JP3069867B2 - 油圧シリンダ - Google Patents

油圧シリンダ

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JP3069867B2
JP3069867B2 JP3012385A JP1238591A JP3069867B2 JP 3069867 B2 JP3069867 B2 JP 3069867B2 JP 3012385 A JP3012385 A JP 3012385A JP 1238591 A JP1238591 A JP 1238591A JP 3069867 B2 JP3069867 B2 JP 3069867B2
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cushion
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照美 岡野
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光陽精機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸びエンドでロッドが
緩やかに伸びるようにクッションを設けた油圧シリンダ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧シリンダは、ピストンに接続
するロッドの付根にロッドの外径よりも大きな外径のク
ッションリングを嵌装し、ロッドカバー側にはクッショ
ンリングの外径よりも僅かに内径が大きなクッションリ
ング室を形成し、ロッドの伸びエンドでクッションリン
グがクッションリング室内に入り込んで排出される作動
油を絞ることによって伸びエンドにおけるクッション効
果を発揮させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の油圧シ
リンダにおいては、クッションリングがクッションリン
グ室内に入り込んでクッション効果を発揮する際に、ク
ッション室、即ちピストンとシリンダとクッションリン
グとロッドカバーとによって囲まれた室内の作動油の圧
力が異常に高くなる場合がある。例えば、ロッドに掛か
る負荷が大きな場合には、負荷の慣性によりクッション
リングがクッションリング室内に強引に引っ張り込まれ
るので、上記クッション室内の圧力が極めて高くなる。
このため、シリンダが破裂したり、ピストンとロッドと
の接合部が破損したりするトラブルが発生した。このよ
うなトラブルを未然に回避するために、従来は、リリー
フバルブを別途に設けたり、或は、シリンダの肉厚を大
きくしてシリンダ自体の強度を高く設定したり、ピスト
ンとロッドとの接合強度を極めて高くする必要があっ
た。上記した特殊な使用状態までも考慮して油圧シリン
ダを設計して製作するとなると、油圧シリンダの重量が
重くなってしまうし、資源の無駄使いとなる。また、リ
リーフバルブを別途設けるとなると、リリーフさせた作
動油を通す流路を外部に設けなければならないので、組
立作業が面倒であるばかりでなく、リリーフバルブや流
路が邪魔になる。このため、リリーフバルブ等を設ける
必要のない簡単な構造でクッション時の異常高圧を逃す
ことのできる油圧シリンダの開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、該インロー部に外径がロッドの外径よ
りも大きなクッションリングを嵌装し、このクッション
リングから突出したロッド先端に雄ねじ部を形成して、
この雄ねじ部をピストンの雌ねじ部内に螺合してピスト
ンが上記クッションリングを押圧するまで締め付け、ロ
ッド先端の内部には作動油逃げ流路を穿設して該作動油
逃げ流路の一端開口部をピストンとクッションリングと
の当接位置に臨ませて開口させ、他端開口部をロッドの
先端面に開口させたものである。
【0005】
【作用】ロッドの雄ねじ部とピストンの雌ねじ部との締
め付け力により、常にはピストンの端面がクッションリ
ングの端面に密着して作動油逃げ流路の入口を閉塞して
いる。この状態でロッドが伸びてクッションリングがク
ッションリング室内に入ると、ピストンの移動によって
クッション室内から押し出される作動油の流路がクッシ
ョンリングによって絞られるので、クッション室内の作
動油の圧力が高まり、ピストンの動きが緩やかになる。
上記作動油の圧力は、ピストンを押圧してロッドの雄ね
じ部を伸ばす方向に作用するが、この雄ねじ部引張力が
ピストン締め付け力によって設定された応力よりも小さ
い場合にはピストンとクッションリングとの間に隙間が
生じないので、作動油逃げ流路の入口は閉塞されたまま
である。
【0006】しかし、雄ねじ部引張力がピストンの締め
付け力によって設定された応力よりも大きくなる異常高
圧になった場合には、ロッドのインロー部と雄ねじ部が
伸びてピストンとクッションリングとの間に隙間が生
じ、これにより作動油逃げ流路の入口が開放される。し
たがって、ピストンの移動によって加圧されていた作動
油が入口から作動油逃げ流路内を通ってピストンの反対
側に逃げる。これによりピストンとシリンダに作用して
いた異常高圧が正常な圧力まで低下する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。油圧シリンダ1は、図1に示すように、一端を閉
塞して他端開口部をロッドカバー2により塞いだシリン
ダ3と、該シリンダ3内に摺動可能に設けたピストン4
と、ロッドカバー2のロッド挿通孔5内に挿通してシリ
ンダ3内の端部を上記ピストン4に接合したロッド6等
からなる。
【0008】シリンダ3は、所定の肉厚を有する金属製
の管材からなり、一端には内部と通じる第1ポート7を
穿設してある。
【0009】また、シリンダ3の開口部に取り付けるロ
ッドカバー2は、ロッド6の直径よりも僅かに大きな内
径のロッド挿通孔5を中央に開設し、該ロッド挿通孔5
の内周面にパッキンを嵌装するパッキン溝8を形成し、
該パッキン溝8よりもピストン4側(図1中左側)にク
ッションリング室9を形成してある。そして、ロッドカ
バー2の側面から第2ポート10を穿設してクッション
リング室9と連通させる。なお、このロッドカバー2
は、ボルト11…によりシリンダ3の開口部に強固に固
定される。
【0010】ピストン4は、シリンダ3の内径よりも僅
かに小さな外径を有する短尺な略円柱体であり、外周面
にはピストンリングを嵌装するピストンリング溝12を
形成し、中心に開設した貫通孔の内周面には雌ねじ部1
3を形成してある。
【0011】ロッド6は、金属製の丸棒体であり、一端
には他の部分よりも細くしたインロー部14を形成し、
該インロー部14に外径がロッド6の外径よりも大きく
てクッションリング室9の内径よりも小さなクッション
リング15を嵌装し、このクッションリング15から突
出したロッド先端に雄ねじ部16を形成してある。そし
て、このロッド6の雄ねじ部16を上記ピストン4の雌
ねじ部13内に螺合してピストン4が上記クッションリ
ング15を押圧するまで所定のトルクで締め付ける。な
お、クッションリング15は、所定幅を有する金属製の
リングであり、端面はピストン4の端面と密着できるよ
うに平滑に仕上げてある。ロッド6の先端部分には先端
面のほゞ中心から所定の深さで作動油逃げ流路17の軸
方向部分を穿設し、ピストン4とクッションリング15
とが当接する位置から作動油逃げ流路17の半径方向部
分を穿設して軸方向部分と連通させて一連の作動油逃げ
流路17を形成する。したがって、作動油逃げ流路17
は、ピストン4とクッションリング15との当接位置に
臨むロッド6表面に入口17aが開口し、ロッド6の先
端面の中央に出口17bが開口する。
【0012】作動油逃げ流路17の入口17aは、ピス
トン4の端面がクッションリング15の端面に所定の締
め付け力に応じて設定された所定の応力によって密着し
て隙間がないので、常には閉塞されている。したがっ
て、第2ポート10から作動油をシリンダ3内に圧送す
ると、この作動油の圧力を受けてロッド6が縮む方向
(図1左側方向)にピストン4が移動し、ピストン4に
よって押された作動油は第1ポート7からシリンダ3の
外部に流出する。
【0013】一方、第1ポート7からシリンダ3内に作
動油を圧送すると、この作動油の圧力を受けてロッド6
が伸びる方向(図1右側方向)にピストン4が移動し、
ピストン4によって押された作動油は第2ポート10か
らシリンダ3の外部に流出する。そして、伸びエンドに
近付くと、クッションリング15の端部がクッションリ
ング室9内に入り込む。この状態になると、ピストン4
とシリンダ3とクッションリング15とロッドカバー2
によって囲まれたクッション室9′からピストン4によ
って押し出される作動油がクッションリング15とクッ
ションリング室9との隙間の減少によって絞られる。し
たがって、これが抵抗となってピストン4の移動速度が
低下する。また、クッションリング15がクッションリ
ング室9内に入り込むとクッション室9′内の圧力が高
くなり、この圧力がピストン4に作用する。正常な状態
では、ピストン4に作用する作動油の圧力がピストン4
の締め付け力により設定された応力よりも低いので、ロ
ッド6のインロー部14が伸びてピストン4とクッショ
ンリング15との間に隙間が生じることがない。したが
って、作動油逃げ流路17の入口17aは閉塞された状
態を維持する。
【0014】ところが、ロッド6の外部先端に接続して
ある負荷が非常に大きく、この負荷の慣性力によりクッ
ションリング15が極めて強い力でクッションリングリ
ング室9内に引き込まれると、クッション室9′内の圧
力が異常に高まり、この異常高圧がピストン4に作用し
てロッド6のインロー部14を引っ張る。この引張力が
ピストン4の締め付け力によって設定した所定応力より
も大きくなると、ロッド6のインロー部14が伸び、こ
れによりピストン4の端面とクッションリング15の端
面との間に隙間が生じて作動油逃げ流路17の入口17
aが開く(図2)。このようにして作動油逃げ流路17
の入口17aが開かれると、異常高圧となったクッショ
ン室9′内の作動油が入口17aから作動油逃げ流路1
7内を通ってピストン4の反対側のシリンダ3内に逃
げ、クッション室9′内の作動油の圧力が低下する。こ
のため、シリンダ3の破裂やロッド6の損傷を防止でき
る。
【0015】クッション室9′内の圧力が作動油の逃げ
によってピストン4の締め付け力まで低下すると、ロッ
ド6のインロー部14が弾性によって元の長さに縮む。
したがって、ピストン4の端面とクッションリング15
の端面とが再び密接し、これにより作動油逃げ流路17
の入口17aが塞がれて、作動油の逃げが止まる。
【0016】なお、本発明における作動油逃げ流路は、
図2中点線で示すように、ピストン4に軸方向に貫通さ
せて穿設し、インロー部14が縮んだ状態ではクッショ
ンリング15の端面により作動油逃げ流路17′の入口
を閉塞し、インロー部14が伸びたときに入口が開いて
作動油をクッション室9′から逃すように構成してもよ
い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、クッショ
ン室内の異常な高圧作動油を逃してシリンダの破裂、ピ
ストンとロッドとの接合部の破損などのトラブルを未然
に回避することができるばかりでなく、ピストンを締め
付ける力を増減することによりリリーフ圧を所望する圧
力に設定することができる。また、本発明は、ロッドに
作動油逃げ流路を穿設するという簡単な構成あり、ま
た、リリーフバルブを別途設けたり、逃した作動油を通
す流路を外部に設ける必要もないので、製造作業が容易
であるし、故障のおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】上半を断面とした縮みエンド状態における油圧
シリンダの正面図。
【図2】伸びエンド近くで異常高圧が発生して作動油逃
げ流路の入口が開いた状態における要部の断面図。
【符号の説明】
1 油圧シリンダ 2 ロッドカバー 3 シリンダ 4 ピストン 5 ロッド挿通孔 6 ロッド 9 クッションリング室 9′ クッション室 13 雌ねじ部 14 インロー部 15 クッションリング 16 雄ねじ部 17 作動油逃げ流路 17a 作動油逃げ流路の入口 17b 作動油逃げ流路の出口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンに接続するロッドの付根にロッ
    ドの外径よりも大きな外径のクッションリングを備え、
    ロッドの伸びエンドでクッションリングが入り込むクッ
    ションリング室をロッドカバー側に有する油圧シリンダ
    において、ロッドの一端には他の部分よりも細いインロ
    ー部を形成し、該インロー部に外径がロッドの外径より
    も大きなクッションリングを嵌装し、このクッションリ
    ングから突出したロッド先端に雄ねじ部を形成して、こ
    の雄ねじ部をピストンの雌ねじ部内に螺合してピストン
    が上記クッションリングを押圧するまで締め付け、ロッ
    ド先端の内部には作動油逃げ流路を穿設して該作動油逃
    げ流路の入口をピストンとクッションリングとの当接位
    置に臨ませて開口させ、出口をロッドの先端面に開口さ
    せたことを特徴とする油圧シリンダ。
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JP6275459B2 (ja) * 2013-11-25 2018-02-07 Kyb株式会社 流体圧シリンダ

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