JP3069896B2 - レーザプレーナー - Google Patents

レーザプレーナー

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JP3069896B2
JP3069896B2 JP9066147A JP6614797A JP3069896B2 JP 3069896 B2 JP3069896 B2 JP 3069896B2 JP 9066147 A JP9066147 A JP 9066147A JP 6614797 A JP6614797 A JP 6614797A JP 3069896 B2 JP3069896 B2 JP 3069896B2
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仙之 戸賀
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旭精密株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、測量機の一種として用いられる
レーザプレーナーに関し、特に水平基準面、鉛直基準面
の双方に適用できるレーザプレーナーに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】レーザープレーナーは、
中空ロータの端部に、該ロータの軸心を通る光を90゜
屈曲させる反射部材を設け、中空ロータを回転させなが
らその軸心を通したレーザ光を反射部材で反射させると
いう基本構成を有する。回転軸を鉛直に向ければレーザ
光は水平面を描き、水平に向ければ鉛直面を描くことに
なる。このようなレーザプレーナーを、水平基準面と鉛
直基準面の双方を描くことができるようにした兼用タイ
プは既に知られている。しかし従来装置はいずれも、水
平基準面用と鉛直基準面用の切替に際して、複雑なアダ
プターや精密な傾斜センサーを必要としたり、煩雑な切
替用の作業を必要とした。
【0003】
【発明の目的】本発明は、水平基準面、鉛直基準面の双
方に兼用できるレーザプレーナーであって、簡単な構造
で特別な調整を要することなく切替ができ、しかも傾斜
自動補償機能を持ったレーザプレーナーを得ることを目
的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明のレーザプレーナーは、支持脚上
に、90゜姿勢を転向した二つの支持態様で設置可能な
プレーナー本体;このプレーナー本体内に、該プレーナ
ー本体の上記二つの支持態様において、水平方向または
鉛直方向に設定される回転軸を中心に回転自在に支持さ
れた、軸線部分を透光性にしたロータ;このロータの一
端部に一体に設けた、該ロータの軸心を通る光束を90
゜屈曲させて出射する反射部材;ロータを回転駆動する
駆動機構;ロータの回転軸の延長線上に位置する、該回
転軸と直交する第一の透光性平行平面板と、この第一の
透光性平行平面板に直交する第二の透光性平行平面板と
を有する密閉容器;レーザ光源;この密閉容器内に封入
され、第一、第二の透光性平行平面板がそれぞれ水平位
置に保持されたとき、該第一、第二の透光性平行平面板
のいずれか一方の上に択一して自由液面で位置する屈折
率nの傾斜補償液体;この密閉容器の第一、第二の透光
性平行平面板がそれぞれ水平位置に保持されたとき、レ
ーザ光源からのレーザビームを、該第一、第二の透光性
平行平面板のいずれか一方の上に位置する傾斜補償液体
をX回(X;2以上の整数)通過させた後、ロータの軸
線上に出射させて上記反射部材に与える、上記密閉容器
内のミラーを含むレーザ光路形成手段;を備え、傾斜補
償液体の屈折率nとレーザビームの通過回数Xとが、 n≒1+(1/X) の関係を満足することを特徴としている。このレーザプ
レーナーによると、プレーナー本体の向きを90゜転向
するだけの動作で、水平基準面用と鉛直基準面用の切り
替えができ、しかもいずれの状態でも傾斜の自動補正機
能が同時に得られる。
【0005】よって、傾斜補償液体の通過回数が2回の
場合には、約1.5の屈折率の液体を用いる。このよう
なレーザ光路形成手段は、少なくとも、レーザ光源から
順に、コリメートレンズと;このコリメートレンズに関
し第二の透光性平行平面板を挟んで密閉容器の内部に固
定した第一のミラーと;この第一のミラーに関し第二の
透光性平行平面板を挟んで密閉容器の外部に固定した第
二のミラーと;第一の透光性平行平面板の外側に固定し
た第三のミラーと;この第三のミラーに関し第一の透光
性平行平面板を挟んで密閉容器の内部に固定した第四の
ミラーと;によって構成することができ、第四のミラー
で反射したレーザビームがロータの軸線上に出射され
る。
【0006】傾斜補償液体の通過回数が3回の場合に
は、約1.33の屈折率の液体を用いる。このようなレ
ーザ光路形成手段は、少なくとも、レーザ光源から順
に、コリメートレンズと;このコリメートレンズに関し
第二の透光性平行平面板を挟んで密閉容器の内部に固定
した第一のミラーと;この第一のミラーに関し第二の透
光性平行平面板を挟んで密閉容器の外部に固定した第二
のミラーと;この第二のミラーに関し第二の透光性平行
平面板を挟んで密閉容器の内部に固定した第三のミラー
と;この第三のミラーに関し第一の透光性平行平面板を
挟んで密閉容器の外部に固定した第四のミラーと;この
第四のミラーに関し第一の透光性平行平面板を挟んで密
閉容器の内部に固定した第五のミラーと;によって構成
することができ、第五のミラーで反射したレーザビーム
がロータの軸線上に出射される。
【0007】傾斜補償液体の通過回数が4回の場合に
は、約1.25の屈折率の液体を用いる。このようなレ
ーザ光路形成手段は、少なくとも、レーザ光源から順
に、コリメートレンズと;このコリメートレンズに関し
第二の透光性平行平面板を挟んで密閉容器の内部に固定
した第一のミラーと;この第一のミラーに関し第二の透
光性平行平面板を挟んで密閉容器の外部に固定した第二
のミラーと;この第二のミラーに関し第二の透光性平行
平面板を挟んで密閉容器の内部に固定した第三のミラー
と;この第三のミラーに関し第二の透光性平行平面板を
挟んで密閉容器の外部に固定した第四のミラーと;第一
の透光性平行平面板の外側に固定した第五のミラーと;
この第五のミラーに関し第一の透光性平行平面板を挟ん
で密閉容器の内部に固定した第六のミラーと;この第六
のミラーに関し第一の透光性平行平面板を挟んで密閉容
器の外側に設けた第七のミラーと;この第七のミラーに
関し第一の透光性平行平面板を挟んで密閉容器の内部に
固定した第八のミラーと;によって構成することがで
き、第八のミラーで反射したレーザビームがロータの軸
線上に出射される。この傾斜補償液体の通過回数が4回
のレーザ光路形成手段では、第一のミラーと第三のミラ
ー、第二のミラーと第四のミラー、及び第六のミラーと
第八のミラーはそれぞれ同一の平面上の一体のミラーか
ら構成するのが実際的である。
【0008】本発明のレーザプレーナーは、理論上、X
≧5でも成立するが、X=2、3、4が実用上好まし
い。
【0009】なお、『水平』及び『鉛直』の語は、通常
の測量作業において、作業者の通常の注意力で設定する
ことができる水平及び(又は)鉛直を言い、自動傾斜補
正は、この通常の注意力で設定した水平及び(又は)鉛
直が僅かに狂うとき、これを精密に自動的に補正するこ
とを言う。
【0010】
【発明の実施形態】以下図示実施形態について本発明を
説明する。図1ないし図4は、レーザビームが傾斜補償
液体を通過する回数が2回の場合の実施例である。図
1、図2は、本発明のレーザプレーナーを水平基準面用
に用いた状態、図3、図4は、同じレーザプレーナーを
鉛直基準面用に用いた状態を示している。
【0011】プレーナー本体10の架台11は、3個の
整準ねじ12を介して、三脚固定板13に支持されてい
る。三脚固定板13は、三脚ねじ孔14を有していて、
この三脚ねじ孔14に三脚(支持脚)15の支持台16
に備えられた三脚ねじが螺合固定され(図2)、あるい
は、L字アングル17の一方の脚部17aに備えられた
三脚ねじが螺合固定される(図4)。L字アングル17
の脚部17aと直角をなす他方の脚部17bは、三脚1
5の支持台16に三脚ねじで固定される。このように、
プレーナー本体10は、90゜姿勢を転向した二つの支
持態様で、三脚15上に固定可能である。プレーナー本
体10は勿論三脚15以外の支持媒体に支持してもよ
い。
【0012】プレーナー本体10は、架台11上に固定
された透明(透光性)筒体21と、この透光性筒体21
上に固定された枠体22とを有する。枠体22には、透
光性筒体21の軸線上に位置させて、軸部を中空(透光
性)としたロータ23が回転自在に支持されている。こ
のロータ23の回転軸線23xは、プレーナー本体10
の図1、図2の支持態様では鉛直方向を向き、図3、図
4の支持態様では水平方向を向くようにセットされる。
【0013】ロータ23の下端部には、透光性筒体21
の位置と合致させて、二面反射プリズム24が固定され
ている。この二面反射プリズム24は、頂角が正確に4
5゜をなす二つの反射面24aを有するもので、回転軸
線23xから入射した光束を90゜屈曲させて出射する
反射部材として周知である。ロータ23は、駆動モータ
25及び回転伝達手段26により回転駆動されるもの
で、回転軸線23xから二面反射プリズム24に向けて
光束を与えた状態で回転駆動されると、回転軸線23x
と直角をなす光束が透光性筒体21から出射し、回転軸
線23xと直交する基準平面を描く。
【0014】枠体22内には、回転軸線23xの軸線上
に位置させて、傾斜自動補償密閉容器30が固定されて
いる。この密閉容器30は、回転軸線23xと直交する
第一の透明(透光性)平行平面板31と、この透明平行
平面板31に対して直角をなす第二の透明(透光性)平
行平面板32とを有しており、内部には、傾斜補償液体
33が封入されている。この傾斜補償液体33は、密閉
容器30の姿勢に応じて自由に移動する液体としての性
質を有するもので、密閉容器30は、透明平行平面板3
1と32がそれぞれ水平位置に保持されると、該透明平
行平面板31と32のいずれか一方の上にこの傾斜補償
液体33が択一して自由液面で位置する形状を有する。
【0015】この密閉容器30の内外には、密閉容器3
0の透明平行平面板31と32のいずれが水平位置に置
かれたときにも、レーザビームを、必ず傾斜補償液体3
3を2回透過させた後に回転軸線23x上に照射するレ
ーザ光路形成手段が備えられている。このレーザ光路形
成手段は、レーザ光源41;レーザ光源41からのレー
ザビームを平行光束にして透明平行平面板32に照射す
るコリメータレンズ42;透明平行平面板32を透過し
たレーザビームを受けて反射する、密閉容器30の内面
に固定した第一ミラー43;第一ミラー43に関し透明
平行平面板32を挟んで密閉容器30の外側に固定し
た、第一ミラー43で反射し透明平行平面板32を透過
したレーザビームを受ける第二ミラー44;透明平行平
面板31の外側に固定した第三ミラー45;及び第三ミ
ラー45に関し透明平行平面板31を挟んで密閉容器3
0の内面に固定した第四ミラー46;を備え、第四ミラ
ー46で反射したレーザビームがロータの軸線23x上
に出射される。これらの要素は、第一ミラー43での反
射レーザビームが透明平行平面板32に直角に入射し、
第四ミラー46での反射レーザビームが透明平行平面板
31に直角に入射するようにその位置が定められてい
る。
【0016】傾斜補償液体33のレーザ光源41からの
レーザビームに対する屈折率は、約1.5とする。この
ような屈折率の液体は、例えば、ある種のシリコーンオ
イルによって得られる。
【0017】上記構成の本レーザプレーナーは、プレー
ナー本体10の姿勢を図1、図2のように設定すれば、
レーザビームが水平基準面を描き、図3、図4のように
設定すれば、同レーザビームが鉛直基準面を描く。しか
も、ロータ23の回転軸線23xが若干傾いたとして
も、出射するレーザビームの傾きを自動補正して、正し
く水平基準面又は鉛直基準面を描くことができる。
【0018】すなわち、図1、図2の水平基準面形成状
態では、回転軸線23xは鉛直方向にセットされ、図
3、図4の鉛直基準面形成状態では、回転軸線23xは
水平方向にセットされている。プレーナー本体10に何
らの微小な傾斜も生じていないとすれば、この両状態に
おいて、傾斜補償液体33は、透明平行平面板31上ま
たは32上に、その自由液面を透明平行平面板31また
は32と平行にして位置することとになる。この状態
で、駆動モータ25とレーザ光源41を駆動すると、レ
ーザ光源41からのレーザビームは、図1、図2の状態
では鉛直状態の回転軸線23xに入射し、図3、図4の
状態では水平状態の回転軸線23xに入射する。傾斜補
償液体33の自由液面は透明平行平面板31または32
と平行であるので、レーザビームが傾斜補償液体33に
よって偏向されることはない。よって回転する二面反射
プリズム24から出射されるレーザビームは、図1、図
2の状態では水平基準面を描き、図3、図4の状態では
鉛直基準面を描く。
【0019】一方、プレーナー本体10に、回転軸線2
3xが僅かに鉛直方向あるいは水平方向からずれる傾斜
が発生した場合には、以下のように、その光路傾斜が自
動補正される。図5はその原理である。レーザ光源4
1、コリメータレンズ42、傾斜補償液体33は、図
1、図3の実施形態の要素と同じ要素とする。本レーザ
プレーナーによると、図1と図3のいずれの態様でも、
レーザビームが傾斜補償液体33を二回透過するので、
図5では、簡単のため、傾斜補償液体33を有する透明
容器33Cを二個描いている。透明容器33Cは、その
上下面が透明で互いに平行な平行平面板からなってお
り、これらの二個の透明容器33Cは、レーザ光源41
とコリメータレンズ42の光軸に対し、その平行平面板
が直交する関係で、相対関係が固定されている。コリメ
ータレンズ42は、図1、図3の密閉容器30内の第四
ミラー46の位置にあると仮定する。また、プレーナー
本体10の姿勢が変化すると、厳密には透明容器33C
の平行平面板(実際には透明平行平面板31と32)で
光路が変化するが、この光路変化は微小であり、平行平
面板を通過前後で角度的変化はないので無視する。
【0020】いま、レーザ光源41、コリメータレンズ
42、二個の透明容器33Cが一緒に回転軸線23xか
ら角度αだけ傾いたとする。二つの透明容器33C内の
傾斜補償液体33の自由液面は水平状態を保持するのに
対し、透明容器33Cが傾くので、傾斜補償液体33は
透明容器33Cの上下の平行平面板に対して角度αだけ
傾斜して、楔状になる。その結果、一番目の透明容器3
3Cを透過したレーザビームが傾斜補償液体33により
屈折角βだけ屈折したとすると、 β≒(n−1)α が成立する。nは、傾斜補償液体33の屈折率である。
【0021】次に、二番目の透明容器33Cを透過した
レーザビームが傾斜補償液体33により屈折角γで屈折
されたとすると、同様に、 γ≒(n−1)α が成立する。
【0022】プレーナー本体10に傾斜αが発生したに
も関わらず、2つの透明容器33Cを透過したレーザビ
ームを回転軸線23xに一致させれば、光路傾斜は自動
補正されることとなり、そのためには、 β+γ=α を満足すればよい。以上の式を解くと、 2(n−1)α≒α ゆえにn=1.5
【0023】レーザビームが傾斜補償液体33を通過す
る回数をX回とすれば、この式はより一般的に、X(n
−1)α≒α ゆえにn=1+(1/X) となる。
【0024】傾斜補償液体33のレーザビームに対する
屈折率は、上述のように約1.5に設定されており、よ
って、以上の実施形態によれば、プレーナー本体10に
若干の傾斜が発生しても、回転軸線23x上に正しくレ
ーザビームを照射し、二面反射プリズム24に与えるこ
とができるのである。従って、回転する二面反射プリズ
ム24から出射されるレーザビームは、正しい水平基準
面又は鉛直基準面を描く。なお、以上の近似式は、αが
約0.9゜以下のときに成立することが知られている。
通常の傾斜自動補償は、この角度より十分小さい角度で
行なうことができれば、十分である。
【0025】上記実施形態に示したレーザ光路形成手段
は、単一のレーザ光源41からのレーザビームが、透明
平行平面板31上または32上に位置する傾斜補償液体
33を2回通過するようにした一つの解であるが、別の
配置によって、レーザビームが傾斜補償液体33を二回
通過する光路を実現してもよい。あるいは、レーザ光源
を、水平基準面用、鉛直基準面用に別に設けて、これら
を択一して駆動するようにしてもよい。
【0026】図6、図7は、単一のレーザ光源41から
のレーザビームが、透明平行平面板31上または32上
に位置する傾斜補償液体33を3回通過するようにした
実施形態である。図6は水平基準面を形成する状態、図
7は鉛直基準面を形成する状態を示している。この実施
形態では、プレーナー本体10内の傾斜自動補償密閉容
器30Bのみを描いているが、他の構成は、図1ないし
図4と同じである。第一の実施形態と異なる点は、傾斜
補償液体33をレーザビームが3回通過するように、レ
ーザ光路形成手段を構成し、傾斜補償液体33として屈
折率が約1.33のものを用いた点にある。
【0027】すなわち、レーザ光路形成手段は、レーザ
光源41;コリメートレンズ42;このコリメートレン
ズ42に関し第二の透光性平行平面板32を挟んで密閉
容器30Bの内部に固定した第一のミラー51;この第
一のミラー51に関し第二の透光性平行平面板32を挟
んで密閉容器30Bの外部に固定した第二のミラー5
2;この第二のミラー52に関し第二の透光性平行平面
板32を挟んで密閉容器30Bの内部に固定した第三の
ミラー53;この第三のミラー53に関し第一の透光性
平行平面板31を挟んで密閉容器30Bの外部に固定し
た第四のミラー54;及びこの第四のミラー54に関し
第一の透光性平行平面板31を挟んで密閉容器30Bの
内部に固定した第五のミラー55;を備えており、第五
のミラー55で反射したレーザビームがロータの軸線2
3x上に出射される。
【0028】この実施形態では、プレーナー本体10
(密閉容器30B)を第一の透光性平行平面板31が図
6のように水平に位置するように保持することにより、
レーザビームにより水平基準面を描くことができ、密閉
容器30Bを第二の透光性平行平面板32が図7のよう
に水平に位置するように保持することにより、レーザビ
ームにより鉛直基準面を描くことができる。
【0029】図8、図9は、単一のレーザ光源41から
のレーザビームが、透明平行平面板31上または32上
に位置する傾斜補償液体33を4回通過するようにした
実施形態である。図8は水平基準面を形成する状態、図
9は鉛直基準面を形成する状態を示している。この実施
形態では、プレーナー本体10内の傾斜自動補償密閉容
器30Cのみを描いているが、他の構成は、図1ないし
図4と同じである。第一の実施形態と異なる点は、傾斜
補償液体33をレーザビームが4回通過するように、レ
ーザ光路形成手段を構成し、傾斜補償液体33として屈
折率が約1.25のものを用いた点にある。
【0030】すなわち、レーザ光路形成手段は、レーザ
光源41;コリメートレンズ42;このコリメートレン
ズ42に関し第二の透光性平行平面板32を挟んで密閉
容器30Cの内部に固定した第一のミラー61a;この
第一のミラー61aに関し第二の透光性平行平面板32
を挟んで密閉容器30Cの外部に固定した第二のミラー
62a;この第二のミラー62aに関し第二の透光性平
行平面板32を挟んで密閉容器30Cの内部に固定した
第三のミラー61b;この第三のミラー61bに関し第
二の透光性平行平面板32を挟んで密閉容器30Cの外
部に固定した第四のミラー62b;第一の透光性平行平
面板31の外側に固定した第五のミラー63;この第五
のミラー63に関し第一の透光性平行平面板31を挟ん
で密閉容器30の内部に固定した第六のミラー64a;
この第六のミラー64aに関し第一の透光性平行平面板
31を挟んで密閉容器30Cの外側に設けた第七のミラ
ー65;この第七のミラー65に関し第一の透光性平行
平面板31を挟んで密閉容器30Cの内部に固定した第
八のミラー64b;を備え、第八のミラー64bで反射
したレーザビームがロータの軸線23x上に出射され
る。
【0031】図示実施例では、第一のミラー61aと第
三のミラー61b、第二のミラー62aと第四のミラー
62b、及び第六のミラー64aと第八のミラー64b
はそれぞれ同一平面上の一体のミラーからなっている
が、これらは別体から構成してもよい。
【0032】この実施形態では、プレーナー本体10
(密閉容器30C)を第一の透光性平行平面板31が図
8のように水平に位置するように保持することにより、
レーザビームにより水平基準面を描くことができ、密閉
容器30Cを第二の透光性平行平面板32が図9のよう
に水平に位置するように保持することにより、レーザビ
ームにより鉛直基準面を描くことができる。
【0033】
【発明の効果】本発明のレーザプレーナーによれば、プ
レーナー本体の姿勢を90゜転向するだけで、水平基準
面用、鉛直基準面用に切替ができ、しかもそれぞれにお
いて傾斜自動補償機能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるレーザプレーナーを
水平基準面用に用いた状態を示す断面図である。
【図2】図1のレーザプレーナーの三脚上における姿勢
を示す正面図である。
【図3】図1のレーザプレーナーを鉛直基準面用に用い
た状態を示す断面図である。
【図4】図3のレーザプレーナーの三脚上における姿勢
を示す正面図である。
【図5】鉛直光路自動補正の原理を示す図である。
【図6】本発明のレーザプレーナーの別の実施形態を示
す、水平基準面用に用いた状態の断面図である。
【図7】図6のレーザプレーナーを鉛直基準面用に用い
た状態の断面図である。
【図8】本発明のレーザプレーナーの別の実施形態を示
す、水平基準面用に用いた状態の断面図である。
【図9】図8のレーザプレーナーを鉛直基準面用に用い
た状態の断面図である。
【符号の説明】
10 プレーナー本体 11 架台 15 三脚(支持脚) 17 L字アングル 21 透光性筒体 22 枠体 23 ロータ 23x 回転軸線 24 二面反射プリズム(反射部材) 25 駆動モータ 26 回転伝達手段 30 30B 30C 密閉容器 31 32 透明(透光性)平行平面板 33 傾斜補償液体 41 レーザ光源 42 コリメータレンズ 43 44 45 46 51 52 53 54 5
5 61a 61b62a 62b 63 64a 6
4b 65 ミラー

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 90゜姿勢を転向した二つの支持態様で
    設置可能なプレーナー本体;このプレーナー本体内に、
    該プレーナー本体の上記二つの支持態様において、水平
    方向または鉛直方向に設定される回転軸を中心に回転自
    在に支持された、軸線部分を透光性にしたロータ;この
    ロータの一端部に一体に設けた、該ロータの軸心を通る
    光束を90゜屈曲させて出射する反射部材;上記ロータ
    を回転駆動する駆動機構;上記ロータの回転軸の延長線
    上に位置する、該回転軸と直交する第一の透光性平行平
    面板と、この第一の透光性平行平面板に直交する第二の
    透光性平行平面板とを有する密閉容器;レーザ光源;こ
    の密閉容器内に封入され、第一、第二の透光性平行平面
    板がそれぞれ水平位置に保持されたとき、該第一、第二
    の透光性平行平面板のいずれか一方の上に択一して自由
    液面で位置する屈折率nの傾斜補償液体;この密閉容器
    の第一、第二の透光性平行平面板がそれぞれ水平位置に
    保持されたとき、上記レーザ光源からのレーザビーム
    を、該第一、第二の透光性平行平面板のいずれか一方の
    上に位置する傾斜補償液体をX回(X;2以上の整数)
    通過させた後、上記ロータの軸線上に出射させて上記反
    射部材に与える、上記密閉容器内のミラーを含むレーザ
    光路形成手段;を備え、 上記傾斜補償液体の屈折率nと、レーザビームの通過回
    数Xとは、 n≒1+(1/X) の関係を満足することを特徴とするレーザプレーナー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザプレーナーにおい
    て、X=2で、n≒1.5であるレーザプレーナー。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のレーザプレーナーにおい
    て、レーザ光路形成手段は、レーザ光源から順に、コリ
    メートレンズと;このコリメートレンズに関し第二の透
    光性平行平面板を挟んで密閉容器の内部に固定した第一
    のミラーと;この第一のミラーに関し第二の透光性平行
    平面板を挟んで密閉容器内の外部に固定した第二のミラ
    ーと;第一の透光性平行平面板の外側に固定した第三の
    ミラーと;この第三のミラーに関し第一の透光性平行平
    面板を挟んで密閉容器の内部に固定した第四のミラー
    と;を備え、第四のミラーで反射したレーザビームが上
    記ロータの軸線上に出射されるレーザプレーナー。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のレーザプレーナーにおい
    て、X=3で、n≒1.33であるレーザプレーナー。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のレーザプレーナーにおい
    て、レーザ光路形成手段は、レーザ光源から順に、コリ
    メートレンズと;このコリメートレンズに関し第二の透
    光性平行平面板を挟んで密閉容器の内部に固定した第一
    のミラーと;この第一のミラーに関し第二の透光性平行
    平面板を挟んで密閉容器の外部に固定した第二のミラー
    と;この第二のミラーに関し第二の透光性平行平面板を
    挟んで密閉容器の内部に固定した第三のミラーと;この
    第三のミラーに関し第一の透光性平行平面板を挟んで密
    閉容器の外部に固定した第四のミラーと;この第四のミ
    ラーに関し第一の透光性平行平面板を挟んで密閉容器の
    内部に固定した第五のミラーと;を備え、第五のミラー
    で反射したレーザビームが上記ロータの軸線上に出射さ
    れるレーザプレーナー。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のレーザプレーナーにおい
    て、X=4で、n≒1.25であるレーザプレーナー。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のレーザプレーナーにおい
    て、レーザ光路形成手段は、レーザ光源から順に、コリ
    メートレンズと;このコリメートレンズに関し第二の透
    光性平行平面板を挟んで密閉容器の内部に固定した第一
    のミラーと;この第一のミラーに関し第二の透光性平行
    平面板を挟んで密閉容器の外部に固定した第二のミラー
    と;この第二のミラーに関し第二の透光性平行平面板を
    挟んで密閉容器の内部に固定した第三のミラーと;この
    第三のミラーに関し第二の透光性平行平面板を挟んで密
    閉容器の外部に固定した第四のミラーと;第一の透光性
    平行平面板の外側に固定した第五のミラーと;この第五
    のミラーに関し第一の透光性平行平面板を挟んで密閉容
    器の内部に固定した第六のミラーと;この第六のミラー
    に関し第一の透光性平行平面板を挟んで密閉容器の外側
    に設けた第七のミラーと;この第七のミラーに関し第一
    の透光性平行平面板を挟んで密閉容器の内部に固定した
    第八のミラーと;を備え、第八のミラーで反射したレー
    ザビームが上記ロータの軸線上に出射されるレーザプレ
    ーナー。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のレーザプレーナーにお
    いて、第一のミラーと第三のミラー、第二のミラーと第
    四のミラー、及び第六のミラーと第八のミラーはそれぞ
    れ同一平面上の一体のミラーからなっているレーザプレ
    ーナー。
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