JP3070483U - スイッチ付きコンセントの導電構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案の主な目的は公知構造のさまざまな欠
点を改善するため、最も製造作業が簡単で、不良品を出
しにくく、実用性があるスイッチ付きコンセントの導電
構造を提供することにある。 【解決手段】 この構造は主にコンセント内に導電体６
を持つ配電盤５を有し、スイッチケース３とソケットケ
ース４を導電できるようにする。その配電盤５の表裏に
は凸部５１が有り、スイッチケース３のブレード３２を
受ける穿孔５２もあり、またソケットケース４のＬ型状
の導電体４１を受ける切り欠き５３やその周りを囲む垂
直な仕切り５４もある。導電体６は一体式の第一導電体
６１Aと第三導電体６１Cと個別式の第二導電体６１Bか
らなり、各導電体は上記の凸部５１を受ける穿孔６１１
及びスイッチケース３のブレード３２とソケットケース
４のＬ型状の導電体４１を接続する結合溝６１２があ
る。第一導電体６１Aと第二導電体６１Bは配電盤５に固
定され、垂直な仕切り５４で囲まれ隔絶され、第三導電
体６１Cは配電盤５の底面に固定される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はスイッチ付きコンセントの導電構造に関するもので、特に迅速にはん だ付けするよりも素早く取りつける事ができる隔絶式導電構造を提供する。

【０００２】

【従来の技術】

公知のスイッチのコンセントは図８及び図９が示すような構造で、上部ケース Aと下部ケースBから構成され、その上部ケースＡの内部には幾つかのスイッチケ ースA1があり、それらの端部にはスイッチＡ１１が備えられて上部ケースA上に 露出している。スイッチケースＡ１のもう一端は垂直に三本のブレードがあり、 更に上部ケースＡにはソケットＡ２がありその内壁には２枚の導電体Ａ２１のケ ースＡ２２がある。これによりスイッチＡ１のブレードＡ１２とケースＡ２２の 導電体Ａ２１を導電状態にしたい時、先ず曲りくねった導電線Ａ３をスイッチケ ースＡ１のブレードＡ１２にそれぞれはんだ付けし、その他二本の導電線Ａ４の 二つの末端は分けられスイッチケースＡ１の二本のブレードＡ１２及びその二つ のケース２２の導電体Ａ２１にはんだ付けされる。一本の導電線Ａ５は分けられ ケースＡ２２の導電体Ａ２１にはんだ付けされる。これらのはんだ付けの方式で は曲りくねった各種不揃いの導電線Ａ３，Ａ４，Ａ５をはんだ付けする際に、時 間を無駄にし、はんだ付けの場所も多い為、はんだが漏れたり、はんだ付けの場 所を間違えたりするケースが増え、不良品を出す確率が非常に高くなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な目的は上記の公知構造のさまざまな欠点を改善するため、最も製 造作業が簡単で、不良品を出しにくく、実用性があるスイッチ付きコンセントの 導電構造を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案のスイッチ付きコンセントの導電構造を提供 する。この構造は主にコンセント内に導電体を持つ配電盤を有し、スイッチケー スとソケットケースを導電できるようにする。その配電盤の表裏には凸部が有り 、スイッチケースのブレードを受ける穿孔もあり、またソケットケースのＬ型状 の導電体を受ける切り欠きやその周りを囲む垂直な仕切りもある。導電体は一体 式の第一導電体と第三導電体と個別式の第二導電体からなり、各導電体は上記の 凸部を受ける穿孔及びスイッチケースのブレードとソケットケースのＬ型状の導 電体を接続する結合溝がある。第一導電体と第二導電体は配電盤に固定され、垂 直な仕切りで囲まれ隔絶され、第三導電体は配電盤の底面に固定される。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１が示すように、本考案はおもに上部ケース１及び下部ケース２、いくつか のスイッチケース３、幾つかのソケットケース４、配電盤５、導電体６からなる 。上部ケース１はスイッチケースを嵌めるための取り付け口１１が有り、その取 り付け口１１の傍にはソケットケース４を収める取り付け口１２が有り、下部ケ ースは上部ケースに蓋をするような形になっている。 スイッチケース３はスイッチ３１を有し、その反対部には三本のブレード４１ を有する。ソケットケース４はＬ型状の導電体４１を有している。配電盤５はそ の表裏の適当な所に小さな凸部５１を有しており、スイッチケース３のブレード ３２を受ける穿孔５２を有し、ソケットケース４の導電体４１は配電盤５の切り 欠き５３により接続され、それらの部分は垂直な仕切り５４によって囲まれてい る。 導電体６は一体式の第一導電体６１Ａと個別式の第二導電体６１Ｂ及び第三導電 体６１Ｃからなり、それらの導電体６１Ａ、６２Ｂ、６３Ｃは配電盤５の凸部５ １を受けるための穿孔６１１があり、またスイッチケース３のブレード３２とソ ケットケース４の導電体４１を差込み固定するための結合溝６１２も有る。その 中の第一導電体６１Aは配電盤５の凸部５１をはめ込む穿孔６１１を有し、それ により配電盤５上に固定でき、第二導電体６１Bもその穿孔６１１を使い、配電 盤５の凸部５１をはめ込むことができ、配電盤５上の仕切り５４によって囲まれ ている部分にに固定され、第一導電体６１Aは隔離された状態になる。また第三 導電体６１Cの穿孔６１１も配電盤５の凸部５１をはめ込むことができ、配電盤 ５上に固定できる。また結合後、各導電体６１A、６１B、６１Cの結合溝６１２ は配電盤５の穿孔５２と切り欠き５３と適した位置に位置し、その各導電体６１ A、６１B、６１Cの位置は図２が示す。

【０００６】 図３は三つの差し込み口がある延長コードのコンセント部の構造で、この図が示 すように、その各導電体６１A、６１B、６１Cはまず先に配電盤５の表裏に固定 され、簡単に取り扱え、装備できる配電部品となった後で、全てのスイッチケー ス３は上部ケース１の取り付け口１１に嵌め込まれ、全てのソケットケース４は 上部ケース１の取り付け口１２に固定される。その後配電盤５上の閃光２はスイ ッチケース３のブレード３２を差し込む事ができ、その切り欠き５３は同時にソ ケットケース４の導電体４１を嵌め込む事ができ、素早くその配電部品を固定す る事ができる。取り付け時、スイッチケース３のブレード３２とソケットケース ４の導電体４１は各導電体６の結合溝６１２を付き抜け、取り付け後、結合溝６ １２においてはんだ付けを行い、スイッチケース３及びソケットケース４を導電 できる状態にする。これにより取り付けが素早く簡単に確実にする事ができ、時 間を節約でき、またはんだ付けのミスが出にくくなる。 上記の三つのスイッチケース３と三つのソケットケース４がある設計で、これ以 外にも図４が示すように、第一導電体６１Aの端部には配電盤５の外部まで伸び ている接合端部６１３が有り、配電盤５底部の第三導電体６１Cの末端にも配電 盤５の外部まで伸びている接合端部６１３が有り、配電盤５の第一導電体６１A 及び第三導電体６１Cの端部は上述の第一導電体６１A及び第三導電体６１Cの接 合端部６１３を受ける為の差し込み接合端部６１４を有し、接合端部６１３及び 差し込み接合端部６１４の差し込みによって接続する事ができる。上記の構造を 利用し簡単にコンセントの多種の商品を作ることができる。 また図５が示すように、導電体６の結合溝６１２の両側が曲げられてストッパー ６１５と成っており、その目的は導電体６の結合溝６１２がスイッチケース３の ブレード３２、もしくはソケットケース４の導電体４１を差し込んでいる時に、 それが抜けるのを防ぐ為であり、またはんだ付けしなくても十分に固定する事が できる。 また図６、図７は本考案の別の実施例を示し、各導電体６１Ａ、６２Ｂ、６３Ｃ は配電盤５の表裏に固定され、一つの取り扱い易い配電部品となる。その中で第 一導電体６１Aは元々ソケットケース４方向に伸びている部分は切断されており 、スイッチケース３のブレード３２を受ける部分と結合溝６１２の間にある。ま たソケットケース４方向は各ソケットケース４の右側の導電体４１Ａははさみ型 になっており、ソケットケース４にプラグを指し込むことができる。各ソケット ケース４の右側の導電体４１Ａは一体式になっており、その延長部分は第一導電 体６１Aと繋がる。各ソケットケース４の反対側の導電体４１は一体式ではなく 、第二導電体６１Ｂの結合溝６１２と接続される。本考案の実施例では各ソケッ トケース４の右側の導電体４１Ａは一体型で第一導電体６１Aに接続され、接続 点を減らす事ができる。

【０００７】

【考案の効果】

スイッチ付きコンセントの導電構造により、導電体は先ず先に配電盤に固定さ れ一つの配電部品となり、スイッチケースとソケットケースに接続されその取り 付けは簡単で素早く確実にできるようになる。配電盤の垂直な仕切りは第一導電 体と第二導電体を隔離し、第三導電体は配電盤の底に固定され、全ての導電体は 接触す事が全く出来ず、安全性が高い。もしはんだ付けが必要になっても、はん だ付けのミスが起こる事がなく、はんだ付けの作業も簡単で素早く出来る。配電 盤は需要によって拡大する事ができ、多種の商品を製造する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体分解図である。

【図２】本考案導電体の位置関係説明図である。

【図３】本考案の組立説明図である。

【図４】本考案の二つの配電盤を直列する説明図であ
る。

【図５】本考案の導電体の結合溝とスイッチケースのブ
レードの結合説明図である。

【図６】本考案の改良使用例の立体分解図である。

【図７】本考案の改良使用例の組立説明図である。

【図８】公知構造の外観図である。

【図９】公知構造の内部構造説明図である。

【符号の説明】

１ 上部ケース １１ 取り付け口 １２ 穿孔 ２ 下部ケース ３ スイッチケース ３１ スイッチ ３２ ブレード ４ ソケットケース ４１ 導電体 ４１Ａ 導電体 ５ 配電盤 ５１ 凸部 ５２ 穿孔 ５３ 切り欠き ５４ 仕切り ６ 導電体 ６１Ａ 第一導電体 ６１Ｂ 第二導電体 ６１Ｃ 第三導電体 ６１１ 穿孔 ６１２ 結合溝 ６１３ 接合端部 ６１４ 差し込み接合端部 ６１５ ストッパー Ａ 上部ケース Ａ１ スイッチケース Ａ１１ スイッチ Ａ１２ ブレード Ａ２ ソケット Ａ２１ 導電板 Ａ２２ ケース Ａ３ 導電線 Ａ４ 導電線 Ａ５ 導電線 Ｂ 下部ケース

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンセント内に導電体の配電盤を装備す
   る事によりスイッチケースとソケットケースを導電可能
   にし、 配電盤は表裏に凸部及びスイッチケースのブレードを受
   ける切り欠きもあり、またソケットケースのＬ型状の導
   電体を受ける切り欠きやその周りを囲む垂直な仕切りも
   あり、 導電体は一体式の第一導電体と第三導電体と個別式の第
   二導電体からなり、 各導電体は上記の凸部を受ける穿孔及びスイッチケース
   のブレードとソケットケースのＬ型状の導電体を接続す
   る結合溝があり、 第一導電体と第二導電体は配電盤に固定され垂直な仕切
   りで囲まれ隔絶され、 第三導電体は配電盤の底面に固定することによりスイッ
   チケースのブレードとソケットケースの導電体を取り付
   けることができることを特徴とするスイッチ付きコンセ
   ントの導電構造。
2. 【請求項２】 第一導電体は各スイッチケースのブレー
   ドとそれぞれ接続し、ソケットケースの片側の導電体は
   はさみ型になっており、ソケットケースにプラグを指し
   込むことができ、各ソケットケースの同じ側の導電体は
   一体式になっており、その延長部分は第一導電体と繋が
   り、各ソケットケースの反対側の導電体は一体式ではな
   く、それぞれ第二導電体と接続されることをその特徴と
   する請求項１に記載のスイッチ付きコンセントの導電構
   造。
3. 【請求項３】 第一導電体及び第三導電体の端部は配電
   盤の外部まで伸びていて、延長接続できる接合端部があ
   り、その反対の末端は延長接続できる差し込み接合端部
   があることをその特徴とする請求項１及び請求項２に記
   載のスイッチ付きコンセントの導電構造。
4. 【請求項４】 導電体の結合溝の両側はブレードの差し
   込み方向に向かって曲がっていることをその特徴とする
   請求項１及び請求項２に記載のスイッチ付きコンセント
   の導電構造。