JP3069682U - 細メッシュ付きシ―ツセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］ 介護作業において被介護者の為の機械装置道
具は相当開発されてきているが介護者の重労働とか身体
的負担を少しでも軽減されるような物はまだまだ未開発
でありあっても高価で一般的には普及していない。その
中の基本的作業と言うべき被介護者のベッド上での軽便
な移動方法とその用具の開発を目的とした。 ［解決手段］プラスッチク系のメッシュシートは重ねあ
わせるとツルツルと滑りやすい。この摩擦抵抗が極めて
低い性質を活用しメッシュシートとタオルケットのよう
なシーツを、１枚はメッシュを全面に、もう１枚はそれ
より小さい面積に縫製結合せる構造にする。この２枚の
シーツのメッシュ面同士をあわせるように２枚セットに
し、ベッドと横たわる被介護者との間に設置することで
被介護者を容易に移動でする事が出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［考案の属する技術分野］ 要介護者の移動に便利なシーツセット。

【０００２】 ［従来の技術］ 要介護者を寝具上で移動させるのに普通の通常のシーツでは抵抗が大きく引っ張 りに相当の力を要していた。またシーツの片面叉は両面を滑りやすく工夫された ものを介在させても彼介護者の移動にはさほど効果的ではなかった。

【０００３】 ［考案が解決しようとする課題］ 介護作業においてもっとも重労働となるのは被介護者のベッド上での移動作業で ある。特に寝たきりの状態である被介護者を各種の介護作業に応じてベッドの上 方、下方、向こう側、手前側と引っ張って移動さすのは被介護者の体重にもよる が相当の力を必要とする。被介護者が寝たきりの状態にあっても一日の内には少 しづつベッド上でその体位は移動しているものである。介護作業を始める時介護 者はずれている被介護者を介護作業の前か介護作業後かいずれかに元の位置に戻 す移動作業がつきまとうのである。

【０００４】 身体を動かさなければならない介護作業には一般的に下記のようなものがある １：被介護者のおしめを取り替える時 ２：被介護者の排便排尿後のしもの洗浄時 ３：被介護者の体拭き時 ４：被介護者の手足の洗浄時 ５：被介護者の衣服の着替え時 ６：被介護者のシーツ交換時 ７：被介護者のベッド上部を起す時（食事時等） ８：被介護者の床づれ防止の為の定期的体向変更時 ９：被介護者のねまき防水シーツ等の乱れ及びたくれじわなどを伸ばす時 １０：被介護者を主治医が診察する時 １１：その他

【０００５】 こうした作業がが一日に十数回も有ると介護者の疲労は相当なものとなり時には 介護者の腰を痛める事もある。又今日老齢者が被介護者を介護しなければならな い状況下においてはなおさらである。この開発商品はこうした重労働作業を少し でも軽減できないかと工夫開発された物である。

【０００６】 ［課題を解決するための手段］ 通常被介護者はベッド上に敷かれたシーツかバスタオルのようなものの上に横た わっている。それは衛生上の為と介護作業のやりやすさのためとかである。 介護で身体を移動する作業の作用力は被介護者を抱きかかえて持ち上げる時にか かる重力と、二人でそのシーツまたはバスオルを両サイドから持ち上げ乍ら引き ずり移動させる時のベッドとの摩擦抵抗力と考えられる。いずれにしても十分に は持ちあげきらずに引き摺りながらの移動となり、そこに移動後の衣服のたくな りシーツバスタオル等のたくなりしわ等が被介護者の不快感を発生する。従って 双方にとって快適且つ軽快なる移動装置か方法が求められていた。 この重力に対抗するのには多くのメーカーから被介護者を機械的に持ち上げる装 置が多く開発商品化されいる。 私が着眼したのはこの摩擦抵抗力に対抗しようとして考え出した方法でシーツと ベッドとの摩擦抵抗を適度にコントロールする事で簡単に被介護者を移動する事 が出来るようになった。

【０００７】 ［考案の実施の形態］ 図１はベッドシーツに適した布１に１８メッシュ前後のポリプロピレン系のネッ ト２を全面に縫製させた（Ａ）シーツ。 図２はベッドシーツに適した布３に１８メッシュ前後のポリプロピレン系のネッ トの面積を小さくしたもの４を縫製させた（Ｂ）シーツ。 図３はネットの面積を小さくした時のパターン例（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）の（ Ｂ）シーツを示したもの。 図４は（Ａ）シーツをベッドの上に敷きその上に（Ｂ）シーツをネットの面が会 うように重ねその上に被介護者５を寝かせ介護者６が頭部より（Ｂ）シーツの上 部をもって引っ張る作業図。 このメッシュシーツは極めて摩擦抵抗が無く上の（Ｂ）シーツを軽く引くだけで 被介護者を容易に好きな位置に移動する事が出来る。またその方向性はなく前後 左右に移動する事も出来る。 このメッシュシーツを両面とも全面にすると摩擦抵抗がなくなりすぎてベッドを 起した時などは自然に下のほうまでずり下がってしまう。そこでメッシュの合わ さる面積を適度にする事で摩擦抵抗を調整する事が出来、適度の力で移動しやす く且つ自然に下がることがないようにする事が出来る。

【０００８】 ［考案の効果］ １：このシーツセットを敷いて被介護者を寝かせると今まで相当の力を要してい た被介護者の移動が少ない力で容易にする事ができる。又病院等では看護婦さん が二人掛かりでしている介護作業が一人で十分に行う事が出来る。 ２：今までであると一人で被介護者の体を引っ張り動かす時、敷いている防水シ ーツ等がしわになったりたくれあがったりしていた。その都度シーツの引き延ば し、ねまきのたくれ伸ばし等をしなければならなかったがこのシーツセットを使 用すればベッド上での移動が容易になる為そうした現象がおこらず介護作業が楽 に行える。 ３：被介護者の向きを容易に動かす事ができる為頻繁に介護する事ができる。こ のため被介護者も介護者も心身の健康を極めて良好な状態で保つ事ができる。 ４：被介護者をベッドから車椅子に移動する時介護者は中腰等できわめて無理な 姿勢で被介護者を抱えながらするので大変な重労働となる。したがってこの時被 介護者を介護者の抱えやすい位置に容易に動かせる事が重要な事となる。このシ ーツセットを活用すればスムーズに余分な力をかけづに移動する事ができるため 介護作業の画期的な改善となる。 ５：被介護者を車椅子に移し替える時おうおうにして臀部が車椅子の手前のほう に腰掛けさせるようになる。いったんこの状態になると更に再度抱え直して腰が 背もたれ奥のほうになるように移動しなければならない。この時こシーツセット を敷いておくと容易に奥に移動する事が出来介護作業が楽に行える。 ６：被介護者がベッド上で移動回転するのに従来のシーツの上では抵抗が大きく て自力では出来なかったがこのシーツセット上では抵抗が小さい為に被介護者が 片手でベッドのさくをもって少し力を入れるだけで容易に好きな方向に回転移動 する事が出来る。 ７：ネットのメッシュ数やＰＰ糸の太さによりシート間に僅かに空気層ができ空 気流通が行われることでおむつかぶれの減少床擦れの減少臭気の減少などにも効 果がある。 ８：メッシュシーツは被介護の体形にフィットし違和感が無く被介護者の皮膚を 始めとする身体全体を痛める事は全くない。 ９：メッシュ縫製シーツは一般的なシーツと変わりなく洗濯可能でありいつも清 潔に保つ事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 （Ａ）シーツの平面図

【図２】 （Ｂ）シーツの平面図

【図３】 （Ｂ）シーツのパターン （ａ）（ｂ）
（ｃ）（ｄ）

【図４】 実施例を示す斜視図

【符号の説明】

１ ベッドシーツに適した布 ２ ポリプロピレン系のネット ３ ベッドシーツに適した布 ４ 小面積のポリプロピレン系のネット ５ 被介護者 ６ 介護者

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ベッドシーツに適したタオルケット状の布
   に１８メッシュ前後のポリプロピレン系のネットを１枚
   は全面に縫製結合させたシーツ、もう１枚は面積の狭い
   範囲で縫製結合させた同様のシーツで２枚で１組のシー
   ツセット。