JP3069308B2 - 照度調整用減光体 - Google Patents

照度調整用減光体

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JP3069308B2
JP3069308B2 JP9121371A JP12137197A JP3069308B2 JP 3069308 B2 JP3069308 B2 JP 3069308B2 JP 9121371 A JP9121371 A JP 9121371A JP 12137197 A JP12137197 A JP 12137197A JP 3069308 B2 JP3069308 B2 JP 3069308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルや高架部
分の下方における走行路等の出入口における道路上に設
置される照度調整用減光体に関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路等においてトンネル内のように
部分的に暗い走行路がある場合、トンネル内には所定の
照度に明るくする照明が設置されている。しかし、日中
においてはトンネル内外の明るさに大きな差がある。こ
のため、自動車等が高速でトンネル内に進入した場合、
運転者はトンネル内の照度に目が慣れるまで瞬間的に盲
目状態に陥るため極めて危険である。係る危険な状態を
防ぐため、トンネル内の明るさを進行方向に対して変化
させ、運転者の目がトンネル内の照度に徐々に順応する
ようにしている。
【0003】しかし、係るトンネル内への進入時や通過
時における運転者の目視を確保するには、トンネル内の
照明を変化させるだけでは不十分で、且つコスト高にな
る場合がある。このため、例えば特公昭54−2706
5公報に示すように、トンネルの出入口部に連続する走
行路上には、太陽光を減光するためのルーバーのような
遮光と通風を果たす天井部材が柱や梁の構造材上に設置
されている。上記天井部材は多数の遮光板2を水平方向
に互いに平行に併設し、これらの遮光板2間に遮光板2
と直交して遮光板1を取付け、遮光板1,2の何れかを
その高さ方向において折り曲げたものである(上記公報
参照)。
【0004】上記の遮光板1,2は強度と耐久性の点か
ら一般には鋼板やその曲げ加工材が使用される。係る遮
光と通風をなす多数の遮光板1,2を用いる天井部材は
ユニット化され、道路の両側に立設された多数の柱間に
構造梁を介して水平に取付けられる。しかし、係る多数
の天井部材又はそのユニットを上記構造梁間にボルト止
め等により固定すると、梁や柱に対しかなり大きな重量
を負担させる。係る梁等への負荷は、長期的には梁等を
部分的に損傷したり、天井部材がガタ付いてこれを固定
するボルトが外れ易くなる等の危険を内在している。
【0005】特に、大型トラック等が頻繁に走行する道
路上においては、その走行に伴う振動によって絶えず梁
や柱は連続的に振動するため、上記梁等が損傷したり天
井部材がガタ付き易くなるという問題があった。また、
既設の高架道路や高架橋に上記遮光設備を追加して付設
する場合、永久的な固定荷重となるため、高架道路等の
当初の設計によっては係る付設が困難となる場合があっ
た。更に、上記天井部材は排気ガスの煤や塵埃によって
汚れ易いが多数の遮光板を用いるため、その汚れを除去
することも困難であった。
【0006】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上の従来の技術
が抱える問題点を解決し、トンネルの出入口等における
道路上に柱や梁等の構造材を介して設置する減光体を格
段に軽量すると共に、この減光体をガタ付きにくくしこ
れを固定するボルトの脱落を防いだり、付着した汚れを
除去し易くする照度調整用減光体を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、減光体を構成する部材を可及的にアルミニ
ウム合金製の押出形材を用いると共に、これを構造梁に
固定するボルトを振動によっても外れにくく、或いは汚
れ除去のメンテナンスを容易にすることに着想して成さ
れたものである。即ち、本発明の照度調整用減光体は、
トンネル等の出入口における照度調整用減光体であっ
て、アルミニウム合金製の押出形材を四角形に枠組みし
た枠体と、上記枠体の対向する内周面に垂直方向に傾斜
して固定されたアルミニウム合金製の取付枠と、互いに
対向する上記取付枠に固定され、且つ四角形に枠組みし
て光量調整板を内設したアルミニウム合金製の押出形材
からなるルーバー枠とからなり、上記枠体の外側面には
減光体支持用の構造梁に該枠体を固定するための水平な
固定用フランジが設けられ、上記ルーバー枠の外側面に
は上記取付枠に該ルーバー枠を固定するためのフランジ
が形成されていることを特徴とする。
【0008】係る減光体によれば、トンネル出入口にお
ける減光と通風を図れ、著しく軽量化されるので、構造
梁等への負荷を減らし耐久性を高めることが可能とな
る。尚、上記取付枠には、押出形材の他、曲げ加工材を
用いることもできる。また、上記枠体の固定用フランジ
を前記構造梁に載置して該枠体を固定する照度調整用減
光体も含まれる。これにより、減光体の構造梁に対する
固定作業が容易化され得る。更に、前記ルーバー枠の固
定が、このルーバー枠の前記フランジと前記取付枠とを
結合するボルトにより行われ、且つこのボルトのボルト
頭に接触するか、又は該ボルトのネジ掛り代よりも近接
する外れ止め手段を設けた照度調整用減光体も含まれ
る。
【0009】また、前記取付枠の固定が、この取付枠と
前記枠体を結合するボルトにより行われ、且つこのボル
トのボルト頭に接触するか、又は、該ボルトのネジ掛り
代よりも近接する外れ止め手段を設けた照度調整用減光
体も含まれる。これらによれば、振動によってボルトが
本来の締結位置から緩んでも、そのボルト頭が上記外れ
止め手段によって一定の移動距離内に規制されるので、
ボルトが外れず、該ボルト更には減光体が脱落すること
を予防することができる。尚、上記ネジ掛り代は、ボル
トのネジ部が螺合するネジ孔内の長さと、このネジ孔を
貫通した長さの和を指す。また、上記外れ止め手段に
は、外れ止め板又は第3の部材の近接部分が含まれる。
【0010】一方、本発明の別の照度調整用減光体は、
トンネル等の出入口における照度調整用減光体であっ
て、アルミニウム合金製の押出形材を四角形に枠組みし
た枠体と、上記枠体の対向する内周面に垂直方向に傾斜
して取付けられ、且つ四角形に枠組みしたアルミニウム
合金製の押出形材からなるルーバー枠と、このルーバー
枠に内設した光量調整板とからなり、上記枠体の外側面
には減光体支持用の構造梁に該枠体を固定するための水
平な固定用フランジが突設され、上記ルーバー枠は、そ
の下方側を上記枠体の対向する内周面間に回転可能に支
持され、ルーバー枠の上方側の側端において水平に外向
きの設けた一対の固定金具を上記枠体の上面に載置し、
且つこの固定金具を該枠体に対し固定及び離脱可能と
ると共に、上記各固定金具に又は複数の固定金具間に減
光体を回転するための手掛けを設けた、ことを特徴とす
る。
【0011】この減光体によれば、トンネル出入口にお
ける減光と通風を図れ且つ著しく軽量化できるので、構
造梁等への負荷を減らし耐久性を高めることが可能にな
と共に、ルーバー枠を略垂直な姿勢としてその内側に
内設した光量調整板を水洗等により容易に洗浄でき、光
量調整板に付着した塵埃や煤等の汚れを迅速に取り除く
メンテナンス作業が可能になる。また、前記枠体の外側
面に水平に固定用フランジを設け、この固定用フランジ
を減光体支持用の構造梁に載置させて該枠体を固定する
減光体も含まれる。これにより、減光体の構造梁に対す
る固定作業が容易化される。
【0012】更に、前記光量調整板を内設したルーバー
枠が、前記枠体内に互いに略平行に複数個取付けられた
照度調整用減光体も含まれる。これにより、ルーバー枠
同士をその減光体が設置される場所における最小照射角
度未満に設定することが容易になし得る。尚、前記光量
調整板には、調整すべき減光量に応じた透光(遮光)度の
半透明の硬質合成樹脂板等が用いられる。
【0013】
【実施の形態】以下において本発明の実施に好適な形態
を図面と共に説明する。図1(A)は本発明の減光体の使
用位置を示し、トンネル1の出入口2において、その出
入口2と略同じ高さで且つ走行路3上に連続するよう多
数の減光体10が設けられている。減光体10は、図1
(B)に示すように、走行路3の両側に沿って立設される
柱4,4の上端間に水平に架設される大梁6,6と、こ
の大梁6,6間に直交して配設される後述する小梁とに
囲まれた矩形の各空間内にそれぞれ取付られ、走行路3
に沿う方向とこれに直角な方向に互いに連続している。
【0014】図2(A)は左右に2組の減光体10,10
を併設した減光体ユニット11を示し、各減光体10に
は垂直方向に対しやや傾斜した一対の光量調整板20が
互いに平行に設けられている。図2(B)に示すように、
各減光体10は、周囲に長方形をなす四角い枠体12を
有し、その内側の長手方向に沿って上記各光量調整板2
0を内設するルーバー枠21を一対ずつ取付けている。
これらの光量調整板20及びルーバー枠21は前記走行
路3に沿うと共に、その傾斜角度は、減光体10の設置
場所における年間を通じて最も太陽光の照射角度が低い
最小照射角度よりも低く設定されいる。
【0015】枠体12は、減光体10の長手方向に沿う
縦枠14と両側の大梁6に対向する横枠16とから構成
され、これら縦・横枠14,16はアルミニウム合金製
の中空部を有する押出形材からなる。尚、横枠16は左
右2組の減光体10部分に連続した一体物である。そし
て、各横枠16の上部から外向きに延びる水平な固定用
フランジ18は、隣接する大梁6上に載置されボルト・
ナット7にて固定される。これによって、枠体12は大
梁6,6間に水平に固定される。尚、図中の符号17
は、横枠16の補強用の中空部を示し、符号19は左右
の縦枠14上の両側に設けた取付け工事の際に用いる吊
り持ち用のリングである。
【0016】また、図3(A)のに示すように、減光体ユ
ニット11にはこれを形成する3本の縦枠14が設けら
れ、各減光体10を構成する各縦枠14の内周面には垂
直方向に傾斜して断面略コ形状の取付枠30が2本ずつ
平行に固定されている。尚、左右の縦枠14の上部から
外側に水平に延びるフランジ15は、隣接する小梁8の
上方に延び、両者の間を塞ぎ下方への光漏れを防いでい
る。また、各縦枠14内にはビスホール14aが複数個
設けられ、両端の横枠16側から進入する図示しないネ
ジを受け入れて、縦・横枠14,16を結合させてい
る。
【0017】図3(B)に拡大して示すように、光量調整
板20の周囲に配設されるルーバー枠21は、下方の四
角形の中空部22と、その上方の凹溝24を形成する鉤
形片23と、この鉤形片23の外側に延び上方に開口す
る浅溝26を有するチャンネル形のフランジ25と、こ
の浅溝26の開口部の両側に上下一対の凸条27とを長
手方向に一体に有するアルミニウム合金製の押出形材で
ある。各ルーバー枠21の両端は45度に切断され、互
いに直角に対接する上記中空部22内に挿入される図示
しないL型片をカシメ又はネジ等で固定することによ
り、互いに連結される。
【0018】また、上記凹溝24内には例えばポリカー
ボネートからなる光量調整板20の周縁が挿入され、詰
め材T及びシール材Sを介在させて固定される。この光
量調整板20は、トンネル付近で用いる場合には透光量
の小さいものが、トンネルから離れた位置で用いる場合
には透光量の大きいものが使用される。更に、上記フラ
ンジ25は、縦枠14に傾斜して固定された取付枠30
の上水平片32上に載置され、この上水平片32のネジ
孔37とフランジ25の通し孔25aを垂直に貫通して
上記ネジ孔37と螺合するボルト38により取付枠30
上に傾斜して固定される。
【0019】上記ボルト38のボルト頭39は、上記フ
ランジ25内の浅溝26内に納められ、その上方には外
れ止め板(外れ止め手段)29が近接して水平に位置す
る。この外れ止め板29は、フランジ25の開口部の両
側における各凸条27間に形成される細溝28,28間
に跨って挿入されて支持される。且つ外れ止め板29
は、図3(C)に示すように、ルーバー枠21の長手方向
に沿い各ボルト38に跨がる長尺板であってスライド可
能に支持され、複数のボルト38のボルト頭39に近接
する。尚、外れ止め板29は凸条27間でカシメられ固
定される。
【0020】即ち、各ボルト頭39と外れ止め板29と
の間隔は、上記水平片32とフランジ25を貫通するボ
ルト38のネジ掛り代、即ちネジ孔37内及びこれを貫
通したボルト38のネジ部の長さの和よりも短く設定さ
れている。従って、ボルト38は、路面上を走行する多
数の自動車の振動を絶えず受け、そのネジ部分が取付枠
30の水平片32に設けたネジ孔37から緩んで外れ始
めても、そのボルト頭39が外れ止め板29に当接する
ため、それ以上外れる方向には移動しない。尚、取付枠
30とルーバー枠21との間の離隔は、後者自体及びそ
の内側に内設される光量調整板20の重量によって防せ
がれている。
【0021】一方、取付枠30も上下の各水平片32,
34と垂直片36を長手方向に一体に有するアルミニウ
ム合金製の押出形材である。その垂直片36の通し孔3
6aには長手方向に沿って座金42を介して複数のボル
ト40が水平に貫通する。これらのボルト40は、縦枠
14の側壁14bに固定されたブラインドナット等のナ
ット体44に螺合し貫通する。このナット体44は、内
周面に雌ネジを付与したパイプ材を用い、その一端に設
けたリング形のリブ46と中間部を放射方向にリング状
に突出させた突出部48とにより、縦枠14の側壁14
bを内外から挟持して固定される。そして、このボルト
40のボルト頭41に対し、やや間隔を明けて前記ルー
バー枠21の中空部22が近接する。このボルト頭41
と中空部22との距離は、垂直片36とナット体44を
貫通するボルト40のネジ掛り代、即ちナット体44中
とこれを貫通したボルト40のネジ部の長さの和よりも
短く設定されている。
【0022】即ち、ボルト40はネジ部分がナット体4
4の雌ネジ部分から緩んで外れ始めても、そのボルト頭
41がルーバー枠21の中空部22に当接するため、そ
れ以上外れる方向には移動しない。尚、縦枠14と取付
枠30との間の離隔は、図3(B)で図示する部分の反対
側(右側)における取付枠30と縦枠14とにより互いに
規制している。従って、ボルト40自体は勿論、取付枠
30も外れることがない。この場合、ルーバー枠(第3
の部材)21の中空部(近接部分)22は外れ止め手段を
兼用している。しかも、前記外れ止め板29によるボル
ト38の外れ防止とも相まって、減光体10は、ボルト
38,40の緩みによる抜け落ちは勿論、取付枠30及
びルーバー枠21の外れも生じることがない。
【0023】尚、上記ボルト40の外れ止めは、図4に
示すように、外れ止め板(外れ止め手段)49によって行
うこともできる。即ち、取付枠30の上下の水平片3
2,34の内側面にそれぞれ一対の凸条35を対向して
立設させ、上下の凸条35間に形成される細溝37,3
7に跨って外れ止め板49を垂直に挿入する。この外れ
止め板49はボルト40のボルト頭41に対し極く近く
に位置するので、ボルト40の外れは勿論ガタ付きも更
に抑制することが可能となる。また、前記のルーバー枠
21の中空部22を外れ止めに兼用させる場合に比べ、
ルーバー枠21をセットする前でも縦枠14に対し取付
枠30を確実に固定できる。更に、ボルト40を短いも
のを使用することも可能となる。尚、外れ止め板49も
前記と同様にカシメによって位置固定される。
【0024】以上のように、本発明の照度調整用減光体
10は、下方を走行する自動車による長期間に渉る振動
に対しても極めて高い安全性を発揮する。また、減光体
10は、枠体12、取付枠30、ルーバー枠21の何れ
もアルミニウム合金製の押出形材を用いるので、鋼材に
比べ軽量で精度良い断面形状が得られると共に、各種の
加工や現場における取付作業やメンテナンスも容易とす
ることもできる。更に、この軽量化と相まって、前記振
動によりボルト38,40に緩みが生じても抜け落ちの
心配がなく、長期に渉る安全性を図ることも可能とな
る。
【0025】しかも、予め枠体12内に取付枠30等を
介して、光量調整板20及びルーバー枠21を所定の傾
斜角度で固定しているので、構造体である大・小梁6,
8に囲まれた空間内に枠組みされた枠体12を挿入し、
その固定用フランジ18をボルトで固定するのみで現場
での取付けを容易且つ迅速に行うことができる。尚、前
記各外れ止め板29,49は、ボルト頭39等に直に接
触させても良く、これによってボルト38等の緩み自体
を防止できる。また、減光体10の縦枠14に沿って2
枚の傾斜した光量調整板20を用いた形態を示したが、
この光量調整板20を2枚以上とすることもできる。
【0026】図5は、異なる形態の照度調整用減光体6
0に関し、同図(A)に示すように、減光体ユニット61
は左右に2組の減光体60,60を併設している。図5
(B)に示すように、減光体60の枠体62内には、2枚
の光量調整板80が前記同様に傾斜して平行に取付けら
れている。枠体62の横枠70は、その中空部71の上
部に外側向きに設けた固定用フランジ72を前記同様に
隣接する大梁6上に載置し、これを貫通するボルト・ナ
ット7により固定される。これらの横枠70間には3本
の縦枠64が直交して前記同様に固定され、枠体62を
形成している。これら縦枠64、横枠70も前記同様の
アルミニウム合金製の押出形材からなり、前記同様に互
いにネジによって結合され枠体62を形成する。
【0027】図6(B)にも示すように、光量調整板80
を内設するルーバー枠82のうち、各縦枠64に隣接し
て傾斜するルーバー枠82は、その下方側に固定した支
持板90とこれを貫通する支持ボルト91によって、回
転可能に縦枠64に支持されている。更に、この傾斜す
るルーバー枠82の上方側には、固定金具92が固定さ
れ、その垂直片93にはパイプ状の手掛け94が固定さ
れている。この手掛け94は互いに並行に立設する複数
の垂直片93間に水平に架設されている。
【0028】各縦枠64における上部の段部65にはこ
れに狭く開口する底広凹溝66が形成され、この凹溝6
6内には断面略コ形状のスライダ68が移動可能に挿入
されている。このスライダ68上には固定用ボルト97
が立設されて段部65上に突出し、このボルト97には
ナット98が螺合する。一方、固定金具92の上記段部
65上に載置される水平片95の一端には切欠き溝96
が形成されている。そして、固定金具92を段部65上
に載置し、その切欠き溝96にスライダ68の固定用ボ
ルト97を挿入してナット98を締めることによって所
定の位置で縦枠64に固定される。これにより、ルーバ
ー枠82は所定の傾斜角度に設定され、光量調整板80
も位置決めされる。尚、上記固定金具92のルーバー枠
82の長手方向に対する固定位置を変更可能とすること
によって、ルーバー枠82及び光量調整板80の傾斜角
度を設置場所に応じて最適な角度に調整したり変更する
ことが容易となる。
【0029】また、光量調整板80の表面が排気ガスの
煤や塵埃によって、汚れてくる場合がある。この場合、
光量調整板80の表面を洗浄するには、各光量調整板8
0をルーバー枠82と共に図6(A)にて示すX方向、Y
方向に回転させ、2点鎖線で示す位置まで開くことによ
り、上方からの洗浄作業が行えるため、メンテナンスが
容易となる。そこで、前記ナット98を緩めてスライダ
68を移動させた上、前記固定金具92の手掛け94を
上方に引き上げると、図6(A)に示すように、前記支持
ボルト91を中心にして各光量調整板80をルーバー枠
82と共に上方に持ち上げられる。そして、各光量調整
板80が垂直姿勢より図6(A)中の2点鎖線で示すよう
に、やや右方向に傾いた状態にして洗浄作業を行う。作
業を終えた後は、元の傾斜姿勢に戻すため、上記と逆の
操作を行えば良い。
【0030】図6(C)は固定金具92の別の形態を示
し、その水平片95上に逆U形状の手掛け94aを直に
固着したもので、各固定金具92に個別に設けられる。
図7(A)は減光体ユニット61の垂直断面図を示し、左
右の縦枠64から外側に延びる鉤形片69の水平部は、
隣接する小梁8の上方に位置し、両者間の隙間からの光
漏れを防いでいる。また、中央の縦枠64は上面が前記
段部65となっており、その上に両側の減光体60の各
ルーバー枠82にそれぞれ固定した前記垂直片93を一
対有する一つの固定金具92aの水平片95が載置され
る。
【0031】図7(B)に拡大して示すように、ルーバー
枠82は断面略L形状の内外一対の形材83,86から
構成される。これらもアルミニウム合金製の押出形材か
らなる。内形材83は、その水平片83aの下方に下向
きの凹部84を有し、且つその垂直片83bには外向き
に底広凹溝85をそれぞれ長手方向に沿って一体に有す
る。また、外形材86は、その水平片86aには上向き
に底広凹溝87を、且つその垂直片86bには上下に平
行に外向きの底広凹溝88,89をそれぞれ長手方向に
沿って一体に有している。
【0032】これら内・外形材83,86の各垂直片8
3b,86b間には、前記回転用の支持板90の下部片
90aが挿入され、これを前記底広凹溝85内にボルト
頭を挿入したボルト100が貫通し、前記底広凹溝88
内に回転不能に挿入したナット102に螺合することに
より、支持板90をルーバー枠82に固定している。上
記ボルト100はレンチ挿入用の六角穴付きボルトで、
内形材83の垂直片83bに明けたレンチ用の小孔83
cから図示しないレンチを挿入して、ボルト100とナ
ット102を締結する。尚、底広凹溝89内には、縦枠
64とルーバー枠82間のシールを成すシール材Wの基
部が挿入される。また、固定金具92,92aも支持板
90と同様にしてルーバー枠82に固定される。
【0033】また、内・外形材83,86の各水平片8
3a,86aの間には、光量調整板80の周縁が挿入さ
れる。この光量調整板80を貫通し上記底広凹溝87内
にボルト頭を回転不能に挿入した垂直なボルト104の
ネジ部を上記凹部84内に位置させ、座金108を介し
てナット106を螺合することによって、光量調整板8
0は両側のルーバー枠82間に固定される。このよう
に、光量調整板80は一対の傾斜したルーバー枠82に
ボルト止めされるので、図示における前後端側の各ルー
バー枠82を省略することも可能である。係るルーバー
枠82を用いることにより、各ボルト100,104が
振動によってナット102,106との螺合が緩もうと
しても、それぞれのボルト頭やナット102,106が
上下形材83,86の底広凹溝88等や凹部84内に囲
まれて位置しているので、緩みによる外れを予防でき
る。即ち、ボルト100のネジ掛り代は、そのボルト頭
やナット102と各底広凹溝85,88との隙間の和よ
り大きく、ボルト104のナット106のネジ掛り代
は、該ボルト104のネジ部の先端と上記水平片83a
との隙間よりも大きくされているためである。
【0034】尚、上記座金108は、図7(C)に示すよ
うに、凹部84内においてルーバー枠82の長手方向に
沿って長尺な板材からなるので、複数のボルト104に
対して共通して用いることができる。また、上記長尺な
座金108の一端を上向きに略L形状に折曲げて、その
折曲片を各ルーバー枠82の上形材83の一端面、即ち
傾斜した際に下側になる端面に当接可能とすることによ
り、予め各下形材86に光量調整板80を固定し、且つ
支持板90と固定金具92を固定した後、各ボルト10
0のボルト頭に前記上形材83の底広凹溝85をその長
手方向から挿通することで、各ルーバー枠82を迅速に
組立てることもできる。
【0035】以上の照度調整用減光体60によれば、枠
体62の固定用フランジ72を大梁6にボルト止めする
のみで、現場での取付が迅速に行え、且つ必要に応じて
光量調整板80をルーバー枠82と共に引き上げて表面
に付着した汚れを容易に洗浄することもできる。また、
前記固定金具92の固定位置により光漏れを生じないよ
うに調整することで、光量調整板80を最適の傾斜角度
に設定することも容易となる。尚、ルーバー枠82は、
支持板90と固定金具92の取付けが可能であれば、前
記ルーバー枠21のような一体の形材を用いることもで
きる。
【0036】本発明は以上の各形態に限定されるもので
はない。例えば、減光体は前記のような2組のユニット
にして使用するのに限らず、それぞれ単独で構成するこ
とは勿論、3組以上を直線状又は縦横方向に併設したユ
ニットとして使用することもできる。また、減光体は水
平な梁同士間に水平に取付けるだけでなく、道路両側に
おける柱同士間、特にその上部間に斜め又は垂直にして
取付けることもできる。更に、減光体の枠体の四周に沿
って固定用フランジを設けることもできる。
【0037】また、光量調整板には、ポリエチレンやポ
プロピレン等の他の合成樹脂は勿論、設置場所の条件等
に応じてアルミニウム合金の薄板に多数の小孔を明けた
パンチング板や半透明又は着色された強化ガラスや網入
りガラス等を使用することもでき、且つ、これらの平坦
な板材の他に波板を用いることも可能である。尚、本発
明の減光体は自動車用トンネル等の出入口に限らず、鉄
道用トンネルの出入口にも使用することにより、線路上
の危険物の発見を容易にすることも可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上において説明した本発明の照度調整
用減光体は、可及的にアルミニウム合金製の押出形材を
活用したので、梁等の構造材に迅速に固定でき、且つ軽
量であるため、固定作業は勿論、加工や組立も精度良く
行えると共に、設置後における道路、特に高架道路や高
架橋における構造材への負荷も減らせるため、構造材も
含めて耐久性を高めることにも寄与し得る。また、請求
項3,4の発明によれば、減光体を組立てるボルトの抜
け落ちを予防できるため、高い安全性と耐久性を得るこ
とが可能となる。更に、請求項5の発明によれば、減光
体の光量調整板に付着した汚れを容易に洗浄して除去で
き、メンテナンスを簡便にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は減光体を設けたトンネルの出入口付近の
概略縦断面図、(B)は減光体を固定した道路用構造体の
概略斜視図である。
【図2】(A)は減光体を併設したユニットの斜視図、
(B)は(A)中におけるB−B断面図である。
【図3】(A)は図2(A)中におけるA−A断面図、(B)
は(A)中における一点鎖線部分Bの拡大図、(C)は(B)
の部分斜視図を示す。
【図4】図3(B)に対応する異なる各形態の断面図であ
る。
【図5】(A)は異なる形態の減光体を併設したユニット
の斜視図、(B)は(A)中におけるB−B断面図である。
【図6】(A)は光量調整板を引上げた状態を示す図5
(B)と同様の断面図、(B)は(A)中における部分斜視
図、(C)は異なる固定金具を示す斜視図である。
【図7】(A)は図5(A)中におけるA−A断面図、(B)
は(A)中における一点鎖線部分Bの拡大図、(C)は(B)
の部分斜視図を示す。
【符号の説明】
1………………………トンネル 6………………………大梁(構造梁) 8………………………小梁(構造梁) 10,60……………減光体 12,62……………枠体 18,72……………固定用フランジ 20,80……………光量調整板 21,82……………ルーバー枠 22……………………中空部(外れ止め手段) 25……………………フランジ 29,49……………外れ止め板(外れ止め手段) 30……………………取付枠 38,40……………ボルト 39,41……………ボルト頭 92……………………固定金具 94,94a…………手掛け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 功 東京都品川区東品川二丁目2番20号 日 本軽金属株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−266139(JP,A) 実開 昭59−47796(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/14 E01F 7/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル等の出入口における照度調整用減
    光体であって、 アルミニウム合金製の押出形材を四角形に枠組みした枠
    体と、 上記枠体の対向する内周面に垂直方向に傾斜して固定さ
    れたアルミニウム合金製の取付枠と、 互いに対向する上記取付枠に固定され、且つ四角形に枠
    組みして光量調整板を内設したアルミニウム合金製の押
    出形材からなるルーバー枠とからなり、 上記枠体の外側面には減光体支持用の構造梁に該枠体を
    固定するための水平な固定用フランジが設けられ、 上記ルーバー枠の外側面には上記取付枠に該ルーバー枠
    を固定するためのフランジが形成されていることを特徴
    とする照度調整用減光体。
  2. 【請求項2】前記枠体の固定用フランジを前記構造梁に
    載置して該枠体を固定することを特徴とする請求項1に
    記載の照度調整用減光体。
  3. 【請求項3】前記ルーバー枠の固定が、このルーバー枠
    の前記フランジと前記取付枠とを結合するボルトにより
    行われ、且つこのボルトのボルト頭に接触するか、又は
    該ボルトのネジ掛り代よりも近接する外れ止め手段を設
    けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の照度調整
    用減光体。
  4. 【請求項4】前記取付枠の固定が、この取付枠と前記枠
    体を結合するボルトにより行われ、且つこのボルトのボ
    ルト頭に接触するか、又は該ボルトのネジ掛り代よりも
    近接する外れ止め手段を設けたことを特徴とする請求項
    1乃至3の何れかに記載の照度調整用減光体。
  5. 【請求項5】トンネル等の出入口における照度調整用減
    光体であって、 アルミニウム合金製の押出形材を四角形に枠組みした枠
    体と、 上記枠体の対向する内周面に垂直方向に傾斜して取付け
    られ、且つ四角形に枠組みしたアルミニウム合金製の押
    出形材からなるルーバー枠と、 このルーバー枠に内設した光量調整板とからなり、 上記枠体の外側面には減光体支持用の構造梁に該枠体を
    固定するための水平な固定用フランジが突設され、 上記ルーバー枠は、その下方側を上記枠体の対向する内
    周面間に回転可能に支持され、ルーバー枠の上方側の側
    端において水平に外向きの設けた一対の固定金具を上記
    枠体の上面に載置し、且つこの固定金具を該枠体に対し
    固定及び離脱可能とすると共に、上記各固定金具に又は
    複数の固定金具間に減光体を回転するための手掛けを設
    けた、ことを特徴とする照度調整用減光体。
  6. 【請求項6】前記枠体の外側面に水平に固定用フランジ
    を設け、この固定用フランジを減光体支持用の構造梁に
    載置させて該枠体を固定することを特徴とする請求項5
    に記載の照度調整用減光体。
  7. 【請求項7】前記光量調整板を内設したルーバー枠が、
    前記枠体内に互いに略平行に複数個取付けられたことを
    特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の照度調整用
    減光体。
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