拡散するため、外気とともに
入つてくる砂ぼこりなどは箱の底に落ち、室内
に侵入してこないため防じん効果がある。
8 機械式設備のように、フイルターの清掃やモ
ーターフアンの清掃などの維持管理が不用にな
る効果があつた。
9 各室に直接屋外とつながる換気口がないので
屋外の騒音が入らず、又フアンを使用していな
いので静かであるなど、防音効果があつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の建物室内への換気用の空気の
供給装置の略図的縦断面図、第2図は換気用の箱
の1部を切り欠いた分解斜視図である。 1……建物室内への換気用の空気の供給装置、
2……建物本体、2Dl……吸気取入れ口、2El
……部屋間通気口、2Fl……排気取入れ口、2H
……排気管、2Hl……断熱材、3……換気用の
箱、3Al……排水口、3D……空気路、3Dl…
…仕切板、4……吸気パイプ、5……導入パイ
プ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 建物本体2と換気用の箱3とから構成され、建
    物本体2は、土台2B上に配設された側壁部分2
    Cと、この側壁部分内に配設された1階床部分2
    Dと、2階床部分2Eと、2階天井部分2Fと、
    側壁部分に配設された屋根部分2Gとから構成さ
    れ、1階床部分2Dにおける側壁部分近傍箇所に
    は上方に向けた吸気取入れ口2Dlが開設され、
    2階床部分2Eには吸気取入れ口2Dlの開設箇
    所とは反対側位置をもつて部屋間通気口2Elが上
    方に向けて開設され、2階天井部分2Fには部屋
    間通気口2EIとは反対側位置をもつて排気取入
    れ口2Flが上方に向けて開設され、さらに、この
    排気取入れ口には外周が断熱材2Hlで断熱処理
    された排気管2Hが連結され、かつ、この排気管
    2Hの上端は屋根部分2Gを貫通して外気に開口
    され、一方、建物本体2に近い位置をもつて地中
    に埋設された鉄筋コンクリート製の換気用の箱3
    は、平面方形の底部3Aとこの底部の上面に連設
    した角筒状の側壁部3Bと、上面に張設された天
    井部3Cとから構成され、底部3Aには排水口3
    Alが適数個開設され、側壁部3B内には適数枚
    の仕切板3Dlで平面蛇行状の空気路3Dが形成
    され、天板部には空気路3Dの始端部分に連通す
    る状態で吸気パイプ4が植設され、かつ、この吸
    気パイプ4の上端4Aは逆U字状に構成され外気
    に連通するよう構成され、また、天板部には空気
    路3Dの末端部分に連通する状態で導入パイプ5
    が植設され、かつ、この導入パイプの先端5Aは
    吸気取入れ口2Dlに連結されていることを特徴
    とする建物室内への換気用の空気の供給装置。
JP1989102831U 1989-09-01 1989-09-01 Expired - Lifetime JPH0517538Y2 (ja)

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JPH0342943U JPH0342943U (ja) 1991-04-23
JPH0517538Y2 true JPH0517538Y2 (ja) 1993-05-11

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ID=31651706

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JP2005282911A (ja) * 2003-04-07 2005-10-13 Tai-Her Yang 自然サーモ・キャリアに合わせる熱回収の流体交換システム

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