JP3069710U - 血行促進用貼付シ―トセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 木酢液を蒸留して得られた９５〜１０５
℃の留分を主成分とする粉体を充填した少なくとも一面
が通気性を有する袋状シートと、この袋状シートより大
きく形成され、一面が粘着性を有すると共に、通気性を
有する粘着シートとを備えた血行促進用貼付シートセッ
ト。 【効果】 本考案の血行促進用貼付シートセットは、足
の裏、足首、膝などに貼着して用いる場合の適用性がよ
く、上記粉体の作用で血行を良くし、疲労感を軽減する
ものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、足の裏、足首、膝などに貼り付けて用いる血行促進用貼付シートセ ットに関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

人は、２本足で活動しているため、疲れや老廃物が身体を支えている足にたま り、足のむくみや疲れ、ひいては身体の不調として現れることがある。このため 、足のツボを刺激して全身の血行を良くし、老廃物を体外に出すことを促進させ るべく、青竹踏みやツボ押しなどの健康維持法が広く行われている。また、市販 のパップ剤などを足の裏、足首、膝などに貼付してその有効成分の作用で血行の 促進を計ることも行われているが、更に有効に血行促進効果を与え、疲労感や種 々の痛みを軽減するものが求められている。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記要望に応えるためなされたもので、木酢液を蒸留して得られた ９５〜１０５℃の留分を主成分とする粉体を充填した少なくとも一面が通気性を 有する袋状シートと、この袋状シートより大きく形成され、一面が粘着性を有す ると共に、通気性を有する粘着シートとを備えた血行促進用貼付シートセットを 提供する。この場合、袋状シートの複数枚と、粘着シートの複数枚とを非通気性 袋に収容することが好適である。

【０００４】 即ち、本考案者は、木酢液を蒸留し、低沸点留分が除去されると共に、高沸点 留分を含まない９５〜１０５℃の留分が、血行を促進し、これを貼り付けた箇所 の余分な水分を吸収する効果を有すること、また、木酢液は従来から消臭剤など として広く用いられているが、木酢液を単に乾燥粉末化したものは非常に強い酢 酸臭があるものであるが、上記９５〜１０５℃の留分を主成分とする粉体は、酢 酸臭も少なく、使用感上の問題が少なくなることにより、上記効果が更に高まる ことを見出したものである。なお、上記留分により血行が促進し、疲労感が軽減 する効果が与えられる理由は必ずしも明らかではないが、上記留分が体内から余 分な水分（血管からにじみ出た不要なリンパ液と思われる）を吸収し、体内の毒 素（いわゆる水毒）を排出させて、体内のよどんでいた血液やリンパ液の流れが 整い、血流を増大する効果を与えるためと思われる。

【０００５】 そしてこの場合、上記粉末を通気性を有する袋状シート内に充填することによ り、この通気孔を介してこの粉体が足の裏、足首、膝などに直接作用すると共に 、その貼り付け箇所における余分な水分を上記通気孔を介して上記粉体が確実に 吸い出し、吸収するため、従来のパップ剤のように膏体に有効成分を含有させ、 実際上水分吸収性のない状態で用いた形態に比べ、上記粉体の効果をより有効に 引き出す形態となるものである。

【０００６】 更に、上記袋状シートは、その通気性面が足の裏等に対して貼着可能な粘着性 を有さないので、別途、片面に粘着剤を付着するなどして粘着性を与え、不織布 、織布などで形成されることによって好ましくは縦横に伸縮性を有し、かつ通気 性を有する袋状シートより大きい粘着シートを用意し、その片側粘着面に袋状シ ートの非通気性面（乃至は足の裏などへの貼着面と反対側の面）を載置、貼着す ると共に、この粘着シートを足の裏等に貼着することにより、袋状シート内に充 填された上記粉体を確実に患部に適用できる。

【０００７】

【考案の実施の形態及び実施例】

図１は、本考案の一実施例を示すもので、１は血行促進用貼付シートであり、 これは、一方が通気性シート２ａ、他方が非通気性シート２ｂよりなる袋状シー ト２の小室３内に粉体４が充容されたものである。なお、図中５は、上記両シー ト２ａ，２ｂの縫合、接着、融合などの手段による接合部である。また、図２は 、上記接合部５を介して袋状シート２を２枚一体に連設し、使用時にこの接合部 ５で切断し得るようにしたものである。

【０００８】 なお、袋状シート２は、通気性を有する１枚のシートを二つ折りにし、その端 縁部を接合するなど、図示の例に制限されるものではない。また、袋状シート２ の材質としては、織布、不織布、紙、プラスチックシートなどとすることができ るが、上述したように少なくとも一面が通気性を有するものであり、好ましくは 一面が和紙などの上記粉体が漏れ出ない程度の通気性を有し、かつ他面が非通気 性シートにて形成されたものが好適である。

【０００９】 上記袋状シート２の大きさは、足の裏、足首、膝などに貼り付け適用し得る大 きさであり、また上述したように複数枚分を互いに連設し、使用時に１枚１枚切 り離し可能としたものであってもよい。

【００１０】 また、上記袋状シート２の通気性を有する面は、足の裏などに対する貼付面で あるが、必要によりこの通気性面に剥離シートを剥離可能に貼着し、使用時にこ れを剥離するようにしてもよい。

【００１１】 図３は、粘着シート６の一例を示す。この粘着シート６は、織布、不織布等の 通気性を有し、かつ縦横に伸縮性を有するシートにて上記袋状シート２より大き く形成してあるもので、一面が粘着性を有するように粘着剤付着処理が施されて いる。そして、この粘着面には、剥離紙などの剥離シート７が剥離可能に貼着さ れている。なお、８は切れ目であり、この切れ目８を境として剥離シート７は図 中上下にそれぞれ分離して剥離し得るようになっている。

【００１２】 なお、特に図示していないが、上記袋状シート２及び粘着シート６はそれぞれ その複数枚を非通気性袋に収容しておくことがよい。

【００１３】 本考案で用いる血行を促進し、疲労感や痛みを軽減する効果を与える粉体は、 上述したように、木酢液を蒸留して９５〜１０５℃、特に９８〜１０３℃の留分 を採取し、これを噴霧乾燥、凍結乾燥等により粉末化したもの、上記留分液をシ クロデキストリン、でん粉、とうもろこし、じゃがいも、さつまいもなどの穀類 や芋類の粉末、シリカ、活性炭などの粉状担体に吸着、担持させたもの、上記留 分から水分を除去したものを２００℃程度の温度で溶融したものを上記粉状担体 に噴霧、吸着、担持したものなどが用いられる。

【００１４】 本考案においては、更に上記粉体に植物精油又は植物抽出エキスの１種又は２ 種以上を併用することが推奨される。この場合、植物精油、植物抽出エキスとし ては、ガーリック、アニス、バジル、ベルガモット、カモミル、シンナモン、キ ャラウェー、レモン、コリアンダー、ユーカリ、フェンネル、ゼラニウム、ジン ジャー、シソ、クローブ、ラベンダー、マジョラム、ペパーミント、スペアミン ト、ナツメグ、オニオン、オレンジ、パイン、ローズマリー、セージ、タイム、 テレピン、ウイキョウ、カミツレ、サフラン、メリッサ、ハッカ、アーティーチ ョーク、ニクズク、ショウブ、ショウキョウ、チョウジ、ケイヒ、ニワトコ、ダ イウイキョウ、センキュウ、トウキ、サルビア、セイヨウノコギリソウ、マロニ エなどの精油や抽出エキスを挙げることができ、これらの１種を単独で又は２種 以上を用いることができる。これらの精油や抽出エキスを併用することで、上記 木酢液からの留分がなお有するわずかな酢酸臭を隠蔽することができると共に、 これら精油や抽出エキスの有する薬効を与えることができる。

【００１５】 なお、これらの精油や抽出エキスは、合計量で上記粉体１００重量部に対し０ ．０５〜１０重量部、特に０．１〜５重量部程度を配合し得るが、これに限定さ れず、その配合量は適宜選定できる。

【００１６】 本考案の血行促進用貼付シートセットは、上記粉体が充填された袋状シートと 、上記粘着シートとを組み合わせたもので、その使用に当っては、上記粘着シー トから剥離シートを剥離し、その粘着面に上記袋状シートの足の裏等への貼着面 と反対側の面を置いて貼着させ、これを足の裏、足首、膝等の患部に上記袋状シ ートの貼着面が当たるようにして貼着シートを貼着させるものである。これによ り、上記粉体の作用で血行促進、疲労軽減を計るものであり、この際足の裏等の 患部の余分な水分を袋状シート内の粉体が該シートの通気孔を通して吸い出し、 吸収するものである。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の血行促進用貼付シートセットは、足の裏、足首、膝などに貼着して用 いる場合の適用性がよく、上記粉体の作用で血行を良くし、疲労感を軽減するも のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に用いる血行促進用貼付シートの一実施
例を示す断面図である。

【図２】本考案に用いる血行促進用貼付シートの他の実
施例を示す断面図である。

【図３】本考案に用いる粘着シートの一実施例を示す一
部切り欠き平面図である。

【符号の説明】

１ 血行促進用貼付シート ２ 袋状シート ２ａ 通気性シート ２ｂ 非通気性シート ３ 小室 ４ 粉体 ５ 接合部 ６ 粘着シート ７ 剥離シート ８ 切れ目

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 木酢液を蒸留して得られた９５〜１０５
   ℃の留分を主成分とする粉体を充填した少なくとも一面
   が通気性を有する袋状シートと、この袋状シートより大
   きく形成され、一面が粘着性を有すると共に、通気性を
   有する粘着シートとを備えた血行促進用貼付シートセッ
   ト。
2. 【請求項２】 袋状シートの複数枚と、粘着シートの複
   数枚とを非通気性袋に収容してなる請求項１記載のセッ
   ト。