JP3068832B2 - 投写形ディスプレイ - Google Patents

投写形ディスプレイ

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JP3068832B2
JP3068832B2 JP1297277A JP29727789A JP3068832B2 JP 3068832 B2 JP3068832 B2 JP 3068832B2 JP 1297277 A JP1297277 A JP 1297277A JP 29727789 A JP29727789 A JP 29727789A JP 3068832 B2 JP3068832 B2 JP 3068832B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、投写形ディスプレイに係り、特に、再生色
の色調を補正する色調補正回路に関するものである。
〔従来の技術〕
青,緑,赤の3つの異なる色を発光する受像管を有す
るテレビジョン受像機においては、一般に、再生される
白色の色調の調整、いわゆる白バランス調整が行われ
る。即ち、この白バランス調整は、受像管に白を映し出
した時に、青,緑,赤の各蛍光体の発光能率の差や、受
像管を駆動する各出力回路の利得のばらつきや、入力す
る各色信号の振幅のばらつきなどを吸収するよう、所定
の色温度に調整することである。
白バランス調整を行う方法としては、先ず、微少ビー
ム電流領域(即ち、暗い画面)において、青,緑,赤に
対応する各電子ビームのカットオフレベルの調整を行
い、その後、大ビーム電流領域(即ち、明るい画面)に
おいて、青,緑,赤に対応する各出力回路の利得の調整
を行うことにより、所定の色温度に調整する方法が一般
的である。
なお、従来では、前述のカットオフレベルの調整や出
力回路の利得の調整は、一般に、可変抵抗器を用いて行
っているが、例えば、特公昭63−25560号公報において
は、小信号部の信号処理回路にて、青,緑,赤に対応す
る各色信号の直流電圧レベルと利得制御とを補正するこ
とにより、可変抵抗器を用いずに行っている。
ところで、近年、投写形テレビにおいては、ブラウン
管の内面に光学的なローパスフィルタとしての効果を持
つ干渉膜を設けて、光軸方向での光出力を増加させ、高
輝度化を図るようになってきた。
しかし、青,緑,赤に対応する各蛍光体で発光した各
々の光がこの干渉膜を通過すると、各光のスペクトルの
長波長領域が減衰するため、各色の色度値がそれぞれ変
化し、特に、青色についてはNTSCの標準色度値から大幅
にずれてしまう。
そこで、青色のみを再生する場合には、青だけでな
く、緑,赤の他の色も適当に発光させることにより、青
色の色調を補正、即ち、青色の色度値を補正して、その
色度値がNTSCの標準色度値にほぼ一致するようにすれば
良い。
このような考え方に基づいて、表示の目的に応じて、
発光色としてブルーまたはライトブルーのいずれかを選
択できるように考案された例があり、例えば、特開平2
−282291号公報に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前述した従来技術においては、白色を再生
する場合に、その白色の色調を補正することは可能であ
るが、青,緑,赤のいずれかの原色を再生する場合に
は、その原色の色調を補正しようとすると、調整した白
バランスがくずれてしまうため、実質的には、原色の色
調の補正は不可能であった。
また、前述した従来技術においては、以下に示す問題
が発生すると考えられる。
(イ)直流阻止用のコンデンサが存在するため、カット
オフ側(すなわち低輝度側)と高輝度側とで、同一の白
色が得られない。
(ロ)原色信号処理方式の構成を採用しており、テレビ
ジョンの一般的回路構成である輝度、色差信号処理方式
には適さない。
上述の問題のうち、(イ)は性能上の課題であり、
(ロ)はマトリクス回路を追加する等の工夫をすること
によって解決できるものである。但し、そうすることに
よって、回路規模、コストが増大すると言った別の問題
が発生する。
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決
し、青,緑,赤のいずれかの原色を再生する場合に、そ
の原色の色調を補正、即ち、その原色の色度値を補正す
ることが可能な色調補正の出来る投写形ディスプレイを
提供すると同時に、輝度の変化に対しても一定の白色を
得ること、またそれらのコスト負担を小さくすることに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記した目的を達成するために、本発明では、赤色の
映像を映し出す赤色用映像出力手段と、緑色の映像を映
し出す緑色用映像出力手段と、青色の映像を映し出す青
色用映像出力手段と、前記赤色用映像出力手段により映
し出された映像を拡大投影する赤色用投写レンズと、前
記緑色用映像出力手段により映し出された映像を拡大投
影する緑色用投写レンズと、前記青色用映像出力手段に
より映し出された映像を拡大投影する青色用投写レンズ
と、入力される赤色の原色信号を含む信号によって前記
赤色用映像出力手段を駆動する赤色用駆動回路と、入力
される緑色の原色信号を含む信号によって前記緑色用映
像出力手段を駆動する緑色用駆動回路と、入力される青
色の原色信号を含む信号によって前記青色用映像出力手
段を駆動する青色用駆動回路と、を具備し、 前記赤色用映像出力手段、前記緑色用映像出力手段、
及び前記青色用映像出力手段のうち、少なくとも一つの
映像出力手段の映像表示面に、当該映像出力手段により
映し出される映像中の所定波長領域のスペクトルを減衰
させる光学干渉膜を形成して色再現範囲を変化させ得る
ように構成した投写形ディスプレイにおいて、 前記青色用駆動回路に入力される原色信号を含む信号
に、前記緑色用駆動回路に入力される原色信号を含む信
号を、所定の比率で加算する加算回路を備えるようにし
た。
〔作用〕
前述したように、干渉膜を設けた投写形ディスプレイ
においては、その干渉膜によって、特に、青色の色度値
が変化してNTSCの標準色度値から大幅にずれる。即ち、
具体的に言うと、国際照明委員会(CIE)によるCIExy色
度図上において、青色の色度点が、その色度座標値yが
減少する方向に移動して、青色のNTSC標準色度点から大
きくずれてしまう。
一方、前述の干渉膜によって、緑色の色度値も変化す
るが、その変化は、CIExy色度図上において、緑色の色
度点が、その色度座標値xが減少,yが増加する方向に移
動し、緑色のNTSC標準色度点に近づくように変化する。
この時、CIExy色度図上において、青色と緑色の色度
点の色度座標値xの差が比較的小さいため、青色を再生
する際に、青色を発光させると同時に、緑色を所定の比
率で発光させれば、青色の色度点は、その色度座標値y
が増加する方向に移動し、青色のNTSC標準色度点に近づ
くようになる。即ち、青色の色調を補正が可能となる。
そこで本発明では、前記加算回路によって、前記緑色
用駆動回路に入力される緑の原色信号を含む信号に、前
記青色用駆動回路に入力される信号に含まれる青色の原
色信号を、所定の比率で加算することにより、前述した
如く、青色を再生する際に、青色を発光させると同時
に、緑色を所定の比率で発光させるようにしている。
これにより、前述した様に、青色の色調を補正するこ
とができ、正確な色再現を行うことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
第1図は本発明の一実施例としての色調補正が可能な
投写形ディスプレイを示すブロック図である。
第1図に示すように、本実施例の色調補正が可能な投
写形ディスプレイは、入力端子1、信号処理回路2、高
圧発生回路3、偏向回路4、復調回路5、加算回路6、
振幅調整回路7、R,G,B駆動回路8〜10、投写形ブラウ
ン管(以下、PRTと言う)11〜13、ミラー14、スクリー
ン15により構成されている。
また、第2図は第1図におけるPRTの主要部の縦断面
を示す断面図である。
第2図に示すように、PRT11〜13の蛍光面は、前面ガ
ラスパネル30と、干渉膜31と、蛍光体32と、で構成され
ている。
以下、干渉膜31の特性等について詳しく説明する。
第3図は第2図における干渉膜の光透過特性を示す特
性図である。
第2図に示す干渉膜31は、例えば、厚さ数十nm〜数百
nm程度の蒸着膜が数層〜数十層積層された膜から成って
おり、蛍光体32から発する拡散光を前面ガラスパネル30
の方向に強めて、指向性を有する光にする。
さらに、干渉膜31は、蛍光体32から発する光の長波長
領域を減衰させる光学的なローパスフィルタとしての効
果をもつ。すなわち、干渉膜31の光透過特性は、第3図
に示す様になっている。ここで、干渉膜31において、一
層の蒸着膜の厚さ及び積層数を変える事により、カット
オフ波長の異った、実線33の如き特性にも、点線34の如
き特性にも、変化させる事が可能である。
ところで、一般に、蛍光体32として青色蛍光体を用い
る場合には、干渉膜31としては、カットオフ波長が約50
0nm程度と短い、例えば、第3図の点線34の様な特性を
持つ干渉膜を用い、また、蛍光体32として緑色蛍光体を
用いる場合には、干渉膜31としては、カットオフ波長が
約580nm程度と長い、例えば、第3図の実線33の様な特
性を持つ干渉膜を用いるようにしている。
第4図は第2図の干渉膜通過前後の光のスペクトル変
化を示す特性図である。
第4図において、実線35は青色蛍光体から発した光の
スペクトル、点線36は青色蛍光体から発した光の干渉膜
通過後のスペクトル、斜線部40は青色蛍光体から発した
光の干渉膜通過によるスペクトルの減少領域、網線部42
は青色蛍光体から発した光の干渉膜通過によるスペクト
ルの増加領域、であり、また、実線37は緑色蛍光体から
発した光のスペクトル、点線38は緑色蛍光体から発した
光の干渉膜通過後のスペクトル、斜線部39は緑色蛍光体
から発した光の干渉膜通過によるスペクトルの減少領
域、網線部41は緑色蛍光体から発した光の干渉膜通過に
よるスペクトルの増加領域、である。
従って、青色蛍光体から発した光のスペクトルは、干
渉膜を通過すると、第3図の実線34に示す干渉膜の光透
過特性により、第4図に示すように、実線35から点線36
に変化し、カットオフ波長より長波長側のスペクトルは
抑圧され、斜線部40に相当する波長成分は減少する。ま
た、カットオフ波長よりも短波長側では、干渉膜の指向
性化効果により、網線部42に相当する波長成分が増加す
る。
一方、同様に、緑色蛍光体から発した光のスペクトル
は、干渉膜を通過すると、第3図の実線33に示す干渉膜
の光透過特性により、第4図に示すように、実線37から
点線38に変化し、カットオフ波長より長波長側のスペク
トルは抑圧され、斜線部39に相当する波長成分は減少す
る。また、カットオフ波長よりも短波長側では、干渉膜
の指向性化効果により、網線部41に相当する波長成分が
増加する。
以上のようなスペクトルの変化をCIExy色度値で表す
と、第5図の如くになる。
第5図は第2図の蛍光体から発する光及びPRTから発
する光の色のCIExy色度値を示す説明図である。
第5図において、青,緑,赤の各蛍光体から発する光
の色の色度値は、それぞれ、三角で表し、青,緑,赤の
蛍光体の色度点51,50,52としている。また、青,緑,赤
に対応する各PRT13,12,11から発する光の色の色度値
は、それぞれ、丸で表し、青,緑,赤のPRTの色度点55,
54,56としている。また、NTSCにおける青,緑,赤の標
準色度値は、それぞれ、四角で表し、青,緑,赤のNTSC
標準色度点59,58,60としている。
赤色蛍光体から発した光は、そのスペクトルが線スペ
クトルに近いため、干渉膜を通過しても、干渉膜による
フィルタ効果が少なく、そのため、通過によるスペクト
ルの変化が少ない。従って、第5図に示すように、赤の
色度点52,56はほぼ同位置にある。
また、緑色蛍光体から発した光は、前述したように、
干渉膜を通過すると、第4図の実線37から点線38に変化
し、斜線部39に相当する赤色成分が減少するため、第5
図において、緑の色度点は色度点50から色度点54へ、即
ち、左上方へ移動する。
また、青色蛍光体から発した光も、前述したように、
干渉膜を通過すると、第4図の実線35から点線36に変化
し、斜線部40に相当する緑色成分が減少するため、第5
図において、青の色度点は色度点51から色度点55へ、即
ち、下方へ移動する。
一方、NTSCの標準色度値は、青,緑,赤がそれぞれ、
色度点59,色度点58,色度点60となっている。
すなわち、赤の色度点は、色度点52,56,60共ほぼ同一
点にあり、また、緑の色度点は、蛍光体の色度点50がNT
SC標準色度点58から離れているため、左上方への移動に
よって、PRTの色度点54がNTSC標準色度点58に近くな
り、逆に、青色の色度点は、蛍光体の色度点51がNTSC標
準色度点59に近い為、下方への移動によりPRTの色度点5
5がNTSC標準色度点59から離れる事になる。
色の再現範囲は、一般的に、これら青,緑,赤の色度
点を結ぶ、三角形53,57,61の面積である事が知られてい
る。
従って、色の再現範囲は、干渉膜31の存在によって、
三角形53から三角形57へと拡大する。ここで、緑色の領
域については、NTSC標準色度点58,59,60による三角形61
に近づく為、色の純度が向上するという好ましい方向で
あるが、青色の領域については、NTSC標準色度点58,59,
60による三角形61の外側へPRTの色度点55が位置する為
に、本来の再生色とは異なる色となり、好ましくない方
向である。
干渉膜を有するPRTを用い、投写形テレビを構成する
為には、この青色の色調補正を行う事が必要である。第
1図に示すスクリおン15に映し出される画像は、それぞ
れ、青,緑,赤に対応するPPT13,12,11からの投写光の
合成である。この場合の再生色の色度点の色度座標値x,
yは、 x={Σ(xi/yi)Ii}/{Σ(Ii/yi)}……(1) y=(ΣIi)/{Σ(Ii/yi)} ……(2) である。但し、xi,yi(i=B,G,R)は、青,緑,赤の色
度点の色度座標値であり、Ii(i=B,G,R)は、青,
緑,赤の発光強度である。
そこで、青,緑,赤の蛍光体として、 青;ZnS:AgAl 緑;Y2SiO5:Tb 赤;Y2O3:Eu を用いる場合の蛍光体の色度点50〜52及びPRTの色度点5
4〜56に相当する色度座標値xi,yiと、NTSC標準色度点58
〜60に相当する色度座標値xi,yiと、を第1表に示す。
青色について、色調を補正する、即ち、青色のPRTの
色度点を青色のNTSC標準色度点に近づけるためには、第
1表より、PRTの色度点の色度座標値yBをNTSC標準色度
点の色度座標値yBに近づければ良いことがわかる。
ここで、この様に近づけるには、青色を再生する時
に、緑色も同時に発光させるようにすれば良い。
そこで、青色再生時にPRTの色度点がNTSC標準色度点
に最も近づく、青色の発光量IBに対する緑色の発光量IG
の比率を求める。即ち、 前述の(1),(2)式に上記数値を代入し、 x={(0148/0037)IB+(0647/0256)IG}/ {(IB/0037)+(IG/0256)} ……(3) y=(IB+IG)/{(IB/0037)+(IG/0256)} ……(4) x≒0140,y≒0080に最も近いIB,IGを求めると、IB=1
00,IG=134の時、x=0156,y=0080が得られる。つま
り、青色の発光量IG=100に対して、緑色を134(相対
値)発光させる事により、NTSCの標準色度値に近い青色
を、スクリーン上に映す事ができる。
ところで、一般に白色を再生する場合には、青,緑,
赤の原色を適切な比率で発光させる必要がある。例え
ば、白色温度9300Kを得るには、それに対応する色度座
標値がx=0285,y=0295である事から、前述の(1),
(2)式から青,緑,赤の発光比率が求められ、IG=10
0に対して、IR=0321,IB=0084となる。この発光比率を
考慮すると、青色再生時には、青色の発光量IB=0084に
対して緑色の発光量IGを、 IG=134×0084=0112 ……(5) とすれば良いことになる。以下、この値を色調補正量と
言う。
では、以上の如き、青色についての色調補正動作に関
し、第1図を用いて更に説明する。
第1図において、入力端子1より入力したNTSCビデオ
信号は、信号処理回路2において、輝度・クロマ信号と
同期信号に分離する。輝度・クロマ信号は復調回路5
に、同期信号は高圧発生回路3,偏向回路4にそれぞれ入
力される。
高圧発生回路3では、PRT11〜13を駆動するのに必要
な、アノード電圧,フォーカス電圧,スクリーン電圧等
を発生し、PRT11〜13に加えられる。偏向回路4は、同
期信号に同期した偏向電流を発生し、PRT11〜13に取り
付けられた偏向装置を駆動する。
復調回路5においては、輝度・クロマ信号から赤,
緑,青の各原色信号R,G,Bを形成する。そして、赤の原
色信号RはR駆動回路8に、青の原色信号BはB駆動回
路10,振幅調整回路7にそれぞれ入力される。振幅調整
回路7に入力された青の原色信号Bは、そこで、振幅を
色調補正量である0112倍に調整された後、色調補正信号
として加算回路6に入力される。また、緑の原色信号G
も加算回路6に入力され、そこで、先に入力された色調
補正信号と加算された後、G駆動回路9に入力される。
R,G,B駆動回路8〜10の出力は、それぞれ、赤,緑,
青に対応するPRT11〜13のカソードに加えられ、PRT11〜
13から発する映像は、ミラー14を介してスクリーン15の
上に合成される。
ここで、R,G,B駆動回路8〜10の各出力の振幅と赤,
緑,青に対応するPRT11〜13の発光量との関係は、次の
ようになっている。
即ち、R,G,B駆動回路8〜10の各出力の振幅の比率
が、 100:100:100 であるとした時、赤,緑,青に対応するPRT11〜13の発
光比率は、 0321:100:0084 となっている。
従って、青色が再生される時には、復調回路5から出
力される赤,緑,青の各原色信号の振幅の比率は、 000:000:100 であるため、R,G,B駆動回路8〜10の各出力の振幅の比
率は、 000:0112:100 となり、その結果、赤,緑,青に対応するPRT11〜13の
発光比率は、 000:0112:0084 となる。即ち、青色の発光量IB=0084に対して緑色の発
光量IG=0112となるため、前述したように、青のPRTの
色度点55が青のNTSC標準色度点59に最も近づき、青色の
色調が補正され、色再現性に優れた画像を得ることがで
きる。
次に、第6図は本発明の他の実施例としての色調補正
が可能な投写形ディスプレイを示すブロック図である。
本実施例の色調補正が可能な投写形ディスプレイは、
入力端子1、信号処理回路2、高圧発生回路3、偏向回
路4、復調回路20、加算回路21,22、振幅調整回路23、
R,G,B駆動回路24〜26、PRT11〜13、ミラー14、スクリー
ン15により構成されている。
以下、動作について説明する。なお、信号処理回路
2、高圧発生回路3、偏向回路4の動作は第1図の実施
例と同じであるので、その説明は省略する。
さて、信号処理回路2からの輝度・クロマ信号は復調
回路20に入力され、そこで、輝度信号Yと3つの色差信
号R−Y,G−Y,B−Yが形成される。そして、輝度信号Y
はR,G,B駆動回路24〜26,加算回路22に、赤の色差信号R
−YはR駆動回路24に、青の色差信号B−YはB駆動回
路26,加算回路22にそれぞれ入力される。加算回路22に
入力された色差信号B−Yは、そこで、先に入力された
輝度信号Yと加算され、青の原色信号Bとなり、振幅調
整回路23に入力される。
振幅調整回路23に入力された青の原色信号Bは、そこ
で、振幅を色調補正量である0112倍に調整された後、色
調補正信号として加算回路21に入力される。また、緑の
色差信号G−Yも加算回路21に入力され、そこで、先に
入力された色調補正信号と加算された後、G駆動回路9
に入力される。
R,G,B駆動回路24〜26の出力は、それぞれ、赤,緑,
青に対応するPRT11〜13のカソードに加えられ、PRT11〜
13から発する映像は、ミラー14を介してスクリーン15の
上に合成される。
ここで、R,G,B駆動回路24〜26の各出力の振幅と赤,
緑,青に対応するPRT11〜13の発光量との関係は、第1
図のR,G,B駆動回路8〜10の場合と同様であり、従っ
て、青色が再生される時には、青色の発光量IB=0084に
対して緑色の発光量IG=0112となるため、前述したよう
に、青のPRTの色度点55が青のNTSC標準色度点59に最も
近づき、青色の色調が補正され、色再現性に優れた画像
を得ることができる。
以上述べた様に、青色の色調を補正する手段として
は、緑色の発光を所定の比率で行う事が、基本概念であ
り、本発明の実施例としては、原色信号加算による実施
例と、色差信号加算による実施例の2つの実施例につい
て述べた。しかし、信号の加算方法については、PRTの
カソードを駆動する事にとらわれず、第1グリッドや、
第2グリッド等に補正信号を重量する方式でも良い。ま
た、色差信号や原色信号に限定する事なく、I,Q信号を
用いて、加減算回路を用いて補正信号を形成することも
可能である。
更に、以上の実施例では、一般的によく知られている
蛍光体を例として説明を行ったが、他の蛍光体であって
も、(1)〜(5)式に従って色調補正量を求めれば、
全く同様の手法で行うことができる。
また以上の実施例においては、干渉膜を前面ガラスパ
ネル内面に設けた場合について述べたものであるが、投
写レンズにおいて、波長選択性を持たせた薄膜を塗布す
る事により光のスペクトル分布が変化する場合について
も有効である。
また、以上の実施例は、青色の色調を補正する場合に
ついて示した例であるが、例えば、緑色蛍光体より発せ
られる光のスペクトルで、赤の波長領域が更にカットさ
れ、NTSC標準色度点に比較して、緑色の色度点が、その
色度座標値xが減少する方向に移動する場合には、緑の
原色信号に応じて、赤の蛍光体を発光させる事も考えら
れる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、或る駆動回路に入力される信号に、
他の駆動回路に入力される信号に含まれる原色信号を所
定の比率で加算することによって、赤,緑,青のうち、
或る原色を再生する際、その原色を発光させると同時
に、他の原色も発光させることができるので、その原色
の色調を補正することが可能となり、色の再現性の優れ
た画像を再生することができる。
従って、干渉膜を設けた投写形ディスプレイにおい
て、その干渉膜により、青色の色度値が変化してNTSCの
標準色度値から大幅にずれることにより、青色を再生す
る際に、青色の色調を変化する場合であっても、本発明
によれば、青色を発光させると同時に、緑色を発光させ
ることにより、青色の色度値をNTSCの標準色度値に近づ
けることができ、青色の色調を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての色調補正が可能な投
写形ディスプレイを示すブロック図、第2図は第1図に
おけるPRTの主要部の縦断面を示す断面図、第3図は第
2図における干渉膜の光透過特性を示す特性図、第4図
は第2図の干渉膜通過前後の光のスペクトル変化を示す
特性図、第5図は第2図の蛍光体から発する光及びPRT
から発する光の色のCIExy色度値を示す説明図、第6図
は本発明の他の実施例としての色調補正が可能な投写形
テレビを示すブロック図である。 符号の説明 5,20……復調回路、6,21,22……加算回路、7,23……振
幅調整回路、8,24……R駆動回路、9,25……G駆動回
路、10,26……B駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩見 誠 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 大沢 通孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−295788(JP,A) 特開 昭61−270790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/31 H04N 9/64

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤色の映像を映し出す赤色用映像出力手段
    と、緑色の映像を映し出す緑色用映像出力手段と、青色
    の映像を映し出す青色用映像出力手段と、前記赤色用映
    像出力手段により映し出された映像を拡大投影する赤色
    用投写レンズと、前記緑色用映像出力手段により映し出
    された映像を拡大投影する緑色用投写レンズと、前記青
    色用映像出力手段により映し出された映像を拡大投影す
    る青色用投写レンズと、入力される赤色の原色信号を含
    む信号によって前記赤色用映像出力手段を駆動する赤色
    用駆動回路と、入力される緑色の原色信号を含む信号に
    よって前記緑色用映像出力手段を駆動する緑色用駆動回
    路と、入力される青色の原色信号を含む信号によって前
    記青色用映像出力手段を駆動する青色用駆動回路と、を
    具備し、 前記赤色用映像出力手段、前記緑色用映像出力手段、及
    び前記青色用映像出力手段のうち、少なくとも一つの映
    像出力手段の映像表示面に、当該映像出力手段により映
    し出される映像中の所定波長領域のスペクトルを減衰さ
    せる光学干渉膜を形成して色再現範囲を変化させ得るよ
    うに構成した投写形ディスプレイにおいて、 前記青色用駆動回路に入力される原色信号を含む信号
    に、前記緑色用駆動回路に入力される原色信号を含む信
    号を、所定の比率で加算する加算回路を備えたことを特
    徴とする投写形ディスプレイ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の投写形ディスプレイにお
    いて、前記赤色用投写レンズ,緑色用投写レンズ及び青
    色用投写レンズのうち、少なくとも1つは、波長選択性
    を持った薄膜材料がそのレンズ表面に塗布された投写レ
    ンズから成ることを特徴とする投写形ディスプレイ。
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