JP3070779U - 吊下保持具および吊下保持具付カ―ドホルダ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】吊下方向を自在に選択できる吊下保持具を提供
する。 【解決手段】台板上面に下部環体および上部環体を順次
固着し、上部環体内径を下部環体内径より小に設定する
とともに、上部環体と下部環体により形成される空隙内
に、適宜形状に折曲した線材によるフックの両端部を位
置させて、該空隙内においてフックが回動自在となるよ
う構成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、吊下方向可変なる吊下保持具と、この吊下保持具を取り付けたカ ードホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、賞状、絵画、写真等を壁面に飾る場合、額縁等に入れてこの額縁裏 面適所に、環状のフック等をねじ込み、このフックに紐の両端を結びつけて壁面 に取り付けた吊下フックに紐を掛け渡して吊下する方法が多用されている。 しかし、この場合の吊下方向は一方向のみとなり、本案に示すように、吊下方 向の選択が可能なる吊下手段は見当たらない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した中で、とくに写真の場合はその内容によって吊下方向が選択されるが 、従来方法では縦用と横用の二方向に対応したフックをホルダーに取り付けねば ならず、利便性に欠けるものであった。 本案は以上のような従来からの吊下手段に関わる課題を解決するために考案さ れたもので、縦横いずれの方向の吊下にも容易に対応できる吊下保持具を提供す ることを目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

課題を解決する手段として本考案は、上部・下部双方の環体間にフックを回動 可能に位置させてその主要部を構成した。 すなわち、台板上面に下部環体および上部環体を順次固着し、上部環体内径を 下部環体内径より小に設定するとともに、上部環体と下部環体により形成される 空隙内に、適宜形状に折曲した線材によるフックの両端部を位置させて、該空隙 内においてフックが回動自在となるよう構成する。 本案は以上の構成よりなる吊下保持具である。 また本案の他の一つは、前板と後板とを組み合わせてなるホルダーを設け、該 ホルダーの支持手段を設けるとともに、ホルダー裏面に下部環体および上部環体 を取り付け、双方の環体間にフックを回動自在に位置させたことを特徴とする吊 下保持具付カードホルダーである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本案を使用するには、まずフックに適当長の紐を結びつける。次に壁面に取り 付けてある吊下フック（図示略）にこの紐を掛けて額縁やホルダーを吊下させる 。 吊下方向を変えるには、環体間に位置するフックを回して容易に設定すること ができる。このように、本案はフックが自在に回動するので、任意の吊下方向を 選択することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 図において、１は台板で、合成樹脂薄板にて略正方形状に設けたもので、この 台板上面中央に環状の下部環体２が固着され、下部環体と同一外径の上部環体３ が、下部環体上面に固着される。また、上部環体の内径は下部環体の内径より小 さく設けられる。 ４はフックで、金属線を折曲して山形状に形成され、その両端は上部環体と下 部環体により形成される空隙内に位置している。この線径は該空隙の上下方向距 離より小さく選定される。従ってこのフックは該空隙内において回動自在である 。 ５は剥離紙で、台板下面に塗布される粘着層（図示略）を覆うためのものであ る。以上が本案の一実施例である。 本案の概要については前述したが、本例では台板下面に粘着層を設けて、使用 時は剥離紙を除去してホルダー等に粘着できるものとした。そのため、接着剤を 使用せずとも簡便に利用することができる。 本案は、上部環体内径を下部環体内径より小としているが、これによりフック の両端部は環体より離脱することなく、環体間の空隙内にて自在に回動すること が可能となる。

【０００７】 図６〜図７は本案吊下保持具を用いたカードホルダーである。 図において、１０は前板、１１は後板で各々アクリル樹脂を用いて形成される とともに、両板体四隅に穿設される貫通孔に挿入されるビスとナットにて締結さ れ、この両板体をホルダー部として、この双方の板体間に写真等が挟持される。 そして、ホルダー裏面中央には、前例で用いた上部環体および下部環体が各々 固着され、両環体間にフックが回動自在に位置し、フックに紐が結びつけられる 。 １２は前板と後板によるホルダーを支持するためのホルダーステーである。 このホルダーステーは、斜方の切除部１３を設けた支持板１４間を接続板１５ にて固着接続して設けられる。 本例使用時は、図に示すように接続板を外側にしてホルダーステーを湾曲させ 、切除部内にホルダーの下端を挿入係止させる。この切除部は斜方のため、ホル ダーは所定の角度にて位置し、机上等に置くことができる。 壁面にホルダーを吊下させる場合は、ホルダーステーよりホルダーを取り外し 、フックに結びつけられている紐を、壁面に取り付けた吊下フックに掛ける。 このとき、フックを回動させることによって縦横任意の吊下方向を選択するこ とができる。なお本例では前例で用いた粘着方式を用いずに、接着にて環体をホ ルダーに設けた構成としたが、前例のように粘着させて用いることもできる。 以上のごとく、本案によって吊下方向を自在に選択できる吊下保持具と、該吊 下保持具を用いたカードホルダーを得ることができる。

【０００８】

【考案の効果】

本案によれば、両環体間にフックが回動自在に位置するので、吊下方向を任意 に選択して使用できる吊下保持具を得ることができる。また、ホルダーに取り付 けることで、任意の吊下方向を容易に得ることのできるカードホルダーを提供す ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の平面図

【図２】本考案の正面図

【図３】Ａ−Ａ断面図

【図４】本考案のホルダーステーの平面図

【図５】本考案のホルダーステーの正面図

【図６】本考案の使用状態斜視図（前方）

【図７】本考案の使用状態斜視図（後方）

【符号の説明】

１ 台板 ２ 下部環体 ３ 上部環体 ４ フック ５ 剥離紙 ６ 紐 １０ 前板 １１ 後板 １２ ホルダーステー １３ 切除部 １４ 支持板 １５ 接続板

【手続補正書】

【提出日】平成１２年２月２４日（２０００．２．２
４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】台板上面に下部環体および上部環体を順次
   固着し、上部環体内径を下部環体内径より小に設定する
   とともに、上部環体と下部環体により形成される空隙内
   に、適宜形状に折曲した線材によるフックの両端部を位
   置させて、該空隙内においてフックが回動自在となるよ
   う構成したことを特徴とする吊下保持具。
2. 【請求項２】前板と後板とを組み合わせてなるホルダー
   を設け、該ホルダーの支持手段を設けるとともに、ホル
   ダー裏面に下部環体および上部環体を取り付け、双方の
   環体間にフックを回動自在に位置させたことを特徴とす
   る吊下保持具付カードホルダー。