JP3068642U - トラック荷台用安全効用カバ―シ―ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］ トラックの荷台上の商品、及び資材等の保
護、雨除け、転落防止、盗難防止等に役立つ諸特性を持
つ通常のカバーシートに、更にトラックの運行中や停止
時での夜間積載作業中において、周囲の車輛及び作業者
が容易に認識できて接触の危険を予防できる光る蛍光資
材や反射材で安全性強化を図る荷台用カバーシートを提
供したい。 ［解決手段］ 植物繊維、綿織編布、及び合成繊維等の
素材で縫製されたトラック荷台用のカバーシート資材の
適切な一部に、蛍光資材や夜間のような闇空間で反射視
認性が著しい光る再帰反射素材を、所定のサイズに裁断
し縫合または高周波ウエルダー熱接着加工を施してトラ
ック荷台用カバーシートを作る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、トラックの荷台へ積載した積載物を被覆す るためのカバーシートに関する。

【０００２】 ［従来の技術］ 従来より、トラックの荷台に積載した積載物の転落を防止し たり、雨天等の悪天候の際に積載物を保護するためにカバーシートが用いられて いる。このようなカバーシートとしては、ナイロンやポリエステル製マルチフイ ラメントからなる織編布を、塩化ビニール樹脂でコーテイングしたターボリンシ ートや、ポリオレフィン製フラットヤーンからなる織編布に、フイルム層を形成 したラミネートシートなどの各種防水シートがある。しかし従来のシートが、防 水機能に加え、本来の目的の雨除け、転落防止、盗難防止のみの積荷者にとって 直接的な目的に止まっていて、周囲に対する安全、かつ危険予告に関する施設は 何もシート自体に施されていない。

【０００３】 車輛自体には往々にして、その後部に照明、反射鏡等の設備がなされていて、後 部からは比較的に容易にその近接する危険度は予防されているが、一旦それらが 視野から外れる角度、例えば車輛が並列に近づいたときなどは、接近の危険を認 識させる補助機能はほとんどない。

【０００４】 一方、従来から夜間の作業の安全を図るために、光る素材を活用している色々な 実例がある。例えば、夜間作業中の作業員の安全チョッキ、ヘルメット、帽子、 腕章、靴、ガートコーン等には光る素材や反射材が接着されている。また１９８ ６年７月に法制化されたが、海難救命ボートに蛍光や反射材の海難究明用品取り 付けされている事も知られている。

【０００５】 ［実用新案が解決しようとする課題］ そこで本考案は、周囲との関係に安全を図るためにトラック荷台用シート本来の 目的である資材の保護、すなわち、雨除け、転落防止、盗難防止の機能のみに止 まっている従来のカバーシートを更に周囲に対する安全性機能を加えたものに改 善した荷台用カバーシートを提供することを目的とする。

【０００６】 夜間等闇空間において、積荷作業する際に、ロープを操作している時にシートの 所定の鳩目加工された止め穴へロープを操作する時にその周辺が光る機能によっ て作業者のロープ操作が容易になる機能付きのシートを提供する。

【０００７】 ［課題を解決するための手段］ 本考案は、綿および合成繊維等の資材からな るシート用帆布と蛍光を発色するターポリン材か照明に反応する反射性織編布ま たはテープを縫合或いは高周波ウエルダー熱接着加工されていることを特徴とし ているトラック用荷台用カバーシートを要旨とする。

【０００８】 ［考案の実施の形態］ 本考案のトラック荷台用カバーシートに用いられてい るベース基材は綿および合成繊維糸状からなる織布、編布、フエルト、などのシ ート状物である。

【０００９】 通常の縫製加工に耐えうるシート、あるいは素材の表面に高周波ウエルダー圧着 加工が可能なシート状の物であること。

【００１０】 次に、このシート状物と縫合あるいは熱接着加工される光る素材の織編布、塩化 ビニール材、或いはテープとしてはいろいろ多様な資材が可能である。まず、高 協力ポリエステル糸をベースに蛍光塗料を含有した特殊樹脂加工によって作られ た蛍光ターポリンがある。

【００１１】 同じく縫製或いは圧着加工される資材としては、ガラスピースを封入された柔軟 性を持つ塩化ビニールのラミネートされた再帰反射材、通称「ネオン」で市販さ れているものがある。

【００１２】 同じくその資材としては、布素材にガラスピースを封入した塩化ビニール材をラ ミネートした再帰反射材がある。通称反射クロス材といわれる。

【００１３】 同じく縫製あるいは圧着加工される資材としては、無数のガラスピースが封入さ れた反射性能、柔軟性を持つ再帰反射の特徴の合成ターボリンがある。

【００１４】 同じく縫合あるいは熱接着加工される資材としては、裏面に接着剤の塗布されて いる高輝度反射材としての塩化ビニールのテープがあり、「スコッチライト」と いう名称で市販されているこの反射テープも使用可能である。

【００１５】 本実用新案のトラック用カバーシートは、シート用帆布の縁加工部分に所定間隔 に配置された鳩目の部分に、かつその周辺に光る素材を縫合あるいは熱接着され たもの、またその上、シートによってはそれ以外にシートの必要と思われる部分 にも縫合あるいは熱接着されて製品として提供される。

【００１６】 ［実施例］ 実施例１以下、本考案のトラック荷台用カバーシートの一実施例を図面につい て詳記する。図１及び図２は綿または合成繊維等からなるベース基材のシートに 蛍光、及び再帰反射材が縫合またはウエルダー熱接着加工された状態の平面図を 示す。図３は蛍光、或いは再帰反射材が特定の形状、サイズにカットされ、かつ その中央に後ほど打設される鳩目金具が入るような穴を打ち抜かれているもの。 図４はシートがロープによって硬く固定されるために必要なシートの縁に加工さ れる為に使う鳩目金具である。 図５はシートの外縁の部分に図３の素材をベース基材に縫合あるいは高周波ウエ ルダー加工された１箇所を拡大した平面図である。図６はシートの内部の部分に 位置付けられるように縫製あるいは高周波ウエルダー加工され、シートの使用時 に車輛の側面に光る素材が配置されるような平面図である。図７は図３の光る素 材がその符号６の部分のみ接合されて符号５の部分が接合されていない様子を示 す斜視図である。図８は実際の試作品がトラックの荷台に使用されていることを 示す。図９同じく実際の試作品がトラックの荷台に使用されている状態を表して いる。

【００１７】 この本考案を活用するためのトラック荷台用シートは次のいろいろな素材におい て可能である。植物繊維、綿織編布に防水加工を施した帆布、合成繊維、ポ リアシド系繊維（ナイロン）の織編布に塩化ビニール樹脂をコーテングした帆布 、合成繊維、ポリエステル系繊維（テトロン、エステル）の織編布にフイルム 層を形成したラミネート帆布、合成繊維、ポリビニールアルコール系繊維（ビ ニロン）の織編布に、フイルム層を形成したラミネート帆布等が現在トラック荷 台用カバーシートに用いているもの、その他の素材帆布、等である。

【００１８】 一方、接合される素材は次のようなものが活用される。蛍光塗料を含有する蛍 光ターボリンシート材、ガラスピースが含有された繊維に、塩化ビニールで両 面ラミネートされている再帰反射材、ガラスピースが含有された繊維に綿布類 で両面ラミネートされた再帰反射材。綿織布および塩化ビニールの上にガラス ピースの含有した塗料が塗布された再帰反射材 裏面に接着材がコーテングさ れたテープ状の再帰反射材、市販の名称、スコッチテイプソーラスグレイド反射 材等である。

【００１９】 その接合方法例１は、図１および図２のベース基材のシート素材の帆布に、図３ の光る素材を縫合する工程により実施する。

【００２０】 図３の素材がビニール系の場合に、それにふさわしい高周波ウエルダー加工によ って加熱圧着を実施する。

【００２１】 裏が接着性の特徴ある反射材の場合はそのベース基材の帆布に縫製或いは高周波 ウエルダー加工されることなく、粘着したまま、同じ目的に使用される。

【００２２】 図３に示される光る素材がベース基材のシートに図２の４及び５、に示される位 置に縫合あるいは高周波ウエルダー加工されるとき、図６に示されている符号６ の部分のみ接合加工される。その光る素材の５の部分は加工で接合されていない 。しかしこの部分はすでに穴をあけられている部分を利用して鳩目で打設される 。

【００２３】 以上、本考案を実施例に基づいて具体的に説明したが、本考案はこれらの実施例 に限られたものではなく、本考案の思想に基づく追加の変更が可能であることは 言うまでもない

【００２４】 ［実用新案の効果］ 以上述べてきたように、本実用新案のトラック荷台用カバーシートは綿及び合成 繊維からなるシート用帆布に光る蛍光及び反射材資材と適宜に縫合かつ熱接着さ れて、本来積荷の保護、雨除け、転落防止、盗難防止のためのカバーシートに更 に周囲のための安全、すなわち、走行中や一時停止、或いは停車中での接近者に いち早く認識させ、事故防止につながり、ひいては貴重な人命救助にもつながる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本実施例のトラック荷台用カバーシートの平
面図である。

【図２】 本実施例のトラック荷台用カバーシートの平
面図である。

【図３】 蛍光資材或いは反射材を接着するために小片
にカットした平面図

【図４】 シート上でロープ用に穴を固定する為の鳩目
の斜視図。

【図５】 シートの縁に近い場所のロープ穴の周辺へ接
着された蛍光資材あるいは反射材を示す平面図。

【図６】シートの中央部へロープ穴をセンターに持つ蛍
光資材あるいは反射材の小片が符号６の部分で接着され
た状態を示す平面図。

【図７】 図５を斜視図にして接着していない部分を明
確に示したもの。

【図８】 実際に試作されたシートがトラックに使用さ
れている図。

【図９】 実際に試作されたシートがトラックに使用さ
れている図

【符号の説明】

１ シート材 ２ 蛍光資材あるいは反射材 ３ 鳩目 ４ 鳩目 ５ 蛍光資材あるいは反射材 ６ 蛍光資材あるいは反射材のシートに接着されている
部分

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 夜間等闇空間で視認性が著しく向上する
   光る反射性素材を、適宜サイズにカットされたものを、
   綿および合成繊維等のシート用帆布の一部あるいは複数
   の個所に、縫製或いは高周波ウエルダー熱接着加工され
   たことを特徴とした荷台用カバーシート。
2. 【請求項２】 蛍光染色加工され、識別性を高めるため
   その蛍光発色を特徴とする織編布、不織布、或いは塩化
   ビニール素材が適宜サイズにカットされたものを、綿お
   よび合成繊維等のシート用帆布の一部または複数の個所
   に縫製或いは高周波ウエルダー熱接着加工されたことを
   特徴とした荷台用カバーシート。